JP2937759B2 - エレベータ不停止制御システム - Google Patents
エレベータ不停止制御システムInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータ不停止制御シ
ステムに係り、特に、２階建て以上のエレベータを有す
るテナントビル等において、機械警備システムに連動し
てエレベータの不停止制御を行うエレベータ不停止制御
システムに関する。
ステムに係り、特に、２階建て以上のエレベータを有す
るテナントビル等において、機械警備システムに連動し
てエレベータの不停止制御を行うエレベータ不停止制御
システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のエレベータ不停止制御システムで
は、２階建て以上のエレベータを有するテナントビル等
の同一フロアを少なくとも１以上の警備ブロックに分
け、各警備ブロック毎に退館時に警備状態に切り換え、
入館時に警備解除状態に切り換える遠隔操作器が設けら
れている。そして、同一フロアの全警備ブロックが警備
状態とされたときに、当該フロアにエレベータが停止し
ないように制御される。
は、２階建て以上のエレベータを有するテナントビル等
の同一フロアを少なくとも１以上の警備ブロックに分
け、各警備ブロック毎に退館時に警備状態に切り換え、
入館時に警備解除状態に切り換える遠隔操作器が設けら
れている。そして、同一フロアの全警備ブロックが警備
状態とされたときに、当該フロアにエレベータが停止し
ないように制御される。
【０００３】当該フロアにエレベータが停止しないよう
に制御された状態で最初の入館者が当該フロアに行くた
めには、まず、テナントビルの１階に設けられたエレベ
ータ不停止解除装置を操作して、エレベータ制御部に対
して当該フロアへのエレベータ不停止をタイマにより所
定時間解除させる。最初の入館者は、この所定時間内に
エレベータ籠に乗り込んで行先階指定操作部を操作する
ことで、当該フロアに到着することができる。
に制御された状態で最初の入館者が当該フロアに行くた
めには、まず、テナントビルの１階に設けられたエレベ
ータ不停止解除装置を操作して、エレベータ制御部に対
して当該フロアへのエレベータ不停止をタイマにより所
定時間解除させる。最初の入館者は、この所定時間内に
エレベータ籠に乗り込んで行先階指定操作部を操作する
ことで、当該フロアに到着することができる。
【０００４】そして、最初の入館者が当該警備ブロック
を警備解除状態に切り換えることで、当該フロアへのエ
レベータ不停止は解除されるようになっている。
を警備解除状態に切り換えることで、当該フロアへのエ
レベータ不停止は解除されるようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のエレベータ
不停止制御システムでは、不正入館者が発生するおそれ
があるという問題があった。すなわち、最初の正規入館
者がエレベータ不停止解除装置の操作後、何らかの都合
によりエレベータ籠に乗らなかったり、正規入館者の本
来の行先階以外の階を指定したりして、本来の行先階が
行先階として指定されないことがある。このような場合
には、エレベータ不停止はタイマにより所定時間解除さ
れたままであるので、所定時間内に他の不正入館者が正
規入館者の本来の行先階を指定すると、当該フロアへ行
くことができてしまう。
不停止制御システムでは、不正入館者が発生するおそれ
があるという問題があった。すなわち、最初の正規入館
者がエレベータ不停止解除装置の操作後、何らかの都合
によりエレベータ籠に乗らなかったり、正規入館者の本
来の行先階以外の階を指定したりして、本来の行先階が
行先階として指定されないことがある。このような場合
には、エレベータ不停止はタイマにより所定時間解除さ
れたままであるので、所定時間内に他の不正入館者が正
規入館者の本来の行先階を指定すると、当該フロアへ行
くことができてしまう。
【０００６】また、従来のエレベータ不停止制御システ
ムでは、最初の正規入館者によるエレベータ不停止解除
装置の操作後、タイマにより所定の時間エレベータの不
停止が解除される構成とされていたため、エレベータ籠
が複数ある場合に、正規の入館者以外の不正入館者が所
定時間内に正規入館者とは別のエレベータを使用して行
き先階を指定することにより当該フロアに行くことがで
きる等の問題点があった。
ムでは、最初の正規入館者によるエレベータ不停止解除
装置の操作後、タイマにより所定の時間エレベータの不
停止が解除される構成とされていたため、エレベータ籠
が複数ある場合に、正規の入館者以外の不正入館者が所
定時間内に正規入館者とは別のエレベータを使用して行
き先階を指定することにより当該フロアに行くことがで
きる等の問題点があった。
【０００７】そこで本発明は上記の点に鑑みてなされた
ものであって、不正入館者が発生するおそれのないエレ
ベータ不停止制御システムを提供することを目的とす
る。
ものであって、不正入館者が発生するおそれのないエレ
ベータ不停止制御システムを提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明の請求項１では、エレベータ籠内に設けら
れ、該エレベータ籠の行き先フロアを指定する行先指定
手段と、該行先指定手段により該エレベータ籠の運転を
制御するとともに、同一フロアの全ての警備ブロックが
警備状態になったとき、該行先指定手段による当該フロ
アの指定を無効にするエレベータ運転制御手段を有する
エレベータ不停止制御システムにおいて、 前記エレベー
タ籠の扉が閉じたことを感知して扉閉信号を前記エレベ
ータ運転 制御手段に供給する扉閉感知手段と、 所定の操
作に応じて前記エレベータ籠を停止させたいフロアを示
すフロア識別情報を出力する操作手段と、 前記操作手段
より前記フロア識別情報が入力すると、当該フロア識別
情報に基づき当該フロアに対する不停止一時解除信号を
前記エレベータ運転制御手段に供給する不停止一時解除
手段とを有し、 前記エレベータ運転制御手段は、前記不
停止一時解除手段から前記不停止一時解除信号が供給さ
れてから前記扉閉感知手段から前記扉閉信号が入力する
までの間、前記行先指定手段によるフロアの指定を有効
にするようにした。
めに、本発明の請求項１では、エレベータ籠内に設けら
れ、該エレベータ籠の行き先フロアを指定する行先指定
手段と、該行先指定手段により該エレベータ籠の運転を
制御するとともに、同一フロアの全ての警備ブロックが
警備状態になったとき、該行先指定手段による当該フロ
アの指定を無効にするエレベータ運転制御手段を有する
エレベータ不停止制御システムにおいて、 前記エレベー
タ籠の扉が閉じたことを感知して扉閉信号を前記エレベ
ータ運転 制御手段に供給する扉閉感知手段と、 所定の操
作に応じて前記エレベータ籠を停止させたいフロアを示
すフロア識別情報を出力する操作手段と、 前記操作手段
より前記フロア識別情報が入力すると、当該フロア識別
情報に基づき当該フロアに対する不停止一時解除信号を
前記エレベータ運転制御手段に供給する不停止一時解除
手段とを有し、 前記エレベータ運転制御手段は、前記不
停止一時解除手段から前記不停止一時解除信号が供給さ
れてから前記扉閉感知手段から前記扉閉信号が入力する
までの間、前記行先指定手段によるフロアの指定を有効
にするようにした。
【０００９】また、請求項２では、１警備ブロック以上
に分割されたフロアの警備ブロックが全て警備状態とな
ると当該フロアの警備状態信号を出力するフロア警備判
断手段と、エレベータ籠内に設けられ、該エレベータ籠
の行き先フロアを指定する行先指定手段と、該行先指定
手段を有するエレベータ籠の該複数のフロア間の運転を
該行先指定手段からの指定に基づいて制御するエレベー
タ運転制御手段と、警備状態信号が入力したフロアへの
該エレベータ籠の停止を禁止するように該エレベータ運
転制御手段を制御するエレベータ不停止制御手段と、操
作に応じて該エレベータ籠を停止させたいフロアを示す
フロア識別情報を出力する操作手段と、該操作手段によ
り前記フロア識別情報が入力すると当該フロア識別情報
に基づき当該フロアに対する不停止一時解除信号を出力
する不停止一時解除手段とを具備したエレベータ不停止
制御システムであって、 前記エレベータ籠の扉が閉じた
ことを感知して扉閉信号を発信する扉閉感知手段を有
し、 前記エレベータ運転制御手段は、前記不停止一時解
除手段から前記不停止一時解除信号が入力されてから前
記扉閉感知手段から前記扉閉信号が入力されるまでの間
に限り、前記行先指定手段からの指定を有効にするよう
にした。
に分割されたフロアの警備ブロックが全て警備状態とな
ると当該フロアの警備状態信号を出力するフロア警備判
断手段と、エレベータ籠内に設けられ、該エレベータ籠
の行き先フロアを指定する行先指定手段と、該行先指定
手段を有するエレベータ籠の該複数のフロア間の運転を
該行先指定手段からの指定に基づいて制御するエレベー
タ運転制御手段と、警備状態信号が入力したフロアへの
該エレベータ籠の停止を禁止するように該エレベータ運
転制御手段を制御するエレベータ不停止制御手段と、操
作に応じて該エレベータ籠を停止させたいフロアを示す
フロア識別情報を出力する操作手段と、該操作手段によ
り前記フロア識別情報が入力すると当該フロア識別情報
に基づき当該フロアに対する不停止一時解除信号を出力
する不停止一時解除手段とを具備したエレベータ不停止
制御システムであって、 前記エレベータ籠の扉が閉じた
ことを感知して扉閉信号を発信する扉閉感知手段を有
し、 前記エレベータ運転制御手段は、前記不停止一時解
除手段から前記不停止一時解除信号が入力されてから前
記扉閉感知手段から前記扉閉信号が入力されるまでの間
に限り、前記行先指定手段からの指定を有効にするよう
にした。
【００１０】
【作用】上記構成の本発明によれば、エレベータ運転制
御手段は、不停止一時解除手段からエレベータ不停止一
時解除信号が発信されてから扉閉感知手段からの扉閉信
号が発信されるまでの間に限り、行先指定手段からの指
定を受け付けるように作用する。
御手段は、不停止一時解除手段からエレベータ不停止一
時解除信号が発信されてから扉閉感知手段からの扉閉信
号が発信されるまでの間に限り、行先指定手段からの指
定を受け付けるように作用する。
【００１１】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図１は本発明の一実施例のブロック図であ
る。図１に示すエレベータ不停止制御システムは、大略
して、制御装置１とセンサ２と遠隔操作器３と中継器４
とエレベータ制御装置５とエレベータ駆動装置６とエレ
ベータ籠７と不停止一時解除装置８とから構成される。
て説明する。図１は本発明の一実施例のブロック図であ
る。図１に示すエレベータ不停止制御システムは、大略
して、制御装置１とセンサ２と遠隔操作器３と中継器４
とエレベータ制御装置５とエレベータ駆動装置６とエレ
ベータ籠７と不停止一時解除装置８とから構成される。
【００１２】ここで、図２は上記エレベータ不停止制御
システムを構成する各装置の配置を示す図である。図２
において、Ｎ階建てのテナントビル９は、フロアＦ1 ，
Ｆ2，…，ＦN-1 ，ＦN を有しており、エレベータ制御
装置５により制御されるエレベータ駆動装置６に駆動さ
れて、エレベータ籠７が各フロア間を往来する。各フロ
アＦ1 ，Ｆ2 ，…，ＦN-1 ，ＦN は、基本的にはテナン
ト毎に１以上の警備ブロックに分割されているが、１テ
ナントが複数の警備ブロックに分割される場合もある。
各警備ブロックには、センサ２と遠隔操作器３が夫々配
設されている。
システムを構成する各装置の配置を示す図である。図２
において、Ｎ階建てのテナントビル９は、フロアＦ1 ，
Ｆ2，…，ＦN-1 ，ＦN を有しており、エレベータ制御
装置５により制御されるエレベータ駆動装置６に駆動さ
れて、エレベータ籠７が各フロア間を往来する。各フロ
アＦ1 ，Ｆ2 ，…，ＦN-1 ，ＦN は、基本的にはテナン
ト毎に１以上の警備ブロックに分割されているが、１テ
ナントが複数の警備ブロックに分割される場合もある。
各警備ブロックには、センサ２と遠隔操作器３が夫々配
設されている。
【００１３】センサ２は防犯及び防災及び設備異常を検
知するための複数のセンサから構成されている。各警備
ブロックに配設されたセンサ２は、各階毎に設けられた
中継器４1 ，４2 ，…，４N-1 ，４N を介して１階に設
けられた制御装置１に接続されている。遠隔操作器３
は、各警備ブロックの最終退館者及び最初の入館者によ
り手動操作されることで、各警備ブロックを警備状態、
又は警備解除状態のいずれかに切り換える警備／警備解
除信号を出力する。遠隔操作器３は、各階毎に設けられ
た中継器４1 ，４2 ，…，４N-1 ，４N を介して１階に
設けられた制御装置１に接続されている。
知するための複数のセンサから構成されている。各警備
ブロックに配設されたセンサ２は、各階毎に設けられた
中継器４1 ，４2 ，…，４N-1 ，４N を介して１階に設
けられた制御装置１に接続されている。遠隔操作器３
は、各警備ブロックの最終退館者及び最初の入館者によ
り手動操作されることで、各警備ブロックを警備状態、
又は警備解除状態のいずれかに切り換える警備／警備解
除信号を出力する。遠隔操作器３は、各階毎に設けられ
た中継器４1 ，４2 ，…，４N-1 ，４N を介して１階に
設けられた制御装置１に接続されている。
【００１４】制御装置１は、警備状態にある警備ブロッ
クのセンサ２が異常を感知すると、通信回線を介して図
示しない遠隔地の警備会社の監視センタへ警報を送信す
る。また制御装置１は、１フロアの各警備ブロックがす
べて警備状態になると、そのフロアの共用部（廊下や出
入り口、そのフロアに通じる階段等）も自動的に警備状
態にする。
クのセンサ２が異常を感知すると、通信回線を介して図
示しない遠隔地の警備会社の監視センタへ警報を送信す
る。また制御装置１は、１フロアの各警備ブロックがす
べて警備状態になると、そのフロアの共用部（廊下や出
入り口、そのフロアに通じる階段等）も自動的に警備状
態にする。
【００１５】不停止一時解除装置８は例えば磁気カード
リーダから構成されている。各フロアの最初の入館者が
テナントコード等が記録された正規の磁気カードにより
不停止一時解除装置８を操作すると、その磁気カードに
記録されたテナントコードに対応するフロアに対するエ
レベータ不停止一時解除信号がエレベータ制御装置５に
送信され、エレベータ籠７は後述する通り一時的に不停
止を解除される。
リーダから構成されている。各フロアの最初の入館者が
テナントコード等が記録された正規の磁気カードにより
不停止一時解除装置８を操作すると、その磁気カードに
記録されたテナントコードに対応するフロアに対するエ
レベータ不停止一時解除信号がエレベータ制御装置５に
送信され、エレベータ籠７は後述する通り一時的に不停
止を解除される。
【００１６】図１に戻って説明するに、制御装置１は、
ＣＰＵ１１と信号入力部１２と警報送信部１３とフロア
警備判断部１４と不停止信号出力部１５とから構成され
ている。ＣＰＵ１１は、制御装置１本体を制御する。信
号入力部１２は中継器４と接続されており、各警備ブロ
ックに配設されたセンサ２からの異常感知信号と遠隔操
作器３からの警備／警備解除信号を、中継器４を介して
受信してＣＰＵ１１に供給する。
ＣＰＵ１１と信号入力部１２と警報送信部１３とフロア
警備判断部１４と不停止信号出力部１５とから構成され
ている。ＣＰＵ１１は、制御装置１本体を制御する。信
号入力部１２は中継器４と接続されており、各警備ブロ
ックに配設されたセンサ２からの異常感知信号と遠隔操
作器３からの警備／警備解除信号を、中継器４を介して
受信してＣＰＵ１１に供給する。
【００１７】警報送信部１３は、ＣＰＵ１１に供給され
た信号入力部１２からの異常感知信号と警備／警備解除
信号に基づいて、警備／警備解除信号及び警報を、通信
回線を介して図示しない遠隔地の警備会社の監視センタ
へ送信する。フロア警備判断部１４は、１フロアの各警
備ブロックがすべて警備状態になったときに、そのフロ
アの警備状態信号をＣＰＵ１１に送信する。そして、１
フロアの各警備ブロックがすべて警備状態になっている
状態から１つの警備ブロックが警備解除状態になると、
フロア警備判断部１４はそのフロアの警備解除状態信号
をＣＰＵ１１に送信する。
た信号入力部１２からの異常感知信号と警備／警備解除
信号に基づいて、警備／警備解除信号及び警報を、通信
回線を介して図示しない遠隔地の警備会社の監視センタ
へ送信する。フロア警備判断部１４は、１フロアの各警
備ブロックがすべて警備状態になったときに、そのフロ
アの警備状態信号をＣＰＵ１１に送信する。そして、１
フロアの各警備ブロックがすべて警備状態になっている
状態から１つの警備ブロックが警備解除状態になると、
フロア警備判断部１４はそのフロアの警備解除状態信号
をＣＰＵ１１に送信する。
【００１８】制御装置１は、ＣＰＵ１１がこれらの信号
を受信することにより、そのフロアの共用部を自動的に
警備状態又は警備解除状態にすると共に、そのフロアに
おけるエレベータ不停止信号を不停止信号出力部１５か
らエレベータ制御装置５へと出力する。エレベータ制御
装置５は、このエレベータ不停止信号が入力される不停
止制御部５３と運転制御部５１と行先階認識部５２と扉
開閉認識部５４とから構成されている。また、エレベー
タ籠７内には、例えばリミットスイッチで構成される扉
開閉感知部７１と、行先階指定部７２とが設けられてい
る。
を受信することにより、そのフロアの共用部を自動的に
警備状態又は警備解除状態にすると共に、そのフロアに
おけるエレベータ不停止信号を不停止信号出力部１５か
らエレベータ制御装置５へと出力する。エレベータ制御
装置５は、このエレベータ不停止信号が入力される不停
止制御部５３と運転制御部５１と行先階認識部５２と扉
開閉認識部５４とから構成されている。また、エレベー
タ籠７内には、例えばリミットスイッチで構成される扉
開閉感知部７１と、行先階指定部７２とが設けられてい
る。
【００１９】運転制御部５１は、エレベータ制御装置５
本体を制御する。行先階認識部５２は、行先階指定部７
２からの信号を受信して行先階を認識し、運転制御部５
１に指令する。不停止制御部５３は、不停止一時解除装
置８及び不停止信号出力部１５からの信号に基づき、警
備状態のフロアへのエレベータの停止を禁止し、警備解
除状態のフロアにはエレベータを停止可能とし、また、
最初の入館者があるフロアへのエレベータの停止禁止を
一時解除するように制御する。扉開閉認識部５４は、扉
開閉感知部７１からの扉開／閉信号によりエレベータ扉
の開閉を認識する。
本体を制御する。行先階認識部５２は、行先階指定部７
２からの信号を受信して行先階を認識し、運転制御部５
１に指令する。不停止制御部５３は、不停止一時解除装
置８及び不停止信号出力部１５からの信号に基づき、警
備状態のフロアへのエレベータの停止を禁止し、警備解
除状態のフロアにはエレベータを停止可能とし、また、
最初の入館者があるフロアへのエレベータの停止禁止を
一時解除するように制御する。扉開閉認識部５４は、扉
開閉感知部７１からの扉開／閉信号によりエレベータ扉
の開閉を認識する。
【００２０】ここで、上記構成のエレベータ不停止制御
システムの動作について説明する。まず、エレベータの
停止を禁止する動作について説明するに、１フロアから
最終退館者が退館してそのフロアの各警備ブロックがす
べて警備状態に設定されると、フロア警備判断部１４
は、そのフロアにおける警備状態信号をＣＰＵ１１に送
信する。
システムの動作について説明する。まず、エレベータの
停止を禁止する動作について説明するに、１フロアから
最終退館者が退館してそのフロアの各警備ブロックがす
べて警備状態に設定されると、フロア警備判断部１４
は、そのフロアにおける警備状態信号をＣＰＵ１１に送
信する。
【００２１】これに基づいて、ＣＰＵ１１は不停止信号
出力部１５を起動して、そのフロアに対するエレベータ
不停止信号を不停止制御部５３に出力する。これにより
運転制御部５１は、行先階指定部７２によりそのフロア
を指定されても、そのフロアにエレベータ籠７を停止さ
せないようにエレベータ駆動装置６を制御する。なお、
１フロアに対してエレベータ籠７の停止が禁止された状
態であっても、当該フロアのエレベータ呼び釦は有効で
ある。したがって、当該フロアの最終退館者はそのフロ
アのエレベータ呼び釦を押してエレベータ籠７を呼んで
停止させ、通用口があるフロア（例えば１階）まで到着
することができる。
出力部１５を起動して、そのフロアに対するエレベータ
不停止信号を不停止制御部５３に出力する。これにより
運転制御部５１は、行先階指定部７２によりそのフロア
を指定されても、そのフロアにエレベータ籠７を停止さ
せないようにエレベータ駆動装置６を制御する。なお、
１フロアに対してエレベータ籠７の停止が禁止された状
態であっても、当該フロアのエレベータ呼び釦は有効で
ある。したがって、当該フロアの最終退館者はそのフロ
アのエレベータ呼び釦を押してエレベータ籠７を呼んで
停止させ、通用口があるフロア（例えば１階）まで到着
することができる。
【００２２】次に、エレベータの停止禁止を解除する動
作について説明する。各フロアの最初の入館者が不停止
一時解除装置８を磁気カードで操作すると、その入館者
のテナントコードに対応するフロアに対するエレベータ
不停止一時解除信号が不停止一時解除装置８から不停止
制御部５３を介して運転制御部５１に出力される。これ
により運転制御部５１は、そのフロアへの停止禁止を一
時的に解除すると共に、エレベータ籠７を１階に到着さ
せてエレベータ扉を開けさせる（エレベータ籠７が１階
にすでに到着している場合には、エレベータ扉を開け
る）。
作について説明する。各フロアの最初の入館者が不停止
一時解除装置８を磁気カードで操作すると、その入館者
のテナントコードに対応するフロアに対するエレベータ
不停止一時解除信号が不停止一時解除装置８から不停止
制御部５３を介して運転制御部５１に出力される。これ
により運転制御部５１は、そのフロアへの停止禁止を一
時的に解除すると共に、エレベータ籠７を１階に到着さ
せてエレベータ扉を開けさせる（エレベータ籠７が１階
にすでに到着している場合には、エレベータ扉を開け
る）。
【００２３】そして、最初の入館者がエレベータ籠７に
乗り込んでエレベータ扉が自動的に閉じ、または扉閉ボ
タン（図示せず）を押す前に磁気カードに記録されたテ
ナントコードに対応する行先階指定部７２の行先階の釦
を押すと、エレベータ籠７はエレベータ扉が閉まった後
に指定されたフロアに到着して停止する。この際、エレ
ベータ扉が閉じたことを扉開閉感知部７１が感知して扉
閉信号を発信し、扉開閉認識部５４がこれを認識する
と、それ以降行先階指定部７２の行先階の釦を押しても
無効となり、エレベータは停止禁止状態に設定されるよ
うに運転制御部５１により制御される。すなわち、行先
階の指定は、不停止一時解除装置８を操作してからエレ
ベータ扉が閉じるまでの間に１度だけ可能となる。
乗り込んでエレベータ扉が自動的に閉じ、または扉閉ボ
タン（図示せず）を押す前に磁気カードに記録されたテ
ナントコードに対応する行先階指定部７２の行先階の釦
を押すと、エレベータ籠７はエレベータ扉が閉まった後
に指定されたフロアに到着して停止する。この際、エレ
ベータ扉が閉じたことを扉開閉感知部７１が感知して扉
閉信号を発信し、扉開閉認識部５４がこれを認識する
と、それ以降行先階指定部７２の行先階の釦を押しても
無効となり、エレベータは停止禁止状態に設定されるよ
うに運転制御部５１により制御される。すなわち、行先
階の指定は、不停止一時解除装置８を操作してからエレ
ベータ扉が閉じるまでの間に１度だけ可能となる。
【００２４】したがって、エレベータ籠７が複数ある場
合に、最初の入館者が行先階指定部７２の行先階の釦を
押した後に他の不正入館者がそのフロアを行先階に指定
しても、エレベータ籠７はそのフロアに停止することが
できない。指定したフロアに到着できた正規の入館者
は、エレベータ籠７を降りて自己のテナントに行き、そ
の出入り口付近に設置された遠隔操作器３を操作し（不
停止一時解除装置８に使用した磁気カードによっても、
あるいは他の警備鍵、カード、暗証番号等、正規の入館
者であることを識別できる手段であればどのような手段
で操作してもよい）、そのテナントを警備解除状態にす
る。
合に、最初の入館者が行先階指定部７２の行先階の釦を
押した後に他の不正入館者がそのフロアを行先階に指定
しても、エレベータ籠７はそのフロアに停止することが
できない。指定したフロアに到着できた正規の入館者
は、エレベータ籠７を降りて自己のテナントに行き、そ
の出入り口付近に設置された遠隔操作器３を操作し（不
停止一時解除装置８に使用した磁気カードによっても、
あるいは他の警備鍵、カード、暗証番号等、正規の入館
者であることを識別できる手段であればどのような手段
で操作してもよい）、そのテナントを警備解除状態にす
る。
【００２５】同時に、フロア警備判断部１４がそのフロ
アにおける警備解除状態信号をＣＰＵ１１に供給するこ
とで、ＣＰＵ１１は不停止信号出力部１５へのエレベー
タ不停止信号の出力を停止する（パルス状のエレベータ
不停止一時解除信号を送信してもよい）。エレベータ不
停止信号が停止する（エレベータ不停止一時解除信号を
受信する）と、不停止制御部５３がそのフロアへのエレ
ベータ停止禁止を解除し、運転制御部５１はそのフロア
にエレベータ籠７を停止させるようにエレベータ駆動装
置６を制御する。
アにおける警備解除状態信号をＣＰＵ１１に供給するこ
とで、ＣＰＵ１１は不停止信号出力部１５へのエレベー
タ不停止信号の出力を停止する（パルス状のエレベータ
不停止一時解除信号を送信してもよい）。エレベータ不
停止信号が停止する（エレベータ不停止一時解除信号を
受信する）と、不停止制御部５３がそのフロアへのエレ
ベータ停止禁止を解除し、運転制御部５１はそのフロア
にエレベータ籠７を停止させるようにエレベータ駆動装
置６を制御する。
【００２６】なお、入館者が不停止一時解除装置８を操
作してエレベータ籠７が１階に到着してエレベータ扉が
開いても、何らかの都合で入館者がエレベータ籠に乗ら
ずに行先階を指定しない場合も考えられる。この場合に
は、エレベータ扉が開いてから所定時間後に自動的にエ
レベータ扉が閉じるので、エレベータ扉が閉じた時点で
エレベータ不停止一時解除が無効となる。したがって、
他の不正入館者が正規の入館者のテナントのあるフロア
へ行くことを防止することができる。
作してエレベータ籠７が１階に到着してエレベータ扉が
開いても、何らかの都合で入館者がエレベータ籠に乗ら
ずに行先階を指定しない場合も考えられる。この場合に
は、エレベータ扉が開いてから所定時間後に自動的にエ
レベータ扉が閉じるので、エレベータ扉が閉じた時点で
エレベータ不停止一時解除が無効となる。したがって、
他の不正入館者が正規の入館者のテナントのあるフロア
へ行くことを防止することができる。
【００２７】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、エレベータ
運転制御手段は不停止一時解除手段からエレベータ不停
止一時解除信号が発信されてから扉閉感知手段からの扉
閉信号が発信されるまでの間に限り行先指定部からの指
定を受け付けるため、エレベータ籠をこの間に指定され
た行先階に停止させることができ、正規の入館者は行先
フロアに到着することができる。しかし、正規の入館者
が行先階を指定してエレベータ籠の扉がいったん閉じた
後で不正入館者が他のエレベータ籠に入って行先指定し
てもこれは受け付けられないため、不正入館者の侵入を
未然に防止することができるという特長がある。
運転制御手段は不停止一時解除手段からエレベータ不停
止一時解除信号が発信されてから扉閉感知手段からの扉
閉信号が発信されるまでの間に限り行先指定部からの指
定を受け付けるため、エレベータ籠をこの間に指定され
た行先階に停止させることができ、正規の入館者は行先
フロアに到着することができる。しかし、正規の入館者
が行先階を指定してエレベータ籠の扉がいったん閉じた
後で不正入館者が他のエレベータ籠に入って行先指定し
てもこれは受け付けられないため、不正入館者の侵入を
未然に防止することができるという特長がある。
【００２８】また、正規の入館者が不停止一時解除装置
を操作した後、エレベータ籠に乗らなかった場合であっ
ても、所定時間後に自動的にエレベータ扉が閉じた時点
でエ レベータ不停止一時解除が無効になるため、不正入
館者の侵入を未然に防止することができるという特長が
ある。
を操作した後、エレベータ籠に乗らなかった場合であっ
ても、所定時間後に自動的にエレベータ扉が閉じた時点
でエ レベータ不停止一時解除が無効になるため、不正入
館者の侵入を未然に防止することができるという特長が
ある。
【図１】本発明の一実施例のブロック図である。
【図２】本発明の一実施例の各装置の配置を示す図であ
る。
る。
１ 制御装置 ５ エレベータ制御装置 ７ エレベータ籠 ８ 不停止一時解除装置 １４ フロア警備判断部 １５ 不停止信号出力部 ５１ 運転制御部 ５３ 不停止制御部 ７１ 扉開閉感知部 ７２ 行先階指定部
Claims (2)
- 【請求項１】 エレベータ籠内に設けられ、該エレベー
タ籠の行き先フロアを指定する行先指定手段と、該行先
指定手段により該エレベータ籠の運転を制御するととも
に、同一フロアの全ての警備ブロックが警備状態になっ
たとき、該行先指定手段による当該フロアの指定を無効
にするエレベータ運転制御手段を有するエレベータ不停
止制御システムにおいて、 前記エレベータ籠の扉が閉じたことを感知して扉閉信号
を前記エレベータ運転制御手段に供給する扉閉感知手段
と、 所定の操作に応じて前記エレベータ籠を停止させたいフ
ロアを示すフロア識別情報を出力する操作手段と、 前記操作手段より前記フロア識別情報が入力すると、当
該フロア識別情報に基づき当該フロアに対する不停止一
時解除信号を前記エレベータ運転制御手段に供給する不
停止一時解除手段とを有し、 前記エレベータ運転制御手段は、前記不停止一時解除手
段から前記不停止一時解除信号が供給されてから前記扉
閉感知手段から前記扉閉信号が入力するまでの間、前記
行先指定手段によるフロアの指定を有効にする ことを特
徴とするエレベータ不停止制御システム。 - 【請求項２】 １警備ブロック以上に分割されたフロア
の警備ブロックが全て警備状態となると当該フロアの警
備状態信号を出力するフロア警備判断手段と、エレベー
タ籠内に設けられ、該エレベータ籠の行き先フロアを指
定する行先指定手段と、該行先指定手段を有するエレベ
ータ籠の該複数のフロア間の運転を該行先指定手段から
の指定に基づいて制御するエレベータ運転制御手段と、
警備状態信号が入力したフロアへの該エレベータ籠の停
止を禁止するように該エレベータ運転制御手段を制御す
るエレベータ不停止制御手段と、所定の操作に応じて該
エレベータ籠を停止させたいフロアを示すフロア識別情
報を出力する操作手段と、該操作手段により前記フロア
識別情報が入力すると当該フロア識別情報に基づき当該
フロアに対する不停止一時解除信号を出力する不停止一
時解除手段とを具 備したエレベータ不停止制御システム
であって、 前記エレベータ籠の扉が閉じたことを感知して扉閉信号
を発信する扉閉感知手段を有し、 前記エレベータ運転制御手段は、前記不停止一時解除手
段から前記不停止一時解除信号が入力されてから前記扉
閉感知手段から前記扉閉信号が入力されるまでの間に限
り、前記行先指定手段からの指定を有効にすることを特
徴とするエレベータ不停止制御システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6172877A JP2937759B2 (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | エレベータ不停止制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6172877A JP2937759B2 (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | エレベータ不停止制御システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0834569A JPH0834569A (ja) | 1996-02-06 |
| JP2937759B2 true JP2937759B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=15949969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6172877A Expired - Fee Related JP2937759B2 (ja) | 1994-07-25 | 1994-07-25 | エレベータ不停止制御システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2937759B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100937572B1 (ko) | 2004-04-30 | 2010-01-19 | 힐크레스트 래보래토리스, 인크. | 3ｄ 포인팅 장치 및 방법 |
| US8629836B2 (en) | 2004-04-30 | 2014-01-14 | Hillcrest Laboratories, Inc. | 3D pointing devices with orientation compensation and improved usability |
| US7535456B2 (en) | 2004-04-30 | 2009-05-19 | Hillcrest Laboratories, Inc. | Methods and devices for removing unintentional movement in 3D pointing devices |
| FI115521B (fi) * | 2004-06-28 | 2005-05-31 | Kone Corp | Hissijärjestely |
| WO2006058129A2 (en) | 2004-11-23 | 2006-06-01 | Hillcrest Laboratories, Inc. | Semantic gaming and application transformation |
| WO2012157092A1 (ja) | 2011-05-18 | 2012-11-22 | 三菱電機株式会社 | エレベーターの制御装置 |
-
1994
- 1994-07-25 JP JP6172877A patent/JP2937759B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0834569A (ja) | 1996-02-06 |
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