JP2843498B2 - 物品の搬送装置 - Google Patents

物品の搬送装置

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JP2843498B2
JP2843498B2 JP6081653A JP8165394A JP2843498B2 JP 2843498 B2 JP2843498 B2 JP 2843498B2 JP 6081653 A JP6081653 A JP 6081653A JP 8165394 A JP8165394 A JP 8165394A JP 2843498 B2 JP2843498 B2 JP 2843498B2
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floor
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泰夫 常見
功 平松
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OOBAYASHIGUMI KK
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FUJI SHARYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高層化された建物等
において、ゴミや郵便物等の物品を収集して搬送するた
めの搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オフィスビル等の高層ビルにおいては、
各階フロアから各種の紙ゴミやビン・缶類、その他の可
燃ゴミ、不燃ゴミ等の多種類のゴミが排出されるが、こ
れらのゴミは種類別に分別して収集搬送する必要があ
る。
【0003】また、高層ビル等において郵便物や宅配物
等のメールを処理するためには、各階フロアと最下階等
に設けたメール集配設備との間で、効率よくメールを搬
送するための方法が求められる。
【0004】従来、高層ビル等においてゴミなどの物品
を搬送する方法としては、図18に示すように、建物の
内部に、ケージ101が昇降する上下方向の搬送通路1
00を設け、建物の各階フロアに設けた出入口102
に、ゴミ等を種類別に収集した複数の搬送ボックス10
3を収集し、その各搬送ボックス103をケージ101
を用いて最下階フロアに設けた集配設備に搬送する方法
がとられている。
【0005】また、従来のゴミ等を分別貯留する集配設
備は、図19に示すように、通路100の出入口102
の前側に、往路用の移送コンベヤ104と復路用の移送
コンベヤ105とを並列して配置し、その往路側の移送
コンベヤ104に、ゴミを種類別に収集する複数の貯留
装置106、107を接続している。
【0006】また、両移送コンベヤ104、105の端
部を中間コンベヤ108で接続し、出入口102から搬
出された搬送ボックス103を、移送コンベヤ104を
用いて各貯留装置106、107に分配輸送し、その各
貯留装置へゴミを排出した空の搬送ボックス103を、
中間コンベヤ108と復路用の移送コンベヤ105に循
環させて出入口102の位置に戻すようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法では、ケージ101に搬送ボックス103を出入り
させる際、各階フロアごとに多数の搬送ボックス103
を縦列した状態で配列させる必要があるため、広い待機
スペースが必要となり、建物内の省スペース化を図る上
で障害になる不具合がある。
【0008】特に、最下階フロアの集配設備において
は、ボックスを循環移動させる必要から往路用と復路用
の複数の移送コンベヤ104、105を並列して配置す
るために、極めて広い設置スペースが必要となり、建物
の最下階フロアの大部分が物品の集配場所で占められる
場合もある。
【0009】また、従来のように、搬送ボックス103
をケージ101の昇降ごとに1個ずつ搬送する方法で
は、多数のボックス103をケージ101に積卸しする
ために長い時間がかかり、加えて、ケージ101を各階
フロアと集配設備の間で多数回往復動させる必要がある
ため、搬送効率が悪い問題がある。
【0010】そこで、この発明は、上記の問題を解決
し、物品の搬送に必要なスペースを出来るだけ小さく
し、ケージの昇降により多種類の物品を効率よく搬送す
ることができる搬送装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するため、建物を上下に貫通する通路ケージを
昇降可能に設け、通路の側面建物の階フロアに対応
して開閉可能な複数の出入口を設け、ケージの内部に、
物品搬送用のボックスをケージと各出入口の間で水平方
向にスライド形式の移載テーブルで受け渡しする複数の
ボックス移載装置を上下に積層して設けてボックスを通
路の両側面の出入口方向に移載できるようにし、各出入
口に設置したボックスマガジン複数のボックス収納棚
を上下に積層して設け、この各ボックス収納棚の積層間
隔と各ボックス移載装置の積層間隔を一致させ、ケージ
にその内部の各ボックス移載装置をケージに対して独立
して上下動させる昇降装置を設けて成る物品の搬送装置
の構成としたのである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】上記の構においては、ケージを各階フロアの
出入口に向き合う位置に停止させると、ケージ内部の各
ボックス移載装置とボックスマガジンの各収納棚が同じ
高さレベルで向かい合うため、その状態で複数のボック
ス移載装置と収納棚との間で同時又は連続してボックス
を受け渡しする。ケージは、各移載装置に複数のボック
スを収納した状態で昇降させ、各階フロアと最下階の集
配場所との間でボックスを受け渡しする。
【0017】ージの内部や通路の出入口のボックスマ
ガジンに複数のボックスを積層して収納し、このた
め、出入口におけるボックスマガジンの待機スペースや
受渡しのためのスペース小さくてよい。また、ケージ
と出入口間のボックス受渡しケージを同一位置に停止
させた状態で連続して行ない、ケージの昇降により同時
に複数のボックスを搬送する
【0018】
【0019】
【0020】
【実施例】図1乃至図14は、高層ビルにおけるゴミと
郵便物等の搬送にこの発明を実施した例を示している。
【0021】図において、Aは高層ビル等の建物、C
は、建物Aの最下階フロアBnに設けた物品の集配設備
であり、その建物Aの各階フロアB1 、B2 、……、B
nを、搬送用の通路1が上下方向に貫通している。
【0022】この通路1の上端には、巻上機などのケー
ジ昇降用の駆動装置3が設置され、その駆動装置3から
延びたワイヤロープ4にケージ2が吊り下げられてい
る。
【0023】上記ケージ2は、両側面に扉5で開閉され
る開口を有し、内部に、ボックスの受け渡し装置6が設
置されている。この受け渡し装置6は、上下に3層に積
層したボックス移載装置7a、7b、7cと、その各移
載装置7a、7b、7cを一定の間隔で支持する支持台
8と、この支持台8を昇降させる昇降機構9とから成
り、昇降機構9の作動により、3層のボックス移載装置
7a、7b、7cが一体で昇降するようになっている。
【0024】上記ボックス移載装置7a、7b、7c
は、図3乃至図5に示すように、支持台8に固定される
基台10の上に、中間テーブル11と移載テーブル12
を水平方向にスライド可能に取付け、基台10と移載テ
ーブル12の前後端を、それぞれ中間テーブル11の前
後のスプロケット13、13に掛け回したチェーン1
4、14により接続している。
【0025】また、基台10の前後に、モータ15と連
結するピニオンギヤ16、17を取付け、この各ピニオ
ンギヤ16、17に、中間テーブル11の下面に設けた
ラックギヤ18が噛み合うようにしている。
【0026】上記の装置では、ピニオンギヤ16、17
とラックギヤ18の噛み合いにより中間テーブル11が
基台10に対してスライドすると、各チェーン14、1
4の引張り作用によって移載テーブル12が中間テーブ
ル11に対してスライドし、移載テーブル12が基台1
0に対して中間テーブル11のほぼ2倍のストロークで
水平移動する。この場合、モータ15の正逆転によりピ
ニオンギヤ16、17の回転方向を切換えることによっ
て、移載テーブル12が左右の両方向にスライドし、ケ
ージ2の両側の開口から外側に突出するようになってい
る。
【0027】ボックス移載装置の昇降機構9は、上下に
立設した対の案内レール19、19に、支持台8の両側
に取付けたガイドローラ20を嵌合させ、支持台8に連
結した吊り上げ用のチェーン21をケージ2下部のモー
タ22により駆動しており、このモータ22の駆動によ
り、ケージ2の昇降とは独立して3個のボックス移載装
置7a、7b、7cが昇降する。
【0028】上記通路1の両側面には、図1に示すよう
に、建物Aの各階フロアB1 、B2、……、Bn に対応
して扉23で開閉される出入口24、25が形成され、
その各出入口24、25の前側に、それぞれ物品搬送用
のボックスを収納するボックスマガジン26、27と2
8、29が設置されている。
【0029】この場合、図1において、左側の出入口2
4に設置されるボックスマガジン26、27は、ゴミ収
集用のゴミボックス30を受けるマガジンとされ、右側
の出入口25に設置されるボックスマガジン28、29
は、郵便物や宅配物等を収集するメールボックス31を
受けるためのマガジンとされている。
【0030】上記ゴミボックス用のボックスマガジン2
6、27において、最下階フロアBn 以外の各階フロア
1 、B2 、……に設置されるボックスマガジン26
は、図3及び図6に示すように、走行輪を備えるケース
32の内部に、上下方向の対の案内レール33、33を
設け、その両案内レール33、33の間に、上下3段の
収納棚34a、34b、34cを取付けている。この各
収納棚において、上段と中段の収納棚34a、34b
は、ガイドローラ35によって案内レール33、33上
を上下動可能に取付けられ、上段の収納棚34aに、モ
ータ36と連結した昇降用チェーン37が連結してい
る。
【0031】また、中段の収納棚34bの両側から延び
る連結板38に上下方向の長孔39を形成し、この長孔
39を、上段の収納棚34aに設けたピン40に移動可
能に嵌合させており、上段の収納棚34aが一定量以上
上昇すると、連結板38の長孔39とピン40が係合
し、中段の収納棚34bが共に上昇するようになってい
る。
【0032】この場合、長孔39とピン40が係合する
ストロークは、ケージ2内部における各ボックス移載装
置7a、7b、7cの上下の間隔と同じ大きさに設定さ
れ、図6に実線で示すように上段の収納棚34aが上限
位置まで上昇した場合、各収納棚34a、34b、34
cの間隔とケージ2の各ボックス移載装置7a、7b、
7cの間隔とが互いに一致するように設定されている。
【0033】上記各収納棚34a、34b、34cは、
図6に示すように、上面の両側にゴミボックス30を水
平に受ける受け部41、41を設け、その受け部41、
41の間に凹所42を設けており、この凹所42に、各
ボックス移載装置7a、7b、7cの移載テーブル12
や、ボックスの積込みに用いられるフォークリフトのフ
ォーク等が入り込むようになっている。
【0034】また、通路1の右側の出入口25におい
て、最下階フロア以外の各階フロアB1 、B2 、……に
設置されるメールボックス用のボックスマガジン28
は、図3に示すように、支持台43に上下2段の収納棚
44、45を固定状態に取付け、その各収納棚44、4
5の高さ間隔を、ケージ2における中段と下段のボック
ス移載装置7b、7c間の高さ間隔と同じに設定してい
る。
【0035】一方、建物Aの最下階フロアBn の出入口
24に設置されるゴミボックス用のボックスマガジン2
7は、図7及び図8に示すように、支持台46に、ケー
ジ2内部の各ボックス移載装置7a、7b、7c間の高
さ間隔と同じ間隔で上下2段の収納棚47、48を設
け、この各収納棚47、48にそれぞれチェーンコンベ
ヤ49、50を取付けて構成されている。
【0036】上記各チェーンコンベヤ49、50は、図
8に示すように、平行に対向する2本のチェーン51、
51と駆動用のモータ52を備えており、各ボックス移
載装置7a、7b、7cの移載テーブル12をチェーン
51、51の間に延ばし、その状態で各ボックス移載装
置をチェーンコンベヤ49、50の上面に対して上下動
させることにより、ゴミボックス30をチェーン51、
51に対して受け渡しできるようになっている。
【0037】上記ボックスマガジン27の側方には、図
9に示すように、ゴミを種類別に分別して貯留するゴミ
集配設備C1 が設置されるが、このゴミ集配設備C
1 は、複数のゴミ貯留装置53、54と、その各ゴミ貯
留装置53、54とボックスマガジン27の間を連結す
る上下2段の移送コンベヤ55、56とから構成されて
いる。
【0038】上記移送コンベヤ55、56は、図7に示
すように各チェーンコンベヤ49、50と同じ高さ位置
で上下に積層して設置されており、下段の移送コンベヤ
55が往路用に、上段の移送コンベヤ56が復路用にな
っている。
【0039】また、上記両移送コンベヤ55、56の端
部には、下段の移送コンベヤ55のゴミボックス30を
上段の移送コンベヤ56に移し替えるためのボックス昇
降装置57を設けている。
【0040】このボックス昇降装置57は、図10及び
図11に示すように、上下方向の対の案内支柱58、5
8に、ガイドローラ59を介してコンベヤ支持台60を
昇降可能に取付け、その支持台60を、モータ61に連
結したチェーン62により上下に駆動している。また、
コンベヤ支持台60の上面にベルトコンベヤ63を設
け、そのベルトコンベヤ63をモータ内蔵したローラ6
4により回転駆動することにより、各移送コンベヤ5
5、56とコンベヤ支持台60の間でゴミボックス30
が受け渡しするようにしている。
【0041】上記往路用となる下段の移送コンベヤ55
は、図9及び図12に示すように、複数の回動用コンベ
ヤ65と、その各回動用コンベヤ65を連結する複数の
直進用コンベヤ66とから形成され、各回動用コンベヤ
65に、それぞれゴミ貯留装置53、54と連結する引
込み用コンベヤ67が接続されている。
【0042】上記回動用コンベヤ65は、図12及び図
13に示すように、複数のローラ68で支持された回転
テーブル69の上にローラコンベヤ70を設け、回転テ
ーブル69の下面に取付けた軸71に、モータ72と連
結するスプロケット73を設けて形成され、回転テーブ
ル69が回動することにより、直進用コンベヤ66と引
込み用コンベヤ67の間でゴミボックス30を90°方
向に方向転換させる。
【0043】上記ゴミ貯留装置53、54は、例えば、
前側の貯留装置53を紙ゴミ等を圧縮して貯留する容器
とし、後側の各貯留装置54を空缶やビン類等のゴミを
種類別に分けて収納する容器としており、各貯留装置5
3、54の前側にボックス反転装置74を設け、引込み
用コンベヤ67上のゴミボックス30を上昇・反転させ
てゴミを各貯留装置53、54へ排出するようになって
いる。
【0044】図7及び図8に示すように、最下階フロア
Bn の右側出入口25に設置されるメールボックス用の
ボックスマガジン29は、左側出入口24のボックスマ
ガジン27と同様に、支持台75に設けた上下2段の収
納棚76a、76bにそれぞれチェーンコンベヤ77、
78を取付けて形成されており、このボックスマガジン
29の側方にメールの集配設備C2 が接続している。
【0045】このメール集配設備C2 は、図1、図2及
び図14に示すように、メールを発信するための発信用
仕分箱79と、受信するための受信用仕分箱80と、そ
の各仕分け箱79、80とボックスマガジン29の間で
メールボックス31を搬送する移送コンベヤ81、8
2、及びその両移送コンベヤ81、82の間でボックス
を移し替えるボックス昇降装置83とから構成されてい
る。
【0046】上記移送コンベヤ81、82は、上下2段
に積層して設置され、その高さ間隔をボックスマガジン
29の各チェーンコンベヤ77、78の高さ間隔に一致
させている。
【0047】また、発信用及び受信用仕分箱79、80
は、図14に示すように、外箱84の内部を複数のメー
ル収容室85で区分けし、その各メール収容室85の前
後面に、それぞれ回動式の蓋板86、87で開閉される
開口88、89を設けている。また、発信用仕分箱79
の前側には、上段の移送コンベヤ81にメールボックス
31を受け渡しするための作業者の踏み台90を設けて
いる。
【0048】上記ゴミボックス30は、側面にバーコー
ドなどの固有の情報を備えた識別シートが貼付けられ、
また、メールボックス31の側面にはポケットを設け、
そのポケットに、バーコード等を備えた識別カードが着
脱自在に挿入されるようになっている。
【0049】この識別シートや識別カードに付与された
情報は、各ボックス30、31が所属する階フロア
1 、B2 、……や、ボックス内部に収集されるゴミの
種類等の識別に利用され、通路1の各出入口24、25
や、ゴミ集配設備C1 の往路用移送コンベヤ55におけ
る各回動用コンベヤ65の近傍に、識別シートや識別カ
ードの情報を読み取る読取り装置(図示略)が設置され
ている。
【0050】また、これら各読取り装置で読み取られた
識別情報は、搬送装置の制御装置(図示略)に入力さ
れ、この制御装置は、その情報の内容に基づいて、各ボ
ックス30、31に指定された階フロアB1 、B2 、…
…までケージ2を昇降させたり、指定されたゴミ種類の
貯留装置53、54に連結する回動用コンベヤ69の位
置でゴミボックス30を停止させるようにプログラミン
グされている。
【0051】実施例の搬送装置は上記のような構造であ
り、次に、その装置を用いた搬送作業について説明す
る。ゴミの収集と搬送は、建物Aの各階フロアB1 、B
2 、……において、複数のゴミボックス30に紙ゴミや
空缶などのゴミを種類別に収集し、そのゴミボックス3
0を出入口24のボックスマガジン26に収納する。
【0052】この場合、ボックスマガジン26の各収納
棚34a、34b、34cは、予め図6に鎖線で示すよ
うに下側に重なり合った状態で降下させておき、上段の
収納棚34aにボックス30を載せた後、その収納棚3
4aを上昇させて中段の収納棚34bにボックスを入れ
る。次に、両収納棚34a、34bを共に上昇させて、
下段の収納棚34cにボックスを収納し、ボックスマガ
ジン26を満載するようにする。
【0053】ボックスマガジン26がゴミボックス30
で満載すると、ケージ2を呼び出し、出入口24の位置
にケージ2を停止させる。このとき、ケージ2内部の昇
降機構9を下降した位置におき、ケージが停止した状態
で各ボックス移載装置7a、7b、7cの移載テーブル
12が、ボックスマガジン26の各収納棚34a、34
b、34cの凹所42に向かい合うように設定する。
【0054】ケージ2が停止すると、各ボックス移載装
置7a、7b、7cの移載テーブル12を同時にスライ
ドさせ、各収納棚34a、34b、34cの凹所42へ
各移載テーブル12を入り込ませる。次に、ケージ2内
部の昇降機構9を作動し、各ボックス移載装置を同時に
所定量上昇させる。これにより、各収納棚のゴミボック
ス30が各ボックス移載装置の移載テーブル12の上で
受けられるため、各移載テーブル12をケージ2内部に
引き込み、ゴミボックス30をケージ2に収納する。
【0055】次に、ゴミをゴミ集配設備C1 に収集する
には、図15(a)に示すようにケージ2を最下階フロ
アBn まで降下させ、上段のボックス移載装置7aとボ
ックスマガジン27の下段の収納棚48が向き合う位置
でケージ2を停止させる。
【0056】この状態では、ケージ2内部の昇降機構9
が上昇位置にあるため、ボックス移載装置7aは収納棚
48より若干上側の位置にあり、また、ボックスマガジ
ン27の上段の収納棚47には空のゴミボックス30’
が載った状態にある。
【0057】ボックスの受け渡しは、先ず、図15
(a)のようにボックス移載装置7aの移載テーブル1
2を収納棚48の上側にスライドさせ、次に、図15
(b)のようにボックス移載装置7aを収納棚48の下
側まで下降させてゴミ満載のゴミボックス30を収納棚
48に受け渡す。このゴミボックス30は、収納棚48
のチェーンコンベヤ50の駆動により移送コンベヤ55
に送り出される。
【0058】ついで、図15(c)のように、ボックス
移載装置7aの移載テーブル12を引き出したままケー
ジ2を上昇させ、その移載テーブル12を下段の収納棚
48に挿通させて上段の収納棚47の下方まで接近させ
た後、ケージ内部の昇降機構9を上昇位置まで上昇させ
て移載テーブル12を上段の収納棚47の上側位置まで
上昇させる。これにより、収納棚47から移載テーブル
12の上に空のゴミボックス30’が受け渡されるた
め、次に移載テーブル12をケージ2内に引き込んでご
みボックス30’を収納する。
【0059】また、この状態では、ケージ1の中段のボ
ックス移載装置7bが、ボックスマガジン27の下段の
収納棚48の若干上側位置に向き合った位置にあるた
め、そのままボックス移載装置7bの移載テーブル12
を外側に引き出すことにより、収納棚48の上へゴミ満
載のゴミボックス30を移動させることができる。
【0060】次に、上記と同様の作動を繰り返して中段
のボックス移載装置7bに空のゴミボックスを入れ換
え、ついで、同じ方法で下段のボックス移載装置7cに
対してゴミ満載のボックスと空のゴミボックスの入れ換
えを行なう。
【0061】また、図15(b)において、下段の移送
コンベヤ55に受け渡されたゴミ満載のゴミボックス3
0は、直進用コンベヤ66と回動用コンベヤ65を通っ
て搬送され、ボックス内部のゴミを貯留する貯留装置5
3、54の接続位置に来た時点で、回動用コンベヤ65
から引込み用コンベヤ67に移し替えられる。そして、
このゴミボックス30は、ボックス反転装置74により
上昇・反転され、内部のゴミが各ゴミ貯留装置53、5
4に排出される。
【0062】このゴミを排出した空のゴミボックスは、
再び下段の移送コンベヤ55に戻され、ボックス昇降装
置57により上段の移送コンベヤ56に移し替えられた
後、その移送コンベヤ56によってボックスマガジン2
7の上段の収納棚47に戻される。
【0063】一方、建物の各階フロアB1 、B2 、……
から郵便物や宅配物などのメールを発信する場合は、図
16(a)に示すように、ケージ2における中段のボッ
クス移載装置7bの移載テーブル12を、ゴミ搬送の場
合とは逆方向にスライドさせ、各階フロアの出入口25
に設けたボックスマガジン28の上段の収納棚44か
ら、発信物の入ったメールボックス31をケージ2内部
に受け取る。
【0064】次に、ケージ2を最下階フロアBn まで下
降させ、上記メールボックス31をボックスマガジン2
9の上段の収納棚76aに受け渡し、上側の移送コンベ
ヤ81を用いて発信用仕分箱79の前側まで移動させ
る。
【0065】ついで、作業者がメールボックス31内部
の郵便物等を、その発信先に基づいて発信用仕分箱79
の各収容室85に仕分けする。また、メールボックス3
1のポケットに挿入した識別カードを取外し、空のメー
ルボックス31’をボックス昇降装置83を介して復路
用となる下側の移送コンベヤ82に移動させる。
【0066】この下側の移送コンベヤ82に移し替えら
れた空のメールボックス31’には、受信用仕分箱80
の位置において、各階フロアごとに区分けされた受信郵
便物等が投入され、同時に搬送先の階フロアに対応した
識別カードがポケットに挿入され、その状態でボックス
マガジン29の下段の収納棚76bに送られる。
【0067】この収納棚76bに送られたメールボック
ス31は、図17(a)に示すように、ケージ2の下段
のボックス移載装置7cに受け渡され、図17(b)の
ように識別コードの情報に基づいて指定された階フロア
まで搬送される。ついで、図17(c)のように、ケー
ジ2の内部から階フロアの出入口25に設置されたボッ
クスマガジン28の下段の収納棚45にメールボックス
31が受け渡され、その階フロアの所要部署に郵便物等
が配られる。
【0068】なお、上記の実施例では、ケージ2内部に
3段のボックス移載装置を設け、出入口24に設置した
ゴミボックス用のボックスマガジン26も3段の収納棚
を設けたが、このボックス移載装置や収納棚を上下に4
段以上で積層させてもよい。また、上記の4段以上の積
層に応じて、最終階フロアBn に設けたボックスマガジ
ン27、29の収納棚や移送コンベヤ55、56と8
1、82を、4段以上で積層させることもできる。
【0069】
【効果】以上のように、この発明は、複数のボックスを
上下に積層した状態で同時に受け渡しと搬送ができ、
の受け渡しと搬送は通路の両側面の出入口から行なえる
ため各階フロアの上下のスペースを有効に利用すること
ができるので、ボックスの待機スペースや搬送のための
スペース小さく建物における搬送場所の省スペース化
を図ることができ、また、複数のボックスの受け渡しを
ケージが同一位置に停止した状態で連続して行なうこと
ができるので、ボックスの搬送を短時間で終了すること
ができ、多種類の物品の搬送効率を大きく向上できる利
点がある。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の搬送装置の全体構造を示す縦断正面図
【図2】同上の横断平面図
【図3】ケージと各階フロアのボックスマガジンを示す
縦断正面図
【図4】ケージの内部構造を示す縦断平面図
【図5】ボックス移載装置を作動状態で示す縦断正面図
【図6】ゴミボックス用ボックスマガジンを示す斜視図
【図7】最下階フロアにおけるケージとボックスマガジ
ンの位置関係を示す縦断正面図
【図8】同上の横断平面図
【図9】ゴミの集配設備を示す平面図
【図10】同上のボックス昇降装置を示す縦断正面図
【図11】図10のXI−XI線の断面図
【図12】移送コンベヤを示す平面図
【図13】図12のXIII−XIII線からみた側面図
【図14】メールの集配設備を示す縦断側面図
【図15】(a)(b)(c)はそれぞれゴミボックス
の受け渡し作業を模式的に示す図
【図16】(a)(b)(c)はそれぞれメールボック
スの発信作業を模式的に示す図
【図17】(a)(b)(c)はそれぞれメールボック
スの受信作業を模式的に示す図
【図18】従来例を示す縦断正面図
【図19】従来のゴミの集配設備を示す平面図
【符号の説明】
1 通路 2 ケージ 6 受け渡し側面図 7a、7b、7c ボックス移載装置 9 昇降機構 24、25 出入口 26、27 ゴミボックス用ボックスマガジン 28、29 メールボックス用ボックスマガジン 30、30’ ゴミボックス 31、31’ メールボックス 43 支持台 44、45 収納棚 47、48 収納棚 49、50 チェーンコンベヤ 53、54 ゴミ貯留装置 55、56 移送コンベヤ 57 ボックス昇降装置 75 支持台 76a、76b 収納棚 77、78 チェーンコンベヤ 79 発信用仕分箱 80 受信用仕分箱 81、82 移送コンベヤ 83 ボックス昇降装置 A 建物 C 集配設備
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−297701(JP,A) 実開 平4−125209(JP,U) 実開 平1−88607(JP,U) 実開 平4−96403(JP,U) 実開 平4−96404(JP,U) 実開 平4−96405(JP,U) 実開 平4−100101(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 1/04 561 B65F 5/00 B66B 17/16 B65G 47/52

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物を上下に貫通する通路にケージを昇
    降可能に設け通路の側面建物の階フロアに対応し
    て開閉可能な複数の出入口を設けケージの内部物品
    搬送用のボックスをケージと各出入口の間で水平方向に
    スライド形式の移載テーブルで受け渡しする複数のボッ
    クス移載装置を上下に積層して設けてボックスを通路の
    両側面の出入口方向に移載できるようにし、各出入口に
    設置したボックスマガジン複数のボックス収納棚を上
    下に積層して設け、この各ボックス収納棚の積層間隔と
    各ボックス移載装置の積層間隔を一致させ、ケージにそ
    の内部の各ボックス移載装置をケージに対して独立して
    上下動させる昇降装置を設けて成る物品の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記建物の最下階フロアの出入口に設け
    たボックスマガジンの各収納棚にそれぞれ上下に積層し
    たボックスの移送コンベヤを接続し、この各移送コンベ
    ヤの端部にボックスの昇降装置を設け、各移送コンベヤ
    の途中に物品の貯留装置を接続したことを特徴とする請
    求項1に記載の物品の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記ボックスに収納される物品を各種の
    ゴミとし、前記貯留装置をゴミを種類別に分別して収納
    する容器とした請求項2に記載の物品の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記ボックスに固有の情報を有する識別
    部材を着脱自在に取付け、最下階フロアの出入口に上記
    識別部材の情報を読取る読取り装置を設け、この読取っ
    た情報に基づいてケージの昇降階や貯留装置に対する移
    送コンベヤの停止位置を決定する制御装置を備えて成る
    請求項2又は3に記載の物品の搬送装置。
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