JPH06147178A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JPH06147178A
JPH06147178A JP32754692A JP32754692A JPH06147178A JP H06147178 A JPH06147178 A JP H06147178A JP 32754692 A JP32754692 A JP 32754692A JP 32754692 A JP32754692 A JP 32754692A JP H06147178 A JPH06147178 A JP H06147178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vane
cylinder
pressure chamber
roller
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP32754692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Sawabe
浩幸 沢辺
Tsutomu Shishido
勉 宍戸
Masachika Oyama
雅愛 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP32754692A priority Critical patent/JPH06147178A/ja
Publication of JPH06147178A publication Critical patent/JPH06147178A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 性能を悪化させることなく、圧縮時にシリン
ダ内で発生する高周波成分の圧力脈動を減衰させて、騒
音の低減を図ることが可能な密閉型圧縮機を提供するこ
と。 【構成】 ベーン21の高圧室37側の側面にはこのベ
ーン21を基準にしてローラ13が吸込口39を通過し
てから吐出孔を閉じる直前までの間高圧室37に連通す
るとともに、この連通時以外密閉容器内に連通する凹み
33が設けられているものである。又、凹み33をベー
ン21の上端よりベーン21の出没方向と直交する方向
に所定量だけ延長された溝33aと、この溝33aに連
続してかつ直交する方向(ベーン21の出没方向)に所
定量だけ延長された溝33bとから構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉型圧縮機に係り、
特に、冷凍空調機器全般に搭載される密閉型圧縮機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉型圧縮機の騒音低減方法とし
て、消音器で吐出弁の出口を覆っているもの、或いは、
消音器を吐出管に付設したもの等があり、これらは吐出
された冷媒ガスの噴流音を減衰させて騒音の低減を図る
ことで知られている。又、シリンダ内で発生する圧力脈
動成分の中で圧縮工程から吐出工程に到る領域でのシリ
ンダ内における1000から2000Hzの高周波成分
の圧力脈動による騒音低減対策として、吐出直前に共鳴
型マフラを設けることによって、高周波成分をもった圧
力波を減衰させ騒音低減を図っているものがある。(特
公昭62−11200号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、特公昭62−1
1200号公報に示されているようなものの場合には、
圧力脈動を減衰させるためにシリンダの端面又は枠体端
板の当接面のいずれか一方、又は、両方にある程度の小
容積空間を必要とし、この小容積空間内のガスは圧縮後
残存ガスとなって低圧室側へ再膨張し冷凍能力が悪化し
てしまうという問題があった。
【0004】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、性能を悪化させること
なく、圧縮時にシリンダ内で発生する高周波成分の圧力
脈動を減衰させて、騒音の低減を図ることが可能な密閉
型圧縮機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による密閉型圧縮機は、密閉容器と、この容器
内に収納される圧縮要素とが備えられ、前記圧縮要素は
シリンダと、回転軸の偏心部によって前記シリンダ内を
回転するローラと、前記ローラに接して前記シリンダに
設けられた案内溝を摺動して前記シリンダ内を高圧室及
び低圧室に区画するベーンと、前記シリンダの開口を封
じる枠体とで構成され、前記ベーンの両側にはシリンダ
内の低圧室に連通する吸込孔と高圧室に連通する吐出孔
とが配置されている密閉型圧縮機において、前記ベーン
の高圧側の側面にはこのベーンを基準にしてローラが吸
込孔を通過してから吐出孔を閉じる直前までの間高圧室
に連通するとともに、この連通時以外密閉容器内に連通
する凹みが設けられていることを特徴とするものであ
る。その際、上記凹みを、ベーンの上端よりベーンの出
没方向と直交する方向に所定量だけ延長された溝と、こ
の溝に連続してかつ直交する方向(ベーンの出没方向)
に所定量だけ延長された溝とから構成することが考えら
れる。
【0006】
【作用】すなわち、ベーンの高圧側の側面にはこのベー
ンを基準にしてローラが吸込口を通過してから吐出孔を
閉じる直前までの間高圧室に連通するとともに、この連
通時以外密閉容器内に連通する凹みを設けることによ
り、圧縮工程の途中においてシリンダ内部に発生する高
周波成分の圧力波が吸収され、騒音の低減が図られる。
【0007】
【実施例】以下、図1乃至図6を参照して本発明の一実
施例を説明する。図1は本実施例による密閉型圧縮機の
全体構成を示す断面図であり、まず、密閉容器1があ
る。この密閉容器1内には、電動要素3及び圧縮要素5
が収容されている。上記圧縮要素5は、シリンダ7と、
回転軸9の偏心部11によってシリンダ7内を偏心回転
するローラ13と、シリンダ7内の開口を封じる上枠体
15及び下枠体17と、シリンダ7内の案内溝19に滑
動係合するベーン21とから構成されている。
【0008】上記ローラ13は、偏心部11の外周面に
緩く嵌合されていて、シリンダ7の内周面に沿って偏心
回転する。又、上枠体15には、シリンダ7内に連通す
る吐出孔23が設けられていて、シリンダ7の案内溝1
9に滑動可能に係合されたベーン21が、バネ25によ
ってローラ13に常時接触している。又、シリンダ7に
は吸込口39が設けられている(図4及び図5に示
す)。
【0009】上記構成によると、電動要素3の回転軸9
の偏心部11によって、ローラ13がシリンダ7内を偏
心回転し、一方、シリンダ7の内周面とローラ13の外
周面との間に形成される空間は、ローラ13に追従して
摺動するベーン21によって吸込室(低圧室)35と圧
縮室(高圧室)37とに仕切られており(図4及び図5
に示す)、吸込口39から吸引されたガスはローラ13
の偏心回転によって圧縮される。圧縮されたガスは吐出
孔23、吐出弁27、吐出マフラ29を介して吐出口3
1より吐出される。
【0010】ところで、本実施例によるベーン21に
は、図2及び図3に示すように、マフラー機能を発揮す
るための凹み33が設けられている。この凹み33は、
図4及び図5に示すように、ベーン21の高圧室37側
の側面に設けられている。又、上記凹み33は、図2及
び図3に示すように、ベーン21の上端よりベーン21
の出没方向と直交する方向に所定量だけ延長された溝3
3aと、この溝33aに連続してかつ直交する方向(ベ
ーン21の出没方向)に所定量だけ延長された溝33b
とから構成されている。このような構成をなす凹み33
は、ベーン21を基準にしてローラ13が吸込口39を
通過してから吐出孔23を閉じる直前までの間、高圧室
37に連通するとともに、この通過時以外には密閉容器
1内に連通するようになっている。
【0011】以上の構成を基にその作用・効果を説明す
る。本実施例の場合には、ベーン21にマフラー機能を
発揮する凹み33を設けているので、圧縮工程の途中に
おいても消音機能を発揮することができる。すなわち、
図4及び図5に示すように、ローラ13が圧縮する途中
に、ベーン21に設けた凹みが高圧室37側に出現し、
その凹み33の作用によって、シリンダ7の内部に発生
している高周波成分の圧力波を吸収して騒音の低減を図
ることができる。又、上記凹み33は、図4及び図5に
示すように、ローラ13が圧縮を開始するまでシリンダ
7の内部に隠れた状態にあるので、ガスの再膨張による
影響を受けることはなく、性能が低下してしまうことも
ない。
【0012】本実施例の場合どの程度騒音が低減された
かを図6に示す。図6は横軸に周波数をとり、縦軸に騒
音レベルをとり、図中破線で示した部分が従来のマフラ
ー機構を用いない場合の騒音特性であり、実線が本発明
の凹みを用いた場合の騒音特性であり、高周波領域にお
いて騒音が効果的に低減されていることがわかる。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による密閉型
圧縮機によると、ベーンの高圧側の側面にはこのベーン
を基準にしてローラが吸込口を通過してから吐出孔を閉
じる直前までの間高圧室に連通するとともに、この連通
時以外密閉容器内に連通する凹みを設けたので、次のよ
うな効果を奏することができる。 (1)圧縮工程の途中においてシリンダ内部に発生する
高周波成分の圧力波を吸収して騒音の低減を図ることが
できる。 (2)又、上記凹みは高圧室に連通していないとき、密
閉容器内に連通され、凹みに残った高圧冷媒を密閉容器
内に戻して、圧縮初期時の高圧室に戻る冷媒の圧力を低
減して入力の増加を抑制することができる。 (3)又、上記凹みはローラが圧縮を開始するまでシリ
ンダの内部に隠れた状態にあるので、ガスの再膨張によ
る影響を受けることはなく、性能が低下してしまうこと
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で密閉型圧縮機の構
成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図でベーンの平面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例を示す図でベーンの正面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例を示す図でローラの偏心回転
とベーンの凹みとの関係を示す平面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図でローラの偏心回転
とベーンの凹みとの関係を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施例を示す図で騒音の低減効果を
説明するための図である。
【符号の説明】
1:密閉容器 3:電動要素 5:圧縮要素 7:シリンダ 9:回転軸 11:偏心部 13:ローラ 19:案内溝 21:ベーン 23:吐出孔 33:凹み 33a、33b:溝 35:低圧室(吸込室) 37:高圧室(圧縮室) 39:吸込口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器と、この密閉容器内に収納され
    る圧縮要素とが備えられ、前記圧縮要素はシリンダと、
    回転軸の偏心部によって前記シリンダ内を回転するロー
    ラと、前記ローラに接して前記シリンダに設けられた案
    内溝を摺動して前記シリンダ内を高圧室及び低圧室に区
    画するベーンと、前記シリンダの開口を封じる枠体とで
    構成され、前記ベーンの両側にはシリンダ内の低圧室に
    連通する吸込孔と高圧室に連通する吐出孔とが配置され
    ている密閉型圧縮機において、前記ベーンの高圧室側の
    側面にはこのベーンを基準にしてローラが吸込孔を通過
    してから吐出孔を閉じる直前までの間高圧室に連通する
    とともに、この連通時以外密閉容器内に連通する凹みが
    設けられていることを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の密閉型圧縮機において、
    上記凹みはベーンの上端よりベーンの出没方向と直交す
    る方向に所定量だけ延長された溝と、この溝に連続して
    かつ直交する方向(ベーンの出没方向)に所定量だけ延
    長された溝とから構成されていることを特徴とする密閉
    型圧縮機。
JP32754692A 1992-11-13 1992-11-13 密閉型圧縮機 Pending JPH06147178A (ja)

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JP32754692A JPH06147178A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 密閉型圧縮機

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JP32754692A JPH06147178A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 密閉型圧縮機

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JPH06147178A true JPH06147178A (ja) 1994-05-27

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ID=18200285

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JP32754692A Pending JPH06147178A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 密閉型圧縮機

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JP (1) JPH06147178A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102094822A (zh) * 2011-03-09 2011-06-15 松下·万宝(广州)压缩机有限公司 旋转压缩机
CN102588284A (zh) * 2012-03-31 2012-07-18 松下·万宝(广州)压缩机有限公司 一种旋转式压缩机
KR20150040054A (ko) * 2013-10-04 2015-04-14 엘지전자 주식회사 로터리 압축기
CN106122013A (zh) * 2016-07-29 2016-11-16 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 一种滚动转子压缩机

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