JP2903681B2 - 加熱調理器の温度制御装置 - Google Patents

加熱調理器の温度制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般家庭において使用される加熱調理器の
温度制御装置に関するものである。
従来の技術 従来の加熱調理器の温度制御装置の構成を第5図に示
す。
第5図において、21は被加熱物である鍋で、その鍋21
の中に油を入れて天ぷら等の料理をする場合を想定して
いる。22は加熱を行なうための加熱手段で、電熱器にお
けるヒーターもしくは誘導加熱調理器におけるコイルで
ある。23は温度検知手段で、鍋21の底面の温度をセンサ
ーによって検知している。24は温度設定手段で、鍋21に
入れた油の温度が150℃から200℃まで10℃おきに6段階
の温度になるように温度検知手段23のセンサー部の温度
を設定するものである。25は電力可変手段で、温度検知
手段23の温度が温度設定手段24で設定した温度より所定
の温度高いθを超えた場合は商用交流電源26から加熱
手段22への電力の供給を停止し、温度設定手段24で設定
した温度より所定温度低い温度θ以下になると商用交
流電源26から加熱手段22への電力の供給を行なうもので
ある。
この電力可変手段の働きにより、鍋21の中の油の温度
を温度設定手段24で設定した温度でほぼ一定に保つこと
ができるものである。
第6図に温度変化を示す。第6図において、温度検知
手段23のセンサー部の温度を実線で、鍋21の中の油の温
度を点線で示す。図中AからBにおいてθからθ
油の温度が安定しており、B点で天ぷら材料等の負荷を
油の中に投入しているためセンサー温度と油の温度が低
下しているものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記に示す従来例の構成では、第6図の
B部以降に示すように天ぷら材料等の負荷投入時に油の
温度が低くなって設定温度に復帰するまで時間がかかる
という問題点があった。つまり第6図のB点で天ぷら材
料等の負荷を油の中に投入すると、センサー部と油の温
度が下がり、電力可変手段25の働きで加熱手段22へ電力
の供給を行い鍋21を加熱する。そして、加熱を開始する
と鍋21はすぐに温度が上昇し温度検知手段23のセンサー
部分の温度は第6図C点で設定温度θに達して電力可
変手段25による加熱手段22への電力の供給を停止するの
であるが、このとき鍋21の中の油は、鍋21そのものの温
度より遅れて上昇するためC点ではまだ設定温度に達せ
ず、油の温度が設定温度に達するのは第6図D点までず
れてしまうため天ぷら等の揚げ物調理を失敗してしまう
という課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、天ぷら
材料等の負荷を投入しても希望の設定温度で調理を続け
ることの出来る加熱調理器の温度制御装置を提供するこ
とを第1の目的とする。
また、第2の目的は、第1の課題を解決したさいに天
ぷら等の揚げ物調理の油の温度が希望する設定温度に達
した後は、そのまま温度が上昇していく事を防止し、安
全に安定した温度の油で調理を行うことが出来る加熱調
理器の温度制御装置を提供することを目的とする。
第3の目的は、天ぷら等の揚げ物調理を行なう際に天
ぷら材料等の負荷を投入して油の温度が下がってしまっ
た際に速やかに希望の設定温度に復帰させて調理を続け
ることが出来るようにすることである。
第4の目的は、加熱調理器に対して外来ノイズ等が侵
入した際にも、誤動作する事なく安全に動作する加熱調
理器の制御装置を提供することである。
第5の目的は、調理開始直後の、油の温度が希望の設
定温度に達して安定するまでは、誤って天ぷら材料が投
入されたと判断したりすることのない安全な加熱調理器
の制御装置を提供することである。
また、従来の加熱調理器の構成では、小型の鍋や古く
なって底がいびつになったような鍋で調理をすると、温
度検知手段23の温度センサーが正しく鍋の底面の温度を
検知せずに天ぷら等の揚げ物調理の際に油の温度が上昇
し過ぎたり、逆に温度が上昇しなかったりするという課
題があった。
第6図の目的は、この様な課題を解決するもので小型
の鍋や古くなって底がいびつに歪んだ鍋を用いても安全
に調理のできる加熱調理器の温度制御装置を提供するこ
とである。
課題を解決するための手段 上記第1の目的を達成するために本発明の第1の手段
は、加熱を行なうための加熱手段と、被加熱物容器底面
に対応する温度を検知する温度検知手段と、前記加熱調
理器の入力電力を検知する電力検知手段と、被加熱物の
温度を設定する温度設定手段と、前記温度検知手段の出
力が前記温度設定手段で設定した所定の値となるよう
に、前記入力電力を変化させる電力可変手段と、前記電
力検知手段の出力が所定の値以上となった場合には、前
記温度設定手段の値を所定温度に相当する値だけ上昇さ
せる補正手段とを設けたものである。
上記第2の目的を達成するために本発明の第2の手段
は、第1の手段において設定温度を所定温度上昇させて
いる際に、電力検知手段によって検知された入力電力が
所定の電力以下となった場合には、上昇させた設定温度
をもとの設定温度に戻す復帰手段を設けたものである。
上記第3の目的を達成するために本発明の第3の手段
は、第1の手段における電力可変手段は、加熱をオン/
オフする際のオン時間とオフ時間の比を変化させること
によって実現し、かつ、前記電力検知手段は、オン/オ
フ周期のオンの終了時点でこの時のオン時間と、このオ
ンの前のオフ時間の比より電力を求めるようにしたもの
である。
上記第4の目的を達成するために本発明の第4の手段
は、第3の手段における電力検知手段においては、所定
時間以下の加熱のオンは、オン/オフの比の算出に含め
ずに電力を検知するようにした物である。
上記第4の目的を達成するための他の手段である第5
の手段は、第3の手段における電力検知手段において
は、所定時間以下の加熱のオフは、オン/オフの比の算
出に含めずに電力を検知するようにしたものである。
上記第6の目的を達成するために本発明の第6の手段
は、第3の手段において、電力可変手段による加熱のオ
ン/オフを所定の回数以上繰り返すまでは、前記補正手
段による温度設定の変更を禁止する補正禁止手段を設け
たものである。
上記目的を達成するために本発明の第7の手段は、第
1の手段における温度検知手段による被加熱物の容器底
面に対応する温度の測定を前記加熱手段の中央部付近と
これより所定距離はなれた点で行い、その測定点の温度
差が所定温度以上ある場合には、補正手段による設定温
度の変更を禁止する補正禁止手段を設けたものである。
作用 上記した第1の手段では、温度検知手段の入力が温度
設定手段により設定した温度となるように電力可変手段
により入力電力を変化させている時に天ぷら材料等の負
荷が投入されると、被加熱物の温度が低下し、低下した
温度を設定した温度まで上昇さそうとするため負荷投入
以前よりも大きな電力で加熱を開始する。この時電力検
知手段により検知されたこの入力電力が所定の電力量以
上となった場合は、補正手段の働きで、温度設定手段に
より設定された温度を所定温度上昇させて設定し直して
から、再び温度検知手段の入力が変更した設定温度と一
致するように電力可変手段により入力電力を変化させる
ようになる。このことにより、調理を開始して、一旦下
がった被加熱物の温度を上げるために高い電力を加えて
いる際には、被加熱物の温度は温度センサーの検知温度
よりも遅れて温度上昇するため、早く温度が上昇する温
度センサーが高く補正した設定温度に達するときには、
温度センサーより遅れて温度が上昇する被加熱物の温度
も本来の設定値まで上昇しているものである。
第2の手段では、補正手段の働きにより温度設定手段
で設定した温度を所定温度上昇させている時に、温度セ
ンサーより遅れて上昇する被加熱物の温度が、本来の設
定値に達したころに、電力検知手段により検知した入力
電力が所定の電力以下となった際は、復帰手段の働きに
より変更した設定温度が補正前の設定温度に戻る。
第3の手段では、電力可変手段による入力電力の変化
を、調理器への電力の供給をオン/オフすることによっ
て行う。そして電力検知手段による入力電力の検知は、
電力可変手段による入力電力のオン/オフのオン終了時
点でそのときのオン時間とそのオンの直前のオフ時間と
の比を測定することによって行なう事により、補正前の
設定温度に達して加熱を停止するとともに補正手段によ
り設定温度が高くなり一旦温度が下がったりする事なく
すぐに加熱を再開するものである。つまり、温度が安定
していて規則的なオン/オフ周期で温度調節を行いオン
とオフの比はほぼ一定に保たれている時には、オン/オ
フの比より求める電力も一定であるが、天ぷら等の調理
時に天ぷら材料等の負荷が投入されて温度が下がると、
温度を上昇させるために加熱のオンが長時間に伸びるた
め、温度が設定に達して加熱のオンの終了時点で、その
長時間のオンとそのオンの前の通常の温調動作での周期
のオフ時間の比より電力を測定すると、通常の温調の周
期時に比べて、電力は増加しているため、この電力の増
加という現象を捉えて何等かの負荷が投入されたと判断
し、温度の補正を行なうものである。
第4の手段では、第3の手段に示すように電力検知手
段で入力電力を測定している場合に、所定時間以下の入
力電力のオンは、これをオンと判断せずにオフが継続し
ているものとして電力検知手段で入力電力を測定するも
のである。このことにより、温度が高いのに温度センサ
ーへのノイズ等により誤って加熱した時に、温度補正の
条件を満たした場合にも補正手段による設定温度の変更
は行なわないものである。
第5の手段では、第3の手段に示すように電力検知手
段で入力電力を測定している場合に、所定時間以下の入
力電力のオフは、これをオフと判断せずにオンが継続し
ているものとして電力検知手段で入力電力を測定するも
のである。このことにより、温度が低いのに温度センサ
ーへのノイズ等により誤って加熱を停止した時に、温度
補正の条件を満たした場合にも補正手段による設定温度
の変更は行なわないものである。
第6の手段では、加熱調理器に電力の供給を開始して
から、温度検知手段の検知温度が温度設定手段で設定し
た温度となるように、電力可変手段の働きによって入力
電力のオン/オフを繰り返す場合に、最初に電力を供給
してからのオン/オフの回数をカウントし所定の回数オ
ン/オフを繰り返すまでは、補正禁止手段の働きにより
第3の手段における電力検知手段の入力電力の測定結果
によらず補正手段による設定温度の変更を禁止するもの
である。このことにより、加熱開始の、被加熱物の温度
が不安定な際にたまたま温度補正の条件を満たしたとし
ても、補正手段による設定温度の変更は行なわないもの
である。
第7の手段では、第1の手段の温度検知手段による被
加熱物の底面の温度に相当する温度測定を、被加熱物底
面中央付近とこれより所定距離はなれた点の温度を測定
し、その点間の温度差が所定温度以上である場合には、
補正禁止手段の働きにより第3の手段における電力検知
手段の入力電力の測定結果によらず補正手段による設定
温度の変更を禁止するものである。このことにより、鍋
が小さい場合や、鍋底が凹または凸状に歪んでうまく温
度検知が出来ていない鍋の場合には、例えば、鍋底が下
方向に反っている凹状で加熱手段の中央付近にある温度
センサーは正しく鍋底中央付近に接して温度を測定し加
熱に応じて感じて感度よく温度が上昇するが、鍋の周辺
部にある温度センサーは鍋に接しないため鍋が温度上昇
しても感度よく温度が上昇しない様な場合や、鍋の径が
小さくて加熱手段の中央付近の温度センサーしか鍋底に
接しない場合等、もしくは鍋底が上方向に反っている凸
状で鍋の周辺部にある温度センサーは正しく鍋底中央付
近に接して温度を測定し加熱に応じて感度よく温度が上
昇するが、加熱手段の中央付近にある温度センサーは鍋
に接しないため鍋が温度上昇しても感度よく温度が上昇
しない様な場合など、何れかの温度センサーの温度が上
昇しないため、補正禁止手段で正常な加熱が行えないと
判断して温度補正を禁止しているので、この様な小さか
ったり凹凸に反っていたりする鍋の時でも異常な温度上
昇をすることが避けられるものである。
実 施 例 以下、その実施例を図面を参照して説明する。
第1図に本発明による加熱調理器の温度制御方法の一
実施例の構成図を示す。
第1図において、1は被加熱物である鍋で、この鍋1
の中に油を入れて天ぷら等の料理をする場合を想定して
いる。2は加熱を行なうための加熱手段で、電熱器にお
けるヒーターもしくは誘導加熱調理器におけるコイルで
ある。3は温度検知手段で、本実施例では鍋1の底面の
中央部の温度と中央部から鍋1の周辺方向に所定距離は
なれた点の温度を2つのセンサー、中央部温度センサー
3aと周辺部温度センサー3bによって検知している。ま
た、誘導加熱調理器等においては、鍋底の温度を直接測
定するのでなく、鍋を置いたセラミックのプレートを介
した温度を測定し、鍋底の温度を推定している構成とし
ても良い。
4は温度設定手段で、鍋1に入れた油の温度が150℃
から200℃まで10℃おきに6段階の温度になるよう温度
検知手段3のセンサー部の温度を設定するものである。
5は電力可変手段で、温度検知手段3の温度が温度設
定手段4で設定した温度より所定温度置高いθを超え
た場合は商用交流電源6から加熱手段2への電力の供給
を停止し、温度設定手段4で設定した温度より所定温度
低い温度θ以下になると商用交流電源6から加熱手段
2への電力の供給を行なうものである。
この電力可変手段5の働きにより、鍋1の中の油の温
度を温度設定手段4で設定した温度でほぼ一定に保つこ
とができるものである。
7は電力検知手段で、電力可変手段5によって加熱手
段2へ与えられる電力量を測定している。この測定した
入力電力が所定の入力電力W−goを超えた場合には、補
正手段8により、温度設定手段4で設定した温度より所
定温度だけ高い温度を設定しなおすものである。
9は復帰手段で、電力検知手段7によって測定した入
力電力が所定の入力電力W−returu以下になると、補正
手段8により設定変更した温度設定手段4の温度を初期
の温度に戻して温度制御を行なうものである。
第3の実施例の働きにより電力検知手段7による入力
電力の測定は、電力可変手段5により入力電力のオン/
オフを行なっている際のオンの終了時点、つまりオフの
開始時点で行なうもので、オン時間とそのオフの直前の
オフ時間より、 入力電力(%)=オン時間/(オン時間+オフ時間) により入力電力を求めている。
第3図に電力検知手段7と補正手段8と復帰手段9の
働きによる、鍋1の中の油の温度と温度検知手段3によ
って測定した鍋1の底面中央部に設けたセンター部の温
度の変化を示す。
第3図において、AからCまでは温度検知手段3と温
度設定手段4と電力可変手段5の働きで、θで入力電
力オン、θで入力電力オフしているため温度設定手段
4で設定したθとθの中間の設定温度でほぼ安定し
ている。この時の入力電力Wbは、B点で Wb=t3/(t2+t3)×100(%) である。
第3図のC点において鍋1の安定した温度の油の中に
天ぷら材料等を投入した場合は、図に示すように中央部
温度センサー3aの温度も油の温度も急に低下する。そし
て再び温度が上昇してD点でセンサー温度がθに達す
ると、電力をオフし入力電力の測定を行なう。
その結果D点の入力電力Wdは、 Wd=t7/(t6+t7)×100(%) となり、補正手段8の働きにより、 Wd(%)>W−go(%) の条件を満たして温度設定手段4の設定温度を変更し、
第3図のDからEまでに示すように、θ・θより高
い温度のθ・θで電力のオフ/オンを行なっている
ものである。
そして、第2の実施例の働きによりE点で入力電力We We=t9/(t8+t9)×100(%) を測定した結果、W/<W−returu(%)の条件を満た
し、復帰手段9によって、変更した設定温度をE点以降
初期の設定温度に戻すものである。
第3図のI点に示すように、外来ノイズ等による影響
で電力可変手段5による所定の時間16秒以下の電力のオ
ンがあった場合には、第4の実施例の働きにより、電力
検知手段7においてこのオン時間を入力電力の測定に含
めずにオフが継続したものとして入力電力の計算を行な
うものである。
また第3図のF点に示すように、外来ノイズ等による
影響で電力可変手段5による所定の時間16秒以下の電力
のオフがあった場合には、第5の実施例の働きにより、
電力検知手段7においてこのオフ時間を入力電力の測定
に含めずにオンが継続したものとして入力電力の計算を
行なうものである。
第3図のA点において入力電力を測定した場合には、
A点における入力電力Waは、Wa=100(%)でWa>W−g
o(%)の条件を満たしているが、第6の実施例の補正
禁止手段10の働きによって、オン/オフを所定の回数1
回繰り返すまでは、補正手段8による温度測定の変更を
禁止している。
また第2図(a)に示すように、温度検知手段3の中
央部温度センサー3aと周辺部温度センサー3b間の距離よ
りも底面の半径が小さい鍋11によって調理を行なった場
合には、周辺部温度センサー3bの温度変化は第4図に示
すようになる。この時、この鍋11に天ぷら材料等の負荷
を投入し、第4図のA点において、入力電力Wa=t2/(t
2+t3)×100(%)が、Wa>W−go(%)となって、補
正手段8によって設定温度を変更する条件が満たされた
としても、中央部温度センサー3aと周辺部温度センサー
3bの検知温度の差が所定温度50℃以上であるため、第7
の実施例の補正禁止手段10の働きで補正手段8による設
定温度の変更を禁止しているものである。
また、第2図(b)においては、誘導加熱調理器にお
いて用いられるセラミックプレート13を用いた場合のモ
デルを示している。この場合は、セラミックプレート13
を介して伝わる熱により鍋12の温度を検知しているわけ
であるが、この鍋12が、第2図(b)に示しているよう
に、鍋底中央部が上方向に反っているため、加熱手段2
の中央から所定距離はなれた点に設けられた周辺部温度
センサー3bは反った鍋12の温度を検知するが、中央部温
度センサー3の温度は殆ど上昇せず、温度変化は第4図
の中央部と周辺部の温度センサーの温度変化が入れ替わ
った形となり、この場合も2点間の温度差が所定温度50
℃以上であるため、第7図の実施例の補正禁止手段10の
働きで補正手段8による設定温度の変更を禁止している
ものである。
本実施例では、この第6図の実施例による補正禁止手
段と第7の実施例による補正禁止手段を共通の補正禁止
手段10として構成されている。
また、本実施例においては天ぷら等の油を使った揚げ
物調理について述べたが、鉄板焼等の焼物調理において
も本発明が有効でることは言うまでもない。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明では、加熱調
理器に与えられる入力電力を検知することにより天ぷら
等の揚げ物調理を行なっている際に、天ぷら材料等が投
入されることによって油の温度が希望した設定温度より
も下がってしまった場合にも、補正手段を設けているた
めに、中心部温度センサーより遅れて温度が上昇する油
の温度も希望する設定温度まで迅速に上昇するため、良
好な調理性能が得られるようになるものである。
さらに、補正手段の働きにより一旦下がった油の温度
が上昇して安定すると、復帰手段の働きで入力電力によ
り温度が安定したことを検知してそれ以上温度が上昇を
続けないように元の設定温度で安定した制御を行なうた
め、必要以上に温度が上昇して調理物が焦げてしまうと
いった失敗も無くなり使いがっての良い加熱調理器を得
られるものである。
また、補正手段を動作させる条件を、入力電力のオン
時間とオフ時間の比とし、かつ、入力電力のオンの終了
時点即ち温度検知手段による温度センサーの検知温度が
補正手段で変更する以前の設定温度に達した時点で、そ
の条件判断を行なって設定温度を上昇させ、温度センサ
ーの検知温度がその高い設定温度に達するまで電力を供
給して加熱を続けるために、電力の供給が長時間途絶え
る事なく、温度センサーよりは遅れて温度が上昇する油
の温度を、一気に希望の温度まで復帰させることが出
来、調理性能に必要な温度を保ち続けて良好な調理性能
が得られるものである。
入力電力を測定している際に所定の時間より短い電力
のオンは、これを不正規動作と判断して補正手段による
温度設定の変更条件より排除しているため、必要のない
ときに補正手段が働いて設定温度を上昇させ、油の温度
が上昇したりすることがなくなり、使い勝手の良い加熱
調理器を得ることができるものである。
また、入力電力を測定している際に所定の時間より短
い電力のオフがあった場合にも同様にこれを不正規動作
と判断して、安全に加熱調理器の温度制御を行なってい
るものである。
加熱調理器によって揚げ物等の調理を開始した直後で
油の温度が希望する設定温度で安定していない時には、
補正禁止手段の働きにより、電力可変手段により電力の
オン/オフを所定回数繰り返して油の温度が安定するま
では、補正手段による設定温度の変更を禁止しているた
め、油を加熱し始めた直後の温度が不安定な間に入力電
力も不安定になった結果、誤って補正手段が働いて油の
温度が上昇してしまうということもなくなり、必要なと
きにのみ補正手段が安定して働くようになるものであ
る。
さらに、たとえば鍋が小さくて小量の油しか入らず油
の温度が中心部温度センサーの検知温度に時間のずれな
く追従している場合には補正手段により温度設定を上昇
させてしまうと油の温度が上昇しすぎて危険なため、被
加熱物である鍋の中心点と中心点から所定距離はなれた
小さな鍋の外径よりも外の点との2点の温度を温度検知
手段で測定し、2点の温度検知結果に所定温度以上の差
がある場合には、補正禁止手段の働きにより、小さな鍋
と判断して補正手段の働きによる設定温度の変更を行わ
ずに安全に加熱調理器を使用できるものである。
また、本発明の効果の記述においては天ぷら等の油を
使った揚げ物調理について述べたが、鉄板焼等の焼物調
理においても本発明が有効であることは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本発明の一実施例の加熱調理器の
構成図、第3図および第4図は本発明の動作を示す温度
特性図、第5図は従来の加熱調理器の構成図、第6図は
従来の動作を示す温度特性図である。 1……鍋、2……加熱手段、3……温度検知手段、3a…
…中央部温度センサー、3b……周辺部温度センサー、4
……温度設定手段、5……電力可変手段、6……商用交
流電源、7……電力検知手段、8……補正手段、9……
復帰手段、10……補正禁止手段、11……被加熱物である
小型の鍋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−127692(JP,A) 実開 昭60−57091(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱を行なうための加熱手段と、被加熱物
    容器底面に対応する温度を検知する温度検知手段と、加
    熱調理器の入力電力を検知する電力検知手段と、被加熱
    物の温度を設定する温度設定手段と、前記温度検知手段
    の出力が前記温度設定手段で設定した所定の値となるよ
    うに、前記入力電力を変化させる電力可能手段と、前記
    電力検知手段の出力が、所定の値以上となったときに前
    記温度設定手段の値を所定温度に相当する値だけ上昇さ
    せる補正手段とを設けてなる加熱調理器の温度制御装
    置。
  2. 【請求項2】補正手段の働きにより温度設定手段の設定
    値を所定温度に相当する値だけ上昇させている際に、電
    力検知手段の出力が、所定の値以下となった時は、前記
    補正手段で変更した前記温度設定手段の値を初期の設定
    温度に相当する値に戻す復帰手段を設けた請求項1記載
    の加熱調理器の温度制御装置。
  3. 【請求項3】電力可変手段は、加熱オン/オフする際の
    オン時間とオフ時間の比を変化させることによって入力
    電力を可変し、かつ、電力検知手段は、オン/オフ周期
    のオンの終了時点でこの時のオン時間と、このオンの前
    のオフ時間の比より入力電力を求める請求項1記載の加
    熱調理器の温度制御装置。
  4. 【請求項4】電力検知手段は、所定時間以下の加熱のオ
    ンは、オン/オフの比の算出に含めずに入力電力を検知
    する請求項3記載の加熱調理器の温度制御装置。
  5. 【請求項5】電力検知手段は、所定時間以下の加熱のオ
    フは、オン/オフの比の算出に含めずに入力電力を検知
    する請求項3記載の加熱調理器の温度制御装置。
  6. 【請求項6】電力可変手段による加熱のオン/オフを所
    定の回数以上繰り返すまでは、補正手段による設定温度
    の変更を禁止する補正禁止手段を設けた請求項3記載の
    加熱調理器の温度制御装置。
  7. 【請求項7】温度検知手段による被加熱物の容器底面に
    対応する温度の測定を加熱手段の中央部付近とこれより
    所定距離はなれた点で行い、その測定点の温度差が所定
    温度以上ある場合には、補正手段による設定温度の変更
    を禁止する補正禁止手段を設けた請求項1記載の加熱調
    理器の温度制御装置。
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