JP2882887B2 - 射出成形機の糸引き防止方法 - Google Patents

射出成形機の糸引き防止方法

Info

Publication number
JP2882887B2
JP2882887B2 JP4733791A JP4733791A JP2882887B2 JP 2882887 B2 JP2882887 B2 JP 2882887B2 JP 4733791 A JP4733791 A JP 4733791A JP 4733791 A JP4733791 A JP 4733791A JP 2882887 B2 JP2882887 B2 JP 2882887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
screw
injection
injection molding
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4733791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04265723A (ja
Inventor
浩司 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP4733791A priority Critical patent/JP2882887B2/ja
Publication of JPH04265723A publication Critical patent/JPH04265723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2882887B2 publication Critical patent/JP2882887B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形機において射出
成形後、離型する際に発生する成形品の糸引きの防止方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機の作動を説明すると、
射出成形機の1サイクルは一般に樹脂を加熱筒内にて溶
融し、型締装置により型閉された金型キャビティ内に溶
融樹脂を射出し、金型キャビティ内の樹脂が冷却したの
ち金型を開き成形品を取り出してサイクルが終了するこ
とになる。
【0003】ところで、前述の射出成形機のノズルを含
むスクリュシリンダ先端部は、図5に示す構造となって
いる。即ち、図5において、スクリュ10を内孔に挿嵌
したスクリュシリンダ9の先端には、ノズル11が固定
されており、同ノズル11より樹脂を金型内に射出し、
図示しない金型キャビティ内の樹脂が固化した後、金型
を開くと図5の如く成形品8のスプル部8aは固化して
いる。しかし、ノズル貫通穴11a内の樹脂は未だ溶融
したままであり、この時成形品を取り出すと、成形品8
のスプル部8aに糸引き部8bが生じることがある。
【0004】このように金型を開き冷却した成形品8を
取り出す場合、ノズル貫通穴内の溶融した樹脂が型開き
の際、可動側金型に残された成形品8のスプル部8aに
付着して糸状となって引き出されることがあり、これが
「糸引き」と呼ばれる現象である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】糸引きが生じると、糸
引き樹脂が成形品8に付着し外観上不良品となる。糸引
き現象は特に射出成形機の無人運転において致命的欠陥
となるが、樹脂の種類,成形温度の変化に伴い糸引き発
生状態も変わり、未だ有効な手段が見出されていないの
が現状である。
【0006】本発明は射出成形後離型する際に、射出時
と反対方向にスクリュシリンダ内のスクリュを後退させ
ることにより、前記「糸引き現象」を解消せんとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、成形
品の射出成形時において、溶融樹脂の可塑化計量後、金
型を開くと同時に射出時と反対方向に射出用スクリュを
後退させ、ノズル内の溶融樹脂を吸引し樹脂に引張力を
与えてスプル部を切断することにより、糸引き防止をす
るようにしたもので、これを課題解決のための手段とす
るものである。
【0008】
【作用】型開と同時に樹脂射出用のスクリュを後退させ
ることにより、ノズル内の樹脂をスクリュシリンダ側に
吸収する。この吸収により糸引き部の溶融樹脂に引張力
が作用し、スプル部が切断され糸引きが防止される。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面について説明する
と、図1に本発明の実施例としての射出成形機の構成図
を示す。図において、1は型締シリンダ,2は型締ラ
ム,4は固定盤であり、固定盤4はタイバー5により型
締シリンダ1の前部1aと連結されている。可動盤3
は、型締シリンダ1に挿嵌された型締ラム2の先端に固
定されており、タイバー5に案内されて図中左右方向に
移動する。6は可動盤3に固定された可動側金型であ
り、7は固定盤4に固定した固定側金型である。8は成
形品であり、可動側金型6に付着して金型キャビティか
ら取り出された状態を示している。9は原料を溶融し射
出するためのスクリュ10を内孔に挿嵌したスクリュシ
リンダ、11は同スクリュシリンダ9の先端に固定した
ノズルである。スクリュ10は油圧モータ12で回転駆
動され、射出シリンダ13により図の左右方向に駆動さ
れる。14は移動シリンダで、射出シリンダ,スクリュ
シリンダ,スクリュからなる射出装置を図の左右方向に
移動させ、ノズル11を固定側金型7に当接させたり離
型させるための油圧装置である。
【0010】前記型締シリンダ1,射出シリンダ13,
移動シリンダ14を駆動する油圧回路は、型締シリンダ
1への圧油を切換える切換バルブ15,射出シリンダ1
3への圧油を切換える切換バルブ16,移動シリンダ1
4への圧油を切換える切換バルブ17,油圧モータへの
圧油を入切する切換バルブ18,射出ラインと型締ライ
ンをつなげたり切ったりする切換バルブ19,射出速度
と型締速度とスクリュ回転速度を制御する電磁比例流量
制御弁20,射出圧力を制御する電磁比例リリーフ弁2
1,型締圧力を制御する電磁比例リリーフ弁22,背圧
を制御する電磁比例リリーフ弁23,大容量の固定容量
ポンプ24と小容量の固定容量ポンプ25及び前記各ポ
ンプ24,25駆動用の電動機26とを具備しており、
更に本実施例のものは、油圧回路の切換バルブ15,1
6,17,18,19を動作させて工程を切換えるシー
ケンス制御と、電磁比例流量制御弁20及び電磁比例リ
リーフ弁21により予め定められた射出速度,射出圧力
をプロセス制御する制御装置30と、スクリュの位置を
検出する位置検出器31とを有している。
【0011】つづいて本実施例に係る射出成形機のサイ
クルを図2に基づいて説明する。
【0012】型閉工程:この工程は金型を閉じる工程で
あり、まず切換バルブ16,17及び18を中立にす
る。このとき電磁比例流量制御弁20を適当な開度にす
ると、比較的容量の大きい固定容量ポンプ24からの圧
油と、比較的容量の小さい固定容量ポンプ25からの圧
油とが合流し、電磁バルブ15を介して型締シリンダ1
に供給される。これによって、型締シリンダ1の高速域
の可変の速度が決まる。また低速域はポンプ25だけの
吐出量で決まる。
【0013】射出工程:この工程では、小容量の固定容
量ポンプ25だけの油圧で型締めを行いながら切換バル
ブ16を切換えて、大容量の固定容量ポンプ24から吐
き出された圧油を電磁比例流量制御弁20,切換バルブ
16を通過させて射出シリンダ13の後部油室に導き、
スクリュ10を図中左方に前進させて、スクリュ10の
先端部にある予め溶融した樹脂をノズル11を通して金
型内に充填する。
【0014】計量工程:この工程は、金型に充填すべき
溶融樹脂の量を可塑化する工程であり、油圧モータ12
でスクリュ10を回転させて樹脂をスクリュシリンダ9
の前部に送る。この時スクリュ10自体は後退し、射出
シリンダ13の後部油室圧力には電磁比例リリーフ弁2
3のリリーフ圧力の設定によって背圧が与えられる。な
お、切換バルブ17は1サイクル中にノズル11を前後
進させるのに用いる。
【0015】型開工程:この工程は、成形品を取り出す
ために型を開く工程である。この工程における従来の型
開工程のシーケンスチャートを図6に、また本発明の実
施例に係る型開工程のシーケンスチャートを図3に示
す。通常型開工程は、低速で離型する離型低速域と、高
速で型を開く高速域、型を停止する前に減速して低速に
する再低速域からなる。従来の型開工程は図6に示す様
に、離型低速域と再低速域では、切換バルブ15のソレ
ノイドbが励磁され、切換バルブ15が切換った状態で
小容量の固定容量ポンプ25からの圧油が型締ラム2へ
供給され低速で型が開く(図1の左方)ようになってい
る。また高速域では、切換バルブ19のソレノイドが励
磁され、電磁比例流量制御弁20の開度が開き、かつ電
磁比例リリーフ弁21の設定圧力が増加するので、大容
量の固定容量ポンプ24の圧油が小容量の固定容量ポン
プ25からの圧油と合流して高速で型開が行なわれるよ
うになっている。
【0016】本発明の実施例では、図3に示す様に図6
に対して離型低速域に切換バルブ16のソレノイドc
を、制御装置30内の図示しないタイマにて予め定めら
れた時間のみ励磁するか、又は位置検出器31によりス
クリュの後退量を検知して予め定められた後退量の設定
値に到達するまで励磁するシーケンスと、射出シリンダ
13へ圧油を供給してスクリュ9を後退させるための電
磁比例流量制御弁20への指令が追加されており、スク
リュ9の後退速度は電磁比例流量制御弁20によってコ
ントロールされるようになっている。
【0017】次に本発明の実施例について作用を説明す
ると、射出成形が終了し、離型低速域となって型締ラム
2が左方へ移動しはじめると同時に、切換バルブ16の
ソレノイドcが励磁され、電磁比例流量制御弁20は開
度を開く。これにより射出シリンダ13の前部油室に圧
油が供給され、スクリュ9は強制的に後退する。この時
のノズル11部の拡大図を図4に示す。この図4からも
明らかな様に、スプル部8aが左方へ移動すると同時
に、ノズル11内の樹脂がスクリュ9の右方への後退に
より吸引されるので、樹脂に引張力がかかる。この引張
力はノズル貫通穴11aの最小断面積のところで引張応
力が最大になるので、この部分でスプル部は切断され図
4のスプル部8aの様に糸引き部が生じない。
【0018】ところで一般に、樹脂の種類,成形温度に
よって糸引き部の溶融粘度が変化して糸引きの状態が変
化するが、この糸引き状態の変化に対しては、本発明で
は樹脂粘度,樹脂に応じた引張力,即ちスクリュ後退量
とスクリュ後退速度を調整することにより対応する。一
般的には、後退量を1〜3mm程度として速度で調整する
と良い。なお、本実施例装置は直圧式型締装置で説明し
たが、これに限定するものではなく、トグル式又は電動
型締装置でも同様な動作により糸引き防止の効果が得ら
れる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、射出成形後の離型時において、ノズル内の射出スク
リュを急速に後退させ、ノズル内の溶融樹脂を吸引し樹
脂に引張力を与えてスプル部を切断するようにしたた
め、糸引きを効果的に防止できる。また樹脂の種類、成
形温度の変化に対してスクリュ後退量と後退速度を変え
るだけで、容易に糸引き防止の調整ができる等の優れた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る射出成形機の構成図であ
る。
【図2】本発明の射出成形機のサイクルの説明図であ
る。
【図3】本発明の型開工程のシーケンスチャートであ
る。
【図4】本発明のノズルを含むスクリュシリンダ先端部
断面図である。
【図5】従来のノズルを含むスクリュシリンダ先端部断
面図である。
【図6】従来の型開工程のシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1 型締シリンダ 9 スクリュ 10 スクリュシリンダ 11 ノズル 13 射出シリンダ 30 制御装置 31 位置検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/46 - 45/50 B29C 45/17 B29C 45/64 - 45/68 B29C 45/76 - 45/77

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品の射出成形時において、溶融樹脂
    の可塑化計量後、金型を開くと同時に射出時と反対方向
    に射出用スクリュを後退させ、ノズル内の溶融樹脂を吸
    引し樹脂に引張力を与えてスプル部を切断することによ
    り、糸引き防止をするようにしたことを特徴とする射出
    成形機の糸引き防止方法。
JP4733791A 1991-02-21 1991-02-21 射出成形機の糸引き防止方法 Expired - Fee Related JP2882887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4733791A JP2882887B2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21 射出成形機の糸引き防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4733791A JP2882887B2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21 射出成形機の糸引き防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04265723A JPH04265723A (ja) 1992-09-21
JP2882887B2 true JP2882887B2 (ja) 1999-04-12

Family

ID=12772383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4733791A Expired - Fee Related JP2882887B2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21 射出成形機の糸引き防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2882887B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103042669B (zh) * 2012-11-30 2015-07-08 海天塑机集团有限公司 注塑机曲肘式合膜机构的参数控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04265723A (ja) 1992-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2807619B2 (ja) 樹脂成形機
KR20000047601A (ko) 사출성형기의 사출제어방법
JP2882887B2 (ja) 射出成形機の糸引き防止方法
JP3427170B2 (ja) 射出成形機
JP2882886B2 (ja) 射出成形機の糸引き防止方法
JPH0768601A (ja) ランナーレス金型
JP2631064B2 (ja) フローモールド成形方法
JP2622229B2 (ja) 射出成形機におけるゲートカット及び突き出し制御装置及び方法
JPH03193428A (ja) 射出成形用金型
JP3579890B2 (ja) 射出成形機及びその制御方法
JP3605195B2 (ja) 射出成形方法及びその装置
JP3403453B2 (ja) トグル式型締め機構をもつ射出成形機における射出圧縮成形方法
JPH032046B2 (ja)
JP2891644B2 (ja) 樹脂成形方法および樹脂成形機
JPH049652B2 (ja)
JP3282433B2 (ja) トグル機構を有する射出圧縮成形方法および装置
JP2832901B2 (ja) 射出成形機
JP4502669B2 (ja) 射出成形機及びその制御方法
JP3575519B2 (ja) 射出成形機とその射出制御方法
JP2957914B2 (ja) 樹脂成形機
JP2649266B2 (ja) 射出装置の油圧回路
JP2742376B2 (ja) 射出成形機
JPH06852A (ja) 射出成形機における多段ガス及びエア抜き制御方法
JPS61144319A (ja) 射出成形方法及びその装置
JP2002192560A (ja) 射出装置及び射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990112

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees