JP2842077B2 - 投光光源装置、投光光源作動装置および液晶プロジェクタ - Google Patents

投光光源装置、投光光源作動装置および液晶プロジェクタ

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JP2842077B2
JP2842077B2 JP4240744A JP24074492A JP2842077B2 JP 2842077 B2 JP2842077 B2 JP 2842077B2 JP 4240744 A JP4240744 A JP 4240744A JP 24074492 A JP24074492 A JP 24074492A JP 2842077 B2 JP2842077 B2 JP 2842077B2
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弘道 川島
和雄 本田
守 古谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタルハライドランプ
から放射される光をリフレクタにより反射して投光する
ようにした投光光源装置、投光光源作動装置および液晶
プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】40W/cm2 以上の高い管壁負荷で使
用するメタルハライドランプにおいては、点灯時の管壁
温度が気密容器材料である石英ガラスの耐え得る限界近
くまで高くなり、管壁に失透が顕著に生じる。この失透
部分は石英の内表面に形成されたクリストバライトとい
うSiO2 の一種の結晶体であり、正常な石英ガラスの
網目状SiO2 と元素組成比は同じであるが、SiとO
2 の配列が無定形から規則的な配列の結晶へと変化した
ものである。
【0003】このような失透が生じると、ランプからリ
フレクタの反射面に向かう光量が大幅に低下し、このた
め利用できる有効光量が減少する。このようなランプを
液晶プロジェクタに採用した場合には、スクリーン上の
照度が極端に低下する欠点がある。
【0004】図5は、特開平4−32154号公報記載
の従来の投光光源装置の一部を切欠いて示す斜視図であ
る。このものは、発光管71を放物面を有する反射鏡7
2に収容し、発光管71の端部を支持した口金部73の
近傍に送風孔74を設けたものであり、発光管71の失
透を防止するために、口金部73近傍の送風孔74から
送風して発光管71を送風冷却するものである。
【0005】なお、管壁負荷の低いメタルハライドラン
プであれば、失透による経時的な光出力の低下はないか
ら、上記特開平4−32154号公報のように発光管を
冷却する必要はなくなるが、管壁負荷が低いため、所望
のスクリーン照度が得られず液晶プロジェクタ用の光源
としては不適となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5のものであると、
口金部73側から発光管71を送風冷却するので、反射
面側の発光管部分の失透が低減されれば、ランプからリ
タレクタの反射面に向かう光量が大幅に低下しないかも
しれないが、口金部73近傍に送風孔74を設ける必要
があり、構成が極めて複雑となる。
【0007】なお、USP5107165号公報には、
反射鏡内に収納したメタルハライドランプの陰極を投光
開口側に配置した構成の自動車用ヘッドランプの記載が
ある。このものの具体的な管壁負荷は不明であるが、自
動車用のヘッドランプに使用されるランプはせいぜい2
5W/cm 2 程度の管壁負荷が小さいものであるため、失
透の問題はほとんどない。
【0008】本発明は、失透による反射光量の低下を抑
え、簡単な構成で経時的なスクリーン上の照度低下等を
抑えるとともに、高い光出力が得られる投光光源装置、
投光光源作動装置および液晶プロジェクタを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1は、主要部が石
英ガラス製の気密容器、この容器の内部両端に封装され
た一対の電極ならびに気密容器内に封入された金属ハロ
ゲン化物、水銀および希ガスを備え、管壁負荷が40W
/cm2 以上となるように直流点灯されるメタルハライ
ドランプと;透光開口を有し、上記メタルハライドラン
プをその陰極として作動する方の電極が透光開口側に位
置するように収納したリフレクタと;を具備しているこ
とを特徴とする投光光源装置である。
【0010】本発明において、気密容器とは発光管を構
成する容器である。また、本発明において、管壁負荷と
は、入力電力Wを気密容器の内表面積Scm2 で割った
値をいう。
【0011】請求項2は、石英ガラス製の気密容器、こ
の容器の一端に封装された陰極、他端に封装された陽極
ならびに気密容器内に封入された金属ハロゲン化物、水
銀および希ガスを備え、管壁負荷が40W/cm2 以上
となるように作動されるように構成されたメタルハライ
ドランプと;透光開口を有する椀形をなし、上記メタル
ハライドランプの陽極と椀形の底部側に、陰極を透光開
口側に、それぞれ位置させて上記メタルハライドランプ
を収納したリフレクタと;を具備していることを特徴と
する投光光源装置である。
【0012】請求項3は、石英ガラス製の気密容器、こ
の容器の一端に封装された陰極、他端に封装された陽極
ならびに気密容器内に封入された金属ハロゲン化物、水
銀および希ガスを備えるとともに、気密容器の透光開口
側の表面に光抑制手段を具備しているメタルハライドラ
ンプと;透光開口を有する椀形をなし、上記メタルハラ
イドランプの陽極を椀形の底部側に、陰極を透光開口側
に、それぞれ位置させて上記メタルハライドランプを収
納したリフレクタと;を具備していることを特徴とする
投光光源装置である。
【0013】本発明において、光抑制部とは、光の透過
率を低減するフロスト加工等によって形成される拡散面
を含む。請求項4は、請求項1または請求項2に記載の
投光光源装置と;この投光光源装置の上記メタルハライ
ドランプの電極間に安定的に放電を形成させる直流電源
と;を具備していることを特徴とする投光光源作動装置
である。
【0014】なお、本発明において、直流点灯あるいは
直流電源の直流とは、交流を整流したもの、パルス点灯
等を含む。請求項5は、請求項4に記載の投光光源作動
装置と;投光光源装置からの投光をスクリーン上に投射
する光学系と;上記光学系内に配設された液晶パネル
と;上記投光光源作動装置、光学系および液晶パネルを
収容する筐体と;を具備していることを特徴とする液晶
プロジェクタである。
【0015】本発明において、光学系とは、例えば投影
レンズである。請求項6は、リフレクタは透光開口が下
向きとなるように設けられていることを特徴とする請求
項5に記載の液晶プロジェクタである。
【0016】
【作用】請求項1は、管壁負荷が40W/cm2 以上と
したもので、高い光出力が得られるが、気密容器の失透
の発生は著しくなる。しかしながら、直流点灯すること
により発光金属のイオンが陰極に引かれるので、アーク
中央の管壁や陽極側では長期に亘り失透が抑止され透明
な状態が保たれる。請求項1のランプは、リフレクタの
透光開口側に陰極が配置されるから、ランプから直接リ
フレクタの前方に投光される光量は失透によって低下す
ることがあるが、上記透明な領域からリフレクタに向か
う光量の低下は抑止される。ランプから直接から透光開
口へ直接出力される光は、リフレクタによって制御され
ない光であるため、本来投光として寄与しない光であ
る。すなわち、ランプから直接リフレクタの前方に投光
される光量は、失透によって低下しても実質的に寄与し
ない光であるために、実質的な光量の低下とはならな
い。したがって、反射光量は経時的に低下しにくくな
る。
【0017】請求項2は、請求項1と同様の作用を有す
る。請求項3は、気密容器の陰極側に失透が発生して
も、失透する部分に対応する気密容器の部分に光抑制手
段を設けているので、この光抑制部によって陰極側の管
壁からの光が例えばスクリーン等の投光面に実質的に照
射されないので、陰極側の失透による経時的な照射光の
光量変化を抑止することができる。
【0018】請求項4は、請求項1または2いずれかの
作用を有する。請求項5は、請求項の作用を有する。
請求項6は、請求項5の作用を有し、さらに、陰極が陽
極よりも鉛直方向の下側となるように配置されるから、
発光金属のイオンが陰極に引かれるのに加えて発光金属
が重力の作用によっても下側に位置する陰極近傍に集ま
り、よってランプの中央部や上部での失透が抑止され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明について、図1ないし図3に示
す一実施例にもとづき説明する。図1は、投光光源作動
装置の水平点灯状態を示す一部断面側面図である。図1
において、20は石英ガラスからなる気密容器であり、
この気密容器20の発光部は肉厚1.4mmの石英ガラ
スからなる略回転楕円体をなしている。前記発光部は長
径が約15mm、短径が約10mmとなるように形成さ
れ、結果として内表面積ほぼ4.7cm2 、内容積がほ
ぼ0.9ccとなっている。
【0020】この気密容器20の両端にはそれぞれ電極
21a,21bが封装されている。これら電極21a,
21bは、直流点灯されるようになっており、したがっ
て一方の電極21aは陰極となり、他方の電極21bは
陽極となる。ただし、本実施例の場合、これら陰極21
aと陽極21bはどちらも同一構造をなしており、それ
ぞれ、トリウムを含むタングステン−トリウム合金を材
料とした長さ10mm、太さ0.7mmの電極軸211
に線径0.5mmのタングステンワイヤを3回密巻きに
した電極コイル212を巻回して構成されている。な
お、これら陰極21aと陽極21bの電極間距離Lは6
mmとしている。
【0021】これら一対の電極21a,21bは封止部
22,22に封着された金属箔導体23,23に接続さ
れている。金属箔導体23,23は、Mo箔であり、幅
3mm、厚さ30μmとしている。上記陽極21bに接
続された一方の金属箔導体23は図示しない外部リード
線を介して、端部に被着された口金24に電気的に接続
されており、また、上記陰極21aに接続された他方の
金属箔導体23は外部リード線25に接続されている。
外部リード線25は、直径0.8mmのMo金属棒から
なる。
【0022】このような気密容器20には、水銀が例え
ば22mg封入されているとともに、発光金属として希
土類金属、例えばDy,Nd,Tl,In,Sn,Cs
等のヨウ化物ならびに臭化物が2.0mg封入されてお
り、さらに希ガスとしてアルゴンガスが40KPa封入
されており、短アークメタルハライドランプ1を構成し
ている。
【0023】このランプ1は、リフレクタ2に取り付け
られている。リフレクタ2はガラスまたは金属からな
り、回転曲面の内面に反射特性に優れたTiO2 −Si
2 等の蒸着膜からなる反射面31を有している。この
リフレクタ2の前面投光部、例えば開口部は開口径が9
0mm程度に形成されており、背部の頂部には支持筒部
32が形成されている。この支持筒部32に上記ランプ
1の口金24部分が、絶縁セメント等の接着剤33によ
り固着されている。これにより、ランプ1のランプ軸O
1 −O1 が、リフレクタ2の中心軸、つまり光軸O2
2 と略一致するようにしてランプ1がリフレクタ2に
取付られている。
【0024】この場合、ランプ1は、陰極21aがリフ
レクタ2の前面投光部側に位置し、陽極21bが支持筒
部32に位置してリフレクタ2に支持されている。な
お、リフレクタ2には導入孔34が形成されており、こ
の導入孔34に前記ランプ1の外部リード線25が貫通
して背面側に導かれている。
【0025】上記のようにしてリフレクタ2およびこの
リフレクタ2に固定された短アークメタルハライドラン
プ1により投光光源装置60が構成され、上記口金24
と外部リード線25が直流電源50に接続されて投光光
源作動装置が構成されている。直流電源50は、ランプ
1に対し、例えば無負荷電圧が約280Vとなる電圧を
印加するようになっている。このような電圧の印加によ
り、ランプは直流点灯され、ランプ電流が2.7Aとな
り、ランプ電圧は92V、ランプ電力は247Wで点灯
される。
【0026】上記構成の投光光源装置60の作用につい
て説明する。上記投光光源装置60は、図1に示すよう
にリフレクタ2がその光軸O2 −O2 を略水平に向けた
姿勢で使用され、よって短アークメタルハライドランプ
1は水平点灯される。
【0027】そして、この短アークメタルハライドラン
プ1は、直流電源50に接続されて直流点灯されるた
め、気密容器20内の金属イオンは両電極が作り出す気
密容器内の電場の影響を強く受けて陰極21a側に引き
寄せられる。このため、希土類金属のイオンがマイナス
側電極21aに電気的に引き寄せられつづける結果、金
属イオンが気密容器20における温度の高い中心部の石
英ガラスや陽極21b側の石英ガラスから遠ざかり、気
密容器20の中央部や陽極21b側で失透が生じるのが
抑止される。すなわち、失透が生じる場合は気密容器2
0の陰極21a側に発生する。
【0028】この結果、ランプ1から直接前方に照射さ
れる光の量は、上記失透により若干低下するが、上記中
央部や陽極21b側の透明な領域から反射面31に向か
う光量の低下が抑止される。よって、反射面31で反射
される光量の低下が抑止され、この投光光源装置60か
ら投射される光量の低下を抑止することができる。この
ため投光光源装置60からの光を例えばスクリーン等に
投光した場合、スクリーンの照度低下を抑止することが
できる。
【0029】図2は、スクリーン上の照度低下度合を示
す寿命特性図である。なお、図2中縦軸はスクリーン上
の照度低下率を示し、横軸は点灯時間を示す。図2にお
いて、実線で示す本発明の場合は、破線で示す従来の交
流点灯の場合に比べて、スクリーン上の照度低下が少な
く、寿命特性が向上する。
【0030】なお、図1において、予め気密容器20の
中央部や陽極21b側を除いて、陽極側の外面に光抑制
部40、例えばフロスト加工等の拡散面を形成しておけ
ば、この光抑制部40がランプ寿命の初期の段階から陰
極21a側より発せられる光の量を抑制するようにな
り、寿命中に、陰極21a側で失透が生じたとしても、
この領域の光量が変化することを抑えることができる。
【0031】図3は、本発明の一実施例としてのカラー
液晶プロジェクタの概念図である。カラー液晶プロジェ
クタは、ランプ1とこのランプ1から放射された光を反
射するリフレクタ2とからなる投光光源装置60を有
し、リフレクタ2で反射された反射光を集光する光学
系、例えば集光レンズ3を備えている。
【0032】上記集光レンズ3から前方に照射された光
は、青色光を反射するダイクロイックミラー(波長選択
性反射鏡)4によって青色光が反射され、この青色光は
ミラー5で反射されて液晶パネル(LCD)6を照射
し、この液晶パネル6の画像を青色に着色して他のダイ
クロイックミラー7,8および投影レンズ9を介してス
クリーン10に投影させる。
【0033】また、上記集光レンズ3から投光された光
のうち、赤色および緑色の光は前記青色光を反射するダ
イクロイックミラー4を透過し、そのうちの赤色光は他
のダイクロイックミラー11で反射され、液晶パネル1
2を照射し、この液晶パネル12の画像を赤色に着色
し、この赤色画像を上記ダイクロイックミラー7で反射
して他のダイクロイックミラー8を透過し、投影レンズ
9を介してスクリーン10に投影する。
【0034】さらに、上記赤色光を反射するダイクロイ
ックミラー11を透過した緑色光は、液晶パネル13を
照射し、この液晶パネル13の画像を緑色に着色し、こ
の緑色画像をダイクロイックミラー14および上記ダイ
クロイックミラー8で反射して投影レンズ9を介してス
クリーン10に投影する。
【0035】したがって、3個の液晶パネル6,12お
よび13の画像をコントロールすることによりスクリー
ン10には3色の画像が重ねて投影され、カラーの画像
が映し出されることになる。
【0036】なお、上記投光光源装置60、集光レンズ
3、ダイクロイックミラー7,8,11,14、液晶パ
ネル6,12,13および投影レンズ9は、周知の液晶
プロジェクタのように図示しない筐体内に収容されてい
る。
【0037】図4は、本発明の他の実施例としての投光
光源作動装置を示す一部断面側面図である。この実施例
は、ランプ軸O1 −O1 および光軸O2 −O2 が垂直方
向となる姿勢で用いる例である。
【0038】すなわち、図4において、図1と同一部材
は同一番号を付して説明を省略するが、リフレクタ2は
光軸O2 −O2 が垂直な姿勢に設けられており、よって
ランプ軸O1 −O1 も垂直となっている。この場合、直
流電源50に接続されたランプ1は、直流点灯中に陰極
となる電極21aが、上下方向の下側に配置し、この陰
極21aがリフレクタ2の前面投光部側(下側)に配置
されている。
【0039】なお、図4においては、外部リード線25
に接続端子51を連結してあり、この連結端子51はリ
フレクタ2に形成した固定孔52に固定されている。さ
らに述べると、接続端子51はねじ部53を有してお
り、このねじ部53を固定孔52に挿通し、リフレクタ
2の背面側からねじ部53に座金54およびナット55
を嵌め込み、このナット55を締め付けることにより接
続端子51を固定孔52に固定してある。この接続端子
51にはリフレクタ2の背面側でソケット形のコネクタ
56が脱着可能に接続されるようになっており、このコ
ネクタ56が直流電源50に接続される。
【0040】このような構成の場合は、ランプを点灯す
ると、気密容器20内の金属イオンが電界のために陰極
21a側に引き寄せられるばかりでなく、発光金属とし
ての希土類金属が重力を受けて下側に位置する陰極21
aの近傍に集まり、さらに陰極の温度が低くなること、
および対流のために下側に位置する陰極が温度が低くな
り、よって余剰の発光金属は陰極側に集まり易くなり、
これらの複合作用により陰極21aの近傍では発光金属
の濃度が高くなる。
【0041】この結果、陰極21a側に発光金属が集ま
り、気密容器20の中央部や上側の陽極21b側で失透
を生じることがない。したがって反射面31に向かう光
量の低下が少なく、反射光の量を多く確保することがで
きる。よって、下向きの光量が点灯時間の経過に伴って
減少することがない。
【0042】
【発明の効果】請求項1によれば、発光金属のイオンが
陰極側に引き寄せられて陰極側に集中するようになるか
ら、管壁のアーク中央および陽極側では失透が生じるの
が抑止され、気密容器のアーク中央および陽極側は初期
の透光状態が保たれる。このように、気密容器の経時的
に透光状態が変化しにくい領域がリフレクタの反射面に
対向するから、気密容器からリフレクタに向かう光は、
経時的に低下しにくいので、リフレクタからの投光も経
時的に低下しにくい。
【0043】したがって、高い光出力が得られる40W
/cm2 以上の高管壁負荷でありながら、簡単な構成で
経時的な照射光の光量低下を抑止することができ、スク
リーン等の投光面上の照度低下等を抑止することができ
る。
【0044】請求項2によれば、請求項1の効果を奏す
る。請求項3によれば、光抑制部によって陰極側の管壁
から光が例えばスクリーン等の照射物に実質的に照射さ
れないので、失透が生じても経時的な照射光の光量変化
を抑止することができる。
【0045】請求項4および5によれば、請求項1ない
し3いずれかの効果を奏する。請求項6によれば、陰極
側を低い位置となるように設置したから、請求項1また
は2のように発光金属のイオンが陰極に引かれるのに加
えて、発光金属が重力の作用によっても下側に位置する
陰極近傍に集まり、よってランプの中央部や上部で失透
が抑止される。よってリフレクタの反射面に向かう光量
を減じることがなく、照射光の光量低下を抑止すること
ができる。
【0046】したがって、本発明によれば、失透による
反射光量の低下を抑え、簡単な構成で経時的なスクリー
ン上の照度低下等を抑えることができ、しかも高い光出
力が得られる投光光源装置、投光光源作動装置および液
晶プロジェクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての投光光源作動装置を
示す一部断面側面図。
【図2】スクリーン上での照度低下割合を示す寿命特性
図。
【図3】本発明の一実施例としてのカラー液晶プロジェ
クタの概念図。
【図4】本発明の他の実施例としての投光光源作動装置
を示す一部断面側面図。
【図5】従来の技術を一部切り欠いて示す斜視図。
【符号の説明】
20…気密容器 21a…陰極として作動する電極 21b…陽極として作動する電極 1…メタルハライドランプ 2…リフレクタ 6,12…液晶パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 以知郎 東京都港区三田一丁目4番28号 東芝ラ イテック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−108876(JP,A) 特開 平4−32154(JP,A) 特開 昭62−35403(JP,A) 実開 平4−21051 JP,U) 米国特許5107165(US,A) 欧州特許出願公開501668(EP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 61/88

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】英ガラス製の気密容器、この容器の内
    部両端に封装された一対の電極ならびに気密容器内に封
    入された金属ハロゲン化物、水銀および希ガスを備え、
    管壁負荷が40W/cm2 以上となるように直流点灯さ
    れるメタルハライドランプと; 透光開口を有し、上記メタルハライドランプをその陰極
    として作動する方の電極が透光開口側に位置するように
    収納したリフレクタと; を具備していることを特徴とする投光光源装置。
  2. 【請求項2】英ガラス製の気密容器、この容器の一
    端に封装された陰極、他端に封装された陽極ならびに気
    密容器内に封入された金属ハロゲン化物、水銀および希
    ガスを備え、管壁負荷が40W/cm2 以上となるよう
    に作動されるように構成されたメタルハライドランプ
    と; 透光開口を有する椀形をなし、上記メタルハライドラン
    プの陽極と椀形の底部側に、陰極を透光開口側に、それ
    ぞれ位置させて上記メタルハライドランプを収納したリ
    フレクタと; を具備していることを特徴とする投光光源装置。
  3. 【請求項3】英ガラス製の気密容器、この容器の一
    端に封装された陰極、他端に封装された陽極ならびに気
    密容器内に封入された金属ハロゲン化物、水銀および希
    ガスを備えるとともに、気密容器の透光開口側の表面に
    光抑制手段を具備しているメタルハライドランプと; 透光開口を有する椀形をなし、上記メタルハライドラン
    プの陽極を椀形の底部側に、陰極を透光開口側に、それ
    ぞれ位置させて上記メタルハライドランプを収納したリ
    フレクタと; を具備していることを特徴とする投光光源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の投光光
    源装置と; この投光光源装置の上記メタルハライドランプの電極間
    に安定的に放電を形成させる直流電源と; を具備していることを特徴とする投光光源作動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の投光光源作動装置と; 投光光源装置からの投光をスクリーン上に投射する光学
    系と; 上記光学系内に配設された液晶パネルと; 上記投光光源作動装置、光学系および液晶パネルを収容
    する筐体と; を具備していることを特徴とする液晶プロジェクタ。
  6. 【請求項6】 リフレクタは透光開口が下向きとなるよ
    うに設けられていることを特徴とする請求項5に記載の
    液晶プロジェクタ。
JP4240744A 1992-09-09 1992-09-09 投光光源装置、投光光源作動装置および液晶プロジェクタ Expired - Lifetime JP2842077B2 (ja)

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