JP2857841B2 - カセット式射出成形金型装置 - Google Patents

カセット式射出成形金型装置

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JP2857841B2
JP2857841B2 JP997595A JP997595A JP2857841B2 JP 2857841 B2 JP2857841 B2 JP 2857841B2 JP 997595 A JP997595 A JP 997595A JP 997595 A JP997595 A JP 997595A JP 2857841 B2 JP2857841 B2 JP 2857841B2
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健治 神尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ランナーと成形品(製
品)を分離して回収可能な3プレート金型に適用したカ
セット式射出成形金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より成形品(製品)とランナーとを
分離して回収可能な3プレート金型があり、異なる成形
品を成形するために異なる形状のキャビティ部を有する
カセット金型をその3プレート金型へ挿置して成形作業
をする方法がある。3プレート金型は、固定側金型と可
動側金型とからなる金型において、固定側金型が固定側
取付板とランナーストリッパープレートと固定側ベース
プレートとから構成され、ランナーストリッパープレー
トは固定側取付板に対して所定のストロークだけ接離自
在であり、固定側ベースプレートはランナーストリッパ
ープレートに対して所定のストロークだけ接離自在な金
型である。
【0003】一般的な3プレート金型は以下の工程で成
形作業が行なわれている。型締め状態にある金型にノズ
ルから溶融された樹脂が射出され、それがランナー部を
通ってキャビティ部に充填され冷却される。冷却完了
後、型開きが開始して可動側金型が離れ出すと、スプリ
ングの力で固定側ベースプレートとランナーストリッパ
ープレートとの間が最初に開き、ランナーはランナーロ
ックピンによって固定側に引きつけられているので、最
も弱いゲート部で切断される。さらに型開きが進むと、
パーティングライン面が開いて成形品が取り出せる状態
となる。成形品は、一部の特殊な構造を除いて可動側金
型の成形面に残っている。ランナーが落下する固定側ベ
ースプレートとランナーストリッパープレートとの間と
成形品が落下するパーティングライン面の間との型開き
が制限いっぱいになり、更に可動側金型が固定側金型か
ら離れて型開きが進むと、引張リンクや制限ボルトによ
りランナーストリッパープレートが引っ張られて、ラン
ナーロックピンとランナーの結合部を強制的に離す結
果、ランナーが落下する。型開き完了後、成形機のエジ
ェクターロッドの作動を利用して、エジェクターピンを
保持しているエジェクタープレートが作動し、成形品は
エジェクターピンによって突き出されて落下する。成形
品およびランナーの落下を確認後、型締めが開始されて
最初に戻る。
【0004】カセット式射出成形金型装置が3プレート
金型に適用されている場合、従来と同様にカセット金型
の交換作業は金型が型開き状態にあるときに行なわれ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に金型装置の型開
きストロークに対して成形機の可動部材の移動ストロー
ク(型開きストローク)は余裕を持って設定される。な
ぜなら、型開きの際に移動する成形機の可動部材の移動
ストロークにばらつきがあるからである。したがって、
その金型が有する型開きストロークを全て開くように設
定して運転した場合、成形機の可動部材の移動ストロー
クのばらつきによって余分に開いてしまったときに、そ
の余分の型開きストロークを吸収できなくて金型を破損
してしまう恐れがある。
【0006】従来までの3プレート金型は、固定側金型
が固定側取付板とランナーストリッパープレートと固定
側ベースプレートとから構成され、ランナーストリッパ
ープレートは固定側取付板に、固定側ベースプレートは
ランナーストリッパープレートに対して接離自在である
が、金型が開く度に型開きストロークに持たせてある余
裕がいずれかのプレート間に含まれてしまい、どのプレ
ート間にいくら含まれているか判別することはほとんど
不可能であった。それは成形品やランナーが開いている
金型の間から落下する場合の型開きストロークの余裕と
その含まれ先には影響ないものであるが、例えば、カセ
ット金型の交換をカセット金型自動交換装置によって交
換する場合には、カセット金型を装着する固定側ベース
プレートの位置が一定しないため不具合があるという問
題点を有していた。
【0007】そこで本発明は、3プレート金型におい
て、型開き状態にある金型の型開きストロークを制御す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、固定側金型と可動側金型とによって構
成されており、上記両金型には1組以上のカセット金型
が各々装着してあり、カセット金型は異なる成形品を成
形するごとに異なるキャビティ部を有するものに交換可
能であり、固定側金型は固定側取付板とランナーストリ
ッパープレートと固定側ベースプレートとから構成さ
れ、ランナーストリッパープレートは固定側取付板に対
して所定のストロークだけ接離自在であり、固定側ベー
スプレートはランナーストリッパープレートに対して所
定のストロークだけ接離自在であるカセット式射出成形
金型装置において、ランナーストリッパープレートは付
勢手段によって固定側取付板に向けて付勢されている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の詳細を添付図面に示した好適
な実施例にそって説明する。
【0010】図1は本発明のランナーと成形品(製品)
を分離して回収可能な典型的な3プレート金型のカセッ
ト式射出成形金型装置を上方からみた断面図である。な
お、本図は説明のため実際にはない型開き状態で描いて
いるもので、実際の型開き状態は図2から図5に示すよ
うになる。
【0011】図1に示すように、本発明に係るカセット
式射出成形金型装置は、固定側金型Pと可動側金型Qと
からなり、両金型P,Qに異なる成形品Wを成形するご
とに異なるキャビティ部1d,2dを有する複数のカセ
ット金型1,2が交換可能に装着してある。
【0012】固定側金型Pと可動側金型Qは、型締めの
際に固定側金型P側に固着してある4本のガイド軸11
(図1には1本だけ図示)が可動側金型Q側の可動側ベ
ースプレート10に設けられている4個のガイド軸受1
0a(図1には1本だけ図示)に挿通してガイドされ
る。
【0013】まず初めに、固定側金型Pについて説明す
る。
【0014】固定側取付板3の左側には固定側受板4が
固着されおり、固定側受板4の左側にはランナーストリ
ッパープレート5および固定側ベースプレート6がその
順に配設されている。
【0015】固定側取付板3には、スプルー12aが形
成されたスプルーブッシュ12がロケートリング13を
介して取り付けてある。スプルーブッシュ12には成形
機のノズル(図示せず)が嵌合する。また、固定側取付
板3には4本のサポート軸14が固着してある(図1に
は1本だけ図示)。固定側取付板3にはその先端部がア
ンダーカット状に形成されていて固定側カセット金型1
のランナー部1fに至っているランナーロックピン15
が取り付けてある。固定側ベースプレート6およびラン
ナーストリッパープレート5には4個のサポート軸受5
a,6a(図1には1個だけ図示)が各々設けられてい
る。固定側ベースプレート6およびランナーストリッパ
ープレート5の4個のサポート軸受5a,6aに4本の
サポート軸14が挿通することによって固定側ベースプ
レート6およびランナーストリッパープレート5は固定
側取付板3および固定側受板4に対してスライド自在に
軸支された状態にある。
【0016】本実施例においては、固定側ベースプレー
ト6にはその厚み方向に所定の間隔をおいて左右方向に
2列、上下方向に2段の合計4個の固定側カセット金型
収納凹部6bが同一矩形断面形状で開けられている。そ
の固定側カセット金型収納凹部6bには固定側カセット
金型1が装着されている。固定側カセット金型1は、固
定側ベースプレート6に前つば部1bが係止した状態
で、固定側ベースプレート6の裏面側に面方向上下に固
定側カセット金型収納凹部6bとオーバーラップする形
で形成されているキー溝6cに固定キー16を挿置する
ことで後つば部1cが係止されて固定されている。
【0017】固定側カセット金型1には、成形面にラン
ナー部1fより通じているゲート部1eが形成されてお
り、ゲート部1eから型締め時に形成されるキャビティ
部11d,2dに溶融樹脂が充填される。また、固定側
カセット金型1の前つば部1bには型面の対角線上に2
本(1本だけ図示)のガイドピン1aが植設されてお
り、後述する可動側カセット金型2のガイド孔2aと対
向しており、固定側金型Pおよび可動側金型Qの開閉時
にカセット金型単位で型の開閉のガイドを行なってい
る。
【0018】ランナーストリッパープレート5と固定側
ベースプレート6の間には数本の制限ボルト17(図1
には1本だけ図示)が貫設されている。この制限ボルト
17は両プレート5,6が一定の幅以上に開かないよう
に制限するものである。また、ランナーストリッパープ
レート5と固定側ベースプレート6との間にはこの制限
ボルト17を軸に付勢手段として圧縮コイルばね18が
挿置されている。この圧縮コイルばね18を挿置するた
めに、本実施例では固定側ベースプレート6に座ぐり穴
6dが穿設されている。この圧縮コイルばね18は、金
型が型締め状態から型開きしていく際に、この両プレー
ト5,6間が優先的に最初に開き始めるように付勢して
いるものである。
【0019】ランナーストリッパープレート5を貫通し
て固定側受板4に制限ボルト19が固定されている。そ
の制限ボルト19を軸にして付勢手段として圧縮コイル
ばね20が挿置されており、ランナーストリッパープレ
ート5は固定側取付板3側に付勢されている。
【0020】固定側金型Pの固定側ベースプレート6と
後述する可動側金型Pの可動側ベースプレート10とは
引張リンク21により連結されている。引張リンク21
は、型締め状態から型開きしていく際に、上述のランナ
ーストリッパープレート5と固定側ベースプレート6と
の間が制限ボルト17の範囲まで開き、固定側ベースプ
レート6と可動側ベースプレート10との間がこの引張
リンク21の範囲まで開ききったときに可動側金型Qの
移動(固定側金型Pから離れる方向)を固定側金型Pに
伝えて、固定側受板4に付勢されていたランナーストリ
ッパープレート5を最後に移動させるものである。
【0021】次に、可動側金型Qについて説明する。
【0022】可動側金型Qは成形機の可動部材(図示せ
ず)に取り付けてあり、固定側金型Pに対して進退可能
となっている。
【0023】可動側取付板7の右側にはスペーサブロッ
ク8が固着されており、スペーサブロック8の右側には
可動側受板9および可動側ベースプレート10がその順
に固着してある。
【0024】固定側金型Pの固定側ベースプレート6と
同様に、可動側ベースプレート10にもその厚み方向に
所定の間隔をおいて左右方向に2列、上下方向に2段の
合計4個の可動側カセット金型収納凹部10bが同一矩
形断面形状で開けられている。その可動側カセット金型
収納凹部10bには可動側カセット金型2が装着されて
いる。固定側カセット金型1と同様に可動側カセット金
型2も可動側ベースプレート10に前つば部2bが係止
した状態で、可動側ベースプレート10の裏面側に面方
向上下に可動側カセット金型収納凹部10bとオーバー
ラップする形で形成されているキー溝10cに固定キー
22を挿置することで後つば部2cが係止されて固定さ
れている。
【0025】可動側カセット金型2は、底板2f、受板
2g、スペーサプレート2h、第1の型板2iおよび第
2の型板2jをこの順で固着して構成してある。底板2
fは受板2gに対して左右方向に長くなっており、この
部分が後つば部2cとなっている。第2の型板2jは前
つば部2bに相当し、第2の型板2jにはキャビティ部
2dが形成してあり、コアピン2eが取り付けてある。
また、第2の型板2jには上述の固定側カセット金型1
のガイドピン1aと対向する位置にガイド孔2aが穿設
してある。
【0026】可動側カセット金型2内には第1の突き出
し機構が設けられている。第1の突き出し機構は第1の
エジェクタープレート2k,2lと第1のエジェクター
プレート2k,2lに固定されている第1のエジェクタ
ーピン2mおよびリターンピン(図示せず)から構成さ
れている。第1の突きだし機構はスペーサプレート2h
の内部に形成された空間に収められていて、第1のエジ
ェクターピン2mがこの空間と第2の型板2jのキャビ
ティ部2dとを結ぶ貫通孔にスライド自在に軸支されて
おり、キャビティ部2dに形成された成形品Wを突き落
とすことが可能である。この空間と第2の型板2jのキ
ャビティ部2d以外の部分にはリターンピンが第1のエ
ジェクターピン2mと同様に設けられていて、このリタ
ーンピンの第1のエジェクタープレート2k,2lと第
1の型板2iとの間に圧縮コイルばねからなる戻しばね
(図示せず)が設けてあり、第1のエジェクタープレー
ト2k,2lを後退する方向へ付勢している。
【0027】第1の突き出し機構を進退させるため、可
動側取付板7と可動側受板9との間にスペーサブロック
8によって設けられている空間に第2の突き出し機構が
配設されている。第2の突き出し機構は、第2のエジェ
クタープレート23a,23bと第2のエジェクタープ
レート23a,23bに固定されている第2のエジェク
ターピン24およびリターンピン(図示せず)から構成
されている。第2の突き出し機構は、第2のエジェクタ
ーピン24が可動側受板9に穿設された透孔9aおよび
可動側カセット金型2の底板2f、受板2gに穿設され
た透孔2nより進入して第1のエジェクタープレート2
k,2lを突き出し可能に配設されている。リターンピ
ンには戻しばねが設けてあり、第2のエジェクタープレ
ート23a,23bを後退する方向へ付勢している。
【0028】可動側取付板7のほぼ中央部には透孔7a
が設けられており、成形機のエジェクターロッドが進退
可能である。
【0029】本実施例の動作について説明する。
【0030】カセット金型1、2はカセット式射出成形
金型装置(図示せず)によって挿脱される。型を開いた
状態において、固定側カセット金型1を固定する前に可
動側カセット金型2を可動側カセット金型収納凹部10
bにパーティングライン面Rより挿置し、固定キー22
をキー溝10cに差し込んで可動側カセット金型2の後
つば部2cを係止し、可動側カセット金型2を固定す
る。なお、可動側カセット金型収納凹部10cに可動側
カセット金型2が挿置されると、透孔2nに第2のエジ
ェクターピン24が貫通している状態になる。可動側カ
セット金型2と同様に、可動側カセット金型2とペアの
固定側カセット金型1を固定側カセット金型収納凹部6
bにパーティングライン面Rより挿置し、固定キー16
をキー溝6cに差し込むことによって固定側カセット金
型1の後つば部1cを係止し、固定側カセット金型1を
固定する。
【0031】次に、型締めが行なわれる。成形機の可動
部材に固定されている可動側金型Qが固定側金型Pに近
づき固定側ベースプレート6と可動側ベースプレート1
0との間のパーティングライン面Rが閉じて、固定側カ
セット金型1と可動側カセット金型2とによって成形面
が形成される(図2の状態)。
【0032】成形機のホッパより投入されたペレットが
シリンダ内のスクリューにより前進し加熱され溶融状態
になっている成形材料は、スプルーブッシュ12のスプ
ルー12a、ランナー部1f、ゲート部1eを通ってキ
ャビティ部1d,2d内に射出される。成形材料の射出
後、キャビティ部1d,2d内の成形材料が冷却されて
固まる。
【0033】次に型開きが開始される。可動側金型Qが
固定側金型Pから離れ始める。金型の開く場所は、パー
ティングライン面R(固定側ベースプレート6と可動側
ベースプレート10の間)、固定側ベースプレート6と
ランナーストリッパープレート5との間、ランナースト
リッパープレート5と固定側受板4の間の3ヶ所(図5
参照)であるが、これらは順不同で開くのではなく、以
下に述べる順序で開いていく。
【0034】最初に開き始めるのは、固定側ベースプレ
ート6とランナーストリッパープレート5との間であ
る。これは、固定側ベースプレート6とランナーストリ
ッパープレート5との間に配設されている制限ボルト1
7を軸に挿置されている圧縮コイルばね18が型締め時
に圧縮された状態にあるように挿置されているため、両
プレート5,6間を開く方向に付勢しているためであ
る。固定側ベースプレート6とランナーストリッパープ
レート5との間が開くと、ランナー部1fのランナー2
5はランナーロックピン15により固持されているので
最も弱いゲート部1eで切断される(図3の状態)。
【0035】さらに型開きが進むと、次に開くのはパー
ティングライン面Rである。これは、ランナーストリッ
パープレート5はランナーストリッパープレート5を貫
通して固定側受板4に固定されている制限ボルト19を
軸にして挿置されている圧縮コイルばね20がランナー
ストリッパープレート5を固定側受板4側に付勢してい
るが、パーティングライン面Rは閉じる方向にも開く方
向にも付勢されていないからである。この時、成形品W
は固定側金型P(固定側カセット金型1)ではなく可動
側金型Q(可動側カセット金型2)の側に残っている必
要がある(図4の状態)。
【0036】ランナー落下部(固定側ベースプレート6
とランナーストリッパープレート5との間)と成形品落
下部(パーティングライン面R)の開きが制限一杯であ
り、引張リンク21および制限ボルト17の両方ともが
両端で引っ掛けている状態になると、最後にランナース
トリッパープレート5が開く。そして、開くランナース
トリッパープレート5はランナーロックピン15とラン
ナー25の各々の結合部15a,25aを強制的に離
す。この時、離された勢いでランナー25はランナー落
下部に落下していく(図5の状態)。
【0037】ランナーストリッパープレート5が開くこ
とによってランナー25が落下していかない場合にはラ
ンナーエジェクターピン(図示せず)を設けて突き出す
ことによって落下させたりする。
【0038】型開き完了後、成形機のエジェクターロッ
ドの作動を利用して第2のエジェクタープレート23
a,23bが突き出すことによって第2のエジェクター
ピン24が突き出して、第2のエジェクターピン24が
第1のエジェクタープレート2k,2lを突き出すこと
によって第1のエジェクターピン2mが突き出して、可
動側金型Qの可動側カセット金型2のキャビティ部2d
に残っている成形品Wを突き出す。突き出された成形品
Wは成形品落下部に落下していき回収される。成形機の
エジェクターロッドが引き込むと、第2のエジェクター
プレート23a,23bが引き込んで第2のエジェクタ
ーピン24が引き込み、第2のエジェクターピン24が
引き込むと、第1のエジェクタープレート2k,2lが
引き込んで第1のエジェクターピン2mが引き込む。そ
して再び型締めが行なわれ、同様の工程が繰り返されて
目的の生産数が成形される。
【0039】本実施例においては、成形機の可動部材の
移動ストロークの設定に対して金型の型開きストローク
を余裕を持って設定してある。圧縮コイルばね20はラ
ンナーストリッパープレート5を固定側受板4側へ付勢
しており、その付勢力に逆らってランナーストリッパー
プレート5を引くため、引張リンク21と制限ボルト1
7とは常に制限一杯開いて両端で引っ掛けている状態が
保たれ、全て余裕はランナーストリッパープレート5と
固定側受板4の間の開きが持つことになる。ゆえに、3
プレート金型において、型開き状態にある金型の可動側
ベースプレート10、固定側ベースプレート6、ランナ
ーストリッパープレート5、および、固定側受板4の各
々の間の型開きストロークを制御することとなる。
【0040】本実施例においては、ランナーストリッパ
ープレート5を固定側受板4(固定側取付板3側)に向
けて付勢している付勢手段として圧縮コイルばね20を
使用しているが、これに限るものでなく、固定側取付板
3の側から引張コイルばねで付勢したりしても構わな
い。
【0041】
【発明の効果】本発明の構成によれば、ランナーストリ
ッパープレートを固定側受板側へ付勢し、その付勢力に
逆らってランナーストリッパープレートを引くため、引
張リンクおよび制限ボルトは常に制限一杯開いて両端で
引っ掛けている状態が保たれ、全て余裕はランナースト
リッパープレートと固定側受板の間の開きに持たせるよ
うになっている。よって、3プレート金型において、型
開き状態にある金型の可動側ベースプレート、固定側ベ
ースプレート、ランナーストリッパープレート、およ
び、固定側受板の各々の間の型開きストロークを制御す
ることが可能となる。
【0042】ゆえに、例えば、カセット金型の自動金型
装置によってカセット金型を交換する際に、カセット金
型の挿脱位置(固定側ベースプレートおよび可動側ベー
スプレートの型開き時の位置)が制御可能なことは金型
交換の自動化にたいへん有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の典型的な3プレート金型構造のカセッ
ト式射出成形金型装置を上方からみた断面図である。
【図2】本発明のカセット式射出成形金型装置が型締め
された状態を示す一部断面図である。
【図3】図2の状態から固定側ベースプレートとランナ
ーストリッパープレートの間が開いた状態を示す一部断
面図である。
【図4】図3の状態からさらにパーティングライン面が
開いた状態を示す一部断面図である。
【図5】本発明のカセット式射出成形金型装置の型開き
状態を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 (固定側)カセット金型 1d,2d キャビティ部 2 (可動側)カセット金型 3 固定側取付板 5 ランナーストリッパープレート 6 固定側ベースプレート 19 付勢手段 P 固定側金型 Q 可動側金型

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と可動側金型とによって構成
    されており、上記両金型には1組以上のカセット金型が
    各々装着してあり、上記カセット金型は異なる成形品を
    成形するごとに異なるキャビティ部を有するものに交換
    可能であり、上記固定側金型は固定側取付板とランナー
    ストリッパープレートと固定側ベースプレートとから構
    成され、上記ランナーストリッパープレートは上記固定
    側取付板に対して所定のストロークだけ接離自在であ
    り、上記固定側ベースプレートは上記ランナーストリッ
    パープレートに対して所定のストロークだけ接離自在で
    あるカセット式射出成形金型装置において、 上記ランナーストリッパープレートは付勢手段によって
    上記固定側取付板に向けて付勢されていることを特徴と
    するカセット式射出成形金型装置。
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