JP2949973B2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2949973B2
JP2949973B2 JP30360691A JP30360691A JP2949973B2 JP 2949973 B2 JP2949973 B2 JP 2949973B2 JP 30360691 A JP30360691 A JP 30360691A JP 30360691 A JP30360691 A JP 30360691A JP 2949973 B2 JP2949973 B2 JP 2949973B2
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靖典 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スローアウェイ式のフ
ライスやエンドミル、あるいはスローアウェイ式のバイ
ト等のスローアウェイ式切削工具の刃体として使用され
るスローアウェイチップ(以下、チップと略する。)で
あって、特に切刃の部分にダイヤモンドや立方晶窒化硼
素(以下、CBNと略する。)等の超高硬度焼結体を用
いたチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このように、チップの切刃の部分をダイ
ヤモンドやCBN等の超高硬度焼結体から形成する場合
には、このような超高硬度焼結体とチップ本体を構成す
る超硬合金や鋼材とを直接ロウ付けによって固着するこ
とが難しいため、まずこの超高硬度焼結体と超硬合金等
の高硬度焼結体とを層状に一体成形して切刃部材を形成
し、これをチップ本体に固着する方法が採られている。
このようなチップとしては、例えば実願平1−1082
39号や実願平1−108958号に記載されたものが
知られている。
【0003】図8ないし図10はこのようなチップの一
例を示すものであって、チップ本体1は超硬合金や高速
度鋼から成り、この例では三角形平板状に成形されてい
る。このチップ本体1のチップ厚さ方向を向く二つの端
面2,3のうち、一方の端面2の互いに交差する二つの
稜辺4,5が挟む角部C1には、これらの稜辺4,5に
それぞれ連なるチップ本体1の二つの周面6,7、およ
び上記一方の端面2に開口する切欠凹部8が形成されて
いる。
【0004】そしてこの切欠凹部8には、超硬合金等の
高硬度焼結体9とダイヤモンドや立方晶窒化硼素(以
下、CBNと略する。)等の超高硬度焼結体10とを層
状に一体成形した切刃部材11が、その上記超高硬度焼
結体10の部分をチップ本体1の上記周面6,7のう
ち、一方の周面6側に向けて、ロウ付け等により固着さ
れている。ここで、この切刃部材11の外面はチップ本
体1の上記一方の端面2および二つの周面6,7に滑ら
かに連なるように成形されており、さらにその上記超高
硬度焼結体10の部分には、上記角部C1に臨み、この
角部C1にて交差する上記二つの稜辺4,5のうちの他
方の稜辺5に連なるようにして切刃12が形成されてい
る。
【0005】このようなチップはスローアウェイ式のフ
ライスやエンドミル、あるいはスローアウェイ式バイト
等の切削工具本体に装着されて切削作業に供される。こ
こで上記構成のチップでは、切刃部材11に形成される
切刃12の部分がきわめて高い硬度を有するダイヤモン
ドやCBN等の超高硬度焼結体10から成るため、優れ
た耐摩耗性および切削性能を発揮することができる。ま
たその一方で、この切刃部材11の切刃12部分よりも
チップ本体1側の部分は超硬合金等の高硬度焼結体9か
ら構成されているため、比較的高価な超高硬度焼結体1
0の占める部分を極力小さくすることができる。この結
果、安価で、かつ1回の切削で使いきり可能なチップを
提供することが可能となり、繁雑なチップの管理作業を
不要とすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
上記切刃部材11において超高硬度焼結体10の占める
部分を小さくした場合には、これに伴ってこの超高硬度
焼結体10と上記高硬度焼結体9との接合面における接
合面積も小さくなってしまう。しかしながら、上述した
ようにこのような超高硬度焼結体9とチップ本体1を構
成する超硬合金や高速度鋼とのロウ付け強度はあまり高
くはなく、切刃12が形成される超高硬度焼結体10の
部分は、専ら高硬度焼結体9との接合によってチップ本
体1に保持された状態となっている。このため、切刃部
材11における超高硬度焼結体10の占める部分を小さ
くするために高硬度焼結体9との接合面積をも小さくし
た場合には、これに伴って上記切刃部材11を構成する
高硬度焼結体9と超高硬度焼結体10との接合強度も小
さくなってしまい、切削時に作用する負荷によって超高
硬度焼結体10が高硬度焼結体9から剥離してしまうと
いう問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】ここで本発明の発明者ら
は種々の試験を重ねた結果、切刃部材の超高硬度焼結体
と高硬度焼結体との接合面に対して切削時に切刃から作
用する負荷の方向、すなわち上記接合面のチップ厚さ方
向に沿う方向の幅を一定値以上とすることにより、超高
硬度焼結体の切刃部材からの剥離を回避することが可能
であるという知見を得た。そして、さらに試験を重ねた
ところ、上記一定値が1.0mmであるという結果を得る
に至った。
【0008】本発明はこのような知見に基づき、上記の
課題を解決するためになされたものであって、多角形平
板状に成形されたチップ本体のチップ厚さ方向を向く端
面の稜辺角部に切欠凹部が形成され、この切欠凹部に、
超硬合金等の高硬度焼結体とダイヤモンドや立方晶窒化
硼素等の超高硬度焼結体とを層状に一体成形して成る切
刃部材が、上記超高硬度焼結体の部分を上記チップ本体
の周面に向けて固着され、さらに上記切刃部材の超高硬
度焼結体部分には上記チップ本体の稜辺角部に臨んで切
刃が形成されて成るチップにおいて、上記切刃部材の超
高硬度焼結体と高硬度焼結体との接合面と、上記切刃に
連なる当該チップの逃げ面とが平行になるように成形す
るとともに、上記接合面の上記チップ厚さ方向に沿う方
向の幅を1.0mm以上とし、さらにチップ厚さ方向を向
く上記切欠凹部の底面を、上記角部を挟む二つの稜辺の
うち前記逃げ面に連なる一方の稜辺側から他方の稜辺に
沿って離間するに従い、漸次上記端面側に向かう傾斜面
としたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】このような構成のチップによれば、上述の知見
に基づいて切刃部材の超高硬度焼結体と高硬度焼結体と
の接合面の、チップ厚さ方向に沿う方向の幅が1.0mm
以上とされており、このため切刃が形成される超高硬度
焼結体が安定かつ強固に高硬度焼結体に接合され、超高
硬度焼結体の高硬度焼結体からの剥離を防ぐことができ
る。
【0010】また上記構成のチップでは、超高硬度焼結
体と高硬度焼結体との接合面を切刃に連なる逃げ面に平
行に成形することにより、該接合面は切刃に対しても平
行に配設されることになる。これにより、切削時に切刃
に作用する負荷によって切刃部材を上記接合面にて剪断
する力が働いた場合でも、この剪断力は上記接合面に均
一に作用することになる。従って、上記負荷が接合面の
一部に集中的に作用するのを防ぐことができ、このよう
な負荷による上記剪断力によって切刃部材が破断される
ような事態が生じるのを抑制することが可能となる。
らに、切欠凹部の底面が傾斜面をなしているため、切欠
凹部がチップ本体の角部を研磨することにより簡易に形
成可能であり、また、切刃に作用する負荷の一部を切欠
凹部の底面に沿って受け流し得て、接合面に働く剪断力
をより小さくすることが可能になる。
【0011】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の一実施例を示す
ものである。これらの図においてチップ本体21は超硬
合金や高速度鋼から成形された平板状のものであって、
そのチップ厚さ方向を向く二つの端面22,23は略正
方形に成形されている。また、これらの端面22,23
の周囲に配置される周面24,25には、上記二つの端
面22,23のうちチップ装着時にすくい面となる一方
の端面22から、着座面となる他方の端面23に向かっ
て逃げ角が付されていて、いわゆるポジ型のチップとさ
れている。
【0012】そして上記一方の端面22の一の角部C1
には、この角部C1を挟む上記一方の端面22の二つの
稜辺28,29にそれぞれ連なる周面24,25と、該
一方の端面22とに開口するように切欠凹部26が形成
されている。この切欠凹部26は、チップ厚さ方向を向
く底面26Aと、この底面26Aから屹立して上記一方
の端面22に連なる壁面26Bとにより画定されてい
る。この底面26Aは上記一方の端面22側からの平面
視に方形状に、また上記角部C1を挟む二つの稜辺2
8,29のうち、一方の稜辺28に連なる一方の周面2
4側から離間して、他方の稜辺29に沿って該稜辺29
の中央部側に向かうに従い、上記一方の端面22側に向
かう傾斜面とされている。
【0013】さらにこの切欠凹部26には、超硬合金等
の高硬度焼結体30とダイヤモンドやCBN等の超高硬
度焼結体31とを層状に一体成形して成る切刃部材32
が、その超高硬度焼結体31の部分を上記一方の周面2
4側に向けて、ロウ付けによって固着されている。これ
により当該切刃部材32は、その高硬度焼結体30の部
分と超高硬度焼結体31の部分との接合面33が当該チ
ップの厚さ方向に沿うように配設されることになる。
【0014】ここで、この切刃部材32の外形はチップ
本体21の上記一方の端面22および周面24,25に
面一かつ滑らかに連なるように成形されている。そし
て、この切刃部材32の上記一方の端面22に面一に連
なる面32Aと上記一方の周面24に面一に連なる面3
2Bとがなす交差稜線部には、上記一方の稜辺28に連
なるように切刃34が形成されている。従って、当該切
刃部材32の上記一方の端面22に面一に連なる面32
Aは当該チップのすくい面の一部となり、また上記一方
の周面24に面一に連なる面32Bは当該チップの逃げ
面の一部となる。なお、切刃部材32は上述のようにダ
イヤモンドやCBN等から成る超高硬度焼結体31の部
分を一方の周面24側に向けて固着されているため、上
記切刃34もこの超高硬度焼結体31の部分に形成され
る。
【0015】そして本実施例では切刃部材32は、その
高硬度焼結体30の部分と超高硬度焼結体31の部分と
の接合面33が、上記一方の周面24に連なる面32B
に平行になるように、すなわち当該チップの逃げ面に平
行になるように形成されて固着されている。さらに図3
に示すように、この接合面33のチップ厚さ方向に沿う
方向の幅dは、本実施例では1.0mmに設定されてい
る。
【0016】なお本実施例では、チップ本体21の上記
二つの周面24,25の交差稜線部には面取り部35が
形成されており、この面取り部35は上記切欠凹部26
に固着された切刃部材32にまで延長されて、上記切刃
34の上記角部C1側の一端に到達せしめられている。
また本実施例では、上記切刃部材32の接合面33の、
切刃34が形成された方向の幅Wは4.0mmに設定され
ている。さらに、上記切刃部材32の超高硬度焼結体3
1と高硬度焼結体30との、上記切欠凹部26の底面2
6Aの傾斜方向に沿う方向の厚さT1,T2は、それぞれ
1.5mm,3.7mmに設定されている。
【0017】このような構成のチップは、例えば図5に
示すようなフライスに装着されて荒加工用切刃として使
用に供される。この図に示されるフライスでは、略円筒
状に成形された工具本体41の先端部外周に、当該工具
本体41の周方向に沿って等間隔に複数のチップ取付座
42が形成されており、このチップ取付座42に上記チ
ップ43がすくい面となる上記一方の端面22を工具回
転方向に向け、かつ上記切刃34を工具外周面から突出
させて装着されている。
【0018】このチップ取付座42の工具回転方向後方
側には該チップ取付座42に臨んで凹部44が形成され
ており、この凹部44にクサビ部材45を挿入してクラ
ンプネジ46により締結することにより、チップ43は
チップ取付座42の工具回転方向前方側の壁面に押圧さ
れ、工具本体41に楔着されて固定される。なお、図中
の符号47はチップ取付座42の工具回転方向前方側に
形成されたチップポケットである。そして工具本体41
の中心に形成された取付穴48をフライス盤等の工作機
械の主軸端に嵌合せしめてボルトなどで固定し、当該フ
ライスをその軸線O回りに回転させつつ被加工物に対し
て送りを与えることにより、上記切刃34によって被加
工物を切削する。
【0019】この時上記構成のチップによれば、まず従
来例同様、切刃34が形成された部分が極めて高い硬度
を有するダイヤモンドやCBN等の超高硬度焼結体31
から構成されているため、高い耐摩耗性と良好な切削性
能を得ることができる。また、切刃34が形成された切
刃部材32は、切刃34の近傍のみが超高硬度焼結体3
1から形成され、これ以外の部分は超硬合金等の高硬度
焼結体30から構成されているため、比較的高価な超高
硬度焼結体31の部分を極力小さくし得て安価なチップ
を提供することが可能となり、切削作業に要するコスト
の低減を図ることができる。さらに、このように超高硬
度焼結体31の部分を小さくすることにより、1回の切
削で当該超高硬度焼結体31を使い切れるようなチップ
を提供することが可能となり、再研磨に伴う繁雑なチッ
プ管理作業を不要として労力の軽減をなすことができ
る。
【0020】そして上記構成のチップによれば、切刃部
材32を構成する高硬度焼結体30の部分と超高硬度焼
結体31の部分との接合面33が、切刃34に連なる当
該チップの逃げ面に対し平行になるように形成されてお
り、かつこの接合面33のチップ厚さ方向に双方向の幅
dが1.0mm以上に設定されているため、切刃34が形
成される超高硬度焼結体31の部分を安定的かつ強固に
高硬度焼結体30の部分に接合することができる。これ
により、切削時に切刃34に作用する負荷によって超高
硬度焼結体31が高硬度焼結体30から剥離して脱落し
てしまうような事態が生じるのを未然に防ぐことがで
き、チップ自体の耐用性の安定化を図ることが可能とな
る。
【0021】また上記構成のチップによれば、超高硬度
焼結体31と高硬度焼結体30との接合面33が逃げ面
に対して平行に形成されており、従って当該接合面33
は切刃34に対しても平行な方向に形成されることにな
る。このため、切刃34に作用する負荷により、当該超
高硬度焼結体31の部分を介して上記接合面33に働く
剪断力は、当該接合面33に均一に作用することにな
る。従って上記剪断力が接合面33の一部に集中して作
用してこの部分が破断に至るような事態の発生を抑止す
ることが可能となり、上述した効果と相俟って超高硬度
焼結体31部分の接合性をより一層安定・強化せしめる
ことができて、チップ耐用性の向上を図ることが可能と
なる。
【0022】なお、上記実施例ではこの接合面33の切
刃34が形成された方向に沿う方向の幅Wを4.0mm
に、また切刃部材32の超高硬度焼結体31の厚さT1
を1.5mmに設定したが、本発明がこれらの数値に限定
されるようなことはない。しかしながら、超高硬度焼結
体31の部分を極力小さく抑えつつ、その接合性の安定
化を図るには、上記接合面33の幅Wを2.5mm以上
に、また上記超高硬度焼結体31の厚さT1を0.8〜
2.0mm程度に、それぞれ設定することが望ましい。
【0023】さらに上記実施例では、図5に示すように
本発明をフライスによる荒加工用のチップに用いた場合
について説明したが、本発明がこのようなもののみに限
定されることもない。例えば図6および図7に示すよう
に、本発明を仕上げ加工用のサライ刃チップに用いるこ
とも可能である。なお、これらの図において図1ないし
図4に示した実施例と同じ部分には同一の符号を配して
ある。また図1ないし図4に示した実施例では、切欠凹
部26の底面26Aをチップ本体21の上記一方の周面
24から上記一方の端面22に向かう傾斜面としたが、
この底面26Aを本実施例のように端面22,23に平
行な面とし、切刃部材32をこのような切欠凹部26に
対応する平板状に成形したような構成としても構わな
い。
【0024】次に実験例を挙げて本発明の有効性を実証
する。この実験では、図6および図7に示すようなサラ
イ刃チップについて、上記接合面33のチップ厚さ方向
に沿う方向の幅dが1.0mm,1.5mm,2.5mm,お
よび3.0mmの4種類のチップを製造した。これらをそ
れぞれ実験例1,2,3,および4とする。また比較例
として接合面33の上記幅dが0.8mmおよび0.5mm
のチップを製造した。これらをそれぞれ比較例1および
2とする。そして、これらのチップをそれぞれフライス
に装着して切削加工を行い、この時の切刃部材32の超
高硬度焼結体31の部分の状態を観察した。この結果を
表1に示す。
【0025】ただし本実験例および比較例において、超
高硬度焼結体31の材質はCBNであり、また切削条件
は以下の通りである。 切削条件 被加工物材質 :FC25 切削速度 :450 m/min 1刃当りの送り量 :0.2 mm 切込み量 :0.25 mm
【0026】
【表1】
【0027】表1の結果より、上記接合面の幅dが1.
0mm以上に設定された実験例1ないし4では、切削作業
終了後も超高硬度焼結体の部分に破断等の異常は認めら
れなかった。これに対し、上記接合面の幅dが1.0mm
未満に設定された比較例1および2では、切削作業中に
超高硬度焼結体の部分が高硬度焼結体との接合面から破
断して脱落してしまい、作業を中断せざるを得なかっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
刃が形成される超高硬度焼結体の部分を、安定的かつ強
固に高硬度焼結体との接合面に接合し得て、チップの耐
用性の向上を図ることができる。また、切刃に作用する
負荷によって接合面に働く剪断力が当該接合面に均一に
作用するので、この剪断力が接合面の一部に集中して破
断が生じるような事態を未然に防ぐことが可能となる。
さらに、切欠凹部の底面が傾斜面をなしているため、切
欠凹部がチップ本体の角部を研磨することにより簡易に
形成し得て、効率的なチップの量産が可能になり、ま
た、切刃に作用する負荷の一部を切欠凹部の底面に沿っ
て受け流すことができるため、接合面に働く剪断力を小
さくし得て、超高硬度焼結体の切刃部材からの剥離をよ
り確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す荒加工用チップの、一
方の端面22側からの平面図である。
【図2】図1に示す実施例の一方の周面24側からの側
面図である。
【図3】図1に示す実施例の他方の周面25側からの側
面図である。
【図4】図1に示す実施例の角部C1の拡大平面図であ
る。
【図5】本発明に係わるフライスの一例を示す一部破断
側面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すサライ刃用チップ
の、一方の端面22側からの平面図である。
【図7】図6に示す実施例の他方の周面25側からの側
面図である。
【図8】切刃の部分が超高硬度焼結体からなる、従来の
チップの一例を示す平面図である。
【図9】図8に示す従来例の一方の周面7側からの側面
図である。
【図10】図8に示す従来例の他方の周面6側からの側
面図である。
【符号の説明】
1,21 チップ本体 2,22 チップ本体の一方の端面(すくい面) 6,24 チップ本体の一方の周面(逃げ面) 8,26 切欠凹部 9,30 高硬度焼結体 10,31 超高硬度焼結体 11,32 切刃部材 12,34 切刃 33 接合面 C1 チップ本体の一方の端面の角部 d 接合面33のチップ厚さ方向に沿う方向の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 勝彦 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田 1528番地 三菱マテリアル株式会社 岐 阜製作所内 (72)発明者 小寺 雄一 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田 1528番地 三菱マテリアル株式会社 岐 阜製作所内 (56)参考文献 実開 昭64−20202(JP,U) 実開 昭60−161501(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 27/14 - 27/20 B23C 5/16 - 5/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状に成形されたチップ本体の
    チップ厚さ方向を向く端面の角部に切欠凹部が形成さ
    れ、この切欠凹部に、超硬合金等の高硬度焼結体とダイ
    ヤモンドや立方晶窒化硼素等の超高硬度焼結体とを層状
    に一体成形して成る切刃部材が、上記超高硬度焼結体の
    部分を上記チップ本体の周面に向けて固着され、さらに
    上記切刃部材の超高硬度焼結体部分には上記角部に臨ん
    で切刃が形成されて成るスローアウェイチップにおい
    て、 上記切刃部材の超高硬度焼結体と高硬度焼結体との接合
    面と、上記切刃に連なる当該スローアウェイチップの逃
    げ面とが平行になるように成形するとともに、上記接合
    面の上記チップ厚さ方向に沿う方向の幅を1.0mm以上
    とし、さらにチップ厚さ方向を向く上記切欠凹部の底面
    を、上記角部を挟む二つの稜辺のうち前記逃げ面に連な
    る一方の稜辺側から他方の稜辺に沿って離間するに従
    い、漸次上記端面側に向かう傾斜面としたことを特徴と
    するスローアウェイチップ。
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