JP2870598B2 - 2進値をサンプル値に割り当てる方法と装置 - Google Patents

2進値をサンプル値に割り当てる方法と装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、1サンプリング期間を超える長さの最小ラ
ンレングス(a minimum run length)を標準的に持つと
ころの記号の2進パターン(a binary pattern of mark
s)を記録担体上で表す波形から周期的に取られる一連
のサンプル値に2進値を割り当てる方法に関する。また
本発明は更に、そのような方法を実行するための検出
器、及びそのような検出器を含む光ディスクプレーヤー
にも関する。
(背景技術) 記載された方法は「ビット検出(bit detection)」
として規定でき、特に光記録担体(optical record car
rier)から情報を読み取るために使用できる。既知のそ
のような適用の実例は音声記録とデータ記録のコンパク
トディスク(CD)システムである。CDおよび他の光記録
システムは、ジー・ブーウィス(G.Bouwhuis)等の「光
ディスクシステムの原理(Principles of Optical Disc
System)」、英国のブリストルのアダム ヒルガー(A
dam Hilger,Bristol,UK)発行、(ISBN 0−85274−785
−3)に記載されている。CDシステムにおいては、例え
ば、3サンプルの最小ランレングスは8対14変調(EFM;
Eight−to−Fourteen Modulation)システムによって保
証されている。しかし他の多くの最小ランレングス変調
システムもまた知られている。
例えば読み取り中の光効果(optical effects)のた
めに、読み取り装置(CDプレーヤー)によって記録担体
から読み取られた情報に妨害が導入されることがある。
そのような妨害が良好な近似で線形(linear)および
(準[quasi−])定常(stationary)として考慮され
ることは上の参考文献から既知である。そのような妨害
のある場合に、そしてもし雑音が付随する役割(subord
inatepart)を演じるなら(CDプレーヤーでそうである
ように)、記録されたデータシーケンスは固定線形等化
器としきい値検出器の通常の組合せによって信頼性をも
って復元できることが知られている。光記録装置で使用
されるしきい値検出器は例えば米国特許第4,499,570号
に開示されている。
適当に製造されたCD記録は何らの著しい付加的妨害を
導入しない。しかし、実際には系統的に短か過ぎるかあ
るいは長過ぎるピット(pit)(特にマスタリングプロ
セス[mastering process]における不完全なエッチン
グの結果として)を有するディスクが存在することが見
いだされている。極端な場合に、このことは零の最小ラ
ンレングスが3サンプル期間の公称EFM値に対して殆ど
2サンプル期間だけ増大されるか減少される結果とな
り、そして1のランレングスに対しても同様である。こ
の不完全性の非定常性(あるいは、観点によっては非線
形でさえある)のために、固定(従って時間不変)線形
等化器はこの妨害を有効に抑圧することは本質的にでき
ない。
従ってたとえ極端な状態においてもある決定マージン
(decision margin)がしきい値検出器に残されるよう
に等化器を妥協させかつ設計することが通例である。こ
のマージンは小さいから、例えば回転速度、集束および
クロック発生のようなマイナーな妨害でさえも決定エラ
ーに導くであろう。これらのエラーはCDプレーヤーのエ
ラー訂正システムの能力の一部分を要求し、これは例え
ば引っ掻き(scratch)や指跡(finger marks)の効果
をもはや減少できない。
不完全に製造されたコンパクトディスク記録の場合と
同様に、系統的エラー(systematic error)はまた書き
込み可能な記録システムの分野の問題であり、ここで記
録は注意深く監視された工場環境よりもむしろ大多数の
個別のレコーダでなされる。
(発明の開示) 本発明の目的は既知のシステムよりも良好な決定マー
ジンをもって、系統的エラーの存在の下で説明された種
類の一連のサンプルに2進値を正しく割り当てることを
可能にすることである。
冒頭に述べたような方法は本発明によれば、上記パタ
ーンが、上記記録担体上の記号を系統的に短か過ぎるも
の又は長過ぎるものにそれぞれさせるところの、第1の
タイプ又は第2のタイプの系統的なエラーのどちらを招
き易いかを判定することを含んで成り、また所与の各サ
ンプルに対して:当該サンプルを含む複数の連続するサ
ンプルの値を結合して、1個又はそれ以上の数の結合さ
れたサンプル値を生成し;当該結合されたサンプル値又
は各結合されたサンプル値を、或るしきい値と比較し;
系統的なエラーがもしあれば、それがどちらのタイプで
あるかに依存するやり方で、そのような比較を1回又は
それ以上の回数だけ行った結果に応じて、上記所与のサ
ンプルに2進値を割り当てる;ことを、更に含んで成
る。結合されたサンプル値を使用する場合の全決定マー
ジンは個別の各サンプルに対するものよりずっと大きく
できる。このことは最小ランレングス特性を有するパタ
ーンで生じる隣接値間の相関から生じている。所与の記
録に存在する系統的エラーの1タイプで情報と結合され
る場合、ビット検出は系統的エラーに実質的に免疫性が
あるようにでき、従って後の段のエラー訂正能力はより
少ない予測可能エラーに対して維持できる。
有利に使用できる連続サンプルの数は、記録されたパ
ターンのランレングス特性および例えば光ディスクプレ
ーヤーの集束された放射線スポットの直径のような読み
取りデバイスの応答性に依存しよう。CDシステムにおい
て、3連続サンプルの使用は実質的な利益を可能にし、
一方、簡単な装置しか要求しないことが見いだされてい
る。
1サンプル毎に3個の引き続くサンプル値が使用され
る経済的に有利な一実施例では、この方法は、所与の各
サンプルに対して a)上記所与のサンプルの値を、2つの隣接するサンプ
ル値のうちの1つと結合させること、 b)該結合した値を予め定められたしきい値と比較する
こと、及び c)該比較の結果に依存して、次のうちのどちらか、す
なわち:(i)上記所与のサンプルに2進値を割り当て
ること;又は(ii)上記所与のサンプルの値を、上記2
つの隣接するサンプル値のうちのもう一方と結合させ
て、もう1つ別の結合された値を生成し;該もう1つ別
の結合された値を上記しきい値と比較し;該比較の結果
に依存して上記所与のサンプルに2進値を割り当てるこ
と;のどちらか、を含んで成る。各比較で2サンプル値
以上を取り扱う必要性を回避することにより、この実施
例は特に簡単な装置を許容する。
2つの可能な組合せのどちらが正しい2進値を規定
し、従ってステップ(c)(ii)が必要ではないと予測
することが原理的に可能である。しかし実際にはもし双
方の組合せがたとえ厳密に必要とされない場合にも各サ
ンプルに行われるなら装置はより簡単になろう。従っ
て、本発明の方法の一実施例では、上記2つの隣接する
サンプル値の各々が上記所与のサンプルの値と結合させ
られ、その結合した値の各々は上記しきい値と比較さ
れ、これら2つの比較結果が論理的に結合させられて、
上記所与のサンプルに割り当てられる2進値を生成す
る。この論理的結合は、単純な論理積(AND)又は論理
和(OR)演算であって、それは2つの比較結果のうちの
どちらが決定を行うものかということから、自動的に正
しい2進値を推論するように選択することができる。
このような一実施例では、上記2つの比較結果から2
進値を生成するために用いられる論理演算は、どちらの
タイプの系統的なエラーが存在するかに依存するのであ
る。この演算は、例えば一方の場合にORとなり、他方の
場合にANDとなるであろう。事実、2つの異なる方法が
双方のタイプの系統的エラーを許容するために与えられ
ている。要求された方法は連続的に決定できるか、ある
いは例えば双方の方法を用いて適応的に得られたしきい
値の比較により所与の記録の開始時にのみ決定できる。
単一プロセスで生成された記録(工場でプレスされた予
備記録されたCDのような)において、系統的エラーは全
記録担体にわたって一定に維持されるようである。
経済的に有利な一実施例では、所与のサンプル値の各
々が、上記一連のサンプル値のうちのその次のサンプル
値と結合させられ、その結合した値は上記しきい値と比
較され、また、そのような各比較の結果を、少なくとも
1サンプリング期間だけは記憶して置いて、その次の所
与のサンプルのための2進値を定めるのに用いられる比
較結果を形成する。そのような一実施例において、各比
較結果が2つの所与のサンプルに使用できるから、2つ
のしきい値比較を実行する必要はない。
本発明は更に、1サンプリング期間を超える長さの最
小ランレングスを標準的に持つところの記号の2進パタ
ーンを記録担体上で表す波形から周期的に取られる一連
のサンプル値に2進値を割り当てる検出器であって、上
記パターンが、上記記録担体上の記号を系統的に短か過
ぎるもの又は長過ぎるものにそれぞれさせるところの、
第1のタイプ又は第2のタイプの系統的なエラーのどち
らを招き易いかを判定するための手段を有して成り、ま
た、所与のサンプルの値を含む複数の連続するサンプル
の値を結合して、1個又は複数個の結合されたサンプル
値を生成するための手段と;当該の結合されたサンプル
値又は各結合されたサンプル値を、或るしきい値と比較
するための手段と;1回又はそれ以上の回数のそのような
比較結果に応じて、系統的なエラーがもしあれば、それ
がどちらのタイプであるかに依存するやり方で、上記所
与のサンプルに2進値を割り当てるための手段と;を更
に有して成ることを特徴とする検出器を提供する。
経済的に有利な一実施例では、該検出器は以下の諸手
段、すなわち − 各所与のサンプルの値を、2つの隣接するサンプル
値のうちの1つと結合させるための手段と、 − 該結合した値を予め定められたしきい値と比較する
ための手段と、 − 該比較の結果に応じて、(i)上記所与のサンプル
に2進値を割り当てるための手段、又は(ii)上記所与
のサンプルの値を、上記2つの隣接するサンプル値のう
ちのもう一方と結合させて、もう1つ別の結合された値
を生成し;該もう1つ別の結合された値を上記しきい値
と比較し;該比較の結果に依存して上記所与のサンプル
に2進値を割り当てるための手段、のどちらかと、を有
して成るであろう。
上記検出器は、上記2つの隣接するサンプル値の各々
を上記所与のサンプルの値と結合するための手段と;そ
の結合した値の各々を上記しきい値と比較するための手
段と;それら2つの比較結果を論理的に結合して、上記
所与のサンプルに割り当てられる2進値を生成するため
の手段と;を有して成るであろう。
上記2つの比較結果から2進値を生成するために用い
られる論理的結合手段は、どちらのタイプの系統的なエ
ラーが存在するかを判定するための手段により制御され
るであろう。そのような検出器は、系統的なエラーに遭
遇すると、検出方法をそのタイプに自動的に適応させる
ようにすることができる。そのような検出器では、上記
しきい値は、以前に割り当てられた2進値をフィードバ
ックすることにより適応的に定められることができ、ま
た、どちらのタイプの系統的なエラーが存在するかを判
定する手段が、所要の論理演算を定めるために上記しき
い値に応答するであろう。所与の記録に対して最小しき
い値を与える検出方法を選択することは、どのタイプの
系統的エラーが存在するかを決定する1つの技術であ
る。
上記検出器は、所与のサンプル値の各々を、上記一連
のサンプル値のうちのその次のサンプル値と結合するた
めの手段と;その結合した値を上記しきい値と比較する
ための手段と;そのような各比較の結果を、少なくとも
1サンプリング期間だけは記憶して置いて、その次の所
与のサンプルのための2進値を定めるのに用いられる比
較結果を形成するための手段と;を有して成るあろう。
そのような検出器に要求されたハードウエアーは既知の
検出器に要求されるものより非常に小さいであろう。
本発明は上述の発明に従う検出器を含む光ディスクプ
レーヤーをさらに備えている。そのようなプレーヤーは
たとえ不完全に製造されたディスクの場合に記号の長さ
の系統的エラーから影響を受けても、CDのような光ディ
スクからの情報の信頼性ありかつ雑音の無い再生を許容
する。
添付図面を参照し、実例によって本発明の実施例を説
明する。
(実施例) 第1図において、2進値データAkのストリームは光コ
ンパクトディスクのような記録担体10に記録され、引き
続いて入力ストリームAkの理想的に正確なコピーである
データストリームAk′を発生するよう記録担体10から読
み取られる。しかし記録・再生プロセスは出力データ
Ak′にエラーを導入するいくつかのステップを含んでい
る。
掻き込みプロセス12は2進関数s(t)(ここでtは
トラックに沿う距離を表している)として、あるいは記
号が相対的に移動する読み取りヘッデにより引き続いて
読み取られる場合には経過時間を表す記録担体上の記号
のパターンを発生する。書き込みプロセス12は現在利用
可能なコンパクトディスクのような記録の大量複製(ma
ss replication)のエッチングおよびスタンピング(st
amping)プロセスを含み、あるいは例えば最初に述べら
れた参考文献(ブーウィス等の)の第6章に記載された
ようなアブラティブな磁気光学技術あるいは位相変化技
術(ablative,magneto−optical or phase−change tec
hnique)により直接記録を具えるであろう。
第2(a)図はサンプリング期間のスケールあるいは
シンボル間隔kTに対する、記録担体上に記録されるパタ
ーンs(t)を示し、ここでkは整数、Tは各シンボル
間隔の長さである。パターンs(t)は例えばコンパク
トディスクの反射層の「ピット(pits)」(s=0)お
よび「ランド(lands)」(s=1)のパターンを表す
であろう。このパターンは使用されたEFM符号化により
支配されたように3Tの1あるいは零の最小ランレングス
を有している。このように第2(a)図の20と参照され
たランドと22と参照されたピット22は公称的にはパター
ンで見いだすべき最短ランドとピットである。
しかし、書き込みプロセス12は関数s(t)の1およ
び零の長さの系統的エラーEを導入できる。これは第2
(b)図に例示され、ここで同じビットシーケンスAk
第2(a)図と同様であるがE=0.85によって記録さ
れ、各ピットが双方の方向で0.85Tだけ延長されるよう
選ばれた標記(notation)を意味している。従って最短
ランド20の長さは第2(b)図で1.3Tにしかならない。
エラーEは例えばコンパクトディスクのマスタリング
プロセス(mastering process)の段階のオーバーエッ
チングあるいはアンダーエッチングから生じるであろ
う。この説明の目的の取り決め(convention)を確立す
るために、エラーEが正(長すぎる零)である記録は
「オーバーエッチされた(over−etched)」と規定さ
れ、そしてEが負である記録は「アンダーエッチされた
(under−etched)」と規定され、それはエラーの実際
の原因がどうであってもそう呼ばれる。所与の記録の間
にエラーEが少なくとも近似的に一定に留まるらしいこ
とは明らかであろう。
担体10からのパターンs(t)の読み取りにおいて、
完全な矩形波形s(t)は丸くなり、かつ信号r(t)
を生成する読み取りプロセスにより歪まされる。この読
み取りプロセスはチャネルインパルス応答(CIR:Channe
l Impulse Response)24と26におけるランダム雑音n
(t)の付加により第1図でモデル化されている。CIR
は(例えば)有限の直径を有する集束された放射線スポ
ットによる担体10上の記号s(t)の読み取りを主とし
て表している。雑音n(t)は例えば塵埃とスクラッ
チ、および集束、トラッキングとタイミングエラーによ
るランダム効果を表している。
信号r(t)は帯域外雑音を除くため通常(28で)フ
ィルタされ、次に30で各シンボル間隔Tでサンプルさ
れ、かつ一連のサンプル値akを生成するために等化器32
に通過される。等化器はCIR24を補償してシンボル間干
渉を減少するために設計されたサンプルドデータフィル
タ(sampled−datafilter)である。そのような等化器
の設計は例えばジェー・プロアキス(J.Proakis)の
本、「ディジタル通信(Digital Communication)」、
(マグロ社[McGraw−Hill])、ニューヨーク、1983年
に記載されている。
サンプルakは出力データAk′を発生するためビット検
出器34により使用される。米国特許出願第4,499,570号
に記載されたような既知の装置では、ビット検出器34は
akとしきい値uを比較する単なるしきい値比較器であ
る。データストリームは名目上直流無しであるから、し
きい値uは既知の検出器のように大多数のシンボル間隔
にわたりAk′を積分することにより導くのが便利であ
る。
第3図(a)図は無雑音(n(t)=0)で完全に記
録された(E=0)担体から復元されるakの値を示す
「散乱プロット(scatter plot)」である。−1から+
1のスケールで(符号は直流無しであるから)、円
(「0」)とクロス(「×」)は指定のビット値Akがそ
れぞれ0と1であるサンプルakを表している。akの分布
が純粋に2進でないことが分かろう。このことは読み取
りに使用された放射線スポットが事実シンボル間隔Tよ
り大きい直径を有しているからである。コンパクトディ
スクシステムにおいて、例えばTはトラックに沿う0.3
ミクロンを表し、そしてレーザースポット直径は公称1
ミクロンである。従って特に最小ランレングスピットあ
るいはランド内で、s(t)の遷移の近くで取られたサ
ンプル値は−1あるいは+1には位置せず、しきい値u
に非常に近い。
しかし、システムはしきい値uの周りで明確な決定マ
ージンMを残すよう設計されている。マージンMはラン
ダム雑音n(t)の大部分が検出エラーを生じることな
くう吸収できるほど十分広い。換言すれば、そうでない
雑音が2進値Ak′=1に間違って割り当てられることに
より最も右の円38がしきい値uの近くに移動する余地が
存在する。
第3(b)図は第2(b)図に示された(E=0.85)
ような間違って「オーバーエッチされた」パターンs
(t)から生じる類似の散乱プロットである。E=0に
対する円とクロスの分布ak(第3(a)図)が対称的で
あるけれども、E=0.85に対する分布は大いに対称的で
ある。と言うのは、s(t)の最短ランド(1の)が非
常に短くなり、相対的に大きい放射線スポットを用いて
かろうじて検出可能になるからである。しきい値uは円
とクロスの間でなお区別されるが、しかし決定マージン
Mが著しく減少されることを示すように調整できる。そ
のような小さいマージンMによって、検出器はランダム
雑音n(t)に応じて更にエラーを決定しやすくなり、
従って引き続く復号化段で与えられたエラー訂正能力は
(例えばクロッキングエラーやトラッキングエラーのよ
うな)相対的にマイナーなエラーを訂正するのに大いに
使用され、かつこのように記録担体上の指跡、スクラッ
チ等により生じたエラーを余り対処できないであろう。
直接記録技術(一度だけ書き込むかあるいは消去可能
な)において、決定マージンはしばしば工場生産CDより
ずっと小さく、従って系統的エラーはそのようなシステ
ムでより大きな問題にさえなることに注意すべきであ
る。
各サンプルKに割り当てるべき2進値Ak′を決定する
ためにサンプルakおよび2つの隣接サンプルak-1とak+1
を使用する方法を具体化するよう実施例が記載されてい
る。この方法はTより大きい最小ランレングスにより連
続サンプル間に相関が存在する事実に依存している。例
えば、ある組合せ(Ak-1,AkAk+1)、すなわち(0,1,0)
と(1,0,1)が簡単に起こらないことが知られている。
そのような情報は決定マージンを改善するために使用で
きる。
3つのサンプル値(ak-1,ak,ak+1)は3次元(3−
D)空間中の点の座標として可視化できる。虚のしきい
値面(imaginary threshold surface)はその空間を2
つの容積に分割し、かつビット値Ak′は面のどちらの側
に所与のサンプル点(ak-1,ak ak+1)が落ちたかに依存
して割り当てることができる。このような技術は利用可
能な3つの値を使用する最良可能な決定マージンを達成
するが、しかし要求される複雑な計算は3−D技術を低
価格な装置に採用するには高価にする。それ故、本発明
による方法の経済的な実施例は各ステップで使用された
丁度2つのサンプルによる2つのステップを使用してい
る。この実施例は存在する系統的エラーのタイプに依存
して第4図あるいは第5図に例示されている。
Eが正である(「オーバーエッチされた」ケース)場
合に使用するのに適当な第4図の方法において、第1比
較42は最初の2つのサンプル値ak-1とakの算術和と、し
きい値u′(これは+1と−1よりはむしろ+2と−2
との間で変化しよう)とを比較する。もしこの和がu′
より大きいなら、2進値Ak′=1はブロック46でサンプ
ルKに割り当てられる。もし最初の和がu′より大きく
ないなら、第2比較44は第2の2つのサンプル値akとa
k+1の和とu′とを比較する。もし第2の和がu′より
大きいなら、サンプルkに対してビットA′=1がブ
ロック46に割り当てられる。もし2つの和のいずれも
u′より大きいなら、値Ak′=0がブロック48のサンプ
ルkに割り当てられる。値Ak′に割り当てられた後、サ
ンプルkに対する方法は終わり、その後でkは増大さ
れ、そして次のサンプルに対してこの方法が繰り返され
る。
比較42と44を実行する順序は重要でないことが分か
る。たとえ理論上どの比較が直接所要のビット値Ak′に
なるかを予告できても(実際に0−1遷移あるいは1−
0遷移のいずれかが期待されるかに依存して)、実際に
すべてのサンプルに対して双方の比較を実行しかつ要求
に応じてその結果を結合することは簡単であり、従って Ak′=(ak-1+ak)>u′あるいは (ak+ak+1)>u′ となる。これは第4図のブロック42−48全体の効果であ
る。
系統的エラーEが負である場合(「アンダーエッチさ
れた」ケース)に使用される第5図の方法は第4図と非
常に類似しているが、ただし異なるしきい値u″が使用
され、かつ第4図のブロック42から48に対応するブロッ
ク52から58は再配列され、従って全体の結果は Ak′=(ak-1+ak)>u″および (ak+ak+1)>u″ となる。
第6(a)図と第6(b)図は第4図と第5図のそれ
ぞれの方法の2つの比較42/52と44/54の作用を例示する
2次元(2−D)散乱プロットである。第6(a)図に
おいて、水平座標はakであり、垂直座標はak-1である。
円(Ak=0)とクロス(Ak=1)の散乱は今や2次元で
あるが、水平軸上の2−D散乱プロットの投影は第3図
(a)図に示された1次元散乱プロットを再生すること
が分かる。第6(a)図と第6(b)図の散乱プロット
はこのように完全にエッチされた記録(E=0)に対応
する。各プロットにおいて、クロスと円の4つのマージ
ナル群は同定され、かつその各々は特定の群を生じる3
つのサンプル値(ak-1,ak ak+1)でラベルされる。予期
されるように、これらのマージナル群はakが記録信号s
(t)の遷移の次ぎにあるところのものである。
しきい値uと既知の単一しきい値の決定マージンMは
従って第6(a)図のように示される。「オア」検出法
(第4図)の2次元比較42に対する決定しきい値は式a
k-1+ak=u′を有する対角線IVである。「アンド」検
出法(第5図)の比較52に対する決定しきい値は式ak-1
+ak=u″を有する線Vである。CDチャネルが線形位相
チャネルであるから、第6(a)図と第6(b)図に示
されたような散乱プロットは線ak=ak-1とakak+1それぞ
れに対して高い程度の鏡面対称を有している。決定線IV
とVはそれらの線に垂直であり、従ってそれらは最良の
決定マージンを提供する。
まず「オア」法(第4図)に集中すると、新しい決定
線IVの周りにクロス(Ak=1)のみが存在することが分
かる。従って、もし比較42が(ak-1+ak)がu′より大
きいことを示すなら、Ak′=1は第6(a)図に示され
た新しい決定マージンM′により与えられたある確実性
をもって割り当てることができ、これはE=0による記
録に対して古いマージンMよりあまり大きくない。
もし(ak-1+ak)がu′より大きくないなら(線IVよ
り低い)、どの値Ak′がサンプルkに割り当てるべきか
明らかでない。これはシーケンス(0,1,1)に対応する
クロスの群が線IVの下にあるからである。しかし、第4
図の方法の第2比較44の作用を例示する第6(b)図に
おいて、クロスの同じ(0,1,1)群が比較の決定線IVの
上に明らかに存在することが分かる。従って、第2比較
44において、クロスの(0,1,1)群は新しい決定マージ
ンM′により円から区別できる。従ってすべてのケース
において、2つの比較42あるいは44の1つあるいは他の
もののいずれかは決定マージンM′によりサンプルkに
対して値Ak′を生じるであろう。
「アンド」法(第5図)の動作は丁度説明した「オ
ア」法と類似しており、これについて以下に説明する。
もし第5図の方法の第1比較52がak-1+akがしきい値
u″より少ない、換言すれば値の対が第6(a)図の線
Vより低い点に対応することを表すなら、値Ak′=0が
割り当てられる。もしこの点が線の上にあるなら、値
Ak′は円の(1,0,0)群がその線より上にあるという理
由でまだ決定されない。第2比較54は第6(b)図に例
示されたように実行される。第2の比較に対して、(1,
0,0)群は明らかに線の下にあり、従って双方の比較52
と54の後で、Ak′の値は第6(a)図と第6(b)図に
示されたようにマージンM″により決定できる。
系統的エラーE=0である第6(a)図と第6(b)
図から分かるように、「オア」法と「アンド」法をそれ
ぞれ用いて得られた新しい決定マージンM′とM″は等
しく、かつ既知の検出器で得られた古いマージンMより
僅かばかり大きい。従ってこれらの方法はE=0である
理想的記録の既知の方法より殆ど利点を有していない。
しかし、著しい系統的エラーを持つ記録に対しては状
態が変わる。第6(a)図の64と65で示されたように、
最適しきい値u′とu″はEが変化するにつれて変化す
る。しきい値u′とu″の双方は系統的エラーEが正に
なるにつれて一層正になり、そしてEが負になるにつれ
て双方とも一層負になる。さらに重要なことは、決定マ
ージンM,M′およびM″もまた変化することである。こ
れは第6図と同様な2つの2次元散乱プロットを示す第
7(a)図と第7(b)図に例示されるが、しかしE=
0.85である間違って「オーバーエッチされた」ケースは
別である。
第7図において、Ak=0を表す円はプロットの下左側
隅に限界され、一方、クロスはそれに向かって下向きか
つ左向きに広がっている。水平(ak)軸にすべての円と
クロスを投影することは第3(b)図の1次元散乱プロ
ットを再生し、そして既知の検出器の決定マージンMは
第7(a)図のak軸の次に示されている。
しかし、新しい「オア」法と「アンド」法の決定線IV
とVがまた示されており、かつ「オア」法(第4図)に
より得られた決定マージンM′は今や古いマージンMよ
りずっと大きいことが明らかに分かる。事実、正のEに
対して、マージンM′は常に大きく、従って第4図の方
法は「オーバーエッチされた」コンパクトディスクを再
生する場合に実質的な利点を与える。
「アンダーエッチされた」ディスク(Eが負)に対し
て、第5図の方法はより大きな決定マーンM″を与え
る。と言うのは、その場合、円とクロスの散乱プロット
は第7図に示されたものと反対の態様で上向きかつ右向
きにバイアスされるからである。従って、もし最初に読
み取られる場合に系統的エラーの符号が決定できるな
ら、改善された決定マージンは適当な検出法を選択し使
用することにより得られる。正しい方法を自動的に選択
する技術は第9図と第10図とを参照して以下に説明され
よう。
第8図は第4図の「オア」法(Eが正の場合)を具体
化するのに適しているハードウエアービット検出器を示
している。サンプル値ak-1,ak,ak+1は入力70を通して
(第1図を参照して上に説明されたように)ディスク読
み取り装置から検出器に直列的に到着する。2つのアナ
ログ遅延回路71と72が入力70に直列に接続されている。
各回路71と72は1サンプル期間Tだけその入力信号を遅
延する。従って、値ak+1が入力70で各サンプルkに利用
可能であるなら、値akとak-1は図面に示されたようにそ
れぞれ第1および第2遅延回路71と72の出力で利用可能
である。
第1和算回路73は入力70および第1遅延回路71から値
ak+1とakを受信し、かつ値ak+ak+1を有する出力を生成
する。この値はこれまた現在のしきい値u′を受信する
第1しきい値弁別回路(比較器)75にフィードされる。
第1しきい値弁別回路75の出力はこのように第4図のフ
ローチャートの第2比較44の結果を伝える。
第2和算回路74は第1および第2遅延回路71および72
の出力からそれぞれ値akとak-1を受信し、値ak-1+ak
有する出力を生成する。この値はこれまた現在のしきい
値u′を受信する第2しきい値回路(比較器)76にフィ
ードされる。第2しきい値回路76はこのように第4図の
フローチャートの第1比較42の結果を運んでいる。
2つのしきい値回路75と76の出力はオアゲート77の第
1および第2入力にそれぞれフィードされ、オアゲート
77の出力78は各サンプルkに割り当てられている2進値
Ak′を運んでいる。Eが負である場合(「アンダーエッ
チされた」)、第5図の「アンド」法はオアゲート77を
アンドゲートに変化することにより簡単に具体化でき
る。
積分器79は適応形式でしきい値回路75と76のしきい値
u′を規定するために使用されている。各目的にはビッ
トシーケンスAk′はEFM符号化されたシーケンスAk(第
1図)が名目的に直流無しと言う理由で0と同じくらい
多くの1を含んでいる。積分器79は多数のサンプルにわ
たってAk′を平均するよう使用され、かつ出力シーケン
スAk′の1と0の間でバランスを維持することを要求さ
れたようにその出力でしきい値u′を変化する。
第9図は第4図と第5図の方法を選択し具体化できる
完全なビット検出器の一実施例を示している。第9図の
実施例はハードウエアー節約形態(hardware−saving f
eature)を組み込み、また系統的エラーEの極性を決定
する手段も組み込んでいる。80,81,83,85,87および88と
して参照された部分は第8図の検出器の70,71,73等とし
て参照された部分に対応している。しかし、第8図の部
分72,74および76に対応する第2遅延回路、第2和算回
路あるいは第2しきい値回路は存在しない。これらの回
路は所与のサンプルkに対する値ak-1とakが以前のサン
プルに対する値akとak+1と同じてあると言う理由で省略
できる。従って第8図において、第2しきい値回路76の
出力は単に第1しきい値回路75の出力の遅延された変形
である。
それ故、第9図において単一論理遅延ラッチ92は次の
サンプルの別の比較結果を形成するよう1サンプリング
期間Tの各比較結果を蓄積する単一しきい値回路85の出
力に接続されている。
アンドゲート94はオアゲート87の入力と並列に接続さ
れた第1および第2入力を有し、かつ出力95も有してい
る。オアゲート87の出力88あるいはアンドゲート94の出
力95のいずれかを出力ビットシーケンスAk′を運ぶ出力
98に接続するために制御回路96は電子スイッチ97を制御
する。第9図の検出器の「オア」法と「アンド」法の双
方を具体化することにより、制御回路96は2つの代案の
方法のどちらかが所与の記録中の系統的エラーEを対処
するよう要求されていることを具体化するよう検出器を
形成できる。
制御回路96はスイッチ97の最良位置を選択するために
系統的エラーEの極性の知識を明らかに必要とする。こ
のために種々の技術が可能である。1つの可能性大多数
のサンプルにわたってサンプル値akの符号の平均を計算
することである。
他方、第9図の検出器で具体化された技術は低い振幅
のしきい値u′あるいはu″をそれぞれ有している検出
器の変形(すなわち、「オア」法あるいは「アンド」
法)を使用することである。これは検出器のオアおよび
アンド形の出力88と95にそれぞれ接続された2つの積分
器101と102を備えることにより達成される。動作上、
u′とu″の値はこのように積分器の出力103と104で連
続的かつ並列に発生され、かつ制御回路96の一部分を形
成する振幅比較器106の入力に印加される。低い振幅し
きい値を与える方法はスイッチ97を動作することにより
制御回路96によって選択され、さらにスイッチ108はま
た示されたようにしきい値検出器85に適当なしきい値
u′とu″を供給するよう備えられている。第6図に関
連して上に述べられたように、「オア」法と「アンド」
法の決定マージンM′とM″はE=0である完全な記録
を再生する場合に実質的に等しい。従って系統的エラー
が1つのタイプあるいは他のタイプとして検出されるに
は小さ過ぎる場合になされる選択は任意に決定できる。
制御回路96の動作のシーケンスは第10図のフローチャー
トに例示されている。
出力98に接続された1つの積分器のみを使用する代案
の一実施例において、制御回路96は双方の位置でスイッ
チ97により読み取られる新しい記録の小さい部分に配列
でき、かつその残りの記録のプレーバックに使用するし
きい値の最低振幅を与える位置を選択できる。1つの積
分器のみを使用することの欠点は、双方の変形の比較が
行えるように検出器の各変形を順次使用するためにプレ
ーバックを中断したり遅延したりすることが必要なこと
である。
2つの積分器により第9図と第10図の実施例は第10図
のダッシュで示された流れ通路(flow path)110により
表示されたように、第10図に連続的あるいは少なくとも
周期的に示された動作シーケンスを具体化することによ
り系統的エラーEの極性の変化に容易に適応できる。こ
れは例えば同じ記録担体の異なる部分の間でEが著しく
変化する異なる時間あるいは異なる記録装置(例えば書
き込み/消去可能記録技術のような)で行われた記録を
再生する場合の欠点である。もしこの制御シーケンスが
連続的にあるいは任意の大きい頻度で具体化されるな
ら、ある程度のヒステリシスを2つのしきい値の比較に
組み込むことは有利であろう。さもなければ、Eが零に
非常に近くかつランダム変動により符号が揺動する場合
に、2つの方法の間の過剰スイッチング(excessive sw
itching)が起こるであろう。
なお別の代案は検出器の各方法を順次使用し、かつコ
ンパクトディスクシステムで使用されたように引き続く
復号回路により各ケースで検出されたエラーの割合を比
較する。
当業者はここに説明された実施例が本発明の範囲内で
唯一可能なものとは認めないであろう。特にここで採用
された標記法と符号の取り決めは純粋に例示のためのも
のであり、信号の極性と意味は特定の適用では逆あるい
は交換できよう。例えばここで使用され「オーバーエッ
チされた」および「アンダーエッチされた」なる術語は
完全に交換可能である。と言うのは、典型的なマスタリ
ングプロセスにおいて、記録はその最終形式が固定され
る前には正の圧縮と負の圧縮の双方が存在するからであ
る。同様に、これらの術語のエッチングの参照は単に例
示であり、そしてどんなプロセスで記録が行われていて
も、それらは記録されたビットパターンのランレングス
の系統的エラーのすべてのソースを規定するために使用
されていることが評価されよう。さらに「記号のパター
ン(pattern of marks)」なる術語は任意の検出可能な
2進パターンを含んで構成されるべきであり、それは光
学的あるいは他の方法で検出可能であるかどうか、そし
て記号がCDシステムとして機械的形態であるかあるいは
例えば位相変化と磁気光学記録技術におけるような記録
担体の他のいくつかの性質の変動があるかどうかにかか
わらずそうである。
さらに、本発明の方法は3つの隣接サンプル以上の使
用に拡張できる。(たとえあるにせよ)得られた余分の
決定マージンは特定のパターンの最小ランレングスに依
存し、かつまたチャネルインパルス応答にも依存しよ
う。EFM符号化によるコンパクトディスクの場合には3
サンプル以上を使用する方法を拡張することにより得ら
れる利益は現在のチャネル特性では最小であると考えら
れている。
この開示からなお別の修正が当業者にとって明らかで
あろう。そのような修正は設計、製造およびビット検出
器、記録システムとその較正部品の使用で既知であり、
かつここで既に説明された特徴の代わりもしくはそれに
加えて使用される他の特徴を含んでいる。たとえ特徴の
特殊な組合せに対してクレームがこの出願で公式化され
ていても、本出願の開示の範囲がその明示的あるいは暗
示的あるいは一般化のいずれかで新奇な特徴あるいはこ
こで開示された特徴の新奇な組合せをまた含むことを理
解すべきであり、それが任意のクレームで現在特徴付け
られたものと同じ発明に関連しているかどうか、そして
本発明がそうであるように同じ技術的問題のいくつかあ
るいはすべてを軽減するかどうかにかかわらずそうであ
る。この出願は本発明の実施あるいはそれから導かれた
別の出願の実施の間にそのような特徴および/またはそ
のような特徴の組合せを新しいクレームが公式化するこ
とに注意を与えている。
【図面の簡単な説明】
第1図は既知のビット検出器を使用するコンパクトディ
スクチャネルを略式に示し、 第2図は(a)完全に製造されたディスクと(b)間違
って「オーバーエッチされた」ディスク上に記録された
記号のパターンを示し、 第3図は既知のビット検出器の決定マージンの「オーバ
ーエッチング」の効果を示し、 第4図と第5図は「オーバーエッチされた」と「アンダ
ーエッチされた」ディスクをそれぞれ読み取るのに適し
ている本発明を用いる方法の2つの代案の部分を示すフ
ローチャートであり、 第6図は系統的エラーの無い場合の第4図と第5図の方
法の動作を例示し、 第7図はいかにして「オーバーエッチされた」ディスク
の場合に第4図の方法の使用によって得られる改善され
た決定マージンを示し、 第8図は本発明によるビット検出器の一部分の一実施例
を示し、 第9図は本発明によるビット検出器の一実施例を示し、 第10図は第9図の検出器の制御回路の動作を例示するフ
ローチャートである。 10……記録担体、12……書き込みプロセス 20……ランド、22……ピット 24……CIR、26……加算器 28……フィルタ、30……スイッチ 32……等化器、34……ビット検出器 38……最も右の円 42,52……第1比較ブロック 44,54……第2比較ブロック 46,56……ブロック、48,58……ブロック 64,65……Eの変化、70……入力 71,80……第1アナログ遅延回路 72,82……第2アナログ遅延回路 73,83……第1和算回路 74,84……第2和算回路 75,85……第1しきい値回路あるいは比較器 76,86……第2しきい値回路あるいは比較器 77,78……オアゲート、78,88……出力 79,89……積分器、92……論理遅延ラッチ 94……アンドゲート、95……出力 96……制御回路、97……電子スイッチ 98……出力、101,102……積分器 103,104……出力、106……振幅比較器 108……スイッチ、110……流れ通路

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1サンプリング期間を超える長さの最小ラ
    ンレングスを標準的に持つところの記号の2進パターン
    を記録担体上で表す波形から周期的に取られる一連のサ
    ンプル値に2進値を割り当てる方法において、 上記パターンが、上記記録担体上の記号を系統的に短か
    過ぎるもの又は長過ぎるものにそれぞれさせるところ
    の、第1のタイプ又は第2のタイプの系統的なエラーの
    どちらを招き易いかを判定することを、上記方法は含ん
    で成り、また 所与の各サンプルに対して:当該サンプルを含む複数の
    連続するサンプルの値を結合して、1個又はそれ以上の
    数の結合されたサンプル値を生成し;当該結合されたサ
    ンプル値又は各結合されたサンプル値を、或るしきい値
    と比較し;系統的なエラーがもしあれば、それがどちら
    のタイプであるかに依存するやり方で、そのような比較
    を1回又はそれ以上の回数だけ行った結果に応じて、上
    記所与のサンプルに2進値を割り当てる;ことを上記方
    法は更に含んで成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法において、所与の各
    サンプルに対して a)上記所与のサンプルの値を、2つの隣接するサンプ
    ル値のうちの1つと結合させること、 b)該結合した値を予め定められたしきい値と比較する
    こと、及び c)該比較の結果に依存して、次のうちのどちらか、す
    なわち: (i) 上記所与のサンプルに2進値を割り当てるこ
    と;又は (ii) 上記所与のサンプルの値を、上記2つの隣接す
    るサンプル値のうちのもう一方と結合させて、もう1つ
    別の結合された値を生成し;該もう1つ別の結合された
    値を上記しきい値と比較し;該比較の結果に依存して上
    記所与のサンプルに2進値を割り当てること;のどちら
    か を、含んで成ることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の方法において、上記2つ
    の隣接するサンプル値の各々が上記所与のサンプルの値
    と結合させられ、その結合した値の各々は上記しきい値
    と比較され、これら2つの比較結果が論理的に結合させ
    られて、上記所与のサンプルに割り当てられる2進値を
    生成することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の方法において、上記2つ
    の比較結果から2進値を生成するために用いられる論理
    演算は、どちらのタイプの系統的なエラーが存在する
    か、すなわち系統的に長過ぎるエラーが存在するか又は
    系統的に短か過ぎるエラーが存在するか、に依存するこ
    とを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】請求項2ないし4のうちのいずれか1項に
    記載の方法において、所与のサンプル値の各々が、上記
    一連のサンプル値のうちのその次のサンプル値と結合さ
    せられ、その結合した値は上記しきい値と比較され、ま
    た、そのような各比較の結果を、少なくとも1サンプリ
    ング期間だけは記憶して置いて、その次の所与のサンプ
    ルのための2進値を定めるのに用いられる比較結果を形
    成することを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のうちのいずれか1項に
    記載の方法において、結合したサンプル値の各々は、そ
    こに結合させられたサンプル値の算術和であることを特
    徴とする方法。
  7. 【請求項7】1サンプリング期間を超える長さの最小ラ
    ンレングスを標準的に持つところの記号の2進パターン
    を記録担体上で表す波形から周期的に取られる一連のサ
    ンプル値に2進値を割り当てる検出器において、 該検出器は、上記パターンが、上記記録担体上の記号を
    系統的に短か過ぎるもの又は長過ぎるものにそれぞれさ
    せるところの、第1のタイプ又は第2のタイプの系統的
    なエラーのどちらを招き易いかを判定するための手段を
    有して成り、また 所与のサンプルの値を含む複数の連続するサンプルの値
    を結合して、1個又は複数個の結合されたサンプル値を
    生成するための手段と;当該の結合されたサンプル値又
    は各結合されたサンプル値を、或るしきい値と比較する
    ための手段と;1回又はそれ以上の回数のそのような比較
    結果に応じて、系統的なエラーがもしあれば、それがど
    ちらのタイプであるかに依存するやり方で、上記所与の
    サンプルに2進値を割り当てるための手段と; を更に有して成ることを特徴とする検出器。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の検出器において、以下の
    諸手段、すなわち − 各所与のサンプルの値を、2つの隣接するサンプル
    値のうちの1つと結合させるための手段と、 − 該結合した値を予め定められたしきい値と比較する
    ための手段と、 − 該比較の結果に応じて、 (i) 上記所与のサンプルに2進値を割り当てるため
    の手段、又は (ii) 上記所与のサンプルの値を、上記2つの隣接す
    るサンプル値のうちのもう一方と結合させて、もう1つ
    別の結合された値を生成し;該もう1つ別の結合された
    値を上記しきい値と比較し;該比較の結果に依存して上
    記所与のサンプルに2進値を割り当てるための手段、の
    どちらかと を有して成ることを特徴とする検出器。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の検出器において、上記2
    つの隣接するサンプル値の各々を上記所与のサンプルの
    値と結合するための手段と;その結合した値の各々を上
    記しきい値と比較するための手段と;それら2つの比較
    結果を論理的に結合して、上記所与のサンプルに割り当
    てられる2進値を生成するための手段と;を有して成る
    ことを特徴とする検出器。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の検出器において、上記
    2つの比較結果から2進値を生成するために用いられる
    論理的結合手段は、どちらのタイプの系統的なエラーが
    存在するかを判定するための手段により制御されること
    を特徴とする検出器。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の検出器において、上記
    しきい値は、以前に割り当てられた2進値をフィードバ
    ックすることにより適応的に定められ、また、どちらの
    タイプの系統的なエラーが存在するかを判定する手段
    が、所要の論理演算を定めるために上記しきい値に応答
    することを特徴とする検出器。
  12. 【請求項12】請求項8ないし11のうちのいずれか1項
    に記載の検出器において、所与のサンプル値の各々を、
    上記一連のサンプル値のうちのその次のサンプル値と結
    合するための手段と;その結合した値を上記しきい値と
    比較するための手段と;そのような各比較の結果を、少
    なくとも1サンプリング期間だけは記憶して置いて、そ
    の次の所与のサンプルのための2進値を定めるのに用い
    られる比較結果を形成するための手段と;を有して成る
    ことを特徴とする検出器。
  13. 【請求項13】請求項8ないし12のうちのいずれか1項
    に記載の検出器において、所与のサンプルの値を隣接す
    るサンプル値と結合させるための上記手段は、加算回路
    を含むことを特徴とする検出器。
  14. 【請求項14】請求項8ないし13のうちのいずれか1項
    に記載の検出器を含む光ディスクプレーヤー。
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