JP2876949B2 - 真空ダイカストにおけるキャビティ湿度計測方法及び真空ダイカストにおける品質管理方法 - Google Patents

真空ダイカストにおけるキャビティ湿度計測方法及び真空ダイカストにおける品質管理方法

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JP2876949B2 JP21634893A JP21634893A JP2876949B2 JP 2876949 B2 JP2876949 B2 JP 2876949B2 JP 21634893 A JP21634893 A JP 21634893A JP 21634893 A JP21634893 A JP 21634893A JP 2876949 B2 JP2876949 B2 JP 2876949B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空鋳造法、特に真空
ダイカストにおけるキャビティの湿度計測方法及び計測
した湿度に基づくワークの品質管理方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】複雑な形状の鋳造物を薄肉かつ高精度に
鋳造する方法として、溶湯をキャビティへ射出する直前
にキャビティ内の大気を真空ポンプ等の真空発生手段に
よって吸引して円滑な湯流れにより緻密なワークを形成
する真空ダイカストが従来から知られており、この真空
ダイカストでは、所定の圧力に減圧したキャビティ内へ
溶湯を射出するため、鋳造されたワークに大気や離型剤
のガスによるブローホール(空孔)が発生するのを抑制
している。
【0003】真空ダイカストにおいては、ワークの取り
出しを容易にするためにキャビティ内部へ予め離型剤を
噴霧・塗布してから型を締め、真空発生手段による真空
引きの後に溶湯の射出を行っている。この離型剤は、水
を主成分として構成され、噴霧・塗布によってキャビテ
ィ内部だけでなく、型の分割面、型に設けられたイジェ
クタピンなどにも浸透してしまう。このため、真空発生
手段による真空引きの際に型の分割面などに浸透した離
型剤がキャビティ内部へ吸い出され、この吸い出された
離型剤と射出された溶湯が接触すると大量の水蒸気が発
生してワーク内部にブローホール(空孔)を形成する場
合があった。
【0004】この離型剤からの水蒸気によるブローホー
ルの発生を検知するものとして、特開昭62−2075
61号公報に開示されるようなキャビティ湿度計測方法
が知られている。
【0005】この方法に用いる装置は図5に示すよう
に、真空ダイカスト装置1を構成する金型10の内部に
画成されたキャビティ11は、真空バルブ14、電磁弁
6を介して真空タンク7に接続され、電磁弁6と真空バ
ルブ14との間の管路にはコントローラ5に接続された
湿度センサ4が介装される。そして、電磁弁6及び真空
バルブ14を開弁して所定の真空に設定された真空タン
ク7によってキャビティ11内の真空引きを行うととも
に、キャビティ11へ溶湯を射出する。この吸引によっ
て、キャビティ11内の大気は電磁弁6を介して真空タ
ンク7へ吸引され、このとき湿度センサ4が接触した大
気の湿度を計測し、湿度の計測値に応じてワークの良否
を判定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の真空ダイカストにおけるキャビティ湿度計測方法に
あっては、真空引きに要する時間が数秒間と短いため、
湿度センサ4の反応時間が短時間でなければ正確な測定
結果が得られず、例えば、反応時間が20〜30秒の湿
度センサ(一般市販品)を使用した場合には、キャビテ
ィ内の大気は数秒間で湿度センサ4を通過してしまい、
反応時間を経過した後の湿度センサ4からの計測値はキ
ャビティ11内のものではなく、管路の湿度を計測して
しまう場合があり、計測されたデータの精度が低下する
という問題があった。
【0007】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、反応時間の遅い湿度センサを使用しても高
精度で計測可能な真空ダイカストにおけるキャビティ湿
度計測方法及び真空ダイカストにおける品質管理方法を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、真空
発生手段によるキャビティの吸引開始とともにキャビテ
ィへの溶湯の供給を開始し、前記キャビティと真空発生
手段との間に介装した湿度測定手段の上流及び下流にそ
れぞれ設けた弁を開弁させてキャビティの大気を湿度測
定手段へ導いた後、前記弁の開弁から所定時間後に前記
弁を閉弁させて大気を封止する一方、前記湿度測定手段
と並行して前記キャビティと真空発生手段とを連通する
バイパスを介してキャビティの吸引を継続させるととも
に、前記湿度測定手段に封止された大気を所定の時間保
持してから湿度の計測を行う。
【0009】また、請求項2の発明は、真空発生手段に
よるキャビティの吸引開始とともにキャビティへの溶湯
の供給を開始し、前記キャビティと真空発生手段との間
に介装した湿度測定手段の上流及び下流にそれぞれ設け
た弁を開弁させてキャビティの大気を湿度測定手段へ導
いた後、前記弁の開弁から所定時間後に前記弁を閉弁さ
せて大気を封止する一方、前記湿度測定手段と並行して
前記キャビティと真空発生手段とを連通するバイパスを
介してキャビティの吸引を継続させるとともに、前記湿
度測定手段に封止された大気を所定の時間保持してから
計測した湿度と予め設定した湿度とを制御手段で比較
し、前記計測値が所定値未満のときにワークを良品と判
定する一方、前記計測値が所定値以上のときに不良と判
定する。
【0010】
【作用】請求項1の発明は、真空発生手段によるキャビ
ティ内部の吸引及びキャビティへの溶湯の供給を開始す
るとともに、前記キャビティと真空発生手段との間に介
装した湿度測定手段の上流及び下流に設けた弁を開弁さ
せてキャビティ内部の大気を湿度測定手段へ導いた後、
前記弁を所定時間開弁させた後に閉弁することでキャビ
ティ内の大気を前記キャビティ及び真空発生手段から遮
断して湿度計測手段に封止する一方、前記湿度測定手段
と並行したバイパス回路を介してキャビティの吸引を継
続させてキャビティ内への溶湯の充填を円滑に行う。湿
度測定手段に封止された大気を所定の時間保持した後に
湿度の計測を行うことで、鋳造工程を阻害することなく
湿度計測手段は反応時間が経過するまで大気と接触して
から正確にキャビティ内の湿度の計測を行うことがで
き、計測した湿度に基づいてキャビティ内へ残存または
吸引された水蒸気の量を感知することができる。
【0011】また、請求項2の発明は、前記請求項1の
発明によって計測したキャビティ内の湿度と予め設定し
た所定の湿度とを比較し、計測値が所定値未満であれば
キャビティ内に鋳造されたワークを良品と、計測値が所
定値以上であればワークを不良品とそれぞれ判定し、計
測した湿度に基づいてワークの良否を鋳造直後に判定す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0013】図1〜3に示すように、真空ダイカスト装
置1は、図示しないダイプレートで開閉自在に支持され
た金型10の内部に立て型のキャビティ11を画成す
る。キャビティ11の下端は、水平方向に配設されたス
リーブ12と連通し、スリーブ12の内周にはシリンダ
13で駆動されるプランジャ13Aが摺動自由に支持さ
れて、シリンダ13の伸長によって湯口16から注入さ
れた溶湯がキャビティ11内へ射出される。
【0014】一方、キャビティ11の上端には油圧シリ
ンダ15によって開閉駆動される真空バルブ14が設け
られ、この真空バルブ14にはキャビティ11内を所定
の圧力に減圧する真空回路が接続される。
【0015】この真空バルブ14の下流に接続される真
空回路には電磁弁2、3が配設されるとともに、電磁弁
2、3を連通する計測管路40には湿度計測手段として
の湿度センサ4が配設され、湿度センサ4は電磁弁2、
3の閉弁時に計測管路40内に封止された大気またはガ
ス(以下大気とする)の湿度を計測してコントローラ5
へ出力する。
【0016】電磁弁3の下流には切換弁6を介して真空
発生手段としての真空タンク7が接続される。切換弁6
は電磁弁3の下流を真空タンク7又は大気解放の一方に
接続するものである。
【0017】真空タンク7は、モータ72に駆動される
真空ポンプ71と連通して、真空タンク7の内部は常時
所定の圧力に減圧される。
【0018】上記真空回路に加えて、電磁弁2の上流
(電磁弁2と真空バルブ14の間)と切換弁6の上流
(電磁弁3と切換弁6の間)とを連通するバイパス回路
8が湿度センサ4を備えた計測管路40と並行して設け
られる。
【0019】なお、電磁弁2、3、切換弁6、シリンダ
13及び油圧シリンダ15はコントローラ5の指令に基
づいて駆動される。
【0020】以上のように構成された真空ダイカスト装
置1における鋳造工程の概略を図2に示すサイクル線図
を参照しながら説明した後、キャビティ11内部の湿度
計測方法について詳述する。
【0021】真空ダイカスト装置1における鋳造工程
は、図示しないダイプレートを駆動することにより予め
離型剤が塗布された金型10を締めてキャビティ11を
閉鎖し、真空バルブ14を開弁するとともに、シリンダ
13を所定の低速で伸長させることによりプランジャ1
3Aが湯口16から注がれたスリーブ12内の溶湯をキ
ャビティ11へ低速で射出する(図2の工程a〜c)。
【0022】そして、工程cの低速射出が開始された所
定時間後には切換弁6が作動して電磁弁3の下流が真空
タンク7に接続され(工程d)、この切換弁6が作動し
てから電磁弁2、3が開弁し、キャビティ11内の大気
は電磁弁2、3を介して真空タンク7へ吸引される(工
程e)。
【0023】工程eの開始から所定時間後にシリンダ1
3が所定の高速で伸長する高速射出が行われる(工程
f)。この工程fの開始直後に工程eで開弁した電磁弁
2、3は開弁から予め設定された時間Taが経過するた
め閉弁し、キャビティ11から吸引された大気は電磁弁
2、3の間の計測管路40に封止され、湿度センサ4は
キャビティ11内部の大気の湿度計測を開始する一方、
キャビティ11内の大気はバイパス回路8を介して真空
タンク7へ吸引され、キャビティ11内への溶湯の射出
が円滑に継続される。
【0024】工程fの高速射出が終了した直後には工程
dで作動した切換弁6が作動して電磁弁3の下流、すな
わち、バイパス回路8の下流を大気解放に切り換えて真
空タンク7によるキャビティ11の吸引が終了する。
【0025】高速射出が終了してから所定時間後には、
金型10が開かれるとともに、図示しないイエジェクタ
が作動してキャビティ11内に形成されたワークが取り
出される(工程g)。
【0026】こうして、ワークが取り出された後は、次
の鋳造の準備として、真空バルブ14の付着物を除去す
るエアブロー(工程h)が行われた後に真空バルブ14
は油圧シリンダ15に駆動されて閉弁し(工程i)、金
型10に離型剤を噴射するとともにエアブローが行わ
れ、されにシリンダ13を収縮駆動してプランジャ13
Aは所定の収縮位置へ復帰して次の鋳造サイクルに備え
る(工程j、k)。
【0027】上記のようなサイクルで作動する真空ダイ
カスト装置1におけるキャビティ11内の湿度の測定
は、図2の工程eに示す電磁弁2、3の開弁後に行われ
る。
【0028】コントローラ5で実行される湿度の計測制
御を図3のフローチャートに示し、以下このフローチャ
ートを参照しながら湿度の計測方法を詳述する。
【0029】上記図2の工程cで低速射出が開始される
とともに工程dで切換弁6が作動してキャビティ11の
吸引が開始された後に図3に示す計測ルーチンが実行さ
れ、真空バルブ14の下流に接続された電磁弁2、3が
開弁駆動する(ステップS1)。電磁弁2、3の開弁に
より真空バルブ14の下流は電磁弁2、3、計測管路4
0及び切換弁6を介して真空タンク7に連通する。
【0030】このとき、キャビティ11内部には所定の
低速度で伸長するプランジャ13Aによって射出された
スリーブ12内の溶湯が低速で射出され、この溶湯の射
出に応じてキャビティ11内部の大気は真空バルブ14
から電磁弁2、3及び計測管路40を通過して真空タン
ク7へ吸引される。
【0031】そして、電磁弁2、3は所定の時間Taを
経過した後に閉弁して計測管路40を通過中のキャビテ
ィ11内の大気を電磁弁2、3の間の計測管路40の内
部に封止する(ステップS2、3)。電磁弁2、3の閉
弁後も真空タンク7によりキャビティ11の吸引は継続
されるが(工程d)、キャビティ11内の大気はバイパ
ス回路8を介して真空タンク7へ流入するため溶湯の射
出は円滑に行われるのである。
【0032】時間Taは電磁弁2、3の開弁時間を示
し、例えば、電磁弁2、3の開弁から上記工程fで高速
射出が開始された直後までの所定の値に設定され、開弁
直後には計測管路40内に封止されていた大気を真空タ
ンク7へ排出する一方、溶湯が射出されている間のキャ
ビティ11内の大気で電磁弁2、3の間の計測管路40
が満たされるよう、図2に示した真空ダイカスト装置1
の鋳造サイクルに応じて予め設定されたものである。
【0033】こうして、電磁弁2、3の間の計測管路4
0に封止された溶湯と接触したキャビティ11内の大気
は、予め設定された時間Tbを経過するまで計測管路4
0内に封止されて湿度センサ4と接触し、コントローラ
5は時間Tbが経過した後に湿度センサ4の計測値を読
み込む(ステップS4、5)。
【0034】この時間Tbは湿度センサ4の反応時間に
応じて予め設定されたものであり、開弁時間Taで計測
管路40に取り込んだ溶湯の射出中のキャビティ11内
の大気に計測値が安定する所定の時間Tbが経過するま
で湿度センサ4は接触することができ、反応時間の遅い
湿度センサ4を使用しても計測管路40に封止した大気
を湿度センサ4が安定する時間Tbまで保持するため、
キャビティ11内で溶湯と接触した大気の湿度を正確に
計測することが可能となる一方、電磁弁2、3を閉弁し
た後はバイパス回路8を介してキャビティ11の吸引が
継続されるため円滑に射出、鋳造が継続されて鋳造サイ
クルを遅延又は阻害することがない。
【0035】ステップS5で読み込まれた湿度センサ4
の計測値は、コントローラ5に予め設定された所定の湿
度と比較される(ステップS6)。この比較において、
湿度の計測値が所定値未満であればキャビティ11内に
残存または吸引された離型剤と溶湯との接触による水蒸
気が基準値未満であると判定することができ、したがっ
て、鋳造されたワークのブローホールも基準値未満と判
定してコントローラ5は良品を示す判定信号を出力する
(ステップS7)。
【0036】一方、ステップS6の判定で湿度の計測値
が所定値以上であれば、キャビティ11内の水蒸気は基
準値以上であると判定することができ、したがって、ワ
ークの内部にブローホールが発生した可能性が高いと判
定し、コントローラ5は不良を示す判定信号を出力す
る。
【0037】コントローラ5からの判定信号を図示しな
い表示装置へ出力すれば鋳造の良否を作業者に知らせる
ことができ、あるいは、図4に示すように、真空ダイカ
スト装置1に近接して配置されたワークを搬送するロボ
ット9へコントローラ5の判定信号を出力すれば、コン
トローラ5の判定結果に応じて鋳造直後のワークを良品
ライン91又は捨打箱92へ自動的に選別・搬送するこ
とが可能となり、ブローホールを生じている可能性の高
いワークを高精度で摘出することができ、真空ダイカス
トによる鋳造品の品質管理の精度を向上させることが可
能となる。
【0038】上記ステップS1〜8を鋳造サイクルに呼
応して実行することにより、キャビティ11内の湿度を
正確に測定するとともに、形成されたワークのブローホ
ールの有無を予め設定した湿度と比較することにより迅
速に行うことが可能となり、鋳造サイクルの影響を受け
ることなく任意の反応時間の湿度センサ4を採用するこ
とができるのである。
【0039】さらに、電磁弁2、3はキャビティ11内
の大気を取り込むとき以外は閉弁しているため、例え
ば、上記図2の工程hで行われるエアブローなどにおい
て、圧縮空気で真空回路内を洗浄する場合にも計測管路
40へ高圧の大気が流入するのを防ぐことができ、湿度
センサ4は高圧の圧縮空気と接触しないために耐久性を
向上させることができる。
【0040】なお、上記実施例において、電磁弁2、3
の開弁時期は溶湯の射出が開始された後であれば適宜変
更することができ、また、開弁時間Taも射出が完了す
る以前に電磁弁2、3が閉弁可能であれば適宜変更する
ことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
真空発生手段によるキャビティ内部の吸引及びキャビテ
ィへの溶湯の供給を開始するとともに、キャビティと真
空発生手段との間に介装した湿度測定手段の上流及び下
流に設けた弁を開弁させてキャビティ内部の大気を湿度
測定手段へ導いた後、前記弁を所定時間開弁させた後に
閉弁することでキャビティ内の大気を湿度計測手段に封
止する一方、前記湿度測定手段と並行したバイパス回路
を介してキャビティの吸引を継続させてキャビティ内へ
溶湯を充填するようにしたため、湿度測定手段に封止さ
れた大気を所定の時間保持した後に湿度の計測を行うこ
とで、反応時間の遅い湿度計測手段を採用しても鋳造サ
イクルに影響を与えることなく正確にキャビティ内の湿
度の計測を行うことが可能となる。
【0042】また、請求項2の発明は、前記請求項1の
発明によって計測したキャビティ内の湿度と予め設定し
た所定の湿度とを比較し、計測値が所定値未満であれば
キャビティ内に鋳造されたワークを良品と、計測値が所
定値以上であればワークを不良品とそれぞれ判定するよ
うにしたため、特別な検査工程を必要とすることなく鋳
造工直後のワークの欠陥を迅速に判定することが可能と
なり、製造ラインを複雑化することなく正確な品質管理
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す真空ダイカスト装置のブ
ロック図である。
【図2】鋳造工程を示すサイクル線図である。
【図3】湿度計測の内容を示すフローチャートである。
【図4】ワーク取り出しロボットを示す概略平面図であ
る。
【図5】従来例を示す真空ダイカスト装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
2、3 電磁弁 4 湿度センサ 5 コントローラ 7 真空タンク 8 バイパス回路 11 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29C 45/76 B29C 45/76 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/14 B22D 17/22 B22D 17/32 B22D 18/06 509

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空発生手段によるキャビティの吸引開
    始とともにキャビティへの溶湯の供給を開始し、前記キ
    ャビティと真空発生手段との間に介装した湿度測定手段
    の上流及び下流にそれぞれ設けた弁を開弁させてキャビ
    ティの大気を湿度測定手段へ導いた後、前記弁の開弁か
    ら所定時間後に前記弁を閉弁させて大気を封止する一
    方、前記湿度測定手段と並行して前記キャビティと真空
    発生手段とを連通するバイパスを介してキャビティの吸
    引を継続させるとともに、前記湿度測定手段に封止され
    た大気を所定の時間保持してから湿度の計測を行うこと
    を特徴とする真空ダイカストにおけるキャビティ湿度計
    測方法。
  2. 【請求項2】 真空発生手段によるキャビティの吸引開
    始とともにキャビティへの溶湯の供給を開始し、前記キ
    ャビティと真空発生手段との間に介装した湿度測定手段
    の上流及び下流にそれぞれ設けた弁を開弁させてキャビ
    ティの大気を湿度測定手段へ導いた後、前記弁の開弁か
    ら所定時間後に前記弁を閉弁させて大気を封止する一
    方、前記湿度測定手段と並行して前記キャビティと真空
    発生手段とを連通するバイパスを介してキャビティの吸
    引を継続させるとともに、前記湿度測定手段に封止され
    た大気を所定の時間保持してから計測した湿度と予め設
    定した湿度とを制御手段で比較し、前記計測値が所定値
    未満のときにワークを良品と判定する一方、前記計測値
    が所定値以上のときに不良と判定することを特徴とする
    真空ダイカストにおける品質管理方法。
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