JP2896458B2 - フラットパネル表示装置 - Google Patents

フラットパネル表示装置

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JP2896458B2
JP2896458B2 JP25091496A JP25091496A JP2896458B2 JP 2896458 B2 JP2896458 B2 JP 2896458B2 JP 25091496 A JP25091496 A JP 25091496A JP 25091496 A JP25091496 A JP 25091496A JP 2896458 B2 JP2896458 B2 JP 2896458B2
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フラットパネル表
示装置の接続構造に係り、特に、端子接続に熱圧着法を
利用したフラットパネル表示装置の接続構造に関する。 【0002】 【従来の技術】液晶表示装置,蛍光表示装置,エレクト
ロ・ルミネセンス表示装置,プラズマ表示装置などのフ
ラットパネル表示装置では、高精細化および大容量化の
傾向にあり、電極の形成の問題とともに、端子の接続が
大きな問題となっており、種々の接続方法が提案されて
いる。 【0003】1つの方法としては、ゴム弾性を利用した
圧接形コネクタを用いたものがある。この圧接形コネク
タは、大きく3つに分類できる。第1は、導電性ゴムに
導電性とスプリングの機能とを持たせたものである。第
2は、導電性ゴムを使用せず、導体として金属,カーボ
ン繊維,カーボン塗料などを用い、バインダやサポート
材としての絶縁ゴムにスプリングの機能を果たさせるも
のである。第3は、電流が厚み方向のみに流れて厚みに
直角方向には流れない特性の非等方性導電ゴムである。 【0004】これらの圧接形コネクタは、時計,電卓等
の小型の液晶表示に使用されている。しかし、この種の
圧接形コネクタの接続精度は、現在のところ2本/mm程
度と低く、高精細かつ大容量のフラットパネル表示装置
には適用できない。 【0005】そこで、高精細かつ大容量のフラットパネ
ル表示装置に有効な接続方法として、赤外線によりはん
だを溶融する方法が提案されている。この方法の接続精
度は、4本/mm程度である。 【0006】しかし、この方法では、赤外線によりはん
だを溶融し接続するので、熱量,はんだ形状,被接続物
の伸び等の接続条件を決定することが難しく、しかも、
電極形成が複雑になるという欠点があった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このような状況から、
高精細かつ大容量のフラットパネル表示装置の簡易な接
続方法としては、特公昭58−56996号公報,特公昭59−2
179号公報,特開昭51−20941号公報,特開昭52−41648
号公報,特開昭51−114439号公報,特開昭51−119732号
公報,特開昭51−135938号公報,特開昭51−21192号公
報に記載されているように、ヒート・シールコネクタす
なわち接着剤層に導電性物質を分散させた高分子膜に熱
および圧力を加えて接続する熱圧着形コネクタを利用し
たものが提案されている。 【0008】ヒート・シールコネクタを用いた接続構造
の特徴は、接着剤層に分散される導電性物質にある。そ
の導電性物質には、Cu,はんだ,Ni,カーボンなど
が用いられている。ヒート・シールコネクタを用いた接
続方法の接続精度を決定する大きな因子は、導電性物質
の形状とサイズである。 【0009】ヒート・シールコネクタを用いた接続方法
によれば、電極同士を導電性物質を介して圧接するの
で、電極材料が限定されず、電極を容易に形成できる。 【0010】しかし、ヒート・シールコネクタを用いた
接続方法では、熱を加えた状態で単位面積当り数十Kg
の圧力を加えるため、隣接端子間が電気的に接続されて
しまう隣接端子間の短絡や位置ずれなどの接触不良が発
生し易くなる。また、接続条件や熱圧着装置の平坦度な
どに応じて接触抵抗にばらつきが生じるという問題があ
った。 【0011】本発明の目的は、位置ずれや接続不良等を
生じることなく、フラットパネルの端子とこのフラット
パネルに信号を供給する回路の端子とを容易に接続でき
る手段を備えたフラットパネル表示装置を提供すること
である。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、複数の電極を配列した表示部および前記
複数の電極に信号を供給する端子部を有するフラットパ
ネル表示部と、端子部の端子にそれぞれ接続される導体
を有する基板とを備え、合成樹脂系接着剤および金属粒
子を含み導電性に方向性を持つ高分子膜により端子と導
体とを接続されてなるフラットパネル表示装置におい
て、前記端子および前記導体の端子ピッチLpと端子間
間隙Lgとが、 0.5Lp<Lg<Lp の関係にあり、接着剤中に分散される金属粒子の粒子径
が、端子の膜厚と導体の膜厚と接続状態における高分子
膜の膜厚との和以下であるフラットパネル表示装置を提
案する。 【0013】前記基板は、フレキシブル基板とすること
ができる。 【0014】前記フラットパネル表示部の複数の電極
は、走査電極および信号電極の少なくとも一方である。 【0015】前記高分子膜中の前記金属粒子は、ニッケ
ル,銅,はんだのいずれかである。 【0016】前記端子および導体の端子ピッチLpと端
子間間隙Lgの関係には、さらに、 Lg≦0.6Lp という条件を加重してもよい。 【0017】本発明においては、表示素子の端子部の端
子ピッチLpと端子間間隙Lgとが、次式の関係となる
ようにしたので、0.5Lp<Lg<Lp 熱書込み液晶表示装置のような比較的大電流を通電する
フラットパネル表示装置においても、熱圧着の際に、隣
接端子間に分散した金属粒子が押し潰されることなく、
元の粒子径を保つことができる。したがって、隣接端子
間に分散した金属粒子がそれらの隣接端子間を電気的に
接続するいわゆる隣接端子間の短絡が発生しない。 【0018】 【発明の実施の形態】次に、図1〜図15を参照して、
本発明によるフラットパネル表示装置の接続構造の実施
例を説明する。 【0019】図4は、本発明による異方性導電膜として
の高分子膜中の金属粒子の分散状況を示す顕微鏡写真で
あり、図5は、本発明による高分子膜を用いた接続方法
を模式的に示す図である。 【0020】図4および図5において、異方性導電膜で
ある高分子膜1は、接着機能を有するポリオレフィン系
ゴムおよび合成樹脂の混合物と、導電機能を有する溶融
金属2とで構成されている。異方性導電膜である高分子
膜1の膜厚は、30ミクロン程度であり、溶融金属2の
粒子径は、20ミクロン程度である。また、高分子膜1
の硬化温度は、170℃であり、溶融金属2の融点は、
190℃である。本実施例において、高分子膜1の導電
材として溶融金属2を用いた理由は、接触面積を大きく
し接続時の接触抵抗を小さくできることと、接続部に比
較的大きな電流を流せることである。 【0021】なお、本実施例では、溶融金属2を使用し
ているが、本発明を実施するに際して、カーボン,カー
ボン繊維,ニッケル粒子,銅粒子,はんだ粒子などの電
気抵抗が低く粒子径の小さいものならば、高分子膜1内
の導電材として使用可能である。 【0022】図4の高分子膜1は、厚さ30ミクロン程
度の合成樹脂系の接着剤中に、金属粒子として、直径2
0ミクロン程度のはんだ粒子2を分散したものである。 【0023】図5は、より具体的には、端子接続として
比較的厳しい条件となるスメクチックA相液晶の熱−電
気光学効果を利用した熱書込み液晶表示装置に本発明を
適用した接続方法を模式的に示す図である。ここでは、
液晶表示素子3の接続端子とFPCすなわちフレキシブ
ルプリント回路4との間に、図4に示した高分子膜1を
挾み、熱および圧力を同時に加えて、液晶表示素子3の
接続端子とFPC4の接続端子とを接続する。 【0024】図1は、本発明により接続すべき液晶表示
素子の構造の概略を本発明による高分子膜とともに示す
図である。スメクチックA相液晶の熱−電気光学効果を
利用した熱書込み表示素子の電極は、液晶層を加熱する
ために、走査電極6が抵抗体で構成され、信号電極7が
透明導電体で構成されている。走査電極6は、85%A
l−10%Si−5%Cu合金であり、膜厚が1μm,
シート抵抗が0.17Ω/sq・,拡散反射率が68%
(λ=400nm)である。一方、信号電極7は、酸化イ
ンジウムであり、膜厚が1000Å,シート抵抗30Ω
/sq・,透過率が90%である。 【0025】走査電極6と信号電極7の上には、液晶8
の配列状態を制御する配向膜9をそれぞれ形成してあ
り、走査電極基板10と信号電極基板11とにより液晶
8を挟む構成となっている。なお、シール剤12にサポ
ート材13を分散するとともに、表示面にあたる部分に
もサポート材13を分散し、液晶層8の厚さを制御し、
均一化している。 【0026】本実施例の液晶8は、アシルオキシ型液晶
であり、下記の構造式の(1)と(2)および(3)とを1対
1の重量比で混合した混合物である。 【0027】 【化1】【0028】この液晶8の固体からスメクチックA相へ
の相転移温度Tcsは10℃であり、スメクチックA相か
らネマチック相への相転移温度TSNは45℃であり、ネ
マチック相から液体への相転移温度TN1は47℃であ
る。また、25℃における液晶分子の短軸方向の比誘電
率ε1は、6.59であり、長軸方向の比誘電率ε11は、
16.76であり、長軸方向の比誘電率ε11と短軸方向
の比誘電率ε1との差Δεは、10.17であり、長軸方
向の比誘電率ε11と短軸方向の比誘電率ε1との比ε11
/ε1は、2.54である。 【0029】液晶8の配列状態を制御する配向膜9は、
信越化学製型式LP−8フッ素系シランC817(CH2)
2Si(OCH3)2CH3と東京応化製シラノールオリゴマ
[品名Siフィルム(型番59000)]との混合物を含
み、それらの混合比は、ポリエーテルアミド100部に
対して、フッ素系シランおよびSiフィルムの混合物が
1.8部である。 【0030】本発明を実施するための液晶8および配向
膜9は、前記実施例に限定されない。すなわち、使用環
境,駆動条件などに応じてそれぞれの混合比を変える
と、相転移動温度,比誘電率,配向規制力などを最適値
に設定することが可能である。 【0031】また、本実施例の液晶8には、ポジ型表示
を行うために、黒色の二色性色素を混入し、ゲスト・ホ
スト型液晶とした。この黒色の二色性色素は、三菱化成
製のLSR−310,LSY−108,LSB−31
8,LSB−278の4種の色素を混合したものであ
り、混合比は、SLR−310:40部,LSY−10
8:80部,LSB318:80部,LSB−278:
100部である。液晶8は、前記スメクチックA相液晶
100部に対し、上記黒色色素1.7部である。 【0032】走査電極基板10と信号電極基板11に
は、1.1mmの厚さのソーダガラスを用い、シール剤1
2には、エポキシ系のものを使用し、シール剤12に分
散したサポート材13および表示面に分散したサポート
材には、直径12μm,長さ80μm程度のガラスファ
イバを使用した。 【0033】図2は、本発明の高分子膜により接続され
た熱書込み用液晶表示素子の端子および電極の状態を示
す図であり、図3は、図2の接続前の状態を示す斜視図
である。図2および図3に示した実施例によれば、熱書
込み用液晶表示素子に高分子膜を利用した接続方法にお
いて、隣接端子間の電気的な短絡や表示素子の端子とF
PCの端子との位置ずれを防止でき、しかも接触抵抗が
小さく、通電電流容量を大きくできる。その詳細な理由
は、図6〜図14を参照して、後に述べる。 【0034】図3において、フレキシブルプリント基板
4は、ベースフィルム14上に電極15を有し、液晶表
示素子3側のリジッド基板19上には、回路導体20が
むき出しになっている。電極15と回路導体20とを接
続するために、既に図5で説明したのと同様に、回路導
体20上に高分子膜18を置き、フレキシブルプリント
基板4を重ね、回路導体20と電極15とを位置合わせ
し、熱および圧力を加える。 【0035】図2に示す構成は、液晶層を加熱するため
に比較的大きな電流を通電する走査電極の端子部とFP
Cとの接続に好適な構造であり、走査電極の端子ピッチ
Lp:250μm(精細度:4本/mm),通電電流:1
A,接触抵抗:1Ω以下が目標仕様である。このように
走査電極基板10上に形成された走査電極6とFPC4
のベースフィルム14上に形成された電極15との間
に、接着剤16と金属粒子17とからなる高分子膜18
を挾み、熱および圧力を加えて最適に接続するには、F
PCの電極15の膜厚と走査電極6の膜厚とを加えた厚
さと高分子膜に分散された金属粒子17の大きさとの関
係が重要である。さらに、隣接端子間の短絡の防止に
は、走査電極6間の端子間間隙Lgの寸法も重要な要素
となる。 【0036】図6は、高分子膜18の金属粒子17の粒
子径が、走査電極6の膜厚とFPC4の導体電極15の
膜厚とを加えた厚さよりも大きい不具合例の接続前の状
態を示す図、図7は、図6の不具合例の接続後の状態を
示す図である。高分子膜18の金属粒子17の大きさ
が、走査電極6の膜厚とFPC4の電極15の膜厚とを
加えた厚さより大きい場合、隣接端子間に分散した金属
粒子17が押し潰されて拡がり、隣接端子間が短絡する
接触不良が発生する。 【0037】図6の接続前の状態では、ベースフィルム
14および電極導体15からなるFPCとガラス基板1
および走査電極6からなる走査電極基板との間に、
着剤16と金属粒子17とからなる高分子膜18を挾
み、熱および圧力を加えて接続する。 【0038】図7の接続後の状態では、FPCの導体1
5の膜厚と走査電極6の膜厚とを加えた厚さよりも金属
粒子17の粒径が大きいため、隣接端子間に分散した金
属粒子17が押し潰されて拡がり、またFPC導体15
と走査電極6の間で導通をとる金属粒子17は、更に強
く押し潰されて拡がり、隣接導体間の押し潰された金属
粒子17と溶融して一体になる結果、隣接導体間の短絡
が発生する。 【0039】図8は、高分子膜の金属粒子の粒子径が走
査電極の膜厚とFPCの導体電極の膜厚とを加えた厚さ
よりも小さい好適な例の接続前の状態を示す図であり、
図9は、図8の好適な例の接続後の状態を示す図であ
る。 【0040】図8の接続前の状態では、ベースフィルム
14および電極導体15からなるFPC4とガラス基板
10および走査電極6からなるリジッド基板間に、接着
剤16と金属粒子17とからなる高分子膜18を挾み、
熱および圧力を加えて接続する。 【0041】図9の接続後の状態では、FPC4の導体
15の膜厚と走査電極6の膜厚とを加えた厚さよりも高
分子膜の金属粒子17の粒径が小さいので、隣接端子間
に分散した金属粒子17は、押し潰されることなく、元
の粒子径を保つことができる。したがって、もともと
子間間隙Lgに比較して金属粒子17の粒子径は小さい
から、隣接端子間を電気的に接続してしまういわゆる隣
接端子間の短絡が発生しない。 【0042】このように、ヒート・シールコネクタを用
いた接続法においては、ヒート・シールコネクタの導電
材料の粒子径と接続する電極の膜厚との関係で、接続す
る電極の膜厚をヒート・シールコネクタの導電材料の粒
子径よりも大きくすべきである。 【0043】しかし、単に接続する電極の膜厚をヒート
・シールコネクタの導電材料の粒子径よりも大きくする
だけでは、接着力を落とすだけで、良好な接続はできな
い。良好な接続状態を得るには、接続すべき電極の膜厚
とヒート・シールコネクタの導電材料の粒子径との関係
を考慮する必要がある。 【0044】熱書込み液晶表示素子は、電極の端子ピッ
チLpが250μm,走査電極数が500本,信号電極
が720本であり、表示画面はA5版の大きさとなる。
信号電極は、両側に端子を引出す構造としたので、接続
する端子部の電極の端子ピッチLpは、500μm(精
細度:2本/mm)と比較的緩い。 【0045】しかし、走査電極は、電流を流すため端子
部の電極の端子ピッチLpも250μm(精細度:4本
/mm)であり、しかも接続端子数500本と厳しい接続
ピッチである。また、接続に要求される仕様は、通電で
きる電流容量が1A,接続部の接触抵抗が1Ω以下と厳
しい条件である。 【0046】このような熱書込み液晶表示素子を用い
て、走査電極の端子ピッチLpと端子間間隙Lgと端子
幅Lw(=Lp−Lg)との最適関係を求めたところ、
図10に示される関係が得られた。図10は、端子ピッ
チLpを250μmとした場合の端子間間隙gと短絡
発生頻度との関係を示す図である。図10に示されるよ
うに、端子間間隙Lgを150μm以上にすると、隣接
端子間の短絡が発生しないことが明らかになった。ただ
し、本実施例の走査電極6の膜厚は1μm、FPC4の
導体電極15の膜厚は18μm、高分子膜18の膜厚は
30μm、高分子膜18のはんだ粒子17の粒子径は2
0μmである。また、熱および圧力は、高分子膜18の
最適条件とした。 【0047】この結果から、走査電極6の端子ピッチL
250μmに対し、端子幅Lwを100μm,端子間
間隙Lgを150μmにした。FPC4の導体電極15
の端子ピッチLp,端子幅Lw,端子間間隙Lgは、走
査電極6と同一にした。 【0048】FPC4の導体電極15の膜厚を18μm
と決定したのは、精細度4本/mmで500本の電極を形
成するという制約条件に基づいている。高精細な電極に
なるに従い、FPC4の導体電極15の膜厚を薄くしな
ければ、良好な電極を形成できないことも明らかになっ
た。 【0049】図11は、端子電極の膜厚と端子接触抵抗
との関係を示す図である。図10に示した結果から、
子幅Lw100μm,端子間間隙Lg150μmの電極
構成で、FPC4の導体電極15の膜厚を18μmを一
定として走査電極6の端子部の電極の膜厚を変えたとき
の接触抵抗の関係を検討した。図11の特性からは、走
査電極6の端子部の膜厚を厚くすると、接触抵抗が小さ
くなることがわかった。走査電極6にはアルミ電極を用
いているために、端子部の膜厚が薄いと、熱および圧力
を加えて接続すると、アルミ電極が酸化し、接触抵抗が
急激に増大するからであると考えられる。 【0050】この結果から、FPCの導体膜厚が18μ
mであることから、走査電極6の端子部の膜厚が1.4
μm以上で接触抵抗が小さくなることが明らかになっ
た。すなわち、FPC4の導体15の膜厚と走査電極6
の端子部の膜厚とを加えた厚さが19.4μm以上の領
域では、目標仕様の接触抵抗1Ω以下を満たすことがで
きた。 【0051】図12は、走査電極6の端子部の膜厚と接
続部分の接着強度との関係を示す図である。同図におい
て、接着力は、端子部の膜厚が1.4μm〜2.5μmの
範囲で一番大きくなることがわかった。 【0052】図13は、走査電極6の端子部の膜膜厚お
よびFPC4の導体電極15の膜厚と接触抵抗および接
着強度との関係を示す図である。端子部の接続法として
は、接触抵抗と接着強度の両特性を同時に満足させなけ
ればならない。図11と図12の結果から、比較的大き
な電流を通電する熱書き込み液晶表示装置での接続部の
仕様は、接触抵抗1Ω以下,接着強度500g/cm2
上と厳しくなるため、図13に示すA部分の範囲が仕様
を満たすことができ、そのときの端子部の膜厚dtが
1.4μm〜2.5μmの範囲となる。 【0053】4本/mm以上の精細度で、しかも大画面に
大電流を通電するような表示装置にヒート・シールコネ
クタ法を適用する場合、ヒート・シールコネクタに用い
る金属粒子17の粒子径は、20μm程度が製造技術上
最小の粒径に近く、FPC4の導体15の厚さdcは、
FPC4の導体形成上の制約から18μm程度が最大厚
さであることから、導体15の厚さdcと端子部の膜厚
dtとの合計膜厚は、18μmに上記1.4〜2.5μm
を加えたdc+dt=19.4〜20.5μmが最適値と
なり、金属粒子17の粒子径dmとの関係は、次式 0.97dm≦dc+dt≦1.025dm で表わされる。 【0054】接続部に比較的大きな電流を通電する特殊
な場合は、上記の式で表される関係を満足すべきである
が、一般的に、電界効果型液晶示装置,蛍光表示装置,
エレクトロ・ルミネセンス表示装置,プラズマ表示装置
などでは、接続部に大電流を通電しない。したがって、
熱書き込み液晶表示装置のように大電流を通電する必要
がないので、接触抵抗も100Ω程度以下であれば問題
はない。また、接着強度も端子部での発熱などが少ない
ため、400g/cm2 以上あれば、実用上問題はない。 【0055】このことから、一般的なフラットパネル表
示装置に応用する場合には、図13に示すB部分の範囲
内で使用可能であり、そのときの走査電極6の端子部の
膜厚dtは、dt=0.5〜2.8μmの範囲となり、F
PC4の導体電極15の厚さdc=18μmを加えたd
c+dt=18.5〜20.8μmが最適範囲となる。し
たがって、ヒート・シールコネクタの金属粒子の粒子径
dmとの関係は、次式 0.925dm≦dc+dt≦1.04dm のように表わされる。 【0056】このように、精細度が4本/mm以下で、し
かも大容量で大電流を通電するような場合に、走査電極
6の端子部の膜厚dtとFPC4の導体電極15の厚さ
dcとの関係は、dc+dt=19.4〜20.5μmで
ある。本実施例においては、dc=18.0μmとした
が、dcの値を変えた場合、当然ながら、dc+dt=
19.4〜20.5μmの範囲となるように端子部の膜厚
dtを変えればよい。 【0057】なお、大電流を流す必要が無い表示装置の
場合は、接着強度の実用範囲として400g/cm2 以上
を選択すると、図13から、 0.905dm≦dc+dt≦1.04dm の関係が得られる。 【0058】図14は、端子幅Lwと最大通電電流およ
び短絡発生頻度との関係を示す図である。一般的な表示
装置に適応する場合にも、上記と同様、端子部の膜厚を
変えると、最適値範囲内になるように、端子部膜厚dt
を変えることは言うまでもない。 【0059】図14には、端子部膜厚dtが5000Å
のときの端子幅Lwとパルス幅10msのときの最大通
電電流との関係が示されている。 【0060】図14から、比較的大電流を通電する熱書
込み液晶表示装置の通電電流値に対する仕様が1A以上
で、しかも隣接端子間の短絡が発生しない端子幅Lw
は、斜線部の範囲だけであり、Lw=100〜125μ
mの範囲である。したがって、端子間間隙Lgの最適範
囲は、Lg=125〜150μmとなり、端部の端子ピ
ッチLpと端子間間隙Lgとの最適な関係は、次式 0.5Lp≦Lg≦0.6Lp で表わされる。 【0061】ただし、端子部膜厚dtが1μmである場
合の特性を示す図10では、端子間間隙Lg=125μ
mにおいて、短絡発生個所が完全にゼロになっていない
ことなどを考慮すると、より高い短絡発生防止効果を確
保するには、 0.5Lp<Lg<Lp とすることが望ましい。すなわち、端子間間隙Lgは、
端子ピッチLpの少なくとも半分よりも広くすべきであ
る。一方、端子間間隙Lgの上限は、Lg=Lp −Lw
の関係から明らかな通り、通電電流仕様の要求に応じて
決まる端子幅Lwにより規制される。したがって、より
高い短絡発生防止効果の確保という本発明の主目的から
すると、端子ピッチLpと端子間間隙Lgとの関係は、
上記のように、 0.5Lp<Lg<Lp と規定される。 【0062】これまでは、走査電極6の端子部の膜厚d
tおよびFPC4の導体電極15の厚さdcとヒート・
シールコネクタに分散している金属粒子の粒子径dmと
の関係、端子ピッチLpと端子間間隙Lgとの関係につ
いて述べたが、更に大電流を流す表示装置や接続に本実
施例を適用する場合は、走査電極6の端子部の膜厚dt
を厚くすればよい。 【0063】また、端子間間隙Lgを上記範囲外の小さ
な方で使用する場合は、隣接端子間で短絡が発生する
が、短絡部にパルス電流を通電すると、端子部を損傷す
ることなく、短絡部のみを溶断でき、短絡状態を解消す
る方法も合せて確立しており、この短絡修正法と合せて
使用すれば、最適な端子間間隙Lgと端子ピッチLpの
関係から多少はずれたところでも使用できる。 【0064】本実施例において高分子膜18を用いたヒ
ート・シールコネクタに加える熱および圧力に関して
は、詳しくは述べなかった。そのうち熱に関しては、高
分子膜18に用いている接着剤16の特性から最適値を
決定し、圧力に関しては端子ピッチLp端子幅Lw
および高分子膜の膜厚から最適値を決定する。 【0065】また本実施例における結果から、高分子膜
に熱および圧力を加えて接続する接続方法では、接続部
に比較的大きな電流を流す場合に、高分子膜の金属粒子
の固有抵抗より小さな固有抵抗またはシート抵抗を有す
る端子部電極材料を選定することが重要な条件であるこ
とが明らかになった。 【0066】図15は、本発明により接続したフラット
パネル表示装置の接続構造における金属粒子の状態を示
す顕微鏡写真である。図15から、走査電極6上のはん
だ粒子17が、押し潰されてよく拡がり、走査電極6お
よび電極15との接触面積が拡がっていることが理解さ
れる。 【0067】一方、走査電極6と電極15との間以外の
端子間間隙Lg部のはんだ粒子17は、押し潰されるこ
となく、ほぼ元の粒子径を保っており、隣合う走査電極
6間を電気的に接続するいわゆる走査電極間の短絡が発
生していないことは、一見して明らかである。 【0068】このように、接続しようとする走査電極6
の膜厚と電極15の膜厚とを加えた厚さを、はんだ粒子
17の粒子径と同等またはより大きくすると、接着強度
を低下させることなく、しかも接触抵抗が小さく、比較
的大きな電流を通電できることが明らかになった。 【0069】ちなみに、端子間間隙Lgを小さくした場
合に、短絡状態が発生するが、発明者らは、その部分に
パルス状の電流を流し、短絡状態を解消する方法も併せ
て確立している。 【0070】なお、以上の実施例においては、表示素子
側の走査電極とプリント基板側の導体電極との接続構造
を説明してきたが、本発明を表示素子側の信号電極とプ
リント基板側の導体電極との接続構造にも適用できるこ
とは、明らかであろう。 【0071】 【発明の効果】本発明によれば、位置ずれや接触不良が
生じることなく、フラットパネルの端子とこのフラット
パネルに信号を供給する回路の端子とを容易に接続でき
る手段を備えたフラットパネル表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明により接続すべき液晶表示素子の構造の
概略を本発明による高分子膜とともに示す図である。 【図2】本発明の高分子膜により接続された端子および
電極の状態を示す図である。 【図3】図2の電極の接続前の状態を示す斜視図であ
る。 【図4】本発明による異方性導電膜としての高分子膜中
の金属粒子の分散状況を示す顕微鏡写真である。 【図5】本発明による高分子膜を用いた接続方法を模式
的に示す図である。 【図6】高分子膜の金属粒子の粒子径が走査電極の膜厚
とFPCの導体電極の膜厚とを加えた厚さよりも大きい
不具合例の接続前の状態を示す図である。 【図7】図6の不具合例の接続後の状態を示す図であ
る。 【図8】高分子膜の金属粒子の粒子径が走査電極の膜厚
とFPCの導体電極の膜厚とを加えた厚さよりも小さい
好適な例の接続前の状態を示す図である。 【図9】図8の好適な例の接続後の状態を示す図であ
る。 【図10】端子ピッチLpを250μmとした場合の
子間間隙Lgと短絡発生頻度との関係を示す図である。 【図11】端子電極の膜厚と端子接触抵抗との関係を示
す図である。 【図12】端子電極の膜厚と接続部分の接着強度との関
係を示す図である。 【図13】端子電極の膜厚およびFPC導体の膜厚と接
触抵抗および接着強度との関係を示す図である。 【図14】端子幅Lwと最大通電電流および短絡発生頻
度との関係を示す図である。 【図15】本発明により接続したフラットパネル表示装
置の接続構造における金属粒子の状態を示す顕微鏡写真
である。 【符号の説明】 1 高分子膜 2 溶融金属 3 液晶表示素子 4 フレキシブルプリント基板(FPC) 6 走査電極 7 信号電極 8 液晶 9 配向膜 10 走査電極基板 11 信号電極基板 12 シール剤 13 サポート材 14 ベースフィルム 15 電極 16 接着剤 17 金属粒子 18 高分子膜 19 リジッド基板 20 回路導体Lp 端子ピッチ Lg 端子間間隙 Lw=Lp−Lg 端子幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09F 9/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.複数の電極を配列した表示部および前記複数の電極
    に信号を供給する端子部を有するフラットパネル表示部
    と、前記端子部の端子にそれぞれ接続される導体を有す
    る基板とを備え、合成樹脂系接着剤および金属粒子を含
    み導電性に方向性を持つ高分子膜により前記端子と前記
    導体とを接続されてなるフラットパネル表示装置におい
    て、 前記端子および前記導体の端子ピッチLpと端子間間隙
    Lgとが、 0.5Lp<Lg<Lp の関係にあり、 前記接着剤中に分散される前記金属粒子の粒子径が、前
    記端子の膜厚と前記導体の膜厚と接続状態における前記
    高分子膜の膜厚との和以下であることを特徴とするフラ
    ットパネル表示装置。 2.請求項1に記載のフラットパネル表示装置におい
    て、前記基板が、フレキシブル基板である ことを特徴とする
    フラットパネル表示装置。3.請求項1または2に記載のフラットパネル表示装置
    において、 前記フラットパネル表示部の複数の電極が、走査電極お
    よび信号電極の少なくとも一方であることを特徴とする
    フラットパネル表示装置。 4.請求項1ないし3のいずれか一項に記載のフラット
    パネル表示装置において、 前記高分子膜中の前記金属粒子が、ニッケル,銅,はん
    だのいずれかであることを特徴とするフラットパネル表
    示装置。 5.請求項1ないし4のいずれか一項に記載のフラット
    パネル表示装置において、 前記端子および前記導体の端子ピッチLpと端子間間隙
    Lgとが、 Lg≦0.6Lp の関係にあることを特徴とするフラットパネル表示装
    置。
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