JP2886207B2 - 凹凸表面を有する発泡シートの製造方法 - Google Patents

凹凸表面を有する発泡シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は発泡シートの製造方法、さらに詳しくは、床
材、壁材、家具材等に好適に用いられる凹凸表面を有す
る発泡シートの製造方法に関する。
従来の技術および課題 近年、表面に凹凸模様を有する各種シート類が床材、
壁材または家具材等に広範に用いられている。これらの
シート類の製造方法の代表的なものとして、模様ベルト
または模様ロール上に樹脂組成物を流延して型付する
か、フィルムに彫刻ロールを用いて型押するか、あるい
はシートをシボロール間に通したり、シボ板間で圧縮型
押する等により基材シートの表面に凹凸の模様付けを行
う方法が知られている。しかし、これらの方法では、模
様付けのために、模様ベルト、模様ロール、彫刻ロール
等の特定の装置・器具を要し、また、各種の模様を希望
する場合、その都度、所望の模様に応じた模様ベルトを
調製する必要があり、操作が煩雑であり、経済的にも不
利な問題がある。
このような問題を解決するため、発泡性塗料を用いて
凹凸模様を作る方法が提案されている。例えば、特開昭
48−56266号には、プラスチックシートに発泡抑制剤を
含んだインキで逆印刷を施し、この印刷面に膨張剤を含
んだプラスチゾルをコートし、ついで、接着剤を含浸し
た基布をプラスチゾルコート層に圧着した後、該プラス
チゾルを発泡させて凹凸模様を作る方法が開示されてい
いる。また、特開昭50−154371号には、浸透性の基材シ
ート上に樹脂組成物で所望の模様をプリントし、その上
に発泡剤を含有する塗料組成物を塗布して該塗料組成物
中の浸透性成分を基材シートに浸透させ、ついで、加熱
発泡させて凹凸模様を形成させる方法が開示されてい
る。
しかしながら、これらの方法では、発泡が画一的に行
われるので、要求に応じて発泡シートの表面の凹凸の程
度を容易に変化させることができず、単調な凹凸模様し
か得られないという問題がある。
本発明者らは、このような発泡性塗料を用いて凹凸模
様を作る方法における問題を解消し、より複雑な凹凸模
様を得る方法を見いだすべく、鋭意検討、本発明を完成
するに至った。
課題を解決するための手段 本発明は、非浸透性の基材シート上に吸油性の塗料を
用いてプリント層を設け、その上に油状成分を含有する
発泡ペーストゾルを塗布して該発泡ペーストゾル中の油
状成分を部分的に該プリント層に吸収させ、ついで、加
熱発泡させることを特徴とする凹凸表面を有する発泡シ
ートの製造方法を提供するものである。本発明の製造方
法によれば、発泡ペーストゾル中の可塑剤や液状安定剤
のような油状成分を基材シート上の吸油性の塗料のプリ
ント層に部分的にに吸収させることにより、該ペースト
ゾルの発泡が部分的に抑制され、プリント層の模様に応
じた凹凸表面が形成される。この際、プリント層の処
方、種類やプリント量を適宜変化させて、吸油性を変化
させれば、発泡の抑制度合が複雑に変化し、従来の凹凸
表面を有する発泡シートでは見られない、複雑な凹凸模
様を得ることができる。
以下、添付の図面を用いて本発明を説明する。
図面中、第1図は発泡処理前の本発明の発泡シートの
一具体例の概略断面図である。
第2図は発泡処理後の第1図に示す発泡シートの概略
断面図である。
第3図は第2図に示す発泡シートの概略平面図であ
る。
第1図〜第3図に示すように、本発明の製造方法によ
れば、凹凸表面を有する発泡シート4は、吸油性の塗料
を用いて基材シート1上にプリント層2を設け、その上
に発泡ペーストゾル3を塗布して該発泡ペーストゾル中
の油状成分を部分的に該プリント層2に吸収させた後、
加熱発泡させることにより容易に得ることができる。
本発明で用いる非浸透性の基材シートとしては、発泡
ペーストゾル中の油状成分が浸透しにくいものであれば
特に限定するものではなく、例えば、塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−アクリル共
重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、ウレタン、アク
リル等の合成樹脂シート等が挙げられる。所望により、
該基材シートに模様を施してもよい。
吸油性の塗料としては、シリカ微粉末、表面処理を施
した吸油性炭酸カルシウム、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)粉末、石油樹脂等の吸油性の高い粉末を油性あ
るいは水性塗料中に適量配合したもの等が挙げられる。
塗料自体の吸油性は吸油性物質の種類、配合する量によ
り変化させることができる。
プリント層は該塗料を用い、基材シート上に所望の模
様状に設けることができ、その方法自体は特に限定する
ものではなく、常法により行うことができる。また、前
記のごとく、該塗料の種類および/またはプリント層の
厚さを変化させることにより、所望の複雑な凹凸表面を
有する発泡シートを得ることができる。所望により、さ
らに、エンボス加工等を施してもよい。
発泡ペーストゾルとしては、常法に従い、所定量の熱
可塑性樹脂、発泡剤、充填剤、着色剤、希釈溶剤ならび
に油状成分として、可塑剤、液状安定剤等を配合してな
るペースト状の樹脂組成物が挙げられる。熱可塑性樹脂
の例としては、塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂が挙げられ、特に、塩化ビニル樹脂が一般的で
ある。発泡剤の例としては、アゾジカルボンアミド(AD
CA)系発泡剤、P,P′−オキシビス(ベンゼンスルホニ
ルヒドラジド)(OBSH)系発泡剤等が挙げられる。ま
た、可塑剤の例としては、ジ−2−エチルヘキシルフタ
レート(DOP)、ジイソノニルフタレート(DINP)、ブ
チルベンジルフタレート(BBP)、ジオクチルアジペー
ト(DOA)等の可塑剤あるいはトリクレジルフォスフェ
ート(TCP)、トリクロロエチルフォスフェート(CL
P)、トリオクチルフォスフェート(TOP)等の難燃可塑
剤、安定剤の例としては、Zn、Ca、Mg、K等の金属複合
体より成る液状安定剤等が挙げられる。
かくして、吸油性の塗料を用いて基材シート上にプリ
ント層を設け、さらに発泡ペーストゾルを塗布したシー
トは、これを常温またはやや加温下に保持して発泡ペー
ストゾル中の可塑剤、液状安定剤等の油状成分をプリン
ト層中に吸収させる。この保持時間は、該油状成分の吸
油性の程度およびプリント層の吸油性によっても異なる
が、通常0.1〜2.0分程度である。また、この場合、すべ
の油状成分をプリント層中に吸収させる必要はなく、少
なくともその1部を吸収させればよい。
ついで、シートを約180〜220℃程度に加熱して発泡さ
せることにより所望の凹凸表面を有する発泡シートが得
られる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。実施例中、部とは重量部を意味する。
実施例1 壁紙用裏打紙に塩化ビニル樹脂シートを積層した基材
シート上に以下の配合1の塗料を用いて幅5mm、ライン
ピッチ15mmのストライプの模様をプリントし、該塗料を
乾燥させた後、その上に配合2の発泡ペーストゾルを約
0.15mmの厚さで全面均一に塗布し、これを常温で0.5分
間放置した。ついで200℃にて2.0分間加熱し、凹凸表面
を有する発泡シートを得た。
配合1 ポリ塩化ビニル(=1050) 100部 DOP 40 安定剤(Sn系) 2 シリカ微粉末(吸油性物質) 10 ミネラルスピリット(希釈剤) 50 配合2 ポリ塩化ビニル(=1000) 100部 DOP 60 安定剤(Zn−Ca系) 2 アゾジカルボンアミド(発泡剤) 5 炭酸カルシウム(充填剤) 50 酸化チタン(着色剤) 20 発明の効果 以上記載したごとく、本発明によれば、床材、壁材、
家具材等に好適に用いられる、従来見られなかった複雑
な凹凸表面を有する発泡シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は発泡処理前の本発明の発泡シートの一具体例の
概略断面図、第2図は発泡処理後の第1図に示す発泡シ
ートの概略断面図、第3図は第2図に示す発泡シートの
概略平面図である。 図面中の符号はつぎのものを意味する。 1…基材シート、2…プリント層、3…発泡ペーストゾ
ル、4…発泡シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 5/20 B32B 33/00 B05D 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非浸透性の基材シート上に吸油性の塗料を
    用いてプリント層を設け、その上に油状成分を含有する
    発泡ペーストゾルを塗布して該発泡ペーストゾル中の油
    状成分を部分的に該プリント層に吸収させ、ついで、加
    熱発泡させることを特徴とする凹凸表面を有する発泡シ
    ートの製造方法。
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