JP2890710B2 - 二軸延伸ポリエステルフイルム - Google Patents

二軸延伸ポリエステルフイルム

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二軸延伸ポリエステルフイルム、さらに詳
しくはF5値やヤング率(腰の強さ)に優れたフイルムに
おいて、耐摩耗性、熱寸法安定性に優れた磁気テープ,
プリンターリボン,包装材料,コンデンサー用途,その
他工業材料用として好適な二軸延伸ポリエステルフイル
ムに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、二軸延伸ポリエステルフイルムは、加工時や製
品としたときの滑り性,走行性,ブロッキング防止性な
どを付与するため粒子を添加するが、耐摩耗性が悪化す
るため、特定の粒子を添加することなどが知られている
(例えば、特公昭59−29610号公報や特開昭63−230741
など)。
また、二軸延伸ポリエステルフイルムで薄物化をする
ため、F5値やヤング率を増大させ、腰を強くする方法と
して、特開昭61−241128号公報や特開昭50−133276号公
報、などがあり長手方向に特定条件下で2段階に分けて
延伸した後横延伸する方法などが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記手法では次のような問題点がある。
1)特定の粒子種に限定されるため、安価な粒子が利用
できない。
2)特定の粒子種に限定しても十分な耐摩耗性、耐削れ
性は得られない。
3)粒子径が大きいものが滑り性や走行性に優れるが耐
摩耗性が悪化するため、粒子径も極端に限定される。
4)F5値やヤング率を大きくする前述の手法では通常の
延伸法以上に耐摩耗性が悪化し、粒子面の配慮をしても
なお満足な耐摩耗性は得られない。
5)F5値やヤング率を大きくすると、熱寸法安定性が悪
くなる(熱収縮率も増大)。
本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し、F5値や
ヤング率が大きく、かつ耐摩耗性、熱寸法安定性に優れ
た二軸延伸ポリエステルフイルムを提供せんとするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の目的を達成するために、次ぎの構
成、すなわち、粒子を含有し、F5値の長手方向と幅方向
の和(F5値和)が25kg/mm2以上である二軸延伸ポリエス
テルフイルムにおいて、該フイルム中のボイド体積とF5
値和との関係が下記式を満足することを特徴とする二軸
延伸ポリエステルフイルムとするものである。
ボイド体積/F5値和≦300(μm3/kg) また、粒子を含有し、F5値和が25kg/mm2以上である二
軸延伸ポリエステルフイルムにおいて、上述した本発明
の特徴を満足するとともに、さらに、該フイルムの長手
方向熱収縮率と長手方向F5値との関係が下記式を満足す
ることを特徴とする二軸延伸ポリエステルフイルムとす
るものである。
長手方向熱収縮率/長手方向F5値≦0.1 (%V/kg/mm2) 本発明におけるポリエステルとは、ジオールとジカル
ボン酸とから縮重合によって得られるポリマーであり、
ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバ
チン酸などで代表されるものであり、またジオールとし
ては、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ルなどで代表されるものである。具体的には例えばポリ
エチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−p−オキシベンゾエート、ポリ
−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートな
どがあげられる。
本発明の場合、特にポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレートが好ましい。
もちろん、これらのポリエステルはホモポリエステル
であっても、コポリエステルであってもよく、共重合成
分としては例えば、ジエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ポリアルキレングリコールなどのジオー
ル成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸などのジカルボン酸成分があげられ
る。
本発明の二軸延伸ポリエステルフイルムは、上記ポリ
エステルからなる二軸延伸フイルムであって、F5値の長
手方向と幅方向の和(F5値和)が25kg/mm2以上である必
要がある。25kg/mm2未満では、前述した用途、例えば磁
気テープ用途などで薄膜化したとき強度不足となり使用
できないなどの問題を生じる。また、各方向のF5値は必
ずしもバランスしたものである必要はないが、長手方向
F5値≧幅方向F5値であるのが好ましく、幅方向F5値は12
kg/mm2以上であるのがより好ましい。
さらに、本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムは粒
子を含有している必要がある。ここで、本発明の粒子と
は、内部析出粒子および不活性無機粒子および有機粒子
からなるものなどすべてをいう。
具体的粒子としては、内部析出粒子としてポリエステ
ル合成時に添加したカルシウム化合物、マグネシウム化
合物、マンガン化合物、リチウム化合物の少なくとも一
種の化合物とポリエステル構成成分とが結合して生成す
る粒子があげられる。
また、不活性無機粒子の具体例としては、コロイダル
シリカに起因する実質的に球形のシリカ粒子、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウ
ム、などがあげられるがこれに限定されるものではな
い。
有機粒子としては、例えばシリコン粒子、ポリイミド
粒子、架橋(スチレン−ジビニルベンゼン)共重合体粒
子、架橋(エチルスチレン−ジビニルベンゼン)共重合
体粒子、架橋ポリエステル粒子、テフロン粒子などが挙
げられるが特に架橋(エチルスチレン−ジビニルベンゼ
ン)共重合体粒子が好ましい。架橋(エチルスチレン−
ジビニルベンゼン)共重合体粒子の中でもジビニルベン
ゼンが30%以上共重合されていると特に好ましい。
これらの粒子の平均粒子径は、0.01〜4.0μm、好ま
しくは0.05〜2.0μmが好ましい。0.01μm未満では滑
り性や走行性が悪くなる。4.0μmを越えるものでは、
耐摩耗性が悪化する。
また、この粒子の含有量は0.001〜1.0wt%、好ましく
は0.005〜0.8wt%が好ましい。0.001wt%未満では滑り
性や走行性が悪くなり、1.0wt%を越えると耐摩耗性が
悪化する。
本発明におけるボイド体積/F5値和が、30μm3/kg以下
である必要があり、好ましくは200μm3/kg以下、より好
ましくは150μm3/kg以下が良い。ボイド体積/F5値和
は、300μm3/kgを越えるものでは、耐摩耗性が悪化し、
磁気テープ用途では、ドロップアウトを引き起こし、プ
リンターリボン用では、削れによる印字ヘッドの汚染を
起こし、鮮明な印字が困難となる。また、包装用途では
水蒸気や酸素のバリヤ性悪化を招いたり、コンデンサー
用途では耐電圧の低下を招くなどの問題を生じる。
また、本発明における長手方向熱収縮率/長手方向の
F5値の比が0.1%/kg/mm2以下である必要があり、好まし
くは0.08%/kg/mm2以下、より好ましくは0.05%/kg/mm2
以下が良い。0.1%/kg/mm2を越えるものでは、耐熱性が
悪く各用途共に使用できない。
本発明のポリエステルフイルムの製造方法としては、
粒子を含有したポリエステルを真空乾燥機で十分乾燥し
た原料を押出機に供給し、ポリマーの融点以上〜(ポリ
マーの融点+50℃)の範囲内の温度で押出、口金より吐
出させ、キャストする。
このキャストフイルム(またはシート)を(ガラス転
移温度(以下Tgと言う)+30)〜(Tg+60)℃、好まし
くは(Tg+35)〜(Tg+50)℃の温度範囲で長手方向に
2.5倍以下、好ましくは2.3〜1.2倍延伸を行ない、この
温度より低い温度でさらに長手方向に2.0〜5.5倍の範囲
で2段目の延伸を行なう。この際、重要なことは前述し
た延伸温度、倍率はもちろんのことであるが、さらに1
段目の延伸を終えたフイルムの温度が2段目の延伸温度
より下まわらないように保持しながら2段目の延伸温度
とする必要がある。この温度を2段目延伸温度以下に一
端冷却した後再昇温して2段目の延伸をするとボイド体
積が大幅に増大してしまう。さらにこの工程では、10%
以上の伸びや弛緩は与えないようにすることが好まし
い。この範囲を越えるとボイド体積が増加する。このボ
イド体積が大きくなることにより、耐摩耗性や耐削れ性
が悪化する。
この長手方向の延伸方法は必ずしも2段階延伸に限定
されず2段階以上であればよく、その際重要なことは、
延伸温度をその前の延伸温度より低くし、かつ延伸後の
フイルム温度を次の延伸温度を下まわらないように保持
したままで次の延伸工程を行なうことである。また、こ
の間では10%以上の伸びや弛緩を与えないことが重要で
ある。
さらに、この延伸は延伸速度も重要な因子であり1段
目の延伸速度は50,000%/分以下、2段目の延伸速度は
50,000%/分以上が好ましい。
また、これらの各種延伸条件は、長手方向の熱寸法安
定性を付与するためにも重要である。
このようにして長手方向の延伸を行なった後、常法の
テンターにより幅方向に2.5〜5.0倍延伸し、引続いて熱
固定を行う(必要により幅方向の弛緩熱処理をしてもよ
い)ことにより、本発明のフイルムが得られる。
また、長手方向の熱寸法安定性を一段と良くするた
め、公知のテンター内やテンターを出た後などで弛緩熱
処理を行なってもかまわない。
〔本発明の効果〕
ボイド体積/F5値和、または長手方向熱収縮率/長手
方向F5値を特定の範囲とする粒子含有二軸延伸ポリエス
テルフィルムとしたことにより、以下のような優れた効
果を生じたものである。
F5値およびヤング率の大きいものであってもボイド
体積が小さくなることにより、耐摩耗性,耐削れ性,耐
スクラッチ性に優れた二軸延伸ポリエステルフイルムが
得られた。
また、粒子種に限定されないため、フイルム表面設
計が自由にとれ、かつ、安価な粒子を用いることが可能
となった。
さらに、粒子径の大きなものになってもボイド体積
が押さえられ、走行性,滑り性など一段と向上し、かつ
耐摩耗性,耐削れ性,耐スクラッチ性の優れたものが得
られた。
また、F5値が大きなものであっても公知の延伸法に
比べ熱収縮率の小さなものが得られ、後加工や使用中の
熱による寸法変化が小さく有用な二軸延伸ポリエステル
フイルムが得られた。
〔評価方法〕
(1)ヤング率 ASTM−D−882にしたがって、インストロン式の引張
試験機を用いて、25℃,65%RHにて測定した。
(2)F5値 前記引っ張り試験法と同一に引っ張り、この時の5%
伸長時の強度(kg/mm2)で表わした。
(3)ガラス転移点(Tg),融点(Tm) パーキンエルマー社製DSC−II型を用いて測定した。
(4)ボイド体積 スライドグラスの上に、長方形に切断したフイルムを
載せて、流動パラフィンをその上に数滴落下させた後、
その上にカバーグラスを置き、フイルムを流動パラフィ
ンでマウントしたかたちとする。これを光学顕微鏡(ラ
イツ製“メタロプラン”)にのせて、透過法で観察(対
物レンズ32倍,接眼レンズ8倍)すると、フイルム内部
に黒点状物が点在する。この黒点状物の数と面積を画像
処理機(ケンブリッジ・インストルメント社製。イメー
ジアナライジングコンピューター。コンテイメット72
0)を用いて求める。この面積はおのおの円相当径に換
算した後、この径による球形状としてボイド体積(μm3
/mm2)を求めた。
(5)粒子含有量 試料をメタノールで十分洗浄し、表面付着物を取り除
き、水洗して乾燥した300gのサンプルにo−クロロフェ
ノール2.7kgを加えて攪拌しつつ100℃まで昇温させ、昇
温後さらに1時間そのまま放置してポリエステル部分を
溶解させる。ただし、高度に結晶化している場合などで
ポリエステル部分が溶解しない場合には、一度溶解させ
て急冷した後に前記の溶解作業を行う。
次いでポリエステル中に含有されているゴミなどの粗
大不溶物をG−1ガラスフィルターで炉別し、除去し、
この炉上物の試料重量から差し引く。
日立製作所分離用超延伸機40P型にローターRP30を装
備し、セル1個あたりに前記ガラスフィルターで炉別後
の溶液30ccを注入後、ローターを4500rpmにて回転さ
せ、回転異常のないことを確認後、ローター中を真空に
して、30,000rpmに回転数を上げ、この回転数にて粒子
の遠心分離を行なう。分離の完了は、ほぼ40分後である
が、この確認は、必要あれば分離後の液の375mμにおけ
る光線透過率が分離前のそれに比し、高い値の一定値に
なることで行なう。分離後上澄液を傾斜法で除去し分離
粒子を得る。
分離粒子には分離が不十分なことに起因するポリエス
テル分の混入が有り得るので、採取した該粒子に常温の
o−クロロフェノールを加え、ほぼ均一懸濁後、再び超
遠心分離機処理を行なう。この操作は後述の粒子を乾燥
後該粒子を走査型差動熱量分析を行なって、ポリマーに
相当する融解ピークが検出できなくなるまで繰り返す必
要がある。
最後に、このようにして得られた分離粒子を120℃、1
6時間真空乾燥して秤量する。
なお、前記操作で得られた分離粒子は内部析出粒子と
不活性無機粒子の両者を含んでいる。このため内部粒子
量と不活性無機粒子量を別個に求める必要があり、まず
前記分離粒子について金属分の定量分析を行ない、Ca,L
iの含有量,およびCa,Li以外の金属含有量を求めてお
く。
次いで該分離粒子を3倍モルのエチレングリコール中
で6時間以上還流加熱したのち、200℃以上になるよう
にエチレングリコールを留去して解重合すると内部粒子
だけが溶解する。残った粒子を遠心分離して得られた分
離粒子を乾燥秤量し、不活性無機粒子量とし、最初の合
計分離粒子量との差を内部粒子量とする。
(6)有機粒子の含有量 ポリエステルを溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択
し、粒子をポリエステルから遠心分離し、粒子の全体重
量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
また、粒子が2種以上混合されている場合など必要に応
じて熱分解ガスクロマトグラフィーや赤外分光法や蛍光
X線分析法、ラマン散乱、SEM−XMAなどを利用して定量
することもできる。
(7)走行性 フイルムを1/2インチにスリットし、テープ走行性試
験機TBT−300型((株)横浜システム研究所製)を使用
し、20℃,60%RH雰囲気で走行させ、初期のμKを下記
の式より求め、走行性を評価した。
μK=0.733log(T1/T0) ここでT0は入側張力、T1は出側張力である。ガイド径
は6mmであり、ガイド材質はSUS27(表面粗度0.2S)、巻
き付け角度は180°、走行速度は3.3cm/秒である。
(8)耐摩耗性 フイルムを1/2インチにスリットし、前記テープ走行
性試験機を使用し、ガイドピンにプラスチックガイド
(ポリアセタール製)を用いて繰り返し走行を行なう。
走行速度3.3cm/秒で60分間走行させた後、プラスチック
ガイド表面を光学顕微鏡で観察し、表面にできるスリキ
ズを見る。
スリキズがない場合は、耐摩耗性:良好、スリキズが
多数発生した場合は、耐摩耗性:不良とした。
(9)耐削れ性 フイルムを幅1/2インチにテープ状にスリットしたも
のに片刃を垂直に押しあて、さらに0.5mm押し込んだ状
態で20cm走行させる(走行張力:500g,走行速度:6.7cm/
秒)。この時片刃の先に付着したフイルム表面の削れ物
の高さを顕微鏡で読み取り、削れた量とした(単位はμ
m)。
この削れ量が8μm以下の場合は耐削れ性:良好、8
μmを越える場合は耐削れ性:不良と判定した。この8
μmという値は、フイルム加工時や製品としたときの走
行時にフイルム表面が摩耗して発生する摩耗粉が製品の
品質に影響を及ぼすか否かの臨界値である。
(10)固有粘度 o−クロロフェノールを用いて、25℃にて測定した。
(11)熱収縮率 試料を幅10mmで30cmの長さに切り、その中央部20cmの
位置に線を入れ3gの荷重を掛け、150℃30分のオーブン
中で処理し、この時の線の長さ(L)を測定し、次ぎの
式で計算し表示した。
熱収縮率(%)=(20−L)/20×100 (12)印字鮮明性 本発明のフイルムに下記の熱溶融インクをホットメル
ト法により塗布し、感熱転写材を作成した。なお、裏面
の耐熱滑剤層として0.8μmのポリエーテル変性シリコ
ン層をコートして評価に供した。
[熱溶融インク組成] ・カルナバワックス 100重量部 ・マイクロクリスタリンワックス 30重量部 ・酢酸ビニル・エチレン共重合体 15重量部 ・カーボンブラック 20重量部 評価は、オートニクス社製熱転写プリンターBC−8MKI
Iを用い、ヘッド抵抗500Ωのサーマルヘッドで印加電圧
13V、パルス幅0.8msecで印字走行させ、1000文字印字後
の100文字で次ぎの観点から評価した。
すべての印字が鮮明なものを良好として○印でしめ
し、明らかにゆがみや、欠落、太さむらのあるものを使
用不能として×印で示した。また太さのむらはあるが、
ゆがみや欠落のないものを△印で示した。
(13)サーマルヘッドによる削れ性 (12)と同様に印字し、サーマルヘッドの汚れ状態を
100倍の光学顕微鏡で観察し評価した。
ヘッド部の汚染面積が20%未満を良好として○印、20
〜30%を△印、30%を越えるものを不良として×印で示
した。
〔実施例〕
以下本発明を実施例に基づき説明するが必ずしもこれ
に限定されるものではない。
実施例1〜2,比較例1〜2 ポリエステルとして平均粒子径0.2μからなるSiO2
子を0.3wt%を含有したポリエチレンテレフタレート(I
V=0.60)を用い、180℃で真空乾燥し、押出機に供給
し、290℃で溶融させたのちTダイよりシートを吐出さ
せ、冷却ドラム上にキャストした。
このシートを90℃に加熱したロール群でまず長手方向
に2.8倍延伸した後、幅方向に90℃で4.5倍延伸し、さら
に120℃に加熱したロール群で長手方向に1.8倍延伸し、
200℃のロールで熱処理を行なった(比較例1)。
また、実施例1〜2は、キャストしたシートを105℃
で長手方向に1.6倍(実施例1),2.0倍(実施例2)そ
れぞれ1段目の延伸をし、引続き80℃の温度に保ったあ
と、2段階目の長手方向延伸を3.5倍延伸した。このフ
イルムを一旦Tg以下に冷却したあと、90℃に加熱された
テンター(横延伸機)で4.5倍延伸した後引続き200℃の
温度で5%幅方向に弛緩処理した。また、比較例2は実
施例1と同様の延伸であるが1段目の延伸終了後一旦45
℃まで冷却し、その後2段目の延伸温度である80℃まで
加熱した。フイルムの厚みは、いずれも延伸熱処理後で
6μmになるよう吐出量で調整した。
この結果を表1に表わしたが、この結果から明らかな
ように、ボイド体積/F5値の和が特定の範囲内の時に、
耐摩耗性や削れ性が優れたものが得られることが判る。
また、印字リボン用途においてもサーマルヘッドの熱に
よる変化がなく、印字の鮮明性に優れたものが得られ、
またサーマルヘッドによる摩耗汚れの無いものが得られ
ることが判る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−112631(JP,A) 特開 昭63−235337(JP,A) 特開 昭59−127730(JP,A) 特開 平2−63895(JP,A) 特開 昭58−153232(JP,A) 特開 平3−246814(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 55/02 - 55/28 C08J 5/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子を含有し、F5値の長手方向と幅方向の
    和(以下F5値和と言う)が25kg/mm2以上である二軸延伸
    ポリエステルフィルムにおいて、該フィルム中のボイド
    体積とF5値和との関係が下記式を満足することを特徴と
    する二軸延伸ポリエステルフィルム。 ボイド体積/F5値和≦300(μm3/kg)
  2. 【請求項2】粒子を含有し、F5値和が25kg/mm2以上であ
    る二軸延伸ポリエステルフィルムにおいて、該フィルム
    の長手方向熱収縮率と長手方向F5値との関係が下記式を
    満足することを特徴とする請求項(1)記載の二軸延伸
    ポリエステルフィルム。 長手方向熱収縮率/長手方向F5値≦0.1(%/kg/mm2
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