JP2956710B2 - 密閉型回転圧縮機 - Google Patents
密閉型回転圧縮機Info
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- JP2956710B2 JP2956710B2 JP40264290A JP40264290A JP2956710B2 JP 2956710 B2 JP2956710 B2 JP 2956710B2 JP 40264290 A JP40264290 A JP 40264290A JP 40264290 A JP40264290 A JP 40264290A JP 2956710 B2 JP2956710 B2 JP 2956710B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫等の冷凍機
器に用いられる密閉型回転圧縮機に関するものである。
器に用いられる密閉型回転圧縮機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、冷凍冷蔵庫等に用いられる圧縮機
に関し、特に低騒音化が強く要望されている。密閉型回
転圧縮機より発生する騒音は冷媒ガス吸込時に発生する
圧力脈動音や冷媒ガス吐出時に発生する吐出脈動音，ガ
ス流出音などがあり、これらの騒音低減方法としては、
吸込管路や吐出弁以後の吐出管路に消音器を設けて防止
することがよく知られている。
に関し、特に低騒音化が強く要望されている。密閉型回
転圧縮機より発生する騒音は冷媒ガス吸込時に発生する
圧力脈動音や冷媒ガス吐出時に発生する吐出脈動音，ガ
ス流出音などがあり、これらの騒音低減方法としては、
吸込管路や吐出弁以後の吐出管路に消音器を設けて防止
することがよく知られている。
【０００３】また、ガス吐出時に発生する騒音の低減方
法としては、特開昭５７−４６０８５号公報に記載のよ
うに一種の共鳴器を設けて低減する構造のものがある。
法としては、特開昭５７−４６０８５号公報に記載のよ
うに一種の共鳴器を設けて低減する構造のものがある。
【０００４】以下、特開昭５７−４６０８５号公報の構
造を図３を参考に説明する。図において、６はシリンダ
であり、内部に圧縮室（図示せず）を設けている、７は
軸受端板である。この軸受端板７はシリンダ６の端面を
閉塞するものである。１３は軸受端板７に設けられた吐
出口であり、圧縮室からの冷媒ガスが吐出される部分で
ある。１４は吐出口１３を開閉する吐出弁である。２０
は軸受端板７に設けられた共鳴器である。
造を図３を参考に説明する。図において、６はシリンダ
であり、内部に圧縮室（図示せず）を設けている、７は
軸受端板である。この軸受端板７はシリンダ６の端面を
閉塞するものである。１３は軸受端板７に設けられた吐
出口であり、圧縮室からの冷媒ガスが吐出される部分で
ある。１４は吐出口１３を開閉する吐出弁である。２０
は軸受端板７に設けられた共鳴器である。
【０００５】かかる従来の密閉型回転圧縮機は圧縮室か
ら吐出される冷媒ガスの脈動音は共鳴器２０に入り、共
鳴器によって脈動音が低減される。
ら吐出される冷媒ガスの脈動音は共鳴器２０に入り、共
鳴器によって脈動音が低減される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、特定の周波数の脈動音を低減するのに効
果を発揮するが、広い範囲の脈動音は低減することがで
きない。また、小容積を大きくすると、騒音低減効果が
高まる反面、再膨脹による効率低下の役割が大きくなる
という課題を有していた。
うな構成では、特定の周波数の脈動音を低減するのに効
果を発揮するが、広い範囲の脈動音は低減することがで
きない。また、小容積を大きくすると、騒音低減効果が
高まる反面、再膨脹による効率低下の役割が大きくなる
という課題を有していた。
【０００７】本発明は上記課題に鑑み、シリンダ圧縮室
内で発生する圧力脈動をより効果的に低減し、圧縮機の
効率を損うことなく、運転騒音の静粛な密閉型回転圧縮
機を提供するものである。
内で発生する圧力脈動をより効果的に低減し、圧縮機の
効率を損うことなく、運転騒音の静粛な密閉型回転圧縮
機を提供するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の回転圧縮機は、外部から密閉容器内に吸入さ
れた冷媒ガスを圧縮室で圧縮し、シリンダに設けられた
ベーン溝近傍の吐出切欠部から軸受端板に設けた吐出口
を通過させて圧縮室外部に吐出させる密閉型回転圧縮機
において、吐出口と反軸受端板側に、ベーンと対応する
位置に形成された小断面積の圧力導入路口と連通した小
容積の空間を設け、ベーンの上下往復運動を小断面積の
圧力導入路口の開閉に利用し圧縮時にベーンが押し下げ
られたときに上記圧力導入路口とシリンダ内が開口する
ことを備えたものである。
に本発明の回転圧縮機は、外部から密閉容器内に吸入さ
れた冷媒ガスを圧縮室で圧縮し、シリンダに設けられた
ベーン溝近傍の吐出切欠部から軸受端板に設けた吐出口
を通過させて圧縮室外部に吐出させる密閉型回転圧縮機
において、吐出口と反軸受端板側に、ベーンと対応する
位置に形成された小断面積の圧力導入路口と連通した小
容積の空間を設け、ベーンの上下往復運動を小断面積の
圧力導入路口の開閉に利用し圧縮時にベーンが押し下げ
られたときに上記圧力導入路口とシリンダ内が開口する
ことを備えたものである。
【０００９】
【作用】本発明は上記した構成によって、冷媒ガスをシ
リンダの吸入口から圧縮機室内に導き、円筒状のピスト
ンとベーンとの作用により圧縮し、シリンダの吐出ガス
通路から軸受端板の吐出口を通過させ密閉容器内へ吐出
する一連の冷媒ガスの通過過程で圧縮室内には比較的高
い周波数の圧力脈動がシリンダに発生する。この高い周
波数の圧力脈動を圧縮室内と開口するように、圧縮時に
ベーンが押し下げられた時吐出口と反軸受端板側に設け
たベーンと対応する位置に形成された小断面積の圧力導
入路口と連通した小容積容間により、圧力脈動が緩和で
きるものであり、圧縮機騒音の加振源を減少させ、圧縮
機の効率を損うことなく騒音の低減ができる。
リンダの吸入口から圧縮機室内に導き、円筒状のピスト
ンとベーンとの作用により圧縮し、シリンダの吐出ガス
通路から軸受端板の吐出口を通過させ密閉容器内へ吐出
する一連の冷媒ガスの通過過程で圧縮室内には比較的高
い周波数の圧力脈動がシリンダに発生する。この高い周
波数の圧力脈動を圧縮室内と開口するように、圧縮時に
ベーンが押し下げられた時吐出口と反軸受端板側に設け
たベーンと対応する位置に形成された小断面積の圧力導
入路口と連通した小容積容間により、圧力脈動が緩和で
きるものであり、圧縮機騒音の加振源を減少させ、圧縮
機の効率を損うことなく騒音の低減ができる。
【００１０】
【実施例】以下本発明の一実施例について図１および図
２を参照しながら説明するが、従来と同一構成について
は同一番号を符与して説明する。
２を参照しながら説明するが、従来と同一構成について
は同一番号を符与して説明する。
【００１１】図１は本発明の密閉型回転圧縮機の断面
図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。図において、１
は密閉容器であり、２は電動機要素で２ａはステータ、
２ｂはロータである。
図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。図において、１
は密閉容器であり、２は電動機要素で２ａはステータ、
２ｂはロータである。
【００１２】４はクランク軸で、上部にロータ３が圧入
されている。５は主軸受端板であり、クランク軸４を支
持している。６はシリンダ、７は副軸受端板であり、シ
リンダ６と共に主軸受端板５に係止し、シリンダ６は密
閉容器内１に固着している。
されている。５は主軸受端板であり、クランク軸４を支
持している。６はシリンダ、７は副軸受端板であり、シ
リンダ６と共に主軸受端板５に係止し、シリンダ６は密
閉容器内１に固着している。
【００１３】８はピストンで、クランク軸４に嵌合して
いる。９はベーンである。１０は圧縮室、１１は吸入室
であり、シリンダ６内空間をベーン９で仕切って形成さ
れる。１２は吐出切欠部でありシリンダ６に設けられて
いる。
いる。９はベーンである。１０は圧縮室、１１は吸入室
であり、シリンダ６内空間をベーン９で仕切って形成さ
れる。１２は吐出切欠部でありシリンダ６に設けられて
いる。
【００１４】１３は吐出口で、副軸受端板７に設けられ
ている。１４は吐出弁で、吐出口１３を開閉するもので
ある。この吐出弁１４は、副軸受端板７に係止されてい
る。１５は主軸受端板５に形成した圧力導入路口でベー
ン９に対応する主軸受端板５に設けられ、ベーン９の往
復運動にて開閉される。
ている。１４は吐出弁で、吐出口１３を開閉するもので
ある。この吐出弁１４は、副軸受端板７に係止されてい
る。１５は主軸受端板５に形成した圧力導入路口でベー
ン９に対応する主軸受端板５に設けられ、ベーン９の往
復運動にて開閉される。
【００１５】１６は圧力導入路口１５と連通した小容積
空間である。１８は圧力導入路口１５と連通した小容積
空間１６を閉塞するカバーである。
空間である。１８は圧力導入路口１５と連通した小容積
空間１６を閉塞するカバーである。
【００１６】このように構成された密閉型回転圧縮につ
いてその動作について説明する。圧縮室１０に流入した
冷媒ガスがクランク軸４の回転に伴ない圧縮され、シリ
ンダ６に設けられた吐出切欠部１２および副軸受端板７
に設けられた吐出口１３を通り、吐出弁１４を押し上げ
て放出される。
いてその動作について説明する。圧縮室１０に流入した
冷媒ガスがクランク軸４の回転に伴ない圧縮され、シリ
ンダ６に設けられた吐出切欠部１２および副軸受端板７
に設けられた吐出口１３を通り、吐出弁１４を押し上げ
て放出される。
【００１７】ここで、圧縮された冷媒ガスが吐出弁１４
を押し上げて急激に吐出される時または、吐出口１３あ
るいは吐出切欠部１２に残留した圧縮された冷媒ガスが
吸入室１１の冷媒ガス中に急激に放出され膨脹する時
に、比較的高い周波数の圧力脈動がシリンダ内６の圧縮
室１０、吸入室１１に発生する。
を押し上げて急激に吐出される時または、吐出口１３あ
るいは吐出切欠部１２に残留した圧縮された冷媒ガスが
吸入室１１の冷媒ガス中に急激に放出され膨脹する時
に、比較的高い周波数の圧力脈動がシリンダ内６の圧縮
室１０、吸入室１１に発生する。
【００１８】このとき圧縮時にベーン９が押し下げられ
た時に吐出口１３と反軸受端板５に設けたベーン９と対
応する位置に形成された小断面積の圧力導入路口１６と
連通した小容積の空間と、シリンダ内６の圧縮室内１０
に開口するように形成しているため、圧力脈動を減衰さ
せることができ、圧縮機の効率低下を損うこともない。
た時に吐出口１３と反軸受端板５に設けたベーン９と対
応する位置に形成された小断面積の圧力導入路口１６と
連通した小容積の空間と、シリンダ内６の圧縮室内１０
に開口するように形成しているため、圧力脈動を減衰さ
せることができ、圧縮機の効率低下を損うこともない。
【００１９】この小断面積の圧力導入路口１６を音響容
量（断面積Ｓ，長さｌ）とし、小容積空間１７を音響容
量（体積Ｖ）としたヘルムホルツの共鳴器の作用によ
り、
量（断面積Ｓ，長さｌ）とし、小容積空間１７を音響容
量（体積Ｖ）としたヘルムホルツの共鳴器の作用によ
り、
【式１】となる周波数の脈動成分を減衰する。
【００２０】
【発明の効果】以上のように本発明は、吐出口と反軸受
端板に、ベーンと対応する位置に形成された小断面積の
圧力導入路口と連通した小容積の空間を設け、ベーンの
上下往復運動を小断面積の圧力導入路口の開閉に利用
し、ベーンが押し下げられた時に小断面積の圧力導入路
口とシリンダ内が開口することにより、圧縮時に発生す
る圧力脈動を減衰させ圧縮機の効率を損うことなく、騒
音低減効果が得られる。
端板に、ベーンと対応する位置に形成された小断面積の
圧力導入路口と連通した小容積の空間を設け、ベーンの
上下往復運動を小断面積の圧力導入路口の開閉に利用
し、ベーンが押し下げられた時に小断面積の圧力導入路
口とシリンダ内が開口することにより、圧縮時に発生す
る圧力脈動を減衰させ圧縮機の効率を損うことなく、騒
音低減効果が得られる。
【図１】本発明の一実施例における密閉型回転圧縮機の
断面図
断面図
【図２】図１のＡ−Ａ断面図
【図３】従来の密閉型回転圧縮機の要部断面図
１ 密閉容器 ２ 電動機要素 ３ 圧縮機要素 ５ 主軸受端板 ６ シリンダ ７ 副軸受端板 ８ ピストン ９ ベーン １０ 圧縮容間圧縮側 １１ 圧縮空間吸入側 １３ 吐出口 １４ 吐出弁 １５ 圧力導入路口 １６ 小容積空間
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F04C 23/00 - 29/10 331
Claims (1)
- 【請求項１】密閉容器と、電動機要素と、この電動機要
素によって駆動される圧縮機要素と、前記圧縮機要素の
シリンダ内部に設けた円筒状のピストンと、前記シリン
ダ内部と前記ピストンの外径により構成される圧縮空間
を圧縮側と吸入側に仕切るベーンと、前記シリンダの両
端にそのシリンダを閉塞するように配設した軸受端板
と、前記軸受端板の吐出口と、この吐出口を閉鎖する吐
出弁と、前記吐出口と反軸受端板側に設けたベーンと対
応する位置に形成された小断面積の圧力導入路口と連通
した小容積の空間とを備え、圧縮時にベーンが押し下げ
られたときに前記小断面積の圧力導入路口とシリンダ内
が開口することを特徴とする密閉型回転圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40264290A JP2956710B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 密閉型回転圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40264290A JP2956710B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 密閉型回転圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04219488A JPH04219488A (ja) | 1992-08-10 |
| JP2956710B2 true JP2956710B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=18512442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP40264290A Expired - Fee Related JP2956710B2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 密閉型回転圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2956710B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4595942B2 (ja) * | 2004-12-06 | 2010-12-08 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
| JP6064719B2 (ja) * | 2013-03-21 | 2017-01-25 | 株式会社富士通ゼネラル | ロータリ圧縮機 |
| JP6064726B2 (ja) * | 2013-03-25 | 2017-01-25 | 株式会社富士通ゼネラル | ロータリ圧縮機 |
-
1990
- 1990-12-17 JP JP40264290A patent/JP2956710B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04219488A (ja) | 1992-08-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723 |
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