JP2890838B2 - 外装用化粧シートの製造方法 - Google Patents
外装用化粧シートの製造方法Info
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- JP2890838B2 JP2890838B2 JP2337202A JP33720290A JP2890838B2 JP 2890838 B2 JP2890838 B2 JP 2890838B2 JP 2337202 A JP2337202 A JP 2337202A JP 33720290 A JP33720290 A JP 33720290A JP 2890838 B2 JP2890838 B2 JP 2890838B2
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- exterior
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Description
本発明は、外装用化粧シートの製造方法の改良に関す
る。
る。
外装用の化粧シートは、一般に、プラスチックの基材
シート上に絵柄印刷層、および表面保護層を設けた構成
を有する。このような化粧シートは、基材シートに絵柄
を印刷し、その上に表面保護層となる耐候性の高いプラ
スチックのシートを積層することによって製造してい
る。 表面保護層の形成をシートの積層でなく塗装によって
行なうことができれば、生産性、経済性の面で有利であ
る。塗装は、アクリル樹脂系の耐候性塗料を使用すれば
可能であるが、近年では外装用化粧シートに対する品質
の要求が高くなり、表面保護層に、より高い耐候性をも
つフッ素樹脂を使用しなければならなくなってきた。し
かし、フッ素樹脂をビヒクルとする塗料の塗布は、塗工
適性、塗膜のレベリング、基材シートへのアタック、基
材シートと保護層との接着性など多くの問題があり、実
用化に至っていない。
シート上に絵柄印刷層、および表面保護層を設けた構成
を有する。このような化粧シートは、基材シートに絵柄
を印刷し、その上に表面保護層となる耐候性の高いプラ
スチックのシートを積層することによって製造してい
る。 表面保護層の形成をシートの積層でなく塗装によって
行なうことができれば、生産性、経済性の面で有利であ
る。塗装は、アクリル樹脂系の耐候性塗料を使用すれば
可能であるが、近年では外装用化粧シートに対する品質
の要求が高くなり、表面保護層に、より高い耐候性をも
つフッ素樹脂を使用しなければならなくなってきた。し
かし、フッ素樹脂をビヒクルとする塗料の塗布は、塗工
適性、塗膜のレベリング、基材シートへのアタック、基
材シートと保護層との接着性など多くの問題があり、実
用化に至っていない。
本発明の目的は、塗料の塗布によってフッ素樹脂の表
面保護層の形成を実現した、外装用化粧シートの製造方
法を提供することにある。
面保護層の形成を実現した、外装用化粧シートの製造方
法を提供することにある。
本発明の外装用化粧シートの製造方法は、プラスチッ
クの基材シート上に絵柄を印刷し、その上に、ビヒクル
としてポリフッ化ビニリデンを使用し希釈溶剤としてシ
クロヘキサンまたは酢酸ブチルを使用したフッ素樹脂塗
料を塗布し、ついで温度40〜80℃の条件で塗膜を乾燥さ
せて表面保護層を形成することからなる。 本発明で基材シートの材料として使用するプラスチッ
クは、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、各種アクリル樹脂、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、アイオノマーである。 基材シートへの絵柄の印刷は、グラビア印刷など通常
の印刷手法に従えばよい。印刷インキはとくに限定され
ないが、耐候性顔料を含有するものが好ましい。 絵柄を印刷するインキに無機系の耐候性顔料とくに酸
化鉄を添加する場合は、酸化鉄が触媒となってひきおこ
す分解反応に対して抵抗力のあるプラスチック、たとえ
ばポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリカーボネー
ト、三酢酸セルロース、アクリル樹脂を用いて、上記の
プラスチックシートの上面に隔離層を設けることが好ま
しい。 塗料の塗布は、グラビアコート、ロールコート、ダイ
コート、コンマコート、バーコート、ナイフコートなど
既知の手段で行なえばよい。塗工厚さは、5〜30μm程
度が適当である。 本発明で使用する塗料には、微粉末亜鉛華、ベンゾト
リアゾール、ベンゾフェノン等の紫外線吸収剤を添加し
ておくことが好ましい。
クの基材シート上に絵柄を印刷し、その上に、ビヒクル
としてポリフッ化ビニリデンを使用し希釈溶剤としてシ
クロヘキサンまたは酢酸ブチルを使用したフッ素樹脂塗
料を塗布し、ついで温度40〜80℃の条件で塗膜を乾燥さ
せて表面保護層を形成することからなる。 本発明で基材シートの材料として使用するプラスチッ
クは、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、各種アクリル樹脂、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、ナイロン、ポリスチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、アイオノマーである。 基材シートへの絵柄の印刷は、グラビア印刷など通常
の印刷手法に従えばよい。印刷インキはとくに限定され
ないが、耐候性顔料を含有するものが好ましい。 絵柄を印刷するインキに無機系の耐候性顔料とくに酸
化鉄を添加する場合は、酸化鉄が触媒となってひきおこ
す分解反応に対して抵抗力のあるプラスチック、たとえ
ばポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリカーボネー
ト、三酢酸セルロース、アクリル樹脂を用いて、上記の
プラスチックシートの上面に隔離層を設けることが好ま
しい。 塗料の塗布は、グラビアコート、ロールコート、ダイ
コート、コンマコート、バーコート、ナイフコートなど
既知の手段で行なえばよい。塗工厚さは、5〜30μm程
度が適当である。 本発明で使用する塗料には、微粉末亜鉛華、ベンゾト
リアゾール、ベンゾフェノン等の紫外線吸収剤を添加し
ておくことが好ましい。
本発明の製造方法は、塗料としてビヒクルがポリフッ
化ビニリデン、溶剤がシクロヘキサンまたは酢酸ブチル
からなるものを使用し、乾燥温度を40〜80℃にえらんだ
ことにより、フッ素樹脂の表面保護層をコーティングに
よって形成できる。
化ビニリデン、溶剤がシクロヘキサンまたは酢酸ブチル
からなるものを使用し、乾燥温度を40〜80℃にえらんだ
ことにより、フッ素樹脂の表面保護層をコーティングに
よって形成できる。
基材シートとして厚さ130μmの外装用塩ビシート「A
8800」(バンド−化学製)を使用し、その表面に、厚さ
15μmのアクリル樹脂のフィルム「HBCO10」(三菱レー
ヨン製)を熱ラミネーションして隔離層としたシートを
用意した。このシートのアクリル樹脂フィルム側に、塩
酢ビ・アクリル混合系インキ「C−28」(昭和インク工
業所製)で絵柄を印刷した。 下記の組成のフッ素樹脂塗料を調製した。 ポリフッ化ビニリデン 17.5% (Tg:95℃) 溶剤(シクルヘキサノン) 82.5% 上記の絵柄印刷面にこの塗料をグラビアコートし、70
℃の温風吹きつけにより乾燥して、厚さ15μm表面保護
層を形成した。
8800」(バンド−化学製)を使用し、その表面に、厚さ
15μmのアクリル樹脂のフィルム「HBCO10」(三菱レー
ヨン製)を熱ラミネーションして隔離層としたシートを
用意した。このシートのアクリル樹脂フィルム側に、塩
酢ビ・アクリル混合系インキ「C−28」(昭和インク工
業所製)で絵柄を印刷した。 下記の組成のフッ素樹脂塗料を調製した。 ポリフッ化ビニリデン 17.5% (Tg:95℃) 溶剤(シクルヘキサノン) 82.5% 上記の絵柄印刷面にこの塗料をグラビアコートし、70
℃の温風吹きつけにより乾燥して、厚さ15μm表面保護
層を形成した。
本発明の方法によれば、耐候性の高い外装用化粧シー
トを、ラミネートでなく塗装という、より簡易な作業で
製造できる。このため、外装用化粧シートの製造費を低
減できた。
トを、ラミネートでなく塗装という、より簡易な作業で
製造できる。このため、外装用化粧シートの製造費を低
減できた。
Claims (2)
- 【請求項1】プラスチックの基材シート上に絵柄を印刷
し、その上に、ビヒクルとしてポリフッ化ビニリデンを
使用し希釈溶剤としてシクロヘキサンまたは酢酸ブチル
を使用したフッ素樹脂塗料を塗布し、ついで温度40〜80
℃の条件で塗膜を乾燥させて表面保護層を形成すること
からなる外装用化粧シートの製造方法。 - 【請求項2】プラスチックの基材シートの表面に、耐溶
剤性が高く無機顔料に侵されないプラスチックの隔離層
を設けたのち、フッ素樹脂塗料の塗装を行なう請求項1
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2337202A JP2890838B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 外装用化粧シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2337202A JP2890838B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 外装用化粧シートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04203156A JPH04203156A (ja) | 1992-07-23 |
JP2890838B2 true JP2890838B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=18306401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2337202A Expired - Fee Related JP2890838B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 外装用化粧シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2890838B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103753885A (zh) * | 2013-12-24 | 2014-04-30 | 烨辉(中国)科技材料有限公司 | 高保固pvdf彩涂钢板 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP2337202A patent/JP2890838B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04203156A (ja) | 1992-07-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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