JP2920692B2 - 画像信号符号化装置 - Google Patents

画像信号符号化装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像信号を圧縮するための画像信号符号化
装置に関する。
〔従来の技術〕
画像信号を伝送或いは蓄積する際には、伝送速度を高
めるため或いは必要メモリ容量を減少させるため画像信
号の圧縮が行われる。
圧縮の方法は種々存在するが、その一つとして直交変
換符号化方式がある。直交変換符号化方式は、画像信号
を直交変換したときのエネルギが特定の係数に集中する
ことを利用した符号化技術であり、エネルギが集中する
低周波領域の係数に多くのビットを割り当て、エネルギ
がそれほど集中しない高周波成分を少ないビット数で符
号化することにより全体のデータ量を低減する手法であ
る。
一般に、自然画像は、その大部分が低周波成分で構成
されているといわれ、また、人間の目が高周波成分の変
化を検出できにくい特性を持つため、直交変換符号化方
式によって高い効率の符号化が期待できる。
しかし、直交変換符号化方式においては、細かな模様
や文字等が含まれる画像に対しては、高周波成分がカッ
トされることによるエッジ部の鈍りや、エッジ部周辺に
波立つような画質劣化が発生することがある。
これに対して、画像圧縮のための他の方式であるブロ
ック符号化(Block Truncation Coding)方式(BTC方
式)では、エッジ部を良好に符号化できることが知られ
ている。
そこで、画像の性質に応じて符号化の方式を切り換え
ることが提案されている。たとえば、後藤他:「医用画
像に適したハイブリッド型圧縮復元方式」,情報処理学
会研究会資料,コンピュータビジョン50−4(1987.10.
1)に開示されているように、ブロック単位にエッジの
判定を行い、急峻なエッジを含まないブロックに対して
は直交変換符号化方式の一つである離散コサイン変換
(Discrete Cosine Transform)符号化方式(DCT方式)
による圧縮を行い、急峻なエッジを含むブロックに対し
てはBTC方式を適用することにより画質を向上させるこ
とが知られている。
また、特開昭63−306768号公報に開示されているよう
に、ブロックに含まれる交流成分を検出し、交流成分が
小さいときは変換符号化を適用し、交流成分が大きいと
きはブロック符号化を適用して、全体として良好な画質
を保持するようにした画像符号化方式も知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した公知技術においては、いずれもブロック単位
で画像の性質を検出して、符号化方式を切り換えている
が、画像の性質をエッジの有無或いは交流成分の大小で
判別するための独立した処理工程或いは専用の回路を必
要としていた。このため処理時間が長くなったり回路構
成が複雑になる等の不都合があった。
一方、直交変換符号化方式は、圧縮率が、エッジの存
在の有無等の画像の内容に依存することが知られてい
る。同一の符号化条件であれば、自然画像が大部分を占
めるような画像は、圧縮率がよく、文字等のエッジが多
い、すなわち、高周波成分が多い画像は、圧縮率が低下
する傾向にある。
しかしながら、このように画像の内容によって圧縮率
が変動すると、最適システムの設計が困難になるという
問題が生じる。すなわち、圧縮率が変動すると、圧縮さ
れたデータを処理するためのバッファ容量,処理に要す
る時間等が確定しないため、余裕を持ってシステムを設
計しなければならず無駄が多くなる。
本発明は、前記問題点を解決するために案出されたも
のであって、画像の性質を識別するための処理を符号化
の処理の中に組み込むことにより、符号化方式を切り換
えるための処理を簡単化することを目的とする。また、
本発明の他の目的は、画像の内容よらず、常に一定量の
データに圧縮して符号化することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の画像信号符号化装置は、画像データを複数の
ブロックに分割して格納する手段と、格納された画像デ
ータをブロック毎に直交変換する手段と、直交変換によ
って得られた変換係数を予め定められた量子化ステップ
により量子化する手段と、量子化された変換係数に基づ
いて前記画像データのブロック内の階調変化の程度を推
定する手段と、前記推定の結果でブロック内の階調変化
が急峻であると推定されたときはブロック内の画像デー
タが一定のデータ量に圧縮されるように符号化パラメー
タを設定してブロック近似符号化を行う手段と、前記推
定の結果でブロック内の階調変化が滑らかな部分を含ん
でいると推定されたときは前記量子化された変換係数に
基づいてブロック内の画像データが前記ブロック近似符
号化により圧縮されたデータ量と同じデータ量に圧縮さ
れるように符号化パラメータを設定して直交変換符号化
を行う手段とを設けたことを特徴とする。
〔作用〕
本発明の原理を、第1図を参照して説明する。
始めに、階調を持った画像から、たとえば、8×8の
画素ブロックが切り出され(ステップ1)、この画素ブ
ロックが離散コサイン変換により8×8の係数マトリク
スに変換される(ステップ2)。次に、変換された係数
情報は量子化される(ステップ3)。
量子化の手法としては種々のものが存在するが、ここ
では、量子化マトリクスにより線形量子化を用いた場合
を取り上げる。一般に、量子化ステップの幅は、低周波
成分に対しては細かく、高周波成分については粗くなる
傾向にある。量子化マトリクスの例を第2図(a),
(b)に示す。なお、第2図(a)は後述する実施例に
おける輝度信号用の量子化マトリクスであり、同図
(b)は同じく色差信号用の量子化マトリクスである。
画像信号の持つエネルギの大部分は、低周波に集中し
ていることから、離散コサイン変換により、ステップ3
で量子化された係数は、低周波成分の係数が値を持ち、
高周波成分の大部分はゼロになる。
ブロック推定を行うステップ4では、たとえば、第3
図に示された順序で、低次係数側から高次係数側に向か
って前記量子化された係数の値をジグザグに走査して行
き、予め定められた係数位置よりも高い周波数を持つ係
数にゼロでないものが存在するか否か、すなわち、第5
図のシェーディング部分以外にゼロにない係数が存在す
るか否かにより、前記画素ブロックがエッジを含むブロ
ックであるか、或いは、エッジを含まない平坦なブロッ
クであるかを推定する。すなわち、ゼロでない係数が存
在するときエッジを含むブロックであると推定する。
エッジを含むブロックであると推定された場合には、
ブロック近似符号化される(ステップ5)。すなわちブ
ロックごとの平均階調と代表階調、及び各画素がどの代
表階調で表されるのかを示す解像度情報によって、前記
画像ブロックが符号化される。
エッジを含まないブロックであると推定された場合に
は、前記の予め定められた係数位置よりも低い次数の係
数に対して、第5図のようにビット数を割り当て(ステ
ップ6)、この設定されたビット数で係数情報を符号化
する。
このとき、1ブロック当たりに割り当てるビット数の
総和が,ブロック近似符号化で1ブロック符号化したと
きの符号量と等しくなるようにすることにより、エッジ
の存在の有無に拘わらず、どのようなブロックも常に一
定の符号量に圧縮されるされることになる。換言すれ
ば、どのような画像についても常に一定の圧縮率を保証
することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の
特徴を具体的に説明する。
本実施例においては、カラー画像を輝度信号と二つの
色差信号に変換した後に符号化するカラー画像信号符号
化装置を例に挙げて説明する。
第4図において、画像入力部101から入力されたカラ
ー画像は、A/D変換部102によりディジタル信号に変換さ
れ、更に色変換部103で輝度信号及び二つの色差信号に
分離される。これらの信号は、ブロック切り出し部104
において、たとえば、8画素×8画素のブロック単位に
切り出され、バッファ201,301,401に格納される。な
お、ブロックの大きさは8画素×8画素に限定されるも
のではなく、これ以外の値でもよい。各バッファ201,30
1,401からの輝度信号及び二つの色差信号は、それぞれ
離散コサイン変換部(図中、DCT部で示す)202,302,402
及び量子化部203,303,403を介してブロック内推定部20
4,304,404に供給される。各ブロック内推定部204,304,4
04の一方の出力は、制御線240,340,440を介して、各量
子化部203,303,403の出力とともに、各係数割り当て部2
05,305,405に供給される。また、各ブロック内推定部20
4,304,404の他方の出力は、制御線241,341,441を介し
て、各バッファ201,301,401の出力とともに、各ブロッ
ク近似符号化部(図中、BTC部で示す)206,306,406に供
給される。但し、輝度信号用は4値となっており、色差
信号用は2値となっている。上記各ブロック内推定部20
4,304,404の二つの出力は、推定結果に応じて相補的に
変化し、たとえば、制御線240,340,440がハイレベルで
あるときは、制御線241,341,441がハイレベルであると
きは、制御線240,340,440がローレベルとなって、各係
数割り当て部205,305,405が動作可能となり、逆に、制
御線241,341,441がローレベルとなって、各ブロック近
似符号化部206,306,406が動作可能となる。各係数割り
当て部205,305,405の出力及び各ブロック近似符号化部2
06,306,406の出力は、符号データ線191,193,195及び19
2,194,196を介して符号構成部105に供給される。
次に、上述のカラー画像信号符号化装置の動作につい
て説明する。
画像入力部101から入力されたカラー画像信号110は、
まずA/D変換部102により、たとえば8ビットのディジタ
ルカラー画像信号120に変換され、更に、色変換部103で
輝度成分Yを表す輝度信号130と色差成分Cr,Cbを表す二
つの色差信号140,150に分解される。
これらの信号130,140,150は、ブロック切り出し部104
において、たとえば、8画素×8画素のブロック単位に
切り出され、切り出し後の輝度信号160と色差信号170,1
80はバッファ201,301,401に格納される。
各成分Y,Cr,Cbは、1画素あたり8ビットで表現され
ているため、8×8の画素ブロックでは、 3(成分)×8(ビット)×64(画素)÷8=192(バイト) のデータ量となる。ここでは圧縮率を1/8とし、ブロッ
ク当たりのデータ量を24(=192/8)バイトに圧縮する
方式について説明する。但し、圧縮率は1/8に限定され
るものではなく、他の値に設定することもできる。
バッファ201,301,401からの輝度信号210と色差信号31
0,410は、離散コサイン変換部202,302,402に供給され、
各離散コサイン変換部202,302,402は、輝度,色差それ
ぞれの成分Y,Cr,Cbの8×8の画素ブロックに対して離
散コサイン変換を行う。一般に離散コサイン変換に代表
される直交変換処理は、マトリクス演算で実現される。
たとえば、画像を8×8画素のブロックに分割すること
で入力画像マトリクスを構成し、これに対して8×8の
コサイン変換マトリクスを乗じることにより、8×8の
係数マトリクスが得られる。
離散コサイン変換の処理式を以下に示す。
i)2次元離散コサイン変換 Y=C×CT ii)2次元逆離散コサイン変換 X=CT×C 但し、X:8×8入力画像マトリクス Y:8×8変換係数マトリクス C:1次元離散コサイン変換マトリクス CT:転置マトリクス また、1次元離散コサイン変換マトリクスの定義は次
の通りである。
なお、本実施例においては直交変換方式として離散コ
サイン変換を採用しているが、これに限定されるもので
はなく、たとえば、アダマール変換,スラント変換等の
他の方式を採用することもできる。
変換後の係数220,320,420の量子化は、量子化部203,3
03,403で行われる。この量子化部203,303,403では、量
子化マトリクスによる線形量子化が行われる。これは、
変換処理によって得られた係数マトリクスに対して、そ
れぞれの係数位置に対応した量子化ステップをマトリク
スをとして定義し(以下量子化マトリクスとする)、変
換係数値を、量子化マトリクス中の対応する位置に設定
された値で除算することによって行われる。除算の結果
(商)が量子化値として符号化の対象とされ、余りは捨
てられる。
復号側では、符号化側と同じ量子化マトリクスを用い
ることにより、乗算によって変換係数を再現することが
できる。
たとえば、4×4のマトリクスを例に挙げると、係数
マトリクスが、 であり、量子化マトリクスが、 であったりすると、量子化後係数マトリクスは、 となる。この量子化後係数マトリクスは、可変長符号化
された後に、復号側に伝送される。復号側では上述と逆
の処理が行われて逆量子化され、元の係数マトリクスが
再現される。
なお、量子化マトリクス中に定義される量子化ステッ
プは、変換係数の分散や、再現画像の画質に与える影響
を考慮して決定される。
量子化マトリクスは、輝度信号と色差信号にそれぞれ
用意されており、第2図(a)は輝度信号用の量子化マ
トリクスを示し、同図(b)は色差信号用の量子化マト
リクスを示す。
なお、量子化マトリクスは第2図に示すものに限定さ
れるものではなく、他の値を有するマトリクスを使用す
ることもできる。
量子化後の係数230,330,430は、ブロック内推定部20
4,304,404に供給され、第3図に示されるように、
「1」,「2」,「3」,「4」,・・と低次の係数か
ら高次の係数までをジグザグに走査する順番でゼロ・非
ゼロの判定が行われていく。
輝度信号の場合、ブロック内の状態の推定に用いる閾
値が「21」であるとすると、21番目以降の係数、すなわ
ち、第5図(a)においてシェーディングが付されてい
ない部分の係数に、非ゼロのものがあるかないかでブロ
ック内が平坦であるか否かを推定する。すなわち、非ゼ
ロのものがある場合には、ブロック内の階調変化が急峻
な部分、たとえば、エッジを含んでいると推定する。
色差信号の場合には、更に低い次数に閾値が設定され
る。第5図(b)の例では「13」に設定している。
なお、上述の原画像のブロックの内部の推定のため
に、変換後の係数マトリクス内に設定される閾値は、第
5図に示した値に限定されるものではなく、画像の解像
度,圧縮率等に応じて決定されるものである。また、係
数の走査順序は、第3図に示されるものに限定されるも
のではなく、たとえば、第3図において、「1」,
「3」,「5」,「2」,「6」,「8」,「13」,
「9」,「4」,「10」,・・の順に走査ることも考え
られる。
上述のようにブロック内が比較的平坦であるか否かの
推定は、ブロック内推定部204,304,404で行われ、各ブ
ロック内推定部204,304,404の出力が制御線240,241,34
0,341,440,441を介して各係数割り当て部205,305,405及
び各ブロック近似符号化部206,306,406に供給され、符
号化の種類が制御される。
すなわち、ブロック内推定部204,304,404により、ブ
ロック内にエッジがあると推定された場合には、制御線
241,341,441がたとえば、ハイレベルとなって、4値ブ
ロック近似符号化部206及び2値ブロック近似符号化部3
06,406が動作状態となり、輝度信号210に対しては4値
ブロック近似符号化が適用され、色差信号310,410につ
いては、2値ブロック近似符号化が適用される。
以下、それぞれの近似符号化について説明する。
先ず、4値ブロック近似符号化部206における輝度信
号210の符号化について説明する。ブロック内の全面素
数をn個とし、これらの画素を画素値の順に並べたとき
に、高いほうから数えてn/4番目までの画素の値の平均
値をPmaxとし、低いほうから数えてn/4番目までの画素
の値の平均値をPminとする。PmaxとPminの値の差を2等
分することにより、基準レベルAと差分レベルDを、 A=(Pmax+Pmin)/2 D=Pmax−Pmin と定める。なお、基準レベルAと差分レベルDは、それ
ぞれ32レベル(5ビット)に量子化される。
この基準レベルAと差分レベルDを用いて、ブロック
内の画素を代表する四つの階調P1,P2,P3,P4を求めると
以下のようになる。
P1=A−D=Pmin P2=A−D/4 P3=A+D/4 P4=A+D=Pmax ブロック内の各画素は、最も近い値を持つP1,P2,P3,P
4のいずれかで表されることになる。また、画素毎に、
どの代表値で表されるかを示すための2ビットの解像度
情報を持つ。
したがって、輝度信号の符号化に要するビット数は、 5(ビット)+5(ビット)+8×8×2(ビット)=138(ビット) となる。
次に、色差信号310,410に対しては、ブロック近似符
号化部306,406において2値のブロック近似符号化が適
用される。ここでは、全画素の平均値を求め、ブロック
内の全画素の大きさと比較する。画素を、平均値より大
きい値を持つ画素の集合と、平均値より小さい値を持つ
画素の集合に分類し、それぞれの集合毎の平均値Qmax,Q
minを算出する。
ここでは、基準レベルAと差分レベルDを、それぞ
れ、 A=(Qmax+Qmin)/2 D=Qmax−Qmin と定める。なお、基準レベルAと差分レベルDは、それ
ぞれ32レベル(5ビット)に量子化される。
また、ブロック内の画素を代表する二つの階調Q1,Q2
は、 Q1=A−D/2 Q2=A+D/2 となる。
色差信号は、解像度が多少劣化しても人間の視覚に検
知されにくいため、解像度情報は縦横方向にそれぞれ1/
2にサンプリングしたものを用いる。すなわち、隣接す
る4画素をひとまとめにし、これらの画素が、先に述べ
たQ1,Q2のどちらの代表値で表されるかを示す1ビット
を割り当てることにする。
以上の結果、二つの色差成分の符号化に要するビット
数は、 (5(ビット)+5(ビット)+8×8×1(ビット) ×1/2×1/2)×2=52(ビット) となる。
原画像の1ブロック当たりのデータ量は、 3(成分)×8(画素)×8(画素)×8(ビット)=1536(ビット) であるから、1/8の圧縮率を達成するには、 1536÷8=192 でビットで符号化できればよい。
上述した方法で1ブロックを符号化するのに要するビ
ット数は、 138(ビット)+52(ビット)=190(ビット) でよいため、残りの2ビットのうち、1ビットを符号化
の種類の識別用に使用し、他の1ビットを符号がバイト
単位となるようにするためのフィルビットとした。な
お、識別子用のビットは、たとえば、「1」が離散コサ
イン変換符号化を意味し、「0」がブロック近似符号化
を意味する。
上述の説明では、輝度信号を4値ブロック近似符号化
し、色差信号を2値ブロック近似符号化したが、近似符
号化の値はこれに限定されるものではない。たとえば、
輝度信号を2値或いは8値でブロック近似符号化しても
よい。但し、輝度信号をと色差信号とでは、一般に輝度
信号の方が劣化が目につきやすいので、輝度信号の画質
を優先するいような符号化構成は保つ必要がある。ま
た、代表する階調情報の表現の仕方も、最大階調値と最
小階調値の平均値と両者の差分による組み合わせ以外
に、たとえば、最小階調値と代表階調値間の差分による
組み合わせも考えられる。更に、基準レベルと差分レベ
ルの階調表現の精度も5ビットに限定されるものではな
い。
上述の説明は、ブロック内にエッジがあると推定され
た場合の説明であるが、ブロック内部の状態の推定の結
果、逆に、内部が比較的平坦であると判断された場合
は、制御線240,340,440がたとえばハイレベルとなっ
て、係数割り当て部205,305,405が動作状態となり、離
散コサイン変換され、量子化された係数230,330,430
を、予め割り当てられているビット数で符号化する。
ビットの割り当ての一例を第5図に示す。第5図
(a)では、輝度信号に対して、 8×3+6×3+5×2+4×5+3×6+2×2=94(ビット) が割り当てられ、色差信号に対しては、 (8+6×2+4×5+3×2+2×1)=48×2=96(ビット) が割り当てられる。
したがって、1ブロックを符号化するのに要するビッ
ト数は、 94(ビット)+96(ビット)=190(ビット) となり、先に説明したブロック近似符号化で符号化した
場合と等しい符号量になっている。更に、2ビット追加
して、192ビットにすれば、原画像の丁度1/8のデータに
なる。なお、追加された2ビットのうち1ビットは、符
号化の種類の識別用であり、他の1ビットはフィルビッ
トである。なお、量子化された係数情報に割り当てるビ
ット数は、第5図に示すものに限定されるものではな
く、他のビット数も採用できる。
以上の手順でブロック近似符号化方式或いは離散コサ
イン変換符号化方式で選択的に符号化されたデータは、
符号データ線191〜196を介して符号構成部105に入力さ
れ最終的な符号化データが生成される。したがって、画
像領域の特性に適した符号化が可能となり、たとえば、
文字画像,写真画像の特徴を損なうことなく符号化がで
きる。
このようにして構成された符号の例を第6図に示す。
第6図(a)は、離散コサイン変換符号化の例を示し
ており、最初の1ビットは符号化の種類を示す識別子で
あり、ここでは離散コサイン変換符号化を意味する
「1」となっている。次の1ビットは符号をバイト単位
にするためのフィルビットである。3ビット目以降に
は、94ビット分の輝度成分の係数情報が、第5図(a)
に示す割り当てビット数毎に続く。すなわち、輝度信号
用の係数マトリクスの(1,1)の係数は8ビットで表さ
れ、以下同様に、(1,2)の係数が8ビット、(2,1)の
係数が8ビット、(3,1)の係数が6ビット、・・とい
うように、第3図に示す順序で順次書き込まれる。輝度
成分の係数情報が終了すると、今度は各48ビットの各色
差成分の係数情報が、第5図(b)に示す割り当てビッ
ト数毎に続く。すなわち、一方の色差信号用の係数マト
リクスの(1,1)の係数は8ビットで表され、以下同様
に、(1,2)の係数が6ビット、(2,1)の係数が6ビッ
ト、(3,1)の係数が4ビット、・・というように、第
3図に示す順序で順次書き込まれる。一方の色差成分の
係数情報が終了すると今度は、他方の色差成分の係数情
報についても同様に書込が行われる。
第6図(b)は、ブロック近似符号化の例を示してお
り、先頭には、離散コサイン変換符号化の場合と同様
に、1ビットの識別子及び1ビットのフィルビットがあ
る。なお、ここでは、識別子は、ブロック近似符号化を
意味する「0」となっている。3ビット目以降には、5
ビットの基準レベル、5ビットの差分レベル及び128ビ
ットの解像度情報からなる138ビット分の輝度成分情報
が書き込まれる。また、輝度成分情報に続いて、各色差
成分毎に、5ビットの基準レベル、5ビットの差分レベ
ル及び16ビットの解像度情報からなる26ビット分の色素
成分情報が書き込まれる。
なお、第6図に示す符号においては、1ビットのフィ
ルビットが含まれているが、これは符号をバイト単位に
するものであって、バイト単位のサイズにする必要がな
ければ取り除いても差し支えない。
第4図に示す実施例においては、カラー画像信号を輝
度成分及び色差成分に分離して符号化を行う場合につい
て説明したが、モノクローム階調画像信号の場合には、
第4図に示すブロックの輝度成分用の信号処理系に相当
する信号処理系のみを設ければよい。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、本発明によれば、 (1) ブロック内の画像の性質を識別するための処
理、すなわち、ブロック内が平坦であるか否の推定が符
号化の一部として行われるため、画像の性質を識別する
ための特別な処理や回路等を必要としない。したがっ
て、処理時間が短くなり、また、回路構成も簡単化され
る。
(2) 圧縮率の最悪値が保証され、システムの設計時
に圧縮されたデータのためのバッファ容量、伝送時間が
容易に決定できる。したがって、設計が容易となるとと
もに無駄がなくなる。また、原画像から切り出された画
像部は、常に一定のデータ量に圧縮されているので、圧
縮されたデータから、何ら識別信号等を挿入することな
しに、画像中の特定位置の検出が可能となる。このた
め、画像の切り出し,移動,転記といった簡単な編集操
作が圧縮されたままのデータで行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の画像信号符号化装置の原理を説明する
ためのフローチャート、第2図(a),(b)は量子化
マトリクスの一例を示す説明図、第3図は係数の走査順
序を示す説明図、第4図は本発明の画像信号符号化装置
をカラー画像信号の符号化に適用した実施例を示すブロ
ック図、第5図(a),(b)は係数に対するビット割
り当ての例を示す説明図、第6図(a),(b)は各符
号化装置における符号の構成例を示す説明図である。 101:画像入力部、102:A/D変換部 103:色変換部、104:ブロック切り出し部 105:符号構成部、110,120:画像信号 130,160,210:輝度信号 140,150,170,180,310,410:色差信号 191〜196:符号データ線 201,301,401:ブロックデータバッファ 202,302,402:離散コサイン変換部 203,303,403:量子化部 204,304,404:ブロック内推定部 205,305,405:係数割り当て部 206,306,406:ブロック近似符号化部 220,320,420:変換後係数 230,330,430:量子化後係数 240,241,340,341,440,441:制御線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを複数のブロックに分割して格
    納する手段と、格納された画像データをブロック毎に直
    交変換する手段と、直交変換によって得られた変換係数
    を予め定められた量子化ステップにより量子化する手段
    と、量子化された変換係数に基づいて前記画像データの
    ブロック内の階調変化の程度を推定する手段と、前記推
    定の結果でブロック内の階調変化が急峻であると推定さ
    れたときはブロック内の画像データが一定のデータ量に
    圧縮されるように符号化パラメータを設定してブロック
    近似符号化を行う手段と、前記推定の結果でブロック内
    の階調変化が滑らかな部分を含んでいると推定されたと
    きは前記量子化された変換係数に基づいてブロック内の
    画像データが前記ブロック近似符号化により圧縮された
    データ量と同じデータ量に圧縮されるように符号化パラ
    メータを設定して直交変換符号化を行う手段とを設けた
    ことを特徴とする画像信号符号化装置。
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