JP2942082B2 - 直流モータのブラシ装置 - Google Patents
直流モータのブラシ装置Info
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- JP2942082B2 JP2942082B2 JP33044792A JP33044792A JP2942082B2 JP 2942082 B2 JP2942082 B2 JP 2942082B2 JP 33044792 A JP33044792 A JP 33044792A JP 33044792 A JP33044792 A JP 33044792A JP 2942082 B2 JP2942082 B2 JP 2942082B2
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- Japan
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- brush
- lead wire
- rear end
- rocker
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は直流モータ、特にその
ブラシ装置の改良に関するものである。
ブラシ装置の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば自動車用燃料ポンプ用の駆
動モータとして使用される直流モータは、図５に示すよ
うにアマチュア１の端部に取り付けられたコンミュテー
タ２とブラシ３とを介してアマチュア１への通電を行う
ようにし、ヨーク４にアマチュア１と対向するマグネッ
ト５を固着している。またブラシ３はヨーク４に圧入さ
れたブラケット６によって支持されている。図６はヨー
ク４に圧入される前のブラケット部７を示す断面図で、
ブラケット６にブラシ３のほかにコイルバネ８，コイル
バネ押え９を組む込んだものである。図７は図６の線VI
I −VII の断面図である。ブラシ３を支持するブラケッ
ト６には、略矩形筒状をしたブラシロッカ１０を有し、
このブラシロッカ１０の一壁には切欠きスロット１１を
穿設し、この切欠きスロット１１からブラシ３の側面３
ａに接続したリード線１２が引き出されている。またこ
のリード線１２は、ブラシ３に加工された下穴１３に導
電性のある接着剤１４によって固定されている。
動モータとして使用される直流モータは、図５に示すよ
うにアマチュア１の端部に取り付けられたコンミュテー
タ２とブラシ３とを介してアマチュア１への通電を行う
ようにし、ヨーク４にアマチュア１と対向するマグネッ
ト５を固着している。またブラシ３はヨーク４に圧入さ
れたブラケット６によって支持されている。図６はヨー
ク４に圧入される前のブラケット部７を示す断面図で、
ブラケット６にブラシ３のほかにコイルバネ８，コイル
バネ押え９を組む込んだものである。図７は図６の線VI
I −VII の断面図である。ブラシ３を支持するブラケッ
ト６には、略矩形筒状をしたブラシロッカ１０を有し、
このブラシロッカ１０の一壁には切欠きスロット１１を
穿設し、この切欠きスロット１１からブラシ３の側面３
ａに接続したリード線１２が引き出されている。またこ
のリード線１２は、ブラシ３に加工された下穴１３に導
電性のある接着剤１４によって固定されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の直流モ
ータにあっては、モータ内部を液体燃料が流れるため、
耐電触性に優れた高抵抗率のカーボンブラシが使用され
る。このようなブラシ３は、コンミュテータ２に当接す
る面３ｂに対して垂直方向に加圧成形されたものが多
い。このような成形方法のブラシのうち、図６に示すブ
ラシ３のようにその側面３ａからリード線１２を引き出
した形状のものは、加圧成形とリード線固定が同時に行
えないために、リード線１２を埋め込む下穴１３の加工
とリード線１２を固定するための接着剤１４が余分に必
要になり、信頼性の低下，コストアップにつながるとい
う問題点があった。また、図６に示すようにブラシ３，
コイルバネ８，コイルバネ押え９を組み込んだブラケッ
ト部７をヨーク４に組み込むまでの間、ブラシ３はコイ
ルバネ８で押されるためにブラケット６に設けられたブ
ラシロッカ１０から飛び出した状態になっている。この
ときリード線１２は、切欠きスロットの端部１５に押し
付けられてブラシ抜け止めのストッパになっているた
め、リード線１２に働くせん断力によりリード線１２の
断線の原因となるなどの問題点があった。
ータにあっては、モータ内部を液体燃料が流れるため、
耐電触性に優れた高抵抗率のカーボンブラシが使用され
る。このようなブラシ３は、コンミュテータ２に当接す
る面３ｂに対して垂直方向に加圧成形されたものが多
い。このような成形方法のブラシのうち、図６に示すブ
ラシ３のようにその側面３ａからリード線１２を引き出
した形状のものは、加圧成形とリード線固定が同時に行
えないために、リード線１２を埋め込む下穴１３の加工
とリード線１２を固定するための接着剤１４が余分に必
要になり、信頼性の低下，コストアップにつながるとい
う問題点があった。また、図６に示すようにブラシ３，
コイルバネ８，コイルバネ押え９を組み込んだブラケッ
ト部７をヨーク４に組み込むまでの間、ブラシ３はコイ
ルバネ８で押されるためにブラケット６に設けられたブ
ラシロッカ１０から飛び出した状態になっている。この
ときリード線１２は、切欠きスロットの端部１５に押し
付けられてブラシ抜け止めのストッパになっているた
め、リード線１２に働くせん断力によりリード線１２の
断線の原因となるなどの問題点があった。
【０００４】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ブラシの信頼性の向上，コスト
ダウンを図ると共にリード線の断線を防ぐことのできる
直流モータのブラシ装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、ブラシの信頼性の向上，コスト
ダウンを図ると共にリード線の断線を防ぐことのできる
直流モータのブラシ装置を得ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明に係る直流モー
タのブラシ装置は、ブラシロッカ内に収納した棒状ブラ
シの先端がコンミュテータに当接するようにブラシの後
端をコイルバネにより弾発してなるものにおいて、前記
ブラシは前記コンミュテータに当接する面に対して垂直
方向に加圧成形され、その後端部から引き出されたリー
ド線を前記後端部の平面に対して平行に曲げたときに前
記リード線を収納する切欠き部をブラシ後端面に有する
カーボンブラシであり、かつ前記リード線にせん断力を
作用させることなく前記ブラシロッカから前記ブラシが
抜け落ちることを防止するための爪を有するスペーサを
前記ブラシと前記コイルバネとの間に組み込むと共に、
前記ブラシロッカに前記爪を案内するガイド溝と溝端部
を配設したものである。
タのブラシ装置は、ブラシロッカ内に収納した棒状ブラ
シの先端がコンミュテータに当接するようにブラシの後
端をコイルバネにより弾発してなるものにおいて、前記
ブラシは前記コンミュテータに当接する面に対して垂直
方向に加圧成形され、その後端部から引き出されたリー
ド線を前記後端部の平面に対して平行に曲げたときに前
記リード線を収納する切欠き部をブラシ後端面に有する
カーボンブラシであり、かつ前記リード線にせん断力を
作用させることなく前記ブラシロッカから前記ブラシが
抜け落ちることを防止するための爪を有するスペーサを
前記ブラシと前記コイルバネとの間に組み込むと共に、
前記ブラシロッカに前記爪を案内するガイド溝と溝端部
を配設したものである。
【０００６】
【作用】この発明においては、ブラシは加圧成形とリー
ド線固定が同時に行えるため、リード線を埋め込む穴加
工とリード線を固定するための接着剤が不要になり、信
頼性の向上，コストダウンを図ることができるし、また
ブラケット部をヨークに組み込むまでの間リード線にせ
ん断力を作用させることなくブラシの抜け落ちを防げる
ためにリード線の断線が防止できる。
ド線固定が同時に行えるため、リード線を埋め込む穴加
工とリード線を固定するための接着剤が不要になり、信
頼性の向上，コストダウンを図ることができるし、また
ブラケット部をヨークに組み込むまでの間リード線にせ
ん断力を作用させることなくブラシの抜け落ちを防げる
ためにリード線の断線が防止できる。
【０００７】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図１〜図４につ
いて説明する。図１は軸方向断面図、図２は図１のブラ
ケット部を示す図、図３は図２の線III−IIIの断面図、
図４は図３の線IV−IV断面図であり、前記従来のものと
同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略す
る。図において、１６はブラシ３の後端面３ｃに設けた
切欠き部で、ブラシ３の後端部から引き出されたリード
線１２を後端面３ｃに対して平行に曲げたときにリード
線１２を収納する。１７はブラシ３の後端面３ｃとコイ
ルバネ８との間に組み込んだスペーサで、リード線１２
にせん断力を作用させることなくブラシロッカ１０から
ブラシ３が抜け落ちることを防止する爪１８を有し、ブ
ラシロッカ１０のガイド溝１９に係合している。
いて説明する。図１は軸方向断面図、図２は図１のブラ
ケット部を示す図、図３は図２の線III−IIIの断面図、
図４は図３の線IV−IV断面図であり、前記従来のものと
同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略す
る。図において、１６はブラシ３の後端面３ｃに設けた
切欠き部で、ブラシ３の後端部から引き出されたリード
線１２を後端面３ｃに対して平行に曲げたときにリード
線１２を収納する。１７はブラシ３の後端面３ｃとコイ
ルバネ８との間に組み込んだスペーサで、リード線１２
にせん断力を作用させることなくブラシロッカ１０から
ブラシ３が抜け落ちることを防止する爪１８を有し、ブ
ラシロッカ１０のガイド溝１９に係合している。
【０００８】リード線１２は、ブラシ３の切欠き部１６
とスペーサ１７とで形成される空間を通って切欠きスロ
ット１１からブラケット６の外部へ引き出される。スペ
ーサ１７は、爪１８がガイド溝１９に係合するようにコ
イルバネ８とブラシ３との間に組み込まれる。この爪１
８は、ブラケット部７をヨーク４に組み込むまでの間
に、ブラシ３がコイルバネ８に押されてブラシロッカ１
０から抜け落ちることを防止するために配設されたもの
であり、図４に示すようにガイド溝１９の溝端部１９ａ
に突き当たり停止する。またガイド溝１９の溝端部１９
ａは図２に示すようにリード線１２が切欠きスロツト１
１の端部１５とスペーサ１７とによってせん断力を受け
ないような位置でスペーサ１７を停止させるように、そ
の位置を決められている。
とスペーサ１７とで形成される空間を通って切欠きスロ
ット１１からブラケット６の外部へ引き出される。スペ
ーサ１７は、爪１８がガイド溝１９に係合するようにコ
イルバネ８とブラシ３との間に組み込まれる。この爪１
８は、ブラケット部７をヨーク４に組み込むまでの間
に、ブラシ３がコイルバネ８に押されてブラシロッカ１
０から抜け落ちることを防止するために配設されたもの
であり、図４に示すようにガイド溝１９の溝端部１９ａ
に突き当たり停止する。またガイド溝１９の溝端部１９
ａは図２に示すようにリード線１２が切欠きスロツト１
１の端部１５とスペーサ１７とによってせん断力を受け
ないような位置でスペーサ１７を停止させるように、そ
の位置を決められている。
【０００９】
【発明の効果】以上のように、この発明によればコンミ
ュテータに当接する面に対して垂直方向に加圧成形され
たカーボンブラシにその後端部から引き出されたリード
線を後端部の平面に対して平行に曲げたときにリード線
を収納する切欠き部を設けると共に爪を有するスペーサ
をブラシとコイルバネとの間に組み込むように構成した
ので、ブラシの信頼性が向上してコストダウンが図れる
と共に、リード線の断線が防止できるという効果があ
る。
ュテータに当接する面に対して垂直方向に加圧成形され
たカーボンブラシにその後端部から引き出されたリード
線を後端部の平面に対して平行に曲げたときにリード線
を収納する切欠き部を設けると共に爪を有するスペーサ
をブラシとコイルバネとの間に組み込むように構成した
ので、ブラシの信頼性が向上してコストダウンが図れる
と共に、リード線の断線が防止できるという効果があ
る。
【図１】この発明の一実施例による自動車用燃料ポンプ
用の直流モータを示す軸方向断面図である。
用の直流モータを示す軸方向断面図である。
【図２】図１のブラケット部を示す図である。
【図３】図２の線III −III の断面図である。
【図４】図３の線IV−IVの断面図である。
【図５】従来の自動車用燃料ポンプ用の直流モータを示
す軸方向断面図である。
す軸方向断面図である。
【図６】図５のブラケット部を示す図である。
【図７】図６の線VII − VIIの断面図である。
１ アマチュア ２ コンミュテータ ３ ブラシ ３ｂ コンミュテータとの当接面 ３ｃ ブラシ後端面 ４ ヨーク ５ マグネット ６ ブラケット ７ ブラケット部 ８ コイルバネ ９ コイルバネ押え １０ ブラシロッカ １１ 切欠きスロット １２ リード線 １６ 切欠き部 １７ スペーサ １８ 爪 １９ ガイド溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−145062（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−180860（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−25461（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−154283（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭14−15367（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H02K 13/00
Claims (1)
- 【請求項１】 ブラシの摩耗につれてリード線が移動で
きる切欠きスロットを側壁に有するブラシロッカ内に収
納した棒状ブラシの先端がコンミュテータに当接するよ
うにブラシの後端をコイルバネにより弾発してなる直流
モータのブラシ装置において、 前記ブラシは前記コンミュテータに当接する面に対して
垂直方向に加圧成形され、その後端部から引き出された
リード線を前記後端部の平面に対して平行に曲げたとき
に前記リード線を収納する切欠き部をブラシ後端面に有
するカーボンブラシであり、 前記ブラシと前記コイルバネとの間に組み込みかつ前記
ブラシロッカ内を摺動可能なスペーサを具備し、前記ス
ペーサは爪を有し、前記ブラシロッカは前記爪を案内す
るガイド溝と前記爪と協働して前記ブラシロッカから前
記ブラシが抜け落ちることを防止する溝端部を配設した
ことを特徴とする直流モータのブラシ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33044792A JP2942082B2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 直流モータのブラシ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33044792A JP2942082B2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 直流モータのブラシ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06178504A JPH06178504A (ja) | 1994-06-24 |
| JP2942082B2 true JP2942082B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=18232723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33044792A Expired - Fee Related JP2942082B2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 直流モータのブラシ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2942082B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3510563B2 (ja) | 2000-05-16 | 2004-03-29 | 株式会社ミツバ | 燃料ポンプのブラシ組付け構造 |
| JP2008079388A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Aisan Ind Co Ltd | ブラシ装置及びそのブラシ装置を備える燃料ポンプ |
| CN104577614B (zh) * | 2014-11-25 | 2018-02-13 | 杨显清 | 励磁*** |
-
1992
- 1992-12-10 JP JP33044792A patent/JP2942082B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06178504A (ja) | 1994-06-24 |
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