JP2932837B2 - ヒトポドカリキシンの測定方法 - Google Patents

ヒトポドカリキシンの測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトポドカリキシンの
測定方法に関する。本発明の方法は、腎炎の診断に適用
することができる。
【0002】
【従来の技術】ポドカリキシンは糸球体上皮細胞に存在
する分子量約14万の糖タンパク質である。従来、ポド
カリキシンの検出方法としては、ポドカリキシンをヤギ
又はウサギに免疫して得られたポリクローナル抗体を用
いた組織染色による方法が知られている。
【0003】しかしながら、この従来法では、細胞等を
染色するため、組織の固定や切片の作製等極めて煩雑で
多くの時間を必要とし、また、ポドカリキシンの量を定
量するのは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来法に比較して簡便で所要時間が短く、かつ、ヒ
トポドカリキシンの定量も可能なヒトポドカリキシンの
測定方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、固相に結合し
た第1の抗ヒトポドカリキシン抗体と検体とを反応させ
た後、前記第1の抗ヒトポドカリキシン抗体とは対応エ
ピトープが異なる第2の抗ヒトポドカリキシンモノクロ
ーナル抗体を反応させ、次いで固相に結合した該第2の
抗ヒトポドカリキシンモノクローナル抗体を測定するこ
とからなる検体中のヒトポドカリキシンの測定方法(以
下、これを第1の発明と言うことがある)を提供する。
【0006】また、本発明は、固相に結合した第1の抗
ヒトポドカリキシン抗体と検体とを反応させた後、ヒト
ポドカリキシンの糖鎖に特異的なレクチンを反応させ、
固相に結合した該レクチンを測定することからなる検体
中のヒトポドカリキシンの測定方法(以下、これを第2
の発明と言うことがある)を提供する。
【0007】さらにまた、本発明は、ヒトポドカリキシ
ンを含むかもしれない検体と、粒子に結合された抗ヒト
ポドカリキシンモノクローナル抗体とを反応させ、免疫
凝集反応を生起させた後、得られた凝集より前記ヒトポ
ドカリキシンを測定することから成るヒトポドカリキシ
ンの測定方法(以下、これを第3の発明と言うことがあ
る)を提供する。
【0008】さらにまた、本発明は、ヒトポドカリキシ
ンを含むかもしれない検体と、抗ヒトポドカリキシンモ
ノクローナル抗体とを反応させ、免疫凝集反応を生起さ
せた後、得られた凝集より前記ヒトポドカリキシンを測
定することから成るヒトポドカリキシンの測定方法(以
下、これを第4の発明と言うことがある)を提供する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】上述のように、第1の発明の方法では、抗
ヒトポドカリキシン抗体を固相に結合したものを用い
る。固相としては、従来の免疫分析において用いられて
いるいずれのものをも用いることができ、例えば、プラ
スチック製のマイクロタイタープレートのウェルや、後
述の実施例のように磁性粒子等を好ましく用いることが
できる。
【0011】固相に固定化する抗ヒトポドカリキシン抗
体は、ポリクローナル抗体でもモノクローナル抗体でも
よい。モノクローナル抗体を用いる場合には、後述する
第2のモノクローナル抗体と対応エピトープの異なるも
のを用いる必要がある。
【0012】抗ヒトポドカリキシン抗体の固相への結合
は、従来からこの分野において周知の方法により行うこ
とができ、例えば、マイクロタイタープレートのウェル
等に結合する場合には1μg/ml程度の濃度の抗体溶
液を固相に加え、4℃で一夜放置することにより行うこ
とができる。また、固相が磁性粒子の場合には、後述の
実施例において詳述する方法により結合させることがで
きる。結合後、タンパク質の非特異的吸着部位をブロッ
クするために、常法に基づき、BSAのようなタンパク
質でブロッキングを行う。
【0013】次いで、このように固相に結合された抗ヒ
トポドカリキシン抗体と、検体を反応させ、検体中のヒ
トポドカリキシンを、抗原抗体反応により前記固相に結
合された抗ヒトポドカリキシン抗体を介して固相に結合
される。検体は、ヒトポドカリキシンを含むかもしれな
いものであれば何であってもよい。検体としては例えば
尿を挙げることができる。この抗原抗体反応は好ましく
は4℃〜45℃、さらに好ましくは25〜38℃で行う
ことができ、また、反応時間は、好ましくは10分〜1
8時間、さらに好ましくは10分〜1時間程度である。
【0014】次いで、洗浄後、固相に結合された前記抗
ヒトポドカリキシン抗体とは対応エピトープが異なる第
2の抗ヒトポドカリキシンモノクローナル抗体を前記固
相に結合された検体中のヒトポドカリキシンと反応させ
る。好ましい反応温度及び反応時間は上記と同様であ
る。これにより、第2の抗ヒトポドカリキシンモノクロ
ーナル抗体は、ヒトポドカリキシン及び第1の抗ヒトポ
ドカリキシン抗体を介して固相に結合される。
【0015】次いで、洗浄後、固相に結合された第2の
抗ヒトポドカリキシンモノクローナル抗体を測定する。
これは、免疫分析の分野において常用されている種々の
方法により行うことができる。例えば、第2の抗ヒトポ
ドカリキシンモノクローナル抗体を、酵素、蛍光、ビオ
チン、放射標識等で標識しておき、これらの標識を測定
することにより固相に結合した第2の抗ヒトポドカリキ
シンモノクローナル抗体を測定することができる。これ
らのうち、酵素による標識が好ましく、酵素としてはペ
ルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラク
トシダーゼ及びグルコースオキシダーゼ等を用いること
ができる。標識の検出は、対応する基質と酵素標識とを
反応させ、反応の結果生じる色素、蛍光、発光等を測定
することにより行うことができる。あるいは、第2の抗
ヒトポドカリキシンモノクローナル抗体が標識されてい
ない場合には、第2の抗ヒトポドカリキシンモノクロー
ナル抗体に対する、標識された第3の抗体を反応させ、
この標識に基づき第3抗体を測定することによっても第
2の抗ヒトポドカリキシンモノクローナル抗体を測定す
ることができる。
【0016】なお、上記した第1及び第2の抗ヒトポド
カリキシン抗体は、ヒトポドカリキシンに対して特異的
なFabやF(ab’)2 のような免疫グロブリン断片
であってもよい。特許請求の範囲における「抗体」とい
う語は、ヒトポドカリキシンに特異的なこれらの断片を
も包含する意味で用いている(第2ないし第4の発明に
ついても同じ)。なお、これらの断片の調製方法はこの
分野において周知であり、下記実施例にも記載されてい
る。
【0017】第2の発明の方法では、検体中のヒトポド
カリキシンを、上記と同様にして抗ヒトポドカリキシン
抗体を介して固相に結合した後、ヒトポドカリキシンの
糖鎖と特異的に反応するレクチンを作用させ、洗浄後、
固相に結合されたレクチンを測定する。ヒトポドカリキ
シンとレクチンとの反応も上記と同様な反応温度及び反
応時間で好ましく行うことができる。また、結合したレ
クチンの測定も、ヒトポドカリキシンと反応させるレク
チンとして標識したものを用い、この標識に基づきレク
チンを測定することにより行うことができる。標識とし
ては上記と同様なものを用いることができ、その検出も
上記と同様に行うことができる。
【0018】第3の発明の発明の方法において用いられ
る粒子としては、好ましくは直径0.05〜10μmのラテ
ックス、直径0.5 〜10μmのゼラチン粒子及び動物赤
血球を挙げることができる。粒子への抗体の結合方法は
この分野において周知であり、抗体の溶液中に粒子を分
散させることにより容易に行うことができる。
【0019】粒子上に抗ヒトポドカリキシンモノクロー
ナル抗体が結合されている粒子と、検体とを例えば黒色
のスライドグラス上で混合し、凝集して沈殿する粒子の
有無を観察することにより検体中のヒトポドカリキシン
を検出することができる。また、吸光度測定によりヒト
ポドカリキシンを定量することも可能である。
【0020】第4の発明の方法では、抗ヒトポドカリキ
シンモノクローナル抗体を含む溶液と検体とを混合す
る。検体中にヒトポドカリキシンが存在すると、混合液
の濁度が増大するので、混合液の濁度変化を観察するこ
とにより検体中のヒトポドカリキシンを検出することが
できる。
【0021】なお、上記第1ないし第4の発明におい
て、抗ヒトポドカリキシンモノクローナル抗体として
は、下記実施例において得られた、生命工学工業技術研
究所にFERM P-13024の受託番号で寄託されているハイブ
リドーマPCX−1C3により産生される、高感度なモ
ノクローナル抗体PCX−1C3を好ましく用いること
ができる。
【0022】ヒトポドカリキシンは腎炎患者中で健常人
よりも量が多くなっているので、本発明の方法は、腎炎
の診断に適用することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0024】実施例1抗ヒトポドカリキシンウサギIgGの作製 ヒトポドカリキシン1mg/ml溶液2mlとフロイントのコ
ンプリートアジュバント2mlを充分混合しエマルジョン
とした。これを日本家兎(2.5Kg)の背皮内(10
0μl/1ケ所)10ケ所及び大腿部(300μl/1
ケ所)2ケ所に1ケ月おきに3回免疫した。このウサギ
の血清を耳より採血し血清を20ml得た。
【0025】この血清20mlを40%飽和硫安で沈殿さ
せ、遠心によりIgG分画を得た。さらにファルマシア
・スーパーロース12カラムでこのIgG分画を精製
し、アルブミンを除いたIgG分画を得た。
【0026】抗ヒトポドカリキシンマウス抗体の作製 ヒトポドカリキシン10μgをマウス腹腔にアジュバン
トと共に数回免疫し、その血清力価が上昇したことを確
認した。追加免疫(静脈内)後3日目に脾臓を取り出
し、脾細胞を得た。これとマウスミエローマ細胞をポリ
エチレングリコール2000の存在下(2:1細胞)に
融合させ、ハイブリドーマ細胞を作製した。この細胞を
1週間CO2 気下37℃で培養し、その培養上清の抗ヒ
トポドカリキシン抗体の有無を調べた。96ウェル中4
2ウェルで抗体産生を認めた。この陽性ウェル中の細胞
を限界希釈法により希釈し2週間培養し、同様に培養上
清の抗ヒトポドカリキシン抗体の有無を調べた。96ウ
ェル中8ウェルで強い抗体産生を認めた。再度このウェ
ルの細胞を限界希釈し同様の培養を行なった。96ウェ
ル中29ウェルが抗体を産生しており、これをフラスコ
にて培養しその一部をDMSO 10%含有FCSにサ
スペンドし(5×106 個/ml)液体N2 中に保存した。
【0027】次に各ウェルの上清を用い、ヒトポドカリ
キシンに対する反応性を調べた。50ng/ウェルでヒ
トポドカリキシンを4℃、一夜タイターテックプレート
に感作し、2%BSA/0.02Mリン酸緩衝液でポス
トコートした。これに培養上清50μlを加え、37
℃、1時間加温した。これを20mMリン酸緩衝化生理
食塩水pH7.4(0.5%Tween-20含有)(以下PB
S−Tと略す)で4回洗浄し抗マウスIgG−POD標
識抗体50μl(1000倍希釈 タゴ社品)を加え、
37℃、1時間加温した。上記PBS−Tで4回洗浄
し、ABTS溶液200μl(1mg/mlABTS,0.
01%H22,pH5.5)を加え4℃で一夜放置しそ
の吸光度を測定した。
【0028】その結果10ウェルの細胞が強く抗体を産
生していた。これらの細胞を25mlフラスコで培養
し、さらに75mlフラスコで培養した。この細胞をプ
リスタン処理マウス腹腔中に注射し、腹水を採取した。
この腹水を精製し、抗ヒトポドカリキシンマウスIgG
を得た。これらのモノクローナル抗体の1つを産生する
ハイブリドーマをPCX−1C3と命名し、微工研に寄
託した。受託番号は微工研菌寄第13024号である。
【0029】抗ヒトポドカリキシンウサギIgG結合磁性粒子の作製 カルボキシシラン化フェライト粒子(粒径0.3μm,
日本ペイント社製)1%けん濁水溶液1mlに水溶性カ
ルボジイミド(ナカライテスク社製)1mgを添加し攪
拌した。室温で10分間反応させ、5000ガウスの永
久磁石でこのフェライト粒子を集磁させた。上清を除去
し、抗ヒトポドカリキシンIgG・No.1溶液(1mg/m
l pH4.5)を加え、室温で一度エンドオーバーエ
ンドミキサーで攪拌した。このけん濁液を上述の永久磁
石で処理し、フェライト粒子を集磁させた。上清を除去
後、PBS−Tで4回洗浄し、2%BSA含有トリス溶
液に保存した。これにより、抗ヒトポドカリキシンウサ
ギIgG結合フェライト粒子を調製した。
【0030】抗ヒトポドカリキシンマウスIgG結合ア
ルカリホスファターゼの作製 抗ヒトポドカリキシンマウスIgG(No. 4)4mgを
0.1M酢酸緩衝液(pH4.2、1mM EDTA含
有)2mlに0.2mgのペプシンを加え、37℃24
時間攪拌した。この反応液を予め0.1Mリン酸,pH
6.3で平衝化させたUltrogel AcA44でゲル濾過した。
分子量約10万のタンパク分画をプールし、限外濾過法
により1mlまで濃縮した。これにより抗ヒトポドカリキ
シンマウスF(ab′)2 2mgを得た。
【0031】 (a) GMB−化アルカリフォスファターゼの調製 アルカリフォスファターゼ5mgを0.2Mリン酸緩衝液
pH7.0に溶かし、これにN−(γ−マレイイミドブ
チルオキシ)サクシンイミド20μg/100μlDM
F溶液を加え、室温で1時間反応させた。この反応液を
0.1Mトリス−HCl ,pH7.0で平衡化させたセ
ファデックスG−25脱塩カラム(ファルマシア社製)
で未反応のGMBSを分離し、GMB化アルカリホスフ
ァターゼ5mgを得た。
【0032】 (b)抗ヒトポドカリキシンマウスFab−SHの調製 予め作製された抗ヒトポドカリキシンマウスF(a
b′)2 2mg/ml 1mlに0.2M 2−メルカプトエ
チルアミン塩酸塩水溶液50μlを加え 37℃で2時
間加温し、反応液を0.1M酢酸緩衝液(1mM ED
TA含有、pH7.0)で平衡化したG−25カラムで
脱塩しFab′2mgを得た。
【0033】尿中ヒトポドカリキシンの測定 抗ヒトポドカリキシンウサギIgG結合フェライト粒子
250μl(0.02%)に尿10μlを加え、37℃
で10分間反応させた。この反応チューブを5000ガ
ウスの永久磁石に30秒間セットし、フェライト粒子を
集磁した。この粒子を20mMトリス緩衝化生理食塩水
(0.2%Tween −20含有 pH7.2)TBS−T
で4回洗浄した。このチューブにヒトポドカリキシンマ
ウスIgGFab結合−アルカリホスファターゼ250
μl(1μg/ml溶液)を加え、よく攪拌し、37℃で
10分間反応させた。
【0034】前述と同様にフェライト粒子を集磁し、4
回TBS−Tで洗浄した。これにAMPPD溶液(0.
02%AMPPD、0.04%BDMQ、0.1mM M
gCl2、0.1Mジエタノールアミン,pH9.9)20
0μlを加え、37℃で5分間反応させ、その発光をア
ロカルミノメーターで2秒間カウントした。
【0035】表1はヒトポドカリキシン濃度と発光量を
示している。
【表1】
【0036】上記と同じ方法で人の尿を検体として尿中
ヒトポドカリキシンを測定した。この結果を表2に示
す。
【表2】
【0037】実施例2 Wheat Germ Agglutinin (WGA)-アルカリホスファターゼ
結合物の調製 WGA5mgを50mM炭酸緩衝液(pH8.0)1mlに
溶かし、10mMクミノチオラン(0.2M 炭酸緩衝
液1mM EDTA・2Na、pH8.0)5μl加え、
37℃で30分間反応させた。この反応液を予め10m
Mリン酸緩衝液pH7.0で平衡化されたG−25の脱
塩カラムに通し、未反応のイミノチオランを除去した。
このイミノチオラン化WGA5mgに実施例(a)で調製
したGMB−アルカリホスファターゼで5mgを反応させ
た。37℃、2時間攪拌後、0.1M 2−メルカプト
エチルアミン20μlを加え37℃で1時間放置した。
この反応液をファルマシアFPLCによりSuperose12
カラムで分画した。WGA−ALPの比率が2:1の分
画をプールし、WGA結合アルカリホスファタ−ゼとし
た。
【0038】尿中ヒトポドカリキシンの測定 抗ヒトポドカリキシンマウスIgG結合フェライト粒子
250μl(0.02%)に尿10μlを加え、37℃
で10分間反応させた。この反応チューブを5000ガ
ウスの永久磁石に30秒間セットし、フェライト粒子を
集磁した。この粒子を20mMトリス緩衝化生理食塩水
(0.2%Tween −20含有 pH7.2)TBS−T
で4回洗浄した。このチューブにWGA結合−アルカリ
ホスファターゼ250μl(1μg/ml溶液)を加え、
よく攪拌し、37℃で10分間反応させた。
【0039】前述と同様にフェライト粒子を集磁し、4
回 TBS−Tで洗浄した。これにAMPPD溶液
(0.02%AMPPD、0.04%BDMQ、0.1
mM MgCl2 0.1Mジエタノールアミン,pH9.
9)200μlを加え 37℃で5分間反応させ、その
発光をアロカルミノメーターで2秒間カウントした。
【0040】表3はヒトポドカリキシン濃度と発光量を
示している。
【表3】
【0041】
【発明の効果】上記から明らかなように、本発明の方法
によると、検体中のヒトポドカリキシンを簡便な操作で
短時間にしかも高精度に測定できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 33/53

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固相に結合した第1の抗ヒトポドカリキ
    シン抗体と検体とを反応させた後、前記第1の抗ヒトポ
    ドカリキシン抗体とは対応エピトープが異なる第2の抗
    ヒトポドカリキシンモノクローナル抗体を反応させ、次
    いで固相に結合した該第2の抗ヒトポドカリキシンモノ
    クローナル抗体を測定することからなる検体中のヒトポ
    ドカリキシンの測定方法。
  2. 【請求項2】 固相に結合した抗ヒトポドカリキシン抗
    体と検体とを反応させた後、ヒトポドカリキシンの糖鎖
    に特異的なレクチンを反応させ、固相に結合した該レク
    チンを測定することからなる検体中のヒトポドカリキシ
    ンの測定方法。
  3. 【請求項3】 ヒトポドカリキシンを含むかもしれない
    検体と、粒子に結合された抗ヒトポドカリキシンモノク
    ローナル抗体とを反応させ、免疫凝集反応を生起させた
    後、得られた凝集より前記ヒトポドカリキシンを測定す
    ることから成るヒトポドカリキシンの測定方法。
  4. 【請求項4】 粒子が0.05〜10μmのラテックス、直
    径0.5 〜10μmのゼラチン粒子及び動物赤血球から成
    る群より選択される請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 ヒトポドカリキシンを含むかもしれない
    検体と、抗ヒトポドカリキシンモノクローナル抗体とを
    反応させ、免疫凝集反応を生起させた後、得られた凝集
    より前記ヒトポドカリキシンを測定することから成るヒ
    トポドカリキシンの測定方法。
  6. 【請求項6】 前記抗ヒトポドカリキシンモノクローナ
    ル抗体は、生命工学工業技術研究所にFERM P-13024の受
    託番号で寄託されているハイブリドーマPCX−1C3
    により産生されるモノクローナル抗体PCX−1C3で
    ある請求項1、3、4又は5のいずれか1項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記抗ヒトポドカリキシン抗体は、生命
    工学工業技術研究所にFERM P-13024の受託番号で寄託さ
    れているハイブリドーマPCX−1C3により産生され
    モノクローナル抗体PCX−1C3である請求項2記
    載の方法。
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