JP2923453B2 - シリンダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造方法 - Google Patents

シリンダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造方法

Info

Publication number
JP2923453B2
JP2923453B2 JP7255659A JP25565995A JP2923453B2 JP 2923453 B2 JP2923453 B2 JP 2923453B2 JP 7255659 A JP7255659 A JP 7255659A JP 25565995 A JP25565995 A JP 25565995A JP 2923453 B2 JP2923453 B2 JP 2923453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder block
core
water jacket
manufacturing
split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7255659A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0970645A (ja
Inventor
康行 水草
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RYOOBI KK
Original Assignee
RYOOBI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RYOOBI KK filed Critical RYOOBI KK
Priority to JP7255659A priority Critical patent/JP2923453B2/ja
Priority to US08/703,726 priority patent/US5690159A/en
Publication of JPH0970645A publication Critical patent/JPH0970645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2923453B2 publication Critical patent/JP2923453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D29/00Removing castings from moulds, not restricted to casting processes covered by a single main group; Removing cores; Handling ingots
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F2001/106Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling using a closed deck, i.e. the water jacket is not open at the block top face

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダブロックの
製造用金型装置及びシリンダブロックの製造方法に関
し、特に置中子を備えたシリンダブロックの製造用金型
装置及びシリンダブロックの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの振動を低減しシリンダブロッ
クを補強するために、シリンダヘッド取付枠とシリンダ
の外端部とを接続するブリッジ部を備えたクローズドデ
ッキタイプのシリンダブロックが知られている。ウォー
タジャケットの上端開口部の一部はブリッジ部により覆
われる。
【0003】クローズドタイプのシリンダブロックは、
ウォータジャケット部にアンダーカットがあるために、
崩壊性中子若しくは低融点金属中子を造形して鋳造した
後に中子を崩壊若しくは溶解して除去する必要があっ
た。しかしこれらの中子を使用した場合には、シリンダ
ブロックから完全に中子を除去するのが困難であり、シ
リンダブロック内に中子が残留することがある。また、
崩壊性中子を使用して高速、又は高圧鋳造により鋳造す
ると、中子自体の強度に問題があるので鋳造条件の微小
な変化でも崩壊してしまうことがある。更に中子の製造
や取扱いが難しいという欠点がある。
【0004】このような問題点を解決するとともにクロ
ーズドタイプのシリンダブロックの製造を容易に行うた
めの金型装置及びシリンダブロック製造方法が特開平1
−110861号公報に提案されている。該公報記載の
発明では、剛体の置中子を用いるものであり、図8
(B)は該公報記載の発明により鋳造されたシリンダブ
ロックの一部を取付け枠107方向から見た平面図であ
り、図8(A)は図8(B)のVIII−VIII線に
沿った断面図でありかつ置中子の除去手順を示したもの
である。
【0005】シリンダライナ111を支持するための突
出部(図示せず)を備えたシリンダブロック形成用金型
(図示せず)には、ウォータジャケット110を形成す
るためのダイス部(図示せず)が備えられ、ダイス部に
はシリンダライナ111の軸方向に延びる複数の切欠部
が形成されている。そしてダイス部のそれぞれの切欠部
に置中子126を嵌合するとともに、両者間に隙間(1
06相当部)を提供し、この隙間に溶湯が導入されてブ
リッジ部106が鋳造される。
【0006】置中子126は抜け勾配126aが形成さ
れており、鋳造されたブリッジ部106にも同様な傾斜
の勾配面106aが形成され、シリンダブロック101
のウォータジャケット部分110から置中子126を引
抜き易くしている。即ち、溶湯凝固後に型開きして、シ
リンダブロック形成用金型をシリンダライナ111から
離反させるが、このとき置中子126は、鋳造されたブ
リッジ部106の存在により、シリンダブロック形成用
金型と一体に移動できず、ダイス部の切欠部が置中子1
26に対してスライドし置中子126はウォータジャケ
ット110内に残留する。残留した置中子126を除去
するために、置中子126を矢印A方向にウオータジャ
ケット110内で移動して、ブリッジ部106との干渉
を避け、次に置中子126をウオータジャケット110
の開口部から矢印B方向に取り出す(図8(A)の鎖
線)。抜け勾配126aにより置中子126はA方向に
移動し易くなり、置き中子126の除去が簡単になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、置中子126
をA方向に移動させるためには、図8(A)において置
中子126の上方突出部に矢印C方向の力を作用して、
置中子126をブリッジ部106を中心にして図の反時
計方向に回動させるのが最も容易である。しかしこの方
法では置中子にこじる力が働き、置中子をウォータジャ
ケットの円周方向に沿って移動させるのが困難となるば
かりか、置中子やシリンダブロックに傷が入ったり製品
寸法を満足しない場合が生じる。また無理な力を加えて
置中子を回動させると、ブリッジ部が破損する危険性も
ある。
【0008】またウォータジャケット110部に、図8
(A)の矢印Dに示される方向から工具を挿入して、置
中子126の中間部分を叩いて置中子126を取出すこ
とも考えられるが、ウォータジャケット110部分が狭
いために、工具の挿入が困難であり作業が煩雑となる。
【0009】そこで本発明は、シリンダブロックからの
剛体の置中子の取出しが容易で、寸法精度の高いシリン
ダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、並設された複数のシリンダライナを包囲す
るウォータジャケットが形成され、トップデッキに該ウ
ォータジャケットの上端開口の一部を覆う複数のブリッ
ジ部が設けられたクローズドデッキタイプのシリンダブ
ロックを製造するため、ウォータジャケットを形成する
ためのダイス部を備えたシリンダブロック形成用金型が
設けられ、該ダイス部には該シリンダライナの軸方向に
延びる複数の切欠部が形成され、ブリッジ部を形成する
ため該ダイス部の複数の切欠部に嵌合される複数の置中
子が設けられたシリンダブロック製造用金型装置におい
て、該複数の置中子24、25のそれぞれは2分割構造
であってその分割面24a、25aが該シリンダライナ
11の軸方向に延び、該2分割の置中子24、25のそ
れぞれが該分割面24a、25aから該ウォータジャケ
ット10の円周方向に遠ざかるに従って該置中子24、
25の上下面間が互いに反対方向に拡がる抜け勾配が形
成されるとともに、該置中子24、25の肉厚方向断面
において該2分割の置中子24、25は該分割面24
a、25aから該ウォータジャケット10の円周方向に
遠ざかるにしたがって徐々に厚肉となる摺動抜け勾配が
形成されているシリンダブロック製造用金型装置を提供
している。
【0011】また、該ウォータジャケットの複数の切欠
部のそれぞれの底面30bには開口形成用の凸部30a
が突出して設けられ、該2分割の置中子24、25の下
面は該凸部30a上に載置されると供に該分割面24
a、25aが該凸部30a上に位置することが好まし
い。
【0012】更に、該2分割されたそれぞれの置中子2
4、25の分割面24a、25aと反対側の端面は該切
欠部に嵌合する嵌合面24i、25iをなし、該分割面
から嵌合面までの該ウォータジャケット10の円周方向
長さが、該嵌合面の肉厚方向断面において一定ではなく
異なっていることが更に好ましい。
【0013】加えて、該シリンダブロック形成用金型を
型開きした後に該凸部30aにより該シリンダブロック
1のブリッジ部6に形成された孔部6aに治具を挿入し
て、分割面24a、25aから該2分割された該置中子
24、25を互いに反対方向に押し開き、該2分割され
た置中子24、25のそれぞれの下面角部24b、25
bを回動中心として回動させ、該置中子24、25の該
上面を該ブリッジ部6からずらし、該ウォータジャケッ
ト10の上端開口から該置中子24、25を取出すこと
を特徴とする上述のシリンダブロック製造用金型装置を
使用したシリンダブロック製造方法を提供している。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の態様によるシリン
ダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造
方法について図1乃至図6に基づき説明する。
【0015】図4は直列4気筒のクローズドデッキタイ
プのシリンダブロック1を示す。このシリンダブロック
1には、図示せぬピストンが摺動するために並設された
複数のシリンダライナ11が設けられ、その周囲にはシ
リンダライナを包囲するウォータジャケット部10が形
成されている。エンジンの振動を低減しシリンダブロッ
ク1のデッキ面の補強をするために、シリンダヘッド取
付枠7とシリンダの外端部とを接続する複数のブリッジ
部6が設けられている。このようにウォータジャケット
部10の上端開口の一部を覆う複数のブリッジ部6が設
けられたシリンダブロック10を一般にクローズドデッ
キタイプのシリンダブロックという。本発明によって製
造されたシリンダブロック1のそれぞれのブリッジ部6
には、ブリッジ部6を貫通する後述する孔部6aが形成
されている。
【0016】クローズドデッキタイプのシリンダブロッ
ク1を製造するためのシリンダブロックの製造用金型装
置について説明する。シリンダブロック製造用金型装置
は、ウォータジャケット部10を形成するためのダイス
部30を備えたシリンダブロック形成用金型と、ダイス
部30に形成された複数の切欠部31に嵌合された複数
の置中子24、25を有する。ここで切欠部31は、そ
れぞれシリンダライナ11の軸方向に延びている。また
シリンダブロック形成用金型は更に、シリンダライナ1
1内に挿入される図示せぬ突出部がダイス部30と同心
的に突出して設けられている。
【0017】複数の置中子24、25のそれぞれは2分
割構造であってその分割面24a、25aがシリンダラ
イナ11の軸方向に延びている。置中子24、25のそ
れぞれは、図2に示されるように分割面24a、25a
からウォータジャケット10の円周方向に遠ざかるに従
って置中子24、25の上下面間が互いに反対方向に拡
がる回動抜け勾配24d、24e、25d、25eが形
成されている。
【0018】置中子24、25が切欠部31に嵌合して
いる状態では、置中子24の上面側の回動抜け勾配24
d(図5)は、下面角部24bを中心とし、下面角部2
4bと上面角部24c間の距離を半径Aとした円の上面
角部24cにおける接線Bよりも、下面角部24bから
みたとき外側を通る。即ち接線Bの勾配よりも上側面側
の回動抜け勾配24dの勾配のほうがきつくなってい
る。これは接線Bよりも内側を通る場合には置中子24
が図5の時計方向に回動できず置中子24の取出しがで
きなくなるからである。
【0019】同様に置中子25の上面側の回動抜け勾配
25d(図5)は、下面角部25bを中心とし、下面角
部25bと上面角部25c間の距離を半径Cとした円の
上面角部25cにおける接線Dよりも、下面角部25b
からみたとき外側を通る。即ち接線Dの勾配よりも上側
面側の回動抜け勾配25dの勾配のほうがきつくなって
いる。これは接線Dよりも内側を通る場合には置中子2
5が図5の反時計方向に回動できず置中子25の取出し
ができなくなるからである。
【0020】また、図3、図6(a)に示されるよう
に、置中子24、25の肉厚方向断面において、2分割
の置中子24、25は分割面24a、25aからウォー
タジャケット10の円周方向に遠ざかるにしたがって徐
々に厚肉となる(X2>X1)摺動抜け勾配24g、2
4h、25g、25hが形成されている。従って2分割
の置中子24、25が互いにウォータジャケット10内
でその円周方向に互いに離反する方向に移動するとき、
ウォータジャケット10の壁面との干渉を避けることが
できる。
【0021】更に、2分割されたそれぞれの置中子2
4、25の分割面24a、25aと反対側の端面、即ち
切欠部31との嵌合面24i、25iでは、肉厚方向中
心部が肉厚方向両端部よりもウォータジャケット10の
円周方向に突出して形成されている。従って、嵌合面2
4i、25iと摺動嵌合する切欠部31の壁面も該端面
を受け入れるために同様な溝形状の断面となっている。
この構造により切欠部30に対して置中子24、25を
確実にセットすることができる。
【0022】また、置中子24、25を切欠部31に嵌
合させたときの置中子24、25の嵌合部の肉厚とダイ
ス部30の嵌合部の肉厚とを較べると、置中子24、2
5の肉厚はダイス部30に較べて薄く形成されている。
従ってシリンダブロック鋳造後、置中子24、25はウ
オータジャケット壁面と干渉することなくその円周方向
に移動することができる。置中子24、25の肉厚がダ
イス部30の肉厚に較べて厚く形成されていると、置中
子24、25はウオータジャケットの壁面と干渉して移
動できず鋳造後に置中子24、25をシリンダブロック
から取出すことができなくなる。
【0023】切欠部の底面30bには置中子24、25
の分割面24a、25aに当接するように円柱状の凸部
30aが突出して設けられている。従って置中子24、
25の上面側の回動抜け勾配24d、25dと切欠部底
面30bとの間には凸部30aの突出分の長さの隙間が
提供され、この隙間に溶湯が充填して固化するとブリッ
ジ部6が形成される。また鋳造後には凸部30aはブリ
ッジ部6の開口6aとなる。
【0024】次に上述したシリンダブロックの製造用金
型装置を用いたシリンダブロックの製造工程について説
明する。置中子24と置中子25の分割面24a、25
a同士を合わせ、ダイス部30の切欠部31に置中子2
4、25をスライド嵌合させる。このとき置中子24、
25と切欠部31とのスライド面は、図3、図6(a)
に示されているように「く」の字状を成しているので、
置中子24、25は正確にセット可能である。そして置
中子24、25の上端面24d、25dを切欠部31の
凸部30aに当接させる。この状態では分割面24a、
25aの端面が凸部30a上に位置している。ダイス部
30と置中子24、25との組合せにより、ウォータジ
ャケット部が提供される。
【0025】シリンダブロックの製造用金型装置を所定
位置まで移動した後、即ちシリンダブロック形成用金型
の図示せぬ突出部がシリンダライナ11内に挿入された
後に溶湯を充填すると、シリンダライナ11は溶湯で鋳
ぐるまれるとともに、ウォータジャケット部10が形成
されたシリンダブロック1が成形される。またこのとき
置中子24、25の上端面24d、25dと凸部30a
との間の隙間にも溶湯が充填され、ウォータジャケット
部の開口部の一部にブリッジ部6が成形される。なお凸
部30aに対応する孔部6aがブリッジ部6を貫通して
形成される。
【0026】溶湯が凝固した後にシリンダブロック形成
用金型を型開きする。このとき置中子24、25はブリ
ッジ部6と干渉しているために、ダイス部30の切欠部
31は置中子24、25に対してスライドし、ダイス部
30は置中子24、25と分離し、置中子24、25は
シリンダブロック1内に残留する。
【0027】次に、置中子24、25を取出すために、
ブリッジ部6に形成された孔部6aに治具を挿入し、図
5に示されるように置中子24、25を互いに反対方向
に押し開く。置中子24、25はそれぞれの下面角部2
4b、25bを回動中心として回動し、ブリッジ部6の
下面から置中子24、25の上面をずらす。よってウォ
ータジャケット10の上端開口から置中子24、25を
取出すことができる。このとき、上述した構成の回動抜
け勾配24d、25dにより、それぞれの置中子はブリ
ッジ部6と干渉することなく回動できる。また上述した
ように置中子24、25の厚みを回動方向において徐々
に厚くなるように構成するとともに、置中子の厚さより
もダイス部の厚さを厚くしているので、置き中子24、
25が回動するときに置中子がウォータジャケット10
の壁面と干渉することがない。
【0028】本発明は上述した実施の態様に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば本実施の態様によ
れば、図6(a)に示されるようにシリンダライナの軸
方向に延びた切欠部31の壁面は略くの字状の溝が形成
されているが、溝の形状はくの字状に限らず、図6
(b)、(c)に示されているような円弧状の溝であっ
ても良いし、凸状であっても良い。
【0029】また上述の実施の態様によれば、治具を孔
部6aから差し込んで置中子24、25をそれぞれ下面
角部24b、25bを回動中心として互いに反対方向に
回動させることにより、置中子24、25を取出す形式
としているが、図7に示されるように、置中子24、2
5を取出すにあたって衝撃等を加えることにより抜け勾
配24e、25e、24d、25dに沿って互いに反対
方向に摺動させて置中子を取出しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明した本発明のシリンダブロック
の製造用金型装置及びシリンダブロック製造方法によれ
ば、それぞれの置中子を2分割構造とし、2分割の置中
子は分割面からウォータジャケットの円周方向に遠ざか
るに従って置き中子の上下面間が互いに反対方向に拡が
る抜け勾配が形成されると供に、肉厚が除々に厚くなる
摺動抜け勾配が形成されているので、2分割された置中
子はブリッジ部やウォータジャケットの壁面に干渉する
ことなく互いに反対方向に円滑に移動することができ、
それらの取り出しが容易となるので、製品に傷を付けた
りすることがなく、置中子に無理な力がかからず繰返し
使用することが可能となる。
【0031】また、それぞれの切欠部の底面に凸部を設
けたので、置中子と凸部との間に空間が提供でき、その
空間に溶湯が充填されてブリッジ部となるが、型開き後
は凸部相当部は貫通孔となり、該貫通孔に治具を挿通さ
せて分割面を押し開くことにより、置中子は容易に互い
に反対方向に移動することができる。
【0032】更に、置中子の嵌合面を特殊形状とし、こ
の嵌合面と嵌合する切欠部の溝を対応する形状としたの
で、置中子のセットが容易となるばかりか、高圧の鋳造
圧が作用しても置中子が切欠部から外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様による置中子を金型にセッ
トするときの説明図。
【図2】本発明の実施の態様による置中子の金型セット
後の状態を示す側面図。
【図3】本発明の実施の態様による置中子の金型セット
後の状態を示す平面図。
【図4】本発明の実施の態様によるシリンダブロックの
製造用金型装置により製造されたクローズドデッキタイ
プのシリンダブロックを示した平面図。
【図5】本発明の実施の態様による置中子の取出しを説
明する図。
【図6】(a)〜(c)は本発明の実施の態様による置
中子と切欠部との各種嵌合の態様を示す図。
【図7】本発明の実施の態様による置中子の取出し方法
の他の例を示す図。
【図8】(a)は従来のシリンダブロックの製造用金型
装置の要部を示し、(b)のVIII−VIII線に沿
った鋳造工程中の断面図であり、(b)は鋳造後の従来
のシリンダブロックの一部を示す平面図。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 6 ブリッジ部 6a 孔部 10 ウォータジャケット 11 シリンダライナ 24、25 置中子 24a、25a 分割面 24b、25b 下面角部 24d、25d 24e、25e 回動抜け勾配 24g、24h、25g、25h 摺動抜け勾配 24i、25i 嵌合面 30 ダイス部 30a 凸部 30b 底面 31 切欠

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された複数のシリンダライナを包囲
    するウォータジャケットが形成され、トップデッキに該
    ウォータジャケットの上端開口の一部を覆う複数のブリ
    ッジ部が設けられたクローズドデッキタイプのシリンダ
    ブロックを製造するため、ウォータジャケットを形成す
    るためのダイス部を備えたシリンダブロック形成用金型
    が設けられ、該ダイス部には該シリンダライナの軸方向
    に延びる複数の切欠部が形成され、 ブリッジ部を形成するため該ダイス部の複数の切欠部に
    嵌合される複数の置中子が設けられたシリンダブロック
    製造用金型装置において、 該複数の置中子のそれぞれは2分割構造であってその分
    割面が該シリンダライナの軸方向に延び、 該2分割の置中子のそれぞれが該分割面から該ウォータ
    ジャケットの円周方向に遠ざかるに従って該置中子の上
    下面間が互いに反対方向に拡がる抜け勾配が形成される
    とともに、 該置中子の肉厚方向断面において該2分割の置中子は該
    分割面から該ウォータジャケットの円周方向に遠ざかる
    にしたがって徐々に厚肉となる摺動抜け勾配が形成され
    ていることを特徴とするシリンダブロック製造用金型装
    置。
  2. 【請求項2】 該ウォータジャケットの複数の切欠部の
    それぞれの底面には開口形成用の凸部が突出して設けら
    れ、該2分割の置中子の下面は該凸部上に載置されると
    供に該分割面が該凸部上に位置することを特徴とする請
    求項1記載のシリンダブロック製造金型装置。
  3. 【請求項3】 該2分割されたそれぞれの置中子の分割
    面と反対側の端面は該切欠部に嵌合する嵌合面をなし、
    該分割面から嵌合面までの該ウォータジャケット円周方
    向長さが該嵌合面の肉厚方向断面において異なっている
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1記載のシ
    リンダブロック製造用金型装置。
  4. 【請求項4】 該シリンダブロック形成用金型を型開き
    した後に該凸部により該シリンダブロックの該ブリッジ
    部に形成された孔部に治具を挿入して、該分割面から該
    2分割された該置中子を互いに反対方向に押し開き、該
    2分割された置中子のそれぞれの下面角部を回動中心と
    して回動させ、該置中子の該上面を該ブリッジ部からず
    らし、該ウォータジャケットの上端開口から該置中子を
    取出すことを特徴とする請求項2乃至3記載のシリンダ
    ブロック製造用金型装置を使用したシリンダブロック製
    造方法。
JP7255659A 1995-09-07 1995-09-07 シリンダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造方法 Expired - Lifetime JP2923453B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7255659A JP2923453B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 シリンダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造方法
US08/703,726 US5690159A (en) 1995-09-07 1996-08-27 Casting apparatus and casting method for producing cylinder block

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7255659A JP2923453B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 シリンダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0970645A JPH0970645A (ja) 1997-03-18
JP2923453B2 true JP2923453B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=17281832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7255659A Expired - Lifetime JP2923453B2 (ja) 1995-09-07 1995-09-07 シリンダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5690159A (ja)
JP (1) JP2923453B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6415848B1 (en) 1999-04-07 2002-07-09 Ryobi Ltd. Metal mold arrangement for producing cylinder block
JP3554206B2 (ja) * 1998-11-10 2004-08-18 株式会社共立 内燃エンジン用シリンダの製造方法
US20050098295A1 (en) * 2002-09-26 2005-05-12 Dubay Richard L. Universal slide assembly for molding and casting systems
US7600445B2 (en) * 2003-12-09 2009-10-13 Dubay Richard L Universal slide assembly for molding and casting system
US20080041552A1 (en) * 2006-08-18 2008-02-21 Dubay Richard L Single-piece cooling blocks for casting and molding
US7637305B2 (en) * 2006-09-07 2009-12-29 Dubay Richard L Two-stage snap cam system for casting and molding
US7631851B2 (en) * 2007-03-02 2009-12-15 Dubay Richard L High volume vacuum/vent block for molding and casting systems
KR100862060B1 (ko) * 2007-04-10 2008-10-09 류충오 복합재료 드라이브 샤프트 제작용 몰드 및 이를 이용하여제작한 복합재료 드라이브 샤프트
ES2371731B1 (es) * 2010-06-11 2012-05-28 Irumold S.L. Molde para piezas inyectadas con contrasalidas internas.
CN102139346A (zh) * 2011-03-15 2011-08-03 中核苏阀横店机械有限公司 一种防反向方形活块
US8424587B1 (en) 2012-06-05 2013-04-23 Richard L. Dubay Vacuum/vent block having non-uniform purge passage
JP6156296B2 (ja) * 2014-09-11 2017-07-05 マツダ株式会社 エンジンのオイル供給装置
US10371087B2 (en) 2015-08-11 2019-08-06 Exco Engineering Die cast closed deck engine block manufacture

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2505229B2 (ja) * 1987-12-09 1996-06-05 日産自動車株式会社 崩壊性置中子の保持方法
JP2724469B2 (ja) * 1988-08-11 1998-03-09 油谷重工株式会社 車輪式建設機械の走行振動抑制安定回路
JP3135373B2 (ja) * 1992-08-07 2001-02-13 日産自動車株式会社 崩壊性中子の位置決め治具および装着治具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0970645A (ja) 1997-03-18
US5690159A (en) 1997-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2923453B2 (ja) シリンダブロックの製造用金型装置及びシリンダブロック製造方法
US6615901B2 (en) Casting of engine blocks
US6527039B2 (en) Casting of engine blocks
EP0436678B1 (en) Mandrel holds expendable core in casting die
US6598655B2 (en) Casting of engine blocks
US20020185250A1 (en) Casting of engine blocks
JPH09271924A (ja) クローズドデッキタイプシリンダブロック鋳造装置と該装置に用いられる砂中子との組合せ
US6527040B2 (en) Casting of engine blocks
JP2001227403A (ja) シリンダライナーとその製造方法、およびシリンダブロックとその製造方法
US4831712A (en) Method for manufacturing siamese-type cylinder block and apparatus for casting blank for such cylinder block
USRE31488E (en) Casting methods with composite molded core assembly
JPH08309479A (ja) シリンダブロック製造用砂中子
JP4086985B2 (ja) 多気筒内燃機関のシリンダー
JP3349115B2 (ja) シリンダブロック製造用金型装置
US6415848B1 (en) Metal mold arrangement for producing cylinder block
US5201811A (en) Method and apparatus for the manufacture of unitary complex cores
KR100529972B1 (ko) 주물구멍의형성방법과주물구멍형성용코어구조물및코어구조물용지지체
JPH0547305B2 (ja)
JP4257167B2 (ja) シリンダヘッドの製造方法及びその装置
JP4139755B2 (ja) 鋳造方法
JPH06234042A (ja) 中子の組付方法
JPH0331479Y2 (ja)
JPH0712535B2 (ja) 高圧鋳造法
JPH049078Y2 (ja)
JP2010017742A (ja) 中子及びそれを用いる鋳造方法