JP2902202B2 - 始動時のエンジン回転数制御方法 - Google Patents

始動時のエンジン回転数制御方法

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JP2902202B2
JP2902202B2 JP6471192A JP6471192A JP2902202B2 JP 2902202 B2 JP2902202 B2 JP 2902202B2 JP 6471192 A JP6471192 A JP 6471192A JP 6471192 A JP6471192 A JP 6471192A JP 2902202 B2 JP2902202 B2 JP 2902202B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてアイドル回転
数制御可能な自動車用のエンジンに適用される始動時の
エンジン回転数制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アイドリング時のエンジン回転数
を調整(アイドル回転数制御:ISC)するために、例
えば特開平2−201052号公報に記載された吸入空
気制御装置のように、エンジンの吸気通路のスロットル
バルブを迂回するバイパス通路に設けた流量制御弁を開
閉してバイパス通路を通過する空気量を調整してエンジ
ンへの吸入空気量を調整するようにしたものが知られて
いる。この種のエンジンでは、図4に示すように、始動
時には流量制御弁を所定時間全開にして、始動開始から
短時間でエンジン回転数が通常のアイドリングのエンジ
ン回転数になるように制御するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
成を備えるエンジンでは、エンジンの回転数は、始動
後、図4に点線で示したように直接アイドル回転数にな
るのではなく、一旦アイドル回転数以上の高回転数にま
で立ち上がり、その後アイドル回転数に落ち着くように
挙動する。つまり、エンジン回転数がアイドル回転数よ
りも高くなった後アイドル回転数に集束するオーバーシ
ュート現象が発生する。これは、図5に示すように、始
動時において、エンジンが低回転から立ち上がる場合、
低回転数域での吸気圧は最初大気圧であり、それゆえに
吸入空気の体積効率が高くトルクが発生しやすい状態に
あるが、その後は、エンジンの回転数の上昇とともに降
下してくるので、サージタンク内が飽和状態となるまで
は、通常のその時の回転数より体積効率は高い状態が続
き、トルクが発生し易いことが原因している。また一
方、始動時の完爆感を得るように、アイドル回転数制御
において、流量制御弁を始動時に全開にしているが、こ
の全開制御も上記したオーバーシュート現象を助長させ
ている。このようなオーバーシュート現象は、スムーズ
な始動感を阻害するものであった。
【0004】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る始動時のエンジン回転数制
御方法は、吸気系の内部に内蔵されるスロットルバルブ
を迂回するバイパス通路を設け、そのバイパス通路に流
量制御弁を設けてなるエンジンにおいて、始動時にエン
ジン温度を計測し、計測されたエンジン温度に応じて流
量制御弁の開度を決定し、始動を判定するまでの間決定
された開度で流量制御弁を開成し、始動判定後全開制御
を行うことを特徴とする。
【0006】本発明におけるエンジン温度とは、代表的
には、エンジンの冷却水、潤滑油、及び吸気系における
吸入空気の温度を指すものであり、これらのうちの1つ
を計測することでエンジン温度とすればよい。
【0007】
【作用】このような構成のものであれば、始動時にその
時のエンジン温度の高低により流量制御弁の開度が決定
されることになる。つまり、エンジン温度の高い場合と
低い場合とでは、流量制御弁の開度が異なっており、始
動判定を行って始動したと判定するまでその開度のまま
でエンジンが運転される。したがって、始動判定後の全
開制御までの間、エンジン温度に対応した開度で流量制
御弁が制御されるので、バイパス通路からの混合気に起
因する始動判定後のエンジン回転数のオーバーシュート
を抑制でき、スムーズな始動感が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0009】図1に概略的に示したエンジン100は自
動車用のもので、その吸気系1には図示しないアクセル
ペダルに応動して開閉するスロットルバルブ2を配設す
るとともに、このスロットルバルブ2を迂回するバイパ
ス通路3を設け、このバイパス通路3にアイドル回転数
制御用の流量制御弁4を介設している。流量制御弁4
は、VSVと略称される電磁開閉式のものであって、そ
の端子4aに印加する駆動電圧のデューティ比(駆動電
圧のオン時間とオフ時間との比率)を制御することによ
ってその実質的な開度を変化させることができ、それに
よって前記バイパス通路3の空気流量を調整し得るよう
になっている。
【0010】吸気系1にはさらに、スロットルバルブ2
の下流にサージタンク12が形成されており、そのサー
ジタンク12の下流には燃料噴射弁5が設けてある。こ
の燃料噴射弁5や前記流量制御弁4を、電子制御装置6
により制御するようにしている。
【0011】電子制御装置6は、中央演算処理装置7
と、記憶装置8と、入力インターフェース9と、出力イ
ンターフェース11とを具備してなるマイクロコンピュ
ータシステムを主体に構成されている。そして、その入
力インターフェース9には、サージタンク12内の圧力
を検出する吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号
a、エンジン回転数NEを検出するための回転数センサ
14から出力される回転数信号b、車速を検出するため
の車速センサ15から出力される車速信号c、スロット
ルバルブ2の開閉状態を検出するためのアイドルスイッ
チ16から出力されるLL信号d、エンジン100の冷
却水温を検出するための水温センサ17からの水温信号
eなどが、それぞれ入力される。また、出力インターフ
ェース11からは、燃料噴射弁開成時間に応じた信号f
が燃料噴射弁5に、以下に詳述するプログラムにより決
定されたデューティ比の信号gが流量制御弁4に、それ
ぞれ出力される。
【0012】電子制御装置6には、吸気圧センサ13と
回転数センサ14とからの信号a,bを主な情報として
燃料噴射弁開成時間を決定し、その決定により燃料噴射
弁5を制御してエンジン負荷に応じた燃料を該燃料噴射
弁5から吸気系1に噴射させるためのプログラムが内蔵
させてある。また、この電子制御装置6は、始動時にエ
ンジン温度である冷却水温を計測し、計測された冷却水
温に応じて流量制御弁4の開度を決定し、始動を判定す
るまでの間決定された開度で流量制御弁4を開成し、始
動判定後全開制御を行うプログラムも内蔵している。
【0013】この回転数制御プログラムの概要は、図2
に示すようなものである。まず、ステップ51におい
て、始動時であるか否かを判定し、始動時である場合は
ステップ52に移行し、そうでない場合はステップ61
に進む。始動時の判定それ自体は、従来公知の方法と同
じであってよく、図示しないスタータが回転されてクラ
ンキングが開始された時点から、スパークプラグ18へ
のイグニッションパルスの出力間隔をモニタすることに
より完爆判定して、完爆完了となった時点までを始動時
とする。ステップ52では、水温センサ17が出力する
水温信号eから始動時のエンジン100の水温を計測
し、計測された水温に応じて流量制御弁4のデューティ
比を決定し、ステップ53に移行する。デューティ比
は、水温が−10℃の場合に約100%とし、水温が5
0℃では約50%という具合に、水温が高くなるにつれ
て低い値に決定する。この場合、冷却水温とそれに対応
するデューティ比とをマップ化して記憶装置8に記憶し
ておき、計測された冷却水温によりマップからデューテ
ィ比を読み出すように構成する。ステップ53では、決
定されたデューティ比の電気信号が燃料噴射弁5に出力
される。
【0014】始動時でない場合は、ステップ51からス
テップ61に進み、そのステップ61ではフィードバッ
ク制御条件が成立しているか否かを判定し、条件が成立
している場合にはステップ62に移行し、そうでない場
合はステップ63に進む。ステップ61におけるフィー
ドバック制御条件としては、例えばアイドルスイッチ1
6がオンしているか、エンジン回転数NEが設定された
所定値以下であるか、及び車速が所定値以下であるか等
である。ステップ62では、その時点のエンジン運転状
態からフィードバック量を計算し、ステップ53に移行
する。フィードバック量の計算それ自体は、従来と同様
であってよい。ステップ63では、フィードバック制御
条件が成立しなかったので、全開制御を実行し、ステッ
プ53に進む。
【0015】以上の構成において、始動時であると判定
された場合は、制御が、ステップ51→ステップ52→
ステップ53と進み、計測されたエンジン100の冷却
水温に応じてデューティ比を決定し、図3に示すよう
に、そのデューティ比により燃料噴射弁5の開度を調整
して完爆判定により始動したと判定するまで同一開度を
保持する。そして、始動判定の後は、制御がステップ5
1→ステップ61→ステップ63→ステップ53と進
み、全開制御が実行される。この後、フィードバック制
御条件が成立した場合には、制御がステップ51→ステ
ップ61→ステップ62→ステップ53と進み、フィー
ドバック制御が実行される。
【0016】このような構成によれば、エンジン冷却水
温の状態によりエンジン100のフリクションが異なっ
ていることに対応して、暖機後の再始動ほどオーバーシ
ュート現象が発生しやすいものであるが、始動時の冷却
水温によって始動時の燃料噴射弁5のデューティ比を決
定し、始動判定後は全開制御しているので、始動後のオ
ーバーシュートを抑制することができる。したがって、
始動時の完爆感は従来と同様であるにもかかわらず、ス
ムーズな始動感が得られる。
【0017】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。上記実施例ではエンジン温度をエ
ンジン100の冷却水温としたが、エンジン温度とし
て、潤滑油の温度を計測するものであってもよい。ま
た、始動時のデューティ比は、上記実施例のようにマッ
プを使用することなく、エンジン温度の計測毎に演算す
ることによって得るものであってもよい。あるいは、代
表的な冷却水温とデューティ比とをマップ化して記憶装
置8に記憶しておき、計測された冷却水温がマップにな
い値の場合には、補間計算により冷却水温に対応するデ
ューティ比を求めるものであってよい。
【0018】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、始動
時にエンジン温度の高低により流量制御弁の開度を決定
し、その開度で始動判定を行うまでエンジンを運転する
ので、始動判定後の全開制御までの間エンジン温度に対
応した開度で流量制御弁が制御され、バイパス通路から
の混合気に起因する始動判定後のエンジン回転数のオー
バーシュートを抑制でき、スムーズな始動感が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成説明図。
【図2】同実施例の制御手順を示すフローチャート。
【図3】同実施例の作用説明図。
【図4】従来例の作用説明図。
【図5】吸気圧のエンジン回転数に対応して変化する体
積効率を示すグラフ。
【符号の説明】
1…吸気系 2…スロットルバルブ 3…バイパス通路 4…流量制御弁 5…燃料噴射弁 6…電子制御装置 7…中央演算処理装置 8…記憶装置 9…入力インターフェース 11…出力インターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/00 - 41/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気系の内部に内蔵されるスロットルバル
    ブを迂回するバイパス通路を設け、そのバイパス通路に
    流量制御弁を設けてなるエンジンにおいて、始動時にエ
    ンジン温度を計測し、計測されたエンジン温度に応じて
    流量制御弁の開度を決定し、始動を判定するまでの間決
    定された開度で流量制御弁を開成し、始動判定後全開制
    御を行うことを特徴とする始動時のエンジン回転数制御
    方法。
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