JP2907276B2 - 演算処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2の補数演算を行
う演算処理装置に関する。
う演算処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の演算処理装置の従来例を図5、
図6を用いて説明する。図5において、演算処理装置
は、ここでは16ビットの入力データA0〜A15に対
して連続した4ビットを1群として並列動作する4群の
演算器群34、35、36及び37で分割構成されてい
る。各演算器群は、4つの入力選択回路31、4つの半
加算器33を含む。また、演算器群34、35、36は
上記構成に加えて4つの出力選択回路38を有し、演算
器群35、36は更に選択回路39を有する。演算器群
37は上記構成に加えてキャリー選択回路32を有す
る。
図6を用いて説明する。図5において、演算処理装置
は、ここでは16ビットの入力データA0〜A15に対
して連続した4ビットを1群として並列動作する4群の
演算器群34、35、36及び37で分割構成されてい
る。各演算器群は、4つの入力選択回路31、4つの半
加算器33を含む。また、演算器群34、35、36は
上記構成に加えて4つの出力選択回路38を有し、演算
器群35、36は更に選択回路39を有する。演算器群
37は上記構成に加えてキャリー選択回路32を有す
る。
【0003】入力選択回路31は入力データの各ビット
または入力データの各ビットの論理反転を入力データの
MSB(Most Significant Bit)
によって選択し出力する。演算器群37のキャリー選択
回路32は論理値”1”または論理値”0”を入力デー
タのMSBによって選択し出力する。演算器群37の半
加算器33は、入力選択回路31の出力及びキャリー選
択回路32の出力を入力とし、各ビット毎の加算結果と
上位ビットの半加算器33へのキャリー信号を出力す
る。
または入力データの各ビットの論理反転を入力データの
MSB(Most Significant Bit)
によって選択し出力する。演算器群37のキャリー選択
回路32は論理値”1”または論理値”0”を入力デー
タのMSBによって選択し出力する。演算器群37の半
加算器33は、入力選択回路31の出力及びキャリー選
択回路32の出力を入力とし、各ビット毎の加算結果と
上位ビットの半加算器33へのキャリー信号を出力す
る。
【0004】演算器群35、36における選択回路39
は、各演算器群内の最上位ビットの半加算器33のキャ
リー信号を選択して上位の演算器群へ制御信号として出
力する。
は、各演算器群内の最上位ビットの半加算器33のキャ
リー信号を選択して上位の演算器群へ制御信号として出
力する。
【0005】高速に演算を行うために各演算器群は並列
動作し、前述したように演算器群34、35、36の出
力選択回路38は下位演算器群の制御信号によって制御
される。
動作し、前述したように演算器群34、35、36の出
力選択回路38は下位演算器群の制御信号によって制御
される。
【0006】従来、この演算処理装置において2の補数
の絶対値を求める場合、入力データが負数の時は、入力
選択回路31で入力データの各ビットの論理反転を選択
し、キャリー選択回路32において論理値”1”を選択
し、この2入力を半加算器33において加算していた。
また、入力データが正数の場合は、入力選択回路31で
入力データの各ビットを選択し、キャリー選択回路32
において論理値”0”を選択し、この2入力を半加算器
33において加算していた。
の絶対値を求める場合、入力データが負数の時は、入力
選択回路31で入力データの各ビットの論理反転を選択
し、キャリー選択回路32において論理値”1”を選択
し、この2入力を半加算器33において加算していた。
また、入力データが正数の場合は、入力選択回路31で
入力データの各ビットを選択し、キャリー選択回路32
において論理値”0”を選択し、この2入力を半加算器
33において加算していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の場
合、演算を高速に行うために連続した複数ビット毎に演
算器を分割し、並列動作しても入力データのMSBの値
によって演算器の入力が決まるので、演算時間が入力デ
ータのMSBに依存し、高速化が十分できていなかっ
た。
合、演算を高速に行うために連続した複数ビット毎に演
算器を分割し、並列動作しても入力データのMSBの値
によって演算器の入力が決まるので、演算時間が入力デ
ータのMSBに依存し、高速化が十分できていなかっ
た。
【0008】そこで、本発明の課題は、最上位ビットの
値が確定する以前に演算を開始できるようにして演算の
高速化を図ることにある。
値が確定する以前に演算を開始できるようにして演算の
高速化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、N(Nは正の
整数)ビットの入力データに対して連続した複数ビット
を1群として並列動作する複数の演算器群で分割構成さ
れて2の補数演算を行う演算処理装置において、各演算
器群は、各ビット毎に入力データの論理反転データを求
める反転手段と、各ビット毎に前記論理反転データと下
位演算器群からの複数のキャリー信号とを入力として演
算し、演算結果と該演算によるキャリー信号とを前記下
位演算器群からの各キャリー信号毎に出力する演算手段
と、当該演算手段からの複数のキャリー信号のうち一つ
を、前記入力データの最上位ビット及び前記連続した複
数ビットの最上位ビットの演算手段のキャリー出力のう
ち少なくとも一方によって上位の演算器群へ選択して出
力する選択手段と、最下位群にあっては前記入力データ
の最上位ビット、残りの群にあっては前記入力データの
最上位ビットと下位の演算器群からのキャリー信号とに
よってそれぞれ各ビット毎の演算結果を選択する複数の
出力選択手段とを有することを特徴とする。
整数)ビットの入力データに対して連続した複数ビット
を1群として並列動作する複数の演算器群で分割構成さ
れて2の補数演算を行う演算処理装置において、各演算
器群は、各ビット毎に入力データの論理反転データを求
める反転手段と、各ビット毎に前記論理反転データと下
位演算器群からの複数のキャリー信号とを入力として演
算し、演算結果と該演算によるキャリー信号とを前記下
位演算器群からの各キャリー信号毎に出力する演算手段
と、当該演算手段からの複数のキャリー信号のうち一つ
を、前記入力データの最上位ビット及び前記連続した複
数ビットの最上位ビットの演算手段のキャリー出力のう
ち少なくとも一方によって上位の演算器群へ選択して出
力する選択手段と、最下位群にあっては前記入力データ
の最上位ビット、残りの群にあっては前記入力データの
最上位ビットと下位の演算器群からのキャリー信号とに
よってそれぞれ各ビット毎の演算結果を選択する複数の
出力選択手段とを有することを特徴とする。
【0010】なお、前記演算手段は、2つのキャリー信
号を入力として受け、前記論理反転データと一方のキャ
リー信号とを入力とする第1の半加算器と、前記論理反
転データと他方のキャリー信号とを入力とする第2の半
加算器とから成る。
号を入力として受け、前記論理反転データと一方のキャ
リー信号とを入力とする第1の半加算器と、前記論理反
転データと他方のキャリー信号とを入力とする第2の半
加算器とから成る。
【0011】本発明によればまた、N(Nは正の整数)
ビットの入力データに対して連続した複数ビットを1群
として並列動作する複数の演算器群で分割構成されて2
の補数演算を行う演算処理装置において、各演算器群
は、各ビット毎に”1”を示すABS信号に基づいて入
力データの論理反転データを選択データとして出力する
入力選択手段と、各ビット毎に前記選択データと下位演
算器群からの複数のキャリー信号とを入力として演算
し、演算結果と該演算によるキャリー信号とを前記下位
演算器群からの各キャリー信号毎に出力する演算手段
と、当該演算手段からの複数のキャリー信号のうちの一
つを、前記入力データの最上位ビットの論理反転データ
と前記”1”を示すABS信号との論理積及び前記連続
した複数ビットの最上位ビットの演算手段のキャリー出
力のうち少なくとも一方によって上位の演算器群へ選択
して出力する選択手段と、最下位群にあっては前記入力
データの最上位ビットの論理反転データと前記”1”を
示すABS信号との論理積、残りの群にあっては前記入
力データの最上位ビットの論理反転データと前記”1”
を示すABS信号との論理積と下位の演算器群からのキ
ャリー信号とによってそれぞれ各ビット毎の演算結果を
選択する複数の出力選択手段とを有することを特徴とす
る演算処理装置が得られる。
ビットの入力データに対して連続した複数ビットを1群
として並列動作する複数の演算器群で分割構成されて2
の補数演算を行う演算処理装置において、各演算器群
は、各ビット毎に”1”を示すABS信号に基づいて入
力データの論理反転データを選択データとして出力する
入力選択手段と、各ビット毎に前記選択データと下位演
算器群からの複数のキャリー信号とを入力として演算
し、演算結果と該演算によるキャリー信号とを前記下位
演算器群からの各キャリー信号毎に出力する演算手段
と、当該演算手段からの複数のキャリー信号のうちの一
つを、前記入力データの最上位ビットの論理反転データ
と前記”1”を示すABS信号との論理積及び前記連続
した複数ビットの最上位ビットの演算手段のキャリー出
力のうち少なくとも一方によって上位の演算器群へ選択
して出力する選択手段と、最下位群にあっては前記入力
データの最上位ビットの論理反転データと前記”1”を
示すABS信号との論理積、残りの群にあっては前記入
力データの最上位ビットの論理反転データと前記”1”
を示すABS信号との論理積と下位の演算器群からのキ
ャリー信号とによってそれぞれ各ビット毎の演算結果を
選択する複数の出力選択手段とを有することを特徴とす
る演算処理装置が得られる。
【0012】なお、前記演算手段は、2つのキャリー信
号を入力として受け、前記選択データと一方のキャリー
信号とを入力とする第1の半加算器と、前記選択データ
と他方のキャリー信号とを入力とする第2の半加算器と
から成る。
号を入力として受け、前記選択データと一方のキャリー
信号とを入力とする第1の半加算器と、前記選択データ
と他方のキャリー信号とを入力とする第2の半加算器と
から成る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明について図面を用いて説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す図であ
る。演算処理装置は、ここでは16ビットの入力データ
A0〜A15に対して連続した4ビットを1群として並
列動作する4つの演算器群15、16、17及び18で
分割構成されている。各演算器群は、4つの反転回路1
1及び4つの演算器12を含み、演算器群15〜17は
更に4つの出力選択回路14を、演算器群18は4つの
出力選択回路13をそれぞれ有する。また、演算器群1
6、17は上記構成に加えて選択回路1Aを有し、演算
器群18は選択回路19を有する。
する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す図であ
る。演算処理装置は、ここでは16ビットの入力データ
A0〜A15に対して連続した4ビットを1群として並
列動作する4つの演算器群15、16、17及び18で
分割構成されている。各演算器群は、4つの反転回路1
1及び4つの演算器12を含み、演算器群15〜17は
更に4つの出力選択回路14を、演算器群18は4つの
出力選択回路13をそれぞれ有する。また、演算器群1
6、17は上記構成に加えて選択回路1Aを有し、演算
器群18は選択回路19を有する。
【0014】反転回路11は、図2(a)に示すよう
に、インバータゲート11から成る。演算器12は、図
2(b)に示すように、2個の半加算器121、122
から成る。半加算器121は、アンドゲート1211と
EX−OR(排他的論理和)回路1212とから成り、
半加算器122は、アンドゲート1221とEX−OR
回路1222とから成る。半加算器121、122は、
入力データの1ビットの論理反転信号と別々のキャリー
信号を入力として演算を行い、演算結果を出力する。な
お、各演算器群において、最初のビットの演算器12は
電源電位とアース電位とをキャリー信号として入力する
と共に2つのキャリー出力を発生する。2番目以降のビ
ットの演算器12は前位ビットの演算器12の2つのキ
ャリー出力を受け、次位ビットの演算器12に2つのキ
ャリー出力を与える。
に、インバータゲート11から成る。演算器12は、図
2(b)に示すように、2個の半加算器121、122
から成る。半加算器121は、アンドゲート1211と
EX−OR(排他的論理和)回路1212とから成り、
半加算器122は、アンドゲート1221とEX−OR
回路1222とから成る。半加算器121、122は、
入力データの1ビットの論理反転信号と別々のキャリー
信号を入力として演算を行い、演算結果を出力する。な
お、各演算器群において、最初のビットの演算器12は
電源電位とアース電位とをキャリー信号として入力する
と共に2つのキャリー出力を発生する。2番目以降のビ
ットの演算器12は前位ビットの演算器12の2つのキ
ャリー出力を受け、次位ビットの演算器12に2つのキ
ャリー出力を与える。
【0015】出力選択回路13は、図2(c)に示すよ
うに、インバータゲート131と入力データのMSBの
値によって選択を行う回路とを含み、演算器12からの
演算結果を入力とし、入力データのMSBの値によって
2つの入力の一方を選択し出力する。選択回路19は、
図2(e)に示すように、演算器群18の最上位ビット
の演算器12からの2本のキャリー信号、入力データの
MSBを入力とし、入力データのMSBによって出力を
選択し、上位演算器群に出力する。
うに、インバータゲート131と入力データのMSBの
値によって選択を行う回路とを含み、演算器12からの
演算結果を入力とし、入力データのMSBの値によって
2つの入力の一方を選択し出力する。選択回路19は、
図2(e)に示すように、演算器群18の最上位ビット
の演算器12からの2本のキャリー信号、入力データの
MSBを入力とし、入力データのMSBによって出力を
選択し、上位演算器群に出力する。
【0016】出力選択回路14は、図2(d)に示すよ
うに、インバータゲート141と下位演算器群のキャリ
ー信号(例えば、演算器群17の出力選択回路14の場
合、選択回路19の出力)によって選択を行う回路及び
入力データのMSBの値によって選択を行う回路とを含
み、演算器12からの演算結果を入力とし、2つの演算
結果とそれらの一方を反転した論理反転信号のうちのい
ずれか1つを選択して出力する。選択回路1Aは、図2
(f)に示すように、最上位ビットの演算器12からの
2本のキャリー信号を受け、下位演算器群のキャリー信
号によって選択を行う回路と入力データのMSBの値に
よって選択を行う回路とを含み、下位演算器群のキャリ
ー信号及び入力データのMSBによって出力を選択し、
上位演算器群に制御信号として出力する。
うに、インバータゲート141と下位演算器群のキャリ
ー信号(例えば、演算器群17の出力選択回路14の場
合、選択回路19の出力)によって選択を行う回路及び
入力データのMSBの値によって選択を行う回路とを含
み、演算器12からの演算結果を入力とし、2つの演算
結果とそれらの一方を反転した論理反転信号のうちのい
ずれか1つを選択して出力する。選択回路1Aは、図2
(f)に示すように、最上位ビットの演算器12からの
2本のキャリー信号を受け、下位演算器群のキャリー信
号によって選択を行う回路と入力データのMSBの値に
よって選択を行う回路とを含み、下位演算器群のキャリ
ー信号及び入力データのMSBによって出力を選択し、
上位演算器群に制御信号として出力する。
【0017】なお、図1においては、便宜上、例えば演
算器群18の出力選択回路13には最下位ビットの回路
にのみ入力データのMSBが与えられるように示されて
いるが、入力データのMSBは演算器群18の4つの出
力選択回路13すべてに与えられることは言うまでもな
い。これは、演算器群15、16、17の出力選択回路
14についても同様である。
算器群18の出力選択回路13には最下位ビットの回路
にのみ入力データのMSBが与えられるように示されて
いるが、入力データのMSBは演算器群18の4つの出
力選択回路13すべてに与えられることは言うまでもな
い。これは、演算器群15、16、17の出力選択回路
14についても同様である。
【0018】この演算処理装置において2の補数の絶対
値を求める場合、入力データが負の時は、入力データの
論理反転に”1”を加算して絶対値を求めることができ
るので、演算器12において反転回路11により求めた
入力データの論理反転に”1”を加算した結果を、出力
選択回路13において入力データのMSBによって選択
し、出力選択回路14においては、下位演算器群のキャ
リー出力によって演算結果を選択することにより入力デ
ータの絶対値を得ることができる。入力データが正の時
は、演算器12において入力データの論理反転に”0”
を加算した結果の論理反転を、出力選択回路13、14
において選択することにより演算入力データの絶対値を
得ることができる。
値を求める場合、入力データが負の時は、入力データの
論理反転に”1”を加算して絶対値を求めることができ
るので、演算器12において反転回路11により求めた
入力データの論理反転に”1”を加算した結果を、出力
選択回路13において入力データのMSBによって選択
し、出力選択回路14においては、下位演算器群のキャ
リー出力によって演算結果を選択することにより入力デ
ータの絶対値を得ることができる。入力データが正の時
は、演算器12において入力データの論理反転に”0”
を加算した結果の論理反転を、出力選択回路13、14
において選択することにより演算入力データの絶対値を
得ることができる。
【0019】よって、入力データのMSBの値に関わら
ず演算を実行し、その演算結果を入力データのMSBを
用いて選択するので演算開始時間が入力データのMSB
に依存することがなく実行できる。
ず演算を実行し、その演算結果を入力データのMSBを
用いて選択するので演算開始時間が入力データのMSB
に依存することがなく実行できる。
【0020】図3は本発明の第2の実施の形態を示す図
である。演算処理装置は、ここでも16ビットの入力デ
ータA0〜A15に対して連続した4ビットを1群とし
て並列動作する4つの演算器群25、26、27及び2
8で分割構成されている。各演算器群は、4つの入力選
択回路21及び4つの演算器22を含み、演算器群2
5、28は更に4つの出力選択回路23を、演算器群2
6、27は4つの出力選択回路24をそれぞれ有する。
また、演算器群26、27は上記構成に加えて選択回路
2Dを有し、演算器群28は選択回路2Cを有する。
である。演算処理装置は、ここでも16ビットの入力デ
ータA0〜A15に対して連続した4ビットを1群とし
て並列動作する4つの演算器群25、26、27及び2
8で分割構成されている。各演算器群は、4つの入力選
択回路21及び4つの演算器22を含み、演算器群2
5、28は更に4つの出力選択回路23を、演算器群2
6、27は4つの出力選択回路24をそれぞれ有する。
また、演算器群26、27は上記構成に加えて選択回路
2Dを有し、演算器群28は選択回路2Cを有する。
【0021】入力選択回路21は、図4(a)に示すよ
うに、インバータゲート211と選択回路とから成り、
ABS信号によって入力データの1ビットあるいはその
論理反転信号を選択して出力する。演算器22は、図4
(b)に示すように、2個の半加算器221、222か
ら成る。半加算器221は、アンドゲート2211とE
X−OR回路2212とから成り、半加算器222は、
アンドゲート2221とEX−OR回路2222とから
成る。半加算器221、222は、入力選択回路21の
出力と別々のキャリー信号を入力として演算を行い、演
算結果を出力する。なお、各演算器群において、最初の
ビットの演算器22は電源電位とアース電位とをキャリ
ー信号として入力すると共に2つのキャリー出力を発生
する。2番目以降のビットの演算器22は前位ビットの
演算器22の2つのキャリー出力を受け、次位ビットの
演算器22に2つのキャリー出力を与える。
うに、インバータゲート211と選択回路とから成り、
ABS信号によって入力データの1ビットあるいはその
論理反転信号を選択して出力する。演算器22は、図4
(b)に示すように、2個の半加算器221、222か
ら成る。半加算器221は、アンドゲート2211とE
X−OR回路2212とから成り、半加算器222は、
アンドゲート2221とEX−OR回路2222とから
成る。半加算器221、222は、入力選択回路21の
出力と別々のキャリー信号を入力として演算を行い、演
算結果を出力する。なお、各演算器群において、最初の
ビットの演算器22は電源電位とアース電位とをキャリ
ー信号として入力すると共に2つのキャリー出力を発生
する。2番目以降のビットの演算器22は前位ビットの
演算器22の2つのキャリー出力を受け、次位ビットの
演算器22に2つのキャリー出力を与える。
【0022】出力選択回路23は演算器22の出力を入
力とし、図4(c)に示すように、インバータゲート2
31と、入力データのMSBの論理反転とABS信号と
の論理積をとるアンドゲート29(図3)の出力(以
下、制御信号と呼ぶ)によって出力を選択する回路とを
含む。なお、アンドゲート29からの制御信号は、演算
器群28内のすべての出力選択回路23に与えられる。
選択回路2Cは、図4(e)に示すように、演算器群2
8の最上位ビットの演算器22からの2本のキャリー信
号を入力とし、入力データのMSBの論理反転とABS
信号との論理積をとるアンドゲート29(図3)の制御
信号によって出力を選択し、上位演算器群に出力する。
力とし、図4(c)に示すように、インバータゲート2
31と、入力データのMSBの論理反転とABS信号と
の論理積をとるアンドゲート29(図3)の出力(以
下、制御信号と呼ぶ)によって出力を選択する回路とを
含む。なお、アンドゲート29からの制御信号は、演算
器群28内のすべての出力選択回路23に与えられる。
選択回路2Cは、図4(e)に示すように、演算器群2
8の最上位ビットの演算器22からの2本のキャリー信
号を入力とし、入力データのMSBの論理反転とABS
信号との論理積をとるアンドゲート29(図3)の制御
信号によって出力を選択し、上位演算器群に出力する。
【0023】出力選択回路24は、図4(d)に示すよ
うに、インバータゲート241と下位演算器群のキャリ
ー信号(例えば、演算器群27の出力選択回路24の場
合、選択回路2Cの出力)によって選択を行う回路及び
入力データのMSBの論理反転とABS信号との論理積
をとるアンドゲート(図示せず)からの制御信号によっ
て出力を選択する回路とを含み、演算器22からの演算
結果を入力とし、2つの演算結果とそれらの一方を反転
した論理反転信号のうちのいずれか1つを選択して出力
する。選択回路2Dは、図4(f)に示すように、最上
位ビットの演算器22からの2本のキャリー信号を受
け、下位演算器群のキャリー信号によって選択を行う回
路と入力データのMSBの論理反転とABS信号との論
理積をとるアンドゲート29(図3)からの制御信号に
よって出力を選択する回路とを含み、上位演算器群にキ
ャリー出力を与える。
うに、インバータゲート241と下位演算器群のキャリ
ー信号(例えば、演算器群27の出力選択回路24の場
合、選択回路2Cの出力)によって選択を行う回路及び
入力データのMSBの論理反転とABS信号との論理積
をとるアンドゲート(図示せず)からの制御信号によっ
て出力を選択する回路とを含み、演算器22からの演算
結果を入力とし、2つの演算結果とそれらの一方を反転
した論理反転信号のうちのいずれか1つを選択して出力
する。選択回路2Dは、図4(f)に示すように、最上
位ビットの演算器22からの2本のキャリー信号を受
け、下位演算器群のキャリー信号によって選択を行う回
路と入力データのMSBの論理反転とABS信号との論
理積をとるアンドゲート29(図3)からの制御信号に
よって出力を選択する回路とを含み、上位演算器群にキ
ャリー出力を与える。
【0024】図1の出力選択回路13、14と同様に、
演算器群25、26、27においてはすべての出力選択
回路23、24に、前段の選択回路2D、2Cの出力が
与えられる。
演算器群25、26、27においてはすべての出力選択
回路23、24に、前段の選択回路2D、2Cの出力が
与えられる。
【0025】この演算処理装置により2の補数の絶対値
演算及びインクリメント演算を行うことができる。絶対
値演算を行う場合、入力の正負に関わらず入力選択回路
21において、入力データの論理反転を選択する。次
に、入力データが負の時は、入力データの論理反転に”
1”を加算して絶対値を求めることができるので、演算
器22において入力選択回路21にて求めた入力データ
の論理反転に”1”を加算した結果を、出力選択回路2
3において選択し(この場合、ABSは”1”、入力デ
ータMBSの論理反転は”0”となる)、出力選択回路
24においては、同様にして下位演算器群のキャリー出
力の値によって演算結果を選択することにより入力デー
タの絶対値を得ることができる。入力データが正の時
は、演算器22において入力データの論理反転に”0”
を加算した結果の論理反転を、出力選択回路23、24
において制御信号により選択することで入力データの絶
対値を得ることができる。
演算及びインクリメント演算を行うことができる。絶対
値演算を行う場合、入力の正負に関わらず入力選択回路
21において、入力データの論理反転を選択する。次
に、入力データが負の時は、入力データの論理反転に”
1”を加算して絶対値を求めることができるので、演算
器22において入力選択回路21にて求めた入力データ
の論理反転に”1”を加算した結果を、出力選択回路2
3において選択し(この場合、ABSは”1”、入力デ
ータMBSの論理反転は”0”となる)、出力選択回路
24においては、同様にして下位演算器群のキャリー出
力の値によって演算結果を選択することにより入力デー
タの絶対値を得ることができる。入力データが正の時
は、演算器22において入力データの論理反転に”0”
を加算した結果の論理反転を、出力選択回路23、24
において制御信号により選択することで入力データの絶
対値を得ることができる。
【0026】インクリメント演算を行う場合は、入力デ
ータの正負に関わらず入力選択回路21において入力デ
ータの値を選択する。演算器22は半加算器なので、入
力データに”1”を加算した値を出力選択回路23、2
4において選択すればインクリメント演算結果を得るこ
とができる。よって、第1の実施の形態と同様に入力デ
ータのMSBの値に関わらず演算を実行し、その演算結
果を入力データのMSBを用いて選択するので、演算開
始時間が入力データのMSBに依存することがなく実行
できる。
ータの正負に関わらず入力選択回路21において入力デ
ータの値を選択する。演算器22は半加算器なので、入
力データに”1”を加算した値を出力選択回路23、2
4において選択すればインクリメント演算結果を得るこ
とができる。よって、第1の実施の形態と同様に入力デ
ータのMSBの値に関わらず演算を実行し、その演算結
果を入力データのMSBを用いて選択するので、演算開
始時間が入力データのMSBに依存することがなく実行
できる。
【0027】また、絶対値演算とインクリメント演算を
組み合わせた場合でも同様に演算できる。
組み合わせた場合でも同様に演算できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、入力デー
タの論理反転を用いて演算を行い、演算実行後に最上位
ビットの値で演算結果を選択するので、最上位ビットの
値が確定していなくても演算を実行でき、演算の高速化
が図れる。
タの論理反転を用いて演算を行い、演算実行後に最上位
ビットの値で演算結果を選択するので、最上位ビットの
値が確定していなくても演算を実行でき、演算の高速化
が図れる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す回路図
である。
である。
【図2】図1に示された各部の具体的構成を示した図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成を示す回路図
である。
である。
【図4】図3に示された各部の具体的構成を示した図で
ある。
ある。
【図5】従来例の回路図を示す。
【図6】図5に示された主要部の具体的構成を示した図
である。
である。
11 反転回路 21、31 入力選択回路 32 キャリー選択回路 12、22 演算器 33、121、122、221、222 半加算器 13、14、23、24、38 出力選択回路 1A、19、2C、2D、39 選択回路 15〜18、25〜28、34〜37 演算器群
Claims (4)
- 【請求項1】 N(Nは正の整数)ビットの入力データ
に対して連続した複数ビットを1群として並列動作する
複数の演算器群で分割構成されて2の補数演算を行う演
算処理装置において、 各演算器群は、 各ビット毎に入力データの論理反転データを求める反転
手段と、 各ビット毎に前記論理反転データと下位演算器群からの
複数のキャリー信号とを入力として演算し、演算結果と
該演算によるキャリー信号とを前記下位演算器群からの
各キャリー信号毎に出力する演算手段と、当該演算手段からの複数のキャリー信号のうち一つを、
前記入力データの最上位ビット及び前記連続した複数ビ
ットの最上位ビットの演算手段のキャリー出力のうち少
なくとも一方によって上位の演算器群へ選択して出力す
る選択手段と、最下位群にあっては前記入力データの最
上位ビット、残りの群にあっては前記入力データの最上
位ビットと下位の演算器群からのキャリー信号とによっ
てそれぞれ各ビット毎の演算結果を選択する複数の出力
選択手段とを有することを特徴とする演算処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の演算処理装置において、
前記演算手段は、2つのキャリー信号を入力として受
け、前記論理反転データと一方のキャリー信号とを入力
とする第1の半加算器と、前記論理反転データと他方の
キャリー信号とを入力とする第2の半加算器とから成る
ことを特徴とする演算処理装置。 - 【請求項3】 N(Nは正の整数)ビットの入力データ
に対して連続した複数ビットを1群として並列動作する
複数の演算器群で分割構成されて2の補数演算を行う演
算処理装置において、 各演算器群は、 各ビット毎に”1”を示すABS信号に基づいて入力デ
ータの論理反転データを選択データとして出力する入力
選択手段と、 各ビット毎に前記選択データと下位演算器群からの複数
のキャリー信号とを入力として演算し、演算結果と該演
算によるキャリー信号とを前記下位演算器群からの各キ
ャリー信号毎に出力する演算手段と、 当該演算手段からの複数のキャリー信号のうちの一つ
を、前記入力データの最上位ビットの論理反転データと
前記”1”を示すABS信号との論理積及び前記連続し
た複数ビットの最上位ビットの演算手段のキャリー出力
のうち少なくとも一方によって上位の演算器群へ選択し
て出力する選択手段と、 最下位群にあっては前記入力データの最上位ビットの論
理反転データと前記”1”を示すABS信号との論理
積、残りの群にあっては前記入力データの最上位ビット
の論理反転データと前記”1”を示すABS信号との論
理積と下位の演算器群からのキャリー信号とによってそ
れぞれ各ビット毎の演算結果を選択する複数の出力選択
手段とを有することを特徴とする演算処理装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の演算処理装置において、
前記演算手段は、2つのキャリー信号を入力として受
け、前記選択データと一方のキャリー信号とを入力とす
る第1の半加算器と、前記選択データと他方のキャリー
信号とを入力とする第2の半加算器とから成ることを特
徴とする演算処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8172218A JP2907276B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 演算処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8172218A JP2907276B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 演算処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1021054A JPH1021054A (ja) | 1998-01-23 |
JP2907276B2 true JP2907276B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=15937790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8172218A Expired - Lifetime JP2907276B2 (ja) | 1996-07-02 | 1996-07-02 | 演算処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2907276B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
PT2439183E (pt) | 2010-10-06 | 2014-03-11 | Ceramoss Gmbh | Corpo cerâmico monolítico com região marginal de um óxido misto e superfíce metálica, processo para a sua preparação e sua utilização |
-
1996
- 1996-07-02 JP JP8172218A patent/JP2907276B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1021054A (ja) | 1998-01-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990303 |