JP2950237B2 - 連結車両用操舵制御装置 - Google Patents

連結車両用操舵制御装置

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JP2950237B2
JP2950237B2 JP15214296A JP15214296A JP2950237B2 JP 2950237 B2 JP2950237 B2 JP 2950237B2 JP 15214296 A JP15214296 A JP 15214296A JP 15214296 A JP15214296 A JP 15214296A JP 2950237 B2 JP2950237 B2 JP 2950237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタとトラク
タに連結されたトレーラとからなる連結車両に用いる、
連結車両用操舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車を後退させながら車両の
向きを変える場合、後退させたい方向にステアリングホ
イールを回せばよい。例えば、車両を右方向に後退させ
る場合、車両の後退時にステアリングホイールを右に回
せばよい。これはトレーラを牽引するようなトラクタの
みを後退させる場合も同様である。
【0003】これについて、図9(a)に基づいて説明
すると、図9(a)はトラクタ100を右後方に後退さ
せる場合のトラクタの動きを示している。なお、図中、
矢印はトラクタの後退方向を示している。この場合、図
9(a)に示すように、ドライバはステアリングホイー
ル(図示せず)を右に回し、トラクタ100の前輪10
1を右に向けながら後退させればよく、この際、ドライ
バはステアリングホイールを右に回すだけでよい。
【0004】一方、トラクタ100とこのトラクタ10
0に連結されたトレーラとからなる連結車両では、上述
のトラクタ100のみの場合と同様に後退を行なうこと
はできない。つまり、通常は、連結車両のトラクタ10
0とトレーラとは、連結ピン等により回転自在に連結さ
れており、操舵時には、このピンを支点にしてトラクタ
とトレーラとの間に折れ角が生じるようになっている。
したがって、このような連結車両を、例えば、右後方に
後退させる場合、上述のトラクタのみ場合と同様にステ
アリングホイールを右に回すと、トラクタの後端が右方
に振れ、これに伴いトレーラの前端が右方に移動するた
めトレーラの後端は左後方に向かって移動することにな
り、連結車両を右後方に後退させることができないので
ある。また、トラクタとトレーラとの連結部を中心に連
結車両が折れ曲がってしまうため、後退ができなくなっ
てしまうこともある。
【0005】そこで、連結車両を後退させる場合は、ト
ラクタのみ場合と異なる操作をドライバが行なう必要が
ある。これについて、図9(b)に基づいて説明する
と、図9(b)は連結車両を右後方に後退させる場合の
連結車両の動きの一例を示している。なお、図中、矢印
はトラクタの後退方向を示している。
【0006】つまり、図9(b)に示すように、まず、
トタクタとトレーラとの折れ角を略0にして、連結車両
をまっすぐな状態にする。そして、ドライバはステアリ
ングホイール(図示せず)を後退させる方向とは逆の左
(反時計回り)に回し、トラクタ100の前輪101を
左に向けながら後退し、トラクタ100の後端100a
を左方に振るようにする。このとき、トレーラ103
は、連結ピン110から、図9(b)の矢印Aに示すよ
うな方向に力を受けることになる。
【0007】これにより、トレーラ103の前端103
aが左方に移動して、トレーラ103の後端103bは
右後方に向かって移動することになる。なお、この場
合、ステアリングホイールを切り戻さない限りはトラク
タ100とトレーラ103との折れ角は増大していく。
そして、トレーラ103の後端103bを後退させる方
向に向けた後、続けて、ドライバはステアリングホイー
ル(図示せず)を切り戻して、後退させる方向、即ち、
右方向に回し、トラクタ100の前輪101を右に向け
ながら後退させるのである。これにより、今度は、トラ
クタ100とトレーラ103との折れ角を減少させなが
ら、車両をまっすぐな状態にして、後退時操作が完了す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、連結車両
102を後退させる場合は、まず、後退させる方向とは
逆方向にステアリングホイールを回し、トレーラ103
の後端103bの方向付けを行なう必要があり、通常の
自動車やトラクタ100のみの場合のように、簡単な操
作により後退を行なうことができず、ドライバの熟練技
術が必要となる。すなわち、連結車両を後退させる場
合、ドライバによるステアリングホイールの操作に熟練
を要するとともに、上述のように連結車両に特有の操作
を必要とするため、ドライバの負担が大きいという課題
がある。
【0009】ところで、連結車両の前進時において、そ
の小回り性を向上させるべく、トレーラの車輪を操舵す
る種々の技術が開示されているが、これらの技術は、後
退時には、トレーラの車輪の操舵を中止するか、又は、
中立位置に保持するようにしたものである。また、例え
ば、トレーラの車輪を中立位置に保持するものとして、
実開平3−37081号公報に開示された技術がある。
【0010】しかしながら、このような従来の技術は、
連結車両の後退性を向上させるために連結車両の車輪の
操舵を積極的に活用しようとするものではない。また、
連結車両の後退時に安全、かつ、容易に運転できるよう
にした技術として、例えば、特開平1−273774号
公報に開示された技術がある。この技術では、トラクタ
とトレーラとをタイロッドで連結し、このタイロッドを
タイロッド駆動モータを駆動させることによって移動さ
せ、トラクタとトレーラとの相対角を調整するようにし
ている。また、リミットスイッチを設け、タイロッドの
移動が限界となったことをブザー警報するとともに、タ
イロッドを停止させるようにしている。
【0011】しかしながら、この技術では、後退不能状
態に陥る前に、一旦、トレーラを停止させ、トラクタを
前進させてトレーラとの相対角を整えた後、再度後退操
作を行なわなくてはならないため、連結車両の後退時に
おける十分な操作性の向上を図ることができないという
課題がある。本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ドライバの熟練技術を必要とすることなく、
容易に連結車両の後退を行なえるようにして、連結車両
の後退時における操作性を向上させるようにした、連結
車両用操舵制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【0013】
課題を解決するための手段このため、請求項記載
の本発明の連結車両用操舵制御装置は、トラクタと該ト
ラクタに連結されたトレーラとからなる連結車両にそな
えられ、該トラクタと該トレーラとの車輪を操舵しうる
連結車両用操舵制御装置において、該トラクタと該トレ
ーラとの連結角度を検出する連結角度検出センサと、該
トラクタの操舵角を検出するトラクタ用舵角センサと、
該トレーラの車輪を操舵するトレーラ用操舵装置と、該
トレーラの車輪操舵角を検出するトレーラ用舵角センサ
と、該トレーラ用操舵装置の作動を制御する制御手段と
をそなえ、該制御手段が、該連結車両の後退時におい
て、該トラクタ用舵角センサからの検出情報,該トラク
タのホイールベース及び該トレーラのホイールベース
基づいて該トラクタの旋回中心と該トレーラの旋回中心
とが一致するような目標連結角度を算出し、該連結角度
検出センサから検出される連結角度が該目標連結角度に
一致するように、該トレーラ用操舵装置を制御するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0014】請求項記載の本発明の連結車両用操舵制
御装置は、請求項に記載の装置において、該制御手段
が、該連結車両の後退時において、該連結角度と該目標
連結角度との差が所定値よりも大きい場合は、該連結角
度と該目標連結角度との差が小さくなる側に該トレーラ
の車輪を最大角度まで操舵するようにトレーラ用操舵装
置を制御するとともに、該連結角度と該目標連結角度と
の差が該所定値よりも小さくなると、該連結角度検出セ
ンサから検出される連結角度が該目標連結角度に一致す
るように、該トレーラ用舵角センサからの検出情報に基
づいて該トレーラ用操舵装置をフィードバック制御する
ように構成されていることを特徴としている。
【0015】請求項記載の本発明の連結車両用操舵制
御装置は、請求項又は記載の装置において、該連結
車両の後退時に、該トレーラの車輪の操舵角度を人為的
に設定しうるマニュアルモードと、該連結車両の後退時
に、該トレーラの車輪の操舵角度を自動的に制御するオ
ートモードと、該トレーラの車輪を中立位置に保持する
オフモードと、を切り替え可能なモード切り替えスイッ
チが該トラクタに設けられていることを特徴としてい
る。
【0016】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の一実施
形態としての連結車両用操舵制御装置について説明する
と、図1〜図8は本実施形態の連結車両用操舵制御装置
を説明するための図である。図1は本実施形態の連結車
両用操舵制御装置をそなえた連結車両の全体構成を示す
模式図であり、50は連結車両用操舵制御装置を示して
いる。この連結車両用操舵制御装置50は、図1に示す
ように、トラクタ1とこのトラクタ1に連結されたトレ
ーラ2とからなる連結車両3に備えられ、トラクタ用操
舵装置51及びトレーラ用操舵装置19を有している。
【0017】そして、このトラクタ用操舵装置51及び
トレーラ用操舵装置19によって、トラクタ1及びトレ
ーラ2の車輪7a,7b,20a,20bが操舵される
ようになっている。トラクタ1には、エンジン4が備え
られ、このエンジン4からの駆動力がトランスミッショ
ン5を介して、トラクタ後輪6に伝達されるようになっ
ている。また、トラクタ1の前輪7a,7bはタイロッ
ド8,アーム部材9a,9b等からなるステアリングリ
ンケージ(リンク機構)13を介して連結されており、
このトラクタ前輪7a,7bは、トラクタ用操舵装置5
1によって操舵されるようになっている。
【0018】このトラクタ用操舵装置51には、トラク
タ前輪用ステアリングギアボックス12が備えられ、こ
のトラクタ前輪用ステアリングギアボックス12にはス
テアリングシャフト11が取り付けられている。さら
に、ステアリングシャフト11には、ステアリングホイ
ール10が取り付けられている。また、トラクタ前輪用
ステアリングギアボックス12は、リンク機構13に接
続されており、ステアリングホイール10をドライバが
操作することにより、このリンク機構13,アーム部材
9bを介して操舵力が伝達され、トラクタ前輪7a,7
bが操舵されるように構成されている。
【0019】また、ステアリングシャフト11には、ト
ラクタ用舵角センサ14が取り付けられており、ステア
リングホイール10の操作状態により、トラクタ前輪7
a,7bの操舵角(トラクタの操舵角)θf を検出する
ことができるようになっている。一方、トレーラ2はト
レーラ車輪20a,20bを有し、このトレーラ車輪2
0a,20bはタイロッド21,アーム部材22a,2
2b等からなるステアリングリンケージ(リンク機構)
23を介して連結されており、このトレーラ車輪20
a,20bはトレーラ用操舵装置19によって操舵され
るようになっている。
【0020】このトレーラ用操舵装置19には、トレー
ラ車輪用ステアリングギアボックス24が備えられ、こ
のトレーラ車輪用ステアリングギアボックス24は、リ
ンク機構23に接続されており、このリンク機構23,
アーム部材22aを介して、トレーラ車輪20a,20
bが操舵されるように構成されている。また、トレーラ
車輪用ステアリングギアボックス24には、トレーラ車
輪操舵用モータ(操舵モータ)25が接続されており、
トレーラ車輪20a,20bはこのトレーラ車輪操舵用
モータ25によって操舵されるようになっている。な
お、このトレーラ車輪操舵用モータ25は、制御手段と
してのコントローラ30からの制御信号を受けて作動す
るようになっている。
【0021】さらに、トレーラ用操舵装置19には、ト
レーラ車輪操舵用モータ25の駆動力をアシストする油
圧ポンプ(電動油圧ポンプ)27が設けられている。ま
た、トレーラ車輪用ステアリングギアボックス24には
油圧供給通路26が接続されており、油圧ポンプ27に
よってリザーバタンク28内のオイルが供給されるよう
になっている。
【0022】なお、油圧ポンプ27は、電動モータ29
により駆動されるようになっており、この電動モータ2
9はコントローラ30からの制御信号を受けて作動する
ようになっている。さらに、トレーラ車輪操舵用モータ
25には、トレーラ用舵角センサ31が取り付けられて
おり、このトレーラ用舵角センサ31によって、トレー
ラ車輪操舵角(トレーラの車輪操舵角)θR を検出する
ことができるようになっている。
【0023】ところで、連結車両3にはモード切り替え
スイッチ40が設けられており、トレーラ用操舵装置1
9の作動を後述するマニュアルモード,オートモード,
オフモードに切り替えることができるようになってい
る。ここで、マニュアルモードは、連結車両3の後退時
に、トレーラ2の車輪20a,20bの操舵角度を人為
的に設定するモードであり、オートモードは、連結車両
3の後退時に、トレーラ2の車輪20a,20bの操舵
角度を自動的に制御するモードであり、オフモードは、
連結車両3の後退時に、トレーラ2の車輪20a,20
bを中立位置に保持するモードである。
【0024】さらに、連結車両3には手動操舵スイッチ
41が設けられており、ドライバがトレーラ車輪20
a,20bの操舵角(目標操舵角)θR ′を設定するこ
とができるようになっている。なお、この手動操舵スイ
ッチ41は、モード切り替えスイッチ40のマニュアル
モードが選択された時に用いられるものである。また、
トラクタ1とトレーラ2とは連結ピン16′により連結
されており、この連結ピン16′の設けられた連結部1
6にはトラクタ1とトレーラ2との連結角度(折れ角)
θC を検出する連結角度検出センサ17が取り付けられ
ている。
【0025】そして、モード切り替えスイッチ40がオ
ートモードに設定されている場合は、コントローラ30
では、連結車両3の後退時に、トラクタ用舵角センサ1
4からの検出情報に基づいてトラクタ1の旋回中心とト
レーラ2の旋回中心とが一致するような目標連結角度θ
CTを算出し、連結角度検出センサ17から検出される連
結角度θC が目標連結角度θCTに一致するように、トレ
ーラ用操舵装置19を制御するように構成されている。
【0026】なお、トランスミッション5には後退ギア
用スイッチ15が取り付けられている。この後退ギア用
スイッチ15からの検出情報により連結車両の後退が検
出されるようになっている。また、以下では、主に、モ
ード切り替えスイッチ40により本装置がオートモード
に設定された場合について説明する。ここで、図2は、
トラクタ1の旋回中心とトレーラ2の旋回中心とが一致
する状態を示す模式図である。なお、ここでは、説明を
わかり易くするため車輪を1つだけ示し単純化して図示
している。また、矢印は連結車両3の後退方向を示して
いる。
【0027】図2中、Lはトラクタ1のホイールベー
ス、LT はトレーラ2のホイールベース、θC はトラク
タ1とトレーラ2との連結角度、θf はトラクタ前輪操
舵角(トラクタの操舵角)、θR はトレーラ車輪操舵角
をそれぞれ示している。ここで、連結角度θC はトレー
ラ2に対してトラクタ1が右(時計回り)に回転する場
合、トラクタ前輪操舵角θf はトラクタ前輪7a,7b
を右方向に向ける場合、トレーラ車輪操舵角θR はトレ
ーラ車輪20a,20bをトラクタ前輪7a,7bの操
舵方向に対して逆位相側に操舵する場合をそれぞれプラ
スとする。
【0028】また、Rはトラクタ1及びトレーラ2の回
転半径を示しており、Oはトラクタ1及びトレーラ2の
旋回中心を示している。このようにトラクタ1の旋回中
心とトレーラ2の旋回中心とが一致している状態におけ
るトラクタ1とトレーラ2との連結角度を目標連結角度
θCTとし、連結角度検出センサ17から検出される連結
角度θC が目標連結角度θCTに一致するように、トレー
ラ用操舵装置19が制御されるようになっている。
【0029】つまり、連結車両3の後退時におけるトレ
ーラ2の旋回中心はトラクタ前輪操舵角θf 及びトラク
タホイールベースLによって決まるが、このトレーラ2
の旋回中心がトラクタ1の旋回中心と一致するようにト
レーラ車輪20a,20bを操舵し、トラクタ1とトレ
ーラ2との連結角度θC を制御するようにしているので
ある。
【0030】この目標連結角度θCTは、トラクタ前輪操
舵角θf ,トラクタホイールベースL,トレーラホイー
ルベースLT から、次式(1)により求められる。 θCT=Sin-1〔Tanθf ×LT /(2×L)〕 ・・・(1) また、コントローラ30は、連結車両3の後退時におい
て、連結角度θC と目標連結角度θCTとの差が所定値α
よりも大きい場合は、連結角度θC と目標連結角度θCT
との差が小さくなる側にトレーラ車輪20a,20bを
最大角度βまで操舵するようにトレーラ用操舵装置19
を制御するとともに、連結角度θC と目標連結角度θCT
との差が所定値αよりも小さくなると、連結角度検出セ
ンサ17から検出される連結角度θC が目標連結角度θ
CTに一致するように、トレーラ用舵角センサ31からの
検出情報に基づいてトレーラ用操舵装置19をフィード
バック制御するように構成されている。
【0031】つまり、連結角度θC と目標連結角度θCT
との差が大きい時は、図3(a)に示すように、トレー
ラ車輪20a,20bを最大角度βまで操舵するように
し、連結角度θC を増加させるようにフィードバック制
御している。また、所定の制御範囲(即ち、連結角度θ
C と目標連結角度θCTとの差が所定値α以内となる範
囲)内まで連結角度θC が増加した時は、図3(b)に
示すように、定常旋回状態として、連結角度θC と目標
連結角度θCTとが等しくなるようにトレーラ車輪20
a,20bをフィードバック制御するようにして、トラ
クタ1とトレーラ2との旋回中心を一致させるように構
成されている。
【0032】本実施形態としての連結車両用操舵制御装
置は、上述のように構成されるが、次に、具体的な動作
について、図4に示すフローチャートに基づいて説明す
る。まず、ステップS1では、後退ギア用スイッチ15
がオンになっているか、即ち、連結車両3の後退時であ
るかを判定する。この判定の結果、後退ギア用スイッチ
15がオンの場合(後退時)はステップS2に進み、後
退ギア用スイッチ15がオフの場合はステップS23に
進む。
【0033】そして、ステップS2では、モード切り替
えスイッチ40からの情報を取り込み、ステップS3で
は、モード切り替えスイッチ40によって切り替えられ
たモードが、マニュアルモード,オートモード,オフモ
ードのいずれのモードになっているかを判定する。この
結果、マニュアルモードの場合はステップS18に進
み、オートモードの場合はステップS4に進み、オフモ
ードの場合はステップS23に進む。
【0034】ここで、ステップS3で、オートモードが
選択されていると判定された場合について説明すると、
ステップS4では、油圧ポンプ27を駆動するための電
動モータ29をコントローラ30により作動させる。次
に、ステップS5では、トラクタ用舵角センサ14から
の情報に基づいてトラクタ前輪操舵角θf を取り込んだ
後、ステップS6において、連結角度検出センサ17か
らの情報に基づいて連結角度θC を取り込む。
【0035】そして、ステップS7では、式(1)を用
いて、コントローラ30によって目標連結角度θCTを計
算する。次に、ステップS8では、ステップS6におい
て検出された連結角度θC とステップS7において計算
された目標連結角度θCTとの差と所定値α(又は、−
α)とを比較する。つまり、目標連結角度θCTから連結
角度θC を引いた値(θCT−θC )と所定値α(又は、
−α)とを比較する。
【0036】この結果、目標連結角度θCTと連結角度θ
C との差(θCT−θC )が正の所定値+αよりも大きい
場合〔(θCT−θC )>+αの場合〕は、ステップS9
に進み、目標連結角度θCTと連結角度θC との差(θCT
−θC )が負の所定値−αよりも小さい場合〔(θCT
θC )<−αの場合〕は、ステップS15に進み、目標
連結角度θCTと連結角度θC との差(θCT−θC )が、
±α以内の場合〔|θ CT−θC |≦αの場合〕は、ステ
ップS12に進む。
【0037】そして、ステップS9に進んだ場合は、ト
レーラ車輪20a,20bの目標操舵角θR ′を最大角
度βと設定する。なお、トレーラ車輪20a,20bの
操舵角の正負の符号は、トラクタ前輪7a,7bの操舵
角に対して逆相側を正、同相側を負としている。次に、
ステップS10では、トレーラ車輪操舵用モータ25を
作動させて、トレーラ車輪20a,20bを操舵する。
【0038】ステップS11では、トレーラ用舵角セン
サ31によって検出されるトレーラ車輪操舵角θR とト
ラクタ後輪20a,20bの目標操舵角θR ′とが一致
したか否かを判定する。この結果、一致していない場合
は、ステップS10に戻り、引続きトレーラ車輪操舵用
モータ25を作動させ、一致した場合はステップS27
に進む。
【0039】ステップS27では、トレーラ車輪操舵用
モータ25及び電動油圧ポンプ27の作動をコントロー
ラ30により停止させ、リターンする。一方、ステップ
S8で、|θCT−θC |≦αと判定されるとステップS
12に進み、トラクタ後輪20a,20bの目標操舵角
θR ′を、連結角度θC 及び目標連結角度θCTから、次
式(2)により計算する。
【0040】 θR ′=γ×(θCT−θC )+θCT ・・・(2) なお、γは制御ゲインである。そして、ステップS13
では、トレーラ車輪操舵用モータ25を作動させて、ト
レーラ車輪20a,20bを操舵する。ステップS14
では、トレーラ用舵角センサ31によって検出されるト
レーラ車輪操舵角θR とトラクタ後輪20a,20bの
目標操舵角θR ′とが一致したか否かを判定する。
【0041】この結果、一致していない場合は、ステッ
プS13に戻り、引続きトレーラ車輪操舵用モータ25
を作動させ、一致した場合はステップS27に進む。ス
テップS27では、トレーラ車輪操舵用モータ25及び
電動油圧ポンプ27の作動をコントローラ30により停
止させ、リターンする。また、ステップS8で、(θCT
−θC )<−αと判定された場合は、ステップS15に
進み、トラクタ後輪20a,20bの目標操舵角θR
をトラクタ前輪7a,7bの操舵角度に対して同相側の
最大角度−βと設定する。
【0042】そして、ステップS16では、トレーラ車
輪操舵用モータ25を作動させて、トレーラ車輪20
a,20bを操舵し、ステップS17では、トレーラ用
舵角センサ31によって検出されるトレーラ車輪操舵角
θR とトレーラ車輪20a,20bの目標操舵角θR
とが一致したか否かを判定する。この結果、一致してい
ない場合は、ステップS16に戻り、引続きトレーラ車
輪操舵用モータ25を作動させ、一致した場合はステッ
プS27に進む。
【0043】ステップS27では、トレーラ車輪操舵用
モータ25及び電動油圧ポンプ27の作動をコントロー
ラ30により停止させ、リターンする。一方、ステップ
S3でマニュアルモードが選択されていると判定される
と、次に、ステップS18に進み、電動油圧ポンプ27
をコントローラ30により作動させる。そして、ステッ
プS19に進んで、手動操舵スイッチ41によって、ト
レーラ車輪20a,20bの目標操舵角θR ′を設定す
る。
【0044】次に、ステップS20において、トレーラ
用舵角センサ31からの情報に基づいて、トレーラ車輪
操舵角θR をコントローラ30に取り込み、ステップS
21では、トレーラ車輪操舵用モータ25を作動させ
て、トレーラ車輪20a,20bを操舵する。その後、
ステップS22に進んで、トレーラ車輪操舵角θR とト
レーラ車輪20a,20bの目標操舵角θR ′とが一致
したか否かを判定する。
【0045】この結果、一致していない場合は、ステッ
プS21に戻り、引続きトレーラ車輪操舵用モータ25
を作動させ、一致した場合はステップS26に進む。ス
テップS26では、トレーラ車輪操舵用モータ25及び
電動油圧ポンプ27の作動をコントローラ30により停
止させ、リターンする。また、上記ステップS3で後退
ギア用スイッチ15がオフであると判定されると、ステ
ップS23に進んで、トレーラ車輪操舵用モータ25及
びトレーラ車輪操舵用モータ25の駆動力をアシストす
るための電動油圧ポンプ27を作動させ、トレーラ車輪
20a,20bを操舵することによって、トレーラ車輪
20a,20bを中立位置に復帰させる。
【0046】ステップS24では、トレーラ車輪操舵角
θR が0になったか否かを判定する。この結果、トレー
ラ車輪操舵角θR が0になっていない場合は、ステップ
S23に戻り、引続きトレーラ車輪操舵用モータ25を
作動させ、トレーラ車輪操舵角θR が0になった場合
は、ステップS25に進む。ステップS25では、トレ
ーラ車輪操舵用モータ25及び電動油圧ポンプ27の作
動をコントローラ30により停止させ、リターンする。
【0047】次に、本実施形態としての連結車両用操舵
制御装置が備えられた連結車両の動作について図5,図
6を用いて説明すると、この例はトラクタ1とトラクタ
1に連結されたトレーラ2とからなる連結車両3を、右
後方へ後退させる場合における本装置の動作を示すもの
である。図5(A)〜(F)はシュミレーション結果で
あって、連結車両3の後退時における経時的な動きを示
すものであり、(A)は連結車両3を後退させる場合に
おける動作開始時、(B)は後退開始状態から例えば3
秒後、(C)は後退開始状態から例えば6秒後、(D)
は後退開始状態から例えば9秒後、(E)は後退開始状
態から例えば12秒後、(F)は後退開始状態から例え
ば15秒後の後退動作完了時のそれぞれの状態を示して
いる。なお、図5(A)〜(F)中、矢印は連結車両3
の後退方向を示している。
【0048】まず、図5(A)は連結車両3の後退動作
開始時の状態であり、トラクタ操舵角θf ,連結角度θ
C ,トレーラ輪操舵角θR はそれぞれ0度である。この
状態から、連結車両3を右後方へ後退させるが、この場
合、ドライバはステアリングホイール10を右(時計回
り)に回した状態、即ち、トラクタ1の車輪7a,7b
を右方向に向けた状態で後退させる。
【0049】そして、図5(B)に示すように、トレー
ラ2の車輪20a,20bはトラクタ1の車輪7a,7
bと逆の左方向に向けるように操舵される。このとき、
トレーラ車輪操舵角θR がトラクタ操舵角θf よりも大
きくになるように(ここでは、最大角度β)、トレーラ
2の車輪20a,20bを操舵し、連結角度θC を増加
させてトレーラ2の後端が後退させる方向(即ち、右後
方)に向くようにしている。
【0050】つまり、このような後退動作の初期の段階
(ここでは、後退動作開始後6秒間)では、一般に、ド
ライバによるステアリングホイール10の操作角度が大
きいため、それに応じてトラクタ操舵角θf も増加す
る。したがって、目標連結角度θCTと連結角度θC との
差(θCT−θC )が所定値+αよりも大きくなることか
ら、図4中、ステップS1〜ステップS11の動作が繰
り返されることになる。
【0051】その後、目標連結角度θCTと連結角度θC
との差(θCT−θC )が、所定の範囲(−α〜+α)に
なると、目標連結角度θCTと連結角度θC との差を0に
するようにトレーラ輪操舵角θR が制御される。これ
は、図4中、ステップS1〜ステップS8,ステップS
12〜ステップS14の動作に相当する。このようにし
て、連結角度θC が目標連結角度θCTに一致するように
制御されて、図5(C)に示すようなトラクタ1の旋回
中心とトレーラ2の旋回中心とが一致するような状態に
なる。このような状態に達した後は、連結角度θC を保
持するようにトレーラ2の車輪20a,20bをフィー
ドバック制御する〔図5(D)〕。
【0052】この場合も、図4中、ステップS1からス
テップS8及びステップS12からステップS14の動
作が繰り返される。そして、適当な位置まで連結車両3
を後退させた後に、ステアリングホイール10を左(反
時計回り)に回してトラクタ操舵角θf を減少させる
と、これに対応して、図5(E)に示すように、トレー
ラ2の車輪20a,20bが、次第にトラクタ1の車輪
7a,7bと逆の右方向に向くように操舵され、連結角
度θCを減少させる。
【0053】この場合、ステアリングホイール10の操
作角度に応じてトラクタ操舵角θfも減少し、これによ
って目標連結角度θCTも減少するため、目標連結角度θ
CTから連結角度θC を引いた値(θCT−θC )が小さく
なる。そして、ステアリングホイール10の操作角度が
大きいことにより、目標連結角度θCTから連結角度θ C
を引いた値(θCT−θC )が所定値−αよりも小さくな
ると、今度は、トレーラ2の車輪20a,20bをトラ
クタ1の車輪7a,7bに対して同相側の最大角度−β
まで操舵する。これは、図4中のステップS1〜ステッ
プS8,ステップS15〜ステップS17の動作に対応
する。
【0054】その後、目標連結角度θCTと連結角度θC
との差(θCT−θC )が、±α以内になった場合は、連
結角度θC が目標連結角度θCTと一致するように制御を
行なう。この場合、図6(a)に示すように、ドライバ
はステアリングホイール10を切り戻しているのでトラ
クタ操舵角θf は0に近づいていく。したがって、式
(1)により目標連結角度θCTも0に近づく。これは、
図4中のステップS1〜ステップS8,ステップS12
〜ステップS14の動作に対応する。
【0055】そして、図5(F)に示すように、ドライ
バがトラクタ1の車輪7a,7bが中立位置になるよう
に、ステアリングホイール10を元に戻すと、トラクタ
操舵角θf は0度になるため目標連結角度θCTも0度に
なり、この目標連結角度θCTに一致するように連結角度
θC が制御されて、連結角度θC も0度になる。このよ
うにして、連結角度θC を0度に復帰させることができ
る。
【0056】次に、図5(A)〜(F)に示すような後
退時におけるトラクタ操舵角θf ,連結角度θC ,トレ
ーラ車輪操舵角θR のそれぞれの変化について、図6に
基づいて説明する。図6(a)〜(c)中、(A)〜
(F)はいずれも図5(A)〜(F)の各状態に対応し
ている。
【0057】つまり、図6中の(A)〜(F)上のトラ
クタ操舵角θf ,連結角度θC ,トレーラ車輪操舵角θ
R のそれぞれの値は、図5(A)〜(F)の状態におけ
るトラクタ操舵角θf ,連結角度θC ,トレーラ車輪操
舵角θR をそれぞれ示している。図6(a)は、トラク
タ操舵角θf の変化を示している。なお、図6(a)で
は、トラクタ1の車輪7a,7bを右方向に操舵する場
合をプラスとしている。
【0058】なお、この場合は、後退時操舵の一例とし
て、トラクタ操舵角θf が0度からしだいに右方向へ向
けて増加していき、その後、一定角度に保持され、その
後、角度が減少していき、0度になる場合の操舵例(即
ち、図5の操舵例)を示している。これは、ドライバに
よるステアリングホイール10の操作角度に対応してお
り、0度から右方向へ向けて角度が増加していくところ
では、ドライバはステアリングホイール10を右側に切
っており、一定に角度が保持されるところでは、ドライ
バはステアリングホイール10を保持しており、角度が
減少していくところでは、ドライバはステアリングホイ
ール10を戻す側、即ち、左側に切っていることを示し
ている。
【0059】図6(b)は、連結角度θC の変化を示し
ている。なお、この図6(b)では、トレーラ2に対し
てトラクタ1が右(時計回り)に回転する場合をプラス
としている。なお、この場合は、0度からしだいに右方
向へ向けて角度が増加していき、一定に角度が保持さ
れ、その後、角度が減少していき、0度になることを示
している。つまり、トラクタ操舵角θf の変化に追従す
るように変化している。
【0060】図6(c)は、トレーラ車輪操舵角θR
変化を示している。なお、この図6(c)では、トレー
ラ2の車輪20a,20bをトラクタ1の車輪7a,7
b操舵方向に対して逆相側に操舵する場合をプラスとし
ている。これによると、0度からしだいに左方向へ向け
て角度が増加し、一定の角度に保持され、その後、角度
が減少していき、さらに右方向へ向けて角度が増加して
いき、最終的には、0度になることを示している。
【0061】次に、本装置の変形例について説明する。
この変形例は上述の実施形態に対して、ドライバが異な
る操作をした場合の作用を説明するものであり、上述の
実施形態とは同一に構成されている。以下、この変形例
の動作について図7,図8を用いて説明する。図7
(A)〜(G)はシュミレーション結果であって、連結
車両3の後退時における経時的な動きを示すものであ
り、(A)は連結車両3を後退させる場合における動作
開始時、(B)は後退開始状態から例えば3秒後、
(C)は後退開始状態から例えば6秒後、(D)は後退
開始状態から例えば9秒後、(E)は後退開始状態から
例えば12秒後、(F)は後退開始状態から例えば15
秒後の後退動作完了時、(G)は後退開始状態から例え
ば18秒後のそれぞれの状態を示している。なお、図7
(A)〜(G)中、矢印は連結車両3の後退方向を示し
ている。
【0062】この変形例における図7(A)〜(D)に
示す動作については、上述の実施形態と同様であるた
め、ここでは、その説明を省略する。図7(E)は、ト
ラクタ1の旋回中心とトレーラ2の旋回中心とが一致す
るような状態で、適当な位置まで連結車両3を後退させ
た後に、ドライバがステアリングホイール10を左(反
時計回り)に戻し、トラクタ2の車輪7a,7b、即
ち、トラクタ操舵角θf を減少させ、これに対応して、
トレーラ2の車輪20a,20bが操舵され、中立位置
にきた状態を示している。この場合、トラクタ操舵角θ
f がトレーラ車輪操舵角θR よりも大きくなっており、
連結角度θC が減少してきている。
【0063】つまり、ステアリングホイール10の操作
角度に応じてトラクタ操舵角θf も減少し、これによっ
て目標連結角度θCTも減少するため、目標連結角度θCT
と連結角度θC との差(θCT−θC )が負の値となる。
そして、ステアリングホイール10の操作角度が大きい
ため、目標連結角度θCTと連結角度θC との差(θCT
θC )が所定値−αよりも小さくなるから、トレーラ2
の車輪20a,20bをトラクタ2の車輪7a,7bに
対して同相側の最大角度−βまで操舵する。これは、図
4中のステップS1〜ステップS8,ステップS15〜
ステップS17の動作に対応する。
【0064】その後、目標連結角度θCTと連結角度θC
との差(θCT−θC )が、所定の範囲(−α〜+α)に
なると、目標連結角度θCTと連結角度θC との差を0に
するようにトレーラ輪操舵角θR が制御される。これ
は、図4中、ステップS1〜ステップS8,ステップS
12〜ステップS14の動作に相当する。そして、図7
(F)に示すように、ドライバが、トラクタ1の車輪7
a,7bが中立位置になるようにステアリングホイール
10を切り戻すと、トラクタ操舵角θf は0度になるた
め目標連結角度θCTも0度になり、この目標連結角度θ
CTに一致するように連結角度θC が制御されて、連結角
度θC も0度になる。
【0065】このようにして、連結角度θC を0度に復
帰させることができるが、この状態から、さらに連結車
両3を左後方に後退させるため、ドライバはステアリン
グホイール10を左(反時計回り)に回してトラクタ1
の車輪7a,7bが左方向に操舵するようにする。これ
に対応して、図7(G)に示すように、トレーラ2の車
輪20a,20bは、トラクタ1の車輪7a,7bと逆
の右方向に操舵されることになる。なお、ここでは、ト
レーラ2の車輪20a,20bを最大角度βまで操舵す
るようにしている。
【0066】この場合、一般に、ドライバによるステア
リングホイール10の操作角度が大きいため、それに応
じてトラクタ操舵角θf も増加する。したがって、目標
連結角度θCTと連結角度θC との差(θCT−θC )が所
定値+αよりも大きくなるため、図4中、ステップS1
〜ステップS11の動作が繰り返されることになる。そ
の後、目標連結角度θCTと連結角度θC との差(θCT
θC )が、所定の範囲(−α〜+α)になると、目標連
結角度θCTと連結角度θC との差を0にするようにトレ
ーラ輪操舵角θR が制御される。これは、図4中のステ
ップS1〜ステップS8,ステップS12〜ステップS
14の動作に相当する。
【0067】このようにして、連結車両3を、まず右後
方に後退させた後、続けて左後方に後退させることがで
きるのである。次に、図7(A)〜(G)に示すような
後退時における連結角度θC ,トレーラ車輪操舵角θR
のそれぞれの変化について、図8に基づいて説明する。
図8(a),(b)中、(A)〜(G)はいずれも図5
(A)〜(G)の各状態に対応している。なお、トレー
ラ2に対してトラクタ1が右側(図中、下側)方向に折
れ曲がっていくことを、連結角度θC がプラス側に増加
していくということとする。
【0068】つまり、図8中の(A)〜(G)上の連結
角度θC ,トレーラ車輪操舵角θRのそれぞれの値は、
図7(A)〜(G)の状態における連結角度θC ,トレ
ーラ車輪操舵角θR をそれぞれ示している。図8(a)
は、連結角度θC の変化を示している。なお、この図8
(a)では、トレーラ2に対してトラクタ1が右方向
(時計回り)に回転する場合をプラスとしている。
【0069】なお、この場合は、後退時操舵の一例とし
て、トラクタ操舵角θf が0度からしだいに右方向へ向
けて増加していき、その後、一定角度に保持され、その
後、角度が減少していき、さらに左方向へ向けて角度が
増加していく場合の操舵例(即ち、図7の操舵例)を示
している。図8(b)は、トレーラ車輪操舵角θR の変
化を示している。なお、この図8(b)では、トレーラ
2の車輪20a,20bをトラクタ1の車輪7a,7b
の操舵方向に対して逆相側に操舵する場合をプラスとし
ている。
【0070】なお、この場合は、0度からしだいに左方
向へ向けて角度が増加し、一定の角度に保持され、その
後、角度が減少していき、さらに右方向へ向けて角度が
増加していくことを示している。そして、このような変
形例であっても、上述の実施形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0071】ところで、上述では、連結車両3の後退時
において、モード切り替えスイッチ40がオートモード
に切り替えられている場合を例にして説明してきたが、
マニュアルモードに切り替えて、トレーラ車輪20a,
20bを操舵するようにしてもよい。この場合は、図4
中、ステップS1からステップS3及びステップS18
からステップS22の動作が繰り返される。
【0072】また、連結車両3におけるトレーラ2の車
輪20a,20bを中立位置に復帰させるには、モード
切り替えスイッチ40をオフモードに切り替えればよ
い。この場合、図4中、ステップS1からステップS3
及びステップS23からステップS25の動作が繰り返
される。このように本装置によれば、連結車両3の後退
時における操作性を向上させ、ドライバの負担を軽減で
きるという利点がある。つまり、ドライバは、オートモ
ードに切り替えられている場合、トラクタ1のみを後退
させる場合と同様に、ステアリングホイール10を後退
させたい方向に操作するだけで、連結車両3の後退を行
なうことができ、後退時の操作性が著しく向上するもの
である。
【0073】また、オートモードに切り替えられている
場合には、コントローラ30によってトレーラ用操舵装
置19が制御されるようになっているため、ドライバは
トレーラ2の車輪20a,20bを操舵する必要がな
く、操作負担が増えることがないという利点もある。さ
らに、連結角度θC と目標連結角度θCTとの差の絶対値
|θCT−θC |が所定値αよりも大きい場合には、トレ
ーラ2の車輪20a,20bを最大角度βまで操舵する
ように制御することで、コントローラ30によるトレー
ラ用操舵装置19の制御を単純化することができ、ドラ
イバの指示に対する応答性を向上させることができると
いう利点がある。
【0074】また、連結角度θC と目標連結角度θCT
の差の絶対値|θCT−θC |が所定値α以下になると、
コントローラ30がトレーラ用操舵装置19をフィード
バック制御するように構成することで、ドライバの指示
に応じたきめ細かい制御が可能になるという利点もあ
る。また、連結車両3の後退時において、モード切り替
えスイッチ40によって、マニュアルモード,オートモ
ード,オフモードを適宜切り替えることにより、連結車
両3の後退時における様々な状況に対応してトレーラ2
の車輪20a,20bの操舵角度θR の制御を行なうこ
とができるという利点がある。
【0075】
【0076】
発明の効果以上詳述したように、請求項記載の本
発明の連結車両用操舵制御装置によれば、連結車両の後
退時における操作性を向上させることができ、ドライバ
の熟練技術を必要とすることなく、容易に連結車両を後
退させることができるという利点がある。また、これに
より、ドライバの負担を軽減できるという利点がある。
さらに、制御手段によってトレーラ用操舵装置が制御さ
れるようになっているため、ドライバはトレーラの車輪
を操舵する必要がなく、操作負担が増えることがないと
いう利点もある。
【0077】請求項記載の本発明の連結車両用操舵制
御装置によれば、上述の効果に加えて、連結角度と目標
連結角度との差が所定値よりも大きい場合はトレーラの
車輪を最大角度まで操舵するように制御することで、制
御手段によるトレーラ用操舵装置の制御を単純化するこ
とができ、ドライバの指示に対する応答性を向上させる
ことができるという利点がある。また、連結角度と目標
連結角度との差が所定値よりも小さくなると制御手段が
トレーラ用操舵装置をフィードバック制御することで、
ドライバの指示に応じたきめ細かい制御が可能になると
いう利点もある。
【0078】請求項記載の本発明の連結車両用操舵制
御装置によれば、連結車両の後退時において、マニュア
ルモード,オートモード,オフモードを適宜切り替える
ことにより、連結車両の後退時における様々な状況に対
応してトレーラの車輪の操舵角度の制御を行なうことが
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての連結車両用操舵制
御装置をそなえた連結車両の全体構成を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態としての連結車両用操舵制
御装置をそなえた連結車両におけるトラクタ操舵角
θf ,連結角度θC ,トレーラ車輪操舵角θR ,目標連
結角度θCTを説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態としての連結車両用操舵制
御装置をそなえた連結車両におけるトレーラの車輪操舵
角の制御状態を説明するための模式図である。
【図4】本発明の一実施形態としての連結車両用操舵制
御装置におけるトレーラの車輪操舵角の制御動作を説明
するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態としての連結車両用操舵制
御装置をそなえた連結車両の動作を説明するための模式
図である。
【図6】本発明の一実施形態としての連結車両用操舵制
御装置をそなえた連結車両のトラクタ操舵角θf ,連結
角度θC ,トレーラ車輪操舵角θR のそれぞれの経時変
化を説明する図である。
【図7】本発明の一実施形態としての連結車両用操舵制
御装置の変形例を示す図であって、図5に対応する図で
ある。
【図8】本発明の一実施形態としての連結車両用操舵制
御装置の変形例における連結角度θC ,トレーラ車輪操
舵角θR のそれぞれの経時変化を説明する図である。
【図9】従来のトラクタ及び連結車両の後退時における
動きを説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 トラクタ 2 トレーラ 3 連結車両 4 エンジン 5 トランスミッション 6 トラクタ後輪 7a,7b,7c トラクタ前輪 8 車軸 9a,9b アーム部材 10 ステアリングホイール 11 ステアリングシャフト 12 トラクタ前輪用ステアリングギアボックス 13 リンク機構 14 トラクタ用舵角センサ 15 後退ギア用スイッチ 16 連結部 16′ 連結ピン 17 連結角度検出センサ 19 トレーラ用操舵装置 20a,20b,20c トレーラ車輪 21 車軸 22a,22b アーム部材 23 リンク機構 24 トレーラ車輪用ステアリングギアボックス 25 トレーラ車輪操舵用モータ 26 油圧供給通路 27 油圧ポンプ(電動油圧ポンプ) 28 リザーバタンク 29 電動モータ 30 コントローラ 31 トレーラ用舵角センサ 40 モード切り替えスイッチ 41 手動操舵スイッチ 50 連結車両用操舵制御装置 51 トラクタ用操舵装置 100 トラクタ 100a トラクタの後端 101 トラクタの前輪 102 連結車両 103 トレーラ 103a トレーラの前端 103b トレーラの後端

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタと該トラクタに連結されたトレ
    ーラとからなる連結車両にそなえられ、該トラクタと該
    トレーラとの車輪を操舵しうる連結車両用操舵制御装置
    において、 該トラクタと該トレーラとの連結角度を検出する連結角
    度検出センサと、 該トラクタの操舵角を検出するトラクタ用舵角センサ
    と、 該トレーラの車輪を操舵するトレーラ用操舵装置と、 該トレーラの車輪操舵角を検出するトレーラ用舵角セン
    サと、 該トレーラ用操舵装置の作動を制御する制御手段とをそ
    なえ、 該制御手段が、該連結車両の後退時において、該トラク
    タ用舵角センサからの検出情報,該トラクタのホイール
    ベース及び該トレーラのホイールベースに基づいて該ト
    ラクタの旋回中心と該トレーラの旋回中心とが一致する
    ような目標連結角度を算出し、該連結角度検出センサか
    ら検出される連結角度が該目標連結角度に一致するよう
    に、該トレーラ用操舵装置を制御するように構成されて
    いることを特徴とする、連結車両用操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 該制御手段が、該連結車両の後退時にお
    いて、該連結角度と該目標連結角度との差が所定値より
    も大きい場合は、該連結角度と該目標連結角度との差が
    小さくなる側に該トレーラの車輪を最大角度まで操舵す
    るようにトレーラ用操舵装置を制御するとともに、該連
    結角度と該目標連結角度との差が該所定値よりも小さく
    なると、該連結角度検出センサから検出される連結角度
    が該目標連結角度に一致するように、該トレーラ用舵角
    センサからの検出情報に基づいて該トレーラ用操舵装置
    をフィードバック制御するように構成されていることを
    特徴とする、請求項記載の連結車両用操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 連結車両の後退時に、該トレーラの車
    輪の操舵角度を人為的に設定しうるマニュアルモード
    と、 該連結車両の後退時に、該トレーラの車輪の操舵角度を
    自動的に制御するオートモードと、 該トレーラの車輪を中立位置に保持するオフモードと、 を切り替え可能なモード切り替えスイッチが該トラクタ
    設けられていることを特徴とする、請求項又は
    載の連結車両用操舵制御装置。
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