JP2865854B2 - 四条列無限直動案内ユニット - Google Patents
四条列無限直動案内ユニットInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/06—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
- F16C29/0633—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
- F16C29/0635—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end
- F16C29/065—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with rollers
-
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- F16C29/04—Ball or roller bearings
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- F16C29/0602—Details of the bearing body or carriage or parts thereof, e.g. methods for manufacturing or assembly
- F16C29/0609—Details of the bearing body or carriage or parts thereof, e.g. methods for manufacturing or assembly of the ends of the bearing body or carriage where the rolling elements change direction, e.g. end caps
-
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- F16C29/0611—Details of the bearing body or carriage or parts thereof, e.g. methods for manufacturing or assembly of the return passages, i.e. the passages where the rolling elements do not carry load
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、工作機械、産業用ロボット等の直線往復運
動機構等に使用される四条列無限直動案内ユニットの改
良に関する。
動機構等に使用される四条列無限直動案内ユニットの改
良に関する。
［従来の技術］ 工作機械や産業用ロボット等の振動や衝撃を伴う装置
の直線往復運動機構に、高剛性と高精度の直動移動を保
持させる比較的小形の四条列無限直動案内ユニットとし
ては、特開昭60−139912号公報に示されるごとき構造の
ものが知られている。
の直線往復運動機構に、高剛性と高精度の直動移動を保
持させる比較的小形の四条列無限直動案内ユニットとし
ては、特開昭60−139912号公報に示されるごとき構造の
ものが知られている。
前記公報に開示される四条列無限直動案内ユニット
は、第８図および第９図に示される。すなわち、第８図
に示される平行する長手方向に長尺なトラックレールA,
Bに、通常４個のスライドユニットC,D,E,Fが跨架され、
スライドテーブルＹを担持して双矢印Ｇ方向に往復摺動
するものであり、第９図に示すごとく、トラックレール
Ａの両側の各２条の軌道H,Iと対向する各２条の軌道J,K
が、ケーシングＬの両内側に形成され、軌道H,I,J,Kの
間に介装された円筒ころM,Nの列が、ケーシングＬ内に
穿設されたリターン孔O,Pと、前後の側板Q,R（第８図参
照）に、位相を異にしてＸ字状に交差して形成された方
向転換路S,Tとを通って無限循環移動する構造とされて
いる。
は、第８図および第９図に示される。すなわち、第８図
に示される平行する長手方向に長尺なトラックレールA,
Bに、通常４個のスライドユニットC,D,E,Fが跨架され、
スライドテーブルＹを担持して双矢印Ｇ方向に往復摺動
するものであり、第９図に示すごとく、トラックレール
Ａの両側の各２条の軌道H,Iと対向する各２条の軌道J,K
が、ケーシングＬの両内側に形成され、軌道H,I,J,Kの
間に介装された円筒ころM,Nの列が、ケーシングＬ内に
穿設されたリターン孔O,Pと、前後の側板Q,R（第８図参
照）に、位相を異にしてＸ字状に交差して形成された方
向転換路S,Tとを通って無限循環移動する構造とされて
いる。
しかし、第９図に示される構造では、断面長方形状の
リターン孔O,Pの高精度の形成と、側板の方向転換路S,T
の両端との正確な位置合わせのため、高精度の加工を要
し、コスト高となる問題が存する。
リターン孔O,Pの高精度の形成と、側板の方向転換路S,T
の両端との正確な位置合わせのため、高精度の加工を要
し、コスト高となる問題が存する。
この問題を解決するため、第９図中鎖線U,Vで示すよ
うに、ケーシングＬに穿設した円孔内に符号W,Xで示す
よう、予めリターン孔O,Pを形成したスリーブを嵌装す
る手段も考究されているが、ケーシングＬと側板Q,Rと
に対するスリーブW,Xの位置決め、リターン孔O,Pと方向
転換路S,Tとの正確な位置合わせに問題が存し、またリ
ターン孔O,P内でのグリースを潤滑剤とする円筒ころM,N
の摺動抵抗が増大する等問題も存している。
うに、ケーシングＬに穿設した円孔内に符号W,Xで示す
よう、予めリターン孔O,Pを形成したスリーブを嵌装す
る手段も考究されているが、ケーシングＬと側板Q,Rと
に対するスリーブW,Xの位置決め、リターン孔O,Pと方向
転換路S,Tとの正確な位置合わせに問題が存し、またリ
ターン孔O,P内でのグリースを潤滑剤とする円筒ころM,N
の摺動抵抗が増大する等問題も存している。
［発明が解決しようとする課題］ 前記従来の問題点に鑑み、本発明は、正確な形状のリ
ターン孔を有するスリーブの製作が比較的容易であり、
該スリーブとケーシングおよび側板との位置決め、リタ
ーン孔と方向転換路との位置合わせを正確かつ簡単に行
うことができ、またリターン孔内でグリースによる円筒
ころの潤滑を行っても摺動抵抗の増大を伴うことが無
く、しかも高剛性を有し、高精度の直線運動を行いうる
四条列無限直動案内ユニットを比較的廉価に提供するこ
とを課題としている。
ターン孔を有するスリーブの製作が比較的容易であり、
該スリーブとケーシングおよび側板との位置決め、リタ
ーン孔と方向転換路との位置合わせを正確かつ簡単に行
うことができ、またリターン孔内でグリースによる円筒
ころの潤滑を行っても摺動抵抗の増大を伴うことが無
く、しかも高剛性を有し、高精度の直線運動を行いうる
四条列無限直動案内ユニットを比較的廉価に提供するこ
とを課題としている。
［課題を解決するための手段］ 前述の課題を解決するため、本発明は、長手方向に長
尺なトラックレールに対し、スライドユニットが、該ト
ラックレールの両側面の各２条列の軌道に無限循環移動
する円筒ころを介して摺動自在に跨架され、前記スライ
ドユニットのケーシングに前記円筒ころのリターン孔が
設けられ、該ケーシングの前後に配設された側板に前記
円筒ころの方向転換路が形成されている四条列無限直動
案内ユニットにおいて、前記リターン孔は、前記ケーシ
ングに貫設された円孔内に嵌挿された合成樹脂製のスリ
ーブ内に形成されており、さらに、前記リターン孔は、
前記スリーブの両端に欠円状の欠肉部が形成され前記側
板の方向転換路の開口端に前記スリーブの前記欠肉部に
合致した凸部が形成され前記側板の前記凸部が前記ケー
シングの前記円孔内および前記スリーブの前記欠肉部へ
嵌合されることにより構成されている。
尺なトラックレールに対し、スライドユニットが、該ト
ラックレールの両側面の各２条列の軌道に無限循環移動
する円筒ころを介して摺動自在に跨架され、前記スライ
ドユニットのケーシングに前記円筒ころのリターン孔が
設けられ、該ケーシングの前後に配設された側板に前記
円筒ころの方向転換路が形成されている四条列無限直動
案内ユニットにおいて、前記リターン孔は、前記ケーシ
ングに貫設された円孔内に嵌挿された合成樹脂製のスリ
ーブ内に形成されており、さらに、前記リターン孔は、
前記スリーブの両端に欠円状の欠肉部が形成され前記側
板の方向転換路の開口端に前記スリーブの前記欠肉部に
合致した凸部が形成され前記側板の前記凸部が前記ケー
シングの前記円孔内および前記スリーブの前記欠肉部へ
嵌合されることにより構成されている。
また、前記ケーシングの両側各２条列の軌道と前記リ
ターン孔とをそれぞれ連通させる前記側板の方向転換路
が、前後の各該側板において、前記ケーシングの長さ方
向に位置を異にしてＸ字状に交差させられている。
ターン孔とをそれぞれ連通させる前記側板の方向転換路
が、前後の各該側板において、前記ケーシングの長さ方
向に位置を異にしてＸ字状に交差させられている。
また、前記リターン孔が形成されている前記スリーブ
が、その長さ方向に沿って直径線上で２分割されてい
る。
が、その長さ方向に沿って直径線上で２分割されてい
る。
また、前記スリーブ内に形成されている前記リターン
孔の４周面に、前記スリーブの前後両端面に連通する油
溝が凹設されている。
孔の４周面に、前記スリーブの前後両端面に連通する油
溝が凹設されている。
［作用］ 特許請求の範囲第１項の発明では、スリーブが合成樹
脂製であるから正確な形状の成形が容易であり、しかも
スリーブの両端に欠円状の欠肉部を形成し、側板の方向
転換路の開口端にスリーブの欠肉部に合致した凸部を形
成し、その側板の凸部がケーシングの円孔およびスリー
ブの欠肉部へ嵌合されているので、該嵌合によりケーシ
ングとスリーブと側板との三者の位置が一定とされるの
で、三者の位置決めと、欠肉部が欠円状に形成されてい
ることによりリターン孔の内周部分で嵌合されるリター
ン孔と方向転換路との位置合わせとが、簡単かつ正確に
行われる。
脂製であるから正確な形状の成形が容易であり、しかも
スリーブの両端に欠円状の欠肉部を形成し、側板の方向
転換路の開口端にスリーブの欠肉部に合致した凸部を形
成し、その側板の凸部がケーシングの円孔およびスリー
ブの欠肉部へ嵌合されているので、該嵌合によりケーシ
ングとスリーブと側板との三者の位置が一定とされるの
で、三者の位置決めと、欠肉部が欠円状に形成されてい
ることによりリターン孔の内周部分で嵌合されるリター
ン孔と方向転換路との位置合わせとが、簡単かつ正確に
行われる。
また、特許請求の範囲第２項の発明によれば、トラッ
クレールの長手方向と直交する方向のケーシングの幅を
短縮でき、従って高剛性で、しかも小形の四条列無限直
動案内ユニットとすることができる。
クレールの長手方向と直交する方向のケーシングの幅を
短縮でき、従って高剛性で、しかも小形の四条列無限直
動案内ユニットとすることができる。
また、特許請求の範囲第３項の発明ではスリーブの成
形が容易となる。
形が容易となる。
また、特許請求の範囲第４項の発明によれば、グリー
スが油溝内に貯溜された状態となるので、小量のグリー
スで、摺動提供の増大を伴うことなく良好な潤滑を行い
うる。
スが油溝内に貯溜された状態となるので、小量のグリー
スで、摺動提供の増大を伴うことなく良好な潤滑を行い
うる。
［実施例］ 第１図ないし第７図は本発明の実施例を示しており、
四条列無限直動案内ユニットの基本構造は第８図および
第９図に示されるものと同様である。
四条列無限直動案内ユニットの基本構造は第８図および
第９図に示されるものと同様である。
第１図に示されるこの実施例のケーシング１は、長手
方向に長尺なトラックレール２の両側面3,4の各２条列
の軌道5,6,7,8に、両内側の各２条列の軌道9,10,11,12
で対向し、これらの各軌道の間に、第９図に示される円
筒ころM,Nと同様の円筒ころを介装されて、第１図にお
いて紙面と直交するトラックレール２の長手方向に摺動
自在に跨架されている。
方向に長尺なトラックレール２の両側面3,4の各２条列
の軌道5,6,7,8に、両内側の各２条列の軌道9,10,11,12
で対向し、これらの各軌道の間に、第９図に示される円
筒ころM,Nと同様の円筒ころを介装されて、第１図にお
いて紙面と直交するトラックレール２の長手方向に摺動
自在に跨架されている。
前述の第１図に示すケーシング１は、第８図，第９図
に示されるスライドユニットC,D,E,FのケーシングＬと
同じく、前後両端に、第６図およひ第７図に示される側
板13を固着されている。
に示されるスライドユニットC,D,E,FのケーシングＬと
同じく、前後両端に、第６図およひ第７図に示される側
板13を固着されている。
前述の第１図に示すケーシング１の軌道９に沿って転
動した円筒ころは、第６図，第７図に示す側板13に形成
されている方向転換路14を経て、ケーシング１に形成さ
れているリターン孔15に導かれ、反対側の側板の方向転
換路を経て、再び軌道９に導入される。
動した円筒ころは、第６図，第７図に示す側板13に形成
されている方向転換路14を経て、ケーシング１に形成さ
れているリターン孔15に導かれ、反対側の側板の方向転
換路を経て、再び軌道９に導入される。
第１図に示すケーシング１の軌道10に沿って転動した
円筒ころは、第６図，第７図に示す側板13に形成されて
いる別の方向転換路16を経て、ケーシング１に形成され
ている別のリターン孔17に導かれ、反対側の側板に形成
されている前述の方向転換路とは別の方向転換路を経
て、再び軌道10に導入される。
円筒ころは、第６図，第７図に示す側板13に形成されて
いる別の方向転換路16を経て、ケーシング１に形成され
ている別のリターン孔17に導かれ、反対側の側板に形成
されている前述の方向転換路とは別の方向転換路を経
て、再び軌道10に導入される。
同様に、第１図に示す軌道11に沿って転動した円筒こ
ろと、軌道12に沿って転動した円筒ころとは、それぞれ
第６図および第７図に示す側板13に形成されている方向
転換路18,19からリターン孔20,21に導かれ、それぞれ、
反対側の側板の方向転換路を経て再び軌道11,12に導入
される。
ろと、軌道12に沿って転動した円筒ころとは、それぞれ
第６図および第７図に示す側板13に形成されている方向
転換路18,19からリターン孔20,21に導かれ、それぞれ、
反対側の側板の方向転換路を経て再び軌道11,12に導入
される。
前述のリターン孔15,17,20,21は、いずれもケーシン
グ１に貫設された円孔22,23,24,25内に嵌挿された合成
樹脂製のスリーブ26,27,28,29内に形成されている。
グ１に貫設された円孔22,23,24,25内に嵌挿された合成
樹脂製のスリーブ26,27,28,29内に形成されている。
各スリーブは、同一構成とされているので、以下スリ
ーブ26の構成について、第２図ないし第５図に基づいて
説明する。
ーブ26の構成について、第２図ないし第５図に基づいて
説明する。
第５図に示すスリーブ26は、第２図，第３図および第
４図に示されるごとく、略樋状とされている同一構造の
半筒体30,31を、第５図に示されるごとく合わせて１本
のスリーブ26としたものであり、半筒体30について説明
すると、中央に、長さ方向に走る断面コ字形の主溝32を
凹設され、該主溝32の側面33に浅い凹陥溝34を形成さ
れ、上面35と下面36とに、段落状の凹陥溝37,38とを形
成されている。
４図に示されるごとく、略樋状とされている同一構造の
半筒体30,31を、第５図に示されるごとく合わせて１本
のスリーブ26としたものであり、半筒体30について説明
すると、中央に、長さ方向に走る断面コ字形の主溝32を
凹設され、該主溝32の側面33に浅い凹陥溝34を形成さ
れ、上面35と下面36とに、段落状の凹陥溝37,38とを形
成されている。
また半筒体30の両端には、垂直面39と水平面40とより
なる欠肉部分を設けることにより、半筒体30の長さ方向
に突出する凸状部分41,42が形成されている。この凸状
部分41,42は、半筒体30,31が合体されたとき、リターン
孔の内周の一部分となり、スリーブ26の縦断面形状と異
なる端面形状を構成しうる限りは、如何なる形状であっ
てもよい。
なる欠肉部分を設けることにより、半筒体30の長さ方向
に突出する凸状部分41,42が形成されている。この凸状
部分41,42は、半筒体30,31が合体されたとき、リターン
孔の内周の一部分となり、スリーブ26の縦断面形状と異
なる端面形状を構成しうる限りは、如何なる形状であっ
てもよい。
半筒体30,31が第５図に示すごとく主溝32同士を向き
合わせて合体され、直径線上で２分割された形状のスリ
ーブ26とされると、主溝32部分は縦断面略長方形状のリ
ターン孔15を形成し、凹陥溝37および38はそれぞれ一連
の凹陥溝を形成し、前記凹陥溝34と共に、リターン孔15
の４周面の凹設された油溝43,44,45,46を形成する。第
３図から明らかなごとく、形成された油溝43,44,45,46
はスリーブ26の前後両端に連通させられている。
合わせて合体され、直径線上で２分割された形状のスリ
ーブ26とされると、主溝32部分は縦断面略長方形状のリ
ターン孔15を形成し、凹陥溝37および38はそれぞれ一連
の凹陥溝を形成し、前記凹陥溝34と共に、リターン孔15
の４周面の凹設された油溝43,44,45,46を形成する。第
３図から明らかなごとく、形成された油溝43,44,45,46
はスリーブ26の前後両端に連通させられている。
図示例の場合、前記凸状部分41,42は、それぞれスリ
ーブ26の前後両端において、半月形状の凸状部47を形成
すると共に、前記垂直面39と水平面40とよりなる欠肉部
分は欠円状の欠肉部48を形成している。凸状部47は半月
形状に限定されるものではない。なお凸状部47を含めた
スリーブ26の全長はケーシングの長さと略同一となって
いる。
ーブ26の前後両端において、半月形状の凸状部47を形成
すると共に、前記垂直面39と水平面40とよりなる欠肉部
分は欠円状の欠肉部48を形成している。凸状部47は半月
形状に限定されるものではない。なお凸状部47を含めた
スリーブ26の全長はケーシングの長さと略同一となって
いる。
第６図および第７図は、前述のケーシング１の前後両
端に固着される側板13を示しており、ケーシング１に当
接される端面49側にＸ字状の凸陥部64,65が凹設され、
この凸陥部64,65内に方向転換路14,16,18,19の形成され
るプリフォーム部材66,67,68,69が嵌入，固定され、こ
の結果、方向転換路14と16の組、および方向転換路18と
19の組の各方向転換路は、２個の環体が鎖状結合されて
いるごとき構造の三次元的Ｘ字状の交差配置とされてい
る。
端に固着される側板13を示しており、ケーシング１に当
接される端面49側にＸ字状の凸陥部64,65が凹設され、
この凸陥部64,65内に方向転換路14,16,18,19の形成され
るプリフォーム部材66,67,68,69が嵌入，固定され、こ
の結果、方向転換路14と16の組、および方向転換路18と
19の組の各方向転換路は、２個の環体が鎖状結合されて
いるごとき構造の三次元的Ｘ字状の交差配置とされてい
る。
前記各方向転換路14,16,18,19の一方の開口50,51,54,
55は、ケーシング１の軌道9,10,11,12と同一面たる側板
内側面に開口され、他方の開口部52,56,57,59は、側板1
3の端面49内に開口されて、ケーシング１の円孔内に嵌
挿されたスリーブのリターン孔15,17,20,21に連通させ
られている。
55は、ケーシング１の軌道9,10,11,12と同一面たる側板
内側面に開口され、他方の開口部52,56,57,59は、側板1
3の端面49内に開口されて、ケーシング１の円孔内に嵌
挿されたスリーブのリターン孔15,17,20,21に連通させ
られている。
図示例の他方の開口部52,56,57,59には、第５図に示
されるスリーブ26の端面の欠円状の欠肉部48に合致する
形状の凸部58,62,53,63が形成され、前記開口部52,56,5
7,59は、前記凸部58,62,53,63によって３辺を囲まれ、
符号60,61で示される残りの１辺は、側板13の端面49と
面一とされている。
されるスリーブ26の端面の欠円状の欠肉部48に合致する
形状の凸部58,62,53,63が形成され、前記開口部52,56,5
7,59は、前記凸部58,62,53,63によって３辺を囲まれ、
符号60,61で示される残りの１辺は、側板13の端面49と
面一とされている。
この実施例においては、半筒体30,31を合体させてス
リーブ26を構成し、ケーシング１の円孔22,23,24,25に
嵌入させ、両端の凸状部47を側板13の端面49に当接さ
せ、欠肉部48に、側板13側の凸部58,62,53,63を嵌合さ
せることにより、ケーシング１とスリーブ26と、側板13
との相対的位置が正確に決定され、リターン孔15,17,2
0,21と方向転換路14,16,18,19とが正確に位置合わせさ
れるので、ケーシング１と側板13とをボルト結合させれ
ば組立が完了する。
リーブ26を構成し、ケーシング１の円孔22,23,24,25に
嵌入させ、両端の凸状部47を側板13の端面49に当接さ
せ、欠肉部48に、側板13側の凸部58,62,53,63を嵌合さ
せることにより、ケーシング１とスリーブ26と、側板13
との相対的位置が正確に決定され、リターン孔15,17,2
0,21と方向転換路14,16,18,19とが正確に位置合わせさ
れるので、ケーシング１と側板13とをボルト結合させれ
ば組立が完了する。
上述の嵌合は、スリーブ26の欠肉部48がケーシング１
の端面に開口する円孔22〜25の端部より円孔内方に位置
するので、該欠肉部48と側板13側の凸部58,62,53,63と
の嵌合が、前記円孔22〜25内での当接，係合となり、ケ
ーシング１と側板13とスリーブ26〜29との位置合わせが
上記嵌合という１工程のみで達成され、リターン孔15,1
7,20,21と方向転換路14,16,18,19との位置合わせも簡単
かつ正確に行われる。
の端面に開口する円孔22〜25の端部より円孔内方に位置
するので、該欠肉部48と側板13側の凸部58,62,53,63と
の嵌合が、前記円孔22〜25内での当接，係合となり、ケ
ーシング１と側板13とスリーブ26〜29との位置合わせが
上記嵌合という１工程のみで達成され、リターン孔15,1
7,20,21と方向転換路14,16,18,19との位置合わせも簡単
かつ正確に行われる。
この実施例においては、凸状部47が半月形状とされて
いるが、凸状部47は、あスリーブ26の長さ方向と直交す
る縦断面の形状と異なる端面形状である欠円状の欠肉部
48を形成していれば、他の形状であってもよい。
いるが、凸状部47は、あスリーブ26の長さ方向と直交す
る縦断面の形状と異なる端面形状である欠円状の欠肉部
48を形成していれば、他の形状であってもよい。
［効果］ 特許請求の範囲第１項の発明によれば、四条列の円筒
ころを用いた高剛性を有し、高精度の直線運動を行いう
る無限直動案内ユニットのリターン孔を有するスリーブ
が合成樹脂製であるため、正確な成形が容易となり、従
ってケーシングの製作が容易で、軽量としうると共に、
円筒ころの循環中の騒音を小さくしうる効果がある。
ころを用いた高剛性を有し、高精度の直線運動を行いう
る無限直動案内ユニットのリターン孔を有するスリーブ
が合成樹脂製であるため、正確な成形が容易となり、従
ってケーシングの製作が容易で、軽量としうると共に、
円筒ころの循環中の騒音を小さくしうる効果がある。
さらに、リターン孔の端面部分において、スリーブの
両端と側板の方向転換路の他方の開口端とが、非円形断
面である欠円状の欠肉部と凸部との嵌合構造となるの
で、ケーシングとスリーブと側板との三者の組み付け位
置が、１工程で一定に正確に規制され、しかも、スリー
ブの欠肉部がケーシングの端面に開口する円孔の端部よ
りも円孔内方に位置するので、該欠肉部と側板側の凸部
との嵌合は、前記円孔内での当接，係合となり、三者の
位置決めと、リターン孔と方向転換路との位置合わせも
簡単かつ正確となる効果を奏する。
両端と側板の方向転換路の他方の開口端とが、非円形断
面である欠円状の欠肉部と凸部との嵌合構造となるの
で、ケーシングとスリーブと側板との三者の組み付け位
置が、１工程で一定に正確に規制され、しかも、スリー
ブの欠肉部がケーシングの端面に開口する円孔の端部よ
りも円孔内方に位置するので、該欠肉部と側板側の凸部
との嵌合は、前記円孔内での当接，係合となり、三者の
位置決めと、リターン孔と方向転換路との位置合わせも
簡単かつ正確となる効果を奏する。
特許請求の範囲第２項の発明では、トラックレールの
長手方向と直交する方向のケーシングの幅が短縮され、
高剛性で小形の四条列無限直動案内ユニットを製作でき
るという効果を付加できる。
長手方向と直交する方向のケーシングの幅が短縮され、
高剛性で小形の四条列無限直動案内ユニットを製作でき
るという効果を付加できる。
また特許請求の範囲第３項の発明によれば、合成樹脂
の成形金型の構造を簡単としうる効果を付加できる。
の成形金型の構造を簡単としうる効果を付加できる。
また特許請求の範囲第４項の発明によれば、小量のグ
リースにより、円筒ころの摺動抵抗の増大を招かずに良
好な潤滑を図りうる効果を付加できる。
リースにより、円筒ころの摺動抵抗の増大を招かずに良
好な潤滑を図りうる効果を付加できる。
第１図は、本発明の実施例におけるケーシングを、トラ
ックレール長手方向から視た正面図、第２図はスリーブ
を構成する半筒体の拡大斜視図、第３図は第２図に示す
半筒体の拡大側面図、第４図は、第２図に示す半筒体の
拡大正面図、第５図は、第２図に示す半筒体を合体して
構成したスリーブの拡大正面図、第６図は、第１図に示
すケーシングに組み付けられる側板の背面図、第７図
は、第６図に示す側板の底面図、第８図は四条列無限直
動案内ユニットの使用例を示す斜視図、第９図は従来の
四条列無限直動案内ユニットの半截断面図である。 1:ケーシング、2:トラックレール、3,4:トラックレール
の側面、5,6,7,8:軌道、9,10,11,12:軌道、13:側板、1
4,16,18,19:方向転換路、15,17,20,21:リターン孔、22,
23,24,25:円孔、26,27,28,29:スリーブ、41,42:凸状部
分、43,44,45,46:油溝、47:凸状部、48:欠肉部、53,58,
62,63:凸部。
ックレール長手方向から視た正面図、第２図はスリーブ
を構成する半筒体の拡大斜視図、第３図は第２図に示す
半筒体の拡大側面図、第４図は、第２図に示す半筒体の
拡大正面図、第５図は、第２図に示す半筒体を合体して
構成したスリーブの拡大正面図、第６図は、第１図に示
すケーシングに組み付けられる側板の背面図、第７図
は、第６図に示す側板の底面図、第８図は四条列無限直
動案内ユニットの使用例を示す斜視図、第９図は従来の
四条列無限直動案内ユニットの半截断面図である。 1:ケーシング、2:トラックレール、3,4:トラックレール
の側面、5,6,7,8:軌道、9,10,11,12:軌道、13:側板、1
4,16,18,19:方向転換路、15,17,20,21:リターン孔、22,
23,24,25:円孔、26,27,28,29:スリーブ、41,42:凸状部
分、43,44,45,46:油溝、47:凸状部、48:欠肉部、53,58,
62,63:凸部。
Claims (4)
- 【請求項１】長手方向に長尺なトラックレールに対し、
スライドユニットが、該トラックレールの両側面の各２
条列の軌道に無限循環移動する円筒ころを介して摺動自
在に跨架され、前記スライドユニットのケーシングに前
記円筒ころのリターン孔が設けられ、該ケーシングの前
後に配設された側板に前記円筒ころの方向転換路が形成
されている四条列無限直動案内ユニットにおいて、前記
リターン孔は、前記ケーシングに貫設された円孔内に嵌
挿された合成樹脂製のスリーブ内に形成されており、さ
らに、前記リターン孔は、前記スリーブの両端に欠円状
の欠肉部が形成され前記側板の方向転換路の開口端に前
記スリーブの前記欠肉部に合致した凸部が形成され前記
側板の前記凸部が前記ケーシングの前記円孔内および前
記スリーブの前記欠肉部へ嵌合されることにより構成さ
れている四条列無限直動案内ユニット。 - 【請求項２】前記ケーシングの両側各２条の軌道と前記
リターン孔とをそれぞれ連通させる前記側板の方向転換
路が、前後の各該側板において、前記ケーシングの長さ
方向に位置を異にしてＸ字状に交差させられている特許
請求の範囲第１項記載の四条列無限直動案内ユニット。 - 【請求項３】前記リターン孔が形成されている前記スリ
ーブが、その長さ方向に沿って直径線上で２分割されて
いる特許請求の範囲第１項または第２項記載の四条列無
限直動案内ユニット。 - 【請求項４】前記スリーブ内に形成されている前記リタ
ーン孔の４周面に、前記スリーブの前後両端面に連通す
る油溝が凹設されている特許請求の範囲第１項，第２項
または第３項記載の四条列無限直動案内ユニット。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2324967A JP2865854B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 四条列無限直動案内ユニット |
| DE4139026A DE4139026A1 (de) | 1990-11-27 | 1991-11-27 | Vierfach gefuehrte endlos-geradefuehrungseinheit |
| US07/800,805 US5193914A (en) | 1990-11-27 | 1991-11-27 | Quad guide way indefinite linear motion guide unit |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2324967A JP2865854B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 四条列無限直動案内ユニット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04194413A JPH04194413A (ja) | 1992-07-14 |
| JP2865854B2 true JP2865854B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=18171627
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2324967A Expired - Lifetime JP2865854B2 (ja) | 1990-11-27 | 1990-11-27 | 四条列無限直動案内ユニット |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5193914A (ja) |
| JP (1) | JP2865854B2 (ja) |
| DE (1) | DE4139026A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7632017B2 (en) | 2004-03-16 | 2009-12-15 | Nsk Ltd. | Linear guide |
Families Citing this family (35)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| DE4140042C2 (de) * | 1991-12-05 | 1998-07-02 | Schaeffler Waelzlager Ohg | Rollenumlaufeinheit |
| JPH0610622U (ja) * | 1992-07-14 | 1994-02-10 | 株式会社エンプラス | 循環式直動コロ軸受の帰還路 |
| DE4331014C2 (de) * | 1993-08-12 | 1997-09-04 | Schaeffler Waelzlager Kg | Linearwälzlagerelement |
| JP3412914B2 (ja) † | 1994-05-20 | 2003-06-03 | Ｔｈｋ株式会社 | 転がり案内装置および転がり案内装置の移動ブロックの製造方法 |
| JP3702012B2 (ja) * | 1995-09-06 | 2005-10-05 | 日本トムソン株式会社 | 直動転がり案内ユニット |
| JP3571911B2 (ja) * | 1997-06-16 | 2004-09-29 | Ｔｈｋ株式会社 | 直線運動案内装置 |
| JP2000161354A (ja) * | 1998-11-25 | 2000-06-13 | Nsk Ltd | リニアガイド装置 |
| US6109789A (en) * | 1999-05-24 | 2000-08-29 | Chen; Hsi-Kuan | Linear slide |
| JP4502290B2 (ja) * | 1999-09-10 | 2010-07-14 | 日本トムソン株式会社 | 直動転がり案内ユニット |
| JP4568453B2 (ja) * | 2000-05-29 | 2010-10-27 | Ｔｈｋ株式会社 | 運動案内装置 |
| US7410301B2 (en) | 2002-06-21 | 2008-08-12 | Ina-Schaeffler Kg | Linear rolling bearing |
| DE10227714A1 (de) | 2002-06-21 | 2004-01-08 | Ina-Schaeffler Kg | Linearwälzlager |
| DE10227688A1 (de) * | 2002-06-21 | 2004-01-08 | Ina-Schaeffler Kg | Linearwälzlager |
| DE10227689A1 (de) * | 2002-06-21 | 2004-01-08 | Ina-Schaeffler Kg | Linearwälzlager mit geteiltem Rücklaufrohr |
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| JP4340617B2 (ja) * | 2004-10-07 | 2009-10-07 | 日本トムソン株式会社 | 直動案内ユニット |
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| JP4505397B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2010-07-21 | 日本トムソン株式会社 | 直動案内ユニット |
| JP4551892B2 (ja) * | 2006-10-30 | 2010-09-29 | 日本トムソン株式会社 | 直動案内ユニット |
| TWM322487U (en) * | 2007-05-21 | 2007-11-21 | Ome Technology Co Ltd | Guiding structure of circumrotating circulation of linear sliding rail |
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| JP2819610B2 (ja) * | 1989-05-01 | 1998-10-30 | 日本精工株式会社 | ボール・ころ併用リニアガイド装置 |
-
1990
- 1990-11-27 JP JP2324967A patent/JP2865854B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-11-27 DE DE4139026A patent/DE4139026A1/de not_active Withdrawn
- 1991-11-27 US US07/800,805 patent/US5193914A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7632017B2 (en) | 2004-03-16 | 2009-12-15 | Nsk Ltd. | Linear guide |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE4139026A1 (de) | 1992-06-04 |
| US5193914A (en) | 1993-03-16 |
| JPH04194413A (ja) | 1992-07-14 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |