JP2970533B2 - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JP2970533B2
JP2970533B2 JP12471196A JP12471196A JP2970533B2 JP 2970533 B2 JP2970533 B2 JP 2970533B2 JP 12471196 A JP12471196 A JP 12471196A JP 12471196 A JP12471196 A JP 12471196A JP 2970533 B2 JP2970533 B2 JP 2970533B2
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昭治 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光デイスクや光
磁気デイスク等の光記録媒体を使用して、情報の記録・
再生あるいは記録・再生・消去を行う光学的情報記録再
生装置に関し、特に、その光学ヘッドを高速でかつ正確
に移動操作できる光学的情報記録再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光学的情報記録再生装置
としては、図16に示すように、半導体レーザ等の光源
aと、この光源aからの拡散レーザ光を平行なレーザ光
に変換するコリメータレンズbと、このレーザ光のスポ
ット形状を楕円形状から略円形状に変換するビーム整形
プリズムcと、光記録媒体dに入射する入射レーザ光と
光記録媒体dから反射してくる反射レーザ光とを分離す
るビームスプリッタeと、このビームスプリッタeを通
過し直線偏光であるレーザ光を円偏光に変換させる1/
4波長板fと、移動可能に設けられた上記1/4波長板
fを通過したレーザ光を光記録媒体dの収束面に収束さ
せる対物レンズgと、上記ビームスプリッタeにより分
離された反射レーザ光をトラッキングエラー信号、フォ
ーカシングエラー信号、並びに再生RF信号を得るため
の四分割PINフォトダイオードhへ入射させるシリン
ドリカルレンズjとでその主要部を構成するものが知ら
れている。
【0003】そして、このような光学的情報記録再生装
置においては、上記光記録媒体d面へ渦巻き状若しくは
同心円状に情報を記録し、あるいは記録された情報を再
生するため、対物レンズg等の光学系が組み込まれた光
学ヘッドを光記録媒体dの半径方向(すなわち、トラッ
ク方向)に沿って移動操作する一方、光記録媒体dの面
振れ等に対処するため、この光学ヘッドを光記録媒体d
に対し垂直方向(すなわち、フォーカス方向)へ移動操
作する必要があり、従来より、以下に示すような駆動系
が利用されている。
【0004】まず、その一例としては、図17〜図18
に示すように光記録媒体dの近傍に配置され、フォーカ
ス制御用駆動コイルp1を組み込んだ光学ヘッドHeが
搭載された断面略H字形状の可動台K1と、この可動台
k1の下端面に設けられた可動台k1を移動可能に支持
するキャリッジk2並びに軸受k3と、上記可動台k1
の両脇に取付けられトラック制御用駆動コイルp2が巻
回された一対のボビンk4,k5と、これらボビンk
4,k5の筒部に挿通された磁気ヨークk6,k7と、
各ボビンk4,k5の上下両側に設けられたトラック制
御用永久磁石m1〜m4と、このトラック制御用永久磁
石m1〜m4の長さ方向にわたって配設されたフォーカ
ス制御用永久磁石m5,m6と、これら永久磁石m1〜
m6を保持する磁性保持体k8とでその主要部が構成さ
れ、上記フォーカス制御用駆動コイルp2への通電に伴
う電磁力により光学ヘッドHeをフォーカス方向へ移動
操作してフォーカス制御を行う一方、上記トラック制御
用駆動コイルp2への通電に伴う電磁力により可動台k
1に搭載された光学ヘッドHeを矢印A方向へ移動操作
してトラック制御を行うものであった。
【0005】一方、他の例としては、図19に示すよう
に光記録媒体dの近傍に配置され、この光記録媒体dの
回転に伴う空気流により浮動する光学ヘッドHeと、こ
の光学ヘッドを浮動可能に支持するバネ状サスペンショ
ンn1と、このバネ状サスペンションn1の基端側を保
持し駆動装置n2により移動操作される移動部材n3と
でその主要部が構成され、この移動部材n3により光学
ヘッドHeがトラック方向へ移動操作されてトラック制
御を行う一方、光学ヘッドHeの上記浮動現象を利用し
てフォーカス制御を行うものであった。
【0006】しかし、前者の光学的記録装置において
は、上記フォーカス制御用駆動コイルp1を利用してフ
ォーカス制御を行う構成のため、その制御系が複雑にな
る欠点があり、かつ、図18に示すように、光学ヘッド
Heが、可動台k1、キャリッジk2、ボビンk4,k
5、及び、磁気ヨークk6,k7等で構成される駆動源
kから離れた部位に配置され、移動操作時においてこの
光学ヘッドHeにモーメント力が作用し易いため、トラ
ック制御が安定しない欠点があった。
【0007】一方、後者の光学的記録装置においては、
光学ヘッドHeの浮動現象を利用してフォーカス制御を
行う構成のため、その制御系が簡略化される利点を有し
ているが、上記光学ヘッドHeが駆動装置n2、移動部
材n3等で構成される駆動源nから離れた部位にバネ状
サスペンションn1を介して配置されるため、移動操作
時において光学ヘッドHeにモーメント力が作用し易
く、前者の光学的記録装置と同様にトラック制御が安定
しない欠点があった。
【0008】そこで、これらの欠点を解消する光学的記
録装置として以下に示す装置が開発されている。
【0009】すなわち、この光学的記録装置は、図20
〜図22に示すように、光記録媒体の近傍に配置されト
ラック制御用駆動コイルq1とこのコイルq1が巻回さ
れたボビンq2よりなる楕円筒状の第一及び第二可動体
r1,r2の底面側に取付けられたキャリッジq3並び
に軸受q4と、これら第一及び第二可動体r1,r2の
筒部に挿通され光記録媒体の半径方向にわたって配設さ
れた一対の磁気ヨークq5,q6と、これら磁気ヨーク
q5,q6の近傍にその長さ方向に沿って配設された永
久磁石q7,q8を有する駆動部qと、上記第一及び第
二可動体r1,r2の隙間部に弾性支持材sを介して搭
載され、光記録媒体の回転に伴う空気流により浮動する
と共に光源からの集束光を光記録媒体の収束面に収束さ
せる光学ヘッドHeとでその主要部が構成され、上記ト
ラック制御用駆動コイルq1への通電に伴う電磁力によ
り第一及び第二可動体r1,r2を移動させて光学ヘッ
ドHeをトラック方向へ移動操作するようにしたもので
ある。
【0010】そして、この光学的記録装置においては、
光学ヘッドHeの浮動現象を利用してフォーカス制御を
行う構成のためその制御系が簡略化されると共に、上記
光学ヘッドHeを第一及び第二可動体r1,r2の隙間
部に搭載しているため光学ヘッドHeを駆動部qの駆動
中心近傍に配置でき、光学ヘッドHeに作用するモーメ
ント力が低減してそのトラック制御が安定する利点を有
するものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、図17乃至図19に示す光学的情報記録再生装置の
場合には、光学ヘッドHeを光記録媒体dのトラック方
向に移動するためのガイドとして、円筒ころがり軸受あ
るいはすべり軸受が用いられている。このとき、円筒こ
ろがり軸受を用いる場合には、軸受が最低3個以上必要
となり、更にこの軸受を保持する保持体が必要となる。
また、すべり軸受を用いる場合には、軸を保持するた
め、強度及び耐久性に優れた筒部が要求され、更にヘッ
ド組立てにおいて軸と筒部の高精度な組み込みが必要と
なる。また、低振動で光学ヘッドを移動させるために
は、潤滑剤の塗布あるいは潤滑膜形成が必要となるが耐
久性が低く、潤滑剤の枯渇あるいは潤滑膜が剥離して振
動が発生してしまうという問題があった。これは、光学
ヘッドの本体に対してトラック方向の駆動力が作用した
時に、ヘッド本体の重心と駆動力の作用点とを完全に一
致させることは製造上困難であるため、ヘッド本体に取
り付けられたキャリッジへ作用する力がトラック方向と
完全に一致せず、このずれの成分がキャリッジを傾斜さ
せてしまう結果、特定の箇所の磨耗を早めるためと推察
される。特に浮上型ヘッドを用いる場合には、浮上本体
が光ディスク面と垂直方向に光学ヘッドを押し付けると
同時に、トラック方向へ移動させるための駆動力が作用
し、ヘッドには斜め下側にこれらの合力が働くためすべ
り軸受面にくい込むように作用するため、耐久性が特に
低く、低振動化も困難であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、光学ヘッドを高速でかつ正確
に移動操作できるとともに、光学ヘッドの軽量化及び光
学ヘッドの効率的な組立が可能な光学的情報記録再生装
置を提供することにある。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】 すなわち、請求項1記載の発明は、反射
部材や集光レンズ等で構成される光学ヘッドの可動部
を、光記録媒体のトラック方向に駆動手段によって移動
させて、情報の記録・再生等を行う光学的情報記録再生
装置において、上記可動部をトラック方向に移動するた
めの駆動手段を構成する駆動用コイルの一部を双胴型と
するとともに、前記可動部をトラック方向に移動するた
めのガイドとして直線運動軸受を用い、前記可動部は、
楕円筒状に成形されたコイル本体と、前記コイル本体に
挿通される磁気ヨークと、前記コイル本体の内側壁との
間で前記磁気ヨークの挿通部を形成する補強コイル壁と
を備え、前記内側壁と前記コイル補強壁の前記トラック
方向と垂直な断面形状に関し前記補強コイル壁の曲率半
径が前記内側壁の曲率半径より大きい円弧形状を有する
ように構成されている。
【0018】
【0019】
【0020】上記駆動用コイルとしては、例えば断熱材
と熱膨張係数が略同一の材料からなるものが用いられ
る。
【0021】また、反射部材や集光レンズ等で構成され
る光学ヘッドの可動部を、光記録媒体のトラック方向に
駆動手段によって移動させて、情報の記録・再生等を行
う光学的情報記録再生装置において、上記可動部をトラ
ック方向に移動するための駆動手段を構成する駆動用コ
イルの一部を双胴型とし、該コイルの光記録媒体と対向
する側面及び可動部の移動ガイドとなる軸受部材と対向
する側面に開口を設けるように構成しても良い。
【0022】上記駆動用コイルの光記録媒体と対向する
開口部には、例えば弾性支持部材を介して集光レンズが
取付けられ、又、上記コイルの軸受と対向する側面に設
けられた開口部には、光源からのレーザ光を光記録媒体
側へ反射させる反射部材が配置される。
【0023】また、上記反射部材を直接軸受部材に接合
するように構成してもよい。
【0024】さらに、上記軸受部材の反射部材を取付る
部分には、例えば反射部材取付用の溝が形成される。
【0025】上記直線運動軸受の可動部材としては、例
えば軽合金が用いられる。
【0026】また、上記直線運動軸受の可動部材として
は、例えば無機材料が用いられる。
【0027】さらに、上記直線運動軸受の可動部内に空
隙を設けるように構成しても良い。
【0028】また、上記直線運動軸受の可動部の鋼球と
の接触領域には、例えば金属等の薄膜が形成される。
【0029】このような技術手段において、上記光学ヘ
ッドの集光レンズを取り付けた部分は、例えば光記録媒
体の回転に伴う空気流を受けて浮動するものが用いら
れ、光記録媒体からの浮動圧を効率的に受けられるよう
にするため、少なくともその底部側に滑走面が形成され
ている。また、該光学ヘッドの集光レンズを取り付けた
部分を浮上させる部材を構成する材料としては、セラミ
ックス材料、非晶質カーボン等が利用できる。
【0030】また、この光学ヘッドに上記浮上部材を板
バネを介して取り付ける際、トラック方向に移動可能に
支持する支持部材の支持位置と、上記浮上部材を接合し
た板バネの取付け位置が、この光学ヘッドの移動方向の
中心領域に位置するように配置する。
【0031】
【作用】
【0032】
【0033】 この上述したような技術的手段によれ
ば、請求項記載の発明は、可動部をトラック方向に移
動するための駆動手段を構成する駆動用コイルの一部を
双胴型とするとともに、前記可動部をトラック方向に移
動するためのガイドとして直線運動軸受を用いるように
構成されているので、駆動用コイルの光記録媒体と対向
する側面及び可動部の移動ガイドとなる軸受部材と対向
する側面に開口を設けることで、可動部の中央部に反射
部材や集光レンズ等を配設することができ、光学ヘッド
の移動時においてこの光学ヘッドにモーメント力が加わ
ることがなく、光学ヘッドを所定の位置へ迅速かつ正確
に移動操作できる。
【0034】 又、請求項第項記載の発明は、可動部
は、楕円筒状に成形されたコイル本体と、前記コイル本
体に挿通される磁気ヨークと、前記コイル本体の内側壁
との間で前記磁気ヨークの挿通部を形成する補強コイル
壁とを備え、前記内側壁と前記コイル補強壁の前記トラ
ック方向と垂直な断面形状に関し前記補強コイル壁の曲
率半径が前記内側壁の曲率半径より大きい円弧形状を有
するように構成されているので、コイル本体内に無駄な
スペースが形成されることがなく、この点からも可動部
の小型軽量化が可能となる。
【0035】
【実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形態に基
づいて説明する。
【0036】すなわち、この実施の形態に係る光学的情
報記録再生装置は、図1〜図4に示すように、光記録媒
体としての光デイスク1の近傍に配置された光学ヘッド
2と、この光学ヘッド2を光デイスク1のトラック方向
へ移動操作する駆動部3とでその主要部が構成されてい
る。
【0037】上記光学ヘッドは、図5に示すように、光
源としての半導体レーザ64と、この半導体レーザ64
からの拡散レーザ光を平行なレーザ光に変換するコリメ
ータレンズ65と、このレーザ光のスポット形状を楕円
形状から略円形状に変換するビーム整形プリズム66
と、光デイスク1に入射する入射レーザ光と光デイスク
1から反射してくる反射レーザ光とを分離するビームス
プリッタ67と、このビームスプリッタ67を通過し直
線偏光であるレーザ光を円偏光に変換させる1/4波長
板68と、移動可能に設けられた上記1/4波長板68
を通過したレーザ光を光デイスク1の収束面に収束させ
る対物レンズ69と、上記ビームスプリッタ67により
分離された反射レーザ光をトラッキングエラー信号、フ
ォーカシングエラー信号、並びに再生RF信号を得るた
めの四分割PINフォトダイオード70へ入射させるシ
リンドリカルレンズ71とでその主要部を構成するもの
が知られている。
【0038】そして、このような光学的情報記録再生装
置においては、上記光デイスク1面へ渦巻き状若しくは
同心円状に情報を記録し、あるいは記録された情報を再
生するため、対物レンズ9等の光学系が組み込まれた光
学ヘッド2を駆動部3によって光デイスク1の半径方向
(すなわち、トラック方向)に沿って移動操作するよう
になっている。
【0039】まず、上記光学ヘッド2は、光デイスク1
の回転に伴う空気流により浮動すると共に半導体レーザ
光源4からのレーザ光を光デイスク1側へ導入する光路
用開口部21が配設されたアルミナセラミックス製の浮
動本体22と、この浮動本体22の光路用開口部21に
取付けられた半導体レーザ4からのレーザ光を光デイス
ク1の収束面へ収束させるプラスチック製の対物レンズ
9とで構成されており、かつ、浮動本体22の光デイス
ク1と対向する面の空気流入端と空気流出端には空気の
流入と流出をスムーズにさせるテーパ24、25が設け
られていると共に、その中央部には光学ヘッド2の浮動
走行を安定化させる中央逃げ部26が設けられている。
【0040】一方、上記駆動部3は、巻回したコイルを
エポキシ系の接着剤にて接合しかつ一体的に成形したボ
ビンレスの駆動用コイル40により形成された可動体4
と、この可動体4の底面側に取付けられたアルミニウム
製のキャリッジ51並びに直線軸受52と、上記可動体
4の挿通部41に挿通され光デイスク1のトラック方向
にわたって配設された一対の純鉄製磁気ヨーク61、6
2と、これら磁気ヨーク61、62の長さ方向に沿って
配設され希土類鉄系永久磁石で形成された円弧形状の磁
石71、72と、これら磁石71、72を保持する保持
体73と、上記キャリッジ51、直線軸受52等の構成
部材全体を支持する純鉄製の磁性固定台74とでその主
要部が構成されている。
【0041】尚、上記キャリッジ51の直線軸受52と
の接触面側には、耐久性向上のためクロム金属等の硬質
薄膜が形成されており、かつ、摩擦力低減のためベアリ
ング53が嵌め込まれている。
【0042】また、上記可動体4は、図2及び図3に示
すように、楕円筒状に成形され上記光デイスク1と対向
する側面に略正方形状の開口部43が開設されたコイル
本体42と、このコイル本体42内の内側壁44との間
で上記磁気ヨーク61、62の挿通部41を形成する一
対の補強コイル壁45、46とからなっており、かつ、
コイル本体42内の上記開口部43と対向する内側壁面
上には半導体レーザからのレーザ光を光デイスク1側へ
導入するプリズム47が配置されている。
【0043】尚、上記コイル本体42内側壁44の断面
形状は、図1に示すように、円弧形状磁石71、72の
曲率半径と略同等の円弧形状に設定されて磁石71、7
2からの磁力線を効率良く受けられるようになってお
り、一方、上記補強コイル壁45、46の断面形状はコ
イル本体42内側壁44より曲率半径の大きな円弧形状
に設定され、コイル本体42内に無駄なスペースが形成
されないよう調整されている。
【0044】次に、図7に示すリン青銅製のバネ材8を
上記コイル本体42の開口部43に取付けると共に、こ
のバネ材8を介して上記光学ヘッド2を開口部43に取
付けてこの光学的情報記録再生装置はなるものである。
【0045】ところで、この実施の形態では、上記可動
部をトラック方向に移動するための駆動手段を構成する
駆動用コイルと上記可動部との接合領域に断熱材を介在
させるように構成されている。
【0046】すなわち、上記駆動用コイル上には、図1
に示すように、平面略円形状に形成されたバネ材8が、
環状の取付け部材81を介して載置固定されている。上
記バネ材8は、図7に示すように、外周の環状部8aと
中間の環状部8bと内周の環状部8cとが同心円状に配
置されているとともに、各環状部8a,8a,8cを直
径方向に延びかつ互いに90度の角度をなす連結部8d
でそれぞれ接続して形成されている。そして、上記環状
の取付け部材81は、バネ材8の外周環状部と同等の直
径を有するように形成されており、バネ材8の外周環状
部に接着固定されている。
【0047】上記環状の取付け部材と駆動用コイルとの
間には、図1に示すように、環状の取付け部材と同一形
状に形成された断熱材81が接着等により介在されてい
る。この断熱材81としては、例えば駆動用コイルと熱
膨張係数が略同一の材料からなるものが用いられる。
【0048】また、上記駆動用コイルと直線軸受52と
の間には、図8に示すように、平面矩形状に形成された
断熱材82が接着等により介在されている。
【0049】このように構成された光学的情報記録再生
装置においては、従来と同様、駆動用コイルへの通電に
伴う電磁力により上記可動体が光デイスクのトラック方
向へ移動し、これに伴って光学ヘッドも移動操作されて
トラック制御がなされる一方、フォーカス制御について
は光学ヘッドの浮動現象を利用して行いその駆動系の簡
略化が図られているものである。
【0050】そして、この光学的情報記録再生装置にお
いては、上記可動体がボビンレスの駆動用コイルにて構
成されているため、従来の装置に較べてボビンを備えて
いない分だけ可動体の軽量化が図れる利点を有してい
る。
【0051】因みに、この実施の形態において光学ヘッ
ドを含めた可動部の総重量は以下に示すように4g以下
であり、従来のものと較べて60%軽くなっている。
【0052】光学ヘッド ………0.3g
【0053】駆動用コイル ………1.8g
【0054】プリズム ………0.3g
【0055】バネ材等の取付け治具…0.7g
【0056】また、この光学的情報記録再生装置におい
ては、上記コイル本体42内の開口部43形成部位に一
対の補強コイル壁45、46を設けているためコイル本
体42の剛性が高められると共に、開口部43形成部位
にもコイル本体42と補強コイル壁45、46用のコイ
ルが存在しているため駆動用コイルへの通電に伴う電磁
力強度が高まる利点を有している。
【0057】更に、上記コイル本体42内の開口部43
と対向する内側壁面に光源からのレーザ光を光デイスク
1側へ反射させるプリズム47を配置し、かつ、コイル
本体42の開口部43にバネ材8を介して光学ヘッド1
を取付けていることから、光学ヘッド1の取付け位置が
可動体4の駆動中心軸近傍に接近するため、光学ヘッド
1の移動時におけるモーメント力を低減できる利点を有
している。
【0058】従って、この光学的情報記録再生装置にお
いては、可動体4の高剛性と軽量化が図れ、かつ、通電
に伴う電磁力強度も高めることができると共に、光学ヘ
ッド1の移動時におけるモーメント力をも低減できるた
め、光学ヘッド2の安定した高速操作が可能となり、ア
クセスタイムの短縮が図れる利点を有している。
【0059】また、光学ヘッド2を取り付けるバネ材8
については、光学ヘッド2を浮動可能に支持でき、か
つ、光源からのレーザ光を遮らない形状のものならその
構成は任意であり、この実施例において適用した図7の
バネ材8に替えて、例えば、図9(A)〜(C)に示す
バネ材も当然のことながら適用することができる。尚、
図9(B)に示された渦巻きバネを適用した場合、光学
ヘッド1の支持具合が均等になって光学ヘッド1の浮動
走行が安定すると共に、このバネ材8の渦巻き具合を調
整して取付け操作時における微調整が可能となって取付
け操作の簡便化が図れる利点を有している。
【0060】さらに、この実施例では、可動部をトラッ
ク方向に移動するための駆動手段を構成する駆動用コイ
ルと上記可動部との接合領域に断熱材を介在させるよう
に構成されているので、駆動用コイルに通電することに
より発生した熱が、可動部の他の部分へ伝わるのを防止
することができ、駆動用コイルに接合されたヘッド可動
部に位置ずれが生じることがなく、高速で高精度な位置
決めが可能な光学的情報記録再生装置を実現できる。
【0061】また、この実施の形態では、可動部をトラ
ック方向に移動するためのガイドとして直線運動軸受を
用いるように構成されている。
【0062】すなわち、光学ヘッドの可動体4は、上述
した如く、図13に示すように、直線運動軸受52のキ
ャリッジ51に取付けられている。この直線運動軸受5
2のキャリッジ51には、図14に示すように、その軸
受可動部にアルミ等の低比重の軽合金材料が用いられて
おり、ヘッド可動部の軽量化を行うことができる。な
お、上記直線運動軸受52のキャリッジ51の可動部材
としては、軽合金材料以外にもセラミック等の無機材料
を用いることにより、軽量で耐久性のある軸受を実現す
ることができる。
【0063】また、直線運動軸受52のキャリッジ51
の鋼球53との接触部にクロム等の薄膜を形成すること
により軽量化を維持しつつ耐久性を向上させることがで
きる。
【0064】さらに、上記直線運動軸受52のキャリッ
ジ51には、図15に示すように、厚さ方法に貫通した
空隙部が設けても良く、こうした場合には、直線運動軸
受52のキャリッジ51の強度を保持しつつ軽量化を図
ることができる。
【0065】このように、可動部をトラック方向に移動
するためのガイドとして直線運動軸受を用いるように構
成されているので、可動部をトラック方向に移動するた
めのガイドの構成が簡単となるとともに、軸受け部材を
多数使用する必要がなく、光学ヘッドの軽量化及び光学
ヘッドの効率的な組立が可能となる。
【0066】第二実施の形態
【0067】図10はこの発明の第二実施の形態を示す
ものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して説明すると、この第二実施の形態では、可動
部をトラック方向に移動するための駆動手段を構成する
駆動用コイルの一部を双胴型とし、該コイルの光記録媒
体と対向する側面及び可動部の移動ガイドとなる軸受部
材と対向する側面に開口を設けるように構成されてい
る。
【0068】すなわち、可動体4は、上述した如く、図
10及び図11に示すように、楕円筒状に成形され上記
光デイスク1と対向する側面に略正方形状の開口部43
が開設されたコイル本体42と、このコイル本体42内
の内側壁44との間で上記磁気ヨーク61、62の挿通
部41を形成する一対の補強コイル壁45、46とから
なっている。
【0069】また、上記コイルの直線軸受と対向する側
面に設けられた開口部には、光源からのレーザ光を光記
録媒体側へ反射させるプリズム47が配置されており、
このプリズム47は、図11に示すように、直接軸受部
材に接合されている。さらに、上記直線軸受のプリズム
47を取付る部分には、図12に示すように、プリズム
取付用の溝が形成されており、プリズム47の位置決め
及び取付けが容易に行えるようになっている。
【0070】このように、可動部をトラック方向に移動
するための駆動手段を構成する駆動用コイルの一部を双
胴型とし、該コイルの光記録媒体と対向する側面及び可
動部の移動ガイドとなる軸受部材と対向する側面に開口
部を設け、当該開口部内に光学系の構成部材を配置する
ように構成されているので、可動部の開口部中央に反射
部材や集光レンズ等の光学系の構成部材を配設すること
により、可動部に反射部材や集光レンズ等の光学系の構
成部材を配置した場合でも、これらの反射部材や集光レ
ンズ等の光学系構成部材の重心を可動部の重心と一致さ
せることができ、光学ヘッドの移動時においてこの光学
ヘッドにモーメント力が加わることがなく、光学ヘッド
を所定の位置へ迅速かつ正確に移動操作できる。
【0071】第三実施の形態
【0072】図13はこの発明の第三実施の形態を示す
ものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付して説明すると、この第三実施の形態では、可動
部をトラック方向に移動するためのガイドとして直線運
動軸受を用いるように構成されている。
【0073】すなわち、光学ヘッドの可動体4は、上述
した如く、図13に示すように、直線運動軸受52のキ
ャリッジ51に取付けられている。この直線運動軸受5
2のキャリッジ51には、図14に示すように、その軸
受可動部にアルミ等の低比重の軽合金材料が用いられて
おり、ヘッド可動部の軽量化を行うことができる。な
お、上記直線運動軸受のキャリッジ51の可動部材とし
ては、軽合金材料以外にもセラミック等の無機材料を用
いることにより、軽量で耐久性のある軸受を実現するこ
とができる。
【0074】また、直線運動軸受52のキャリッジ51
の鋼球53との接触部にクロム等の薄膜を形成すること
により軽量化を維持しつつ耐久性を向上させることがで
きる。
【0075】さらに、上記直線運動軸受52のキャリッ
ジ51には、図15に示すように、厚さ方法に貫通した
空隙部が設けても良く、こうした場合には、直線運動軸
受のキャリッジ51の強度を保持しつつ軽量化を図るこ
とができる。
【0076】このように、可動部をトラック方向に移動
するためのガイドとして直線運動軸受を用いるように構
成されているので、可動部をトラック方向に移動するた
めのガイドの構成が簡単となるとともに、軸受け部材を
多数使用する必要がなく、光学ヘッドの軽量化及び光学
ヘッドの効率的な組立が可能となる。
【0077】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、光学ヘッドを高速でかつ正確に移動操作できる
とともに、光学ヘッドの軽量化及び光学ヘッドの効率的
な組立が可能な光学的情報記録再生装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る光学的情報記録再生装
置の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】 図2は同光学的情報記録再生装置を示す斜視
図である。
【図3】 図3は同光学的情報記録再生装置を示す長手
方向の断面図である。
【図4】 図4は同光学的情報記録再生装置を示す一部
削除の斜視図である。
【図5】 図5は同光学的情報記録再生装置の光学系を
示す斜視図である。
【図6】 図6は直線摺動軸受を示す斜視図である。
【図7】 図7は板バネを示す平面図である。
【図8】 図8は同光学的情報記録再生装置の一部削除
の平面図である。
【図9】 図9(A)〜(C)は板バネの他の例をそれ
ぞれ示す平面図である。
【図10】 図10はこの発明に係る光学的情報記録再
生装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【図11】 図11は同光学的情報記録再生装置を示す
長手方向の断面図である。
【図12】 図12は同実施例における直線摺動軸受を
示す斜視図ある。
【図13】 図13はこの発明に係る光学的情報記録再
生装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【図14】 図14は同実施の形態における直線摺動軸
受を示す斜視図である。
【図15】 図15は同実施の形態における直線摺動軸
受の変形例を示す斜視図である。
【図16】 図16は従来の光学的情報記録再生装置の
光学系を示す斜視図である。
【図17】 図17は従来の光学的情報記録再生装置を
それぞれ示す一部削除の斜視図である。
【図18】 図18図は従来の光学的情報記録再生装置
をそれぞれ示す一部削除の断面図である。
【図19】 図19は従来の光学的情報記録再生装置の
他の例を示す斜視図である。
【図20】 図20は従来の光学的情報記録再生装置の
更に他の例を示す斜視図である。
【図21】 図21は従来の光学的情報記録再生装置の
更に他の例を示す断面図である。
【図22】 図22は従来の光学的情報記録再生装置の
更に他の例を示す一部削除の斜視図である。
【符号の説明】
2 光学ヘッド、40 駆動用コイル、51 キャリッ
ジ、52 直線運動軸受、53 鋼球。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射部材や集光レンズ等で構成される光
    学ヘッドの可動部を、光記録媒体のトラック方向に駆動
    手段によって移動させて、情報の記録・再生等を行う光
    学的情報記録再生装置において、 上記可動部をトラック方向に移動するための駆動手段を
    構成する駆動用コイルの一部を双胴型とするとともに、 前記可動部をトラック方向に移動するためのガイドとし
    て直線運動軸受を用い、 前記可動部は、楕円筒状に成形されたコイル本体と、前
    記コイル本体に挿通される磁気ヨークと、前記コイル本
    体の内側壁との間で前記磁気ヨークの挿通部を形成する
    補強コイル壁とを備え、前記内側壁と前記コイル補強壁
    の前記トラック方向と垂直な断面形状に関し前記補強コ
    イル壁の曲率半径が前記内側壁の曲率半径より大きい円
    弧形状を有する ことを特徴とする光学的情報記録再生装
    置。
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