JP2911999B2 - 点火制御装置 - Google Patents

点火制御装置

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JP2911999B2
JP2911999B2 JP27852490A JP27852490A JP2911999B2 JP 2911999 B2 JP2911999 B2 JP 2911999B2 JP 27852490 A JP27852490 A JP 27852490A JP 27852490 A JP27852490 A JP 27852490A JP 2911999 B2 JP2911999 B2 JP 2911999B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、点火制御信号を発生してエンジンの気筒に
配設された点火装置に与える天使制御装置に関し、特
に、エンジン回転数などからガジィ推論によってエンジ
ンの燃焼室に対する空気の有効供給量を求め、エンジン
回転数と排気ガス中の酸素濃度とからファジィ推論によ
ってエンジンに対する負荷を求め、ファジィ推論によっ
て求めたエンジンの燃焼室に対する空気の有効供給量お
よびエンジンに印加されている負荷とエンジン回転数と
ノッキング情報とからファジィ推論によって進角を求
め、その進角によりクランク角度から決定された点火時
刻を補正して補正点火時刻を求め、その補正点火時刻に
点火制御信号を発生して点火装置に与えてなる点火制御
装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の点火制御装置としては、第9図に示し
た点火制御装置10のごとく、(i)エンジンの回転数に
関するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されてい
る空気の供給量に関するファジィ集合とエンジンの燃焼
室へ供給されている空気中の酸素濃度に関するファジィ
集合と排気ガス中の酸素濃度に関するファジィ集合とエ
ンジンの燃焼室内の酸素濃度に関するファジィ集合との
間で成立する第1のファジィ規則に基づき、エンジン回
転数検出センサ23によって検出されたエンジンの回転数
と空気供給量検出センサ24によって検出されたエンジン
の燃焼室へ供給されている空気の供給量と酸素濃度検出
センサ25によって検出されたエンジンの燃焼室へ供給さ
れている空気中の酸素濃度と排気ガス酸素濃度検出セン
サ26によって検出された排気ガス中の酸素濃度とに応じ
て、酸素濃度推論装置36によりファジィ推論によってエ
ンジンの燃焼室内の酸素濃度を求め、(ii)エンジンの
燃焼室内の酸素濃度に関するファジィ集合とエンジンの
燃焼室へ供給されている燃料の供給量に関するファジィ
集合とλ値に関するファジィ集合との間で成立する第2
のファジィ規則に基づき、酸素濃度推論装置36によって
求められたエンジンの燃焼室内の酸素濃度と燃料供給量
検出センサ22によって検出されたエンジンの燃焼室へ供
給されている燃料の供給量とに応じて、λ値推論装置37
によりファジィ推論によってλ値を求め、(iii)λ値
に関するファジィ集合とエンジンの回転数に関するファ
ジィ集合と負荷に関するファジィ集合との間で成立する
第3のファジィ規則に基づき、λ値推論装置37によって
求められたλ値とエンジン回転数検出センサ23によって
検出されたエンジン回転数とに応じて、負荷推論装置38
によりファジィ推論によってエンジンに印加される負荷
を求め、(iv)負荷に関するファジィ集合とエンジンの
回転数に関するファジィ集合とノッキング情報に関する
ファジィ集合と進角に関するファジィ集合との間で成立
する第4のファジィ規則に基づき、負荷推論装置38によ
って求められた負荷とエンジン回転数検出センサ23によ
って検出されたエンジン回転数とノッキング検出センサ
27によって検出されたノッキング情報とに応じて、進角
推論装置35によりファジィ推論によって進角を求め、
(v)クランク角度検出センサ21によって検出されたク
ランク角度から点火時刻検出装置41によって検出された
点火時刻を進角推論装置35によって求められた進角に応
じて補正して求められた補正点火時刻に、点火制御信号
発生装置71によって点火制御信号を発生して気筒検出セ
ンサ28の検出した気筒情報から気筒判別装置51によって
判別された気筒に付設の点火装置61に対して与えてなる
ものが提案されていた。
[解決すべき問題点] しかしながら、従来の点火制御装置10では、酸素濃度
推論装置36によってエンジンの燃焼室内の酸素濃度を求
め、酸素濃度推論装置36によって求められたエンジンの
燃焼室内の酸素濃度を利用してλ値推論装置37でλ値を
求め、λ値推論装置37で求められたλ値を利用して負荷
推論装置38でエンジンに印加される負荷を求め、負荷推
論装置38で求めたエンジンに印加される負荷を利用して
進角推論装置35で進角を求め、進角推論装置35で求めら
れた進角によってクランク角度から決定された点火時刻
を補正した補正点火時刻に点火制御信号を発生していた
ので、(i)進角を求めるためのファジィ推論を少なく
とも4箇所で実行しなければならず煩雑となる欠点があ
り、ひいては(ii)ファジィ推論の実行回路が煩雑とな
る欠点があり、併せて(iii)ファジィ推論に多大の時
間を必要とする欠点があり、結果的に(iv)小型化ない
し低廉化を達成できず、また点火制御の即時性を確保で
きない欠点があった。
そこで、本発明は、これらの欠点を除去する目的で、
エンジン回転数などからファジィ推論によってエンジン
の燃焼室に対する空気の有効供給量を求め、エンジン回
転数と排気ガス中の酸素濃度とからファジィ推論によっ
てエンジンに対する負荷を求め、ファジィ推論によって
求めたエンジンの燃焼室に対する空気の有効供給量およ
びエンジンに印加されている負荷とエンジン回転数とノ
ッキング情報とからファジィ推論によって進角を求め、
その進角によりクランク角度から決定された点火時刻を
補正して補正点火時刻を求め、その補正点火時刻に点火
制御信号を発生して点火制御装置に与えてなる点火制御
装置を提供せんとするものである。
(2)発明の構成 [問題点の解決手段] 本発明により提供される問題点の解決手段は、「点火
制御信号を発生してエンジンの気筒に配設された点火装
置に与える点火制御装置において、 (a)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
ンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に関するファ
ジィ集合とエンジンの燃焼室から排出されている排気ガ
ス中の酸素濃度に関するファジィ集合とエンジンの燃焼
室へ供給されている空気の有効供給量に関するファジィ
集合との間で成立する第1のファジィ規則に基づき、エ
ンジン回転数検出センサ(23)によって検出されもしく
はエンジン回転数算出装置(23A)によってクランク角
度検出センサ(21)の検出したクランク角度から算出さ
れたエンジン回転数と空気供給量検出センサ(24)によ
って検出されたエンジンの燃焼室へ供給されている空気
の供給量と排気ガス酸素濃度検出センサ(26)によって
検出された排気ガス中の酸素濃度とに応じて、ファジィ
推論によってエンジンの燃焼室へ供給されている空気の
有効供給量を求めるための空気供給量推論装置(31)
と、 (b)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
ンから排出されている排気ガス中の酸素濃度に関するフ
ァジィ集合とエンジンに印加されている負荷に関するフ
ァジィ集合との間で成立する第2のファジィ規則に基づ
き、エンジン回転数検出センサ(23)によって検出され
もしくはエンジン回転数算出装置(23A)によってクラ
ンク角度検出センサ(21)の検出したクランク角度から
算出されたエンジン回転数と排気ガス酸素濃度検出セン
サ(26)によって検出された排気ガス中の酸素濃度とに
応じて、ファジィ推論によってエンジンに印加されてい
る負荷を求めるための負荷推論装置(32)と、 (c)エンジンの回転数に関すファジィ集合とエンジン
の燃焼室に対する空気の有効供給量に関するファジィ集
合とノッキング情報に関するファジィ集合とエンジンに
印加されている負荷に関するファジィ集合と進角に関す
るファジィ集合との間で成立する第3のファジィ規則に
基づき、エンジン回転数検出センサ(23)によって検出
されもしくはエンジン回転数算出装置(23A)によって
クランク角度検出センサ(21)の検出したクランク角度
から算出されたエンジン回転数と空気供給量推論装置
(31)によって求められたエンジンの燃焼室へ供給され
ている空気の有効供給量とノッキング検出センサ(27)
によって検出されたノッキング情報と負荷推論装置(3
2)によって求められた負荷とに応じて、ファジィ推論
によって進角を求めるための進角推論装置(35)と、 (d)クランク角度検出センサ(21)によって検出され
たクランク角度から点火時刻検出装置(41)によって検
出された点火時刻を進角推論装置(35)によって求めら
れた進角に応じて補正して得た補正点火時刻に点火制御
信号を発生し、気筒検出センサ(28)によって検出され
た気筒情報を気筒判別装置(51)によって処理して判別
された気筒に付設の点火装置(61)に対して与えるため
の点火制御信号発生装置(71)と を備えてなることを特徴とする点火制御装置」 である。
[作用] 本発明にかかる点火制御装置は、上述の[問題点の解
決手段]の欄に明示したごとく、点火制御信号を発生し
てエンジンの気筒に配設された点火装置に与える点火制
御装置であって、特に、(a)エンジンの回転数に関す
るファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されている空
気の供給量に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室か
ら排出されている排気ガス中の酸素濃度に関するファジ
ィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されている空気の有効
供給量に関するファジィ集合との間で成立する第1のフ
ァジィ規則に基づき、エンジン回転数検出センサによっ
て検出されもしくはエンジン回転数算出装置によってク
ランク角度検出センサの検出したクランク角度から算出
されたエンジン回転数と空気供給量検出センサによって
検出されたエンジンの燃焼室へ供給されている空気の供
給量と排気ガス酸素濃度検出センサによって検出された
排気ガス中の酸素濃度とに応じて、ファジィ推論によっ
てエンジンの燃焼室へ供給されている空気の有効供給量
を求めるための空気供給量推論装置と、(b)エンジン
の回転数に関するファジィ集合とエンジンから排出され
ている排気ガス中の酸素濃度に関するファジィ融合とエ
ンジンに印加されている負荷に関するファジィ集合との
間で成立する第2のファジィ規則に基づき、エンジン回
転数検出センサによって検出されたもしくはエンジン回
転数算出装置によってクランク角度検出センサの検出し
たクランク角度から算出されたエンジン回転数と排気ガ
ス酸素濃度検出センサによって検出された排気ガス中の
酸素濃度とに応じて、ファジィ推論によってエンジンに
印加されている負荷を求めるための負荷推論装置と、
(c)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
ンの燃焼室に対する空気の有効供給量に関するファジィ
集合とノッキング情報に関するファジィ集合とエンジン
に印加されている負荷に関するファジィ集合と進角に関
するファジィ集合との間で成立する第3のファジィ規則
に基づき、エンジン回転数検出センサによって検出され
もしくはエンジン回転数算出装置によってクランク角度
検出センサの検出したクランク角度から算出されたエン
ジン回転数と空気供給量推論装置によって求められたエ
ンジンの燃焼室へ供給されている空気の有効供給量とノ
ッキング検出センサによって検出されたノッキング情報
と負荷推論装置によって求められた負荷とに応じて、フ
ァジィ推論によって進角を求めるための進角推論装置
と、(d)クランク角度検出センサによって検出された
クランク角度から点火時刻検出装置によって検出された
点火時刻を進角推論装置によって求められた進角に応じ
て補正して得た補正点火時刻に点火制御信号を発生し、
気筒検出センサによって検出された気筒情報を気筒判別
装置によって処理して判別された気筒に付設の点火装置
に対して与えるための点火制御信号発生装置とを備えて
いるので、 (i)ファジィ推論を簡潔化する作用 をなし、ひいては (ii)ファジィ推論の実行回路を簡潔化する作用 ならびに (iii)ファジィ推論を迅速化する作用 をなし、結果的に (vi)小型化ないし低廉化を達成し、かつ点火制御の即
時性を確保する作用 をなす。
[実施例] 次に、本発明にかかる点火制御装置において、その好
ましい実施例を挙げ、添付図面を参照しつつ、具体的に
説明する。
しかしながら、以下に説明する実施例は、本発明の理
解を容易化ないし促進化するために記載されるものであ
って、本発明を限定するために記載されるものではな
い。
換言すれば、以下に説明される実施例において開示さ
れる各要素は、本発明の精神ならびに技術的範囲に属す
る全ての設計変更ならびに均等物置換を含むものであ
る。
(添付図面) 第1図は、本発明にかかる点火制御装置の第1の実施
例を示すための回路図である。
第2図(a)〜(g)は、第1図実施例の動作を説明
するためのグラフであって、空気供給量推論装置31,負
荷推論装置32および進角推論装置35におけるファジィ推
論で使用されるファジィ集合の一例を示している。
第3図(a1)〜(i)は、第1図実施例の動作を説明
するためのグラフであって、空気供給量推論装置31にお
けるファジィ推論の一例を示している。
第4図(a1)〜(e)は、第1図実施例の動作を説明
するためのフラグであって、負荷推論装置32におけるフ
ァジィ推論の一例を示している。
第5図(a1)〜(m)は、第1図実施例の動作を説明
するためのグラフであって、進角推論装置35におけるフ
ァジィ推論の一例を示している。
第6図は、本発明にかかる点火制御装置の第2の実施
例を示すための回路図である。
第7図は、本発明にかかる点火制御装置の第2の実施
例を示すための回路図である。
第8図は、本発明にかかる点火制御装置の第3の実施
例を示すための回路図である。
(第1の実施例の構成) まず、第1図を参照しつつ、本発明にかかる点火制御
装置の第1の実施例について、その構成を詳細に説明す
る。
10は、本発明にかかる点火制御装置であって、クラン
ク角度を検出するためのクランク角度検出センサ21と、
エンジンの単位時間あたりの回転数を検出するためのエ
ンジン回転数検出センサ23と、気化器ひいてはエンジン
に対して与えられている空気の供給量を検出するための
空気供給量検出センサ24と、エンジンから排出された排
気ガス中の酸素濃度を検出するための排気ガス濃度検出
センサ26と、ノッキング(すなわちエンジンの燃焼室内
における燃料の異常燃焼)を検出するためのノッキング
検出センサ27と、気筒の所定位置(例えば上死点位置)
に配置されておりピストンがその所定位置に到達したこ
と(すなわち気筒情報)を検出するための気筒検出セン
サ28とを備えている。
本発明にかかる点火制御装置10は、また、エンジン回
転数検出センサ23と空気供給量検出センサ24と排気ガス
酸素濃度検出センサ26とに接続されており、エンジン回
転数検出センサ23から与えられたエンジン回転数の検出
結果と空気供給量検出センサ24から与えられた空気供給
量の検出結果と排気ガス酸素濃度検出センサ26から与え
られた排気ガス酸素濃度の検出結果とから、エンジンの
燃焼室に対する空気の有効供給量をファジィ推論によっ
て求めるための空気供給量推論装置31を備えている。
本発明にかかる点火制御装置10は、加えて、エンジン
回転数検出センサ23と排気ガス酸素濃度検出センサ26と
に接続されており、エンジン回転数検出センサ23から与
えられたエンジン回転数の検出結果と排気ガス酸素濃度
検出センサ26から与えれた排気ガス酸素濃度の検出結果
とから、エンジンに印加されている負荷をファジィ推論
によって求めるための負荷推論装置32を備えている。
本発明にかかる点火制御装置10は、加えてまた、ノッキ
ング検出センサ27に接続されておりノッキング情報(こ
こではエンジンの燃焼室内における燃料の異常燃焼に伴
なう衝撃に関する情報)を取出すためのフィルタ34と、
エンジン回転数検出センサ23と空気供給量推論装置31と
負荷推論装置32とフィルタ34とに接続されておりエンジ
ン回転数検出センサ23から与えられたエンジン回転数の
検出結果と空気供給量推論装置31から与えられた空気の
有効供給量の推論結果と負荷推論装置32から与えられた
負荷の推論結果とフィルタ34によって取出されたノッキ
ング情報とから進角をファジィ推論によって求めるため
の進角推論装置35とを備えている。
本発明にかかる点火制御装置10は、更に、クランク角
度検出センサ21に接続されておりクランク角度検出セン
サ21から与えられたクランク角度の検出結果から点火す
べき時刻(“点火時刻”という)を検出するための点火
時刻検出装置41と、気筒検出センサ28に接続されており
気筒検出センサ28によって検出された気筒情報を処理し
て点火するべき状態にある気筒を判別し気筒判別信号を
出力するための気筒判別装置51と、点火時刻検出装置41
と気筒判別装置51と進角推論装置35とに接続されており
進角推論装置35から与えられた進角の推論結果に応じて
点火時刻検出装置41から与えられた点火時刻を補正しそ
の補正点火時刻に点火制御信号を発生して気筒判別装置
51の判別した気筒に付設の点火装置61に対して与えらる
ための点火制御信号発生装置71とを備えている。
(第1の実施例の作用) 更に、第1図を参照しつつ、本発明にかかる点火制御
装置の第1の実施例について、その作用を詳細に説明す
る。
空気の有効供給量の推論 エンジンの燃焼室へ供給された空気の有効供給量は、
空気供給量推論装置31において、以下のごとく、ファジ
ィ推論によって求められる。
すなわち、空気供給量推論装置31は、エンジン回転数
に関するファジィ集合(たとえば第2図(a)のファジ
ィ集合A)とエンジンの燃焼室に対する空気供給量に関
するファジィ集合(たとえば第2図(b)のファジィ集
合B)と排気ガス酸素濃度に関するファジィ集合(たと
えば第2図(c)のファジィ集合C)とエンジンの燃焼
室に対する空気の有効供給量に関するファジィ集合(た
とえば第2図(d)のファジィ集合D)との間で成立す
るファジィ規則(たとえば第1表に示したファジィ規則
f1〜f8)に基づき、エンジン回転数検出センサ23から与
えられたエンジン回転数の検出結果と空気供給量検出セ
ンサ24から与えられた空気供給量の検出結果と排気ガス
酸素濃度検出センサ26から与えられた排気ガス酸素濃度
の検出結果とに応じて、ファジィ推論によりエンジンの
燃焼室に対する空気の有効供給量を求める。以下、空気
供給量推論装置31におけるファジィ推論は、第2図
(a)〜(d)に示したファジィ集合A〜Dの間で成立
する第1表に示したファジィ規則f1〜f8に基づいて実行
されるものとして例示的に説明する。したがって、本発
明では、所望により (i)ファジィ集合A〜Dに含まれたメンバーシップ関
数を増減し、もしくはその形状を変更してもよく、また
(ii)ファジィ規則f1〜f8の数を増減し、もしくはその
内容を変更してもよい。
空気供給量推論装置31におけるファジィ推論は、エン
ジン回転数検出センサ23から与えられたエンジン回転数
の検出結果と空気供給量検出センサ24から与えられた空
気供給量の検出結果と排気ガス酸素濃度検出センサ26か
ら与えれた排気ガス酸素濃度の検出結果とについて一般
化して説明すると多大の煩雑さが伴なうので、ここで
は、エンジン回転数検出サンサ23から与えられたエンジ ン回転数の検出結果と空気供給量検出センサ24から与え
られた空気供給量の検出結果と排気ガス酸素濃度検出セ
ンサ26から与えられた排気ガス酸素濃度の検出結果と
が、それぞれ第2表に示したとおりである場合を挙げ
て、例示的に説明する。
空気供給量推論装置31は、ファジィ規則f1に関し、ま
ず(i)第1表に基づき、第2図(b)に示したファジ
ィ集合Bに含まれているメンバーシップ関数ZBを選出
し、次いで(ii)空気供給量2000l/分に対応するメンバ
ーシップ関数ZBの関数値▲▼を第3図(a1)に示
したごとく求める。空気供給量推論装置31は、空気供給
量2000l/分に対応するメンバーシップ関数ZBの関数値▲
▼に対応する高さ位置▲▼で、第2図
(d)に示したファジィ集合Dに属するメンバーシップ
関数ZDを切断して第3図(a2)に示したごとく梯形状の
メンバーシップ関数ZD *1を作成する。
空気供給量推論装置31は、ファジィ規則f2に関し、ま
ず(i)第1表に基づき、第2図(b)に示したファジ
ィ集合Bに含まれているメンバーシップ関数SBを選出
し、次いで(ii)空気供給量2000l/分に対応するメンバ
ーシップ関数SBの関数値▲▼を第3図(b1)に示
したごとく求める。空気供給量推論装置31は、空気供給
量2000l/分に対応するメンバーシップ関数SBの関数値▲
▼に対応する高さ位置で、第2図(d)に示した
ファジィ集合Dに属するメンバーシップ関数SDを切断し
て第3図(b2)に示したごとく梯形状のメンバーシップ
関数SD *2を作成する。
空気供給量推論装置31は、ファジィ規則f3に関し、ま
ず(i)第1表に基づき、第2図(b)に示したファジ
ィ集合Bに含まれているメンバーシップ関数MBを選出
し、次いで(ii)空気供給量2000l/分に対応するメンバ
ーシップ関数MBの関数値▲▼を第3図(c1)に示
したごとく求める。空気供給量推論装置31は、空気供給
量2000l/分に対応するメンバーシップ関数MBの関数値▲
▼に対応する高さ位置で、第2図(d)に示した
ファジィ集合Dに属するメンバーシップ関数MDを切断し
て第3図(c)に示したごとく梯形状のメンバーシップ
関数SD *3を作成する。
空気供給量推論装置31は、ファジィ規則f4に関し、ま
ず(i)第1表に基づき、第2図(a)に示したファジ
ィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数MAと第2図
(b)に示したファジィ集合Bに含まれているメンバー
シップ関数MBとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲
▼と空気供給量2000l/分に対応するメンバーシッ
プ関数MBの関数値▲▼とを第3図(d1)(d2)に
示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対応
するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼が空気供
給量2000l/分に対応するメンバーシップ関数MBの関数値
▲▼よりも小さいので、空気供給量推論装置31
は、第2図(d)に示したファジィ集合Dに属するメン
バーシップ関数LDを高さ▲▼の位置で切断して第
3図(d3)に示したごとく梯形状(ここでは高さ0)の
メンバーシップ関数LD *4を作成する。
空気供給量推論装置31は、ファジィ規則f5に関し、ま
ず(i)第1表に基づき、第2図(b)に示したファジ
ィ集合Bに含まれているメンバーシップ関数SBと第2図
(c)に示したファジィ集合Cに含まれているメンバー
シップ関数SCとを選出し、次いで(ii)空気供給量2000
l/分に対応するメンバーシップ関数SBの関数値▲
▼と排気ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシップ関
数SCの関数値▲▼とを第3図(e1)(e2)に示し
たごとく求める。空気供給量が2000l/分に対するメンバ
ーシップ関数SBの関数値▲▼が排気ガス酸素濃度
13%に対応するメンバーシップ関数SCの関数値▲
▼より大きいので、空気供給量推論装置31は、第2図
(d)に示したファジィ集合Dに属するメンバーシップ
関数ZDを高さ位置▲▼で切断して第3図(e3)に
示したごとく梯形状のメンバーシップ関数ZD *5を作成す
る。
空気供給量推論装置31は、ファジィ規則f6に関し、ま
ず(i)第1表に基づき、第2図(b)に示したファジ
ィ集合Bに含まれているメンバーシップ関数SBと第2図
(c)に示したファジィ集合Cに含まれているメンバー
シップ関数Lcとを選出し、次いで(ii)空気供給量2000
l/分に対応するメンバーシップ関数SBの関数値▲
▼と排気ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシップ関
数LCの関数値▲▼とを第3図(f1)(f2)に示し
たごとく求める。空気供給量が2000l/分に対するメンバ
ーシップ関数SBの関数値▲▼が排気ガス酸素濃度
13%に対応するメンバーシップ関数LCの関数値▲
▼より小さいので、空気供給量推論装置31は、第2図
(d)に示したファジィ集合Dに属するメンバーシップ
関数MDを高さ位置▲▼で切断して第3図(f3)に
示したごとく梯形状(ここでは高さO)のメンバーシッ
プ関数MD *6を作成する。
空気供給量推論装置31は、ファジィ規則f7に関し、ま
ず(i)第1表に基づき、第2図(b)に示したファジ
ィ集合Bに含まれているメンバーシップ関数MBと第2図
(c)に示したファジィ集合Cに含まれているメンバー
シップ関数SCとを選出し、次いで(ii)空気供給量2000
l/分に対応するメンバーシップ関数MBの関数値▲
▼と排気ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシップ関
数SCの関数値▲▼とを第3図(g1)(g2)に示し
たごとく求める。空気供給量が2000l/分に対するメンバ
ーシップ関数MBの関数値▲▼が排気ガス酸素濃度
13%に対応するメンバーシップ関数SCの関数値▲
▼より小さいので、空気供給量推論装置31は、第2図
(d)に示したファジィ集合Dに属するメンバーシップ
関数MDを高さ位置▲▼で切断して第3図(g3)に
示したごとく梯形状のメンバーシップ関数MD *7を作成す
る。
空気供給量推論装置31は、ファジィ規則f8に関し、ま
ず(i)第1表に基づき、第2図(b)に示したファジ
ィ集合Bに含まれているメンバーシップ関数MBと第2図
(c)に示したファジィ集合Cに含まれているメンバー
シップ関数Lcとを選出し、次いで(ii)空気供給量2000
l/分に対応するメンバーシップ関数MBの関数値▲
▼と排気ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシップ関
数LCの関数値▲▼とを第3図(h1)(h2)に示し
たごとく求める。空気供給量が2000l/分に対するメンバ
ーシップ関数MBの関数値▲▼が排気ガス酸素濃度
13%に対応するメンバーシップ関数LCの関数値▲
▼より大きいので、空気供給量推論装置31は、第2図
(d)に示したファジィ集合Dに属するメンバーシップ
関数LDを高さ位置▲▼で切断して第3図(g3)に
示したごとく梯形状(ここでは高さO)のメンバーシッ
プ関数LD *8を作成する。
空気供給量推論装置31は、上述で作成したメンバーシ
ップ関数ZD *1,SD *2,MD *3,LD *4,ZD *5,MD *6,MD *7
LD *8で包囲されたハッチング領域について第3図(i)
に示したごとく重心を算出し、その横座標1980l/分を空
気の有効供給量と推論する。
負荷の推論 エンジンに印加されている負荷は、負荷推論装置32に
おいて、以下のごとく、ファジィ推論によって求められ
る。
すなわち、負荷推論装置32は、エンジン回転数に関す
るファジィ集合(たとえば第2図(a)のファジィ集合
A)と排気ガス酸素濃度に関するファジィ集合(たとえ
ば第2図(c)のファジィ集合C)とエンジンに印加さ
れている負荷に関するファジィ集合(たとえば第2図
(g)のファジィ集合G)との間で成立するファジィ規
則(たとえば第3表に示したファジィ規則g1〜g4)に基
づき、エンジン回転数検出センサ23から与えられたエン
ジン回転数の検出結果と排気ガス酸素濃度検出センサ26
から与えられた排気ガス酸素濃度の検出結果とに応じ
て、ファジィ推論によりエンジンに印加されている負荷
を求める。以下、負荷推論装置32におけるファジィ推論
は、第2図(a)(c)(g)に示したファジィ集合A,
C,Gの間で成立する第3表に示したファジィ規則g1〜g4
に基づいて実行されるものとして例示的に説明する。し
たがって、本発明では、所望により(i)ファジィ集合
A,C,Gに含まれたメンバーシップ関 数を増減し、もしくはその形状を変更してもよく、また
(ii)ファジィ規則g1〜g4の数を増減し、もしくはその
内容を変更してもよい。
負荷推論装置32におけるファジィ推論は、エンジン回
転数検出センサ23から与えられたエンジン回転数の検出
結果と排気ガス酸素濃度検出センサ26から与えられた排
気ガス酸素濃度の検出結果とについて一般化して説明す
ると多大の煩雑さが伴なうので、ここでは、エンジン回
転数検出センサ23から与えられたエンジン回転数の検出
結果と排気ガス酸素濃度検出センサ26から与えられた排
気ガス酸素濃度の検出結果とが、それぞれ第2表に示し
たとおりである場合を挙げて、例示的に説明する。
負荷推論装置32は、ファジィ規則g1に関し、関し、ま
ず(i)第3表に基づき、第2図(a)に示したファジ
ィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数SAと第2図
(c)に示したファジィ集合Cに含まれているメンバー
シップ関数SCとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼と排気ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシ
ップ関数SCの関数値▲▼とを第4図(a1)(a2
に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対
応するメンバーシップ関数SAの関数値▲▼が排気
ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシップ関数SCの関
数値▲▼よりも小さいので、負荷推論装置32は、
第2図(g)に示したファジィ集合Gに属するメンバー
シップ関数MGを高さ▲▼の位置で切断して第4図
(a3)に示したごとく梯形状のメンバーシップ関数MG *1
を作成する。
負荷推論装置32は、ファジィ規則g2に関し、関し、ま
ず(i)第3表に基づき、第2図(a)に示したファジ
ィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数SAと第2図
(c)に示したファジィ集合Cに含まれているメンバー
シップ関数LCとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼と排気ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシ
ップ関数LCの関数値▲▼とを第4図(b1)(b2
に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対
応するメンバーシップ関数SAの関数値▲▼が排気
ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシップ関数LCの関
数値▲▼よりも大きいので、負荷推論装置32は、
第2図(g)に示したファジィ集合Gに属するメンバー
シップ関数ZGを高さ▲▼の位置で切断して第4図
(b3)に示したごとく梯形状(ここでは高さO)のメン
バーシップ関数ZG *2を作成する。
負荷推論装置32は、ファジィ規則g3に関し、関し、まず
(i)第3表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数MAと第2図
(c)に示したファジィ集合Cに含まれているメンバー
シップ関数SCとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲
▼と排気ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシ
ップ関数SCの関数値▲▼とを第4図(c1)(c2
に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対
応するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼が排気
ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシップ関数SCの関
数値▲▼よりも小さいので、負荷推論装置32は、
第2図(g)に示したファジィ集合Gに属するメンバー
シップ関数LGを高さ▲▼の位置で切断して第4図
(c3)に示したごとく梯形状(ここでは高さO)のメン
バーシップ関数LG *3を作成する。
負荷推論装置32は、ファジィ規則g4に関し、関し、ま
ず(i)第3表に基づき、第2図(a)に示したファジ
ィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数MAと第2図
(c)に示したファジィ集合Cに含まれているメンバー
シップ関数LCとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲
▼と排気ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシ
ップ関数LCの関数値▲▼とを第4図(d1)(d2
に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対
応するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼が排気
ガス酸素濃度13%に対応するメンバーシップ関数LCの関
数値▲▼と同じおおきさであるので、負荷推論装
置32は、第2図(g)に示したファジィ集合Gに属する
メンバーシップ関数SGを高さ▲▼の位置で切断し
て第4図(d3)に示したごとく梯形状(ここだは高さ
O)のメンバーシップ関数SG *4を作成する。
負荷推論装置32は、上述で作成したメンバーシップ関
数MG *1,ZG *2,LG *3,SG *4で包囲されたハッチング領域
について第4図(e)に示したごとく重心を算出し、そ
の横座標20kgfmを負荷と推論する。
進角の推論 進角は、進角推論装置35において、以下のごとく、フ
ァジィ推論によって求められる。
すなわち、進角推論装置35は、エンジン回転数に関す
るファジィ集合(たとえば第2図(a)のファジィ集合
A)とエンジンの燃焼室に対する空気の有効供給量に関
するファジィ集合(たとえば第2図(d)のファジィ集
合D)とエンジンに印加されている負荷に関するファジ
ィ集合(たとえば第2図(g)のファジィ集合G)とノ
ッキング情報に関するファジィ集合(たとえば第2図
(e)のファジィ集合E)と進角に関するファジィ集合
(たとえば第2図(f)のファジィ集合F)との間で成
立するファジィ規則(たとえば第4表に示したファジィ
規則h1〜h12)に基づき、エンジン回転数検出センサ23
から与えられたエンジン回転数の検出結果と空気供給量
推論装置31から与えられた空気の有効供給量の推論結果
と負荷推論装置32から与えられたエンジンに対する負荷
の推論結果とノッキング検出センサ27からフィルタ34を
介して与えらたノッキング情報の検出結果とに応じて、
ファジィ推論により進角を求める。以下、進角推論装置
35におけるファジィ推論は、第2図(a),(d)〜
(g)に示したファジィ集合A,D〜Gの間で成立する第
2表に示したファジィ規則h1〜h12に基づいて実行され
るものとして例示的に説明する。したがって、本発明で
は、所望により(i)ファジィ集合A,D〜Gに含まれた
メン バーシップ関数を増減し、もしくはその形状を変更して
もよく、また(ii)ファジィ規則h1〜h12の数を増減
し、もしくはその内容を変更してもよい。
進角推論装置35におけるファジィ推論は、エンジン回
転数検出センサ23から与えられたエンジン回転数の検出
結果と空気供給量推論装置31から与えられた空気の有効
供給量の推論結果と負荷推論装置32から与えらえたエン
ジンに対する負荷の推論結果とノッキング検出センサ27
からフィルタ34を介して与えられたノッキング情報の検
出結果とについて一般化して説明すると多大の煩雑さが
伴なうので、ここでは、エンジン回転数検出センサ23か
ら与えられたエンジン回転数の検出結果とノッキング検
出センサ27からフィルタ34を介して与えられたノッキン
グ情報の検出結果とが、それぞれ第2表に示したとおり
であり、かつ空気供給量推論装置31から与えられたエン
ジンの燃焼室に対する空気の有効供給量の推論結果と負
荷推論装置32から与えられたエンジンに対する負荷の推
論結果とがそれぞれ上述のとおり1980l/分と20kgfmであ
る場合を挙げて、例示的に説明する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h1に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数ZAと第2図
(d)に示したファジィ集合Dに含まれているメンバー
シップ関数SDとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数ZAの関数値▲
▼と空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバ
ーシップ関数SDの関数値▲▼とを第5図(a1
(a2)に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/
分に対応するメンバーシップ関数ZAの関数値▲▼
が空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバーシップ
関数SDの関数値▲▼よりも小さいので、進角推論
装置35は、第2図(f)に示したファジィ集合Fに属す
るメンバーシップ関数SFを高さ▲▼の位置で切断
して第5図(a3)に示したごとく梯形状のメンバーシッ
プ関数SF *1を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h2に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数SAと第2図
(d)に示したファジィ集合Dに含まれているメンバー
シップ関数ZDとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼と空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバ
ーシップ関数ZDの関数値▲▼とを第5図(b1
(b2)に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/
分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲▼
が空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバーシップ
関数ZDの関数値▲▼よりも大きいので、進角推論
装置35は、第2図(f)に示したファジィ集合Fに属す
るメンバーシップ関数MFを高さ▲▼の位置で切断
して第5図(b3)に示したごとく梯形状のメンバーシッ
プ関数MF *2を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h3に関し、まず(i)
第3表に基づき、第2図(a)に示したファジィ集合A
に含まれているメンバーシップ関数SAと第2図(d)に
示したファジィ集合Dに含まれているメンバーシップ関
数SDとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数2000回/
分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲▼
と空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバーシップ
関数SDの関数値▲▼とを第5図(c1)(c2)に示
したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対応す
るメンバーシップ関数SAの関数値▲▼が空気の有
効供給量1980l/分に対応するメンバーシップ関数SDの関
数値▲▼よりも小さいので、進角推論装置35は、
第2図(f)に示したファジィ集合Fに属するメンバー
シップ関数SFを高さ▲▼の位置で切断して第5図
(c3)に示したごとく梯形状のメンバーシップ関数SF *3
を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h4に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数SAと第2図
(d)に示したファジィ集合Dに含まれているメンバー
シップ関数MDとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼と空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバ
ーシップ関数MDの関数値▲▼とを第4図(d1
(d2)に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/
分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲▼
が空気の有効供給量が1980l/分に対応するメンバーシッ
プ関数MDの関数値▲▼よりも小さいので、進角推
論装置35は、第2図(f)に示したファジィ集合Fに属
するメンバーシップ関数ZFを高さ▲▼の位置で切
断して第5図(d3)に示したごとく梯形状のメンバーシ
ップ関数ZF *4を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h5に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数MAと第2図
(d)に示したファジィ集合Dに含まれているメンバー
シップ関数SDとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲
▼と空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバ
ーシップ関数SDの関数値▲▼とを第5図(e1
(e2)に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/
分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼
が空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバーシップ
関数SDの関数値▲▼よりも小さいので、進角推論
装置35は、第2図(f)に示したファジィ集合Fに属す
るメンバーシップ関数MFを高さ▲▼の位置で切断
して第5図(e3)に示したごとく梯形状(ここでは高さ
O)のメンバーシップ関数MF *5を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h6に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数MAと第2図
(d)に示したファジィ集合Dに含まれているメンバー
シップ関数MDとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲
▼と空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバ
ーシップ関数MDの関数値▲▼とを第4図(f1
(f2)に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/
分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼
が空気の有効供給量1980l/分に対応するメンバーシップ
関数MDの関数値▲▼よりも小さいので、進角推論
装置35は、第2図(f)に示したファジィ集合Fに属す
るメンバーシップ関数SFを高さ▲▼の位置で切断
して第5図(f3)に示したごとく梯形状(ここでは高さ
O)のメンバーシップ関数SF *6を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h7に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数SAと第2図
(g)に示したファジィ集合Gに含まれているメンバー
シップ関数SGとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼と負荷20kgfmに対応するメンバーシップ関数SG
の関数値▲▼とを第5図(g1)(g2)に示したご
とく求める。エンジン回転数2000回/分に対応するメン
バーシップ関数SAの関数値▲▼が負荷20kgfmに対
応するメンバーシップ関数SGの関数値▲▼よりも
大きいので、進角推論装置35は、第2図(f)に示した
ファジィ集合Fに属するメンバーシップ関数SFを高さ▲
▼の位置で切断して第5図(g3)に示したごとく
梯形状のメンバーシップ関数SF *7を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h8に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数SAと第2図
(g)に示したファジィ集合Gに含まれているメンバー
シップ関数MGとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼と負荷20kgfmに対応するメンバーシップ関数MG
の関数値▲▼とを第5図(h1)(h2)に示したご
とく求める。エンジン回転数2000回/分に対応するメン
バーシップ関数SAの関数値▲▼が負荷20kgfmに対
応するメンバーシップ関数MGの関数値▲▼よりも
小さいので、進角推論装置35は、第2図(f)に示した
ファジィ集合Fに属するメンバーシップ関数MFを高さ▲
▼の位置で切断して第5図(h3)に示したごとく
梯形状のメンバーシップ関数MF *8を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h9に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数MAと第2図
(e)に示したファジィ集合Eに含まれているメンバー
シップ関数SEとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼とノッキング情報2Vに対応するメンバーシップ
関数SEの関数値▲▼とを第5図(i1)(i2)に示
したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対応す
るメンバーシップ関数SAの関数値▲▼がノッキン
グ情報2Vに対応するメンバーシップ関数ZEの関数値▲
▼よりも小さいので、進角推論装置35は、第2図
(f)に示したファジィ集合Fに属するメンバーシップ
関数SFを高さ▲▼の位置で切断して第5図(i3
に示したごとく梯形状のメンバーシップ関数ZF *9を作成
する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h10に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数SAと第2図
(e)に示したファジィ集合Eに含まれているメンバー
シップ関数MEとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼とノッキング情報2Vに対応するメンバーシッ
プ関数MEの関数値▲▼とを第4図(j1)(j2
に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対
応するメンバーシップ関数SAの関数値▲▼がノ
ッキング情報2Vに対応するメンバーシップ関数MEの関数
値▲▼よりも大きいので、進角推論装置35は、
第2図(f)に示したファジィ集合Fに属するメンバー
シップ関数ZFを高さ▲▼の位置で切断して第5
図(j3)に示したごとく梯形状のメンバーシップ関数ZF
*10を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h11に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数MAと第2図
(e)に示したファジィ集合Eに含まれているメンバー
シップ関数SEとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲
▼とノッキング情報2Vに対応するメンバーシッ
プ関数SEの関数値▲▼とを第5図(k1)(k2
に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対
応するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼がノ
ッキング情報2Vに対応するメンバーシップ関数SEの関数
値▲▼よりも小さいので、進角推論装置35は、
第2図(f)に示したファジィ集合Fに属するメンバー
シップ関数SFを高さ▲▼の位置で切断して第5
図(k3)に示したごとく梯形状(ここでは高さ0)のメ
ンバーシップ関数SF *11を作成する。
進角推論装置35は、ファジィ規則h12に関し、まず
(i)第2表に基づき、第2図(a)に示したファジィ
集合Aに含まれているメンバーシップ関数MAと第2図
(e)に示したファジィ集合Eに含まれているメンバー
シップ関数MEとを選出し、次いで(ii)エンジン回転数
2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲
▼とノッキング情報2Vに対応するメンバーシッ
プ関数MEの関数値▲▼とを第5図(l1)(l2
に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対
応するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼がノ
ッキング情報2Vに対応するメンバーシップ関数MEの関数
値▲▼よりも小さいので、進角推論装置35は、
第2図(f)に示したファジィ集合Fに属するメンバー
シップ関数SFを高さ▲▼の位置で切断して第5
図(l3)に示したごとく梯形状(ここでは高さ0)のメ
ンバーシップ関数SF *12を作成する。
進角推論装置35は、上述で作成したメンバーシップ関
数SF *1,MF *2,SF *3,ZF *4,MF *5,SF *6,SF *7,MF *8
ZF *9,ZF *10,SF *11,SF *12で包囲されたハッチング領
域について第5図(m)に示したごとく重心を算出し、
その横座標23.9度を進角と推論する。
気筒判別信号の発生 気筒判別装置51は、気筒検出センサ28から与えられた
検出結果(すなわち気筒情報)を処理することにより、
点火すべき状態にある気筒を判別して気筒判別信号とし
て出力する。
気筒判別信号は、たとえば、気筒が点火すべき状態に
あるとき高レベル状態となる信号であって、各気筒ごと
に発生されている。
点火制御信号の発生 点火制御信号は、点火制御信号発生装置71において、
以下のごとく発生され、点火装置61に与えられる。
すなわち、点火制御信号発生装置71は、クランク角度
検出センサ21の検出したクランク角度から点火時刻検出
装置41によって検出された点火時刻を進角推論装置35か
ら与えられた進角の推論結果に応じて補正し(上述の場
合“進角23.9度に相当する時間だけ点火時刻を進める”
よう補正し)、その補正した点火時刻(すなわち補正点
火時刻)に点火制御信号を発生し、気筒検出センサ28の
検出された気筒情報を気筒判別装置51によって処理して
判別された気筒に付設の点火装置61に対して与える。
(第2の実施例) 加えて、第6図を参照しつつ、本発明にかかる点火制
御装置の第2の実施例について、その構成および作用を
詳細に説明する。
第2の実施例は、エンジン回転数検出センサ23がエン
ジン回転数算出装置23Aと置換され、かつエンジン回転
数算出装置23Aの入力端がクランク角度検出センサ21の
出力端に対して接続されており、クランク角度検出セン
サ21か与えられたクランク角度の検出結果からエンジン
回転数を算出していることを除き、第1の実施例と実質
的に同一の構成を有している。
換言すれば、第2の実施例は、エンジンに対して配設
するセンサの数を削減できることを除き、第1の実施例
と実質的に同一の作用効果を有している。
それ故、ここでは、説明を簡潔とするために、第1の
実施例に含まれた要素に相当する要素に対し第1の実施
例と同一の参照番号を付すことにより、その他の詳細な
説明を省略する。
(第3の実施例) 併せて、第7図を参照しつつ、本発明にかかる点火制
御装置の第3の実施例について、その構成および作用を
詳細に説明する。
第3の実施例は、気筒検出センサ28が除去され、かつ
気筒判別装置51の入力端がクランク角度検出センサ21の
出力端に対して接続されており、クランク角度検出セン
サ21から与えられたクランク角度の検出結果から気筒の
動作状態を判別していることを除き、第1の実施例と実
質的に同一の構成を有している。
換言すれば、第3の実施例は、エンジンに対して配設
するセンサの数を削減できることを除き、第1の実施例
と実質的に同一の作用効果を有している。
それ故、ここでは、説明を簡潔とするために、第1の
実施例に含まれた要素に相当する要素に対し第1の実施
例と同一の参照番号を付すことにより、その他の詳細な
説明を省略する。
(第4の実施例) 併せて、第8図を参照しつつ、本発明にかかる点火制
御装置の第4の実施例について、その構成および作用を
詳細に説明する。
第4の実施例は、気筒検出センサ28が除去され、かつ
気筒判別装置51の入力端がクランク角度検出センサ21の
出力端に対して接続されており、クランク角度検出セン
サ21から与えられたクランク角度の検出結果から気筒の
動作状態を判別していることを除き、第2の実施例と実
質的に同一の構成を有している。
換言すれば、第4の実施例は、エンジンに対して配設
するセンサの数を削減できることを除き、第2の実施例
と実質的に同一の作用効果を有している。
それ故、ここでは、説明を簡潔とするために、第2の
実施例に含まれた要素に相当する要素を対し第2の実施
例と同一の参照番号を付すことにより、その他の詳細な
説明を省略する。
(変形例) なお、上述では、ファジィ推論がメンバーシップ関数
の頂部を切断して重心を求めることにより実行されてい
るが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の
周知の要領で(たとえばメンバーシップ関数の高さを変
更して重心を求めることにより)ファジィ推論が実行さ
れる場合も包摂している。換言すれば、本発明は、ファ
ジィ推論を一定のものに限定するものではない。
(3)発明の効果 上述より明らかなように、本発明にかかる点火制御装
置は、点火制御信号を発生してエンジンの気筒に配設さ
れた点火装置に与える点火制御装置であって、特に、
(a)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
ンの燃料室へ供給されている空気の供給量に関するファ
ジィ集合とエンジンの燃焼室から排出されている排気ガ
ス中の酸素濃度に関するファジィ集合とエンジンの燃焼
室へ供給されている空気の有効供給量に関するファジィ
集合との間で成立する第1のファジィ規則に基づき、エ
ンジン回転数検出センサによって検出されもしくはエン
ジン回転数算出装置によってクランク角度検出センサの
検出したクランク角度から算出されたエンジン回転数と
空気供給量検出センサによって検出されたエンジンの燃
焼室へ供給されている空気の供給量と排気ガス酸素濃度
検出センサによって検出された排気ガス中の酸素濃度と
に応じて、ファジィ推論によってエンジンの燃焼室へ供
給されている空気の有効供給量を求めるための空気供給
量推論装置と、(b)エンジンの回転数に関するファジ
ィ集合とエンジンから排出されている排気ガス中の酸素
濃度に関するファジィ集合とエンジンに印加されている
負荷に関するファジィ集合との間で成立する第2のファ
ジィ規則に基づき、エンジン回転数検出センサによって
検出されもしくはエンジン回転数算出装置によってクラ
ンク角度検出センサの検出したクランク角度から算出さ
れたエンジン回転数と排気ガス酸素濃度検出によって検
出された排気ガス中の酸素濃度とに応じて、ファジィ推
論によってエンジンに印加されている負荷を求めるため
の負荷推論装置と、(c)エンジンの回転数に関するフ
ァジィ集合とエンジンの燃焼室に対する空気の有効供給
量に関するファジィ集合とノッキング情報に関するファ
ジィ集合とエンジンに印加されている負荷に関するファ
ジィ集合と進角に関するファジィ集合との間で成立する
第3のファジィ規則に基づき、エンジン回転数検出セン
サによって検出されもしくはエンジンの回転数算出装置
によってクランク角度検出センサの検出したクラク角度
から算出されたエンジン回転数と空気供給量推論装置に
よって求められたエンジンの燃焼室へ供給されている空
気の有効供給量とノッキング検出センサによって検出さ
れたノッキング情報と負荷推論装置によって求められた
負荷とに応じて、ファジィ推論によって進角を求めるた
めの進角推論装置と、(d)クランク角度検出センサに
よって検出されたクランク角度から点火時刻検出装置に
よって検出された点火時刻を進角推論装置によって求め
られた進角に応じて補正して得た補正点火時刻に点火制
御信号を発生し、気筒検出センサによって検出された気
筒情報を気筒判別装置によって処理して判別された気筒
に付設の点火装置に対して与えるための点火制御信号発
生装置とを備えているので、 (i)ファジィ推論を簡潔化できる効果 を有し、ひいては (ii)ファジィ推論の実行回路を簡潔化できる効果 ならびに (iii)ファジィ推論を迅速化できる効果 を有し、結果的に (iv)小型化ないし低廉化を達成し、かつ点火制御の即
時性を確保できる効果 を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる点火制御装置の第1の実施例を
示すための回路図、第2図(a)〜(g)は第1図実施
例の動作を説明するためのグラフ、第3図(a1)〜
(i)は第1図実施例の動作を説明するためのグラフ、
第4図(a1)〜(e)は第1図実施例の動作を説明する
ためのグラフ、第5図(a1)〜(m)は第1図実施例の
動作を説明するためのグラフ、第6図は本発明にかかる
点火制御装置の第2の実施例を示すための回路図、第7
図は本発明にかかる点火制御装置の第2の実施例を示す
ための回路図、第8図は本発明にかかる点火制御装置の
第3の実施例を示すための回路図、第9図は従来例を示
すための回路図である。10 ……点火制御装置 21……クランク角度検出センサ 23……エンジン回転数検出センサ 23A……エンジン回転数算出装置 24……空気供給量検出センサ 26……排気ガス酸素濃度検出センサ 27……ノッキング検出センサ 28……気筒検出センサ 31……空気供給量推論装置 32……負荷推論装置 34……フィルタ 35……進角推論装置 41……点火時刻検出装置 51……気筒判別装置 61……点火装置 71……点火制御信号発生装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】点火制御信号を発生してエンジンの気筒に
    配設された点火装置に与える点火制御装置において、 (a)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
    ンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に関するファ
    ジィ集合とエンジンの燃焼室から排出されている排気ガ
    ス中の酸素濃度に関するファジィ集合とエンジンの燃焼
    室へ供給されている空気の有効供給量に関するファジィ
    集合との間で成立する第1のファジィ規則に基づき、エ
    ンジン回転数検出センサ(23)によって検出されもしく
    はエンジン回転数算出装置(23A)によってクランク角
    度検出センサ(21)の検出したクランク角度から算出さ
    れたエンジン回転数と空気供給量検出センサ(24)によ
    って検出されたエンジンの燃焼室へ供給されている空気
    の供給量と排気ガス酸素濃度検出センサ(26)によって
    検出された排気ガス中の酸素濃度とに応じて、ファジィ
    推論によってエンジンの燃焼室へ供給されている空気の
    有効供給量を求めるための空気供給量推論装置(31)
    と、 (b)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
    ンから排出されている排気ガス中の酸素濃度に関するフ
    ァジィ集合とエンジンに印加されている負荷に関するフ
    ァジィ集合との間で成立する第2のファジィ規則に基づ
    き、エンジン回転数検出センサ(23)によって検出され
    もしくはエンジン回転数算出装置(23A)によってクラ
    ンク角度検出センサ(21)の検出したクランク角度から
    算出されたエンジン回転数と排気ガス酸素濃度検出セン
    サ(26)によって検出された排気ガス中の酸素濃度とに
    応じて、ファジィ推論によってエンジンに印加されてい
    る負荷を求めるための負荷推論装置(32)と、 (c)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
    ンの燃焼室に対する空気の有効供給量に関するファジィ
    集合とノッキング情報に関するファジィ集合とエンジン
    に印加されている負荷に関するファジィ集合と進角に関
    するファジィ集合との間で成立する第3のファジィ規則
    に基づき、エンジン回転数検出センサ(23)によって検
    出されもしくはエンジン回転数算出装置(23A)によっ
    てクランク角度検出センサ(21)の検出したクランク角
    度から算出されたエンジン回転数と空気供給量推論装置
    (31)によって求められたエンジンの燃焼室へ供給され
    ている空気の有効供給量とノッキング検出サンサ(27)
    によって検出されたノッキング情報と負荷推論装置(3
    2)によって求められた負荷とに応じて、ファジィ推論
    によって進角を求めるための進角推論装置(35)と、 (d)クランク角度検出センサ(21)によって検出され
    たクランク角度から点火時刻検出装置(41)によって検
    出された点火時刻を進角推論装置(35)によって求めら
    れた進角に応じて補正して得た補正点火時刻に点火制御
    信号を発生し、気筒検出センサ(28)によって検出され
    た気筒情報を気筒判別装置(51)によって処理して判別
    された気筒に付設の点火装置(61)に対して与えるため
    の点火制御信号発生装置(71)と を備えてなることを特徴とする点火制御装置。
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