JP2961884B2 - ディファレンシャル装置の潤滑装置 - Google Patents

ディファレンシャル装置の潤滑装置

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    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はディファレンシャル装置の潤滑装置に係
り、特にディファレンシャルキャリヤのディファレンシ
ャルベアリングボス部の剛性の低下を招くことなくディ
ファレンシャルベアリングに充分に潤滑油を供給し得る
ディファレンシャル装置の潤滑装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車等の車両においては、旋回走行時等における左
右車輪の差動を許容するために、ディファレンシャル装
置を備えている。ディファレンシャル装置は、ディファ
レンシャルキャリヤのディファレンシャルベアリングボ
ス部に、ディファレンシャルベアリングによりディファ
レンシャルケースを軸支して設けている。ディファレン
シャル装置は、このディファレンシャルケース内にディ
ファレンシャルギヤ列を軸支して設けるとともに、この
ディファレンシャルケース外にリダクションギヤ列のリ
ダクションドリブンギヤを固着して設けている。このリ
ダクションドリブンギヤには、リダクションギヤ列のリ
ダクションドライブギヤが噛合されている。
このようなディファレンシャル装置を潤滑する潤滑装
置としては、実公昭61−13804号公報に開示のものがあ
る。この公報に開示の潤滑装置は、ディファレンシャル
キャリヤのディファレンシャルベアリングボス部の一部
を構成する車両前方のベアリングギャップにディファレ
ンシャルベアリングとオイルシールとの間に達する連通
孔を水平に形成するとともに、前記ディファレンシャル
キャリヤの車両前方開口部を被覆するカバーにリダクシ
ョンドリブンギヤにより流動されて落下する潤滑油を受
けて前記連通孔に誘導する案内壁を設けたものである。
また、ディファレンシャル装置の潤滑装置としては、
第4・5図に示すものがある。図において、102はトラ
ンスミッション装置、104はディファレンシャル装置、1
06は潤滑装置である。トランスミッション装置102に一
体的に設けられたディファレンシャル装置104の潤滑装
置106は、図示しないディファレンシャルケース外に固
着されたリダクションドリブンギヤ108により流動され
る潤滑油の流動方向に対向させて、ディファレンシャル
キャリヤたるトランスミッション第2ケース110のディ
ファレンシャルベアリング第2ボス部112上方の内壁面1
14に障壁部116を突出させて設け、この障壁部116の下方
をディファレンシャルベアリング第2ボス部112に連絡
して設け、この障壁部116の下方の連絡する部位のディ
ファレンシャルベアリング第2ボス部112に前記障壁部1
16により流動を阻止された潤滑油をディファレンシャル
第2ベアリング118に誘導する誘導溝120を切欠いて設け
たものである。なお、符号122は、オイル第2シールで
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、前記公報に開示の潤滑装置は、ディファレ
ンシャルベアリングに潤滑油を誘導する連通孔を、ディ
ファレンシャルキャリヤのベアリングギャップに水平に
形成している。このため、潤滑油は、ディファレンシャ
ルベアリング側に良好に流れ難く、充分に潤滑油を供給
し得ないことにより異常摩耗等を将来する不都合があ
る。
また、前記第4・5図の潤滑装置は、ディファレンシ
ャル第2ベアリング118に潤滑油を誘導する誘導溝120
を、ディファレンシャルベアリング第2ボス部112に切
欠いて設けている。このため、ディファレンシャルベア
リング第2ボス部112は、不連続な部分が設けられるこ
とにより剛性の低下を招き、この剛性の低下に起因して
ディファレンシャルベアリング第2ボス部112の変形や
ディファレンシャル第2ベアリング118のクリープが惹
起されるおそれがあり、また、このディファレンシャル
ベアリング第2ボス部112の変形に起因してリダクショ
ンギヤ列の噛合にずれが惹起されてギヤ音の発生を将来
する不都合がある。
〔発明の目的〕
そこでこの発明の目的は、ディファレンシャルキャリ
ヤのディファレンシャルベアリングボス部の剛性の低下
を招くことなくディファレンシャルベアリングの充分に
潤滑油を供給し得て、これによりディファレンシャルベ
アリングボス部の変形やディファレンシャルベアリング
のクリープを回避し得るともにリダクションギヤ列の噛
合のずれを回避し得てギヤ音の発生を防止し得て、ディ
ファレンシャルベアリング等の異常摩耗等を防止し得て
ディファレンシャル装置の性能を確保し得るディファレ
ンシャル装置の潤滑装置を実現することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの発明は、ディファレン
シャルキャリヤのディファレンシャルベアリングボス部
にディファレンシャルベアリングによりディファレンシ
ャルケースを軸支して設け、このディファレンシャルケ
ース内にディファレンシャルギヤ列を軸支して設けると
ともにこのディファレンシャルケース外にリダクション
ドリブンギヤを固着して設けたディファレンシャル装置
において、前記リダクションドリブンギヤにより流動さ
れる潤滑油の流動方向に対向させて前記ディファレンシ
ャルキャリヤのディファレンシャルベアリングボス部上
方の内壁面に障壁部を一体に突出させて設けるとともに
この障壁部を前記ディファレンシャルベアリングボス部
上方とディファレンシャルキャリヤ上方の周縁部とに略
直線状に連絡して設け、前記障壁部に連絡して前記ディ
ファレンシャルキャリヤのディファレンシャルベアリン
グボス部上方の内壁面を窪ませて受容部を設け、前記障
壁部により流動を阻止されて前記受容部により受容され
た潤滑油を前記ディファレンシャルベアリングに誘導す
る誘導孔を前記ディファレンシャルベアリングボス部の
ボス部中心を含む鉛直面内に位置させ且つ前記ディファ
レンシャルベアリングボス部に連絡される前記障壁部に
隣接させて開口して設けたことを特徴とする。
〔作用〕
この発明の構成によれば、ディファレンシャルキャリ
ヤのディファレンシャルベアリングボス部を切欠くこと
なく誘導孔を設けていることにより、ディファレンシャ
ルベアリングボス部に不連続な部分が形成されず、剛性
の低下を招くことがない。また、誘導孔をディファレン
シャルベアリングボス部のボス部中心を含む鉛直面内に
位置させ且つディファレンシャルベアリングボス部に連
絡される障壁部に隣接させて開口して設けていることに
より、障壁部により流動を阻止されて受容部により受容
された潤滑油を効率良く誘導孔に導くことができ、この
誘導孔によって潤滑油をディファレンシャルベアリング
に誘導していることにより、ディファレンシャルベアリ
ングに充分に潤滑油を供給することができる。
〔実施例〕
次にこの発明の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
第1〜3図は、この発明の実施例を示すものである。
第3図において、2はトラスミッション装置、4はディ
ファレンシャル装置である。この実施例においては、ト
ランスミッション装置2にディファレンシャル装置4を
一体的に設けている。トランスミッション装置2は、図
示しない内燃機関に連絡する側のトランスミッション第
1ケース6と、内燃機関から離間する側のトランスミッ
ション第2ケース8と、このトランスミッション第2ケ
ース8に固設されるトランスミッションカバー10とを有
している。
前記トランスミッション第1・第2ケース6・8に
は、夫々入力側シャフトベアリング第1・第2ボス部10
・12及び出力側シャフトベアリング第1・第2ボス1・
16が設けられている。前記入力側シャフトベアリング第
1・第2ボス部10・12には、夫々入力側シャフト第1・
第2ベアリング18・20が装着されている。前記出力側シ
ャフトベアリング第1・第2ボス部14・16には、夫々出
力側シャフト第1・第2ベアリング22・24が装着されて
いる。
前記トランスミッション第1・第2ケース6・8に
は、入力側シャフトベアリング第1・第2ボス部10・12
の入力側シャフト第1・第2ベアリング18・20により入
力側シャフト26が軸支されるとともに、出力側シャフト
ベアリング第1・第2ボス部14・16の出力側シャフト第
1・第2ベアリング22・24により出力側シャフト28が軸
支されている。
前記入力側シャフト26の入力側端は、図示しないクラ
ッチ機構を介して内燃機関のクランク軸(図示せず)に
連絡されている。前記入力側シャフト26及び出力側シャ
フト28との間には、複数段のとトランスミッションギヤ
列30が設けられている。トランスミッションギヤ列30
は、入力側シャフト26に設けられる複数の入力側ギヤ群
32と出力側シャフト28に設けられる複数の出力側ギヤ群
34とから構成される。
前記出力側シャフト28の出力側端には、リダクション
ギヤ列36を構成するリダクションドライブギヤ38が設け
られている。このリダクションドライブギヤ38に噛合す
るリダクションドリブンギヤ40は、後述のディファレン
シャルケース50外に固着して設けている。
前記ディファレンシャル装置4は、前記トランスミッ
ション装置2のトランスミッション第1・第2ケース6
・8をディファレンシャルキャリヤとしている。ディフ
ァレンシャルキャリヤたるトランスミッション第1・第
2ケース6・8には、ディファレンシャルベアリング第
1・第2ボス部42・44が設けられ、ディファレンシャル
第1・第2ベアリング46・48が装着されている。このデ
ィファレンシャル第1・第2ベアリング46・48は、ディ
ファレンシャルケース50を軸支して設けている。
ディファレンシャルケース50内には、ディファレンシ
ャルギヤ列52を軸支して設けている。ディファレンシャ
ルギヤ列52は、ディファレンシャル第1・第2ピニンオ
ン54・56と、ディファレンシャル第1・第2サイドギヤ
58・60と、から構成される。前記ディファレンシャル第
1・第2ピニオン54・56は、ピニオン軸62によりディフ
ァレンシャルケース50に軸支されている。前記ディファ
レンシャル第1・第2サイドギヤ58・60は、図示しない
左右の駆動車軸に連絡されている。
なお、ディファレンシャルケース50外には、前記の如
くリダクションドリブンギヤ40を固着して設けている。
また、トランスミッション第1・第2ケース6・8のデ
ィファレンシャルベアリング第1・第2ボス部42・44に
は、ディファレンシャル第1・第2ベアリング46・48の
外方に位置させて、オイル第1・第2シール64・66が装
着されている。
このようなディファレンシャル装置4において、第1
・2図に示す如き潤滑装置68を設けている。潤滑装置68
は、障壁部70と受容部72と誘導孔74とから構成される。
前記障壁部70は、第1図に示す如く、リダクションド
リブンギヤ40により流動される潤滑油の流動方向(矢印
A方向)に対向させて、ディファレンシャルキャリヤた
るトランスミッション第2ケース8のディファレンシャ
ルベアリング第2ボス部44上方の内壁面76に上下方向に
指向させて一体に突出させて設けられるとともに、ディ
ファレンシャルベアリング第2ボス部44上方とディファ
レンシャルキャリヤたるトランスミッション第2ケース
8上方の周縁部とに略直線状に連絡して設けられ、前記
リダクションドリブンギヤ40により矢印A方向に流動さ
れる潤滑油の流動を阻止する。
また、前記受容部72は、障壁部70に連絡してトランス
ミッション第2ケース8のディファレンシャルベアリン
グ第2ボス部44上方の内壁面76を外方に窪ませて設けら
れ、障壁部70により流動を阻止された潤滑油を受容す
る。
前記障壁部70及び受容部72の下方は、前記ディファレ
ンシャルベアリング第2ボス部44の上方に連絡されてい
る。
前記誘導孔74は、前記障壁部70及び受容部72の下方の
連絡する部位のディファレンシャルベアリング第2ボス
部44の上方に上下方向に指向させてディファレンシャル
第2ベアリング48に達するように設けられ、つまり、第
1図に示す如く、ディファレンシャルベアリング第2ボ
ス部44のボス中心を含む鉛直面内に位置させ且つディフ
ァレンシャルベアリング第2ボス部44に連絡される障壁
部70に隣接させて開口して設けられ、前記障壁部70によ
り流動を阻止されて前記受容部72により受容された潤滑
油を前記ディファレンシャルベアリング第2ボス部44の
ディファレンシャル第2ベアリング48に誘導する。な
お、誘導孔74により誘導される潤滑油は、ディファレン
シャル第2ベアリング48に近接配設されたオイル第2シ
ール66にも誘導される。
次に作用を説明する。
車両に搭載された図示しない内燃機関の駆動力は、ト
ランスミッション装置2からリダクションギヤ列36を介
してディファレンシャルケース50に伝達され、ディファ
レンシャルギヤ列52を介して図示しない左右の駆動車軸
に伝達され、車輪を駆動する。
前記ディファレンシャルキャリヤたるトランスミッシ
ョン第1・第2ケース6・8内の潤滑油は、リダクショ
ンドリブンギヤ40の回転により掻き上げられて矢印A方
向に流動される。リダクションドリブンギヤ40により流
動される潤滑油は、潤滑油の流動方向(矢印A方向)に
対向させてトランスミッション第2ケース8のディファ
レンシャルベアリング第2ボス部44上方の内壁面76に突
出させて設けられた障壁部70により流動を阻止され、こ
の障壁部70に連絡してトランスミッション第2ケース8
のディファレンシャルベアリング第2ボス部44上方の内
壁面76を窪ませて設けられた受容部72により受容され
る。
これら障壁部70及び受容部72の下方は、ディファレン
シャルベアリング第2ボス部44の上方に連絡されてい
る。このため、障壁部70により流動を阻止されて受容部
72により受容された潤滑油は、ディファレンシャルベア
リング第2ボス部44のボス部中心を含む鉛直面内に位置
させ且つディファレンシャルベアリング第2ボス部44に
連絡される障壁部70に隣接させて開口して設けられた誘
導孔74によって、下方のディファレンシャル第2ベアリ
ング48に誘導される。また、この誘導孔74により誘導さ
れる潤滑油は、ディファレンシャル第2ベアリング48に
近接配設されたオイル第2シール66にも誘導される。
これにより、ディファレンシャル第2ベアリング48や
このディファレンシャル第2ベアリング48に近接配設さ
れたオイル第2シール66には、充分に潤滑油を供給する
ことができる。
このように、ディファレンシャル装置4の潤滑装置68
は、トランスミッション第2ケース8のディファレンシ
ャルベアリング第2ボス部44を切欠くことなく、誘導孔
74を設けている。したがって、ディファレンシャルベア
リング第2ボス部44には、不連続な部分が形成されず、
剛性の低下を招くことがない。
このため、ディファレンシャルベアリング第2ボス部
44の変形やディファレンシャル第2ベアリング48のクリ
ープを回避することができるとともに、ディファレンシ
ャルベアリング第2ボス部44の変形に起因するリダクシ
ョンギヤ列36の噛合のずれを回避し得て、ギヤ音の発生
を防止することができる。
また、この潤滑装置68は、誘導孔74をディファレンシ
ャルベアリング第2ボス部44のボス部中心を含む鉛直面
内に位置させ且つディファレンシャルベアリング第2ボ
ス部44に連絡される障壁部70に隣接させて開口して設け
ていることにより、障壁部70により流動を阻止されて受
容部72により受容された潤滑油を効率良く誘導孔74に導
くことができ、この誘導孔74によって潤滑油をディファ
レンシャル第2ベアリング48に誘導していることによ
り、ディファレンシャル第2ベアリング48に充分に潤滑
油を供給することができる。このため、ディファレンシ
ャル第2ベアリング48やこのディファレンシャル第2ベ
アリング48に近接配設されたオイル第2シール66等の異
常摩耗や焼付等を回避することができ、ディファレンシ
ャル装置4の性能を確保することができる。
なお、この実施例においては、潤滑装置68をトランス
ミッション第2ケース8のディファレンシャルベアリン
グ第2ボス部44に設けたが、トランスミッション第1ケ
ース6のディファレンシャルベアリング第1ボス42に設
けることもできるのは明らかである。
〔発明の効果〕
このように、この発明によれば、ディファレンシャル
キャリヤのディファレンシャルベアリングボス部を切欠
くことなく誘導孔を設けていることにより、ディファレ
ンシャルベアリングボス部に不連続な部分が形成され
ず、剛性の低下を招くことがない。このため、剛性の低
下を招くことがないことによって、ディファレンシャル
ベアリングボス部の変形やディファレンシャルベアリン
グのクリープを回避し得るともに、ディファレンシャル
ベアリングボス部の変形に起因するリダクションギヤ列
の噛合のずれを回避し得てギヤ音の発生を防止すること
ができる。また、誘導孔をディファレンシャルベアリン
グボス部のボス部中心を含む鉛直面内に位置させ且つデ
ィファレンシャルベアリングボス部に連絡される障壁部
に隣接させて開口して設けていることにより、障壁部に
より流動を阻止されて受容部により受容された潤滑油を
効率良く誘導孔に導くことができ、この誘導孔によって
潤滑油をディファレンシャルベアリングに誘導している
ことにより、ディファレンシャルベアリングに充分に潤
滑油を供給することができる。このため、ディファレン
シャルベアリングやこのディファレンシャルベアリング
に近接配設されるオイルシール等の異常摩耗や焼付等を
回避し得て、ディファレンシャル装置の性能を確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はこの発明の実施例を示し、第1図はトラン
スミッション第2ケースの正面図、第2図は第1図のII
−II線拡大断面図、第3図はトランスミッションの略水
平状態の断面図である。 第4・5図は従来例を示し、第4図はトランスミッショ
ン第2ケースの正面図、第5図は第4図のV−V線拡大
断面図である。 図において、2はトランスミッション装置、4はディフ
ァレンシャル装置、6はトランスミッション第1ケー
ス、8はトランスミッション第2ケース、10はトランス
ミッションカバー、26は入力側シャフト、28は出力側シ
ャフト、30はトランスミッションギヤ列、36はリダクシ
ョンギヤ列、38はリダクションドライブギヤ、40はリダ
クションドリブンギヤ、42はデファレンシャルベアリン
グ第1ボス部、44はデファレンシャルベアリング第2ボ
ス部、46はディファレンシャル第1ベアリング、48はデ
ィファレンシャル第2ベアリング、50はディファレンシ
ャルケース、52はディファレンシャルギヤ列、64はオイ
ル第1シール、66はオイル第2シール、68は潤滑装置、
70は障壁部、72は受容部、74は誘導孔、76は内壁面であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−208268(JP,A) 特開 平2−134450(JP,A) 実開 平3−44261(JP,U) 実開 昭61−184160(JP,U) 実開 昭62−13261(JP,U) 実開 昭62−194241(JP,U) 実開 昭47−21077(JP,U) 実公 昭61−13804(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 57/00 - 57/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディファレンシャルキャリヤのディファレ
    ンシャルベアリングボス部にディファレンシャルベアリ
    ングによりディファレンシャルケースを軸支して設け、
    このディファレンシャルケース内にディファレンシャル
    ギヤ列を軸支して設けるとともにこのディファレンシャ
    ルケース外にリダクションドリブンギヤを固着して設け
    たディファレンシャル装置において、前記リダクション
    ドリブンギヤにより流動される潤滑油の流動方向に対向
    させて前記ディファレンシャルキャリヤのディファレン
    シャルベアリングボス部上方の内壁面に障壁部を一体に
    突出させて設けるともにこの障壁部を前記ディファレン
    シャルベアリングボス部上方とディファレンシャルキャ
    リヤ上方の周縁部とに略直線状に連絡して設け、前記障
    壁部に連絡して前記ディファレンシャルキャリヤのディ
    ファレンシャルベアリングボス部上方の内周壁を窪ませ
    て受容部を設け、前記障壁部により流動を阻止されて前
    記受容部により受容された潤滑油を前記ディファレンシ
    ャルベアリングに誘導する誘導孔を前記ディファレンシ
    ャルベアリングボス部のボス部中心を含む鉛直面内に位
    置させ且つ前記ディファレンシャルベアリングボス部に
    連絡される前記障壁部に隣接させて開口して設けたこと
    を特徴とするディファレンシャル装置の潤滑装置。
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