JP2666728C - - Google Patents

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JP2666728C
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guide shaft
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optical
positioner
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置に関し、特に光ディスク装置
における光ヘッド位置決め装置に関する。 【0002】 【従来の技術】光ディスク装置は、光ディスク媒体に対して、光学ヘッドを用
いて光を照射し、情報の記録、再生を行う。光ディスク装置には、高速アクセス
を図るために、光学ヘッド可動部に光学部品のうち鏡と対物レンズのみを搭載し
て光学ヘッド可動部の重量を減少させ、その他のレーザ出射部やレーザ受光部を
、ベース上に光学ヘッド固定部として設置する、いわゆる分離光学系が用いられ
ている。光学ヘッド可動部は、光学ヘッド固定部から発射されたレーザ光を光デ
ィスク媒体面上に合焦するフォーカシング動作と、光ディスク媒体面上に形成さ
れている案内溝に対して正確に位置決めを行うトラッキング動作との2つの動作
が要求される。 【0003】従来の光学ヘッド可動部においては、対物レンズを光ディスク媒体
面に対して垂直方向(フォーカス方向)あるいは半径方向(トラック方向)に駆
動、制御可能であるレンズアクチュエータを用いて、フォーカシングとトラッキ
ングの精密動作を行っている。また、このレンズアクチュエータを搭載したポジ
ショナにより、光ディスク媒体面において最外周から最内周までの大きな範囲で
のトラック方向の位置決め、即ち、トラッキングの粗動作を行っている。このよ
うに、トラッキングに関しては、追従精度の向上のために、レンズアクチュエー タによる精密動作と、ポジショナによる粗動作の2段の構成となっている。 【0004】図11は、従来の光ディスク装置用の光学ヘッド可動部の平面図で
ある。対物レンズ51を搭載するレンズボビン52は、4枚の板バネ55を介し
て、ホルダ53に接続され、フォーカス方向に揺動可能となっている。ホルダ5
3は、板バネ56を介してホルダ54に接続され、トラック方向に揺動可能とな
っている。また、フォーカス方向、トラック方向の磁気回路は、磁石63とヨー
ク64とレンズボビン52に搭載されるフォーカスコイルとトラックコイルによ
って構成され、フォーカス方向、トラック方向それぞれに発生力を得る。以上の
構成により、レンズアクチュエータは精密な位置決め機構となっている。 【0005】また、ポジショナ71は、プリズムおよびレンズアクチュエータを
搭載し、トラッキング粗動作を行う。ポジショナ71の支持には、ベースに取り
付けられた2本の平行な案内軸74に対し、ポジショナ71に搭載された5つの
転がり軸受け73が用いられている。転がり軸受け73に案内軸74に対しての
引力、即ち予圧を発生させるための磁石は、ポジショナ71の底面に搭載されて
いる。また、トラック方向の磁気回路は、コイル84と磁石81と内ヨーク82
と外ヨーク83の閉回路で構成されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、レーザビームのトラッキン
グ動作には、粗動作と精密動作の複雑なサーボ機構の2段構成を必要とし、部品
点数も多く、組み立ても複雑であり、コストが大きかった。これらを解決するた
めに、レンズアクチュエータからトラッキング動作の精密動作を省き、軸受けを
摺動した。そのため、部品点数を減らし、組み立てを容易とすることができた。
ところが、図12の斜視図および図13の断面図に示すように、ポジショナ91
の案内軸92への支持方法として、案内軸断面形状に等しい断面の穴の形状を持
つ滑り軸受け93を用いる場合において、案内軸間距離に平行度や寸法公差が大
きく生じたときに、摩擦が大きくなり、滑り特性が著しく低下する。そのため、
案内軸間距離の高い寸法精度が要求され、コストがかかる原因となっていた。 【0007】本発明の目的は、部品点数が少なく、組み立て容易で、案内軸間距
離の寸法精度を標準公差範囲に緩和し、コストの低減を図ることのできる光ディ スク装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、光学ヘッド可動部と光学ヘッド固定
部とからなる分離光学系を用いた光ディスク装置において、レーザ光を光ディス
ク媒体面上に集光するための対物レンズを保持し、対物レンズを媒体面の垂直方
向のみに駆動・制御するための、前記対物レンズに搭載されるコイルと、前記光
学ヘッド可動部に搭載される磁石によって構成されるレンズアクチュエータと、
前記レンズアクチュエータを搭載し、片側の第1の案内軸に支持される第1の軸
受けと、第1の案内軸に平行なもう片側の第2の案内軸に支持され、トラックコ
イルを間にして2つに分割された第2の軸受けを有するポジショナとを備え、磁
石と前記トラックコイルと前記ポジショナの案内軸を兼用する内ヨークと外ヨー
クとにより前記ポジショナを前記光ディスク媒体の半径方向に駆動する磁気回路
を形成することを特徴としている。 【0009】 【作用】本発明の光ディスク装置は、ポジショナの支持方法を滑り軸受けとす
ることによる構成の簡素化、ポジショナの案内軸とトラッキング用磁気回路の内
ヨークとの共通化、レンズアクチュエータのトラッキング動作機構の省略により
、光ディスク装置の部品点数を減少させ、コストの低減を可能とした。また、軸
受けの滑り特性を維持するためには、案内軸間距離の寸法精度を高める必要があ
るが、本発明の軸受けを用いることにより、案内軸間距離の寸法精度を緩和可能
とし、さらなる安価な装置とすることが可能となる。 【0010】 【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。 【0011】図1は、本発明の光ディスク装置の一実施例を示す斜視図であり、
図2は、分解斜視図である。図中に示すx,y,z直交座標軸は、x軸を光ディ
スク媒体接線方向、y軸を光ディスク媒体半径方向(トラック方向)、z軸を光
ディスク媒体垂直方向(フォーカス方向)と定義する。 【0012】レンズアクチュエータは、対物レンズ1とレンズボビン2とホルダ
3と板バネ5とフォーカスコイル11とフォーカス磁石13で構成され、対物レ ンズ1をフォーカス方向のみに駆動する。対物レンズ1は、光ディスク媒体面に
垂直なレーザビームを光ディスク媒体面に集光し、レンズボビン2に、この対物
レンズ1の光軸が光ディスク媒体面に垂直となるように搭載されている。左右対
称に上下2枚ずつ、計4枚の金属製の板バネ5は、一端をレンズボビン2に、他
端をホルダ3に支持され、z軸方向に揺動できる。フォーカスコイル11は、レ
ンズボビン2の側面にz軸方向に巻かれている。 【0013】フォーカス方向磁気回路は、レンズボビン2をはさむ形で設置され
ている2個のフォーカス磁石13から、y軸に沿ってレンズボビン2の方へ向き
合うように磁束を生じさせる。z軸の回りに巻かれたフォーカスコイル11によ
り、z軸方向の発生力が得られる。ポジショナ21には、レンズアクチュエータ
4とプリズム22と滑り軸受け23とトラックコイル34とフォーカス磁石13
が搭載され、レーザビームのトラック方向の位置決めを行う。ポジショナ21の
材料は、軽量化のためにアルミニウム合金とする。 【0014】プリズム22は、ポジショナ21底面上の対物レンズ1の真下に設
置され、斜面において光学ヘッド固定部からのレーザビームを光ディスク媒体面
に垂直方向へと方向を変化させる。トラックコイル34aは、滑り軸受け23a
,23bの間に配置され、y軸を挟み反対側には、トラックコイル34bが、滑
り軸受け23cと、隣り合わせに配置されている。他の実施例として、長手方向
にコイルを2分割して、滑り軸受け23cを挟む配置としても良い。 【0015】トラック方向磁気回路は、トラックコイル34と磁石31と内ヨー
ク32と外ヨーク33で構成される。磁石31は、磁束方向をx軸とし、ギャッ
プ中のx軸方向に磁界を発生させる。ポジショナ21に取り付けられたトラック
コイル34は、ギャップ内でz軸方向に電流が流れることにより、y軸方向(ト
ラック方向)に力を発生させる。ギャップからの磁束は、内ヨーク32内で2分
され、内ヨーク32両端、外ヨーク33を通り、再び磁石31に戻り、x軸を基
準として対称な閉回路を構成する。また、内ヨーク32は、ポジショナ21の滑
り軸受け23の案内軸としても機能するため、磁性材料のステンレス製の円柱形
状とし、y軸を基準として対称に2組で構成される。 【0016】図3は、滑り軸受け23が取り付けられたポジショナ21の斜視図 である。滑り軸受け23は、安定した3点支持の構成をとるために、23a,2
3b,23cの3つからなり、滑り軸受け23の材料は、例えば、樹脂製として
も良い。滑り軸受け23a,23bは、案内軸32aの円形断面と一致した穴形
状を持つ円筒状で、それぞれの中心軸と案内軸32aの中心軸とが一致して、ポ
ジショナ21に取り付けられている。滑り軸受け23cは、もう一方の案内軸3
2bに支持されている。 【0017】図4に、滑り軸受け23が取り付けられたポジショナ21の断面図
を示す。滑り軸受け23cの断面形状は、案内軸間の組立寸法に対し、水平方向
の製造、組立誤差を許容させるために、U字型としている。このU字型の滑り軸
受け23cの2平行面間隔は、案内軸32bの直径と同じである。滑り軸受け2
3cの他の実施例として、図5、図6に示すように、断面形状をコ字型、長円穴
形状としても良く、いずれも、2平行面間隔は、案内軸32bの直径と同じであ
る。 【0018】図7は、ポジショナ21の他の実施例を示す斜視図である。図3と
同様に、滑り軸受け23a,23bは、案内軸32aの円形断面と一致した穴形
状を持つ円筒状で、それぞれの中心軸と案内軸32aの中心軸とが一致して、ポ
ジショナ21に取り付けられている。図3における滑り軸受け23cの代替とし
て、転がり軸受け24を用いて、ポジショナ21は案内軸32bに支持されてい
る。例えば、予圧機構には磁気引力を用いた以下の構成が用いられている。ポジ
ショナ21に磁石を搭載し、磁性材料である案内軸32bとの磁気引力を用いて
、転がり軸受け24と案内軸32bが引き合うように予圧を与えている。 【0019】図8は、ポジショナ21の他の実施例を示す斜視図である。図3と
同様に、滑り軸受け23a,23bは、案内軸32aの円形断面と一致した穴形
状を持つ円筒状で、それぞれの中心軸と案内軸32aの中心軸とが一致して、ポ
ジショナ21に取り付けられている。図3における滑り軸受け23cの代替とし 軸受け25を用いて、ポジショナ21は案内軸32bに支持されている。例えば
、予圧機構には磁気引力を用いた以下の構成が用いられている。ポジショナ21
に磁石を搭載し、磁性材料である案内軸32bとの磁気引力を用いて、滑り軸受
け 25と案内軸32bが引き合うように予圧を与えている。 【0020】図9は、滑り軸受けの他の実施例を示す斜視図である。滑り軸受け
26は、図3におけるU字型軸受けの2組を互いに角度を変えて組み合わせて、
1個の滑り軸受け(23a,23bの代用)として使用される。 【0021】図10は、滑り軸受けの他の実施例を示す斜視図である。滑り軸受
け27a,27bは、図3における円筒滑り軸受け23a,23bを、23cと
同形の2平行面を持つ断面形状U字型の滑り軸受けとしたものである。例えば、
予圧機構には磁気引力を用いた以下の構成が用いられている。ポジショナ21に
磁石を搭載し、磁性材料である案内軸32aとの磁気引力を用いて、滑り軸受け
27a,27bと案内軸32aが引き合うように予圧を与えている。 【0022】なお、図1〜図10において、これらの滑り軸受け23,25,2
6,27、転がり軸受け24、案内軸32に対して、潤滑剤を用いて滑りを改善
することは、もちろん可能である。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク装置は、可動部を軽量
、小型にすることで、部品点数を約半分に減少させ、組立を容易化し、案内軸間
の寸法精度を標準公差範囲に緩和し、コストの低減を図ることが可能となる。ま
た、可動部の小型化により、平均シーク時間の短縮、および消費電力の低減を図
ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。 【図2】図1に示す実施例の分解斜視図である。 【図3】ポジショナおよび軸受けの一実施例を示す斜視図である。 【図4】滑り軸受けの一実施例を示す断面図である。 【図5】滑り軸受けの他の実施例を示す断面図である。 【図6】滑り軸受けの他の実施例を示す断面図である。 【図7】ポジショナおよび軸受けの他の実施例を示す斜視図である。 【図8】ポジショナおよび軸受けの他の実施例を示す斜視図である。 【図9】滑り軸受けの一実施例を示す斜視図である。 【図10】ポジショナおよび軸受けの他の実施例を示す斜視図である。 【図11】従来の光ディスク装置の光学ヘッド可動部の平面図である。 【図12】従来の光ディスク装置のポジショナおよび滑り軸受けの斜視図であ
る。 【図13】従来の光ディスク装置の滑り軸受けの断面図である。 【符号の説明】 1 対物レンズ 2 レンズボビン 3 ホルダ 5 板バネ 11 フォーカスコイル 13 フォーカス磁石 21 ポジショナ 22 プリズム 23a,23b,23c,25,26,27a,27b 滑り軸受け 24 転がり軸受け 31 磁石 32a,32b 案内軸(内ヨーク) 33 外ヨーク 34a,34b トラックコイル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】光学ヘッド可動部と光学ヘッド固定部とからなる分離光学系を用
    いた光ディスク装置において、 レーザ光を光ディスク媒体面上に集光するための対物レンズを保持し、対物レン
    ズを媒体面の垂直方向のみに駆動・制御するための、前記対物レンズに搭載され
    るコイルと、前記光学ヘッド可動部に搭載される磁石によって構成されるレンズ
    アクチュエータと、 前記レンズアクチュエータを搭載し、片側の第1の案内軸に支持される第1の軸
    受けと、第1の案内軸に平行なもう片側の第2の案内軸に支持され、トラックコ
    イルを間にして2つに分割された第2の軸受けを有するポジショナとを備え、 磁石と前記トラックコイルと前記ポジショナの案内軸を兼用する内ヨークと外ヨ
    ークとにより前記ポジショナを前記光ディスク媒体の半径方向に駆動する磁気回
    路を形成することを特徴とする光ディスク装置。 【請求項2】請求項1記載の光ディスク装置において、第1の軸受け は、第1の案内軸を挟み込む平行2平面を有する滑り軸受けである
    ことを特徴とする光ディスク装置。 【請求項3】請求項1記載の光ディスク装置において、第1の軸受け は、第1の案内軸に支持された転がり軸受けであり、第1の案内軸 と前記転がり軸受けに作用する予圧機構を備えることを特徴とする
    光ディスク装置。 【請求項4】請求項1記載の光ディスク装置において、第1の軸受け は、第1の案内軸に支持された平面、凸曲面あるいは第1の案内軸
    より曲率が大きい凹曲面を有する滑り軸受けであり、第1の案内軸 と前記滑り軸受けに作用する予圧機構を備えることを特徴とする光
    ディスク装置。 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の光ディスク装置において、第2の軸受け は、第2の案内軸と一致した形状の穴を有する滑り軸受けであるこ とを特徴とする光ディスク装置。 【請求項6】請求項1,2,3または4記載の光ディスク装置において、第2の軸受け は、第2の案内軸を挟み込む平行2平面を2組の異なる角度で組み
    合わせた滑り軸受けであることを特徴とする光ディスク装置。 【請求項7】請求項1または2記載の光ディスク装置において、第2の軸受け は、第2の案内軸を挟み込む平行2平面を有する滑り軸受けであり
    第2の案内軸 と前記滑り軸受けに作用する予圧機構を備えることを特徴とする光
    ディスク装置。

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