JP2918831B2 - 回転体固定具 - Google Patents

回転体固定具

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JP2918831B2 JP7324739A JP32473995A JP2918831B2 JP 2918831 B2 JP2918831 B2 JP 2918831B2 JP 7324739 A JP7324739 A JP 7324739A JP 32473995 A JP32473995 A JP 32473995A JP 2918831 B2 JP2918831 B2 JP 2918831B2
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
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    • F16D1/0852Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping between the mating surfaces of the hub and shaft
    • F16D1/0864Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end with clamping hub; with hub and longitudinal key with radial clamping between the mating surfaces of the hub and shaft due to tangential loading of the hub, e.g. a split hub

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を軸に固定
するための回転体固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プーリや歯車等の回転体を軸に固
定する手段としては、回転体のボスの軸孔や軸にキー溝
を加工してキーで両者を固定したり、軸に嵌合される回
転体のボスに止めネジを螺着して、前記止めネジの先端
をボスに嵌挿した軸の外周面に圧接して固定する手段等
が用いられている。
【0003】また、実公昭62−6338号公報に示さ
れているように、軸外周面に嵌合されるインナーレース
と回転体のボス内周に嵌合されるアウターレースの両外
側にそれぞれ楔状テーパ面を形成して、それぞれの楔状
テーパ面間に一対のテーパリングを両側から多数の締付
ボルトによって楔合させ、インナーレース内周面を拡径
させて軸外周面に圧接させるとともに、アウターレース
外周面をボスの内周面に圧接させて、軸とボスとを締結
する構造の回転体固定具も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したキーを用いて
回転体を軸に固定するものでは、回転体のボスの軸孔や
軸にキー溝を加工する必要があり、また回転体のボスに
螺合した止めネジで軸を締め付けて固定するものでは、
止めネジ先端部と軸外周面との接触面積が狭いため、大
きなトルクを伝達することができなかった。
【0005】さらに、前記実公昭62−6338号公報
に記載されている回転体固定具は、回転体のボスや軸に
は加工を必要としないが、締付ボルトが多数用いられて
いるため締め付け作業に時間がかかり、また、締付ボル
トが軸に平行に配置されているため、軸方向の作業空間
を必要とする問題があった。
【0006】そこで本発明は、前述したような従来技術
における諸問題を解決し、回転体や軸に加工を施すこと
なく短時間で簡単に組付作業を行うことができるととも
に、軸方向の作業空間を確保する必要がなく、軸と回転
体とを強固に結合することができ、且つ、構造が簡単で
製造が容易な回転体固定具を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の回転体固定具は、回転体の中心孔に嵌合す
る外周面と軸が貫通する貫通孔とを有し前記外周面の1
カ所に前記貫通孔まで達する半径方向の拡径スリットが
切欠形成された弾性変形可能な円筒状の径拡大変形部
と、前記軸に嵌合する締付孔を有するとともに前記締付
孔を略直径方向に横断する分割スリットによって2つの
部分に分割された弾性変形可能な径収縮変形部とを備え
たものである。そして、前記径収縮変形部は前記径拡大
変形部に隣接配置されて前記2つの部分が径拡大変形部
の拡径スリット近傍の両側部分とそれぞれ一体に変位す
るように連結され、前記締付孔に対して前記径拡大変形
部と連結されている側と反対側で前記分割スリットを横
断するように前記径収縮変形部に貫通されている締付ボ
ルトによって前記2つの部分が相互に連結されている構
造としたものである。
【0008】前記径拡大変形部の拡径スリット近傍の両
側部分と前記径収縮変形部の2つの部分にはそれぞれ軸
方向にリベット孔が形成され、径収縮変形部側のリベッ
ト孔と径拡大変形部側のリベット孔との間に貫通される
リベットによって径拡大変形部と径収縮変形部とが一体
に変位するように連結することが好ましい。また、前記
径収縮変形部は、前記径拡大変形部の両側に対称的に配
置されている構造とすることも好ましい。
【0009】さらに、前記軸に嵌合する補助締付孔を有
するとともに外周面の1カ所に前記補助締付孔まで達す
る半径方向の縮径スリットが切欠形成されている弾性変
形可能な補助径収縮変形部が前記径拡大変形部に対して
前記径収縮変形部が隣接する側の反対側に隣接配置さ
れ、前記径拡大変形部には前記拡径スリットと貫通孔に
対して略反対側に外周面から貫通孔に達する縮径スリッ
トが切欠形成され、前記径拡大変形部の縮径スリット近
傍の両側部分と前記補助径収縮変形部の縮径スリット近
傍の両側部分とがそれぞれ一体に変位するように連結さ
れている構造とすることも好ましい。
【0010】そして、この場合にはさらに、前記径拡大
変形部と径収縮変形部と補助径収縮変形部は中心部に前
記軸に適合する連通孔を有する弾性変形可能な円筒体の
一方の端面寄りの外周面の一側から前記連通孔の中心を
越えた途中位置まで前記一方の端面側へ傾斜して切り込
まれた第1のスリットと前記円筒体の他方の端面寄りの
外周面の他側から連通孔の中心を越えた途中位置まで前
記他方の端面側へ傾斜して切り込まれた第2のスリット
によって相互に連結された状態で区分されて、前記連通
孔から前記径拡大変形部の貫通孔と前記径収縮変形部の
締付孔と前記補助径収縮変形部の補助締付孔が形成さ
れ、前記第1のスリットと交差するように前記円筒体外
周面の第1のスリットの切り込み開始位置から前記連通
孔に達する位置まで半径方向に形成された第3のスリッ
トによって、径収縮変形部の分割スリットの半部と、径
拡大変形部から補助径収縮変形部に亘る縮径スリットと
が形成され、前記第2のスリットと交差するように径収
縮変形部から径拡大変形部に亘って、前記円筒体外周面
の第2のスリットの切り込み開始位置から前記連通孔に
達する位置まで半径方向に形成された第4のスリットに
よって、径収縮変形部の分割スリットの残りの半部と径
拡大変形部の拡径スリットとが形成されている構造とす
ることも好ましい。
【0011】
【作用】回転体を軸に固定する場合に、請求項1乃至請
求項3に記載されている回転体固定具は、その径拡大変
形部の貫通孔と径収縮変形部の締付孔とを軸に嵌挿する
とともに、径拡大変形部の外周面を回転体のボス等に形
成されている中心孔に嵌合させる。そして、軸に対する
回転体の取付位置を位置決めした後、締付ボルトをレン
チ等の工具で締め付けると、分割スリットで2分割され
た径収縮変形部の締付ボルトの近傍の部分は互いに引き
寄せられて、締付孔の内周面は軸の外周面に圧接され
る。
【0012】締付ボルトをさらに締め付けていくと、前
記締付孔に対して締付ボルトの貫通している側と反対側
の部分の分割スリットの間隔が弾性変形して拡がり、そ
れに伴って、径拡大変形部の拡径スリットの間隔が拡が
って、径拡大変形部の外周面が前記中心孔の内周面に押
し付けられる。前記内周面によって、径拡大変形部の外
周面の外側への変位が拘束される状態になると、拡径ス
リットはそれ以上間隔が拡がることができなくなり、締
付ボルトの締め付けによって、締付孔の内周面が軸に強
く圧接されて径収縮変形部が固定されるとともに径拡大
変形部は回転体に固定されるので、回転体固定具を介し
て軸と回転体とが一体に固定される。
【0013】また、請求項4と請求項5に記載されてい
る回転体固定具は、前記の回転体固定具と同様にして軸
に嵌挿し、径拡大変形部を回転体の中心孔に嵌合させた
状態で締付ボルトを締め付ける。そして、径拡大変形部
の拡径スリットの間隔が拡がって、径拡大変形部の外周
面が中心孔の内周面に押し付けられ、その変位が拘束さ
れた状態になると、貫通孔または連通孔を挟んで拡径ス
リットの反対側に形成されている縮径スリットの間隔が
狭まる。そうすると、径拡大変形部と一体に連結されて
いる補助径収縮変形部の縮径スリットの間隔も狭まり、
補助締付孔の内周面が軸の外周面に圧接され、回転体固
定具が径収縮変形部側と補助径収縮変形部側で軸に固定
され、同時に径拡大変形部が回転体がに固定されて、回
転体固定具を介して軸と回転体とが一体に固定される。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の回転体固定具の第1実施例を示
す斜視図であって、回転体固定具1は、鋼やアルミニウ
ム等の弾性変形可能な材料によって円筒状に形成され、
その外周面の一側から直径方向に中心角が略270度の
範囲で扇形に切り込まれたスリット2によって、円筒状
の径拡大変形部3と径収縮変形部4とに区分されてい
る。
【0015】前記径収縮変形部4は、その中心部に締付
孔5が形成され、前記締付孔5を略直径方向に横断する
分割スリット6によって2つの部分に分割されており、
また、締付孔5の上方には、前記分割スリット6を横断
するように締付ボルト7が装着されている。
【0016】図2は、回転体固定具1によって、軸8に
回転体9を固定した状態を示すもので、分割スリット6
の位置における軸方向断面図である。同図に示すよう
に、径拡大変形部3の中心部には貫通孔10が、前記締
付孔5と軸線を一致させて形成されており、締付孔5と
貫通孔10を軸8が貫通している。また、径拡大変形部
3の外周面は、回転体9のボス9Aの中心孔9Bに嵌合
している。
【0017】図3は図2のA−A線位置の矢印方向に見
た断面図であって、同図に示すように、前記締付ボルト
7は、分割スリット6で分割されている径収縮変形部4
の一方の側に形成されているボルト貫通孔11に外周面
側からワッシャ12を介して挿入され、他方の側に前記
ボルト貫通孔11と軸線を一致させて形成されているネ
ジ孔13と螺合している。前記ボルト貫通孔11の入口
部分には、締付ボルト7の頭部を受け入れるためのの切
欠部14が形成されている。
【0018】次に図4は、図2のB−B線位置での矢印
方向に見た断面図であって、径拡大変形部3にはその外
周面の1カ所から貫通孔10に達する拡径スリット15
が半径方向に切欠形成されている。前記拡径スリット1
5は、分割スリット6の締付孔5に対して締付ボルト7
が横断している側と反対側の部分と軸方向に連通してい
るとともに、径拡大変形部3と径収縮変形部4との間を
つないでいる扇形の連続部16の中央を、半径方向に2
分している。
【0019】前述した回転体固定具1を用いて、図2に
示すように回転体9を軸8に固定する場合には、軸8に
挿通した回転体9の中心孔9Bに、回転体固定具1の径
拡大変形部3側の外周面を嵌合し、また、回転体固定具
1を軸8に挿通した状態で、締付ボルト7を回転体固定
具1の側方からレンチ等の工具によって締め付ける。
【0020】そうすると、図3に示すように、径収縮変
形部4のネジ孔13に螺合されている締付ボルト7の回
転に伴って、前記締付ボルト7が貫通している分割スリ
ット6の両側の部分は弾性変形して互いに引き寄せら
れ、締付孔5の左右両側の内周面は軸8の外周面に圧接
される。そして、締付ボルト7をさらに締め付けていく
と、前記締付孔5に対して締付ボルト7の貫通している
側と反対側の部分の分割スリット6の間隔が拡がり始め
る。それに伴って、連続部16によって径収縮変形部4
の前記2つの部分とつながっている径拡大変形部3の拡
径スリット15の間隔が弾性変形して拡がってくる。
【0021】図4に示すように、拡径スリット15の間
隔が拡がると、径拡大変形部3の外周面も外側に拡が
り、ボス9Aの中心孔9Bの内周面に押し付けられて、
図2に示す状態で回転体9は径拡大変形部3に固定され
る。そして、ボス9Aの中心孔9Bの内周面によって、
径拡大変形部3の外周面の外側への変位が拘束される状
態になると、拡径スリット15はそれ以上間隔が拡がる
ことができなくなり、締付ボルト7の締め付けによっ
て、締付孔5の内周面が軸7に強く圧接されて軸8に径
収縮変形部4が固定され、回転体固定具1を介して軸8
と回転体9とが一体に固定される。
【0022】前述したように、本実施例では、スリット
2を回転体固定具1の外周面の一側から直径方向に中心
角が略270度の範囲で扇形に切り込むことによって、
分割スリット6の両側に扇形に残された連続部16を形
成しているため、それぞれの連続部16は捻り変形が容
易で径収縮変形部4の弾性変位を径拡大変形部3に効率
よく伝達することができ、且つ、連続部16に加わる曲
げ荷重に対する剛性を大きくできるので、径拡大変形部
3と径縮小変形部4間での軸線どうしの角度の狂いが生
じにくく、軸8に対する回転体9の軸線の取付角度誤差
を少なくすることができる。
【0023】次に、図5および図6は、本発明の回転体
固定具の第2実施例を示すものであり、図5はその斜視
図、図6は一部切欠断面を示す側面図である。これらの
図に示されている回転体固定具21では、径拡大変形部
23と径収縮変形部24とはそれぞれ独立部品として分
離された状態で隣接配置されている。分割スリット26
によって2分されている径収縮変形部24の締付ボルト
27が装着されている側と締付孔25を挟んだ反対側の
それぞれの部分には、軸方向にリベット孔28が貫通し
て形成されている。また、径拡大変形部23には、前記
リベット孔28と軸線を一致させてリベット孔29が貫
通して形成されており、これらのリベット孔28、29
の間に亘って、リベット30が貫通されている。
【0024】前記リベット30は、両端がかしめられ
て、径拡大変形部23と径収縮変形部24とが一体に連
結され、前述した実施例と同様に分割スリット26によ
って2分されている径収縮変形部24の2つの部分が径
拡大変形部23の図示していない拡径スリット近傍の両
側部分と一体に変位するように連結されている。なお、
他の部分については、前記第1の実施例のものと同様な
構成となっている。
【0025】図7は本発明の回転体固定具の第3実施例
を示す斜視図であって、本実施例の回転体固定具31で
は、その外周面の一側から直径方向に切り込まれた2つ
のスリット32A,32Bによって、径拡大変形部33
の両側に2つの径収縮変形部34A,34Bが対称的に
形成されている。前記2つの径収縮変形部34A,34
Bと径拡大変形部33の各部分は、前述した第1実施例
のものと同様に構成されている。
【0026】この実施例では、回転体固定具31を図示
しない軸に嵌挿するとともに、径拡大変形部33の外周
面に、図示していない回転体の中心孔を嵌合させた状態
で、前記回転体の両側に突出される径収縮変形部34
A,34Bに取り付けられている締付ボルト37A,3
7Bをそれぞれ締め付けて、前記回転体固定具31を軸
と回転体のそれぞれに対して固定する。
【0027】なお、本実施例では、締付ボルト37Aと
締付ボルト37Bの各径収縮変形部34A,34Bに対
する挿入方向を互いに逆向きにすることによって、負荷
トルクの向きによって、回転体固定具31の軸に対する
締結性能に差が出ないようにしているが、軸に加わる負
荷トルクの向きが変わらない場合等には、締付ボルト3
7Aと締付ボルト37Bを同じ向きに挿入してもよい。
【0028】次に図8は、本発明の回転体固定具の第4
実施例を示す斜視図、図9はその側面図である。本実施
例では、回転体固定具41は、その外周面の一側から直
径方向に切り込まれたスリット42Aと、反対側から直
径方向に切り込まれたスリット42Bによって、径拡大
変形部43、径収縮変形部44A、及び、補助径収縮変
形部44Bに区分けされている。
【0029】前記径拡大変形部43には、その中心部に
軸を貫通する貫通孔45が形成されており、スリット4
2Aの下方に残されている連続部46Aによって径収縮
変形部44Aと連続している。なお、図示していない
が、径拡大変形部43には、前述した第1実施例のもの
と同様な外周面から貫通孔45へ連通する半径方向の拡
径スリットが形成されている。
【0030】また、径拡大変形部43には、径収縮変形
部44Aに形成されている分割スリット47と軸方向に
連通すると共に、外周面の一カ所から前記貫通孔45に
連通する半径方向の縮径スリット48が切欠形成されて
いる。前記縮径スリット48は、貫通孔45に対して、
図示されていない拡径スリットの反対側に位置してお
り、前記拡径スリットと縮径スリット48によって、径
拡大変形部43は直径方向に2つの部分に分割されてい
る。なお、前記縮径スリット48は、貫通孔45に対し
て拡径スリットの厳密に反対側になくてもよく、多少向
きがずれていてもよい。
【0031】前記径収縮変形部44Aは、前述した図1
の実施例における径収縮変形部と同様に構成されてお
り、中心部に形成されている締付孔49を直径方向に分
割スリット47が横断して2つの部分に分割され、前記
分割スリット47を横断する締付ボルト50によって、
前記2つの部分が連結されている。
【0032】前記補助径収縮変形部44Bは、その中心
部に前記貫通孔45及び締付孔49と同軸となるように
補助締付孔51が形成されている。また、補助径収縮変
形部44Bの外周面の1カ所には、径拡大変形部43の
縮径スリット48と軸方向に連通するとともに、半径方
向に補助締付孔51まで達する縮径スリット52が切欠
形成されている。前記径拡大変形部43の縮径スリット
48近傍の両側部分と補助径収縮変形部44Bの縮径ス
リット52近傍の両側部分とは、一体に変位するよう
に、連続部46Bによって連結されている。
【0033】本実施例の回転体固定具41を用いる場合
には、図示していない軸に嵌挿し、径拡大変形部43
に、これも図示していない回転体の中心孔を嵌合して、
締付ボルト50を締め付ける。そうすると、前述した各
実施例のものと同様に、径収縮変形部44Aの締付孔4
9の内周面が軸の両側に押し付けられ、分割スリット4
7の締付孔49より締付ボルト50側の間隔が狭まり、
反対側の間隔が拡がる弾性変形を生じる。その結果、連
続部46Aで径収縮変形部44Aと一体につながってい
る径拡大変形部43は、図示していない拡径スリットが
拡がって、その外周面が回転体の中心孔の内周面に押し
付けられる。そして、締付ボルト50をさらに締め付け
ると、前記拡径スリットはさらに拡がろうとするが、径
拡大変形部43の外周面の両外側への変位が前記中心孔
内周面によって阻止されているため、拡径スリットと貫
通孔45を挟んで反対側に形成されている縮径スリット
48の間隔が狭まるように変位する。そうすると、連続
部46Bで径拡大変形部43と一体に連結されている補
助径収縮変形部44Bは、縮径スリット52の間隔が狭
くなるように弾性変形し、補助締付孔51の内周面が軸
の外周面の両側に押し付けられる。こうして、回転体固
定具41は締付孔49と補助締付孔51の2カ所で軸に
強固に固定されるとともに、径拡大変形部43の外周面
で回転体に固定される。なお、径拡大変形部43、径収
縮変形部44A、及び、補助径収縮変形部44Bは、図
8及び図9に示すように外径に段差を設けているが、製
造を容易にするために全ての外径を等しくしてもよい。
【0034】次に図10は、本発明の第5実施例を示す
斜視図であって、回転体固定具61は、中心部に軸が適
合する連通孔62が形成された弾性変形可能な円筒状の
材料で形成されており、その一方の端面寄りの外周面の
一側から前記連通孔62の中心を越えた途中の位置まで
前記一方の端面側へ傾斜して切り込まれている第1のス
リット63Aと、他方の端面寄りの外周面の他側から連
通孔62の中心を越えた途中位置まで前記他方の端面側
に傾斜して切り込まれた第2のスリット63Bによっ
て、相互に連結された状態で、径拡大変形部64、径収
縮変形部65A、及び、補助径収縮変形部65Bに区分
けされている。なお、前記第1のスリット63Aと第2
のスリット63Bは、回転体固定具61の両端面に対し
て略30度以下の傾斜角度に設定されている。
【0035】第1のスリット63Aと交差するように回
転体固定具61外周面の第1のスリット63Aの切り込
み開始位置から連通孔62に達する位置まで半径方向に
形成された第3のスリット66によって、径収縮変形部
65Aの分割スリットの半部66Aと、径拡大変形部6
4から補助径収縮変形部65Bに亘る縮径スリット66
Bとが形成されている。
【0036】また、前記第2のスリット63Bと交差す
るように径収縮変形部65Aから径拡大変形部64に亘
って、回転体固定具61の外周面の第2のスリット63
Bの切り込み開始位置から連通孔62に達する位置まで
半径方向に形成された第4のスリット67によって、径
収縮変形部65Aの分割スリットの残りの半部66Bと
径拡大変形部64の図示されていない拡径スリットとが
形成されている。
【0037】本実施例の回転体固定具61における径拡
大変形部64、径収縮変形部65A、及び、補助径収縮
変形部65Bは、それぞれ前述した第4実施例における
図8及び第9図に示した径拡大変形部43、径収縮変形
部44A、及び補助径収縮変形部65Bと同じ機能を有
しているが、本実施例においては、第1のスリット63
Aを斜めに切り込んでいるため、締付ボルト68が貫通
する部分と他の部分の断面積の差が少なく、強度を大き
くすることができるとともに、回転体61を加工する際
に生じるひずみを抑えることができる。
【0038】前記連通孔62は、径拡大変形部64の位
置においては、前述した第4実施例における貫通孔とな
り、径収縮変形部65Aの位置においては締付孔の働き
をし、また、補助径収縮変形部65Bの位置において
は、補助締付孔の働きをしている。図11及び図12
は、前記第5実施例の変形例を示す平面図であって、図
11に示す回転体固定具61’は、第3のスリット6
6’を、径収縮変形部65Aの分割スリットの半部を形
成している部分66’Aの幅が、径拡大変形部64及び
補助径収縮変形部65Bの縮径スリット66’Bの部分
よりも広くなるように形成したものである。前記分割ス
リットの半部を形成している部分66’Aの幅を広くす
ることによって、締付ボルト68の締め付け余裕を大き
くすることができ、強固な締結が可能になる。
【0039】また、図12の回転体固定具61’’は、
第3のスリット66’’の径収縮変形部65Aの分割ス
リットの半部を形成している部分66’’Aと、径拡大
変形部64及び補助径収縮変形部65Bの縮径スリット
66’’Bを形成している部分とを周方向に僅かにずら
して形成したものである。なお、前記11及び図12中
に図10と同一の番号で示している部分については、図
10に示すものと同一機能を有している。
【0040】なお、前述した各実施例において、分割ス
リットは、径収縮変形部の締付孔を直径方向に横断して
おり、径収縮変形部を2等分するように形成されている
が、分割スリットの締付孔の一側の半部と反対側の半部
とは、方向が僅かに異なっていてもよく、また、それぞ
れの半部で分割スリットの幅が多少異なっていてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の回転体
固定具によれば、軸や回転体にキー溝等の加工を必要と
しないで軸に回転体を固定することができ、また、軸に
回転体側に設けられた止めネジを締め付けて固定する構
造と比較して受圧部分の面積が広いため、軸と回転体と
を相互に強固に締結することができる。
【0042】また、軸側に嵌合されるインナーレースと
回転体側に嵌合されるアウターレースのそれぞれの両側
面間に楔合する一対のテーパリングを、多数のボルトで
軸方向から締め付けるようにした従来の回転体固定具と
比較して、締付を行うボルトの数が1本乃至2本と少な
くて済むため短時間で締付作業を行うことができ、しか
も、締付ボルトの締付作業を軸の側方から行う構造であ
るため、軸方向に作業空間を必要とせず、狭い場所にも
使用することができる。さらに、部品点数が少なく構造
が簡単であるため製造が容易であり、製造コストを安く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回転体固定具の第1実施例を示す斜
視図である。
【図2】 本発明の回転体固定具の使用状態を示す断面
図である。
【図3】 図2のA−A線位置における矢印方向に見た
断面図である。
【図4】 図2のB−B線位置における矢印方向に見た
断面図である。
【図5】 本発明の回転体固定具の第2実施例を示す斜
視図である。
【図6】 本発明の回転体固定具の第2実施例を示す一
部切欠断面を含む側面図である。
【図7】 本発明の回転体固定具の第3実施例を示す斜
視図である。
【図8】 本発明の回転体固定具の第4実施例を示す斜
視図である。
【図9】 本発明の回転体固定具の第4実施例を示す側
面図である。
【図10】 本発明の回転体固定具の第5実施例を示す
斜視図である。
【図11】 本発明の回転体固定具の第5実施例におけ
る変形例を示す図である。
【図12】 本発明の回転体固定具の第5実施例におけ
る別の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1,21,31,41,61,61’,61’’ 回
転体固定具 3,23,33,43,64 径拡
大変形部 4,24,34A,34B,44A,65A 径収
縮変形部 5,25,49 締付
孔 6,26 分割スリット 7,27,37A,37B,50,68 締付ボルト 8 軸 9 回転体 9B 中心孔 10,45 貫通孔 15 拡径スリット 28,29 リベット孔 30 リベット 44B,65B 補助径収縮変形部 48 縮径スリット 62 連通孔 63A 第1のスリット 63B 第2のスリット 66,66’,66’’ 第3のスリット 67 第4のスリット

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の中心孔に嵌合する外周面と軸が
    貫通する貫通孔とを有し前記外周面の1カ所に前記貫通
    孔まで達する半径方向の拡径スリットが切欠形成された
    弾性変形可能な円筒状の径拡大変形部と、 前記軸に嵌合する締付孔を有するとともに前記締付孔を
    略直径方向に横断する分割スリットによって2つの部分
    に分割された弾性変形可能な径収縮変形部とを備え、 前記径収縮変形部は前記径拡大変形部に隣接配置されて
    前記2つの部分が径拡大変形部の拡径スリット近傍の両
    側部分とそれぞれ一体に変位するように連結され、 前記締付孔に対して前記径拡大変形部と連結されている
    側と反対側で前記分割スリットを横断するように前記径
    収縮変形部に貫通されている締付ボルトによって前記2
    つの部分が相互に連結されていることを特徴とする回転
    体の固定装置。
  2. 【請求項2】 前記径拡大変形部の拡径スリット近傍の
    両側部分と前記径収縮変形部の2つの部分にはそれぞれ
    軸方向にリベット孔が形成され、径収縮変形部側のリベ
    ット孔と径拡大変形部側のリベット孔との間に貫通され
    るリベットによって径拡大変形部と径収縮変形部とが一
    体に変位するように連結されていることを特徴とする請
    求項1記載の回転体固定具。
  3. 【請求項3】 前記径収縮変形部が前記径拡大変形部の
    両側に対称的に配置されていることを特徴とする請求項
    1記載の回転体固定具。
  4. 【請求項4】 前記軸に嵌合する補助締付孔を有すると
    ともに外周面の1カ所に前記補助締付孔まで達する半径
    方向の縮径スリットが切欠形成されている弾性変形可能
    な補助径収縮変形部が前記径拡大変形部に対して前記径
    収縮変形部が隣接する側の反対側に隣接配置され、 前記径拡大変形部には前記拡径スリットと貫通孔に対し
    て略反対側に外周面から貫通孔に達する縮径スリットが
    切欠形成され、 前記径拡大変形部の縮径スリット近傍の両側部分と前記
    補助径収縮変形部の縮径スリット近傍の両側部分とがそ
    れぞれ一体に変位するように連結されていることを特徴
    とする請求項1記載の回転体の固定装置。
  5. 【請求項5】 前記径拡大変形部と径収縮変形部と補助
    径収縮変形部は中心部に前記軸に適合する連通孔を有す
    る弾性変形可能な円筒体の一方の端面寄りの外周面の一
    側から前記連通孔の中心を越えた途中位置まで前記一方
    の端面側へ傾斜して切り込まれた第1のスリットと前記
    円筒体の他方の端面寄りの外周面の他側から連通孔の中
    心を越えた途中位置まで前記他方の端面側へ傾斜して切
    り込まれた第2のスリットによって相互に連結された状
    態で区分されて、前記連通孔から前記径拡大変形部の貫
    通孔と前記径収縮変形部の締付孔と前記補助径収縮変形
    部の補助締付孔が形成され、 前記第1のスリットと交差するように前記円筒体外周面
    の第1のスリットの切り込み開始位置から前記連通孔に
    達する位置まで半径方向に形成された第3のスリットに
    よって、径収縮変形部の分割スリットの半部と、径拡大
    変形部から補助径収縮変形部に亘る縮径スリットとが形
    成され、 前記第2のスリットと交差するように径収縮変形部から
    径拡大変形部に亘って、前記円筒体外周面の第2のスリ
    ットの切り込み開始位置から前記連通孔に達する位置ま
    で半径方向に形成された第4のスリットによって、径収
    縮変形部の分割スリットの残りの半部と径拡大変形部の
    拡径スリットとが形成されていることを特徴とする請求
    項4記載の回転体の固定装置。
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