JP2950405B2 - 射出成形方法 - Google Patents

射出成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内で加熱され溶融させられた樹脂を金型のキャビテ
ィ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内で冷却し
て固化させた後、金型を開いて成形品を取り出すように
している。図2は従来の射出成形機の要部断面図であ
る。
【0003】図において、11は固定金型、12は可動
金型、13は前記固定金型11と可動金型12との間に
形成されたキャビティ空間、15は加熱シリンダ、16
は該加熱シリンダ15の先端に配設された射出ノズル、
17は前記加熱シリンダ15及び射出ノズル16内にお
いて進退自在にかつ回転自在に配設されたスクリューで
ある。
【0004】また、21はスプル、22はランナ、23
はゲートである。この場合、計量工程において、前記ス
クリュー17を回転させながら後退(図における右方)
させると、図示しないホッパからペレット状の樹脂が加
熱シリンダ15内に落下させられ、スクリュー17の溝
内を前進し、次第に加熱され溶融させられ、スクリュー
ヘッド18の前方に溜(た)められる。
【0005】続いて、射出工程において、前記スクリュ
ー17を前進(図における左方)させると、前記スクリ
ューヘッド18の前方に溜められた樹脂は、射出ノズル
16のノズル口19から射出され、前記スプル21、ラ
ンナ22及びゲート23を通り、前記キャビティ空間1
3に充填される。そして、冷却工程において、前記キャ
ビティ空間13内の樹脂は冷却され、固化させられて成
形品になる。その後、前記可動金型12を移動させて型
開きを行い、このとき、図示しないエジェクタピンによ
って成形品を突き出すことができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機においては、前記成形品が厚肉部及び薄
肉部を有していて肉厚差がある場合、冷却工程において
厚肉部と薄肉部との間で樹脂の収縮量が異なり、成形品
にそりが発生してしまう。図3は従来の射出成形機にお
ける冷却工程後の成形品の側面図である。
【0007】図において、25は冷却工程後の成形品、
26は厚肉部、27は薄肉部である。このように、成形
品25に肉厚差がある場合、厚肉部26における樹脂の
収縮量が多いのに対して、薄肉部27における樹脂の収
縮量が少ない。したがって、厚肉部26と薄肉部27と
の間で樹脂の収縮量が異なり、成形品25にそりが発生
してしまう。
【0008】そこで、冷却工程前の保圧工程において、
キャビティ空間13内の樹脂の圧力を保持するようにし
ている。この場合、厚肉部26において収縮する分の樹
脂を、ゲート23(図2)を介して補充することができ
るが、収縮量の多い部分においては十分な量の樹脂を補
充することができず、厚肉部26と薄肉部27との間で
樹脂の収縮量のバランスを保つことができない。したが
って、成形品25にそりが発生するのを抑制することは
できない。
【0009】なお、dはそり量であり、図に示すように
基準線LS より上方にそりが発生した場合、そり量dは
正の値を採り、基準線LS より下方にそりが発生した場
合、そり量dは負の値を採る。図4は従来の成形品の薄
肉部における型内圧波形図、図5は従来の成形品の厚肉
部における型内圧波形図である。なお、図において、横
軸に時間を、縦軸に圧力を採ってある。
【0010】この場合、成形品25(図3)の薄肉部2
7における樹脂の圧力は、図4の線L1に示すように、
タイミングt1において最大値を採った後、タイミング
t2において低くなり、保圧工程における圧力設定によ
って再び高くなって一定値になる。一方、厚肉部26に
おける樹脂の圧力は、線L2に示すように、タイミング
t3において最大値を採った後、時間が経過すると共に
低くなる。
【0011】本発明は、前記従来の射出成形機の問題点
を解決して、厚肉部と薄肉部との間で樹脂の収縮量のバ
ランスを保つことができ、成形品にそりが発生するのを
抑制することができる射出成形方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形方法においては、スクリューを前進させて、加熱
シリンダ内の樹脂を射出してキャビティ空間に充填し、
冷却工程中において、前記キャビティ空間の厚肉部に隣
接させて形成された加圧用ボス内の樹脂をキャビティ空
間に押し込む。そして、前記加圧用ボス内の樹脂のキャ
ビティ空間への押込みは、V−P切換え時点からそり量
に対応させてあらかじめ設定された加圧遅延時間が経過
したときに開始される。
【0013】本発明の他の射出成形方法においては、さ
らに、前記加圧用ボス内の樹脂は、加圧ピンを前進させ
ることによってキャビティ空間に押し込まれる。また、
前記加圧用ボスの深さは、キャビティ空間に押し込まれ
る樹脂の量が厚肉部の体積の2〜10〔%〕になるよう
に設定される。
【0014】本発明の更に他の射出成形方法において
は、さらに、前記加圧ピンは、振動させながら前進させ
られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における射出成形機の概略図、図6は本発明
の実施の形態における金型の第1の状態図、図7は本発
明の実施の形態における金型の第2の状態図、図8は本
発明の実施の形態における成形品の薄肉部における型内
圧波形図、図9は本発明の実施の形態における成形品の
厚肉部における型内圧波形図である。なお、図8及び9
において、横軸に時間を、縦軸に圧力を採ってある。
【0016】図において、31は固定金型、32は該固
定金型31を図示しない固定プラテンに取り付けるため
の固定側取付板である。この場合、射出工程において、
図示しない射出装置の射出ノズルは前進させられ、該射
出ノズルの先端が固定金型31の図示しないスプルブシ
ュに接触させられる。
【0017】一方、図示しない可動プラテンは、図示し
ない型締装置によって図1の左右方向に移動させられ、
可動金型34を固定金型31に接離させるようになって
いる。そのため、前記可動金型34は可動側取付板35
及び図示しないスペーサブロックを介して前記可動プラ
テンに固定される。そして、前記射出ノズルから射出さ
れた樹脂は、スプル38、ランナ39及びゲート40を
通り、固定金型31と可動金型34との間に形成された
キャビティ空間41内に充填される。なお、この場合、
成形品25(図3参照)が厚肉部26及び薄肉部27を
有するのに対応して、キャビティ空間41も厚肉部42
及び薄肉部43を有する。
【0018】そして、前記射出工程が完了すると、続い
て冷却工程が開始され、キャビティ空間41内の樹脂が
冷却される。この場合、保圧工程は設けられず、キャビ
ティ空間41内の樹脂の圧力は保持されないが、必要に
応じて保圧工程を設けることもできる。そして、設定時
間が経過した後に可動金型34側に成形品25を残した
状態で可動金型34が図における左方に移動させられ、
型開きが行われる。このとき、図示しないエジェクタ装
置によって成形品25が突き落とされる。
【0019】そのために、スプルロックピン45及びエ
ジェクタピン46が配設される。そして、前記スプルロ
ックピン45は前記スプル38に対向させて配設され、
型開き時に成形品25を保持して可動金型34側に残
す。また、前記エジェクタピン46は、キャビティ空間
41、ランナ39等に臨ませて配設され、型開き後に突
き出され、成形品25を可動金型34から突き落とす。
【0020】前記スプルロックピン45及びエジェクタ
ピン46の後端に形成されたヘッド部は、エジェクタプ
レート51、52によって挟持され固定される。該エジ
ェクタプレート51、52は、ロッド50に接続され進
退自在に支持され、前方に移動するとともに前記スプル
ロックピン45及びエジェクタピン46を前方に移動さ
せる。
【0021】ところで、前記冷却工程において、キャビ
ティ空間41内の樹脂は冷却されるのに伴って収縮する
が、成形品25に肉厚差がある場合、キャビティ空間4
1の厚肉部42における樹脂の収縮量が多いのに対し
て、キャビティ空間41の薄肉部43における樹脂の収
縮量が少なくなり、成形品25にそりが発生してしま
う。
【0022】そこで、図示しない制御装置は、射出工程
から冷却工程に移るV−P切換え(速度制御から圧力制
御への切換え)時点で図示しないタイマによって計時を
開始し、V−P切換え時点からあらかじめ設定された加
圧遅延時間Td が経過したときに、加圧工程を開始する
ようにしている。なお、加圧遅延時間Td を射出工程の
開始時点から計時することもできる。
【0023】そのために、図6に示すように、前記キャ
ビティ空間41の厚肉部42に隣接させて複数の加圧用
ボス61が形成され、該加圧用ボス61に臨ませて加圧
ピン63をそれぞれ配設するようにしている。該加圧ピ
ン63は、後方に延び、後端に形成された前記ヘッド部
が加圧プレート66、67によって挟持され固定され
る。そして、該加圧プレート66、67は、2個の加圧
シリンダ71によって進退させられる。該各加圧シリン
ダ71の加圧ロッド72は、可動側取付板35を貫通し
て前記加圧プレート67に当接させられ、前記加圧シリ
ンダ71を作動させることによって加圧ピン63が前進
させられ、その間、前記加圧用ボス61内の樹脂がキャ
ビティ空間41に押し込まれる。そして、図7に示すよ
うに、加圧ピン63の先端とキャビティ空間41の内面
とが一致する点において、前記加圧ピン63は停止させ
られる。
【0024】このように、加圧ピン63によって前記加
圧用ボス61内の樹脂をキャビティ空間41に押し込む
ようにしているので、成形品25にそりが発生するのを
抑制することができる。なお、前記加圧用ボス61内の
樹脂がキャビティ空間41に押し込まれたときに、前記
樹脂がランナ39に逃げないように、ゲート40をカッ
トすることもできる。その場合、前記加圧ピン63より
先行して前進させられるゲートカットピンがゲート40
に臨ませて配設される。
【0025】また、前記加圧用ボス61の深さは、キャ
ビティ空間41に押し込まれる樹脂の量が厚肉部42の
体積の2〜10〔%〕になるように、かつ、ゲート40
から加圧用ボス61までの距離、キャビティ空間41内
の樹脂の圧力、離型性等に対応させて設定される。その
ために、前記加圧ピン63の後退限位置が調整される。
【0026】ところで、前記加圧ピン63は、前進させ
るに当たり、図6の位置から図7の位置まで一度に前進
させることができるだけでなく、振動させながら、すな
わち、微小距離だけ進退させながら前進させることがで
きるようになっている。そのために、比例減圧弁74及
び切換弁75が配設され、比例減圧弁74のソレノイド
b及び切換弁75のソレノイドa、bが前記制御装置に
接続される。そして、該制御装置は、前記比例減圧弁7
4及び切換弁75を電気的に制御して、ポンプ76から
吐出された油にパルス状で、しかも、徐々に高くなる圧
力を発生させ、各加圧シリンダ71の油室71aに供給
することができるようになっている。
【0027】その結果、前記加圧ピン63を振動させな
がら前進させることができる。なお、各加圧シリンダ7
1の油室71bは、加圧ピン63を初期位置に後退させ
るためのものである。このように、前記加圧ピン63を
振動させながら前進させることによって、キャビティ空
間41の厚肉部42における樹脂の押込み部付近に残留
応力が発生するのを抑制することができる。
【0028】ところで、加圧ピン63を振動させるため
には前進と後退とを繰り返す必要がある。そのため、4
本(図では2本だけを示す。)のリターンピン81及び
応答性の高いリターンスプリング82が配設され、該リ
ターンスプリング82を加圧プレート66と可動金型3
4との間に置くようにしている。このように、加圧シリ
ンダ71は前進方向にだけ加圧力を発生させ、リターン
スプリング82は後退方向にだけ反力を発生させて加圧
プレート66、67を押圧し、前記加圧力及び反力のバ
ランスによって最高10〔Hz〕の振動が発生させられ
る。
【0029】本実施の形態においては、保圧工程におけ
る圧力が0〔kgf/cm2 〕に設定され、実際には保
圧工程が設けられない。したがって、キャビティ空間4
1の薄肉部43における樹脂の圧力は、図8の線L3に
示すように、タイミングt4において最大値を採った
後、時間が経過すると共に低くなる。一方、キャビティ
空間41の厚肉部42における樹脂の圧力は、図9の線
L4に示すように、タイミングt5において最大値を採
った後、時間が経過すると共に、薄肉部43と同じ速度
で低くなる。そして、タイミングt6において加圧工程
が開始され、厚肉部42における樹脂の圧力は加圧ピン
63の振動に伴って変動する。さらに、タイミングt7
において加圧工程が完了すると、厚肉部42における樹
脂の圧力は、時間が経過すると共に低くなる。
【0030】このように、キャビティ空間41の薄肉部
43における樹脂の圧力を高くすることなく、厚肉部4
2における樹脂の圧力だけを高くすることができる。図
10は本発明の実施の形態における加圧工程の加圧プロ
グラムを示す図である。なお、図において、横軸に時間
を、縦軸に比例減圧弁74(図1)の入力信号を採って
ある。
【0031】図において、Td は加圧遅延時間、Ta
加圧時間、Tb は加圧サイクル時間、T3 は最終加圧時
間、T4 は減圧時間、P1 は初期加圧力、P2 は末期加
圧力、P3 は最終加圧力、P4 は減圧力である。前記キ
ャビティ空間71内への樹脂の充填を開始する時、加圧
ピン63は図1に示す位置にある。また、加圧工程は、
V−P切換え時点からあらかじめ設定された加圧遅延時
間Td が経過したときに開始される。
【0032】図に示すように、加圧力の設定値をアップ
・ダウンさせながら、加圧時間Taだけ加圧が行われ
る。この場合、加圧力を初期加圧力P1 から末期加圧力
2 まで徐々に上昇させ、最後は加圧ピン63を振動さ
せずに最終加圧力P3 を最終加圧時間T3 だけ保持する
ようにしている。このとき、加圧プレート66、67及
び加圧ピン63の位置は、加圧力と反力との関係で決ま
り、加圧力を上昇させると加圧ピン63は進退させられ
る。そして、図に示す加圧プログラムによって加圧ピン
63は、進退しながら徐々に前進し、前記加圧用ボス6
1内の樹脂をキャビティ空間41内に押し込む。
【0033】ところで、加圧が行われる位置又は前記加
圧遅延時間Td を変更することによってそり量d(図3
参照)を変化させることができる。図11は本発明の実
施の形態における加圧用ボスの配設状態を示す平面図、
図12は本発明の実施の形態における加圧用ボスの配設
状態を示す正面図、図13は本発明の実施の形態におけ
るそり量を示す図である。なお、図13において、横軸
に加圧遅延時間Td を、縦軸にそり量dを採ってある。
【0034】図11及び12において、40はゲート、
41はキャビティ空間、42は該キャビティ空間41の
厚肉部、43は前記キャビティ空間41の薄肉部、61
a〜61hは加圧用ボスである。図13において、L5
はゲート40から遠い位置に形成された加圧用ボス61
a、61b、61g、61h内の樹脂を加圧ピン63
(図1)によって押し込んだときのそり量dを示す線、
L6はゲート40から近い位置に形成された加圧用ボス
61c〜61f内の樹脂を加圧ピン63によって押し込
んだときのそり量dを示す線、L7は加圧用ボス61a
〜61h内の樹脂を加圧ピン63によって押し込んだと
きのそり量dを示す線である。
【0035】この場合、線L5において加圧遅延時間T
d を3〔s〕に、線L6において加圧遅延時間Td
6.5〔s〕に、また、線L7において加圧遅延時間T
d を8〔s〕にそれぞれ設定すると、そり量dを0〔m
m〕にすることができる。したがって、キャビティ空間
41内の樹脂の圧力、離型性等に変動があっても、変動
に対応させて加圧が行われる位置又は加圧遅延時間Td
を設定することによって、そり量dを0〔mm〕にする
ことができる。
【0036】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形方法においては、スクリューを前進させ
て、加熱シリンダ内の樹脂を射出してキャビティ空間に
充填し、冷却工程中において、前記キャビティ空間の厚
肉部に隣接させて形成された加圧用ボス内の樹脂をキャ
ビティ空間に押し込む。そして、前記加圧用ボス内の樹
脂のキャビティ空間への押込みは、V−P切換え時点か
らそり量に対応させてあらかじめ設定された加圧遅延時
間が経過したときに開始される。
【0038】この場合、加圧用ボス内の樹脂をキャビテ
ィ空間に押し込むことによって、厚肉部と薄肉部との間
で樹脂の収縮量のバランスを保つことができ、成形品に
そりが発生するのを抑制することができる。
【0039】また、そり量は加圧遅延時間に対応して変
化するので、キャビティ空間内の樹脂の圧力、離型性等
が変動しても、それに対応させて加圧遅延時間を設定す
ることによって、そり量を0にすることができる。本発
明の他の射出成形方法においては、さらに、前記加圧用
ボス内の樹脂は、加圧ピンを前進させることによってキ
ャビティ空間に押し込まれる。また、前記加圧用ボスの
深さは、キャビティ空間に押し込まれる樹脂の量が厚肉
部の体積の2〜10〔%〕になるように設定される。
【0040】この場合、加圧ピンの後退限位置を設定す
ることによって、キャビティ空間に押し込まれる樹脂の
量が厚肉部の体積の2〜10〔%〕になるように加圧用
ボスの深さを設定することができる。本発明の更に他の
射出成形方法においては、さらに、前記加圧ピンは、振
動させながら前進させられる。この場合、厚肉部におけ
る樹脂の押込み部付近に残留応力が発生するのを抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出成形機の概略
図である。
【図2】従来の射出成形機の要部断面図である。
【図3】従来の射出成形機における冷却工程後の成形品
の側面図である。
【図4】従来の成形品の薄肉部における型内圧波形図で
ある。
【図5】従来の成形品の厚肉部における型内圧波形図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態における金型の第1の状態
図である。
【図7】本発明の実施の形態における金型の第2の状態
図である。
【図8】本発明の実施の形態における成形品の薄肉部に
おける型内圧波形図である。
【図9】本発明の実施の形態における成形品の厚肉部に
おける型内圧波形図である。
【図10】本発明の実施の形態における加圧工程の加圧
プログラムを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における加圧用ボスの配
設状態を示す平面図である。
【図12】本発明の実施の形態における加圧用ボスの配
設状態を示す正面図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるそり量を示す図
である。
【符号の説明】
41 キャビティ空間 42 厚肉部 61、61a〜61h 加圧用ボス 63 加圧ピン Td 加圧遅延時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−47576(JP,A) 特開 平6−114899(JP,A) 特開 平6−42143(JP,A) 特開 平6−8293(JP,A) 特開 平4−176623(JP,A) 特開 平3−112622(JP,A) 特開 昭62−297118(JP,A) 特開 昭57−115330(JP,A) 特開 昭56−63429(JP,A) 特開 昭59−176027(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 45/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)スクリューを前進させて、加熱シ
    リンダ内の樹脂を射出してキャビティ空間に充填し、 (b)冷却工程中において、前記キャビティ空間の厚肉
    部に隣接させて形成された加圧用ボス内の樹脂をキャビ
    ティ空間に押し込むとともに、 (c)前記加圧用ボス内の樹脂のキャビティ空間への押
    込みは、V−P切換え時点からそり量に対応させてあら
    かじめ設定された加圧遅延時間が経過したときに開始さ
    れることを特徴とする射出成形方法。
  2. 【請求項2】 (a)前記加圧用ボス内の樹脂は、加圧
    ピンを前進させることによってキャビティ空間に押し込
    まれ (b)前記加圧用ボスの深さは、キャビティ空間に押し
    込まれる樹脂の量が厚肉部の体積の2〜10〔%〕にな
    るように設定される請求項1に記載の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 前記加圧ピンは、振動させながら前進さ
    せられる請求項に記載の射出成形方法。
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