JP2857227B2 - 磁気記録シート - Google Patents

磁気記録シート

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JP2857227B2
JP2857227B2 JP2151843A JP15184390A JP2857227B2 JP 2857227 B2 JP2857227 B2 JP 2857227B2 JP 2151843 A JP2151843 A JP 2151843A JP 15184390 A JP15184390 A JP 15184390A JP 2857227 B2 JP2857227 B2 JP 2857227B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は乗車券、回数券、定期券、プリペイドカード
等に有用な磁気記録シートに関し、さらに詳しくは製造
工程上の問題点が無く、寸法安定性に優れ、磁気特性、
可視情報印字特性の優れた磁気記録シートに関するもの
である。
(B)従来の技術 従来、磁気記録シートの磁気記録面は磁性塗料の色調
が茶褐色、暗黒色等の色調を呈している為、必要な可視
情報記録は磁気記録面の反対側に感熱記録層、熱転写受
理層、インキジェット受理層、印刷インキ受理層、ドッ
トプリンター受理層、静電記録受理層、電子写真受理
層、等を設けて行なわれている。又、紙、不織布等の繊
維質基体に直接磁気記録層を設ける場合、基体の表面の
凹凸が大きい為、磁気記録層の厚みむらが発生し、磁気
特性、特に出力の変動が大きくドロップアウトの原因と
なる。その為、及び寸法安定性向上も含め基体の表面を
平坦にする層を磁気記録層の下に設ける方法がとられて
いる(特開昭58−35730、実開昭64−50974)。
しかしながら、そのような繊維質基体を平坦にする層
を設け、更に磁気記録層、保護層、可視情報記録層、等
を設ける場合には、後工程の塗布層の乾燥時ほど基体に
含有する水分が蒸発する際に発生する内部圧が高くな
り、乾燥じわが発生しやすく、塗布面も荒れてくる。
(C)発明が解決しようとする課題 本発明は磁気記録シートの製造工程上のトラブルをお
さえ、寸法安定性に優れ、塗布層の均一化、塗布面の平
坦化により、磁気特性、可視情報記録特性の改良を行な
うものである。
(D)課題を解決するための手段 本発明者らはこれらの問題点を解決すべく鋭意検討し
た結果、繊維質基体の少なくとも片面にゲル含有量5〜
75%のスチレン・ブタジエン系ラテックス層を、更に該
ラテックス層上に磁気記録層を設け、他面に合成バイン
ダー及び/又は天然バインダーを含有する可視情報記録
層を設け、場合により各記録層上に保護層を設ける事に
より上記の問題点を解決しうる事を見い出し、本発明に
到った。好ましくは磁気記録層に使用する水性バインダ
ーとしてゲル含有量が5〜75%のスチレン・ブタジエン
系ラテックスが選べる。
スチレン・ブタジエン系ラテックスのゲル含有量が75
%より多いと乾燥じわ、塗布面の荒れが目立ち、5%よ
り少ないと塗層強度が弱く、製造工程上及び使用上のト
ラブルが発生しやすくなる。尚、本発明のスチレン・ブ
タジエン系ラテックス層を繊維質基体の両面に設けると
可視情報記録層の特性向上に加え、記録シートのカール
性も大幅に改良され好ましい。
本発明のスチレン・ブタジエン系ラテックス層に白色
顔料、例えば炭酸カルシウム、カオリン、タルク、焼成
カオリン、シリカ、尿素樹脂、ポリスチレン樹脂等を添
加する事もできる。この場合の添加量は、重量で30%以
下が好ましい。ただし可視情報記録層が感熱記録層の場
合、感熱記録層の下のスチレン・ブタジエン系ラテック
ス層を設ける場合には感熱特性との関係で高吸油性の顔
料をラテックス層の70〜80%程度まで入れる場合も有
る。その他、澱粉、セルロース誘導体、アクリル系樹脂
等の保水剤、無機過酸化物、有機過酸化物、フェノール
樹脂、アミノ樹脂、アルデヒド化合物、エポキシ化合
物、ホウ酸、リン化合物、ジルコニウム化合物、シラン
化合物等の架橋剤等が適時添加出来る。スチレン・ブタ
ジエン系ラテックス層の厚さは片面で3〜15μmが好ま
しい。
本発明の磁気記録層は、磁性粉をポリエステル樹脂、
塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体樹
脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、エポキシ樹脂等のバ
インダー中に均一分散し、目的に応じて可塑剤、ゴム、
分散剤、帯電防止剤、顔料等が添加され、得られた塗料
をスチレン・ブタジエン系ラテックス層上に塗布又は印
刷することにより形成される。
好ましくはゲル含有量が5〜75%のバインダーが使用
される。
磁性粉としては、γ−Fe2O3、Fe3O4、γ−Fe2O2とFe2
O4の混晶、Co含有γ−Fe2O3、Co含有Fe2O4、Baフェライ
ト、Srフェライト等が使用される。磁気記録情報が通常
の永久磁石により消去されるトラブルを防止するために
は、保磁力が1500〜5000エルステッドのBaフェライト、
Srフェライトなどが利用される。磁気記録層上に更に、
ニトロセルロース、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアル
コール等の保護層を塗布又は印刷する事が有るがゲル含
有量が5〜75%のバインダーが好ましい。
本発明の可視情報記録層としては、感熱記録層、熱転
写受理層、インキジェット受理層、印刷インキ受理層、
ドットプリンター受理層、静電記録受理層、電子写真受
理層、等が挙げられる。
その中で特に現在主流を占めているのが、感熱記録
層、熱転写受理層を設けるものであり、その他、インキ
ジェット受理層、印刷インキ受理層を設ける場合が有
る。
感熱記録層は無色ないし淡色の染料前駆体と酸性物質
を発色成分として含有し、熱により発生するものであ
る。染料前駆体としては、 (1)クリスタルバイオレットラクトン (2)3−インドリノ−3−p−ジメチルアミノフェニ
ル−6−ジメチルアミノフタリド (3)3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン (4)3−ジエチルアミノ−7−シクロヘキシルアミノ
フルオラン (5)3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチ
ルフルオラン (6)3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン (7)3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチ
ルアニリノフルオラン (8)2−(N−フェニル−N−エチル)アミノフルオ
ラン (9)3−ジエチルアミノ−7−ジベジルアミノフルオ
ラン (10)3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラ
ン (11)3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジ
ノフルオラン (12)2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−
p−トルイジノ)フルオラン (13)3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン (14)3−ピロリジノ−7−シクロヘキシルアミノフル
オラン (15)3−ピペリジノ−6−メチル−7−トルイジノフ
ルオラン (16)3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン (17)3−(N−メチルシクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン (18)3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメ
チルアニリノ)フルオラン (19)3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフ
ルオラン (20)3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン 次に感熱記録層に用いられる酸性物質の代表例を示
す。
(1)4,4′−イソプロピリデンジフェノール (2)4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロルフェ
ノール) (3)4,4′−イソプロピリデンビス(2−ターシャリ
−ブチルフェノール) (4)4,4′−セカンダリーブチリデンジフェノール (5)4,4′−(1−メチル−ノルマル−ヘキシリデ
ン)ジフェノール (6)4−フェニルフェノール (7)4−ヒドロキシジフェノキシド (8)メチル−4−ヒドロキシベンゾエート (9)フェニル−4−ヒドロキシベンゾエート (10)4−ヒドロキシアセトフェノン (11)サリチル酸アニリド (12)4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール (13)4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフ
ェノール) (14)4,4′−ベンジリデンジフェノール (15)4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−3
−メチルフェノール) (16)4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェ
ノール) (17)4,4′−エチレンビス(2−メチルフェノール) (18)4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−イソプロ
ピルフェノール) (19)2,2′−ジヒドロキシジフェニル (20)2,2′−メチレンビス(4−クロロフェノール (21)2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール) (22)1,1′−ビス(4−ヒドロキシフェノール)−シ
クロヘキサン (23)2,2′−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロ
パン (24)ノボラック型フェノール樹脂 (25)ハロゲン化ノボラック型フェノール樹脂 (26)α−ナフトール (27)β−ナフトール (28)3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸 (29)3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸 (30)3−メチル−5−t−ブチルサリチル酸 (31)フタル酸モノアニリドパラエトキシ安息香酸 (32)ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン (33)4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオキシジフ
ェニルスルホン (34)ジ−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン (35)パラベンジルオキシ安息香酸 (36)パラヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル 本発明の感熱記録層塗液は、次の方法によって得るこ
とができる。即ち、酸性物質、該酸性物質で発色する染
料前駆体を別々にあるいは同時に粉砕機で微細粒子状に
粉砕分散し、バインダー、顔料等と混合し、必要に応じ
て各種添加剤を加えることにより塗液を調整する。
バインダーとしては、例えば、澱粉類、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチレンセルロース、ポリビニルアル
コール、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、ポリアクリルアミド、カルボキ
シメチルセルロース、アラビアゴム、カゼイン等の水溶
性結合剤、スチレン−ブタジエンラテックス等ラテック
ス類を用いることができる。
顔料としては、ケイソウ土、タルク、カオリン、焼成
カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、尿
素−ホルマリン樹脂等が挙げられる。
その他、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム
等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、酸化パラフィン、
ポリエチレン、酸化ポリエチレン等のワックス類、ジオ
クチルスルホコハク酸塩等の湿潤剤、ベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系などの紫外線吸収剤、さらに
界面活性剤、蛍光染料等が用いられる。本発明の感熱記
録層に保護層を設ける場合は、染料前駆体との発色を防
ぐ意味で水性樹脂が好ましい。例えばポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアマイド、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等及びそれらの変性物が挙げられる。
本発明に用いられる支持体としては紙、不織布、織布
等が用いられるが、合成紙、プラスチックフィルム、金
属箔等を単独、あるいは組み合わせシートを用いる事も
出来る。
その他の感熱記録層として、特開昭58−38733号、特
開昭58−54085号、特開昭58−104959号に開示のイミノ
化合物とイソシアネート化合物の熱的反応で安定な化合
物を形成する為、画像の耐消色性に優れたシステムにも
本発明が利用出来る。又、ステアリン酸第2鉄とタンニ
ン酸又は没食子酸等との加熱反応を利用するキレート型
システム及び、ジアゾニウム塩とカプラーの反応を利用
するジアゾ感熱紙にも本発明が用いられる。使用する顔
料、バインダー等は染料前駆体と酸性物質を利用した感
熱記録層と同様のものが使用出来る。
熱転写受理層は熱転写インキの転写性に優れ、しかも
熱転写インキを層内部に吸収しやすい特性が要求され
る。
熱転写受理層の主成分は顔料及びバインダーである。
顔料としては、一般のコート紙に使用される顔料が使用
出来るが、好ましくは30〜200ml/100gの吸油量(JIS−K
5101)顔料が使用出来る。例えば天然又は合成のゼオラ
イト、カオリン、タルク、ろう石、ケイソウ土、合成シ
リカ、クレー、焼成カオリン、炭酸カルシウム、ケイ酸
マグネシウム、酸化チタン、炭酸バリウム、水酸化アル
ミニウム、等の無機顔料、尿素−ホルマリンフィラー等
の有機顔料が挙げられる。バインダーとしては、スチレ
ン・ブタジエン系ラテックス、エチレン・酢酸ビニルラ
テックス、アクリル系ラテックス、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、カゼイン、ポ
リビニルアルコール、澱粉等が挙げられる。
他の添加剤としては、顔料分散剤、消泡剤、滑剤、染
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、耐水化剤、防腐剤等が
適宜使用される。
熱転写受理層は塗布量が3〜30g/m2とするのが好まし
い。3g/m2未満であるとインキ転写性が悪く、30g/m2
上になるとコスト高になる他、水又は溶剤の蒸発量も増
える為、塗布乾燥作業性が劣る。
インキジェット記録方式はインキの微小液滴を種々の
作動原理により飛翔させて、紙等の受理面に付着させ記
録を行なうものであるが、ドット径やドット形状、印字
濃度や色調の再現性の向上の為に、紙等の支持体の表面
にインキジェット受理層を設ける事が行なわれている。
インキジェット受理層は顔料とバインダーを主成分とし
て含む。顔料、バインダーとしては、熱転写受理層の場
合と同様な材料が使用出来る。インキジェット受理層は
塗布量が2〜30g/m2となるのが好ましい。2g/m2以下で
あるとインキ受理性、ドット再現性が悪くなり、30g/m2
以上であると、コスト高になる他、塗布作業性、乾燥作
業性が劣るようになる。
印刷インキ受理層は、従来一般のアート紙、コート紙
に用いられている、顔料、バインダー、分散剤、消泡
剤、等が用いられるが、具体的には、顔料として、カオ
リン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、等が
用いられ、バインダーとしては、スチレン・ブタジエン
系ラテックス、アクリル系ラテックス、ポリビニルアル
コール系樹脂、等の合成バインダー、及び澱粉、カゼイ
ン、セルロース誘導体等の天然バインダーが用いられ
る。塗布量は1〜20g/m2程度で用いられているが、一般
的には、3〜13g/m2が塗布されている。
本発明のスチレン・ブタジエン系ラテックス層、磁気
記録層、保護層、及び感熱記録層等の可視情報記録層の
塗布に用いられる装置としては、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、ロッドコーター、カーテンコータ
ー、ブレードコーター、ダイコーター等が用いられ、特
にスチレン・ブタジエン系ラテックス層の場合は紙の抄
紙工程で用いられるサイズプレス装置、ゲートロール装
置も用いられる。又、オフセット、シルクスクリーンな
どの印刷法も用いられる。
更に塗布したものの表面平滑性を改良するために、マ
シンカレンダー、スーパーカレンダー、グロスカレンダ
ー、ブラッシング等が利用出来る。
尚、本発明のゲル含有量の測定には以下の方法を用い
た。
即ち、室温乾燥にてラテックスフィルムを作成し、そ
のラテックスフィルムを約200倍のベンゼンに入れ、48
時間放置、溶解した後、濾紙(#2)で濾過後、濾液を
70℃で乾燥し、ラテックスフィルムのゾル量より算出し
た。
(E)作用 磁気記録シートにおいて、繊維質基体の少なくとも片
面にゲル含有量が5〜75%のスチレン・ブタジエン系ラ
テックス層を設け、更に磁気記録層、もう一方の面に可
視情報記録層を設ける事により、製造工程上の乾燥じ
わ、塗布面の荒れ等のトラブル、寸法安定上のトラブル
が少なく、記録、再生装置の走行性が良好で、なおか
つ、磁気特性、可視情報特性の向上した記録シートを得
る事が出来る。
(F)実施例 以下に本発明を具体例で詳細に説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。尚、実施例中の「部」
及び「%」はそれぞれ「重量部」及び「重量%」を示
す。
実施例1、2 坪量160g/m2の紙の片面にゲル含有量28%のスチレン
・ブタジエン系ラテックス(日本合成ゴム社製 T−20
28)を固型で5g/m2塗布、105℃で乾燥した。これを支持
体Aとする。支持体Aのラテックス塗布層の反対面に同
じスチレン・ブタジエン系ラテックス(T−2028)を固
型で5g/m2塗布、乾燥した。これを支持体Bとする。
以上をボールミル中で分散し磁気記録層塗液を調製し
た。
支持体Aのラテックス層上に磁気記録層塗液を固型分
で30g/m2塗布、磁場配向後105℃で乾燥した。これを磁
気層塗布紙Aとする。
支持体Bの一方のラテックス層上に磁気記録層塗液を
固型分で30g/m2塗布、磁場配向後105℃で乾燥した。こ
れを磁気層塗布紙Bとする。
感熱記録層塗液を以下の様にして調製した。
A液とB液を別々にサンドグライダーにて平均粒子径
約2μとなるまで分散し、次の配合で感熱記録層塗液を
調製した。
磁気層塗布紙Aの磁気層と反対面に感熱記録層塗液を
固型で5g/m2塗布、50℃で乾燥し、スーパーカレンダー
処理し、本発明の実施例1の磁気記録シートを得た。
磁気層塗布紙Bの磁気層と反対面に感熱記録層塗液を
固型で5g/m2塗布、50℃で乾燥し、スーパーカレンダー
処理し、本発明の実施例2の磁気記録シートを得た。
実施例3、4 実施例1、2の磁気層塗布紙A、Bの磁気記録層上に
ポリビニルアルコール水溶液を固型で3g/m2塗布、105℃
で乾燥した後、同様に感熱記録層を設け、50℃で乾燥後
スーパーカレンダー処理して、各々実施例3、4の磁気
記録シートを得た。
実施例5、6 実施例3、4で感熱記録層を設けた後、更に、感熱記
録層上にポリビニルアルコール水溶液を固型で3g/m2
布、50℃で乾燥し、スーパーカレンダー処理して各々実
施例5、6の磁気記録シートを得た。
実施例7、8 実施例1、2で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブ
タジエン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が8%の
スチレン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック
社製、P8702)を用いた以外は実施例1、2と同様にし
て各々実施例7、8の磁気記録シートを得た。
実施例9 実施例1で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブタジ
エン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が70%のスチ
レン・ブタジエン系ラテックス(旭化成社製、L−123
5)を用いた以外は実施例1と同様にして磁気記録シー
トを得た。
比較例1、2 実施例1、2のゲル含有量28%のスチレン・ブタジエ
ン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が85%のスチレ
ン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック社製、
SNX−4270)を用いた以外は実施例1、2と同様にして
各々比較例1、2の磁気記録シートを得た。
比較例3、4 実施例3、4で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブ
タジエン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が85%の
スチレン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック
社製、SNX−4270)を用いた以外は実施例3、4と同様
にして各々比較例3、4の磁気記録シートを得た。
実施例10 実施例1で用いた磁気層塗布紙Aの磁気層と反対面に
下記組成の熱転写受理層を固型塗布量10g/m2塗布し、10
5℃で乾燥した。
続いてスーパーカレンダー処理を行ない、磁気記録シ
ートを得た。
実施例11 実施例10の磁気層塗布紙Aの代わりに実施例2で用い
た磁気層塗布紙Bを用いた以外は実施例10と同様にして
磁気記録シートを得た。
実施例12、13 実施例3、4の感熱記録層の代わりに実施例10の熱転
写受理層を固型分塗布量10g/m2塗布し、105℃で乾燥し
た後、スーパーカレンダー処理を行ない、各々実施例1
2、13の磁気記録シートを得た。
実施例14 実施例10で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブタジ
エン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が70%のスチ
レン・ブタジエン系ラテックス(旭化成社製、L−123
5)を用いた以外は実施例10と同様にして磁気記録シー
トを得た。
比較例5 実施例10で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブタジ
エン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が85%のスチ
レン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック社
製、SNX−4270)を用いた以外は実施例10と同様にして
磁気記録シートを得た。
比較例6、7 実施例12、13で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブ
タジエン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が85%の
スチレン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック
社製、SNX−4270)を用いた以外は実施例12、13と同様
にして各々比較例6、7の磁気記録シートを得た。
実施例15 実施例1で用いた磁気層塗布紙Aの磁気層と反対面に
下記組成のインキジェット受理層を固型分塗布量10g/m2
塗布し、105℃で乾燥してスーパーカレンダー処理を行
ない、磁気記録シートを得た。
実施例16、17 実施例3、4の感熱記録層の代わりに実施例15のイン
キジェット受理層を固型分塗布量10g/m2塗布し、105℃
で乾燥した後、スーパーカレンダー処理を行ない各々実
施例16、17の磁気記録シートを得た。
実施例18 実施例15で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブタジ
エン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が70%のスチ
レン・ブタジエン系ラテックス(旭化成社製、L−123
5)を用いた以外は実施例15と同様にして磁気記録シー
トを得た。
比較例8 実施例15で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブタジ
エン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が85%のスチ
レン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック社
製、SNX−4270)を用いた以外は実施例15と同様にして
磁気記録シートを得た。
比較例9、10 実施例16、17で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブ
タジエン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が85%の
スチレン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック
社製、SNX−4270)を用いた以外は実施例16、17と同様
にして各々比較例8、9の磁気記録シートを得た。
実施例19 実施例1で用いた磁気塗布紙Aの磁気層と反対面に下
記組成の印刷インキ受理層を固型分塗布量10g/m2塗布
し、105℃で乾燥し、続いてスーパーカレンダー処理を
行ない、磁気記録シートを得た。
実施例20、21 実施例3、4で感熱記録層の代わりに実施例19の印刷
インキ受理層を固型分塗布量10g/m2塗布し、105℃で乾
燥し、続いてスーパーカレンダー処理を行ない、実施例
20、21の磁気記録シートを得た。
実施例22 実施例19で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブタジ
エン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が70%のスチ
レン・ブタジエン系ラテックス(旭化成社製、L−123
5)を用いた以外は実施例19と同様にして磁気記録シー
トを得た。
比較例11 実施例19で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブタジ
エン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が85%のスチ
レン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック社
製、SNX−4270)を用いた以外は実施例19と同様にして
磁気記録シートを得た。
比較例12、13 実施例20、21で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブ
タジエン系ラテックスの代わりに、ゲル含有量が85%の
スチレン・ブタジエン系ラテックス(住友ノーガタック
社製、SNX−4270)を用いた以外は実施例20、21と同様
にして比較例12、13の磁気記録シートを得た。
比較例14 実施例1で用いたゲル含有量28%のスチレン・ブタジ
エン系ラテックスを設けないで坪量160g/m2の基紙に直
接、磁気記録層を設け、それ以降は実施例1と同様にし
て磁気記録シートを得た。
実施例23 実施例1で用いた磁気記録層のスチレン・ブタジエン
系ラテックスのT2028(ゲル含有量28%)の代わりにSNX
−4270(ゲル含有量85%)を用いた以外は実施例1と同
様にして磁気記録シートを得た。
以上、実施例で及び比較例で得られた磁気記録シート
を以下の方法で評価し、結果を表1に示す。
(角型比) B−Hカーブトレーサーを使用し、磁気記録層の配向
方向の飽和磁束密度Bmと残留磁束密度Brを測定し、両者
の比Br/Bmを求め、角型比とした。数値の大きい方が磁
性粉の分散性が優れている。
(感熱記録層印字濃度) 感熱記録層に熱傾斜計(東洋精機製)で温度120℃、
圧力1kg/cm2、接触時間3secで印字し、それらの発色濃
度をマクベス濃度計で測定した。数値の大きい方が発色
性が高い。
(熱転写受理層の画質) 市販の溶融熱転写プリンターでインキシートから熱転
写インキを磁気記録紙の熱転写受理層に転写させ、印字
性を画線のカスレで評価した。3段階で評価し、○が優
れている、△が使用可能レベル、×が劣る事を示す。
(インキジェット受理層の画質) 市販のインキジェットプリンター(キャノン社製、A
−1210)でブラックインキで磁気記録シートのインキジ
ェット受理層に印字し、得られた画質を目視で評価し
た。○が優れている、△が使用可能レベル、×が劣る事
を示す。
(印刷インキ受理層の画質) 市販のオフセット印刷機によりブラックインキで磁気
記録シートの印刷インキ受理層に印刷し、得られた画質
を目視で評価した。○が優れている、△が使用可能レベ
ル、×が劣る事を示す。
(寸法安定性) 磁気記録シートをカードの大きさ(54mm×86mm)に切
断し、20℃65%RH1昼夜放置後の寸法を実測した後、20
℃、85%RH1昼夜放置後の寸法を実測し、20℃、85%RH
での寸法と20℃、65%RHでの寸法の差を20℃、65%RHで
の寸法でわり、100倍して伸び率(%)を出した。
(面のぼこつき) スーパーカレンダー処理前の磁気記録層、可視情報記
録層のぼこつきを評価した。○が目立たない、△がやや
目立つレベル、×が目立つ事を示す。○〜△は○と△の
中間を示す。
(G)発明の効果 本発明の磁気記録シートは寸法安定性が良好で、磁気
記録特性、可視情報記録特性が優れている事は明らかで
ある。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B42D 15/10 541 B41M 5/26 G11B 5/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維質基体の少なくとも片面にゲル含有量
    が5〜75%のスチレン・ブタジエン系ラテックス層が設
    けられ、該ラテックス層上に強磁性体粉末と水性バイン
    ダーを主成分とする磁気記録層が設けられ、該基体の他
    面に合成バインダー及び天然バインダーの少なくとも1
    種を含有する可視情報記録層が設けられたことを特徴と
    する磁気記録シート。
  2. 【請求項2】可視情報記録層が感熱記録層、熱転写受理
    層、インキジェット受理層、印刷インキ受理層、ドット
    プリンター受理層、静電記録受理層又は電子写真受理層
    であることを特徴とする請求項1の磁気記録シート。
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