JP2890491B2 - 化学線感応性重合体組成物 - Google Patents

化学線感応性重合体組成物

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JP2890491B2 JP17364889A JP17364889A JP2890491B2 JP 2890491 B2 JP2890491 B2 JP 2890491B2 JP 17364889 A JP17364889 A JP 17364889A JP 17364889 A JP17364889 A JP 17364889A JP 2890491 B2 JP2890491 B2 JP 2890491B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、化学線感応性重合体組成物に関するもので
ある、さらに詳しくは、g線ステッパーを用いた露光時
に高い残膜率を得ることができ、しかも、熱処理後の着
色が少ない感応性ポリイミド組成物に関するものであ
る。
[従来の技術] 感応性ポリイミド組成物としては、ポリアミド酸に化
学線により2量化または重合可能な炭素−炭素2重結合
およびアミノ基またはその4級化塩を含む化合物を添加
した組成物(例えば特公昭59−52822)あるいはポリア
ミド酸にエステル基で感応性を導入したポリイミド前駆
体組成物(例えば、米国特許第3957512号、同第4040831
号明細書など)が知られている。
しかし、かかる従来の組成物は現在半導体素子の製造
に用いられている水銀灯のg線を用いるステッパーによ
る露光では長波長露光、酸素減感の影響により残膜率が
大幅に低下し希望の膜厚を得るのが困難であり、現像時
に膜荒れを起こすという欠点を有していた。
また、高感度な感光性ポリイミド組成物はアジド化合
物のようなものを含むために、熱処理の際、熱分解物が
ポリイミド膜中に極微量残り、これがポリイミド膜を濃
い褐色にする。このために、ポリイミドをバッファーコ
ートのような用途に使用した場合、配線のボンディング
時にマークを検出することが出来ず、アライメントでき
ないという欠点が有った。
[発明が解決しようとする課題] この発明は、かかる従来技術の諸欠点に鑑み創案され
たもので、その目的は、上記欠点、すなわち、g線ステ
ッパー露光時に膜減り、膜荒れの少なく、また熱処理後
の膜の着色が少ない化学線感応性重合体組成物を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] かかる本発明の目的は、 (1)(a)一般式(1) (ただし、式中R1は少なくとも2個以上の炭素原子を有
する3価または4価の有機基、R2は少なくとも2個以上
の炭素原子を有する2価の有機基、R3は水素またはアル
カリ金属対イオンを表わす。nは1または2である。)
で表わされる構造単位[1]を主成分とするポリマと、 (b)化学線により、2量化または重合可能な不飽和結
合および、アミノ基または、その4級化塩を含む化合物
[2]と、 (c)一般式(2) (R4、R5は、少なくとも2個以上の炭素原子を有する1
価の有機基、R6は少なくとも3個以上の炭素原子を有す
る1価の有機基を表わす。) で表わされるクマリン化合物[3]と、 (d)N−アリールグリシン[4] とからなることを特徴とする化学線感応性重合体組成
物。
により達成される。
本発明における構造単位[1]を有するポリマとは、
前記一般式(1)で示される構造を有し、加熱あるいは
適当な触媒によりイミド環や、その他環状構造を有する
ポリマ(以後、ポリイミド系ポリマと呼ぶ)となり得る
ものである。
上記構造単位[1]中、R1は少なくとも2個以上の炭
素原子を有する3価のまたは4価の有機基である。ポリ
イミド系ポリマの耐熱性から、R1はポリマ主鎖のカルボ
ニル基との結合が芳香族複素環から直接行われる構造を
有するものが好ましい。したがって、R1としては、芳香
環または芳香族複素環を含有し、かつ炭素数6〜30の3
価または4価の基が好ましい。
R1の好ましい具体的な例としては、 (式中、結合手はポリマ主鎖のカルボニル基との結合を
表わし、ポリマ側鎖のカルボニル基は結合手に対してオ
ルト位に位置するが、この結合手は上記構造式には記載
していない。) などが挙げられるが、これらに限定されない。
また構造単位[1]を有するポリマは、R1がこれらの
うちただ1種から構成されていても良いし、2種以上か
ら構成される共重合体であっても良い。
R1として特に望ましいものは、 である(ただし式中、結合手の定義については前述と同
様である)。
上記構造単位[1]中、R2は少なくとも2個以上の炭
素原子を有する2価の有機基であるが、ポリイミド系ポ
リマとした時の耐熱性の面から、ポリマ主鎖のアミド基
との結合が芳香族環あるいは芳香族複素環から直接行わ
れる構造を有するものが好ましい。したがって、R2とし
ては芳香族環または芳香族複素環を含有し、かつ炭素数
6〜30の2価の基が好ましい。
R2の好ましい具体的な例としては、 (式中、結合手は主鎖のアミド基との結合を表わす)な
どが挙げられる。また、これらがポリイミド系ポリマの
耐熱性に悪影響を与えない範囲内でアミノ基、アジド
基、カルボキシル基、スルホンアミド基などの核置換基
を有していても差支えない。
これらの核置換基を有するものの内で特に好ましい例
として、次のものが挙げられる。
などが挙げられる。
構造単位[1]を有するポリマは、R2がこれらのうち
ただ1種から構成されていても良いし、2種以上から構
成される共重合体であっても良い。
さらに、ポリイミド系ポリマの接着性を向上させるた
めに、耐熱性を低下させない範囲でR2として、シロキサ
ン結合を有する脂肪族性の基を共重合することも可能で
ある。好ましい具体例としては、 などが挙げられる。
構造単位[1]を主成分とするポリマの具体的な例と
して、 ピロメリット酸2無水物と4,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテル、 3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸2無
水物と4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、 3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸2無水物
と4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、 ピロメリット酸2無水物と3,3′−(または4,4′)ジ
アミノジフェニルスルホン、 3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸2無
水物と3,3′−(または4,4′)ジアミノジフェニルスル
ホン、 3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸2無水物
と3,3′−(または4,4′)ジアミノジフェニルスルホ
ン、 3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸2無
水物と4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、 3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸2無水物
と4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、 3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸2無
水物とパラフィンレンジアミン、 3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸2無水物
とパラフェニレンジアミン、 3,3′,4,4′−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸
2無水物と4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、 などから合成されたポリアミド酸が好ましく用いられ
る。
構造単位[1]を有するポリマとは、構造単位[1]
のみから成るものであっても良いし、他の構造単位と共
重合体あるいはブレンド体であっても良い。共重合に用
いられる構造単位の種類、量は最終加熱処理によって得
られるポリイミド系ポリマの耐熱性を著しく損なわない
範囲で選択するのが望ましい。
ポリアミドアミド酸、ポリエステルアミド酸の構造単
位が典型的な例として挙げられるが、これらに限定され
ない。
本発明において化学線により2量化または重合可能な
不飽和結合およびアミノ基またはその4級化塩を含む化
合物[2]としては、1分子中に炭素−炭素2重結合と
アミノ基または4級化したアミノ基を含む化合物が使用
される。
化合物[2]としては下記の一般式[A]、[B]ま
たは[C]で表わされる少なくとも1種の化合物または
これらの四級化塩が好ましく用いられる。
(ここでR7は水素またはフェニル基、R8は水素または炭
素数1〜6の低級アルキル基、R10は置換または無置換
の炭素数2〜12の炭素水素基、R9、R11は置換または無
置換の炭素数1〜6のアルキル基を各々表わす)。
一般式[B] (R12は置換または無置換の炭素数1〜6のアルキル基
を表わす)。
一般式[C] (ここで、R13は水素、またはメチル基を表わし、n+
1=3、n=1〜3である)。
好ましい具体例としては、 などが挙げられるが、これらに限定されない。
化学線感応性の面から、特に不飽和基としてアクリル
基またはメタクリル基を有するアミノ化合物が望まし
い。
アミノ基が4級化されていない化合物の場合は構造単
位[1]のR3が水素であるものと組合わせるのが望まし
い。アミノ基が4級化されている化合物の場合は構造単
位[1]のR3がアルカリ金属イオンまたはアンモニウム
イオンのものと組合わせるのが望ましい。
化合物[2]は構造単位[1]を主成分とするポリマ
の全カルボキシル基(またはその塩)の0.05当量以上配
合するのが好ましく、より好ましくは0.3当量以上で、
かつ2倍当量以下でポリマと混合されているのが望まし
い。この範囲をはずれると感光性が悪くなったり、現像
時間、温度などの現像条件の許容幅が狭くなったりする
恐れがあるので注意を要する。
本発明におけるクマリン化合物[3]は、 一般式(2) (R4、R5は、少なくとも2個以上、好ましくは10個以下
の炭素原子を有する1価の有機基、R6は少なくとも3個
以上、好ましくは30個以下の炭素原子を有する1価の有
機基である。)で表わされる、クマリン骨格を有する化
合物であり、水銀灯のg線(436nm)に吸収をもつもの
であれば骨格にある置換基はどの様なものでも良い。し
かし、作業性の点からは、可視光領域まで吸収を持つも
のは好ましくなく、例えば次のようなクマリン化合物が
好適なものとして挙げられる。
クマリン化合物[3]は構造単位[1]を主成分とす
るポリマ重量に対して、0.1重量%以上混合するのが望
ましく、より好ましくはポリマの重量に対して0.5重量
%以上で、かつ20重量%以下の割合で混合するのがよ
い。この範囲をはずれると、感応性が悪くなったり、現
像時間、現像条件の許容幅が狭くなる恐れがあるので注
意を要する。
本発明におけるN−アリールグリシン[4]は、グリ
シンの窒素原子に直接、芳香族環が結合した化合物であ
って、ここでいう芳香族環とは、ベンゼン環、ナフタレ
ン環、アントラセン環、ナフトキノン環、アントラキノ
ン環などをさし、これら芳香族環は低級の(炭素数1〜
6)のアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン
基、カルボキシル基、カルボキシエステル基、2級また
は3級のアミノ基などの置換基で置換されていても良
く、また、−O−基、−CO−基、−SO2−基、−CH2
基、−CH=CH−基などの2価の基を介して無置換また
は、上述の置換基で置換された別の芳香族環と結合して
いても良い。
具体的には、N−フェニルグリシン、N−ナフチルグ
リシンなどのN−アリールグリシン[4]が好ましく用
いられるが、これに限定されない。
N−アリールグリシン[4]は構造単位[1]を主成
分とするポリマ重量に対し0.05重量%以上でかつ10%以
下の割合で加えるのが良い。この範囲をはずれると、現
像性や組成物の安定性に悪影響を及ぼす恐れがあるので
注意を要する。
本発明の組成物の製造方法の一例について説明する。
まず溶媒中でジアミン化合物と酸2無水物を反応させ、
構造単位[1]を主成分とするポリマを得る。次にこの
溶液に化合物[2]と[3]と[4]、および必要に応
じてその他の添加剤を溶解調合することにより製造する
ことができる。
なお、上記のポリマとして、固体状のポリアミド酸ポ
リマあるいは、反応後に溶液から分離精製したポリマを
再溶解して用いても差し支えない。
上記製造方法で用いる溶媒としてはポリマの溶解性の
面から極性溶媒が好ましく用いられ、特に非プロトン性
極性溶媒が好適である。非プロトン性極性溶媒として
は、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチルホスホロトリアミド、γ−ブチ
ロラクトンなどが好ましく用いられる。他の添加剤とし
ては、増感剤、共重合モノマあるいは基板との接着改良
剤を感度と耐熱性が大幅に低下しない範囲で含んでいて
も良い。
なお、化合物[3[および/または[4]の混合量が
0.5〜10重量%の場合には、増感剤として、ミヒラ・ケ
トン、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン
などが好ましく用いられる。増感剤の添加により、本発
明の組成物の化学線感応性をさらに向上させることがで
きる。共重合モノマとしてモノマレイミド、ポリマレイ
ミドあるいはそれらの置換体が好ましく用いられる。
次に、本発明の組成物の使用方法について説明する。
本発明の組成物は化学線を用いた周知の微細加工技術で
パターン加工が可能である。
まず本発明の組成物を適当な支持体の上に塗布する。
塗布方法としては、スピンナーを用いた回転塗布、スプ
レーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコ
ーティングなどの手段が可能である。塗布膜厚は塗布手
段、組成物の固形分濃度、粘度によって調節することが
できる。
本発明の組成物を塗布する支持体の材質としては、例
えば金属、ガラス、半導体、金属酸化絶縁体、窒化ケイ
素などが挙げられる。
本発明の組成物の塗膜または加熱処理後のポリイミド
被膜と支持体との接着性を向上させるために適宜接着助
剤を用いることもできる。
接着助剤として、オキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリル
オキシプロピルトリメトキシシランなどの有機ケイ素化
合物あるいは、アルミニウムモノエチルアセトアセテー
トジイソプロピレート、アルミニウムトリス(アセチル
アセトネート)などのアルミニウムキレート化合物ある
いはチタニウムビス(アセチルアセトネート)などのチ
タニウムキレート化合物などが好ましく用いられる。
次に上記支持体上で塗膜となった本発明の組成物に所
望のパターン状に化学線を照射する。化学線としてはX
線、電子線、紫外線、可視光線、などが例として挙げら
れるが、紫外線および短波長の可視光線、すなわち波長
範囲で200〜500nmが好ましい。
ついで未照射部を現像液で溶解除去することによりレ
リーフ・パターンを得る。現像液はポリマの構造に合わ
せて適当なものを選択する。
現像液は本組成物の溶媒であるN−メチル−2−ピロ
リドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルトリアミドなど
を単独あるいはメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、水、メチルカルビトール、エチルカルビト
ール、トルエン、キシレンなどの組成物の非溶媒との混
合液として用いることができる。またアンモニア水やそ
の他のアルカリ水溶液が使用可能な場合も多い。
現像は上記の現像液を塗膜面にスプレーする、現像液
中に浸漬する、あるいは浸漬しながら超音波をかけるな
どの方法によって行うことができる。
現像によって形成したレリーフ・パターンは、ついで
リンス液により洗浄することが望ましい。リンス液には
現像液との混和性の良いメタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、酢酸ブチルなどが好ましく用いら
れる。
上記の処理によって得られたレリーフ・パターンのポ
リマは耐熱性を有するポリイミド系ポリマの前駆体であ
り、加熱処理によりイミド環やその他の環状構造を有す
る耐熱ポリマとなる。熱処理は通常135〜400℃の温度範
囲で、段階的にあるいは連続的に昇温しながら行われ
る。
本発明の化学線感応性重合体組成物は、半導体のパッ
シベーション膜、パッシベーション膜のバッファーコー
ト膜、多層集積回路の層間絶縁膜、混成集積回路の層間
絶縁膜や表面保護膜、プリント回路の半田付け保護膜、
液晶用配向膜、実装基板の層間絶縁膜などの形成に供せ
られる。さらに高耐熱性のフォトレジストとして金属付
着や、ドライエッチングプロセスへの応用も可能であ
る。その他ポリイミドの公知の用途へ適用できる。
[発明の効果] 本発明は上述したように構造単位[1]を主成分とす
るポリマと、化学線により2量化または重合可能な不飽
和結合およびアミノ基またはその4級化塩を含む化合物
[2]と、クマリン化合物[3]と、N−アリールグリ
シン[4]とからなる化学線感応性の組成物を構成した
もので、感応性に優れた効果を発揮し、従来の感応性ポ
リイミドに見られない高圧水銀灯のg線による露光で高
感度を示し、さらにキュア後の膜の着色が少ないものが
得られる。
[実施例] 次に本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されない。
なお、本発明の組成物の化学線感応性の評価は支持基
板上に形成した被膜に、グレースケール(コダック社Ph
otographic step tablet No2 21 steps)を介してフィ
ルター(東芝ガラス製Y−43)を通した高圧水銀灯の光
を照射し、次に現像して現像後の膜荒れと膜減り量を調
べることにより行った。
実施例1 4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド207.65g、1,3
−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサ
ン9.94gをN−メチル−2−ピロリドン1530gに溶解し、
アミン溶液を調整した。このアミノ溶液に無水ピロメリ
ット酸213.7gを加えて、50℃で3時間反応させ、25℃で
130ポアズのポリマ溶液(A)を得た。このポリマ溶液
(A)にジエチルアミノエチルメタクリレート370gを混
合し、次いでクマリン化合物(チバガイギー社製“テラ
シ−ルブリリアントフラビン”)17.25g、N−フェニル
グリシン17.25gをN−メチル−2−ピロリドン250gに溶
解した溶液を混合、濾過した。
得られた溶液をスピンナーでシリコンウエハー上に回
転塗布し、次いで真空吸着式のホットプレート(大日本
スクリーン(株)製SCW636型)を用いて90℃と95℃で各
々3分ずつの乾燥を行った。この塗膜の膜厚は10μmと
なった。次に、塗膜を露光機(キャノン(株)製PLA−5
01F)にセットし、グレースケール(コダック社Photogr
aphic step tablet No2 21 steps)とフィルター(東芝
ガラス製Y−43)を介して2分間行った。この時の紫外
線の強度は5mW/cm2(436nm)であった。現像はN−メチ
ルピロリドン(70部)とキシレン(30部)の混合溶媒を
用い、浸漬現像を行った。現像時間は未露光部が溶解し
た直後から、さらに30秒間現像を続行した。次いでイソ
プロパノールで20秒間リンスし、スピンナーで回転乾燥
した。現像後の膜厚を測定すると、7.8μmであった。
(膜減り量:2.2μm)この後、200℃、350℃で30分間ず
つ熱処理し、光学顕微鏡で用いてパターンを観察した
が、露光量が200mJ以上で膜荒れのない良好なパターン
を示した。
また、400℃での熱処理後、褐色の着色の非常に少な
い塗膜が得られた。
実施例2 4,4′−ジアミノジフェニルエーテル192.2g、1,3−ビ
ス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン9.
94gをN−メチル−2−ピロリドン1890gに溶解し、アミ
ン溶液を調整した。このアミン溶液にベンゾフェノンテ
トラカルボン酸無水物315.7gを加えて、50℃で3時間反
応させ、25℃で150ポアズのポリマ溶液(B)を得た。
このポリマ溶液(B)にジエチルアミノエチルメタクリ
レート370gを混合し、次いでクマリン化合物(チバガイ
ギー社製“テラシールブリリアントフラビン”)17.25
g、N−フェニルグリシン17.25gをN−メチル−2−ピ
ロリドン250gに溶解した溶液を混合、濾過した。
得られた溶液をスピンナーでシリコンウエハー上に回
転塗布し、次いで80℃で1時間乾燥した。この塗膜の膜
厚は10μmとなった。次に、この塗膜を実施例1と同様
の条件で露光した後、N−メチルピロリドン(70部)と
メタノール(30部)の混合溶媒を用い、浸漬現像を行っ
た。現像時間は未露光部が溶解した直後から、さらに30
秒間現像を続行した。次いでイソプロパノールで20秒間
リンスし、スピンナーで回転乾燥した。現像後の膜厚を
測定すると、8.0μmであった。(膜減り量:2.0μm)
この後、200℃、350℃で30分間ずつ熱処理し、光学顕微
鏡を用いてパターンを観察したが、露光量が150mJ以上
で膜荒れのない良好なパターンを示した。
この後、200℃、350℃で30分間ずつ熱処理し、光学顕
微鏡を用いてパターンを観察したが、露光量が200mJ以
上で膜荒れのない良好なパターンを示した。
また、400℃での熱処理後、褐色の着色の非常に少な
い塗膜が得られた。
比較例1 実施例1で用いたものと同一のポリマ溶液(A)にジ
エチルアミノエチルメタクリレート370gを混合し、次い
でN−フェニルジエタノールアミン10.3g、4−アジド
ベンザルアセトフェノン20.6gをN−メチル−2−ピロ
リドン300gに溶解した溶液を混合、濾過した。
得られた溶液をスピンナーでシリコンウエハー上に回
転塗布し、次いで真空吸着式のホットプレート(大日本
スクリーン(株)製SCW636型)を用いて90℃と95℃で各
々3分ずつの乾燥を行った。この塗膜の膜厚は10μとな
った。次に、この塗膜を実施例1と同様な条件で露光、
現像および乾燥した。現像後の膜厚を測定すると、5.4
μmであった(膜減り量:4.6μm)。この後、200℃、3
50℃で30分間ずつ熱処理し、光学顕微鏡を用いてパター
ンを観察したが、露光量が600mJでも膜荒れが生じてい
た。
また、400℃での熱処理後、大きく褐色に着色した塗
膜が得られた。
比較例2 実施例2で用いたものと同一のポリマ溶液(B)にジ
エチルアミノエチルメタクリレート370gを混合し、次い
でミヒラーケトンを20.6gをN−メチル−2−ピロリド
ン250gに溶解した溶液を混合、濾過した。
得られた溶液をスピンナーでシリコンウエハー上に回
転塗布し、次いで80℃で1時間乾燥した。この塗膜の膜
厚は10μmとなった。次に、この塗膜を実施例2と同様
な条件で露光および浸漬現像を行ったところ、720mJの
露光量でも像が溶解してしまった(膜減り量:10.0μ
m)。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/037 G03F 7/028 C08L 79/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式(1) (ただし、式中R1は少なくとも2個以上の炭素原子を有
    する3価または4価の有機基、R2は少なくとも2個以上
    の炭素原子を有する2価の有機基、R3は水素またはアル
    カリ金属対イオンを表す。nは1または2である。)で
    表される構造単位[1]を主成分とするポリマと、 (b)化学線により、2量化または重合可能な不飽和結
    合および、アミノ基または、その4級化塩を含む化合物
    [2]と、 (c)一般式(2) (R4、R5は、少なくとも2個以上の炭素原子を有する1
    価の有機基、R6は少なくとも3個以上の炭素原子を有す
    る1価の有機基を表わす。)で表わされるクマリン化合
    物[3]と、 (d)N−アリールグリシン[4] とからなることを特徴とする化学線感応性重合体組成
    物。
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