JP2902139B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP2902139B2
JP2902139B2 JP4695391A JP4695391A JP2902139B2 JP 2902139 B2 JP2902139 B2 JP 2902139B2 JP 4695391 A JP4695391 A JP 4695391A JP 4695391 A JP4695391 A JP 4695391A JP 2902139 B2 JP2902139 B2 JP 2902139B2
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博貴 深田
裕信 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気の動的効果を利用
して吸気を過給するようにしたエンジンの吸気装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの出力性能を向上さ
せるために、吸気の充填効率アップが種々の方法で図ら
れており、その一つの方法として、吸気系内において、
吸気の共鳴効果或いは慣性効果といった動的効果を利用
して吸気を過給するようにしたものが知られている。こ
のうち、上記共鳴効果による過給の場合、エンジン回転
数が共鳴同調回転数にあるときは、高い出力トルクを得
ることができるが、エンジン回転数が共鳴同調回転数域
を外れると、共鳴効果を得るようにしていない通常の吸
気装置に比べ出力トルクが大きく落ち込むという特性が
ある。
【0003】そこで、例えば実開平2−74532号公
報に開示されるように、V型エンジンの各バンク毎にそ
れぞれサージタンクを設け、この各サージタンクよりも
上流側の集合吸気通路を通路長の長い低速用吸気通路と
通路長の短い高速用吸気通路とに分けると共に、上記各
サージタンクの下流端同士を連通する連通路と、上記高
速用吸気通路及び連通路をそれぞれ開閉する複数の開閉
弁とを設けて、該各開閉弁をエンジン回転数に応じて適
宜開閉させることにより、エンジンの低中速域では、上
記サージタンク及び集合吸気通路を共鳴通路とする共鳴
効果を利用して吸気を過給し、高速域では上記共鳴作用
を打消すと共に、慣性効果を利用して吸気を過給するよ
うにして、広いエンジン回転数域で吸気を過給するよう
にしたものは知られている。また、特開昭62−101
820号公報には、V型エンジンの各バンク毎にそれぞ
れサージタンクを設け、該サージタンクに各気筒からそ
れぞれ長短2本の独立吸気通路を接続すると共に、上記
各サージタンクの長手方向の中間部同士を連通する連通
路と、上記各独立吸気通路及び連通路をそれぞれ開閉す
る複数の開閉弁とを設け、該各開閉弁をエンジン回転数
に応じて適宜開閉させることで、上記公報記載のものと
同様に、吸気の動的効果をエンジンの広い回転数域で利
用できるようにしたものが開示されている。
【0004】上記両公報記載のもののうち、特に、後者
の特開昭62−101820号公報記載のものの場合、
2つのサージタンクの長手方向の中間部同士を連通させ
る連通路を高速域で開通させると、上記2つのサージタ
ンク及び連通路で大きなボリュームを有する一つの容積
部を形成することになって、低中速域での各サージタン
ク及びその上流側吸気通路をそれぞれ共鳴通路とした共
鳴作用を打消し、該共鳴作用の影響による高速域での出
力トルクの低下を抑制することができるという効果があ
る。この効果は、上記連通路の径即ち断面積を大きくす
るほど顕著なものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の構造
では、上記連通路は、吸気系において、サージタンクと
共に最高部の位置に配置されることになり、ボンネット
高さ等との関係から連通路の断面積を大きくするために
は、連通路は偏平な形状となり、それに伴って、この連
通路を開閉する開閉弁も異形なものとなる。また、上記
開閉弁は、吸気系のコンパクト化等の要求から、レイア
ウト上、一方のサージタンクの開口部位に配置させるこ
とがある。
【0006】しかし、上記のように異形の開閉弁をバタ
フライ弁としてサージタンクの開口部位に配置した場合
には、開弁時に弁体の一部がサージタンク内空間に突出
することになる。そして、上記サージタンク内では、吸
気の共鳴波による気柱振動及び吸気の脈動等があるの
で、上記サージタンク内に突出した開閉弁の弁体を振動
させて開閉弁をばたつかせる。このため、上記開閉弁の
開弁状態が安定せず、エンジンの出力トルクが安定しな
くなり、また、弁体が共振して破損を招いたり、異音が
発生するといった問題がある。この開閉弁のばたつきを
防止するために、大きな保持力(駆動力)を有するアク
チュエータで弁体をしっかり保持することが考えられる
が、その場合には、上記アクチュエータはかなり大きな
ものとなって、スペース的に取付けが困難となると共
に、吸気系のコンパクト化及び軽量化の妨げとなる。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、吸気の動的効果を
得るようにした吸気装置において、複数のサージタンク
を有し、該各サージタンク同士を連通する連通路及びそ
の開閉弁を適切に配設することで、吸気系のコンパクト
化を損うことなく、広いエンジン回転数域で効果的に吸
気の動的効果を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明が講じた解決手段は、吸気行程の重
ならない気筒毎に設けられ、吸気通路が接続された複数
のサージタンクと、該各サージタンクの長手方向の中間
部にそれぞれ開口して、該各中間部同士を連通する連通
路と、この連通路を所定のエンジン回転数域で開通させ
る開閉弁とを備えたエンジンの吸気装置を前提とする。
そして、上記開閉弁は、バタフライ弁からなり、その弁
軸を上記連通路のサージタンクへの開口部位にサージタ
ンク内を流通する吸気の流通方向に直交して配置し、開
弁時に弁体の一部がサージタンク内空間に突出すると共
に、その突出する部分での弁体の開弁方向が上記吸気流
通方向と一致するように設ける構成としている。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の発明の構
成において、エンジンは対向する一対のバンクを有する
V型エンジンであって、各バンクに吸気行程の重ならな
い複数の気筒がそれぞれ形成され、各バンク毎にサージ
タンクを有し、該各サージタンクはそれぞれ上下に配置
され、連通路はL字状に形成され、開閉弁は上記連通路
の上下方向に延びる部位に設けられる構成としている。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、複数
のサージタンクの各中間部同士を連通する連通路に設け
られた開閉弁は、バタフライ弁からなり、その弁軸が上
記連通路のサージタンクへの開口部位にサージタンク内
を流通する吸気の流通方向に直交して配置され、開弁時
に弁体の一部がサージタンク内空間に突出すると共に、
その突出する部分での弁体の開弁方向が上記吸気流通方
向と一致するように設けられているので、開弁状態にお
いて、サージタンク内を流通する吸気の流れにより、弁
体は常に開弁方向へ力を受けることになり、上記開閉弁
は全開状態にしっかり保持される。そのため、吸気の脈
動や共鳴派の気柱振動による開閉弁のばたつきが、大き
な保持力を有するアクチュエータを備えなくとも効果的
に抑制される。
【0011】また、請求項2の発明では、V型エンジン
に適用した場合に、各バンク毎のサージタンクをそれぞ
れ上下に配置し、連通路をL字状に形成し、開閉弁を上
記連通路の上下方向に延びる部位に設けているので、上
記開閉弁のアクチュエータをサージタンク側方に容易に
配置でき、吸気系の全高を増大させることはない。ま
た、連通路はL字状であるので剛性が高くなり、開閉弁
の弁軸は剛性の高い箇所に配置でき開閉弁の信頼性が向
上され、更に、連通路を両サージタンクに接続する際の
組付け性が向上される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1及び図2は本発明の実施例の全体構成
を示し、1は車両の車体に出力軸(図示省略)が車幅方
向に延びるように横置き状態に搭載されたV型6気筒エ
ンジンで、このエンジン1は車両の前後方向に対向する
1対のバンクBf,Brを有する。上記エンジン1は断
面略V字状のシリンダブロック2と、該シリンダブロッ
ク2の上面に組み付けられた前後1対のシリンダヘッド
3f,3rと、各シリンダヘッド3f,3rの上面に組
み付けられたシリンダヘッドカバー4f,4rと、シリ
ンダブロック2の下面に組み付けられたオイルパン(図
示省略)とからなる。上記前側バンクBfには第1、第
3及び第5の3つの互いに吸気行程の重ならない気筒
5,5,5が、また後側バンクBrには第2、第4及び
第6の3つの互いに吸気行程の重ならない気筒5,5,
5がそれぞれ形成されている。上記前側シリンダヘッド
3fの後側(バンクBf,Br間側)の側面には下流端
が前側バンクBfの各気筒5に連通する3つの吸気ポー
ト6,6,6が、また前側側面には上流端が上記各気筒
5に連通する排気ポート7,7,7がそれぞれ形成され
ている。一方、同様に、後側シリンダヘッド3rの前側
(バンクBf,Br間側)の側面には下流端が後側バン
クBrの各気筒5に連通する3つの吸気ポート6,6,
6が、また後側側面には上流端が上記各気筒5に連通す
る排気ポート7,7,7がそれぞれ形成されている。
【0014】上記エンジン1の上方には、基本的に鋳造
により形成された吸気マニホールド8が配設されてい
る。この吸気マニホールド8は、各バンクBf,Br毎
に対応する前後1対のサージタンク9f,9rを有し、
これらのサージタンク9f,9rは共に後側バンクBr
上方に配置され、かつバンク長さ方向(車幅方向)に互
いに平行に延びている。具体的には、前側サージタンク
9fは後側バンクBrのシリンダヘッドカバー4rの前
端上方に配置され、後側サージタンク9rは同シリンダ
ヘッドカバー4rの後端上方で前側サージタンク9fよ
りも低い高さ位置に配置されている。上記前側サージタ
ンク9fの前側側面には内部に独立吸気通路10を有す
る3本の独立吸気管11,11,11が等間隔をあけて
一体に形成され、この各吸気管11はバンクBf,Br
間を前方に延びたのち下方に彎曲して、その先端は前側
シリンダヘッド3fの各吸気ポート6にそれぞれ接続さ
れている。一方、同様に、後側サージタンク9rの前側
側面には独立吸気通路10を有する3本の独立吸気管1
1,11,11が等間隔をあけて一体に形成され、この
各吸気管11は後側バンクBr上を前方に延びたのち下
方に彎曲して、その先端は後側シリンダヘッド3rの各
吸気ポート6にそれぞれ接続されている。そして、この
3本の後側独立吸気管11,11,11の上面に上記前
側サージタンク9fが配置され、両者は一体化されてい
る。上記6つの独立吸気管11,11,11はその管長
が互いに同じとされている。これらの独立吸気通路10
およびサージタンク9f,9rは後述する集合吸気通路
25の一部をなしている。
【0015】また、図2及び図3に示すように、両サー
ジタンク9f,9rの右側端部は内部に連通路12を有
する第1連通管13で連通され、この連通管13が接続
される後側サージタンク9rの右端部には連通管13で
の連通及び連通遮断を切り換えるバタフライ弁からなる
第1開閉弁14が配設されている。この開閉弁14の弁
体14aは車両前後方向に延びる弁軸14bに固定さ
れ、弁軸14bの後端は後側サージタンク9rの壁後面
に突出され、その後端にはレバー15及びロッド16を
介して負圧アクチュエータ17が連結されており、この
アクチュエータ17の作動により開閉弁14を開弁する
ようになっている。また、両サージタンク9f,9rは
長手方向(車両の左右方向)の略中央部で第2連通管1
8により連通されている。即ち、第2連通管18は後部
が下方に折り曲げられた略L字状で断面が横長の略長方
形状の管部材で、その内部に連通路19が形成されてい
る。そして、第2連通管18の前端及び後部下端にはそ
れぞれフランジ18a,18bが形成され、前端フラン
ジ18aを前側サージタンク9f後面の開口に、また、
後端フランジ18bを後側サージタンク9r上面の開口
にそれぞれボルト締結することで、両サージタンク9
f,9r間に第2連通管18が掛け渡されている。ま
た、第2連通管18の後部下端側には、連通路19を開
閉するバタフライ弁からなる第2開閉弁20が配設され
ている。この開閉弁20の弁体20aは、サージタンク
9rの長手方向に直交する方向即ち車両前後方向に延び
て配置された弁軸20bに固定されている。そして、上
記弁体20aは第2連通管18の内周面形状に対応して
略長方形状に形成されており、その短手方向が上記弁軸
20bの延びる方向とされ、且つその長手方向において
弁軸20bを右側に偏位させて弁軸20bに固定されて
いる。更に、図4に示すように、上記第2開閉弁20
は、開弁時に弁軸20bの左側部分の弁体20aの一部
がサージタンク9r内空間に突出するように配置されて
おり、また、その開弁方向は、上記左側部分の弁体20
aが弁軸20bを中心として下方側へ回転して開弁する
ようになっている。上記弁軸20bの後端は連通管18
の壁後面から突出し、その後端にはレバー21及びロッ
ド22を介して負圧アクチュエータ23が連結されてお
り、このアクチュエータ23の作動により開閉弁20を
開弁するようになっている。そして、上記第1及び第2
の開閉弁14,20はエンジン回転数に応じて開閉制御
され、エンジン1の低速域では両開閉弁14,20の双
方が閉弁されるが、中速域では第1開閉弁14のみが開
弁され、高速域では両開閉弁14,20が開弁されるよ
うになっている。
【0016】さらに、上記前側サージタンク9fの左端
には前側集合吸気管24fの下流端が、また後側サージ
タンク9rの左端には後側集合吸気管24rの下流端が
それぞれ接続され、この集合吸気管24f,24r内に
はそれぞれ集合吸気通路25,25が形成されている。
両集合吸気管24f,24rの上流端は、集合部として
のスロットルボディ26に接続されて、そこで集合吸気
通路25,25が互いに合流している。即ち、上記後側
集合吸気管24rは後側サージタンク9r左端から左側
斜め前方に延びた後左側へ向けて湾曲し、この吸気管2
4rの中心軸線とスロットルボディ26の通路中心線と
が一致している。一方、前側集合吸気管24fは前側サ
ージタンク9fの左端から左側斜め後方に延びた後左側
へ向けて彎曲し、後側集合吸気管24rの上方に配置さ
れている。そして、上記両集合吸気管24f,24rは
上流端部で一体化され、内部の集合吸気通路25,25
は断面半円状とされて上下に重合配置されている。
【0017】次に、上記実施例の作動を説明するに、エ
ンジン1が低速域にあるとき、第1及び第2開閉弁1
4,20が共に閉弁され、同調回転数が低速域になる。
この状態では、各バンクBf,Brの各気筒5の吸気ポ
ート6で発生した吸気の基本圧力波が吸気通路上流側で
反転する圧力反転部は集合吸気通路25,25上流端の
スロットルボディ26内となり、このスロットルボディ
26と各気筒5との間を往復伝播する吸気の圧力波が吸
気通路内で共鳴して、この共鳴により各気筒5毎に個々
に発生する圧力振動により大きな振幅を有する共鳴圧力
波が発生し、この共鳴圧力波によって吸気が気筒5の燃
焼室に押し込まれてその充填効率が高められる。このこ
とにより、エンジン1の低速域での出力トルクを増大さ
せることができる。
【0018】また、エンジン1が中速域に移行すると、
第2開閉弁20は閉弁されたまま、第1開閉弁14のみ
が開いて第1連通管13内の連通路12が開放され、共
鳴効果の同調回転数が中速域に移行する。この状態で
は、吸気の圧力波の圧力反転部は上記第1連通管13内
の連通路12となり、この連通路12と各気筒5との間
を往復伝播する吸気の圧力波が吸気通路内で共鳴する。
この共鳴圧力波によって吸気が気筒5の燃焼室に押し込
まれてその充填効率が高められ、エンジン1の中速域で
の出力トルクを増大させることができる。
【0019】さらにエンジン回転数が上昇して高速域に
なると、第1及び第2開閉弁14,20の双方が開弁さ
れ、第1及び第2連通管13,18の連通路12,19
がそれぞれ開放される。この状態では、両サージタンク
9f,9rがその長手方向の中央部で第2連通管18の
連通路19により互いに連通するので、これらサージタ
ンク9f,9r及び連通路19により大きなボリューム
を有する容積部が形成され、この容積部により上記低中
速域での共鳴効果が消失する。このため、その共鳴効果
のデメリットである同調回転数以外の速度域即ち高速域
での出力トルクの落込みがなくなる。加えて、上記サー
ジタンク9f,9r及び連通路19による大きな容積部
を圧力反転部とする慣性効果によって、吸気が気筒5の
燃焼室に押し込まれてその充填効率が高められ、エンジ
ン1の高速域での出力トルクを増大させることができ
る。以上により、エンジン1の低速域から高速域に亘っ
てエンジン出力トルクを増大させることができる。
【0020】この場合、両サージタンク9f,9rの中
間部を連通する第2連通管は、その断面形状を横長の略
長方形状に形成しているので、限られたスペース内で吸
気系の全高を増大させることなく連通路19の断面積を
最大にすることができ、上記高速域での共鳴効果を消失
させるための容積部の形成を効果的に図ることができ
る。また、上記第2連通管18は略L字状に形成されて
いるので、両端のフランジ18a,18bを各サージタ
ンク9f,9rのそれぞれの開口に接続するためのボル
ト締結を容易に行うことができ組付け性を向上させるこ
とができる。更に、上記第2連通管18はそのL字状に
屈曲した形状により剛性が高くなるので、第2開閉弁2
0の弁軸20bを剛性の高い箇所に配置でき、上記第2
開閉弁20の作動の信頼性を向上させることができる。
【0021】また、上記連通路19を開閉する第2開閉
弁20は、バタフライ弁からなり、その弁体20aは車
両前後方向に延びて配置された弁軸20bに固定され、
開弁時に弁軸20bの左側部分の弁体20aの一部がサ
ージタンク9r内空間に突出するように配置されてお
り、また、その開弁方向は、上記左側部分の弁体20a
が弁軸20bを中心として下方側へ回転して開弁するよ
うになっているので、弁体20aはサージタンク9r内
を流通する吸気の流通方向即ちサージタンク9rの上流
側の左端から右側への流れに直交すると共に、弁体20
aの開弁方向は上記吸気の流通方向と一致する。そのた
め、上記第2開閉弁20の弁体20aは開弁状態におい
て、常に吸気の流れにより全開状態となるような力を受
け、全開状態でしっかり保持された状態となる。したが
って、大きな保持力を有するアクチュエータを用いなく
とも、サージタンク内での吸気の脈動等による開閉弁2
0のばたつきを効果的に抑えることができる。その結
果、アクチュエータの小形化が可能となって、吸気系全
体としてのコンパクト化を図ることができる。
【0022】また、第2開閉弁20は、第2連通管18
がサージタンク9r上面の開口に接続される上下方向に
延びる部位に弁軸20bをサージタンク9rの長手方向
に直交する方向に延ばして配置しているので、アクチュ
エータ23をサージタンク9rの後側側方へ配置でき、
吸気系の全高を増大させることなく且つ他の吸気系との
干渉を防止できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、吸気行程の重ならない気筒毎に設けられ、吸気通路
が接続された複数のサージタンクの各中間部同士を連通
する連通路に、該連通路を所定のエンジン回転数域で開
通させる開閉弁を設け、該開閉弁は、バタフライ弁から
なり、その弁軸が上記連通路のサージタンクへの開口部
位にサージタンク内を流通する吸気の流通方向に直交し
て配置され、開弁時に弁体の一部がサージタンク内空間
に突出すると共に、その突出する部分での弁体の開弁方
向が上記吸気流通方向と一致するように設けられている
ので、開弁状態において、それまでの吸気系内の共鳴作
用を打消し、共鳴同調回転数を外れたときの出力トルク
の落ち込みを抑制しつつ、サージタンク内を流通する吸
気の流れによって、上記開閉弁を全開状態にしっかり保
持することができ、吸気の脈動や共鳴派の気柱振動等に
よる開閉弁のばたつきを、大きな保持力を有するアクチ
ュエータを備えなくとも効果的に抑えることができる。
したがって、吸気系のコンパクト化を損うことなく、吸
気の動的効果を広いエンジン回転数域で効果的に利用す
ることができる。
【0024】また、請求項2の発明では、V型エンジン
に適用した場合に、各バンク毎のサージタンクをそれぞ
れ上下に配置し、連通路をL字状に形成し、開閉弁は上
記連通路の上下方向に延びる部位に設けているので、上
記開閉弁のアクチュエータをサージタンク側方に容易に
配置でき、吸気系の全高を増大させることはなく、吸気
系のコンパクト化を図ることができる。また、連通路は
L字状であるので剛性が高くなり、開閉弁の弁軸は剛性
の高い箇所に配置でき開閉弁の信頼性を向上することが
でき、更に、連通路を両サージタンクに接続する際の組
付け性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエンジンの一部及び吸気
マニホールドの全体構成を示す一部破断側面図である。
【図2】吸気マニホールドの平面図である。
【図3】吸気マニホールドの背面図である。
【図4】図2のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 5 気筒 8 吸気マニホールド 9r,9r サージタンク 18 第2連通管 19 連通路 20 第2開閉弁 20a 弁体 20b 弁軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−27153(JP,U) 実開 昭61−147333(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 27/02 F02M 35/116

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気行程の重ならない気筒毎に設けら
    れ、吸気通路が接続された複数のサージタンクと、該各
    サージタンクの長手方向の中間部にそれぞれ開口して該
    各中間部同士を連通する連通路と、この連通路を所定の
    エンジン回転数域で開通させる開閉弁とを備えたエンジ
    ンの吸気装置において、上記開閉弁は、バタフライ弁か
    らなり、その弁軸が上記連通路のサージタンクへの開口
    部位にサージタンク内を流通する吸気の流通方向に直交
    して配置され、開弁時に弁体の一部がサージタンク内空
    間に突出すると共に、その突出する部分での弁体の開弁
    方向が上記吸気流通方向と一致するように設けられてい
    ることを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 エンジンは対向する一対のバンクを有す
    るV型エンジンであって、各バンクに吸気行程の重なら
    ない複数の気筒がそれぞれ形成され、各バンク毎にサー
    ジタンクを有し、該各サージタンクはそれぞれ上下に配
    置され、連通路はL字状に形成され、開閉弁は上記連通
    路の上下方向に延びる部位に設けられている請求項1記
    載のエンジンの吸気装置。
JP4695391A 1991-03-12 1991-03-12 エンジンの吸気装置 Expired - Lifetime JP2902139B2 (ja)

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JP4695391A Expired - Lifetime JP2902139B2 (ja) 1991-03-12 1991-03-12 エンジンの吸気装置

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JPH051548A (ja) 1993-01-08

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