JP2900677B2 - 電力増幅器 - Google Patents

電力増幅器

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JP2900677B2
JP2900677B2 JP1738092A JP1738092A JP2900677B2 JP 2900677 B2 JP2900677 B2 JP 2900677B2 JP 1738092 A JP1738092 A JP 1738092A JP 1738092 A JP1738092 A JP 1738092A JP 2900677 B2 JP2900677 B2 JP 2900677B2
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和男 小宮
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多段接続の電力増幅器に
関し、特に単一波および多数波の直線増幅及び飽和増幅
を行なう電力増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電力増幅器は直線増幅特性に加
えて高効率動作を有することが要求される。この増幅器
における電力効率は主として出力段増幅器の能動素子の
特性に依存するものであり、このような増幅器において
はその素子の選定が重要であった。なかでも、多数の信
号を共通増幅する用途で使われる電力増幅器は、時間的
に入力信号数が激しく変る場合にも高効率動作を行う必
要があり、素子対策だけでは効率向上が不十分となって
いる。
【0003】即ち、単一波増幅に比べ、多数波増幅で
は、理論的に電力増幅器の飽和出力レベルは相互変調歪
の現われる分だけ下ってしまう。従って、多数波増幅で
の必要な値の出力レベルを確保するには、単一波増幅に
おいてこれより高い飽和出力が得られる素子を使用しな
ければならない。このため、単一波増幅において規定値
以上の出力を出すという電力増幅器の無駄な使い方をし
ていた。即ち、電力増幅器の効率が良くても出力が高け
れば消費する電源電力は高くなってしまうことになる。
【0004】図6は電界効果トランジスタ(以下FET
と称す)を使用した従来の電力増幅器の特性図である。
電力増幅器への入力電力が上るにつれて、出力電力A
1,A2は上っていき、最後には飽和し、一定値とな
る。単一波入力時A1に比べ、多数入力時A2は飽和出
力レベルが低くなっている。これに相関して、飽和時に
は多数波入力時の消費電力C2も低い。このほか、FE
T特有のゲートリーク電流B1,B2は、飽和に近づく
と、わずかに負方向に流れ出し、続いて正方向へ増加す
る。このように、単一波入力時の消費電力C1は、多数
波入力時C2よりも多く必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記従来の電力増幅器の欠点を除去すべくなされたもので
あり、その目的とするところは、単一波入力時と多数波
入力時とで一波当りの出力レベルをほぼ同じレベルと
し、また一波当りの消費電力も同程度とすることが可能
な電力増幅器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による電力増幅器
は、可変数の多数信号波を多段接続の増幅器で増幅する
電力増幅器において、飽和領域近傍で動作させるFET
を増幅素子とする出力段増幅器と、前記FETのゲート
リーク電流を検出するゲートリーク検出手段と、検出さ
れた前記ゲートリーク電流に応答し前記ゲートリーク
電流が増加すると前記FETのドレイン電圧を上昇させ
る方向に制御するドレイン電圧制御手段とを備えてい
る。
【0007】また、前記ドレイン電圧制御手段が、前記
信号波数が変っても前記出力段増幅器からの信号波数1
波あたり出力電力が前記信号波数に係わらずほぼ同じ値
になるように前記ドレイン電圧を制御する構成をとるこ
とができる。 さらに、前記ゲートリーク検出手段が、前
記FETのゲートと前記ゲートにバイアスを与えるバイ
アス回路との間に接続された抵抗器の両端電圧を検出す
る手段であってもよい。
【0008】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例のブロック図で
ある。入力端子6からの入力信号は低レベルの増幅器1
および中間レベルの増幅器2によって増幅される。な
お、これらの中間に別の増幅器が接続されることもあ
る。増幅器2からの増幅信号は、端子31から出力段増
幅器3に入力され、この増幅器3によってさらに増幅さ
れて出力端子7の出力信号とされる。この出力段増幅器
3にはFETが増幅素子として使用されている。制御回
路4は出力段増幅器3内のFETのゲートリーク電流I
1を検出し、このゲートリーク電流I1が増加すると出
力段増幅器3のFETにバイアス(ゲート電圧−Vcc
およびドレイン電圧+Vd)を供給する電源5をFET
のドレイン電圧+Vdを上昇させるように制御する。即
ち、制御回路4は、飽和時における出力端子7における
1波当りの出力レベルを信号波数に係わらず一定値に保
つように電源5から供給するドレイン電圧+Vdを変え
て出力段増幅器3の回路定数を制御する。
【0010】図2は図1に示す出力段増幅器3の回路図
である。増幅素子であるFET51のゲートには、カッ
プリングコンデンサ52を介して端子31から入力信号
が印加され、FET51のドレインからは、カップリン
グコンデンサ53を介して出力端子7に出力信号が出力
される。このFET51のゲートリーク電流I1を検出
すべく、交流阻止用のチョークコイル54を介して検出
用の抵抗器55が設けられている。この抵抗器55およ
びこの抵抗器55と直列に接続された抵抗器56,57
とによりFET51のゲートバイアス回路が構成されて
おり、抵抗器56の一端に接続された上記電源5から負
のゲートバイアス電圧−Vccが供給されている。ま
た、抵抗器56の他端は抵抗器57を介して接地されて
いる。そして、抵抗器55の両端電圧からFET51の
ゲートリーク電流を検出している。さらに、上記電源5
からは、上記制御回路4によって制御されているドレイ
ン電圧+Vdがチョークコイル58を介してFET51
に供給される。
【0011】次に、図2および図6にさらに図3のドレ
イン電圧をパラメータとするFETを用いた電力増幅器
の特性図を併せ参照して、出力段増幅器3の動作を説明
する。FET51は飽和領域になると図6のB1,B2
に示すようにゲートリーク電流I1が流れ始め、抵抗器
55の両端にこの電流I1に応じた電圧が発生し、制御
回路4内でこの電圧を検出する。図3に示すようにFE
T51のドレイン電圧を高くすると、飽和出力が高くな
り(A3)、消費電力も増加する(C3)。これらの変
化方向は単一波入力,多数波入力ともに同様である。
【0012】さらに図4の出力段増幅器3のドレイン電
圧制御に関する説明図を参照してFET51のゲートリ
ーク電流I1によるドレイン電圧+Vd制御について説
明する。図4(a)には、図3に示す入力電力a点にお
けるFET51のドレイン電圧+Vdとゲートリーク電
流I1との関係と、制御回路4の出力(ドレイン電圧)
とゲート電流I1との関係が示されている。この図では
FET51のドレイン電圧+Vdが上昇するとゲートリ
ーク電流I1は減少し、一方、制御回路4の出力はゲー
トリーク電流I1が増大するとドレイン電圧+Vdを高
くする方向に制御されることを示している。そして、図
4(b)は、上記入力電力a点における制御回路4の出
力(ドレイン電圧+Vd)とゲートリーク電流I1を示
しており、この入力電力a点においてはFET51のゲ
ートリーク電流I1を一定に保持するように制御回路4
出力が変化することを示している。この結果、出力段増
幅器3の消費電力および飽和出力がこのゲートリーク電
流I1にリンクしてほぼ一定値に保持される。
【0013】図5は上記図4のようにFET51のドレ
イン電圧を制御した時の出力段増幅器3の特性図であ
る。上述のように入力電力a点で出力段増幅器3のFE
T51のドレイン電圧+VdをFET51のゲートリー
ク電流I1が一定になるように制御すると、入力電力に
対する出力電力A5,ゲートリーク電流B5および消費
電力の逆数である効率D5ともに、単一波入力、多数波
入力ともにほぼ同一の特性となる。このように単一波入
力での消費電力および出力電力を多数波入力で必要なレ
ベルまで下げることができる。このため、この発明にな
る電力増幅器は低消費電力とすることができ、これに付
随して小型・軽量化も達成できることになる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、出力段増
幅器に使用するFETのゲートリーク電流が一定になる
ように制御することによって単一波入力時においても多
数波入力時とほぼ同一出力レベルとすることができ、こ
の結果、単一波入力時においても多数波入力時と同様の
高い電力効率を得ることができ、低消費電力かつ小型・
軽量な電力増幅器を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の実施例で用いた出力段増幅器3の回路図
である。
【図3】ドレイン電圧をパラメータとするFETを用い
た電力増幅器の特性図である。
【図4】図1に示した出力段増幅器3のドレイン電圧制
御に関する説明図である。図4(a)は図3に示す入力
電力a点におけるFET51のドレイン電圧+Vdとゲ
ートリーク電流I1との関係と、制御回路4の出力(ド
レイン電圧)とゲート電流I1との関係を示しており、
図4(b)は上記入力電力a点における制御回路4の出
力(ドレイン電圧+Vd)とゲートリーク電流I1との
関係を示している。
【図5】図1の出力段増幅器3の特性図である。
【図6】FETを使用する従来の電力増幅器の特性図で
ある。
【符号の説明】
1,2 増幅器 3 出力段増幅器 4 制御回路 5 電源 6 入力端子 7 出力端子 31 端子 51 FET 52,53 カップリングコンデンサ 54,58 チョークコイル 55〜57 抵抗器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変数の多数信号波を多段接続の増幅器
    で増幅する電力増幅器において、飽和領域近傍で動作さ
    せるFETを増幅素子とする出力段増幅器と、前記FE
    Tのゲートリーク電流を検出するゲートリーク検出手段
    と、検出された前記ゲートリーク電流に応答し前記ゲ
    ートリーク電流が増加すると前記FETのドレイン電圧
    を上昇させる方向に制御するドレイン電圧制御手段とを
    備えることを特徴とする電力増幅器。
  2. 【請求項2】 前記ドレイン電圧制御手段が、前記信号
    波数が変っても前記出力段増幅器からの信号波数1波あ
    たり出力電力が前記信号波数に係わらずほぼ同じ値にな
    るように前記ドレイン電圧を制御することを特徴とする
    請求項1記載の電力増幅器。
  3. 【請求項3】 前記ゲートリーク検出手段が、前記F
    ETのゲートと前記ゲートにバイアスを与えるバイアス
    回路との間に接続された抵抗器の両端電圧を検出する手
    段であることを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。
JP1738092A 1992-02-03 1992-02-03 電力増幅器 Expired - Lifetime JP2900677B2 (ja)

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JPH05235670A JPH05235670A (ja) 1993-09-10
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JP2591466B2 (ja) * 1994-04-13 1997-03-19 日本電気株式会社 電力増幅回路
JP4568033B2 (ja) * 2004-06-10 2010-10-27 株式会社東芝 半導体増幅回路
WO2008136124A1 (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Panasonic Corporation 増幅器

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