JP2660654B2 - 磁気券シートの製造方法 - Google Patents

磁気券シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、買物カード、預貯金カ
ード、乗車券、回数券、馬券、金券等のプリペイドカー
ド等に用いられる磁気券シート、特に紙を支持体とする
磁気券シートの製造方法に関する。より詳細には、支持
体となる紙の片面または両面にプラスチックフィルムを
熱溶融押出ししてラミネート層を形成し、これにより環
境が変化してもカールが発生せず、かつ寸法安定性に優
れたものとするため、磁気記録再生装置内での走行性が
非常に良好な磁気券シートを提供するものである。更
に、本発明は支持体に紙を使用しているにもかかわら
ず、磁気記録層の均一性、表面平滑性が良好となり、磁
気記録特性がプラスチックフィルムを支持体とする磁気
記録媒体と同様な特性を示す磁気券シートを提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種磁気券カードの製造法は、
紙支持体としてコート紙や上質紙を用い、これにポリエ
チレン樹脂の如きプラスチック塗料を塗布するか、予め
別途製造されたプラスチックフィルムを紙自体に熱ロー
ルまたは接着剤により接着し、これに磁気記録層用塗料
を塗工し配向せしめ、必要により磁気記録層の上に保護
層を設けて磁気券シートを製造していた。しかしなが
ら、従来の磁気券シートの製造法では、紙支持体にラミ
ネートされたプラスチック層の表面に格別の処理が施し
ていないので、そのプラスチック層の表面平滑度は、ベ
ックの平滑度計で500秒/10cc以上であり、プラ
スチック層の上に磁気記録層用塗料を塗布したり、印字
記録用塗料を塗布する場合、前記各塗料の濡れ性不良に
よるはじきや塗工むらの発生等塗工性や接着性が十分な
ものではなかった。そのためプラスチック層の表面に予
めコロナ放電処理をして粗面化し、その表面に磁気記録
層用塗料を塗布したり、印字記録用塗料を塗布すること
が行なわれている。
【0003】但し、このコロナ放電処理を施す場合もな
お、磁気記録層用塗料を塗布したり、印字記録用塗料を
塗布したりするときに塗工性や接着性が悪く、不十分で
あった。すなわち、これらの磁気塗料や印字記録用塗料
を塗工する時に、塗工欠点が発生しやすく、前記塗膜と
プラスチック層の間の接着特性に問題があった。この塗
工欠点の発生を防止しようとする場合、塗工速度を低速
度にする必要があり生産性に問題を生ずるものであっ
た。また前記コロナ放電処理面は経時的にまたは加熱に
より特性劣化を来たし、塗膜とプラスチック層の間の接
着不良発生の危険性を内在するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る上記の実状に鑑みてなされたものである。すなわち本
発明はプラスチックフィルムの表面に磁気記録層用塗料
や印字記録用塗料を塗工する際に、プラスチック層の表
面と塗料の塗工層との接着性を高めることにより、塗工
欠点を減少し、かつ塗工速度を高めて生産性の向上を達
成し、かつ、製品の品質安定性の改善を行なうことを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために鋭意検討の結果なされたもので、その概
要は以下のとりである。請求項1の発明は紙支持体の
片面にTダイ押出法により溶融したプラスチックフィル
ムを押出し、ラミネートさせて支持体にプラスチックを
積層させるに際し、Tダイ押出法により溶融押出された
該プラスチックフィルムが固化する前に、予め表面を粗
面化処理した冷却ロールを圧接して、該プラスチックフ
ィルムの表面の平滑度をベック平滑度計で100秒/1
0cc〜500秒/10ccになるように粗面化し、つ
いで該粗面化したプラスチックフィルムの表面に磁気記
録層を設けることを特徴とする磁気券シートの製造方法
である。請求項2の発明は紙支持体の両面にTダイ押出
法により溶融したプラスチックフィルムを押出し、ラミ
ネートさせて支持体にプラスチックを積層させるに際
し、Tダイ押出法により溶融押出された該プラスチック
フィルムが固化する前に、予め表面を粗面化処理した冷
却ロールを圧接して、該プラスチックフィルムの表面の
平滑度をベック平滑度計で100秒/10cc〜500
秒/10ccになるように粗面化し、ついで該粗面化し
たプラスチックフィルムの一方の表面に磁気記録層を設
け、他方の表面に感熱記録層又は印字記録層を設けるこ
とを特徴とする磁気券シートの製造方法である。
【0006】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら説明する。
本発明でいうTダイ押出法によるプラスチックの熱溶融
押出法は他のフィルム又はシートとの積層体の製造法と
して知られているが、本発明はこの技術を応用して支持
体となる紙とプラスチックフィルムとの積層体を製造す
るものである。すなわち、Tダイ押出法について図1に
より説明すれば、紙支持体1をTダイ押出機2の出口に
送り、Tダイ押出機2より押出されてくる溶融プラスチ
ックフィルム3の表面に接するようにして、2台の冷却
ロール5および6間に送り込む。該ロールはその一方の
紙側に通常の平滑な表面の冷却ロール6を用い、プラス
チック側に表面を粗面加工した冷却ロール5を用い、両
者の間を通過するときにロール間でニップして紙支持体
1とプラスチックフィルム3とを圧着冷却してラミネー
ト紙4を得る。
【0007】上記図1は紙支持体の片面にプラスチック
フィルムを積層させる場合について説明したが、紙支持
体の両面にプラスチックフィルムを積層させる場合には
Tダイ押出機とロール対を連続して配置するか、Tダイ
押出機の溶融押出されるプラスチックフィルムを2枚平
行させて押出し、その間に紙支持体を送り込み、表面を
粗面加工した冷却ロールの一対によりサンドウィッチ状
にしてラミネート紙を得ることができる。上記の方法に
より得られたラミネート紙のプラスチックフィルムの表
面の平滑度はベックの平滑度計で100秒/10cc〜
500秒/10ccになるようにコントロールされる。
なお、本発明においては粗面化したプラスチック層の表
面に更にコロナ放電処理を施してもよい。
【0008】次に本発明で用いられる各種材料等につい
て詳細に説明する。本発明で用いられるTダイ溶融押出
用プラスチックとしては、ポリエチレン,エチレン−酢
酸ビニル共重合体,エチレン−アクリル酸共重合体,エ
チレンプロピレン共重合体,ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂が好ましいがこれに限られない。又押出
フィルムの厚さは5〜20μmである。上記プラスチッ
クフィルムの表面に形成する磁気記録層は、磁性粉をポ
リエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、
スチレン−ブタジエン共重合体樹脂等の結着剤中に均一
に分散した塗料またはインクを塗布または印刷すること
により形成される。磁性粉としては、γ−Fe2 3
バリウムフェライト,ストロンチウムフェライトのよう
な保磁力が1500〜5000エルステッドの高磁力材
料の適用が好ましい。
【0009】本発明で磁気券シートを構成する感熱記録
層は、下記に述べる無色または淡色のロイコ染料、酸性
物質および結着剤を組合わせて配合したものが使用され
る。 ロイコ染料: クリスタルバイオレットラクトン,3−インドリノ−3
−p−ジメチルアミノフェニル−6−ジメチルアミノフ
タリッド,3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン,3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−t−ブチル
フルオラン,3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン,3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−p−ブチルアニリノフルオラン,3−シクロヘキシ
ルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン,3
−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン,
3−ピペリジノ−6−メチル−7−トルイジノフルオラ
ン,3−ピロリジノ−6メチル−7−(p−トル
ノ)フルオラン,3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン,3−N−メチルシクロヘキシルアミ
ノフルオラン,3−ジエチルアミノ−7−(n−トリフ
ルオロメチルアニリノ)フルオランがある。
【0010】酸性物質: 4−フェニルフェノール、4−t−ブチルフェノール、
4−ヒドロキシアセトフェノン、α−ナフトール、β−
ナフトール、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、2,
2′−メチレンビス(4−クロロフェノール)、2,
2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ベン
ジル−4−ヒドロキシベンゾエート、4,4′−イソプ
ロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4′−
エチレンビス(2−メチルフェノール)、1,1′−ビ
ス(4′−ヒドロキシフェニル)、シクロヘキサン、
4,4′−イソプロピリデンジフェノール、4,4′−
シクロヘキシリデンビス(2−イソプロピルフェノー
ル)、ノボラック型フェノール樹脂、3−5−ジ−α−
メチルベンジルサルチ酸、4−ヒドロキシ安息香酸エ
ステル類。
【0011】結着剤:カゼイン、ゼラチン、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、変性
ポリビニルアルコール、澱粉、変性澱粉、イソブチレン
−無水マレイン酸共重合体、ジイソブチレン−無水マレ
イン酸共重合体、ポリアクリルアマイド、変性ポリアク
リルアマイド、カルボキシメチルセルロース、ポリ酢酸
ビニル、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレンブタジエン共重
合体。更に必要に応じて、上記のロイコ染料、酸性物
質、結着剤とで形成される感熱記録層中には他の添加
剤、例えば脂肪酸アマイド、白色顔料が添加される。な
お、本発明でいう感熱記録層にはロイコ染料発色系以外
の感熱材料、例えばジアゾ発色材料等も適用することが
可能である。また、本発明の磁気券シートを構成する磁
気記録層には、該層の平滑性や耐磨耗性を向上する目的
で、また、感熱記録層には保存安定性や耐薬品性を向上
する目的で、該記録層の上に必要に応じて以下に述べる
保護層が設けられる。
【0012】本発明の保護層に使用される材料は各種の
水溶性樹脂又は有機溶剤可溶性樹脂が挙げられる。この
場合の水溶性樹脂としてはポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、変性ポリビニルアルコール、ポリア
クリルアマイド、変性ポリアクリルアマイド、カルボキ
シルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
がある。一方、有機溶剤可溶性樹脂としては、ニトロセ
ルロース、ポリウレタン、ポリエステル、塩ビ・酢ビ共
重合体、アクリル系樹脂等が適用しうる。又、該保護層
には更に必要に応じて、例えば脂肪酸金属塩、ワック
ス、白色顔料、耐水化剤が添加される。なお、本発明に
於いて、保護層を感熱記録層の上に設ける場合には、ロ
イコ染料の不要な発色を防止するために水溶性樹脂であ
ることが好ましい。
【0013】次に本発明でいう印字記録層とは、磁気券
シートとして必要な例えば注意書きとか美観を出すため
の絵柄模様を印刷するものであり、顔料と高分子結着剤
およびその他の添加剤とからなる。顔料としては、例え
ばシリカ、クレー、マイカ、タルク、カオリン、ケイソ
ウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、アルミナ、
酸化亜鉛、リトポン、サチンホワイト等の従来使用され
ている充填材料、有機もしくは無機の着色顔料等が挙げ
られるが、特にこれらに限定されるものではない。な
お、これらの中でも、インク吸収性に優れているシリカ
が特に好ましく用いることができる。
【0014】又、高分子結着剤としては、例えば、アク
リル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ス
チレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアルコール系樹
脂、水溶性ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、その他のビニル系樹脂、アミド系樹脂、酸
化でんぷん、カゼイン、ポリエチレンオキサイド、ポリ
ビニルピロリドン、シリコーン系樹脂、ロジン変性マレ
イン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、アルキド樹
脂、クマロン−インデン樹脂等が挙げられ、単独あるい
はこれらを2種以上組み合わせて用いることができる。
なお、これらの中でも、結晶セルロースとのブレンド
性、記録画像の鮮明性等から、ポリビニルアルコール系
樹脂、水溶性ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピ
ロリドンが特に好ましく用いられる。また、その他の添
加剤としては、耐水性の向上やインクのニジミを防止す
るためにメラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムア
ルデヒド樹脂、グリオキザール、炭酸ジルコニウムアン
モニウム等の耐水化剤を配合することができ、更に、記
録シートの生産性、記録特性、あるいは保存安定性等を
より高めるために、分散剤、蛍光染料、PH調整剤、消
泡剤、潤滑剤、防腐剤等の各種添加剤を印字記録層に配
合させることもできる。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき詳述する。尚、
部とあるのは全て重量部である。 実施例1 厚さ190μmの上質紙の片面に図1に示した方法によ
り、ポリエチレン(昭和電工社製、商品名ショウレック
スL133K)をTダイ押出して厚さ13μmのプラス
チックフィルム層を形成した。その際Tダイより溶融押
出されたプラスチックフィルムが固化する前に、表面を
JIS B0601に規定される最大高さ(Rmax)
が6μmに粗面加工した冷却ロールを前記プラスチック
フィルム層の表面に圧接して積層した。その結果該プラ
スチックフィルムの表面のベック平滑度は300秒/1
0ccであった。次に前記プラスチックフィルムの表面
に下記の配合組成からなる磁気記録層用塗料を塗工速度
50m/分にて塗布し、本発明による磁気券シートを作
成した。 ・バリウムフェライト(保磁力 2,750Oe) 100部 ・ポリエステル樹脂(東洋紡社製バイロン200) 40部 ・カーボンブラック 5部 ・レシチン 2部 ・メチルエチルケトン 330部
【0016】その結果、プラスチックフィルムの表面へ
の磁気記録層用塗料の塗工性は良好で、はじきの発生等
塗工むらもなく、JIS P8129に規定される表面
強度ワックス法の評価によりフィルムと磁気記録層との
接着性も良好なものであることを確認した。また磁気切
符用磁気記録、再生装置を用いて100CPIの記録密
度で記録、再生を行なった結果、全く問題ないことを確
認した。
【0017】実施例2 Tダイ押出機に供給するプラスチック材料としてポリプ
ロピレン(チッソ社製商品名F8090)を使用した以
外は全て実施例1と同様にして本発明による磁気券シー
トを作成した。その結果、磁気記録層用塗料の塗工性は
全く問題ないものであり、JIS P8129に規定さ
れる表面強度ワックス法による接着性の試験によっても
プラスチックフィルムと磁気記録層の表面の接着性が良
好であることを確認した。また磁気切符用磁気記録、再
生装置を用いて100CPIの記録密度で記録、再生を
行なった結果、全く問題ないことを確認した。
【0018】実施例3 厚さ190μmの上質紙の両面に図1に示すTダイ押出
機を2回繰り返し使用してポリエチレン(昭和電工社製
商品名ショウレックスL133K)をTダイ押出して
厚さ13μmのプラスチック層を支持体の両面に形成し
た。その際使用した冷却ロールの表面粗さはJIS B
0601に規定される最大高さ(Rmax)が7μmで
あった。その結果両面のプラスチック層のベック平滑度
は350秒/10ccであった。次に一方のプラスチッ
ク層の表面に実施例1にて使用した感熱記録層用塗料を
50m/分にて塗布し、もう一方の面に下記配合からな
るロイコ染料型感熱記録層用塗料を塗布し、本発明によ
る磁気券シートを得た。
【0019】 〔感熱記録用塗料組成〕 〔A液〕 ・3−N−メチルシクロヘキシルアミノ−6− メチル−7−アニリノフルオラン ……… 10部 ・ポリビニルアルコール(10%溶解液) ……… 10部 ・水 ……… 10部 〔B液〕 ・ビスフェノールA ……… 20部 ・炭酸カルシウム ……… 20部 ・ポリビニルアルコール(10%水溶液) ……… 10部 ・水 ……… 50部 上記のA液とB液とをそれぞれボールミルで24時間分
散した後、下記の配合にてロイコ感熱塗料とした。 ・A液 ……… 5部 ・B液 ……… 40部 ・ステアリン酸アマイド(20%懸濁液) ……… 5部 ・イソブチレン−無水マレイン酸共重合体 ……… 15部 その結果、磁気記録用塗料および感熱記録層用塗料の塗
工性ははじき等の発生もなく極めて良好であった。ま
た、得られた磁気券シートに対して磁気切符用磁気記
録、再生装置による記録再生試験および6ドット/mm
の感熱印字ヘッドを持つ印字装置による感熱記録を行な
ったところ、いずれも十分な実用特性を有することが確
認された。
【0020】比較例1 実施例1におけるTダイ押出装置の2本の冷却ロールを
何れも鏡面のものを使用した以外は、実施例1と同様に
して比較のための磁気券シートを作成した。なお、その
際のプラスチック層の表面のベック平滑度は650秒/
10ccであった。その結果、磁気記録層には塗工むら
によるはじきが発生し、磁気券シートとして実用上極め
て問題のあることを確認した。
【0021】以上のように本発明の製造方法によれば磁
気塗工、印字層塗工において塗工性が向上し、塗工スピ
ードが速くても塗工欠点の無い、また塗膜接着性の良好
な磁気券シートを得ることが可能となるこが確認され
た。またこのようにして得られた磁気券シートの磁気特
性、印字特性は実用上全く問題の無いものであった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の磁気券シー
トの製造方法は、紙支持体とプラスチックフィルムをT
ダイ押出法でラミネートし、プラスチックが冷却固化す
る前に粗面加工した冷却ロールで圧接するので、これに
磁気記録層、感熱記録層または印字記録層を設けた場合
に層間接着性がよく、塗工欠点の生じない磁気券シート
を生産能率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTダイ押出法を示す斜視図。
【符号の説明】
1 紙支持体 2 Tダイ押出機 3 溶融プラスチックフィルム 4 ラミネート紙 5 表面を粗面化加工した冷却ロール 6 平滑な表面の冷却ロール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙支持体の片面にTダイ押出法により溶
    融したプラスチックフィルムを押出し、ラミネートさせ
    て支持体にプラスチックを積層させるに際し、Tダイ押
    出法により溶融押出された該プラスチックフィルムが固
    化する前に、予め表面を粗面化処理した冷却ロールを圧
    接して、該プラスチックフィルムの表面の平滑度をベッ
    ク平滑度計で100秒/10cc〜500秒/10cc
    になるように粗面化し、ついで該粗面化したプラスチッ
    クフィルムの表面に磁気記録層を設けることを特徴とす
    る磁気券シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 紙支持体の両面にTダイ押出法により溶
    融したプラスチックフィルムを押出し、ラミネートさせ
    て支持体にプラスチックを積層させるに際し、Tダイ押
    出法により溶融押出された該プラスチックフィルムが固
    化する前に、予め表面を粗面化処理した冷却ロールを圧
    接して、該プラスチックフィルムの表面の平滑度をベッ
    ク平滑度計で100秒/10cc〜500秒/10cc
    になるように粗面化し、ついで該粗面化したプラスチッ
    クフィルムの一方の表面に磁気記録層を設け、他方の表
    面に感熱記録層又は印字記録層を設けることを特徴とす
    る磁気券シートの製造方法。
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