JP2875874B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

燃料噴射制御装置

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JP2875874B2 JP27188490A JP27188490A JP2875874B2 JP 2875874 B2 JP2875874 B2 JP 2875874B2 JP 27188490 A JP27188490 A JP 27188490A JP 27188490 A JP27188490 A JP 27188490A JP 2875874 B2 JP2875874 B2 JP 2875874B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、燃料噴射制御信号を発生してエンジンに配
設された燃料噴射装置に与える燃料噴射制御装置に関
し、特に、エンジンに対する空気の供給量に応じて決定
された基本燃料供給量とエンジン回転数などからファジ
ィ推論によって求められた補正燃料供給量とから燃料供
給量を決定してなる燃料噴射制御装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、この種の燃料噴射制御装置としては、第9図に
示した燃料噴射制御装置10のごとく、(i)スロットル
バルブの開度に関するファジィ集合とスロットルバルブ
の開度変化に関するファジィ集合とエンジン回転数に関
するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給される空気
の供給量に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供
給される空気中の酸素濃度に関するファジィ集合と排気
ガス中の酸素濃度に関するファジィ集合と基本燃料供給
量に関するファジィ集合との間で成立する第1のファジ
ィ規則に基づき、スロットルバルブ開度検出センサ101
によって検出されたスロットルバルブの開度とスロット
ルバルブ開度変化検出センサ102によって検出されたス
ロットルバルブの開度変化とエンジン回転数検出センサ
103によって検出されたエンジン回転数と空気供給量検
出センサ104によって検出されたエンジンの燃焼室へ供
給される空気の供給量と酸素濃度検出センサ105によっ
て検出されたエンジンの燃焼室へ供給される空気中の酸
素濃度と排気ガス酸素濃度検出センサ106によって検出
された排気ガス中の酸素濃度とに応じて、基本燃料供給
量推論装置201でファジィ推論によって基本燃料供給量
を求め、かつ(ii)スロットルバルブの開度に関するフ
ァジィ集合とスロットルバルブの開度変化に関するファ
ジィ集合とエンジン回転数に関するファジィ集合とエン
ジン冷却水の温度に関するファジィ集合と増加燃料供給
量に関するファジィ集合との間で成立する第2のファジ
ィ規則に基づき、スロットルバルブ開度検出センサ101
によって検出されたスロットルバルブとスロットルバル
ブ開度変化検出センサ102によって検出されたスロット
ルバルブの開度変化とエンジン回転数検出センサ103に
よって検出されたエンジン回転数とエンジン冷却水温度
検出センサ107によって検出されたエンジン冷却水の温
度とに応じて、増加燃料供給量推論装置202でファジィ
推論によって増加燃料供給量を求め、かつ(iii)エン
ジンの燃焼室へ供給される燃料の温度に関するファジィ
集合とエンジンの燃料室へ供給される空気の温度に関す
るファジィ集合と蓄電器の電圧変動に関するファジィ集
合と補正燃料供給量に関するファジィ集合との間で成立
する第3のファジィ規則に基づき、燃料温度検出センサ
108によって検出されたエンジンの燃焼室へ供給される
燃料の温度と空気温度検出センサ109によって検出され
たエンジンの燃料室へ供給される空気の温度と電圧変動
検出センサ110によって検出された蓄電器の電圧変動と
に応じて、補正燃料供給量推論装置203でファジィ推論
によって補正燃料供給量を求め、更に(iv)基本燃料供
給量推論装置201で求められた基本燃料供給量と増加燃
料供給量推論装置202で求められた増加燃料供給量と補
正燃料供給量推論装置203で求められた補正燃料供給量
とから燃料供給量決定装置204で燃料供給量を求め、そ
ののち(v)クランク角度検出センサ111によって検出
されたクランク角度から噴射時刻検出センサ301によっ
て燃料噴射時刻を検出し、(vi)燃料供給量決定装置20
4によって求められた燃料供給量を変換装置601で噴射時
刻検出装置301によって検出された噴射時刻から始まる
燃料噴射時間に変換し、(vii)スロットルバルブの開
度に関するファジィ集合とスロットルバルブの開度変化
に関するファジィ集合とエンジン回転数に関するファジ
ィ集合とエンジンの燃焼室に対する燃料の供給もしくは
遮断に関するファジィ集合との間で成立する第4のファ
ジィ規則に基づき、スロットルバルブ開度検出センサ10
1によって検出されたスロットルバルブの開度とスロッ
トルバルブ開度変化検出センサ102によって検出された
スロットルバルブの開度変化とエンジン回転数検出セン
サ103によって検出されたエンジン回転数とに応じて、
燃料供給遮断推論装置501でファジィ推論によってエン
ジンの燃焼室に対する燃料の供給もしくは遮断を求めて
燃料供給遮断信号として出力し、(viii)変換装置601
で変換された燃料噴射時間に応じて燃料噴射制御信号発
生装置801で燃料噴射制御信号を発生し燃料供給遮断推
論装置501から出力された燃料供給遮断信号および気筒
検出センサ112によって検出され気筒判別装置401によっ
て判別された気筒の動作状態にしたがってエンジンに配
設された燃料噴射装置701に与えてなるものが提案され
ていた。
[解決すべき問題点] しかしながら、従来の燃料噴射制御装置10では、基本
燃料供給量推論装置201でファジィ推論によって求めた
基本燃料供給量と増加燃料供給量推論装置202でファジ
ィ推論によって求めた増加燃料供給量と補正燃料供給量
推論装置203でファジィ推論によって求めた補正燃料供
給量とから燃料供給量決定装置204で燃料供給量を決定
していたので、(i)燃料供給量を求めるためのファジ
ィ推論を少なくとも3箇所で実行しなければならず煩雑
となる欠点があり、ひいては(ii)ファジィ推論の実行
回路が煩雑となる欠点があり、併せて(iii)ファジィ
推論に多大の時間を必要とする欠点があり、結果的に
(iv)小型化ないし低廉化を達成できず、また燃料噴射
制御の即時性を確保できない欠点があった。
そこで、本発明は、これらの欠点を除去すべく、エン
ジンに対する空気の供給量に応じて決定された基本燃料
供給量とエンジン回転数などからファジィ推論によって
求められた補正燃料供給量とから燃料供給量を決定して
なる燃料噴射制御装置を提供せんとするものである。
(2)発明の構成 [問題点の解決手段] 本発明により提供される問題点の解決手段は、 「燃料噴射制御信号を発生してエンジンに配設された燃
料噴射装置に与える燃料噴射制御装置において、 (a)空気供給量検出センサ(104)によって検出され
たエンジンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に応
じてエンジンの燃焼室に対する基本燃料供給量を決定す
るための基本燃料供給量決定装置(201)と、 (b)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
ンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に関するファ
ジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されている空気中の
酸素濃度に関するファジィ集合とエンジン冷却水の温度
に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されて
いる燃料の温度に関するファジィ集合とエンジンの燃料
室へ供給されている空気の温度に関するファジィ集合と
蓄電器の電圧変動に関するファジィ集合とエンジンの燃
焼室に対する補正燃料供給量に関するファジィ集合との
間で成立する第1のファジィ規則に基づき、エンジン回
転数検出センサ(103)によって検出されもしくはエン
ジン回転数算出装置(103A)によってクランク角度検出
センサ(111)の検出したクランク角度から算出された
エンジンの回転数と空気供給量検出センサ(104)によ
って検出されたエンジンの燃焼室へ供給されている空気
の供給量と酸素濃度検出センサ(105)によって検出さ
れたエンジンの燃焼室へ供給されている空気中の酸素濃
度とエンジン冷却水温度検出センサ(107)によって検
出されたエンジン冷却水の温度と燃料温度検出センサ
(108)によって検出されたエンジンの燃焼室へ供給さ
れている燃料の温度と空気温度検出センサ(109)によ
って検出されたエンジンの燃料室へ供給されている空気
の温度と電圧変動検出センサ(110)によって検出され
た蓄電器の電圧変動とに応じて、ファジィ推論によって
補正燃料供給量を求めるための補正燃料供給量推論装置
(203)と、 (c)基本燃料供給量決定装置(201)によって決定さ
れた基本燃料供給量と補正燃料供給量推論装置(203)
によって求められた補正燃料供給量とに応じてエンジン
の燃焼室に対する燃料供給量を決定するための燃料供給
量決定装置(204)と、 (d)クランク角度検出センサ(111)によって検出さ
れたクランク角度からエンジンの燃焼室に対する燃料の
噴射時刻を検出するための噴射時刻検出装置(301)
と、 (e)燃料供給量決定装置(204)によって求められた
燃料供給量を噴射時刻検出装置(301)によって検出さ
れた噴射時刻から始まる燃料噴射時間に変換して出力す
るための変換装置(601)と、 (f)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
ンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に関するファ
ジィ集合とエンジンの燃焼室に対する燃料の供給もしく
は遮断に関するファジィ集合との間で成立する第2のフ
ァジィ規則に基づき、エンジン回転数検出センサ(10
3)によって検出されもしくはエンジン回転数算出装置
(103A)によってクランク角度検出センサ(111)の検
出したクランク角度から算出されたエンジンの回転数と
空気供給量検出センサ(104)によって検出されたエン
ジンの燃焼室へ供給されている空気の供給量とに応じ
て、ファジィ推論によってエンジンの燃焼室に対する燃
料の供給もしくは遮断を求め燃料供給遮断信号として出
力するための燃料供給遮断推論装置(501)と、 (g)変換装置(601)から出力された燃料噴射時間に
応じて燃料噴射制御信号を発生し、燃料供給遮断推論装
置(501)から出力された燃料供給遮断信号にしたがっ
てエンジンに配設された燃料噴射装置(701)に対して
与えるための燃料噴射制御信号発生装置(801)と を備えてなることを特徴とする燃料噴射制御装置」 である。
[作用] 本発明にかかる燃料噴射制御装置は、上述の[問題点
の解決手段]の欄に明示したごとく、燃料噴射制御信号
を発生してエンジンに配設された燃料噴射装置に与える
燃料噴射制御装置であって、特に、(a)空気供給量検
出センサによって検出されたエンジンの燃焼室へ供給さ
れている空気の供給量に応じてエンジンの燃焼室に対す
る基本燃料供給量を決定するための基本燃料供給量決定
装置と、(b)エンジンの回転数に関するファジィ集合
とエンジンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に関
するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されている
空気中の酸素濃度に関するファジィ集合とエンジン冷却
水の温度に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供
給されている燃料の温度に関するファジィ集合とエンジ
ンの燃料室へ供給されている空気の温度に関するファジ
ィ集合と蓄電器の電圧変動に関するファジィ集合とエン
ジンの燃焼室に対する補正燃料供給量に関するファジィ
集合との間で成立するファジィ規則に基づき、エンジン
回転数検出センサによって検出されもしくはエンジン回
転数算出装置によってクランク角度検出センサの検出し
たクランク角度から算出されたエンジンの回転数と空気
供給量検出センサによって検出されたエンジンの燃焼室
へ供給されている空気の供給量と酸素濃度検出センサに
よって検出されたエンジンの燃焼室へ供給されている空
気中の酸素濃度とエンジン冷却水温度検出センサによっ
て検出されたエンジン冷却水の温度と燃料温度検出セン
サによって検出されたエンジンの燃焼室へ供給されてい
る燃料の温度と空気温度検出センサによって検出された
エンジンの燃料室へ供給されている空気の温度と電圧変
動検出センサによって検出された蓄電器の電圧変動とに
応じて、ファジィ推論によって補正燃料供給量を求める
ための補正燃料供給量推論装置と、(c)基本燃料供給
量決定装置によって決定された基本燃料供給量と補正燃
料供給量推論装置によって求められた補正燃料供給量と
に応じてエンジンの燃焼室に対する燃料供給量を決定す
るための燃料供給量決定装置とを備えているので、 (i)ファジィ推論を簡潔化する作用 をなし、ひいては (ii)ファジィ推論の実行回路を簡潔化する作用 ならびに (iii)ファジィ推論を迅速化する作用 をなし、結果的に (iv)小型化ないし低廉化を達成し、かつ燃料噴射制御
の即時性を確保する作用 をなす。
[実施例] 次に、本発明にかかる燃料噴射制御装置について、そ
の好ましい実施例を挙げ、添付図面を参照しつつ具体的
に説明する。
しかしながら以下に説明する実施例は、本発明の理解
を容易化ないし促進化するために記載されるものであっ
て、本発明を限定するために記載されるものではない。
換言すれば、以下に説明される実施例において開示さ
れる各要素は、本発明の精神ならびに技術的範囲に属す
る全ての設計変更ならびに均等物置換を含むものであ
る。
(添付図面) 第1図は、本発明にかかる燃料噴射制御装置の第1の
実施例を示すための回路図である。
第2図は、第1図実施例の動作を説明するためのグラ
フであって、特に基本燃料供給量決定装置201で空気供
給量から基本燃料供給量を決定するための変換用グラフ
の一例を示している。
第3図(a)〜(i)は、第1図実施例の動作を説明
するためのグラフであって、特に補正燃料供給量推論装
置203および燃料供給遮断推論装置501におけるファジィ
推論で使用されるファジィ集合の一例を示している。
第4図(a1)〜(r)は、第1図実施例の動作を説明
するためのグラフであって、特に補正燃料供給量推論装
置203におけるファジィ推論の一例を示している。
第5図(a1)〜(f)は、第1図実施例の動作を説明
するためのグラフであって、特に燃料供給遮断推論装置
501におけるファジィ推論の一例を示している。
第6図は、本発明にかかる燃料噴射制御装置の第2の
実施例を示すための回路図である。
第7図は、本発明にかかる燃料噴射制御装置の第3の
実施例を示すための回路図である。
第8図は、本発明にかかる燃料噴射制御装置の第4の
実施例を示すための回路図である。
(第1の実施例の構成) まず、第1図を参照しつつ、本発明にかかる燃料噴射
制御装置の第1の実施例について、その構成を詳細に説
明する。
以下においては、便宜上、主としてガソリンエンジン
に適用される場合について説明するが、本発明にかかる
燃料噴射制御装置は、これに限定されるものではなく、
ディーゼルエンジンなどの他の各種のエンジンに適用可
能である。ちなみに、本発明にかかる燃料噴射制御装置
は、たとえばディーゼルエンジンに適用される場合、不
必要部材を適宜に除去しかつ不具合な箇所を適宜に修正
すればよい。
10は、本発明にかかる燃料噴射制御装置であって、エ
ンジン(図示せず)に対して配設されておりエンジンの
単位時間あたりの回転数(“エンジン回転数”という)
を検出するためのエンジン回転数検出センサ103と、気
化器ひいてはエンジンの燃焼室へ供給されている空気の
流量(すなわち供給量)を検出するための空気供給量検
出センサ104と、気化器ひいてはエンジンの燃焼室へ供
給されている空気中の酸素濃度を検出するための酸素濃
度検出センサ105と、エンジン冷却水の温度を検出する
ためのエンジン冷却水温度検出センサ107と、気化器ひ
いてはエンジンの燃焼室へ供給されている燃料の温度を
検出するための燃料温度検出センサ108と、気化器ひい
てはエンジンの燃焼室へ供給されている空気の温度を検
出するための空気温度検出センサ109と、エンジンの燃
焼室において燃料に点火するために配設された蓄電器の
電圧変動を検出するための電圧変動検出センサ110と、
クランクの角度を検出するためのクランク角度検出セン
サ111と、エンジンに含まれた全ての気筒の所定位置
(たとえば上死点に対応する適宜の位置)にそれぞれ配
設されておりピストンがその所定位置に到達したことを
検出するための気筒検出センサ112とを備えている。ち
なみに、気筒検出センサ112は、複数の気筒のうちの1
つに配設してもよい。
本発明にかかる燃料噴射制御装置10は、また、空気供
給量検出センサ104に接続されており、空気供給量検出
センサ104から与えられた空気供給量の検出結果から基
本燃料供給量を決定するための基本燃料供給量決定装置
201を備えている。
本発明にかかる燃料噴射制御装置10は、更に、エンジ
ン回転数検出センサ103と空気供給量検出センサ104と酸
素濃度検出センサ105とエンジン冷却水温度検出センサ1
07と燃料温度検出センサ108と空気温度検出センサ109と
電圧変動検出センサ110とに接続されており、エンジン
の回転数に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供
給されている空気の供給量に関するファジィ集合とエン
ジンの燃焼室へ供給されている空気中の酸素濃度に関す
るファジィ集合とエンジン冷却水の温度に関するファジ
ィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されている燃料の温度
に関するファジィ集合とエンジンの燃料室へ供給されて
いる空気の温度に関するファジィ集合と蓄電器の電圧変
動に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室に対する補
正燃料供給量に関するファジィ集合との間で成立する第
1のファジィ規則に基づき、エンジン回転数検出センサ
103によって検出されたエンジンの回転数と空気供給量
検出センサ104によって検出されたエンジンの燃焼室へ
供給されている空気の供給量と酸素濃度検出センサ105
によって検出されたエンジンの燃焼室へ供給されている
空気中の酸素濃度とエンジン冷却水温度検出センサ107
によって検出されたエンジン冷却水の温度と燃料温度検
出センサ108によって検出されたエンジンの燃焼室へ供
給されている燃料の温度と空気温度検出センサ109によ
って検出されたエンジンの燃料室へ供給されている空気
の温度と電圧変動検出センサ110によって検出された蓄
電器の電圧変動とに応じて、ファジィ推論によって補正
燃料供給量を求めるための補正燃料供給量推論装置203
を備えている。
本発明にかかる燃料噴射制御装置10は、更にまた、基
本燃料供給量決定装置201と補正燃料供給量推論装置203
とに接続されており、基本燃料供給量決定装置201から
与えられた基本燃料供給量の決定結果と補正燃料供給量
推論装置203から与えられた補正燃料供給量の推論結果
とから、エンジンの燃焼室に対して供給すべき燃料供給
量を決定するための燃料供給量決定装置204を備えてい
る。
本発明にかかる燃料噴射制御装置10は、加えて、クラ
ンク角度検出センサ111に対して接続されておりクラン
ク角度検出センサ111から与えられた燃料噴射時刻(す
なわちエンジンの燃焼室に対する燃料噴射を開始すべき
時刻)を検出するための噴射時刻検出装置301と、気筒
検出センサ112に対して接続されており各気筒の動作状
態を検知し各気筒に対する燃料の噴射可能時間を示す気
筒判別信号を作成して出力するための気筒判別装置401
とを備えている。気筒判別装置401は、(i)気筒検出
センサ112が全ての気筒に対して1対1で配設されてい
る場合、気筒検出センサ112に対して1対1で対応する
気筒数と同数の判別回路によって作成されており、その
判別回路が気筒検出センサ112の検出結果を適宜に処理
して出力した気筒数と同数の信号を気筒判別信号として
出力し、また(ii)気筒検出センサ112が一部の気筒に
対してのみ配設されている場合、それに相当する数の判
別回路で形成されており、その判別回路が気筒検出セン
サ112の検出結果を適宜に処理して出力した気筒数と同
数の信号を気筒判別信号として出力する。
本発明にかかる燃料噴射制御装置10は、加えてまた、
エンジン回転数検出センサ103と空気供給量検出センサ1
04とに接続されており、エンジンの回転数に関するファ
ジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されている空気の供
給量に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室に対する
燃料の供給もしくは遮断に関するファジィ集合との間で
成立する第2のファジィ規則に基づき、エンジン回転数
検出センサ103によって検出されたエンジンの回転数と
空気供給量検出センサ104によって検出されたエンジン
の燃焼室へ供給されている空気の供給量とに応じて、フ
ァジィ推論によって燃料の供給もしくは遮断(すなわち
燃料供給を遮断すべきか否か)を求め燃料供給遮断信号
として出力するための燃料供給遮断推論装置501を備え
ている。
本発明にかかる燃料噴射制御装置10は、併せて、燃料
供給量決定装置204と噴射時刻検出装置301とに接続され
ており燃料供給量決定装置204から与えられた燃料供給
量の決定結果を示す電圧信号を燃料噴射時刻検出装置30
1から与えられた燃料噴射時刻に始まる時間信号すなわ
ち燃料噴射時間信号に変換して出力するための変換装置
601と、気筒判別装置401と燃料供給遮断推論装置501と
変換装置601とに接続されており変換装置601から与えら
れた燃料噴射時間信号を燃料供給遮断推論装置501から
与えられた燃料供給遮断信号および気筒判別装置401か
ら与えられた気筒判別信号にしたがって通過せしめ燃料
噴射制御信号として燃料噴射装置701に対して与えるた
めの燃料噴射制御信号発生装置801とを備えている。
(第1の実施例の作用) 更に、第1図ないし第5図(a1)〜(f)を参照しつ
つ、本発明にかかる燃料噴射制御装置の第1の実施例に
ついて、その作用を詳細に説明する。
基本燃料供給量の決定 基本燃料供給量は、基本燃料供給量決定装置201にお
いて、以下のごとく、決定される。
すなわち、基本燃料供給量決定装置201は、空気供給
量検出センサ104から与えられた空気供給量の検出結果
に応じてエンジンに供給されるべき燃料の基本量を基本
燃料供給量として決定する。
基本燃料供給量は、たとえば、エンジンを無負荷運転
したときの空気供給量と燃料供給量との間に存在する相
関関係に基づいて予め作成されて基本燃料供給量決定装
置201に保持された変換用グラフ(第2図参照)により
決定する。基本燃料供給量は、たとえば変換用グラフが
第2図に示した場合、第2表に示したごとく、空気供給
量が2000/分であるとき、1.23Vと決定される。
補正燃料供給量の推論 補正燃料供給量は、補正燃料供給量推論装置203にお
いて、以下のごとく、ファジィ推論によって求められ
る。
すなわち、補正燃料供給量推論装置203は、エンジン
回転数に関するファジィ集合(たとえば第3図(a)の
ファジィ集合A)と空気供給量に関するファジィ集合
(たとえば第3図(b)のファジィ集合B)とエンジン
冷却水温度に関するファジィ集合(たとえば第3図
(c)のファジィ集合C)と酸素濃度に関するファジィ
集合(たとえば第3図(d)のファジィ集合D)と燃料
温度に関するファジィ集合(たとえば第3図(e)のフ
ァジィ集合E)と空気温度に関するファジィ集合(たと
えば第3図(f)のファジィ集合F)と電圧変動に関す
るファジィ集合(たとえば第3図(g)のファジィ集合
G)と補正燃料供給量に関するファジィ集合(たとえば
第3図(h)のファジィ集合H)との間で成立するファ
ジィ規則(たとえば第1表(a)(b)に示したファジ
ィ規則f1〜f17)に基づき、エンジン回転数検出センサ1
03から与えられたエンジン回転数の検出結果と空気供給
量検出センサ104から与えられた空気供給量の検出結果
と酸素濃度検出センサ105から与えられた酸素濃度の検
出結果とエンジン冷却水温度検出センサ107から与えら
れたエンジン冷却水温度の検出結果と燃料温度検出セン
サ108から与えられた燃料温度の検出結果と空気温度検
出センサ109から与えられた空気温度の検出結果と電圧
変動検出センサ110から与えられた電圧変動の検出結果
とに応じて、ファジィ推論により補正燃料供給量を求め
る。以下、補正燃料供給量推論装置203におけるファジ
ィ推論は、第3図(a)〜(h)に示したファジィ集合
A〜Hの間で成立する第1表(a)(b)に示したファ
ジィ規則f1〜f17に基づいて実行されるものとして説明
する。したがって、本発明では、所望により(i)ファ
ジィ集合A〜Hに含まれたメンバーシップ関数を増減
し、もしくはその形状を変更してもよく、また(ii)フ
ァジィ規則f1〜f17の数を増減し、もしくはその内容を
変更してもよい。
補正燃料供給量推論装置203におけるファジィ推論
は、エンジン回転数検出センサ103から与えられたエン
ジン回転数の検出結果と空気供給量検 出センサ104から与えられた空気供給量の検出結果と酸
素濃度検出センサ105から与えられた酸素濃度の検出結
果とエンジン冷却水温度検出センサ107から与えられた
エンジン冷却水温度の検出結果と燃料温度検出センサ10
8から与えられた燃料温度の検出結果と空気温度検出セ
ンサ109から与えられた空気温度の検出結果と電圧変動
検出センサ110から与えられた電圧変動の検出結果とに
ついて一般化して説明すると多大の煩雑さが伴なうの
で、ここでは、エンジン回転数検出センサ103から与え
られたエンジン回転数の検出結果と空気供給量検出セン
サ104から与えられた空気供給量の検出結果と酸素濃度
検出センサ105から与えられた酸素濃度の検出結果とエ
ンジン冷却水温度検出センサ107から与えられたエンジ
ン冷却水温度の検出結果と燃料温度検出センサ108から
与えられた燃料温度の検出結果と空気温度検出センサ10
9から与えられた空気温度の検出結果と電圧変動検出セ
ンサ110から与えられた電圧変動の検出結果とが、それ
ぞれ第2表に示したとおりである 場合を挙げて、例示的に説明する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f1に関
し、まず(i)第1表(a)に基づき、第3図(a)に
示したファジィ集合Aに含まれているメンバーシップ関
数SAと第3図(b)に示したファジィ集合Bに含まれて
いるメンバーシップ関数ZBとを選出し、次いで(ii)エ
ンジン回転数2000回/分に対応するメンバーシップ関数
SAの関数値▲▼と空気供給量2000/分に対応す
るメンバーシップ関数ZBの関数値▲▼とを第4図
(a1)(a2)に示したごとく求める。エンジン回転数20
00回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼が第4図(a1)(a2)から明らかなごとく空気供
給量2000/分に対応するメンバーシップ関数ZBの関数
値▲▼よりも大きいので、補正燃料供給量推論装
置203は、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属す
るメンバーシップ関数ZRHを高さ▲▼の位置で切
断して第4図(a3)に示したごとく梯形状のメンバーシ
ップ関数ZRH *1を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f2に関
し、まず(i)第1表(a)に基づき、第3図(a)に
示したファジィ集合Aに含まれているメンバーシップ関
数SAと第3図(b)に示したファジィ集合Bに含まれて
いるメンバーシップ関数SBとを選出し、次いで(ii)エ
ンジン回転数2000回/分に対応するメンバーシップ関数
SAの関数値▲▼と空気供給量2000/分に対応す
るメンバーシップ関数SBの関数値▲▼とを第4図
(b1)(b2)に示したごとく求める。エンジン回転数20
00回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼が第4図(b1)(b2)から明らかなごとく空気供
給量2000/分に対応するメンバーシップ関数SBの関数
値▲▼よりも小さいので、補正燃料供給量推論装
置203は、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属す
るメンバーシップ関数ZRHを高さ▲▼の位置で切
断して第4図(b3)に示したごとく梯形状のメンバーシ
ップ関数ZRH *2を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f3に関
し、まず(i)第1表(a)に基づき、第3図(a)に
示したファジィ集合Aに含まれているメンバーシップ関
数SAと第3図(b)に示したファジィ集合Bに含まれて
いるメンバーシップ関数MBとを選出し、次いで(ii)エ
ンジン回転数2000回/分に対応するメンバーシップ関数
SAの関数値▲▼と空気供給量2000/分に対応す
るメンバーシップ関数MBの関数値▲▼とを第4図
(c1)(c2)に示したごとく求める。エンジン回転数20
00回/分に対応するメンバーシップ関数SAの関数値▲
▼が第4図(c1)(c2)から明らかなごとく空気供
給量2000/分に対応するメンバーシップ関数MBの関数
値▲▼よりも大きいので、補正燃料供給量推論装
置203は、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属す
るメンバーシップ関数PMHを高さ▲▼の位置で切
断して第4図(c3)に示したごとく梯形状のメンバーシ
ップ関数PMH *3を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f4に関
し、まず(i)第1表(a)に基づき、第3図(c)に
示したファジィ集合Cに含まれているメンバーシップ関
数SCを選出し、次いで(ii)エンジン冷却水温度50℃に
対応するメンバーシップ関数SCの関数値▲▼を第
4図(d1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論
装置203は、エンジン冷却水温度50℃に対応するメンバ
ーシップ関数SCの関数値▲▼に対応する高さ▲
▼の位置で、第3図(h)に示したファジィ集合H
に属するメンバーシップ関数PMHを切断して第4図
(d2)に示したごとく梯形状(ここでは高さ0)のメン
バーシップ関数PMH *4を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f5に関
し、まず(i)第1表(a)に基づき、第3図(c)に
示したファジィ集合Cに含まれているメンバーシップ関
数LCを選出し、次いで(ii)エンジン冷却水温度50℃に
対応するメンバーシップ関数LCの関数値▲▼を第
4図(e1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論
装置203は、エンジン冷却水温度50℃に対応するメンバ
ーシップ関数LCの関数値▲▼に対応する高さ▲
▼の位置で、第3図(h)に示したファジィ集合H
に属するメンバーシップ関数ZRHを切断して第4図
(e2)に示したごとく梯形状のメンバーシップ関数ZRH
*5を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f6に関
し、まず(i)第1表(a)に基づき、第3図(d)に
示したファジィ集合Dに含まれているメンバーシップ関
数SDを選出し、次いで(ii)酸素濃度25%に対応するメ
ンバーシップ関数SDの関数値▲▼を第4図(f1
に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置203
は、酸素濃度25%に対応するメンバーシップ関数SDの関
数値▲▼に対応する高さ▲▼の位置で、第
3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメンバーシ
ップ関数NSHを切断して第4図(f2)に示したごとく梯
形状(ここでは高さ0)のメンバーシップ関数NSH *6
を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f7に関
し、まず(i)第1表(a)に基づき、第3図(d)に
示したファジィ集合Dに含まれているメンバーシップ関
数MDを選出し、次いで(ii)酸素濃度25%に対応するメ
ンバーシップ関数MDの関数値▲▼を第4図(g1
に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置203
は、酸素濃度25%に対応するメンバーシップ関数MDの関
数値▲▼に対応する高さ▲▼の位置で、第
3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメンバーシ
ップ関数ZRHを切断して第4図(g2)に示したごとく梯
形状のメンバーシップ関数ZRH *7を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f8に関
し、まず(i)第1表(a)に基づき、第3図(d)に
示したファジィ集合Dに含まれているメンバーシップ関
数LDを選出し、次いで(ii)酸素濃度25%に対応するメ
ンバーシップ関数LDの関数値▲▼を第4図(h1
に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置203
は、酸素濃度25%に対応するメンバーシップ関数LDの関
数値▲▼に対応する高さ▲▼の位置で、第
3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメンバーシ
ップ関数PSHを切断して第4図(h2)に示したごとく梯
形状のメンバーシップ関数PSH *8を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f9に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(e)に
示したファジィ集合Eに含まれているメンバーシップ関
数SEを選出し、次いで(ii)燃料温度25℃に対応するメ
ンバーシップ関数SEの関数値▲▼を第4図(i1
に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置203
は、燃料温度25℃に対応するメンバーシップ関数SEの関
数値▲▼に対応する高さ▲▼の位置で、第
3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメンバーシ
ップ関数NSHを切断して第4図(i2)に示したごとく梯
形状(ここでは高さ0)のメンバーシップ関数NSH *9
を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f10に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(e)に
示したファジィ集合Eに含まれているメンバーシップ関
数MEを選出し、次いで(ii)燃料温度25℃に対応するメ
ンバーシップ関数MEの関数値▲▼を第4図
(j1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置
203は、燃料温度25℃に対応するメンバーシップ関数ME
の関数値▲▼に対応する高さ▲▼の位
置で、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメ
ンバーシップ関数ZRHを切断して第4図(j2)に示した
ごとく梯形状のメンバーシップ関数ZRH *10を作成す
る。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f11に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(e)に
示したファジィ集合Eに含まれているメンバーシップ関
数LEを選出し、次いで(ii)燃料温度25℃に対応するメ
ンバーシップ関数LEの関数値▲▼を第4図
(k1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置
203は、燃料温度25℃に対応するメンバーシップ関数LE
の関数値▲▼に対応する高さ▲▼の位
置で、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメ
ンバーシップ関数PSHを切断して第4図(k2)に示した
ごとく梯形状のメンバーシップ関数PSH *11を作成す
る。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f12に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(e)に
示したファジィ集合Fに含まれているメンバーシップ関
数SFを選出し、次いで(ii)空気温度25℃に対応するメ
ンバーシップ関数SFの関数値▲▼を第4図
(l1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置
203は、空気温度25℃に対応するメンバーシップ関数SF
の関数値▲▼に対応する高さ▲▼の位
置で、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメ
ンバーシップ関数NSHを切断して第4図(l2)に示した
ごとく梯形状(ここでは高さ0)のメンバーシップ関数
NSH *12を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f13に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(f)に
示したファジィ集合Fに含まれているメンバーシップ関
数MFを選出し、次いで(ii)空気温度25℃に対応するメ
ンバーシップ関数MFの関数値▲▼を第4図
(m1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置
203は、空気温度25℃に対応するメンバーシップ関数MF
の関数値▲▼に対応する高さ▲▼の位
置で、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメ
ンバーシップ関数ZRHを切断して第4図(m2)に示した
ごとく梯形状のメンバーシップ関数ZRH *13を作成す
る。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f14に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(f)に
示したファジィ集合Fに含まれているメンバーシップ関
数LFを選出し、次いで(ii)空気温度25℃に対応するメ
ンバーシップ関数LFの関数値▲▼を第4図
(n1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置
203は、空気温度25℃に対応するメンバーシップ関数LF
の関数値▲▼に対応する高さ▲▼の位
置で、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメ
ンバーシップ関数PSHを切断して第4図(n2)に示した
ごとく梯形状のメンバーシップ関数PSH *14を作成す
る。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f15に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(g)に
示したファジィ集合Gに含まれているメンバーシップ関
数NGを選出し、次いで(ii)電圧変動−2Vに対応するメ
ンバーシップ関数NGの関数値▲▼を第4図
(o1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置
203は、電圧変動−2Vに対応するメンバーシップ関数NG
の関数値▲▼に対応する高さ▲▼の位
置で、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメ
ンバーシップ関数PSHを切断して第4図(o2)に示した
ごとく梯形状のメンバーシップ関数PSH *15を作成す
る。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f16に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(g)に
示したファジィ集合Gに含まれているメンバーシップ関
数ZGを選出し、次いで(ii)電圧変動−2Vに対応するメ
ンバーシップ関数ZGの関数値▲▼を第4図
(p1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置
203は、電圧変動−2Vに対応するメンバーシップ関数ZG
の関数値▲▼に対応する高さ▲▼の位
置で、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメ
ンバーシップ関数ZRHを切断して第4図(p2)に示した
ごとく梯形状のメンバーシップ関数ZRH *16を作成す
る。
補正燃料供給量推論装置203は、ファジィ規則f17に関
し、まず(i)第1表(b)に基づき、第3図(g)に
示したファジィ集合Gに含まれているメンバーシップ関
数PGを選出し、次いで(ii)電圧変動−2Vに対応するメ
ンバーシップ関数PGの関数値▲▼を第4図
(q1)に示したごとく求める。補正燃料供給量推論装置
203は、電圧変動−2Vに対応するメンバーシップ関数PG
の関数値▲▼に対応する高さ▲▼の位
置で、第3図(h)に示したファジィ集合Hに属するメ
ンバーシップ関数NSHを切断して第4図(q2)に示した
ごとく梯形状(ここでは高さ0)のメンバーシップ関数
NSH *17を作成する。
補正燃料供給量推論装置203は、上述で作成したメン
バーシップ関数ZRH *1,ZRH *2,PMH *3,PMH *4,ZRH
*5,NSH *6,ZRH *7,PSH *8,NSH *9,ZRH *10,PSH
*11,NSH *12,ZRH *13,PSH *14,PSH *15,ZRH *16,NSH
*17で包囲されたハッチング領域について第4図(r)
に示したごとく重心を算出し、その横座標0.99Vを補正
燃料供給量と推論する。
燃料供給量の決定 燃料供給量は、燃料供給量決定装置204において、以
下のごとく、決定される。
すなわち、燃料供給量決定装置204は、基本燃料供給
量決定装置201から与えられた基本燃料供給量(ここで
は1.23V)と、補正燃料供給量推論装置203から与えられ
た補正燃料供給量(ここでは0.99V)とをエンジンの特
性に応じた適宜の比率で加算して燃料供給量を決定す
る。
燃料噴射時間信号の発生 燃料供給量決定装置204によって求められた燃料供給
量は、変換装置601に対して与えられており、クランク
角度検出センサ111から与えられたクランク角度に応じ
て燃料噴射時刻検出装置301により検出された燃料噴射
時刻に開始する燃料噴射時間信号に変換される。
燃料噴射時間信号は、たとえば、燃料噴射時刻検出装
置301により検出された燃料噴射時刻に立ち上がり、燃
料供給量決定装置204によって求められた燃料供給量に
応じた時間だけ高レベル状態を維持する信号である。
燃料供給遮断の推論 燃料の供給もしくは遮断(すなわち燃料供給を遮断す
べきか否か)は、燃料供給遮断推論装置501において、
以下のごとく、ファジィ推論によって求められる。
すなわち、燃料供給遮断推論装置501は、エンジン回
転数に関するファジィ集合(たとえば第3図(a)のフ
ァジィ集合A)と空気供給量に関するファジィ集合(た
とえば第3図(b)のファジィ集合B)と燃料供給遮断
に関するファジィ集合(たとえば第3図(i)のファジ
ィ集合I)との間で成立するファジィ規則(たとえば第
3表に示したファジィ規則g1〜g5)に基づき、エンジン
回転数検出センサ103から与えられたエンジン回転数の
検出結果と空気供給量検出センサ104から与えられた空
気供給量の検出結果とに応じて、ファジィ推論によりエ
ンジンの燃焼室に対する燃料の供給もしくは遮断を求め
る。以下、燃料供給遮断推論装置501におけるファジィ
推論は、第3図(a)(b)(i)に示したファジィ集
合A,B,Iの間で成立する第3表に示したファジィ規則g1
〜g5に基づいて実行されるものとして説明する。
したがって、本発明は、所望により(i)ファ ジィ集合A,B,Iに含まれたメンバーシップ関数を増減
し、もしくはその形状を変更してもよく、また(ii)フ
ァジィ規則g1〜g5の数を増減し、もしくはその内容を変
更してもよい。
燃料供給遮断推論装置501におけるファジィ推論は、
エンジン回転数検出センサ103から与えられたエンジン
回転数の検出結果と空気供給量検出センサ104から与え
られた空気供給量の検出結果とについて一般化して説明
すると多大の煩雑さが伴なうので、ここでは、エンジン
回転数検出センサ103から与えられたエンジン回転数の
検出結果と空気供給量検出センサ104から与えられた空
気供給量の検出結果とが、それぞれ第2表に示したとお
りである場合を挙げて、例示的に説明する。
燃料供給遮断推論装置501は、ファジィ規則g1に関
し、まず(i)第3表に基づき、第3図(a)に示した
ファジィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数LA
選出し、次いで(ii)エンジン回転数2000回/分に対応
するメンバーシップ関数LAの関数値▲▼を第5図
(a1)に示したごとく求める。燃料供給遮断推論装置50
1は、エンジン回転数2000回/分に対応するメンバーシ
ップ関数LAの関数値▲▼に対応する高さ▲
▼の位置で第3図(i)に示したファジィ集合Iに属す
るメンバーシップ関数FIを切断して第5図(a2)に示し
たごとく梯形状(ここでは高さ0)のメンバーシップ関
数FI*1を作成する。
燃料供給遮断推論装置501は、ファジィ規則g2に関
し、まず(i)第3表に基づき、第3図(a)に示した
ファジィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数SA
選出し、次いで(ii)エンジン回転数2000回/分に対応
するメンバーシップ関数SAの関数値▲▼を第5図
(b1)に示したごとく求める。燃料供給遮断推論装置50
1は、エンジン回転数2000回/分に対応するメンバーシ
ップ関数SAの関数値▲▼に対応する高さ▲
▼の位置で第3図(i)に示したファジィ集合Iに属す
るメンバーシップ関数NIを切断して第5図(b2)に示し
たごとく梯形状のメンバーシップ関数NI *2を作成す
る。
燃料供給遮断推論装置501は、ファジィ規則g3に関
し、まず(i)第3表に基づき、第3図(a)に示した
ファジィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数MA
第3図(b)に示したファジィ集合Bに含まれているメ
ンバーシップ関数SBとを選出し、次いで(ii)エンジン
回転数2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関
数値▲▼と空気供給量2000/分に対応するメン
バーシップ関数SBの関数値▲▼とを第5図(c1
に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/分に対
応するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼が第5
図(c1)(c2)から明らかなごとく空気供給量2000/
分に対応するメンバーシップ関数SBの関数値▲▼
よりも小さいので、燃料供給遮断推論装置501は、第3
図(i)に示したファジィ集合Iに属するメンバーシッ
プ関数FIを高さ▲▼の位置で切断して第5図
(c3)に示したごとく梯形状(ここでは高さ0)のメン
バーシップ関数FI *3を作成する。
燃料供給遮断推論装置501は、ファジィ規則g4に関
し、まず(i)第3表に基づき、第3図(a)に示した
ファジィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数MA
第3図(b)に示したファジィ集合Bに含まれているメ
ンバーシップ関数SBとを選出し、次いで(ii)エンジン
回転数2000回/分に対応するメンバーシップ関数MAの関
数値▲▼と空気供給量2000/分に対応するメン
バーシップ関数SBの関数値▲▼とを第5図(d1
(d2)に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/
分に対応するメンバーシップ関数MAの関数値▲▼
が第5図(d1)(d2)から明らかなごとく空気供給量20
00/分に対応するメンバーシップ関数SBの関数値▲
▼よりも小さいので、燃料供給遮断推論装置501
は、第3図(i)に示したファジィ集合Iに属するメン
バーシップ関数FIを高さ▲▼の位置で切断して第
5図(d3)に示したごとく梯形状(ここでは高さ0)の
メンバーシップ関数FI*4を作成する。
燃料供給遮断推論装置501は、ファジィ規則g5に関
し、まず(i)第3表に基づき、第3図(a)に示した
ファジィ集合Aに含まれているメンバーシップ関数ZA
第3図(b)に示したファジィ集合Bに含まれているメ
ンバーシップ関数ZBとを選出し、次いで(ii)エンジン
回転数2000回/分に対応するメンバーシップ関数ZAの関
数値▲▼と空気供給量2000/分に対応するメン
バーシップ関数ZBの関数値▲▼とを第5図(e1
(e2)に示したごとく求める。エンジン回転数2000回/
分に対応するメンバーシップ関数ZAの関数値▲▼
が第5図(e1)(e2)から明らかなごとく空気供給量20
00/分に対応するメンバーシップ関数ZBの関数値▲
▼よりも大きいので、燃料供給遮断推論装置501
は、第3図(i)に示したファジィ集合Iに属するメン
バーシップ関数NIを高さ▲▼の位置で切断して第
5図(e3)に示したごとく梯形状のメンバーシップ関数
NI *5を作成する。
燃料供給遮断推論装置501は、上述で作成したメンバ
ーシップ関数FI *1,NI *2,FI *3,FI *4,NI *5で包
囲されたハッチング領域について第5図(f)に示した
ごとく重心を算出し、その横座標−2.67Vを求めて所定
値(たとえば0)と比較し、比較結果に応じて燃料を供
給もしくは遮断(ここでは比較結果が所定値よりも小で
あるので燃料を供給)すべきと推論する。
燃料供給遮断推論装置501は、推論結果を燃料供給遮
断信号として出力する。燃料供給遮断信号は、たとえ
ば、推論結果が燃料を供給すべきとき高レベル状態で燃
料を遮断すべきとき低レベル状態となる信号である。
気筒判別信号の発生 気筒判別装置401は、気筒検出センサ112から与えられ
た検出結果を処理することにより、各気筒に対する燃料
の噴射可能時間を判別して気筒判別信号として出力す
る。
気筒判別信号は、たとえば、燃料の噴射可能時間に高
レベル状態となる信号であって、各気筒ごとに発生され
ている。
燃料噴射制御信号の発生 変換装置601で変換された燃料噴射時間信号は、燃料
噴射制御信号発生装置801に与えられており、燃料供給
遮断推論装置501から与えられた燃料供給遮断信号が燃
料の遮断を示していないかぎり、気筒判別装置401によ
って発生された気筒判別信号に応じ、各気筒ごとに燃料
噴射制御信号として燃料噴射装置701に与えられる。燃
料噴射装置701は、エンジンの燃焼室(ひいては気筒)
に対し、燃料供給量決定装置204によって求められた燃
料供給量ひいては燃料噴射時間信号に対応する量の燃料
を噴射する。
これに対し、燃料供給遮断推論装置501から与えられ
た燃料供給遮断信号が燃料の遮断を示している場合、燃
料噴射時間信号は、燃料噴射制御信号発生装置801から
燃料噴射制御信号として燃料噴射装置701に与えられな
い。
(第2の実施例) 併せて、第6図を参照しつつ、本発明にかかる燃料制
御噴射装置の第2の実施例について、その構成および作
用を詳細に説明する。
第2の実施例は、エンジン回転数検出センサ103がエ
ンジン回転数算出装置103Aと置換され、かつエンジン回
転数算出装置103Aの入力端がクランク角度検出センサ11
1の出力端に対して接続されており、クランク角度検出
センサ111から与えられたクランク角度の検出結果から
エンジン回転数を算出していることを除き、第1の実施
例と実質的に同一の構成を有している。
換言すれば、第2の実施例は、エンジンに対して配設
するセンサの数を削減できることを除き、第1の実施例
と実質的に同一の作用効果を有している。
それ故、ここでは、説明を簡潔とするために、第1の
実施例に含まれた要素に相当する要素に対し第1の実施
例と同一の参照番号を付すことにより、その他の詳細な
説明を省略する。
(第3の実施例) 併せて、第7図を参照しつつ、本発明にかかる燃料制
御噴射装置の第3の実施例について、その構成および作
用を詳細に説明する。
第3の実施例は、気筒検出センサ112が除去され、か
つ気筒判別装置401の入力端がクランク角度検出センサ1
11の出力端に対して接続されており、クランク角度検出
センサ111から与えられたクランク角度の検出結果から
気筒の動作状態を判別していることを除き、第1の実施
例と実質的に同一の構成を有している。
換言すれば、第3の実施例は、エンジンに対して配設
するセンサの数を削減できることを除き、第1の実施例
と実質的に同一の作用効果を有している。
それ故、ここでは、説明を簡潔とするために、第1の
実施例に含まれた要素に相当する要素に対し第1の実施
例と同一の参照番号を付すことにより、その他の詳細な
説明を省略する。
(第4の実施例) 併せて、第8図を参照しつつ、本発明にかかる燃料制
御噴射装置の第4の実施例について、その構成および作
用を詳細に説明する。
第4の実施例は、気筒検出センサ102が除去され、か
つ気筒判別装置401の入力端がクランク角度検出センサ1
11の出力端に対して接続されており、クランク角度検出
センサ111から与えられたクランク角度の検出結果から
気筒の動作状態を判別していることを除き、第2の実施
例と実質的に同一の構成を有している。
換言すれば、第4の実施例は、エンジンに対して配設
するセンサの数を削減できることを除き、第2の実施例
と実質的に同一の作用効果を有している。
それ故、ここでは、説明を簡潔とするために、第2の
実施例に含まれた要素に相当する要素に対し第2の実施
例と同一の参照番号を付すことにより、その他の詳細な
説明を省略する。
(変形例) なお、上述では、気筒判別装置401を燃料噴射制御信
号発生装置801に接続する場合についてのみ説明した
が、本発明は、これに限定されるものではなく、気筒判
別装置を燃料噴射装置に対して直接に接続しておき燃料
噴射制御信号が与えられたとき気筒判別信号に応じて燃
料噴射装置に燃料を噴射せしめる場合も包摂している。
また、上述では、ファジィ推論がメンバーシップ関数
の頂部を切断して重心を求めることにより実行されてい
るが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の
周知の要領で(たとえばメンバーシップ関数の高さを変
更して重心を求めることにより)ファジィ推論が実行さ
れる場合も包摂している。換言すれば、本発明は、ファ
ジィ推論を一定のものに限定するものではない。
(3)発明の効果 上述より明らかなように、本発明にかかる燃料制御噴
出装置は、燃料噴射制御信号を発生してエンジンに配設
された燃料噴射装置に与える燃料噴射制御装置であっ
て、特に、(a)空気供給量検出センサによって検出さ
れたエンジンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に
応じてエンジンの燃焼室に対する基本燃料供給量を決定
するための基本燃料供給量決定装置と、(b)エンジン
の回転数に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供
給されている空気の供給量に関するファジィ集合とエン
ジンの燃焼室へ供給されている空気中の酸素濃度に関す
るファジィ集合とエンジン冷却水の温度に関するファジ
ィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されている燃料の温度
に関するファジィ集合とエンジンの燃料室へ供給されて
いる空気の温度に関するファジィ集合と蓄電器の電圧変
動に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室に対する補
正燃料供給量に関するファジィ集合との間で成立するフ
ァジィ規則に基づき、エンジン回転数検出センサによっ
て検出されもしくはエンジン回転数算出装置によってク
ランク角度検出センサの検出したクランク角度から算出
されたエンジンの回転数と空気供給量検出センサによっ
て検出されたエンジンの燃焼室へ供給されている空気の
供給量と酸素濃度検出センサによって検出されたエンジ
ンの燃焼室へ供給されている空気中の酸素濃度とエンジ
ン冷却水温度検出センサによって検出されたエンジン冷
却水の温度と燃料温度検出センサによって検出されたエ
ンジンの燃焼室へ供給されている燃料の温度と空気温度
検出センサによって検出されたエンジンの燃料室へ供給
されている空気の温度と電圧変動検出センサによって検
出された蓄電器の電圧変動とに応じて、ファジィ推論に
よって補正燃料供給量を求めるための補正燃料供給量推
論装置と、(c)基本燃料供給量決定装置によって決定
された基本燃料供給量と補正燃料供給量推論装置によっ
て求められた補正燃料供給量とに応じてエンジンの燃焼
室に対する燃料供給量を決定するための燃料供給量決定
装置とを備えているので、 (i)ファジィ推論を簡潔化できる効果 を有し、ひいては (ii)ファジィ推論の実行回路を簡潔化できる効果 ならびに (iii)ファジィ推論を迅速化できる効果 を有し、結果的に (iv)小型化ないし低廉化を達成し、かつ燃料噴射制御
の即時性を確保できる効果 を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる燃料噴射制御装置の第1の実施
例を示す示すための回路図、第2図は第1図実施例の動
作を説明するためのグラフ、第3図(a)〜(i)は第
1図実施例を説明するためのグラフ、第4図(a1)〜
(r)は第1図実施例を説明するためのグラフ、第5図
(a1)〜(f)は第1図実施例を説明するためのグラ
フ、第6図は本発明にかかる燃料噴射制御装置の第2の
実施例を示すための回路図、第7図は本発明にかかる燃
料噴射制御装置の第3の実施例を示すための回路図、第
8図は本発明にかかる燃料噴射制御装置の第4の実施例
を示すための回路図、第9図は従来例を示す回路図であ
る。10 ……燃料噴射制御装置 103……エンジン回転数検出センサ 103A……エンジン回転数算出装置 104……空気供給量検出センサ 105……酸素濃度検出センサ 107……エンジン冷却水温度検出センサ 108……燃料温度検出センサ 109……空気温度検出センサ 110……電圧変動検出センサ 111……クランク角度検出センサ 112……気筒検出センサ 201……基本燃料供給量決定装置 203……補正燃料供給量推論装置 204……燃料供給量決定装置 301……噴射時刻検出装置 401……気筒判別装置 501……燃料供給遮断推論装置 601……変換装置 701……燃料噴射装置 801……燃料噴射制御信号発生装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射制御信号を発生してエンジンに配
    設された燃料噴射装置に与える燃料噴射制御装置におい
    て、 (a)空気供給量検出センサ(104)によって検出され
    たエンジンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に応
    じてエンジンの燃焼室に対する基本燃料供給量を決定す
    るための基本燃料供給量決定装置(201)と、 (b)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
    ンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に関するファ
    ジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されている空気中の
    酸素濃度に関するファジィ集合とエンジン冷却水の温度
    に関するファジィ集合とエンジンの燃焼室へ供給されて
    いる燃料の温度に関するファジィ集合とエンジンの燃料
    室へ供給されている空気の温度に関するファジィ集合と
    蓄電器の電圧変動に関するファジィ集合とエンジンの燃
    焼室に対する補正燃料供給量に関するファジィ集合との
    間で成立する第1のファジィ規則に基づき、エンジン回
    転数検出センサ(103)によって検出されもしくはエン
    ジン回転数算出装置(103A)によってクランク角度検出
    センサ(111)の検出したクランク角度から算出された
    エンジンの回転数と空気供給量検出センサ(104)によ
    って検出されたエンジンの燃焼室へ供給されている空気
    の供給量と酸素濃度検出センサ(105)によって検出さ
    れたエンジンの燃焼室へ供給されている空気中の酸素濃
    度とエンジン冷却水温度検出センサ(107)によって検
    出されたエンジン冷却水の温度と燃料温度検出センサ
    (108)によって検出されたエンジンの燃焼室へ供給さ
    れている燃料の温度と空気温度検出センサ(109)によ
    って検出されたエンジンの燃料室へ供給されている空気
    の温度と電圧変動検出センサ(110)によって検出され
    た蓄電器の電圧変動とに応じて、ファジィ推論によって
    補正燃料供給量を求めるための補正燃料供給量推論装置
    (203)と、 (c)基本燃料供給量決定装置(201)によって決定さ
    れた基本燃料供給量と補正燃料供給量推論装置(203)
    によって求められた補正燃料供給量とに応じてエンジン
    の燃焼室に対する燃料供給量を決定するための燃料供給
    量決定装置(204)と、 (d)クランク角度検出センサ(111)によって検出さ
    れたクランク角度からエンジンの燃焼室に対する燃料の
    噴射時刻を検出するための噴射時刻検出装置(301)
    と、 (e)燃料供給量決定装置(204)によって求められた
    燃料供給量を噴射時刻検出装置(301)によって検出さ
    れた噴射時刻から始まる燃料噴射時間に変換して出力す
    るための変換装置(601)と、 (f)エンジンの回転数に関するファジィ集合とエンジ
    ンの燃焼室へ供給されている空気の供給量に関するファ
    ジィ集合とエンジンの燃焼室に対する燃料の供給もしく
    は遮断に関するファジィ集合との間で成立する第2のフ
    ァジィ規則に基づき、エンジン回転数検出センサ(10
    3)によって検出されもしくはエンジン回転数算出装置
    (103A)によってクランク角度検出センサ(111)の検
    出したクランク角度から算出されたエンジンの回転数と
    空気供給量検出センサ(104)によって検出されたエン
    ジンの燃焼室へ供給されている空気の供給量とに応じ
    て、ファジィ推論によってエンジンの燃焼室に対する燃
    料の供給もしくは遮断を求め燃料供給遮断信号として出
    力するための燃料供給遮断推論装置(501)と、 (g)変換装置(601)から出力された燃料噴射時間に
    応じて燃料噴射制御信号を発生し、燃料供給遮断推論装
    置(501)から出力された燃料供給遮断信号にしたがっ
    てエンジンに配設された燃料噴射装置(701)に対して
    与えるための燃料噴射制御信号発生装置(801)と を備えてなることを特徴とする燃料噴射制御装置。
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