JPH06238722A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JPH06238722A
JPH06238722A JP3183093A JP3183093A JPH06238722A JP H06238722 A JPH06238722 A JP H06238722A JP 3183093 A JP3183093 A JP 3183093A JP 3183093 A JP3183093 A JP 3183093A JP H06238722 A JPH06238722 A JP H06238722A
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JP
Japan
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resin
pressure
cavity
sprue
pin
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Withdrawn
Application number
JP3183093A
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English (en)
Inventor
Nobuo Morikita
信夫 森北
Nobuhiro Ogura
信宏 小倉
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP3183093A priority Critical patent/JPH06238722A/ja
Publication of JPH06238722A publication Critical patent/JPH06238722A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/57Exerting after-pressure on the moulding material
    • B29C45/572Exerting after-pressure on the moulding material using movable mould wall or runner parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】射出圧力を低くして射出装置の負荷を小さく
し、成形サイクルを短くする。 【構成】固定金型12と、該固定金型12と接離自在に
配設された可動金型14を有し、両者間にキャビティ1
6が形成される。前記可動金型14を固定金型12に接
触させた後、射出ノズル2が溶融した樹脂を射出する
と、樹脂はスプルー43及びランナ44を介してダミー
スプルー61を充満し、その後キャビティ16内に充填
される。そして、先端を前記ダミースプルー61に臨ま
せて加圧ピン24が進退自在に配設され、前進したとき
に樹脂を加圧してキャビティ16内に押し込み、キャビ
ティ16内の樹脂圧力を上昇させる。前記加圧ピン24
は、後方に配設された駆動装置によって進退させられ
る。さらに、加圧ピン24が前進したときにランナ44
内の樹脂が逆流するのを防止するために逆流防止手段が
設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内で加熱され溶融させられた成形材料としての樹脂
を射出して金型のキャビティ内に充填(じゅうてん)
し、冷却して固化させ、続いて金型を開いて成形品を取
り出すようにしている。図2は従来の射出成形機の概略
図、図3は従来の射出成形機における速度・保圧切換プ
ログラムを示す図である。
【0003】図2において、1は成形材料としての樹脂
を加熱し溶融させる加熱シリンダ、2は該加熱シリンダ
1の先端部に取り付けられた射出ノズル、3は前記加熱
シリンダ1内で進退自在にかつ回転自在に支持されたス
クリュー、4は逆流防止リング、5は金型、6はスプル
ー、7はランナ、8はゲート、9はキャビティである。
前記スプルー6、ランナ7、ゲート8及びキャビティ9
はいずれも金型5内に形成される。
【0004】そして、計量(可塑化)工程において、ス
クリュー3を加熱シリンダ1内で後退させ、加熱シリン
ダ1内の前端部に樹脂を蓄える。次に、充填工程におい
て射出ノズル2を前進させ金型5に接触させ、スクリュ
ー3を加熱シリンダ1内で前進させると、加熱シリンダ
1内の前端部に蓄えられていた樹脂は、前記射出ノズル
2を通って射出され、スプルー6、ランナ7及びゲート
8を通ってキャビティ9内に充填される。この時、樹脂
は逆流防止リング4があるため、後退しない。
【0005】続いて、保圧工程において射出ノズル2の
先端を金型5に接触させたままとし、また、スクリュー
3を前進位置に置き樹脂圧力を制御し、キャビティ9内
の樹脂の収縮を補う。この場合、充填工程から保圧工程
への切換えは図3に示すように行われる。すなわち、充
填工程においてはスクリュー3のストローク(位置)の
変化に伴いスクリュー速度が変化させられる。V0 ,V
1 ,V4 はスクリュー速度の設定値である。そして、V
−p点において速度制御から圧力制御に切り換えられ、
保圧工程に入る。該保圧工程においては時間の変化に伴
い金型5内の樹脂圧力が変化させられる。P1 ,P2
3 は樹脂圧力を変化させるための保圧の設定値であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機においては、前記保圧工程において金型
5内の樹脂圧力を100〜400〔kg/cm2 〕とす
る必要があるが、樹脂流路内の圧力損失があり、また、
樹脂の収縮性があるため、スクリュー3を後方で押圧す
る射出装置においては1000〜2500〔kg/cm
2 〕の射出圧力を発生させる必要があり、射出装置の負
荷が大きくなってしまう。
【0007】図4は従来の射出成形機における樹脂圧力
分布図である。図において、PA ,PB ,PC ,PD
E ,PF はそれぞれスクリュー3(図2)の先端部、
射出ノズル2の先端部、ランナ7の入口、ゲート8の入
口、キャビティ9の入口及びキャビティ9の最奥部の樹
脂圧力の値を示す。樹脂流路内の圧力損失や樹脂の収縮
性のため樹脂圧力はキャビティ9に近くなるほど低下す
ることが分かる。
【0008】また、可塑化された樹脂の粘度が不安定で
ある場合、金型のキャビティ9に安定した樹脂圧力を発
生することができず、成形の安定性が低下する。しか
も、保圧工程時の樹脂圧力を確保するため、スクリュー
3の径を小さくする必要があり、その分可塑化能力が低
下してしまう。そこで、計量工程時のスクリュー3の回
転数を高くする必要があり、図示しない計量装置の負荷
が大きくなってしまう。
【0009】そして、キャビティ9内において十分な樹
脂圧力を発生させることができないので、高い射出圧力
を必要とする高粘度樹脂、ゴム質のウレタン樹脂、超高
分子量のポリエチレン等の成形や、肉厚が0.1〔m
m〕以下の極薄肉成形品の成形を行うことが困難とな
る。さらに、射出装置は前記スクリュー3及び逆流防止
リング4を動作させて計量工程、充填工程及び保圧工程
から成る成形サイクルを形成しているため、成形サイク
ルを短くすることができない。すなわち、保圧工程にお
いては、前述したようにスクリュー3を前進位置に維持
する必要があり、その間計量を開始することはできな
い。
【0010】本発明は、前記従来の射出成形機の問題点
を解決して、射出圧力を低くして射出装置の負荷を小さ
くすることができ、安定した樹脂圧力を発生して成形の
安定性を高くすることができ、スクリューの回転数を低
くして計量装置の負荷を小さくすることができ、高粘度
樹脂、ゴム質のウレタン樹脂、超高分子量のポリエチレ
ン等の成形や、肉厚が0.1〔mm〕以下の極薄肉成形
品の成形を行うことができ、しかも、成形サイクルを短
くすることができる射出成形機を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形機においては、固定金型と、該固定金型と接離自
在に可動金型が配設され、両者間にキャビティが形成さ
れる。また、溶融した樹脂を射出する射出ノズルが設け
られ、射出された樹脂をスプルー、ランナ及びゲートを
介してキャビティに送る。この場合、樹脂はゲートの手
前に形成されたダミースプルーに一時的に貯蔵される。
【0012】そして、先端を前記ダミースプルーに臨ま
せて加圧ピンが進退自在に配設され、前進したときに樹
脂を加圧してダミースプルー内の樹脂をキャビティ内に
押し込み、キャビティ内の樹脂圧力を上昇させる。前記
加圧ピンは、後方に配設された駆動装置によって進退さ
せられる。さらに、加圧ピンが前進したときにランナ内
の樹脂が逆流するのを防止するために逆流防止手段が設
けられる。
【0013】該逆流防止手段は射出ノズルに配設された
弁及びホットランナによるバルブゲートのいずれか一方
で構成される。
【0014】
【作用】本発明によれば、前記のように射出成形機は、
固定金型と、該固定金型と接離自在に配設された可動金
型を有し、両者間にキャビティが形成される。前記可動
金型を固定金型に接触させた後、射出ノズルは溶融した
樹脂を射出する。樹脂はスプルー及びランナを介してダ
ミースプルーを充満し、その後キャビティ内に充填され
る。
【0015】そして、先端を前記ダミースプルーに臨ま
せて加圧ピンが進退自在に配設され、前進したときに樹
脂を加圧してキャビティ内に押し込み、キャビティ内の
樹脂圧力を上昇させる。前記加圧ピンは、後方に配設さ
れた駆動装置によって進退させられる。さらに、加圧ピ
ンが前進したときにランナ内の樹脂が逆流するのを防止
するために逆流防止手段が設けられる。
【0016】該逆流防止手段は、射出ノズルに配設され
た弁及びホットランナによるバルブゲートのいずれか一
方で構成される。したがって、射出ノズルに配設された
弁を閉鎖するかスプルー内の樹脂を冷却して固化させる
と、加圧ピンが前進したときにランナ内の樹脂が逆流す
ることがなくなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す射出成形機の概略図である。図において、1は成形
材料としての樹脂を加熱し溶融させる加熱シリンダ、2
は該加熱シリンダ1の先端部に取り付けられた射出ノズ
ル、3は前記加熱シリンダ1内で進退自在にかつ回転自
在に支持されたスクリュー、4は逆流防止リングであ
る。
【0018】また、11は固定側取付板であり、該固定
側取付板11を介して固定金型12が図示しない固定プ
ラテンに取り付けられている。前記射出ノズル2は充填
工程時に前進し、射出ノズル2の先端が固定金型12の
スプルーブッシュ13に接触させられる。一方、図示し
ない可動プラテンは、図示しない型締装置によって進退
(図の左右方向に移動)させられ、可動金型14を固定
金型12に接離させるようになっている。そのため、前
記可動金型14は可動側取付板15及び図示しないスペ
ーサブロックを介して可動プラテンに取り付けられる。
【0019】そして、射出ノズル2から射出された樹脂
は、前記スプルーブッシュ13内のスプルー43、ラン
ナ44、ダミースプルー61及びゲート25を通って固
定金型12と可動金型14の間に形成されたキャビティ
16内に充填される。前記充填工程が完了する直前に後
述するような加圧工程に入り、キャビティ16内の樹脂
圧力が増大させられるとともに、樹脂の冷却が開始さ
れ、一定時間後に可動金型14側に図示しない成形品を
残した状態で両金型12,14が開かれ、エジェクタ装
置によって成形品が突き落とされる。
【0020】そのため、スプルーロックピン17及びエ
ジェクタピン18が設けられる。前記スプルーロックピ
ン17は前記スプルー43に対向して設けられ、型開き
時に成形品を保持して可動金型14側に残す。また、前
記エジェクタピン18は、図に示すようにキャビティ1
6に先端を臨ませて配設されるほか、必要に応じてラン
ナ44などにも先端を臨ませて配設され、型開き後に成
形品を可動金型14から突き落とす。
【0021】さらに、前記スプルーロックピン17及び
エジェクタピン18を後退させるために、4本のリター
ンピン45及び該リターンピン45を包囲するリターン
スプリング46が設けられていて、該リターンスプリン
グ46を可動金型14とエジェクタプレート21の間に
配設している。前記スプルーロックピン17、エジェク
タピン18及びリターンピン45は、可動金型14を貫
通して後方(型締装置側)に延び、後端に形成されたヘ
ッド部がエジェクタプレート21,22によって狭持さ
れ固定される。そして、該エジェクタプレート22にロ
ッド23が当接することができるようになっており、該
ロッド23が前進するのに伴い前記スプルーロックピン
17及びエジェクタピン18がリターンピン45と共に
前進させられる。なお、前記ロッド23はエジェクタシ
リンダ51に油を給排することによって進退するように
なっている。
【0022】ところで、前記充填が終了する直前にダミ
ースプルー61内の樹脂をキャビティ内に強く押し込む
ために、次に述べるような加圧装置が設けられる。すな
わち、ランナ44における前記ゲート25の手前の所定
箇所に、樹脂を一時的に貯蔵するためのダミースプルー
61が必要な数だけ形成される。そして、加圧ピン24
が先端をダミースプルー61に臨ませて配設されてい
て、前記可動金型14及びエジェクタプレート21,2
2を貫通して後方に延び、後端に形成されたヘッド部が
加圧プレート27,28によって挟持され固定される。
【0023】該加圧プレート27,28は、前記可動側
取付板15に対して接離自在に配設され、駆動装置とし
ての2個の加圧シリンダ32に油を給排することによっ
て進退させられる。該加圧シリンダ32の加圧ロッド3
3は可動側取付板15を貫通して前記加圧プレート28
に当接していて、前記加圧シリンダ32を作動させるこ
とによって加圧ピン24を突き出すことができる。
【0024】また、該加圧ピン24を後退させるため
に、4本のリターンピン29及び該リターンピン29を
包囲するリターンスプリング30が設けられていて、該
リターンスプリング30を加圧プレート27と可動金型
14の間に配設している。前記加圧ピン24及びリター
ンピン29は共に端部にヘッド部を形成しており、該ヘ
ッド部が加圧プレート27,28によって挟持され固定
される。4本のリターンスプリング30を均等に配列す
ることによって、加圧プレート27,28を傾けずに平
行に進退させることができ、スムーズな動作を得ること
ができる。
【0025】前記加圧シリンダ32に供給される油の圧
力及び流量を比例減圧弁52及び比例流量弁53によっ
て電気的に制御し、前記加圧ピン24を前進させて樹脂
圧力及び加圧ピン速度を制御することができる。また、
前記加圧シリンダ32はエジェクタシリンダ51と独立
して作動させられる。なお、55は逆止弁、56は油圧
源である。
【0026】本実施例においては、加圧ピン24の駆動
装置として加圧シリンダ32を使用しているが、電動機
等の電気的手段を使用することもできる。ところで、前
記加圧ピン24が後退した状態でランナ44と加圧ピン
24の先端の間にダミースプルー61の樹脂空間が形成
される。したがって、充填工程時に、ランナ44を通る
樹脂はまずダミースプルー61を充満し、その後ゲート
25を通過してキャビティ16内に充填される。
【0027】そして、充填が終了する前に前記加圧ピン
24を前進させ、ダミースプルー61内に充満している
樹脂を押し出すと、樹脂はキャビティ16内に押し込ま
れて完全な充填が行われ、キャビティ16内の樹脂圧力
が上昇する。次に、本発明の第1の実施例の動作につい
て図5から9までを併用して説明する。
【0028】図5は本発明の第1の実施例における速度
・加圧力切換プログラムを示す図、図6は本発明の第1
の実施例における充填工程時の加圧ピンの状態図、図7
は本発明の第1の実施例における加圧時の加圧ピンの状
態図、図8は本発明の第1の実施例における充填工程時
の樹脂圧力分布図、図9は本発明の第1の実施例におけ
る加圧時の樹脂圧力分布図である。
【0029】図5に示すように、充填工程においてはス
クリュー3のストロークの変化に伴いスクリュー速度が
変化させられる。V0 ,V1 ,V4 はスクリュー速度の
設定値である。そして、V−p点においてスクリュー速
度の設定値がV1 からV4 に低下させられ、図6に示す
ように加圧ピン24による加圧が開始される。この場
合、両金型12,14を破損させないように樹脂圧力の
圧力制限値をPIとする。
【0030】この時、スクリュー3の先端部、射出ノズ
ル2の先端部、ランナ44の入口、ゲート25の入口及
びキャビティ16の入口の樹脂圧力の値は、図8に示す
ようにPA ,PB ,PC ,PD ,PE となる。前記V−
p点からV−h点までの間は充填工程が継続しており、
射出装置においてはスクリュー速度の設定値がV4 にさ
れて速度制御が行われ、加圧装置においては樹脂圧力の
圧力制限値をPIとした状態で加圧ピン速度の設定値が
5 にされる。
【0031】続いて、V−h点において充填が終了し、
射出装置における速度制御は終了し、加圧装置による圧
力制御に切り換えられ、保圧工程に入る。該保圧工程に
おいては、時間の変化に伴い樹脂圧力が変化させられ
る。加圧装置においては樹脂圧力の設定値がP1
2 ,P3 にされて圧力制御が行われ、同時に加圧ピン
速度の設定値がV6 にされる。
【0032】このようにして加圧ピン24が前進し、図
7に示すように前進限位置に到ると加圧工程が終了す
る。V−p点からV−h点の工程において、スクリュー
3の先端部、射出ノズル2の先端部、ランナ44の入
口、ゲート25の入口、キャビティ16の入口及びキャ
ビティ16の最奥部の樹脂圧力の値は、図9に示すよう
にPA ,PB ,PC ,PD ,PE ,PF となる。この場
合、前記キャビティ16内の樹脂圧力の値PE,PF
図4の値PE ,PF と比べていずれも高くなっているこ
とが分かる。
【0033】本実施例においては、キャビティ16に極
めて近い部分で加圧装置によるブースター圧力が発生さ
せられるため、樹脂流路内の圧力損失はなく、キャビテ
ィ16内に樹脂を効率良く押し込むことができる。した
がって、その分射出圧力を低くすることができ、射出装
置の負荷を小さくすることができる。また、キャビティ
16内の樹脂圧力を加圧ピン24による加圧で直接制御
することができるため、成形の安定性が向上する。
【0034】しかも、保圧工程時の樹脂圧力を確保する
ためにスクリュー3の径を小さくする必要がないので可
塑化能力が低下することがなく、計量工程時のスクリュ
ー3の回転数を低くすることができ、計量装置の負荷が
小さくなる。そして、キャビティ9内において十分な樹
脂圧力を発生させることができるので、高い射出圧力を
必要とする高粘度樹脂、ゴム質のウレタン樹脂、超高分
子量のポリエチレン等の成形や、肉厚が0.1〔mm〕
以下の極薄肉成形品の成形を行うことができる。
【0035】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図10は本発明の第2の実施例を示す射出成形機
の概略図である。図において、2は射出ノズル、16は
キャビティ、24は加圧ピン、25はゲート、43はス
プルー、44はランナ、61はダミースプルーである。
この場合、前記射出ノズル2は、先端のノズル口を開閉
するためのニードル弁65を有している。したがって、
例えば、充填が終了する前記V−h点においてニードル
弁65を閉鎖し、直ちに計量を開始することができ、成
形サイクルを短くすることができる。
【0036】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図11は本発明の第3の実施例を示す射出成形機
の概略図である。図において、2は射出ノズル、16は
キャビティ、25はゲート、43はスプルー、44はラ
ンナ、65はニードル弁である。この場合、第1の実施
例におけるスプルーロックピン17に代えて加圧ピン6
6を配設しており、該加圧ピン66とランナ44の間に
ダミースプルー67が形成される。
【0037】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形機は、固定金型と、該固定金型と接離自
在に配設された可動金型を有し、両者間にキャビティが
形成される。前記可動金型を固定金型に接触させた後、
射出ノズルは溶融した樹脂を射出する。樹脂はスプルー
及びランナを介してダミースプルーを充満し、その後キ
ャビティ内に充填される。
【0039】そして、先端を前記ダミースプルーに臨ま
せて加圧ピンが進退自在に配設され、前進したときに樹
脂を加圧してキャビティ内に押し込み、キャビティ内の
樹脂圧力を上昇させる。前記加圧ピンは、後方に配設さ
れた駆動装置によって進退させられる。さらに、加圧ピ
ンが前進したときにランナ内の樹脂が逆流するのを防止
するために逆流防止手段が設けられる。
【0040】該逆流防止手段は射出ノズルに配設された
弁及びホットランナによるバルブゲートのいずれか一方
で構成される。したがって、射出ノズルに配設された弁
を閉鎖するかスプルー内の樹脂を冷却して固化させる
と、加圧ピンが前進したときにランナ内の樹脂が逆流す
ることがなくなる。この場合、キャビティに極めて近い
部分で樹脂を加圧するため、樹脂流路内の圧力損失はな
く、キャビティ内に樹脂を効率良く押し込むことができ
る。その結果、その分射出圧力を低くすることができ、
射出装置の負荷を小さくすることができる。
【0041】また、キャビティ内の樹脂圧力を加圧ピン
による加圧で直接制御することができるため、成形の安
定性が向上する。しかも、保圧工程時の樹脂圧力を確保
するためにスクリューの径を小さくする必要がないので
可塑化能力が低下することがなく、計量工程時のスクリ
ューの回転数を低くすることができ、計量装置の負荷が
小さくなる。
【0042】そして、キャビティ内において十分な樹脂
圧力を発生させることができるので、高い射出圧力を必
要とする高粘度樹脂、ゴム質のウレタン樹脂、超高分子
量のポリエチレン等の成形や、肉厚が0.1〔mm〕以
下の極薄肉成形品の成形を行うことができる。また、充
填が終了したときに計量を開始することができるため、
成形サイクルを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す射出成形機の概略
図である。
【図2】従来の射出成形機の概略図である。
【図3】従来の射出成形機における速度・保圧切換プロ
グラムを示す図である。
【図4】従来の射出成形機における樹脂圧力分布図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施例における速度・加圧力切
換プログラムを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例における充填工程時の加
圧ピンの状態図である。
【図7】本発明の第1の実施例における加圧時の加圧ピ
ンの状態図である。
【図8】本発明の第1の実施例における充填工程時の樹
脂圧力分布図である。
【図9】本発明の第1の実施例における加圧時の樹脂圧
力分布図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示す射出成形機の概
略図である。
【図11】本発明の第3の実施例を示す射出成形機の概
略図である。
【符号の説明】
2 射出ノズル 4 逆流防止リング 12 固定金型 14 可動金型 16 キャビティ 24,66 加圧ピン 32 加圧シリンダ 43 スプルー 44 ランナ 61,67 ダミースプルー 65 ニードル弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定金型と、(b)該固定金型と
    接離自在に配設され、両者間にキャビティを形成する可
    動金型と、(c)溶融した樹脂を射出する射出ノズル
    と、(d)射出された樹脂をキャビティに送るためのス
    プルー、ランナ及びゲートと、(e)該ゲートの手前に
    形成され、樹脂を一時的に貯蔵するダミースプルーと、
    (f)先端を該ダミースプルーに臨ませて進退自在に配
    設され、前進したときに樹脂を加圧してキャビティ内に
    押し込み、キャビティ内の樹脂圧力を上昇させる加圧ピ
    ンと、(g)該加圧ピンの後方に配設され、加圧ピンを
    進退させる駆動装置を有することを特徴とする射出成形
    機。
  2. 【請求項2】 前記加圧ピンが前進したときに樹脂が逆
    流するのを防止する逆流防止手段を有する請求項1に記
    載の射出成形機。
  3. 【請求項3】 前記逆流防止手段は射出ノズルに配設さ
    れた弁及びホットランナによるバルブゲートのいずれか
    一方である請求項1に記載の射出成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7462319B2 (en) * 2004-12-13 2008-12-09 Husky Injection Molding Systems Ltd Injection molding machine apparatus and method with moving platen injection and ejection actuation

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