JP2954449B2 - 容量測定回路及びそれを備えたlcrメ−タ - Google Patents

容量測定回路及びそれを備えたlcrメ−タ

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JP2954449B2
JP2954449B2 JP9451993A JP9451993A JP2954449B2 JP 2954449 B2 JP2954449 B2 JP 2954449B2 JP 9451993 A JP9451993 A JP 9451993A JP 9451993 A JP9451993 A JP 9451993A JP 2954449 B2 JP2954449 B2 JP 2954449B2
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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定物の容量を測定
する容量測定回路に関するものであり、LCR(ind
uctance−capacitance−resis
tance)メ−タや実装基板検査(所謂、インサ−キ
ットテスト)を行うインサ−キットテスタ−等に用いて
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被測定物としてのコンデンサの容
量を測定するには、その抵抗成分による影響を考慮する
必要があった。即ち、図4に示すようにコンデンサ1の
両端に測定用交流電源2(一般に、正弦波交流電圧E)
を加えた場合、その容量Cだけならばその加えた電圧よ
りπ/2だけ位相の進んだ電流Iが流れるはずである
が、実際にはその電流の進み角がπ/2よりδだけ少な
くなっていた。
【0003】これは、コンデンサ1の抵抗成分による誘
電損が生じるためであり、このことからコンデンサ1の
等価回路は図5のように表され、その電圧電流の関係は
図6のようなベクトルで表されることになる。ここで、
1Aはコンデンサ1の容量成分(容量値C)、1Bはそ
の抵抗成分(抵抗値R)、ICはその容量成分1Aに流
れる電流、IRはその抵抗成分1Bに流れる電流であ
る。
【0004】従って、このような等価回路で表されるコ
ンデンサ1の容量の測定を行うには、その抵抗成分の影
響を排除する必要があり、従来では図7に示すようにあ
る一定周波数の正弦波交流電圧を加えた時に、その等価
回路に流れる電流I(ICとIRの合成電流)を取り出し
て、オペアンプ等からなる電流電圧変換回路3により電
圧に変換した後に、その電圧(合成電圧)を位相検波回
路4で位相検波、即ち抵抗成分1Bに流れる電流IR
よって生じる位相0°の電圧と容量成分1Aに流れる電
流ICによって生じる位相90°の電圧とにベクトル分
解することで、容量成分1Aのみの電圧を取り出すよう
にしていた。
【0005】図8は、このような位相検波方式の容量測
定回路を搭載したLCRメ−タのブロック構成例を示
し、LCRメ−タ内部の測定用交流電源5から所定周波
数の正弦波交流電圧を測定端子6よりコンデンサ1の一
方に加えた際に流れる電流を、コンデンサ1の他方側の
測定端子7より取り込み、その電流から電流電圧変換回
路3、位相検波回路4を介して位相90°の電圧のみを
取り出して、交流直流変換回路8で直流電圧に変換した
後デジタルにしてマイコン9に読み込ませるようになっ
ている。そして、マイコン9はこの読み込んだ電圧値と
内部電源電圧値の比から容量値を算出すようになってお
り、その算出結果を表示部にて表示させるようになって
いる。尚、測定用交流電源5の条件設定(周波数、レベ
ル等)はマイコン9からの制御によってなされるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
位相検波方式の容量測定回路では、その位相検波回路の
精度で特性が大きく左右されることになり、丁度位相が
90°ずれたところの電圧を取り出すようにするには、
その構成が複雑で高価になると云った問題を生じてい
た。本発明はこのような点に鑑み成されたものであっ
て、被測定物の容量の測定を、比較的簡単な構成で精度
よく行うことができる容量測定回路を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため本発明では、被測定物の容量を測定する容量測定回
路において、前記被測定物と並列に前記被測定物の抵抗
成分による出力をキャンセルするためのキャンセル回路
を接続し、所定の交流信号を入力したときに前記被測定
物の出力と前記キャンセル回路の出力との合成出力を計
測することによって前記容量を測定するようにしたもの
である。そして、LCDメータは、被測定物と並列に接
続されたキャンセル回路と、前記被測定物と前記キャン
セル回路の合成出力を測定する手段と、前記被測定物と
キャンセル回路に直流信号を与えた状態で前記測定手段
の出力がゼロになるように前記キャンセル回路の抵抗値
又はゲインを設定する手段と、前記キャンセル回路に対
する前記設定がなされた状態で前記被測定物とキャンセ
ル回路に所定周波数の交流信号を与えることにより前記
測定手段から得られる出力によって前記被測定物の測定
容量値を得る手段とを備えている。
【0008】
【作用】このような構成によると、被測定物の容量を測
定する際に、その被測定物の抵抗成分の影響が測定側に
表れず、最初から容量成分のみの測定出力が得られるこ
とになる。そのため、例えば位相検波方式のように抵抗
成分も含んだ測定出力から容量成分を分離して取り出す
ものに比して、その回路構成が簡素化されることにな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明容量測定回路の一実施例につい
て図面と共に説明する。尚、従来と同一部分については
同一符号を付すと共にその説明を省略する。本実施例で
は、図7、図8で示す位相検波回路4を用いずに、コン
デンサ1の抵抗成分1Bの影響をその測定入力側におい
てキャンセルすることで、位相が90°の容量成分のみ
の電圧を取り出すようにしたものである。
【0010】具体的には、図1に示すようにゲイン1の
位相反転アンプ10と、その抵抗値rを可変調整するこ
とができる可変抵抗11とからなるキャンセル回路12
を設けて、コンデンサ1の容量測定時にこのキャンセル
回路12にも測定用の正弦波交流電圧を加えて、その出
力を電流電圧変換回路3に入力させるように構成したも
のである。ここで、可変抵抗11は、その容量測定前に
コンデンサ1とキャンセル回路12とに直流電圧を加え
た状態(従って、コンデンサ1の容量成分による出力が
生じない状態)でその抵抗値rを変化させて、電流電圧
変換回路3の出力電圧がゼロとなるように、即ちR=r
となるように予め設定されているものとする。
【0011】従って、このようにすると測定用の正弦波
交流電圧を加えたコンデンサ1の容量測定時に、電流電
圧変換回路3の入力側においてコンデンサ1の抵抗成分
1Bに流れる電流がキャンセル回路12からの出力にて
キャンセルされることになり、電流電圧変換回路3から
はコンデンサ1の容量成分1Aの電圧のみが取り出され
ることになる。
【0012】図2は、このような容量測定回路を搭載し
たLCRメ−タのブロック構成例を示し、先ずその容量
測定前にLCRメ−タ内部の直流電源(図示せず)から
の直流電圧をキャンセル回路12と測定端子6よりコン
デンサ1とに加えて、その状態でキャンセル回路12内
の可変抵抗11の抵抗値rを、電流電圧変換回路3の出
力電圧がゼロ、即ちR=rとなるようにマイコン9から
の制御にて変化させるようになっている。
【0013】そして、次にLCRメ−タ内部の測定用交
流電源5から所定周波数の正弦波交流電圧を測定端子6
よりコンデンサ1の一方に加えて、その際に流れる電流
をコンデンサ1の他方側の測定端子7より取り込み、そ
の電流電圧変換回路3の入力側でキャンセル回路12か
らの出力にてコンデンサ1の抵抗成分1Bに流れる電流
をキャンセルすることで、その容量成分1Aに流れる電
流のみを電流電圧変換回路3で電圧に変換して、その電
圧を交流直流変換回路8で直流電圧に変換した後デジタ
ルにしてマイコン9に読み込ませるようになっている。
そして、マイコン9はこの読み込んだ電圧値と内部電源
電圧値の比から容量値を算出すようになっており、その
算出結果を表示部にて表示させるようになっている。
尚、測定用交流電源5の条件設定(周波数、レベル等)
や測定用交流電源と直流電源の切り換え等はマイコン9
からの制御によってなされるようになっている。
【0014】次に、図3はそのキャンセル回路12を、
そのゲインを可変調整することができる位相反転アンプ
13と、その抵抗値rが固定の抵抗14とで構成した場
合の他の実施例を示し、この場合はコンデンサ1の容量
測定前にコンデンサ1とキャンセル回路12とに直流電
圧を加えた状態で、その位相反転アンプ13のゲイン
を、電流電圧変換回路3の出力電圧がゼロとなるように
マイコン9からの制御にて変化させることになる。その
ため、このようにしても同様に測定用の正弦波交流電圧
を加えたコンデンサ1の容量測定時に、その電流電圧変
換回路3の入力側においてコンデンサ1の抵抗成分1B
に流れる電流が、キャンセル回路12からの出力にてキ
ャンセルされることになる。
【0015】以上、本実施例ではLCRメ−タに用いた
場合について述べたが、インサ−キットテスタ−等であ
っても良い。また、本実施例ではコンデンサの容量測定
に用いるようにしたが、例えばセンサ−としての圧電素
子の容量変化を見るために用いるようにしても良く、要
は容量測定を必要とする全ての分野に適用できるもので
ある。
【0016】
【発明の効果】上述した如く本発明の容量測定回路によ
れば、被測定物の容量を測定する際に、その被測定物の
抵抗成分の影響をその測定入力側においてキャンセルす
るようにしているので、従来のように構成が複雑で高価
な位相検波回路等を用いることなく、最初から容量成分
のみの測定出力が精度良く得られることになる。そのた
め、その分回路構成が簡素化できることになり、例えば
精度の良いLCRメ−タを比較的安価に実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容量測定回路の一実施例を示す図。
【図2】それを搭載したLCRメ−タのブロック構成例
を示す図。
【図3】その他の実施例を示す図。
【図4】一般的なコンデンサの性質を説明するための
図。
【図5】そのコンデンサの等価回路を示す図。
【図6】その電圧電流の関係を示す図。
【図7】従来の容量測定回路例を示す図。
【図8】それを搭載したLCRメ−タのブロック構成例
を示す図。
【符号の説明】
1 コンデンサ 1A 容量成分 1B 抵抗成分 3 電流電圧変換回路 10 位相反転アンプ 11 可変抵抗 12 キャンセル回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定物の容量を測定する容量測定回路に
    おいて、前記被測定物と並列に前記被測定物の抵抗成分
    による出力をキャンセルするためのキャンセル回路を接
    続し、所定の交流信号を入力したときに前記被測定物の
    出力と前記キャンセル回路の出力との合成出力を計測す
    ることによって前記容量を測定することを特徴とする容
    量測定回路。
  2. 【請求項2】被測定物と並列に接続されたキャンセル回
    路と、 前記被測定物と前記キャンセル回路の合成出力を測定す
    る手段と、 前記被測定物とキャンセル回路に直流信号を与えた状態
    で前記測定手段の出力がゼロになるように前記キャンセ
    ル回路の抵抗値又はゲインを設定する手段と、前記キャ
    ンセル回路に対する前記設定がなされた状態で前記被測
    定物とキャンセル回路に所定周波数の交流信号を与える
    ことにより前記測定手段から得られる出力によって前記
    被測定物の測定容量値を得る手段と 、 を備えたLCDメータ。
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