JP2922459B2 - 鋳造品及び鋳型 - Google Patents

鋳造品及び鋳型

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JP2922459B2 JP8667096A JP8667096A JP2922459B2 JP 2922459 B2 JP2922459 B2 JP 2922459B2 JP 8667096 A JP8667096 A JP 8667096A JP 8667096 A JP8667096 A JP 8667096A JP 2922459 B2 JP2922459 B2 JP 2922459B2
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正己 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造品及び鋳型に
関する。
【0002】
【従来の技術】鋳型を型ばらしして取り出した鋳造品
は、湯口、湯道、押湯等の湯口系部位が鋳造品本体と一
体化した状態で凝固している。したがって、これらの湯
口系部位を鋳造後に取り除く必要があり、例えばシリン
ダブロックの場合には、湯口系部位をハンマー等でたた
いて折り取っていた。なお、鋳物工場においては、湯口
系部位の除去の他、砂落とし、徐冷、ばり取り等の後処
理をするために各工程間で鋳造品を搬送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋳造品は複
雑な形状のものが多く、かつ鋳造品に湯道、押湯等がつ
いている状態では搬送時の取扱いや位置決めが難しい。
特に多品種鋳造ラインにおいては生産される鋳造品の寸
法形状が多様であることから後処理工程の自動化が阻害
されていた。なお、鋳造品本体に鋳ばりが出易い形状の
ものでは鋳ばり部分を避けないとハンドリングに確実性
が欠けるおそれがあった。本発明は、上記の課題を解決
できるものであり、その目的とするところは、型ばらし
後の後処理において鋳造品を取扱い易くすることであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、以下のような鋳造品及び鋳型を創作した。請求項1
の発明は、鋳造時に設けられ鋳造後に除去される湯口系
部位に位置決め用の基準座を備えている鋳造品である。
上記の鋳造品は、鋳型から脱型した後に利用する位置決
め用の基準座が、製品(鋳造品本体)には不要となる湯
口系部位、例えば注湯口、湯道、押湯、揚り、湯溜り、
せき等に形成される。したがって、製品形状に起因する
制約のない、かつ鋳ばりの影響を受けない基準座を設定
することができ、例えば複数種類の鋳造品に統一した形
状・寸法の基準座を設けることで鋳造品の取扱い性を向
上させることができる。
【0005】請求項2の発明は、請求項1記載の鋳造品
において、前記基準座が識別部を有していることを特徴
とする。したがって、識別部から鋳造品種別等の識別情
報を得ることにより、鋳造品の搬送や後処理をその鋳造
品に適したものとすることができる。
【0006】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
鋳造品において、前記基準座が鋳造品搬送具に対応する
形状に形成されていることを特徴とする。すなわち、多
品種鋳造ラインにおいて多種類の鋳造品を混在させて取
り扱うような場合、各鋳造品の基準座を鋳造品搬送具に
対応させておけば鋳造品搬送具の共用ができるので搬送
時の取扱いが容易になり、搬送設備が簡素化される。
【0007】請求項4の発明は、鋳造後に利用する鋳造
品位置決め用の基準座を当該鋳造品の湯口系部位に設け
る形状に造型してなる鋳型である。上記の鋳型にて、製
品(鋳造品本体)には不要となる湯口系部位、例えば湯
口、湯道、せき、押湯、揚り、湯溜り等のうちの必要箇
所に位置決め用の基準座を有する鋳造品を鋳造すること
ができる。
【0008】本明細書において、「湯口系部位」とは、
特に限定した意味で用いられるものではなく、鋳造時に
湯(溶融金属)が鋳型の鋳造品本体に相当するに領域に
入るまでの通路あるいはこれに類するものをいい、具体
的には、湯口、湯道、押湯、せき、揚り、湯溜り等であ
って鋳造後に当該鋳造品から除去される。
【0009】また、本明細書において、「鋳型」とは、
一般に鋳物砂その他の耐火材料を用いた型であって、金
型を含む概念である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態において、鋳造の一般
的な事項に係る説明については省略する。なお、本実施
形態は本発明を限定するものではない。図1は鋳造品と
搬送用パレットを示す斜視図である。図1に示すよう
に、型ばらしした後の鋳造品1は、鋳造品本体、具体的
にはシリンダーブロック2に、注湯口3a、湯口(立上
り湯道ともいう)3b、せき3c、湯道3d、押湯3
e、揚り3f等の湯口系部位が一体化した状態で凝固し
ており、湯道3dには、詳しくは後述するが、所定位置
4箇所に位置決め用の基準座4(4a〜4d)が配設さ
れている。
【0011】搬送用パレット5は、上記の鋳造品1を搬
送するためのものであり、平板状基台5aに前記基準座
4a〜4dに対応する階段状支持部6a〜6dが突設さ
れ、さらに湯道3dの端部に当接可能な前当接部7a,
7bと、後側の基準座4c,4dの側端部に当接可能な
後当接部7c,7dとが突設され、鋳造品1の湯道3d
を前後左右の四方向からはさむことができるようになっ
ている。したがって、搬送用パレット5に鋳造品1を載
置するときに、支持部6a〜6dが基準座4a〜4dを
支持するとともに左右方向(基準座4の延びる方向)の
位置決めをなし、前当接部7a,7bと後当接部7c,
7dとが前後方向の位置決めをする。なお、鋳造粗材の
位置決め用であるから、左右寸法A0 及び前後寸法B0
には適宜な裕度を付加してある。この搬送用パレット5
が本発明でいう鋳造品搬送具の一例である。
【0012】図2は、鋳造品本体(上記の例ではシリン
ダーブロック)を便宜的に取り除いて湯口系部位のうち
の注湯口3aからせき3cまでの形状を示した斜視図で
ある。鋳造品本体の種別が違っても細部形状が異なるの
みであれば、同図(イ)に示す湯道3d、せき3c及び
基準座4の各部分はほぼ同一形状とされる。また、鋳造
品本体が、同図(イ)に示したものと比べて小さくなる
場合には、同図(ロ)に示すように、基準座41(41
a〜41d)を張り出させて位置決め寸法が不変、すな
わち、各基準寸法がほぼ、A0 =A1 =A2 、B0 =B
1 =B2 となるように形成する。なお、図中、31aは
注湯口、31bは湯口、31cはせき、31dは湯道、
41eは次述する識別部である。
【0013】上記の各基準座4,41は、前述した搬送
用パレット5に対応する形状、寸法及び配置であるが、
さらに、鋳造品種別ごとに例えば凹凸の形状(図3のS
1 及びS2 参照)が異なる識別部4e,41eを設ける
ことができる。この識別部4e,41eは鋳造品情報伝
達部となるものであり、鋳造品種別の他に、湯口を折り
取る方向とか、ばり取り時の加工指示とかを表示(識
別)させるようにすることが可能である。また、識別部
4e,41eを湯道3d,31d以外の湯口系部位に設
けることにしても良い。
【0014】したがって、型ばらしした直後の鋳造品1
をそのまま搬送用パレット5に載置すれば鋳造品1の位
置と姿勢が決まる。そして、例えば図3に示すように、
位置決めしたときに、基準座4の識別部4eを検知手
段、例えば触針8にて探ることにより識別部4eの寸法
1 とS2 の違いを検出して種別の異なるシリンダーブ
ロック(鋳造品本体)2,2’を識別することができ
る。なお、触針8を非接触式のセンサーに代えても良
い。
【0015】なお、上記の基準座4は湯道3dに設けら
れシリンダーブロックの形状にほとんど制約を受けない
ので、種別の異なるシリンダーブロックに対し統一した
形状・寸法の基準座を設定することが可能である。その
場合、一種類の搬送用パレットにて複数種類の鋳造品に
対応できるようになるから、その鋳造品の支持、位置決
め、搬送等が容易になる。
【0016】以上説明したように、型ばらしした後搬送
用パレット5に載置された鋳造品1は、基準座4が支持
されることで安定した姿勢で搬送され、その基準座4を
そのまま利用して確実に把持され得る。その場合、基準
座4が規定する基準寸法は各種鋳造品共通とされている
ので、搬送装置の簡素化が可能になり、後処理工程間の
搬送を自動化することが容易にできる。
【0017】そして、識別部4eにて鋳造品1の種別等
が識別されるから、種別ごとに異なる処理を自動化する
ことも容易になし得る。また、鋳造品1を把持具で持ち
替えて、湯道3d等の湯口系部位を除去するときに、鋳
造品1の種別ごとに最適な把持位置、除去方法、移送方
法を選択することができるので、湯口系部位除去工程の
自動化が可能になる。
【0018】ところで、鋳造品1を鋳造するには鋳物砂
その他の耐火材料を用いた鋳型に溶融金属を注入する訳
であるが、この鋳型には前述のように湯道3dに基準座
4を設けるように造型される。鋳型の造型については、
図1及び図2からその形状の特徴とするところが明らか
であるので鋳型自体の図示は省略する。なお、本発明は
鋳型の種別ないし鋳造方法の如何に拘わらず適用し得
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
型ばらし後の後処理において鋳造品を取扱い易くするこ
とができ、特に多品種鋳造ラインにおいて後処理工程の
自動化が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る鋳造品と搬送用パレッ
トを説明する斜視図である。
【図2】湯口系部位のうちの注湯口からせきまでの形状
を示す要部破断斜視図である。
【図3】識別部を説明する図である。
【符号の説明】
1 鋳造品 2 シリンダーブロック 3a 注湯口 3b 湯口 3c せき 3d 湯道 4(4a〜4d) 基準座 4e 識別部 5 搬送用パレット 6(6a〜6d) 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 功一 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番 36号 株式会社ノリタケカンパニーリミ テド内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 9/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造時に設けられ鋳造後に除去される湯
    口系部位に位置決め用の基準座を備えている鋳造品。
  2. 【請求項2】 前記基準座が識別部を有していることを
    特徴とする請求項1記載の鋳造品。
  3. 【請求項3】 前記基準座が鋳造品搬送具に対応する形
    状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の鋳造品。
  4. 【請求項4】 鋳造後に利用する鋳造品位置決め用の基
    準座を当該鋳造品の湯口系部位に設ける形状に造型して
    なる鋳型。
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