JP2870460B2 - 自動車用変速機の回転軸用支持装置 - Google Patents

自動車用変速機の回転軸用支持装置

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JP2870460B2
JP2870460B2 JP7264074A JP26407495A JP2870460B2 JP 2870460 B2 JP2870460 B2 JP 2870460B2 JP 7264074 A JP7264074 A JP 7264074A JP 26407495 A JP26407495 A JP 26407495A JP 2870460 B2 JP2870460 B2 JP 2870460B2
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rotating shaft
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transmission
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隆明 白谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る自動車用変速機の
回転軸用支持装置は、自動車用変速機に組み込まれる回
転軸を、この自動変速機のケーシングに対して回転自在
に支持する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機の内側には、駆動力を伝
達する為の複数の回転軸が組み込まれており、それぞれ
ころ軸受を介して、ケーシングの内側に回転自在に支持
している。図5〜6は、この様な自動車用変速機の回転
軸用支持装置の1例を略示している。
【0003】エンジンの駆動力を伝達する為の回転軸1
の中間部外周面には、歯車2を固設している。そして、
この歯車2を、図示しない他の回転軸の中間部外周面に
固設した他の歯車と噛合させる事により、回転軸1と他
の回転軸との間で、変速を行ないつつ、駆動力の伝達を
行なえる様にしている。
【0004】上記ケーシングの内部に形成した保持部3
の内側には、円筒ころ軸受4を構成する外輪5を内嵌固
定している。そして、この外輪5の中間部内周面に形成
した内方軌道6と、回転軸1の外周面又は回転軸1に外
嵌した内輪16の外周面に形成された外方軌道17との
間に、それぞれ複数のころ7、7を設けて、上記回転軸
1を上記保持部3の内側に、回転自在に支持している。
【0005】実際の場合、上記円筒ころ軸受4を構成す
る外輪5の内周面両端部には、図7に示す様に、それぞ
れが円輪状に形成された1対のシール材8、8の外周縁
を支持すると共に、各シール材8、8の内周縁を、上記
回転軸1の外周面に摺接させる事により、複数のころ
7、7の転動部への異物の進入を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成される従来の自動車用変速機の回転軸用支持装置の
場合、回転軸1の中間部外周面に固設された歯車2の存
在と、シール材8、8の形状とに起因して、次に述べる
様な問題が生じる。
【0007】即ち、回転軸用支持装置を構成する場合、
通常は、円筒ころ軸受4をケーシング内の保持部3に装
着してから、この円筒ころ軸受4の内側に回転軸1を、
直接又は内輪16を保持した状態で挿入する。この様に
回転軸1を、予め保持部3の内側に装着された円筒ころ
軸受4の内側に挿入する際、回転軸1の中間部外周面に
固設した、この回転軸1よりも大径で鍔状の歯車2が、
回転支持部に近接していると、回転軸1を円筒ころ軸受
4の内側に挿入する際に、歯車2が邪魔になって、挿入
部を目視する事が出来ず、回転軸1が複数のころ7、7
の内側で傾斜する事を防止し難い為、回転軸1を外輪5
に対して同心に保持する事が難しくなる事が避けられな
い。
【0008】一方、前述した従来の自動車用変速機の回
転軸用支持装置を構成する円筒ころ軸受4の場合、ころ
7、7とシール材8、8の内周縁との距離Lが比較的大
きい。この為、上述の様に、回転軸1が傾斜した状態の
まま、この回転軸1を円筒ころ軸受4の内側に挿入した
場合、回転軸1又は内輪16の端面が出口側(図5〜6
の右側)のシール材8の内側面にぶつかり、このシール
材8を傷める恐れがある。本発明の自動車用変速機の回
転軸用支持装置は、上述の様な不都合を解消すべく発明
したものである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明の自動車用変速機の
回転軸用支持装置は、中間部外周面に大径で鍔状の歯車
を固設し、自動車用変速機を構成する回転軸をケーシン
グに対して、上記歯車の近傍で回転自在に支持する、自
動車用変速機の回転軸用支持装置であって、内周面中間
部に円筒面状の内方軌道を有し、上記ケーシングの一部
に形成された保持部に内嵌固定される外輪と、上記内方
軌道と上記回転軸の外周面又は回転軸に外嵌された内輪
の外周面が成す円筒面状の外方軌道との間に設けられた
複数のころと、それぞれが円輪状に形成され、それぞれ
の外周縁を上記外輪の内周面両端部に支持すると共に、
それぞれの内周縁を上記外周面の一部で上記外方軌道と
単一円筒面上に位置する部分に摺接させた、1対のシー
ル材とから成る。そして、このシール材の内周寄り部分
を上記複数のころの軸方向両端面に向けて傾斜させる事
により、各シール材の内周縁を上記複数のころの軸方向
両端面に近接させている。
【0010】
【作用】上述の様に構成する、本発明の自動車用変速機
の回転軸用支持装置により、ケーシングの内側に回転軸
を回転自在に支持する作用は、前述した従来の回転軸用
支持装置の場合と同様である。特に、本発明の自動車用
変速機の回転軸用支持装置の場合、外輪の内周面両端部
に支持した1対のシール材の内周縁と、複数のころの軸
方向両端面とが近接している。この為、回転軸を傾斜し
た状態のまま、円筒ころ軸受の内側を挿通した場合で
も、この回転軸の端面と出口側のシール材の内周縁部と
がぶつかり難くなり、シール材を傷めにくくなる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の第一実施例を示している。
エンジンの駆動力を伝達する為、中間部に歯車2(図5
参照。図1には省略。)を固設した回転軸1は、ケーシ
ングの内部に形成された保持部3の内側に、円筒ころ軸
受4を介して、回転自在に支持している。この円筒ころ
軸受4は、内周面中間部に内方軌道6を形成した外輪5
と、保持器9によって保持され、上記内方軌道6にそれ
ぞれの外周面を接触させた状態で、上記外輪5の内側に
設けられた複数のころ7とから構成している。この様な
円筒ころ軸受4を構成する上記外輪5の内周面両端部に
は、それぞれが円輪状に形成された1対のシール材8、
8の外周縁を支持すると共に、各シール材8、8の内周
縁を、上記回転軸1の外周面に摺接させる事により、複
数のころ7の転動部への異物の進入を防止する様にして
いる。
【0012】上記各シール材8、8は、それぞれシール
用のゴム材11、11を金属板製の芯材10、10で補
強する事により構成している。そして、この芯材10、
10の外周縁部分は外側に向けてカールさせる事により
支持部12、12とし、各支持部12、12を鎖線状態
から実線状態に迄塑性変形し、外輪5の内周面両端部に
形成した係止溝13、13に係合させる事により、各シ
ール材8、8を上記外輪5の内側に支持している。
【0013】上述の構成に就いては、従来の自動車用変
速機の回転軸用支持装置と同様である。特に、本実施例
の場合には、各シール材8、8を構成する芯材10、1
0の内周寄り部分10a、10aを、上記複数のころ7
に向けて傾斜させている。そして、上記各芯材10、1
0によって補強されたゴム材11、11も同方向に傾斜
させる事により、各シール材8、8を構成するゴム材1
1、11の内周縁を、上記複数のころ7の軸方向両端面
に近接させている。
【0014】上述の様に構成する本発明の自動車用変速
機の回転軸用支持装置により、ケーシングの内側に回転
軸1を回転自在に支持する作用は、前述した従来の回転
軸用支持装置の場合と同様である。即ち、上記回転軸1
の外周面と、ケーシング内の保持部3に内嵌固定した外
輪5の内周面に形成された内方軌道6との間で、複数の
ころ7が転動する事により、上記回転軸1の回転を許容
する。
【0015】特に、本発明の自動車用変速機の回転軸用
支持装置の場合には、外輪5の内周面両端部に支持した
1対のシール材8、8を構成するゴム材11、11の内
周縁と、複数のころ7の軸方向両端面とが近接してい
る。この為、変速機を組み立てる際、回転軸1を傾斜し
た状態のまま、円筒ころ軸受4の内側を挿通しても、こ
の回転軸1の端面1aと出口側(図1の右側)のシール
材8を構成するゴム材11の内周縁部とがぶつかり難く
なり、シール材8を傷めにくくなる。
【0016】即ち、本発明の自動車用変速機の回転軸用
支持装置に組み込まれる円筒ころ軸受4の場合、ゴム材
11の内周縁ところ7の端面との距離lが、従来装置に
組み込まれる、例えば図7に示した様な円筒ころ軸受4
の場合に於ける距離Lよりも十分に小さい(l<L)。
この為、複数のころ7の内側を挿通した回転軸1が多少
傾斜したとしても、この回転軸1の挿入方向先端部外周
縁に形成した面取り部15がゴム材11の内周縁から外
れ、回転軸1の端面1aが上記ゴム材11の内周縁にぶ
つかる事がなくなる。この為、回転軸1の中間部に固設
した、大径で鍔状の歯車2により、回転軸1を挿入する
部分が目視出来なくても、シール材8を構成するゴム材
11を傷める可能性を極く少なくする事が出来る。
【0017】次に、図2は、本発明の第二実施例を示し
ている。本実施例の場合、シール材8、8を構成する芯
材10、10の外周縁部に形成した折り曲げ部14、1
4を、外輪5の内周面両端部に嵌合固定している。又、
中間部がく字形に折れ曲がったゴム材11、11を、上
記芯材10、10の内周縁部に結合している。その他の
構成及び作用に就いては、前述した第一実施例の場合と
同様である。
【0018】次に、図3は、本発明の第三実施例を示し
ている。本実施例は、前記第二実施例の変形であり、シ
ール材8を構成する芯材10とゴム材11との断面形状
を若干異ならせている以外、上述の第二実施例と同様で
ある。
【0019】更に、図4に示した第四実施例の場合、外
周縁部をカールさせる事で造られた支持部12、12と
外輪5の端部内周面に形成された係止溝13、13との
係合により、外輪5の内周面に支持された芯材10、1
0の内周縁部に、ゴム材11、11を結合する事で、シ
ール材8、8としている。その他の構成及び作用に就い
ては、前述した第一〜三実施例の場合と同様である。
【0020】尚、上述の各実施例は何れも、回転軸1の
外周面を直接外方軌道としているが、図7に示した様
な、回転軸1に内輪16を外嵌固定した構造の場合も、
ほぼ同様に実施出来るものである。
【0021】
【発明の効果】本発明の自動車用変速機の回転軸用支持
装置は、以上に述べた通り構成され作用する為、組み立
て作業時に、回転軸の端面が出口側のシール材の内周縁
部にぶつかり、このシール材を傷める事を有効に防止す
る事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す部分断面図。
【図2】同第二実施例に使用されるころ軸受の断面図。
【図3】同第三実施例に使用されるシール材の断面図。
【図4】同第四実施例に使用されるころ軸受の断面図。
【図5】本発明の対象となる自動車用変速機の回転軸用
支持装置の第1例を略示する断面図。
【図6】同第2例を略示する断面図。
【図7】従来の回転軸用支持装置に使用されるころ軸受
を示す半部断面図。
【符号の説明】
1 回転軸 1a 端面 2 歯車 3 保持部 4 円筒ころ軸受 5 外輪 6 内方軌道 7 ころ 8 シール材 9 保持器 10 芯材 10a 内周寄り部分 11 ゴム材 12 支持部 13 係止溝 14 折り曲げ部 15 面取り部 16 内輪 17 外方軌道
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−50143(JP,U) 実開 昭58−109615(JP,U) 実開 昭59−131624(JP,U) 実開 昭59−164827(JP,U) 実開 昭50−60458(JP,U) 実開 昭58−148325(JP,U) 実公 昭39−3917(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 33/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間部外周面に大径で鍔状の歯車を固設
    し、自動車用変速機を構成する回転軸をケーシングに対
    して、上記歯車の近傍で回転自在に支持する、自動車用
    変速機の回転軸用支持装置であって、内周面中間部に
    筒面状の内方軌道を有し、上記ケーシングの一部に形成
    された保持部に内嵌固定される外輪と、上記内方軌道と
    上記回転軸の外周面又は回転軸に外嵌された内輪の外周
    面が成す円筒面状の外方軌道との間に設けられた複数の
    ころと、それぞれが円輪状に形成され、それぞれの外周
    縁を上記外輪の内周面両端部に支持すると共に、それぞ
    れの内周縁を上記外周面の一部で上記外方軌道と単一円
    筒面上に存在する部分に摺接させた、1対のシール材と
    から成り、このシール材の内周寄り部分を上記複数のこ
    の軸方向両端面に向けて傾斜させる事により、各シー
    ル材の内周縁を上記複数のころの軸方向両端面に近接さ
    せた、自動車用変速機の回転軸用支持装置。
JP7264074A 1995-10-12 1995-10-12 自動車用変速機の回転軸用支持装置 Expired - Lifetime JP2870460B2 (ja)

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JPH0882323A JPH0882323A (ja) 1996-03-26
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JPS58148325U (ja) * 1982-03-29 1983-10-05 光洋精工株式会社 密封型複列ころがり軸受
JPS59164827U (ja) * 1983-04-19 1984-11-05 光洋精工株式会社 自己調圧シ−ル

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