JP2871233B2 - 二値化像修正方法 - Google Patents

二値化像修正方法

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JP2871233B2
JP2871233B2 JP3267128A JP26712891A JP2871233B2 JP 2871233 B2 JP2871233 B2 JP 2871233B2 JP 3267128 A JP3267128 A JP 3267128A JP 26712891 A JP26712891 A JP 26712891A JP 2871233 B2 JP2871233 B2 JP 2871233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二値化像修正方法に関
し、更に詳しくいえば、指紋による本人確認装置、ある
いは個人照合システム等に利用される二値化像修正方法
に関する。
【0002】
【技術の背景】近年、電算機が社会全般に普及するのに
伴い、安全性(セキュリティ)を如何に確保するかとい
う点に世間の関心が集まっている。電算機室への入室や
端末利用の際の本人確認の手段として、これまで用いら
れてきたIDカードや暗証番号には安全確保の面から多
くの疑問が提起されている。これに対して指紋は、「万
人不同」・「終生不変」という二大特徴をもつため、本
人確認の最も有力な手段と考えられ、指紋を用いた簡便
な個人照合システムに関して多くの研究開発が行われて
いる。
【0003】
【従来の技術】図9〜図17は従来例を示した図であ
り、図9は、本人確認装置のブロック図、図10は、二
値化処理部のブロック図(例1)、図11は二値化処理
の説明図(例1)、図12はラプラシアンオペレータの
説明図、図13は勾配とラプラシアンの比較図、図14
は二値化処理部のブロック図(例2)、図15はラプラ
シアンによる二値化処理フローチャート、図16は例
(1)による指紋の二値化像を示した図、図17は、例
(2)による指紋の二値化像を示した図である。
【0004】図中、1は指紋センサ、2はA/Dコンバ
ータ、3は二値化処理部、4は二値化メモリ、5は特徴
抽出部、6は照合部、7は特徴情報記憶部、8は濃淡画
像記憶装置、9は注目点画素記憶装置、10は注目点画
素指定回路、11は局所閾値算出回路、12は比較回
路、13は二値化回路、14はラプラシアン算出部を示
す。
【0005】従来、指紋による本人確認装置として、例
えば図9に示すような装置が知られていた。この装置
は、指紋センサ1、A/Dコンバータ2、二値化処理部
3、二値化メモリ4、特徴抽出部5、照合部6、特徴情
報記憶部7等で構成されている。
【0006】前記本人確認装置において、指紋の登録処
理は次のようにして行う。先ず、光学系である指紋セン
サ1により、指紋を読み取って装置内に入力する。この
時、指紋センサ1から得られる画像は、アナログの濃淡
画像である。
【0007】前記濃淡画像は、A/Dコンバータ2によ
りディジタル画像に変換され、ディジタル化された指紋
の濃淡画像を二値化処理部3に入力する。その後、二値
化処理部3で、濃淡画像の二値化処理を行い、二値化メ
モリ4に格納する。
【0008】次に二値化メモリ4に格納されている画像
について、細線化処理を行った後、特徴抽出部5によ
り、特徴抽出処理を行い、特徴情報記憶部7に個人特徴
情報として登録(辞書登録)する。
【0009】また、指紋の照合時には、次のようにして
処理を行う。すなわち、指紋の登録時と同様にして二値
化した指紋画像を二値化メモリに格納する。その後、二
値化メモリ4に格納された指紋画像を照合部6に入力す
ると共に、特徴情報記憶部7に登録されている個人特徴
情報を照合部6に入力し、指紋の照合を行う。指紋照合
の結果、一致すれば、照合部6から本人確認信号を出力
する。
【0010】前記二値化処理部3による二値化処理には
種々の方法が開発されていた。以下、従来の二値化処理
方法を図面に基づいて詳細に説明する。 (1) 二値化処理(例1)・・・(図10〜図11参照) この二値化処理方法は、局所閾値(各注目画素周辺の平
均濃度)と、同画素の濃度との高低により、二値化する
方法である。
【0011】図10に示したように、二値化処理部3に
は、濃淡画像記憶装置8、注目点画素記憶装置9、注目
点画素指定回路10、局所閾値算出回路11、比較回路
12、二値化回路13を設ける。
【0012】前記濃淡画像記憶装置8は、A/Dコンバ
ータ2によってディジタル化された指紋の濃淡画像を格
納しておくものであり、この画像を二値化処理する。な
お、図10の点線矢印は信号の流れを示し、実線矢印は
データの流れを示す。
【0013】濃淡画像を二値化する場合は、先ず図11
に示したように、注目点画素指定回路10により、濃淡
画像記憶装置8内の濃淡画像(濃度:0〜255)を、
格子状に分割する。
【0014】この時、格子状に分割した各枡目は、例え
ば枡目幅をWD=16画素とし、WD×WD=16画素
×16画素の枡目とする。次に、注目点画素指定回路1
0の指定により、濃淡画像記憶装置8から局所閾値算出
回路11へ、前記1つの枡目の画像データを送出する。
【0015】そして、局所閾値算出回路11では、1つ
の枡目の画素(16×16画素)について、その濃度の
平均値を算出し、これを局所閾値として比較回路12へ
送る。
【0016】また、注目点画素指定回路10の指定によ
り、濃淡画像記憶装置8から注目点画素記憶装置9へ、
前記枡目内の注目点画素のデータを送る、その後、比較
回路12では、注目点画素記憶装置9に格納されている
画素のデータを取り込み、この画素の濃度と、前記局所
閾値とを比較する。
【0017】二値化回路13では、前記比較回路12の
比較結果を入力し、注目点画素の濃度が局所閾値以上な
らば、二値化メモリ4内の該当する部分に「1」(隆
線)を立て、局所閾値未満ならば「0」(谷線)を立て
る。
【0018】このような処理を前記枡目内の各画素につ
いて行い、更に、全ての枡目について処理を行うことに
より、二値化メモリ4に二値化像(指紋の二値画像)を
得る。
【0019】(2) 二値化処理(例2)・・・(図12〜
図15参照) この二値化処理は、ラプラシアンを各注目点画素につい
て計算し、同結果が0より高いか低いか(0を閾値とし
て比較)により、二値化する方法である。
【0020】(ラプラシアンの定義)ラプラシアン(La
placian)
【数1】 は、エッジの方向に依存しない2次の微分オペレータで
あり、画像処理で多く用いられる。ディジタル画像にお
けるラプラシアンは、
【数2】 と定義される。前式で、f(i、j)は、点(i、j)
における濃度値とする。
【0021】そして、これを加重マトリクスとして表す
と、図12のようになる。図12Aは3×3のラプラシ
アンオペレータを示し、図12Bは9×9のラプラシア
ンオペレータを示す。
【0022】このようなラプラシアンオペレータを用い
て空間フィルタリング処理を行えば画像のラプラシアン
が求まることになる。図13は、勾配とラプラシアンの
出力の違いを示した図であり、図のAはエッジ断面、B
は勾配、Cはラプラシアンを示す。
【0023】図示のように、ラプラシアンでは、エッジ
の下端と、上端でそれぞれ正と負のピークが生じる。こ
のため、エッジの位置を求めるには、正負両ピークの中
央でラプラシアンが0になる場所に(ゼロクロッシン
グ)を探せばよい。
【0024】(ラプラシアンによる二値化処理)ラプラ
シアンによる二値化処理を、図14、図15を参照しな
がら説明する。なお、図15の処理フローチャートにお
ける各処理番号は、カッコ内に示す。
【0025】指紋センサから入力した濃淡画像に(アナ
ログ)は、A/Dコンバータにより、ディジタル化され
た後、図14の濃淡画像記憶装置8に格納される(S
1)。その後、注目点画素指定回路10では、画面内の
全画素については、ラプラシアンのマスク処理が実行で
きるように指定画素を制御する。
【0026】この制御により、ラプラシアン算出部14
には、濃淡画像記憶装置8から指定された画素が入力す
る。その後、ラプラシアン算出部14では、指定された
任意の1画素を中心に、図12に示したラプラシアンオ
ペレータを用いて、ラプラシアンのマスク計算を行い
(S3)その結果を二値化回路13へ出力する。
【0027】二値化回路13では、ラプラシアンのマス
ク処理結果を入力して、その正負を判断する(S4)。
その結果、ラプラシアンが0以上の時、二値化メモリ4
の該当する画素を0(谷線)とし(S5)、0未満の
時、二値化メモリ4の該当する画素を1(隆線)とする
(S6)。
【0028】このような処理を全画素について行うと、
二値化メモリ4には、二値化像、すなわち指紋の二値化
像が得られる。従来の二値化処理は、上記例1、例2の
方法等で処理されるが、その処理方法によって、二値化
像(指紋の二値画像)は異なったものとなる。
【0029】図16は、前記の例(1)による指紋の二
値化像(局所閾値を用いた二値化処理によるもの)を示
した図であり、図17は例(2)による指紋の二値化像
(ラプラシアンを用いた二値化処理によるもの)を示し
た図である。これらの図で,黒い部分は隆線、白い部分
は谷線を示している。
【0030】図示のように、図16に示した例(1)に
よる指紋の二値化像では、橋(隆線間の癒着)が生じや
すく、また細かい雑音が残る。そして、谷線(白い部
分)はとぎれやすいが、隆線(黒い部分)は、よくつな
がっている。
【0031】また、図17に示した例(2)による指紋
の二値化像では、大半の橋(隆線間の癒着)は除去でき
るが、濃度の高い橋は除去できない。また、谷線と亀
裂、汗腺が区別できない。そして、隆線(黒い部分)は
とぎれやすいが、谷線(白い部分)はよくつながってい
る。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。光学系である
指紋センサから入力された指紋濃淡画素は、AD変換さ
れた後、二値化される。登録においては、更に細線化、
特徴抽出が施され、辞書に必要な特徴点が選ばれる。こ
の際、二値化像に亀裂、汗腺、橋(隣合う隆線同士が汗
のため繋がってみえる箇所)等の擬似特徴点が多く見ら
れると、後で細線化して正しい特徴点(端点、分岐点)
を検出するのが困難となる。結局は辞書内に選ばれる特
徴点の正解率が低くなり、照合性能の低下を招くのであ
る。このように前処理の改善は、高い安定した照合性能
を維持するために必須の課題といえる。
【0033】ところで、従来の二値化方法には、各注目
点画素周辺の平均濃度と、同画素との高低により、二値
化する方法(例1)と、ラプラシアンを各注目画素につ
いて計算し、同結果が0より高いか低いかにより二値化
する方法(例2)とがあった。
【0034】このような二値化方法において、前者(例
1)は、橋が生じやすく、また細かい雑音が残る欠点が
あり、後者(例2)は、大半の橋は除去できるが、濃度
の高い橋は除去出来ず、また、谷線と亀裂、汗腺が区別
できなくなる欠点があった。
【0035】このため、前記のように、擬似特徴点が多
くなり、例えば本人確認装置等における指紋の照合性能
が低下する。本発明はこのような従来の課題を解決し、
指紋の二値化を見直して、修正することにより、橋や亀
裂等の擬似特徴点の少ない二値化像を得ることを目的と
する。
【0036】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、図中、4は二値化メモリ、16は線方向検出回
路、17は二値化像修正回路、18は方向検出結果点検
回路を示す。本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。
【0037】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 (1) メモリに格納された指紋の二値化像の隆線、谷線の
内、寸断される度合いの少ない方の線において、前記メ
モリ上の位置情報を求めながら、線方向の検出を行い、
検出結果に応じて、前記二値化像を修正する二値化像修
正方法であって、前記線方向の検出を行い、その中で線
方向の検出が可能であった箇所を、正しい線であるとし
て、同箇所の線の画素値を残し、線方向の検出が不可能
であった箇所を前記位置情報に基づいて特定し、その箇
所を、正しい線でないとして、同箇所の線の画素値を反
転させるようにした。
【0038】(2) 構成(1)において、指紋の二値化像
の隆線上に、亀裂、汗腺が少ない場合、隆線は、寸断さ
れる度合いが少ない方の線であるとして、該隆線におい
て、線方向の検出を行うようにした。
【0039】(3) 構成(1)において、指紋の二値化像
の谷線上に、隆線間の癒着の少ない場合、谷線は、寸断
される度合いの少ない方の線であるとして、該谷線にお
いて線方向の検出を行うようにした。
【0040】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。 (1) 線方向検出回路16では、二値化メモリ4に格納され
ている二値化像( 指紋の二値化像) の隆線、または谷線
について、線方向の検出を行う。
【0041】この線方向検出回路は、二値化像上の隆
線、谷線の内、寸断される度合いの少ない線で行う。例
えば、局所閾値による二値化像では、谷線はとぎれやす
いが隆線はよくつながっており、亀裂、汗腺等が少ない
が、橋が生じる。
【0042】また、ラプラシアンによる二値化像は、隆
線はとぎれやすいが、谷線はよくつながっており、橋が
少ないが、谷線と亀裂、汗腺の区別ができない場合が多
い。従って、局所閾値による二値化像の場合に隆線にお
いて、線方向の検出を行い、ラプラシアンによる二値化
像の場合は、谷線において、線方向の検出を行う。
【0043】前記線方向検出結果は、方向検出結果点検
回路18によって点検される。この点検により、線方向
の検出が可能であった場合には、該当する画素の値はそ
のままとするが、線方向の検出が不可能であった場合に
は、二値化像修正回路17により、二値化メモリ4内の
該当する画素の値を反転させて修正する。
【0044】この場合、二値画像の隆線、または谷線の
方向検出ができないのは、橋や亀裂等が存在するためで
あり、このような箇所を検出して、その画素の値を反転
すれば、橋や亀裂等が消去できる場合が多い。又前記の
橋や亀裂は、擬似特徴点となるものであるから、このよ
うな箇所の修正を行うことにより、擬似特徴点の少ない
二値化像が得られる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図8は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2は二値化像修正処理部のブロック図、図3は、
二値化像修正回路のブロック図、図4は線方向検出処理
の説明図(1)、図5は線方向検出処理の説明図
(2)、図6は、線方向検出時の橋又は亀裂の説明図、
擬似特徴点の消去の説明図、図8は、二値化修正回路の
処理フローチャートである。
【0046】図中、図9、図10と同符号は同一のもの
を示す。また、15は二値化修正処理部、16は線方向
検出回路、17は二値化像修正回路、18は方向検出結
果点検回路、19は方向検出結果メモリ、20は検出不
良点メモリ、21は制御回路、22は他の検出不良点と
の距離計算部、23は周辺画素値メモリ、24は判断回
路、25は二値反転回路を示す。
【0047】この実施例は、上記従来例と同様な指紋に
よる本人確認装置に適用した例である。この実施例の本
人確認装置は、図9に示した従来の本人確認装置に、新
たに二値化修正処理部を追加したものであり、そのブロ
ック図を図2に示す。
【0048】図2に示したように、二値化修正処理部1
5には、線方向検出回路16、二値化像修正回路17、
方向検出結果点検回路18、方向検出結果メモリ19を
設ける。
【0049】そして、線方向検出回路16と二値化像修
正回路17は、図9に示した二値化メモリ4に接続す
る。前記線方向検出回路16は、二値化メモリ4に格納
されている指紋の二値化像を取り込んで、指紋の隆線あ
るいは谷線の線方向の検出処理を行う回路である。
【0050】方向検出結果メモリ19は、線方向検出回
路16の方向検出結果を格納しておくメモリであり、方
向検出結果点検回路18は、前記方向検出結果を取り込
んで点検を行う回路である。
【0051】二値化像修正回路17は、方向検出結果点
検回路18の点検結果により、二値化メモリ4内の二値
化像を修正する回路である。また、前記二値化像修正回
路17には、例えば図3に示したように、検出不良点メ
モリ20、制御回路21、他の検出不良点との距離計算
部22、周辺画素値メモリ23、判断回路24、二値反
転回路25を設ける。
【0052】前記検出不良点メモリ20は、方向検出結
果点検回路18での点検の結果、線方向の検出が不良と
なった場合に、検出不良点の情報(座標等)を格納する
メモリである。
【0053】他の検出不良点との距離計算部22は、特
定の注目点と、他の検出不良点との距離を計算するもの
であり、制御回路21は、内部の各種制御を行う回路で
ある。
【0054】周辺画素値メモリ23は、制御回路21の
指示により、注目点画素の周辺にある画素値を格納する
メモリであり、判断回路24は、周辺画素値メモリに格
納されている画素値を取り込み注目点画素(検出不良点
画素)の値と同じか否かを判断する回路である。二値反
転回路25は、判断回路24の判断結果に基づいて、二
値化メモリ4内の該当する画素の値を反転して修正する
回路である。
【0055】次に,二値化像修正処理部の処理を説明す
る。 (1) 線方向検出処理の説明・・・図4、図5参照 線方向検出回路16における線方向(隆線または谷線の
方向)検出処理は、例えば図4、図5に示した方法で行
う。先ず、図4Aに示した5種類の微小パターン(type
1〜type5)を用意する。
【0056】これらの5種類の微小パターンは、所定の
座標軸に対し、0°(type1)、45°(type2)、9
0°(type3)、135°(type4)、及び非定義(ty
pe5)の方向を示すパターンである。
【0057】そして、図4Bに示したように、二値化像
を16×16画素の枡目に分割し、各枡目毎に、これら
5種類の微小パターンを適用し,図5Cに示したような
ヒストグラム(角度に対する頻度のヒストグラム)を作
成する。
【0058】ただし、ここでは隆線(黒)、谷線(白)
のパターンを区別していない。そのため、タイプ5が4
5°と135°のどちらに分類されるかは決められな
い。従って、ここではタイプ5は、タイプ2とタイプ4
の両方に属するものとする。
【0059】また、45°と135°の方向の過剰推定
を避けるため、タイプ2とタイプ4の計数値を√2で割
る。これにより、枡目の方向を表す4通りの数値は、以
下のように変換される。
【0060】図4Bにおいて、タイプ1=2、タイプ2
=58、タイプ3=32、タイプ4=2、タイプ5=1
である。従って、タイプ2とタイプ4の計数値は58+
2=60であるから、これを√2で割ると、その値は4
2(小数点以下切り捨て)となる。
【0061】また、タイプ5=1は、未定義であるから
無視すると、(タイプ1、タイプ2、タイプ3、タイプ
4、タイプ5)=(2、58、32、2、1)は、(タ
イプ1、タイプ2、タイプ3、タイプ4)=(2、4
2、32、2)のように変換される。これらの値を図示
すると図5のようになる。
【0062】この場合、局所方向は、平均値で決まる方
向とすると、(0°×2+45°×42+90°×32
+135°×2)÷(2+42+32+2)=64.6°
となる。すなわち、図5Bに示した枡目の線方向は、6
4.6°の方向となる。
【0063】前記のような線方向の検出方法を、指紋の
二値化像(二値画像)に適用するには、隆線、谷線の
内、寸断される度合いの少ない方の線の一部が、16×
16画素の枡目の中心にくるように、枡目の位置を設定
しなくてはならない。
【0064】つまり、上記の方法は、画面を格子状に分
割して,その各枡目の局所方向を求めるための方法であ
るが、ここでは、枡目が寸断の少ない方の線(隆線、ま
たは谷線)の中心線をなぞるように、連続して走査し、
線方向を求めることになる。
【0065】(2) 擬似特徴点の処理の概略説明・・・図
6、図7参照 図6Aは局所閾値による二値化像の橋を示し、図6B
は、ラプラシアンによる二値化像の亀裂を示す。また、
図7Aは、図6Aの橋を消去した場合を示し、図7B
は、図6Bの亀裂を消去した場合を示す。
【0066】線方向検出の作業は、二値化像上の隆線
部、あるいは谷線部のみについて行う。線の連続性から
考えて、局所閾値による二値化法では隆線部を選び、ラ
プラシアンによる二値化法では谷線部を選ぶ。
【0067】局所閾値による二値化法では、局所平均に
対する変動項を負に選べば、隆線の亀裂、汗腺等は消
え、代わりに橋(隣合う隆線間の癒着)が増える(図1
6参照)。
【0068】ここで、隆線部についてのみ、線方向の検
出を行うと、隆線の方向は、亀裂、汗腺が少ないため、
正しく検出しやすい。一方、谷線にまたがる橋の部分
は、図6Aに示したように、走査線の方向が90°前後
の範囲まで変化するか、走査線が線幅3本分程度になる
かするため、方向の決定はできない場合が多い。
【0069】また、ラプラシアンによる二値化法では、
谷線を分断する橋は減り、代わりに亀裂、汗腺等が増え
る(図17参照)。ここで谷線部についてのみ、線方向
検出を行うと、谷線の方向は橋が少ないため、正しく検
出しやすい。
【0070】一方、隆線にまたがる亀裂の部分は、図6
Bのように走査線の方向が90°前後の範囲まで変化す
るか、走査線が線幅3本程度になるかするため、方向を
決定できない場合が多い。
【0071】そこで、局所閾値による二値化像では、隆
線について線方向の検出を行い、図6Aに示した橋の部
分で、線方向が決定できなかったとする。この場合、橋
の部分は、擬似特徴点であるとして、画素値を反転する
(1を0にする)と、図7Aのように、橋が消える。
【0072】また、ラプラシアンによる二値化像では、
谷線について線方向の検出を行い、図6Bに示した亀裂
の部分で線方向が決定できなかったとする。この場合、
亀裂の部分は擬似特徴点であるとして、画素値を反転す
る(0を1にする)と、図7Bのように、亀裂が消え
る。このように、線方向の検出を行って、擬似特徴点と
思われる画素を修正することにより、擬似特徴点の少な
い指紋の二値化像を得ることが可能となる。
【0073】(3) 二値化像修正処理部の処理説明・・・
図2 参照 図2において、二値化メモリ4には、従来例で説明した
二値化処理例(1)、あるいは(2)によって処理され
た指紋の二値化像が格納される。そこで、この二値化像
修正処理部15では、二値化メモリ4に格納されている
指紋の二値化像を取り込んで見直しを行い、不良箇所を
修正する。
【0074】前記修正処理を行う場合は、先ず、線方向
検出回路16により、二値化メモリ4の二値化像を取り
込んで隆線、あるいは谷線の線方向を検出し、その結果
を、方向検出結果メモリ19に格納する。
【0075】その後、方向検出結果点検回路18によ
り、方向検出結果メモリ19に格納されている前記方向
検出結果を点検する。そして、線方向検出がうまくいか
ない場合には、二値化像修正回路17に対し、修正指示
の信号を出力する。
【0076】二値化像修正回路17では、前記信号を受
けた際、二値化メモリ4内の該当する画素を修正する。
このような処理を全ての線(隆線または谷線)について
実施し、二値化像の修正を行う。
【0077】(4) 二値化像修正回路の処理説明・・・図
3、図8参照 以下、図8の処理フローチャートに基づいて、図3の二
値化像修正回路の処理を説明する。なお、図8の各処理
番号は、カッコ内に示す。
【0078】先ず、図3の制御回路21により、方向検
出結果点検回路18から検出不良点(複数)の座標及び
その値(0または1)を得て(S11、S12)、検出
不良点メモリ20に格納する。
【0079】次に、制御回路21により、各検出不良点
に注目して次の処理を行うため、他の検出不良点との距
離計算部22へ所定のデータを送る。そして、他の検出
不良点との距離計算部22では、制御回路21から指定
された注目点と、他の検出不良点との距離Lを算出する
(S14)。その後、制御回路21は、算出された前記
距離Lの半分(L/2)の範囲内にある画素を、二値化
メモリ4から読み出して、周辺画素値メモリ23に格納
する。
【0080】次に、判断回路24では、周辺画素値メモ
リ23に格納された前記画素が、検出不良点と同じ値の
画素か否かを判断する(S16)その結果、異なった値
であれば画素値をそのままとする。
【0081】しかし、前記画素値が、検出不良点と同じ
値の画素であった場合には、その画素は、方向検出がう
まくいかず、擬似特徴点と判断されるため、二値反転回
路25により、二値化メモリ4内の該当する画素の値を
反転する(S17)。
【0082】前記処理(S16、S17)を、検出不良
点からの距離がL/2の範囲内の全ての画素について行
い(S15)。更に、すべての検出不良点について前記
処理(S14〜S17)を終了すると(S13)、二値
化メモリ4内の二値化像に対する修正処理を終了する。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 指紋の濃淡画像から変換した二値化像について、線
方向の検出を行い、その結果に応じて該二値化像を修正
することにより,橋や亀裂等を除去することができる。
従って、擬似特徴点の少ない二値化像が得られる。
【0084】(2) 擬似特徴点の少ない二値化像が得られ
るので、例えば指紋による本人確認装置に適用した場合
には、辞書内に選ばれる特徴点の正解率が高くなり、照
合性能が向上する。また、高い、安定した照合性能を維
持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例における二値化像修正処理
部のブロック図である。
【図3】二値化像修正回路のブロック図である。
【図4】線方向検出処理の説明図(1)である。
【図5】線方向検出処理の説明図(2)である。
【図6】線方向検出時の橋または亀裂の説明図である。
【図7】擬似特徴点の消去の説明図である。
【図8】二値化像修正回路の処理フローチャートであ
る。
【図9】従来の本人確認装置のブロック図である。
【図10】従来の二値化処理部のブロック図である。
【図11】従来の二値化処理の説明図(例1)である。
【図12】ラプラシアンオペレータの説明図である。
【図13】勾配とラプラシアンの比較図である。
【図14】従来の二値化処理部のブロック図(例2)で
ある。
【図15】従来のラプラシアンによる二値化処理フロー
チャートである。
【図16】例(1)による指紋の二値化像である。
【図17】例(2)による指紋の二値化像である。
【符号の説明】
4 二値化メモリ 15 二値化修正処理部 16 線方向検出回路 17 二値化像修正回路 18 方向検出結果点検回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリに格納された指紋の二値化像の隆
    線、谷線の内、寸断される度合いの少ない方の線におい
    て、前記メモリ上の位置情報を求めながら、線方向の検
    出を行い、 検出結果に応じて、前記二値化像を修正する二値化像修
    正方法であって、 前記線方向の検出を行い、その中で線方向の検出が可能
    であった箇所を、正しい線であるとして、同箇所の線の
    画素値を残し、 線方向の検出が不可能であった箇所を前記位置情報に基
    づいて特定し、その箇所を、正しい線でないとして、同
    箇所の線の画素値を反転させることを特徴とした二値化
    像修正方法。
  2. 【請求項2】 指紋の二値化像の隆線上に、亀裂、汗腺
    が少ない場合、 隆線は、寸断される度合いの少ない方の線であるとし
    て、該隆線において線方向の検出を行うことを特徴とし
    た請求項1記載の二値化像修正方法。
  3. 【請求項3】 指紋の二値化像の谷線上に、隆線間の癒
    着が少ない場合、 谷線は、寸断される度合いの少ない方の線であるとし
    て、該谷線において線方向の検出を行うことを特徴とし
    た請求項1記載の二値化像修正方法。
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