JP2861506B2 - 電子機器のモールド成形ケース - Google Patents

電子機器のモールド成形ケース

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JP2861506B2
JP2861506B2 JP19513391A JP19513391A JP2861506B2 JP 2861506 B2 JP2861506 B2 JP 2861506B2 JP 19513391 A JP19513391 A JP 19513391A JP 19513391 A JP19513391 A JP 19513391A JP 2861506 B2 JP2861506 B2 JP 2861506B2
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和宏 佐藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信端末機器等のモー
ルド成形ケースに係わり、特に通風口の改良に関する。
【0002】図2は、モールド成形ケースの図であっ
て、(A) は全体斜視図、(B) は要所の一部破断斜視図で
ある。図2に示したように通信端末機器等の電子機器は
小形軽量化の要求に伴い、そのケース1は、合成樹脂を
モールド成形した上面が開口した浅い箱形の下ケース
と、下面が開口した浅い箱形の上ケースとを組合わせて
構成し、ケース壁2の肉厚を極力薄くして、内部に高密
度に所望の電子装置を組み込み得るようにしている。
【0003】一方、収容した電子装置の発熱を発散する
ために、ケース1の稜線部分に通風口5を配列してい
る。通風口5は、詳細を図2の(B) に図示したように、
外部壁21と内部壁22とを段違いに交互に配列して平面視
矩形状の凹部4を、ケース壁2に配列し、凹部4の側壁
に形成された外部壁21と内部壁22間の間隙を通風口5と
することで、ケース内に異物が入ることを阻止するとと
もに、外観を良好にしている。
【0004】また、近年は上述のようなケースを成形す
るモールド金型のキャビティ31及びコア32の材料は、長
寿命ではあるが硬くて加工性が悪い特殊鋼等を用いるこ
となく、加工性が良好で且つ10000 ショット前後の比較
的長い寿命を備えたアルミニウムを用いることで、モー
ルド成形品の低コスト化が進められている。
【0005】
【従来の技術】図3は従来例の図であって、(A) はケー
スの断面図、(B) はモールド金型の断面図である。
【0006】図3の(A) に図示したように、従来の通風
口5は、外面がケース壁2の外面に一致し肉厚がケース
壁2の肉厚のほぼ1/3 の断面矩形状の外部壁210 と、内
面がケース壁2の内面に一致し肉厚がケース壁2の肉厚
のほぼ1/3 の断面矩形状の内部壁22とを、交互に段違い
にに配列して、ケース壁2の所望の個所に凹部4を一列
に配列することで、凹部4の側壁に形成された外部壁21
0 と内部壁22間の細長い間隙である。
【0007】即ち、ケース壁2の肉厚を2.5mm とする
と、通風口5の開口幅がほぼ0.8mm で長さが所望に長い
ので、ケース10内に収容した電子装置の熱がこの通風口
5を経て外部に放出される。
【0008】また、通風口5の開口幅がほぼ0.8mm と小
さいので、異物がこの通風口5からケース10内に侵入す
ることが阻止される。一方、ケース10を成形するモール
ド金型は、図3の(B) に図示したように、固定側金型に
装着したキャビティ31と可動側金型に装着したコア320
とを型合わせしたものである。
【0009】上述のように通風口5を設けると、外部壁
210 と内部壁22の肉厚が薄いことに起因して、モールド
成形時の樹脂の流動抵抗が大きくなり、その結果、流れ
不良,ガス焼け等が発生して外観不良(美観を損なうよ
うなウェルドライン,樹脂の焦げ付き等)になったり、
或いは機械的強度不足となる。
【0010】したがって、コア320 の外部壁形成コア面
330 及び内部壁形成コア面34のそれぞれに孔を穿孔し、
その孔にガス抜き用ピン35を挿入し、孔の内壁とガス抜
き用ピン35の外周面との間隙を介して、型内の空気及び
樹脂から発生するガスを、モールド金型の外に排出し
て、流れ不良,ガス焼け等の発生を防止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のように
コア側にガス抜き用ピンを設けたことにより、コアの外
部壁に対応する突出部分の側面の肉厚が薄くなり、強度
不足となる。このためにコアの材質をアルミニウムから
鋼材に変更していた。
【0012】コアの材質を鋼材に変更したことによりコ
アの加工に長時間を要することになり、モールド金型ひ
いてはケースがコスト高になるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたもので、モー
ルド金型が低コストであり、また製品の機械的強度が強
く且つ外観が良好なモールド成形ケースを提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、図1に例示したように、肉厚がケース壁
2の肉厚の1/2 よりも小さく外面がケース壁2の外面に
一致した外部壁21と、肉厚がケース壁2の肉厚の1/2よ
りも小さく内面がケース壁2の内面に一致した内部壁22
とを、交互に段違いに配列することで、ケース壁2の所
望の個所に凹部4を一列に配列し、凹部4の側壁に形成
された外部壁21と内部壁22間の間隙を通風口5としたケ
ースにおいて、外部壁21の外部壁内面21A の中心線上
に、断面弧形の突起帯25を設けた構成とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、通風口を構成する薄肉の外部
壁と薄肉の内部壁のうち、外部壁の外部壁内面の中心線
上に、断面弧形の突起帯を設けてある。即ち通風口の大
きさは変わることなく、外部壁の肉厚を実質的に大きく
している。よって、モールド成形時の外部壁部分を流れ
る樹脂の流動抵抗が小さい。
【0015】したがって、外部壁形成コア面にガス抜き
用ピンを設ける必要がないので、コアの強度不足の恐れ
がない。即ち、キャビティは勿論のことコアの材質をア
ルミニウムにして何ら支障がないので、モールド金型の
加工費が少なくて、モールド金型が低コストとなる。
【0016】なお、アルミニウムの単価は、鋼材のほぼ
3倍であるが、重量比が鋼材のほぼ1/3 であるので、モ
ールド金型全体としての材料費は殆ど変わらない。
【0017】
【実施例】以下図を参照しながら、本発明を具体的に説
明する。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示
す。
【0018】図1は本発明の実施例の図で、(A) はケー
スの断面図、(B) はモールド金型の断面図である。図1
において、通風口5は、外面がケース壁2の外面に一致
し肉厚がケース壁2の肉厚のほぼ1/3 の外部壁21と、内
面がケース壁2の内面に一致し肉厚がケース壁2の肉厚
のほぼ1/3 の断面矩形状の内部壁22とを、交互に段違い
にに配列して、ケース壁2の所望の個所に凹部4を一列
に配列することで、凹部4の側壁に形成された外部壁21
と内部壁22間の細長い間隙である。
【0019】そして、外部壁21の外部壁内面21A の中心
線上に断面弧形の突起帯25を設けて、外部壁21の断面形
状を内側に凸の蒲鉾形にしている。したがって、ケース
壁2の肉厚を2.5mm とすると、通風口5の開口幅は、従
来と同様にほぼ0.8mm であって通風口5の開口寸法が何
ら変わりがない。そして突起帯25を設けたことに外部壁
21の内壁が斜め上方に傾斜することになり、通風のガイ
ドの機能を果たす。よって、通風性が向上する。
【0020】一方、上述のケース1を成形するモールド
金型は、図1の(B) に図示したように、固定側金型に装
着したキャビティ31と可動側金型に装着したコア32とを
型合わせして成形している。
【0021】この際上述のように、ケース1の外部壁内
面21A に突起帯25を設けたことにより、外部壁21の肉厚
が実質的に大きくなっている。よって、モールド成形時
の外部壁部分を流れる樹脂の流動抵抗が小さい。このた
めに外部壁形成コア面33にガス抜き用ピン35を設けなく
ても外部壁21部分に、ショットモールド,ガス焼け等が
発生することがない。
【0022】一方、内部壁22の肉厚は従来と同じく薄い
ので、内部壁形成コア面34には、ガス抜き用ピン35を設
けている。上述のように内部壁形成コア面34のみにガス
抜き用ピン35を設けたコア32は、ガス抜き用ピン35を設
けたことにより、強度が小さくなることはない。したが
って、コア32の材質をアルミニウムにして何らの支障が
ない。
【0023】アルミニウムの単価は、鋼材のほぼ3倍で
あるが、重量比が鋼材のほぼ1/3 であるので、モールド
金型全体としての材料費は殆ど変わらない。一方、アル
ミニウムは鋼材に較べて、加工が容易であるので、キャ
ビティ31及びコア32の加工費が少ない。したがってモー
ルド金型が低コストとなる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、通風口を
構成する外部壁の断面形状を、内側に凸の蒲鉾形にした
電子機器のモールド成形ケースであって、モールド金型
が低コストになることにより、ケースそのものが低コス
トとなる。
【0025】また、流れ不良,ガス焼け等がないことに
より、ケースの機械的強度が強く、且つ外観が良好とな
る。さらに、外部壁内面側に突起帯を設けたことに、内
壁が斜め上方に傾斜することになり、通風のガイドの機
能を果たし通風性が向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の図で、 (A) はケースの断面図 (B) はモールド金型の断面図
【図2】 モールド成形ケースの図で、 (A) は全体斜視図 (B) は要所の一部破断斜視図
【図3】 本発明の実施例の図で、 (A) はケースの断面図 (B) はモールド金型の断面図
【符号の説明】
1,10 ケース、 2 ケース壁、
4 凹部、 5 通風口、2
1, 210 外部壁、 21A,210A 外部
壁内面、22 内部壁、 31 キ
ャビティ、32,320 コア、 33,330 外
部壁形成コア面、34 内部壁形成コア面、 35 ガス
抜き用ピン、25 突起帯、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚がケース壁(2) の肉厚の1/2 よりも
    小さく外面が該ケース壁(2) の外面に一致した外部壁(2
    1)と、肉厚が該ケース壁(2) の肉厚の1/2 よりも小さく
    内面が該ケース壁(2) の内面に一致した内部壁(22)と
    を、交互に段違いに配列することで、該ケース壁(2) の
    所望の個所に凹部(4) を一列に配列し、該凹部(4) の側
    壁に形成された該外部壁(21)と該内部壁(22)間の間隙を
    通風口(5) としたケースにおいて、 該外部壁(21)の外部壁内面(21A) の中心線上に、断面弧
    形の突起帯(25)を設けたことを特徴とする電子機器のモ
    ールド成形ケース。
JP19513391A 1991-08-05 1991-08-05 電子機器のモールド成形ケース Expired - Lifetime JP2861506B2 (ja)

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