JP2962000B2 - 合成繊維布帛の処理方法 - Google Patents

合成繊維布帛の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成繊維布帛の処理方法
に関するものである。さらに詳細には、吸放湿特性を有
する着用快適性に優れ、かつ、染色堅牢度および繊維物
性を十分維持することが可能な合成繊維布帛の処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維
は、優れた物理および化学的特性を有しており、衣料用
途のみならず広く産業用途にも使用されており、工業的
に重要な価値を有している。
【0003】しかしながら、これら一般の合成繊維(ポ
リエステル、ナイロンなど)は極めて吸湿性が低いた
め、春夏用中外衣、肌着、シーツ等の吸湿性が要求され
る分野への進出は限定されているのが実状であった。こ
れを改善しようとして、従来から特開昭61-282476 号公
報などに記載された合成繊維にアクリル酸やメタクリル
酸をグラフト重合させ、吸湿性を付与する手段や、特開
昭61-266672 号公報などに特開平2-84565 号公報、特開
平2-145872号公報などに記載されているように、セルロ
ースやポリアミノ酸系樹脂などの吸湿性物質を合成繊維
布帛や糸条に付与する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
も実用に際しては、多くの問題を有している。例えば、
合成繊維にアクリル酸やメタクリル酸をグラフト重合さ
せる方法においては、使用する重合開始剤の性質上、染
色工程の前にグラフト重合を行なう必要があるため、工
程および色相管理が難しく、繊維物性の低下も避けられ
ない。また、セルロースやポリアミノ酸系樹脂などの吸
湿性物質を合成繊維布帛や糸条に付与する方法において
は、風合いとの兼ね合いから十分な吸湿性能を得ること
が困難であり、本発明の目的とする着用快適性に優れる
衣料にはなり得ない。さらに、糸条にポリアミノ酸系樹
脂を付与する場合、特に、ポリエステルの特徴であるア
ルカリ減量風合いが得られないことは、致命的欠点とな
る。
【0005】あるいは、特開昭56-159363 号公報、特開
昭57-106774 号公報、特開昭59-36777号公報などに記載
されたように親水性モノマを付与した後、合成繊維布帛
上で重合させる方法が提案されているが、目的が異なる
ため、それらの配合割合・手法では、本発明で目的とす
る吸湿性能の発現は望めず、着用快適衣料にはなり得な
いものである。
【0006】本発明は前記従来技術の問題を克服し、着
用快適性を発揮するのに必要な吸湿性能と、さらには染
色堅牢度、および繊維物性を十分維持することが可能な
合成繊維布帛の処理方法の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、次のいずれかの構成を有する。すなわ
ち、 合成繊維布帛にN−アルキロールアミド基を有するビ
ニル化合物とビニルスルホン酸を重量比1:5〜4:1
で含む混合モノマと重合開始剤を含む水溶液を付与し、
スチームで加熱処理後、乾燥状態を経ることを特徴とす
る合成繊維布帛の処理方法、または、 合成繊維布帛にN−アルキロールアミド基を有するビ
ニル化合物とビニルスルホン酸を重量比1:5〜4:1
で含む混合モノマと重合開始剤を含む水溶液を付与し、
自然乾燥後、加熱処理することを特徴とする合成繊維布
帛の処理方法、または、 合成繊維布帛にN−アルキロールアミド基を有するビ
ニル化合物とビニルスルホン酸を重量比1:5〜4:1
で含む混合モノマと重合開始剤を含む水溶液を付与し、
15〜60℃で10〜24時間熟成させた後、乾燥状態
を経ることを特徴とする合成繊維布帛の処理方法であ
る。
【0008】本発明は上記混合モノマを重合開始剤の存
在下で重合させるものである。そして、得られる共重合
ポリマが合成繊維布帛を構成する繊維表面と繊維束間に
繊維軸に沿った被膜を形成することも特徴の一つであ
る。共重合ポリマが繊維軸に沿った被膜を形成している
ため、風合いの硬化抑制、共重合ポリマの洗濯耐久性向
上、さらには制電性能の発現が可能となったものであ
る。
【0009】本発明に用いる合成繊維とは、ポリエチレ
ンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどに
代表されるポリエステル系繊維、ポリエステルに第3成
分を共重合したポリエステル系繊維、ナイロン6やナイ
ロン66に代表されるポリアミド系繊維、ポリアミドに
第3成分を共重合したポリアミド系繊維、ポリアクリロ
ニトリルを主成分とするアクリル系繊維、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン系繊維などをいい、用途・目的
に応じて任意にこれら合成繊維を選択し得るものであ
る。
【0010】本発明においては2種の混合モノマーを用
いるものであるが、そのうちの1種のモノマとしてN−
アルキロールアミド基を有するビニル化合物を用いるも
のである。これ以外のモノマを用いた場合には、重合が
しにくいか、重合しても洗浄工程で容易に脱落してしま
うなどの問題がある。
【0011】本発明において用いるN−アルキロールア
ミド基を有する化合物としては、N−メチロールアクリ
ルアミド、N−エチロールアクリルアミド、N−プロピ
ロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、N−エチロールメタクリルアミド、N−プロピロー
ルメタクリルアミドなどがあげられ、これらから得られ
るポリマの合成繊維に対する親和性、入手容易性などの
観点からは、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミドが好ましい。
【0012】本発明でいうビニルスルホン酸とは、アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スルホエ
チルメタクリレート、アリルスルホン酸ナトリウム、メ
タリルスルホン酸ナトリウムなどの重合可能なビニル基
を保有するスルホン酸化合物であればよい。特に、重合
効率などの面からアクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、スルホエチルメタクリレートが好ましい。
【0013】N−アルキロールアクリルアミドとビニル
スルホン酸の混合モノマにおけるN−アルキロールアク
リルアミドとビニルスルホン酸の混合重量比は、1:5
〜4:1、好ましくは1:4〜2:1とするものであ
る。この混合重量比が1:5に満たない場合には、重合
効率の低下をきたし、一方、4:1を越える場合には、
吸湿性能の発現性が低下してしまうという問題がある。
【0014】本発明に適する重合開始剤としては、水に
溶解または分散させることができるものであればよい
が、取扱容易な観点からは水溶性が好ましい。例えば、
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリ、硫酸アンモニウムな
どの無機系重合開始剤や、2,2'- アゾビス(2-アミディ
ノプロパン)ジハイドロクロライド、2,2'- アゾビス
(N-N'- ヂメチレンイソブチラミディン)ジハイドロク
ロライド、2-( カルバモイラゾ)イソブチロニトリル有
機系重合開始剤である。コスト、取扱いの容易さの点か
ら、過硫酸アンモニウムが特に好ましく用いられる。
【0015】重合開始剤の適正使用濃度は、使用するモ
ノマ濃度や加熱条件にもよるが、重合に要する加熱時間
が過度に長くなることを防ぎ、一方、共重合物の被膜形
成性の低下や共重合物の分子量低下に伴う被膜の耐久性
低下を防ぐ観点からは、0.1%〜3%が好ましい。な
お、上記モノマと重合開始剤における全モノマ濃度が高
くなると、混合モノマ水溶液の状態で重合する場合があ
る。この場合、混合モノマ水溶液の安定性を高め、被膜
の耐久性低下を防ぐため、重合禁止剤を適量添加するこ
とが好ましい。重合禁止剤として好ましいものは、亜硝
酸ナトリウムなどの水溶性重合禁止剤であって、必要添
加量は0.01〜0.3%である。かかる重合開始剤と
重合禁止剤の濃度であれば、一般に混合モノマー水溶液
は、40℃以下であれば約12時間安定に保持できる。
【0016】本発明において共重合反応を促進させるた
めに、布帛に混合モノマ水溶液を付与した後、加熱する
ことも好ましく行なわれ、その際の加熱手段としては、
常圧スチーム、加熱スチーム、高圧スチームなどのスチ
ーム加熱を採用するものである。スチームによらず乾熱
によるならば、繊維軸に沿った均一な共重合ポリマ被膜
が得られず、ポリマの耐久性が不良となる、風合いが硬
化するなどの問題がある。均一な共重合ポリマ被膜を得
る観点から、スチーム加熱温度は80〜180℃、さら
には100〜160℃が好ましい。なお、スチーム加熱
温度が100℃以上の場合には1〜8分間加熱すれば十
分である。
【0017】また、加熱効率を向上させる観点からは、
スチームに高周波加熱を併用するのも好ましい。高周波
加熱とは、2450MHz,920MHzの高周波を被加熱物に当てる
ことで発熱させるものであり、常圧スチームとの併用が
一般的である。かかる加熱設備としては、常圧スチー
マ、加圧スチーマや、これらスチーマに高周波発振機を
備えた高周波加熱機がある。常圧スチーマに熱風を送り
込むことで温度を上げる高温スチーマも上記温度条件で
あれば適用できる。この場合、投入するスチーム量をで
きるだけ多くすることが、共重合ポリマ被膜を得るため
に好ましい。
【0018】本発明において共重合反応を進行させるた
めには、必ずしもスチーム加熱することを要さず、布帛
に混合モノマ水溶液を付与した後、自然乾燥するかまた
は15〜60℃で10〜24時間熟成する手段を採用す
ることも行なわれる。
【0019】共重合反応を自然乾燥で進行させる場合に
は、その後にスチームまたは乾熱による熱処理を施すも
のである。かかる熱処理を施さない場合には、被処理物
を水に浸漬すると共重合ポリマ被膜が水により膨潤し、
水洗工程で脱落しやすい問題がある。
【0020】共重合反応を15〜60℃で10〜24時
間熟成することにより進行させる場合には、その後、乾
燥状態を経るものである。
【0021】即ち、本発明の処理方法においては、いず
れの共重合条件をとる場合においても、共重合反応の後
に乾燥状態を経るものである。共重合反応の後に乾燥状
態を経ない場合は、被処理物を水に浸漬すると共重合ポ
リマ被膜が水により膨潤し、水洗工程で脱落しやすい問
題がある。その原因は定かではないが、乾燥により架橋
反応が進行して強固な共重合ポリマ被膜を形成するもの
と考えられる。
【0022】被処理物を乾燥する条件としては、例え
ば、自然乾燥や130〜180℃の乾熱処理などの条件
を採用することができる。本発明の方法で繊維布帛上に
形成される共重合ポリマは、被膜化し、合成繊維を構成
する繊維の単繊維上と単繊維束間に繊維軸に沿って存在
するのが特徴のひとつである。そして、合成繊維を溶解
するのに適した溶剤、例えば、ポリエステルの場合に
は、フェノール/四塩化エタンなどを用いて合成繊維だ
けを溶解すると、形態を維持したままの共重合ポリマの
連続被膜がSEM等の高倍率顕微鏡で観察される。
【0023】上記手法によって得られる合成繊維布帛上
の共重合ポリマ被膜の量は、吸湿性能を優れたものと
し、一方、風合いの硬化を防ぐ観点から、合成繊維布帛
に対して3〜15%とするのが好ましい。なお、ポリエ
ステル系繊維のようにほとんど吸湿性を有しない場合
は、5〜15%が好ましく、ある程度の吸湿性を有する
ポリアミド系繊維の場合は、3〜8%が好ましい。
【0024】かかる共重合ポリマ被膜量を有する布帛
は、外気環境湿度に相当する20℃・65%RHの環境
下に24時間放置した時の重量増加率(%)と着用地の
衣服内湿度に相当する30℃・90%RHの環境下に2
4時間放置した時の重量増加率(%)との差(以下、Δ
MR)を2.5%以上とすることができ、着用時の衣服
内の湿気を外気環境へ逃がしやすくし、着用時のムレ感
を防止し、着用快適性を発揮することができる。また、
公定水分率を2%以上9%未満とすることができ、ある
程度の吸湿性は保持しつつ、一方、生地のヌルミ感や重
量がまして衣料に不向きになることがない。
【0025】なお、着用快適性を付与する観点からは、
公定水分率よりもむしろ着用時の衣服内の湿度(高湿領
域)と外気環境湿度(低湿領域)との差の方が、湿気の
移送性に大きな影響を与える。
【0026】本発明の方法で得られる合成繊維布帛は、
合成繊維布帛上に形成される共重合ポリマ被膜量によっ
ては、未加工布帛に比べ粗硬な風合いとなることから、
この風合い硬化を防ぐため、必要に応じ、最終工程での
カムフィット加工などの物理的揉み作用を施すことも風
合い調整の面で好ましい。
【0027】
【実施例】以下、実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、実施例中に記載した各種性能の測定は、次の方法
によった。
【0028】ポリマ被膜の量(%)={(重合後の生地
重量)−(重合前の生地重量)}/(重合前の生地重
量)
【0029】公定水分率(%)={(吸湿時の生地重
量)−(絶乾時の生地重量)}/(絶乾時の生地重量) ここで、吸湿時の生地重量とは、絶乾から20℃・65
%RHの環境下に24時間放置した時の重量をいう。
【0030】ΔMR(%)=(30℃・90%RHの環
境下に24時間放置した時の重量増加率)−(20℃・
65%RHの環境下に24時間放置した時の重量増加
率)
【0031】洗濯堅牢度はJIS L 0842の方法
により測定した。
【0032】(実施例1)通常の染色加工を施したポリ
エチレンテレフタレートからなる織物布帛(東レ(株)
製#SC9000)を4重量%のN−メチロールアクリ
ルアミド、12重量%のアクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、0.3重量%の過硫酸アンモニウ
ム、および0.1重量%の亜硝酸ナトリウムを含む水溶
液に浸漬後、マングルで絞り率60%になるよう絞り、
ついで150℃の高温スチーマに3分間投入加熱し重合
処理を行なった後、水洗し、乾燥した。ついでテンター
(170℃)でセットした後、評価に供した。
【0033】結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】(実施例2)通常の染色加工を施したナイ
ロン6からなるトリコット編み物(東レ(株)製#50
5)を2重量%のN−メチロールアクリルアミドと8重
量%のアクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、0.3重量%の過硫酸アンモニウム、および0.1
重量%の亜硝酸ナトリウムを含む水溶液に浸漬後、マン
グルで絞り率60%になるよう絞り、ついで150℃の
高温スチーマに3分間投入加熱し重合処理を行なった
後、水洗し、乾燥した。ついでテンター(170℃)で
セットした後、評価に供した。結果を表1に併せて示
す。
【0036】(実施例3)実施例1と同じ布帛を4重量
%のN−メチロールアクリルアミド、12重量%のスル
ホエチルメタクリレート、0.3重量%の過硫酸アンモ
ニウム、および0.1重量%の亜硝酸ナトリウムを含む
水溶液に浸漬後、実施例1と同様に処理した。結果を表
1に併せて示す。
【0037】(実施例4)実施例1と同じ布帛を2重量
%のN−メチロールアクリルアミドと8重量%のスルホ
エチルメタクリレート0.3重量%の過硫酸アンモニウ
ム、および0.1重量%の亜硝酸ナトリウムを含む水溶
液に浸漬後、実施例1と同様に処理した。結果を表1に
併せて示す。
【0038】(実施例5)実施例1と同じ布帛を実施例
1で用いたのと同組成の液に浸漬後、直径6cmのガラス
管に巻き取り、塩化ビニリデン塩化ビニル共重合体から
なる食品用のラップフィルムでシールした後、室温下2
0時間回転しつつ熟成処理を行なった。次いで160℃
で3分間加熱乾燥処理を行ない水洗、乾燥した。結果を
表1に併せて示す。
【0039】(実施例6)実施例1と同じ布帛を実施例
3で用いたのと同組成の液に浸漬後、室温下20時間放
置し、自然乾燥した。次いで160℃で1分間感熱処理
を行なった後、水洗、乾燥した。結果を表1に併せて示
す。
【0040】(比較例1)実施例1と同じ布帛を2重量
%のN−メチロールアクリルアミドと12重量%のアク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、0.3重
量%過硫酸アンモニウムおよび0.1重量%の亜硝酸ナ
トリウムを含む水溶液に浸漬後、実施例1と同様に処理
した。結果を表1に併せて示す。
【0041】(比較例2)実施例1と同じ布帛を12.
5重量%のN−メチロールアクリルアミドと2.5重量
%のアクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
0.3重量%過硫酸アンモニウムおよび0.1重量%の
亜硝酸ナトリウムを含む水溶液に浸漬後、実施例1と同
様に処理した。結果を表1に併せて示す。
【0042】(比較例3)実施例1と同じ布帛を2重量
%のN−メチロールアクリルアミドと12重量%のアク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸を含み、重
合開始剤を含まない水溶液に浸漬後、実施例1と同様に
処理した。結果を表1に併せて示す。
【0043】表1から明らかなように、本発明による実
施例1〜4は、混合モノマの配合割合が本発明とは異な
る比較例1〜2に比べ、公定水分率、ΔMRともに満足
できる値を示し、洗濯堅牢度の低下は認められないもの
であった。
【0044】また、重合開始剤を含まない比較例3は、
洗浄によってポリマが脱落した。
【0045】
【発明の効果】本発明の方法により、着用快適性に富
み、スポーツ衣料や肌着等のインナーから春夏用中外衣
に好適な合成繊維からなる布帛を提供することができ
る。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成繊維布帛にN−アルキロールアミド基
    を有するビニル化合物とビニルスルホン酸を重量比1:
    5〜4:1で含む混合モノマと重合開始剤を含む水溶液
    を付与し、スチームで加熱処理後、乾燥状態を経ること
    を特徴とする合成繊維布帛の処理方法。
  2. 【請求項2】合成繊維布帛にN−アルキロールアミド基
    を有するビニル化合物とビニルスルホン酸を重量比1:
    5〜4:1で含む混合モノマと重合開始剤を含む水溶液
    を付与し、自然乾燥後、加熱処理することを特徴とする
    合成繊維布帛の処理方法。
  3. 【請求項3】合成繊維布帛にN−アルキロールアミド基
    を有するビニル化合物とビニルスルホン酸を重量比1:
    5〜4:1で含む混合モノマと重合開始剤を含む水溶液
    を付与し、15〜60℃で10〜24時間熟成させた
    後、乾燥状態を経ることを特徴とする合成繊維布帛の処
    理方法。
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