JP2841549B2 - 変速装置 - Google Patents
変速装置Info
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- JP2841549B2 JP2841549B2 JP1252026A JP25202689A JP2841549B2 JP 2841549 B2 JP2841549 B2 JP 2841549B2 JP 1252026 A JP1252026 A JP 1252026A JP 25202689 A JP25202689 A JP 25202689A JP 2841549 B2 JP2841549 B2 JP 2841549B2
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- Japan
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- gear
- speed
- transmission mechanism
- input shaft
- shaft
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H2200/00—Transmissions for multiple ratios
- F16H2200/0026—Transmissions for multiple ratios comprising at least one creep low gear, e.g. additional gear for extra low speed or creeping
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H2200/00—Transmissions for multiple ratios
- F16H2200/003—Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds
- F16H2200/0047—Transmissions for multiple ratios characterised by the number of forward speeds the gear ratios comprising five forward speeds
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- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は，変速装置に関し，更に詳しくは，入力軸及
び出力軸間に選択的に確立可能な複数変速段の歯車列が
設けられて成る主変速機構と，該主変速機構の最低変速
段よりも低速とするための極低速用歯車列を有する副変
速機構と，を備える型式の変速装置に関する。
び出力軸間に選択的に確立可能な複数変速段の歯車列が
設けられて成る主変速機構と，該主変速機構の最低変速
段よりも低速とするための極低速用歯車列を有する副変
速機構と，を備える型式の変速装置に関する。
［従来の技術］ 車両変速装置は一般に４〜５段の前進変速段及び１段
の後進変速段を備えているが，例えば全輪駆動車，特に
オフロード車等にあっては，緊急時脱出等の目的のため
前進用最低変速段（第一速）よりもさらに低速の極低速
変速段が要請されている。
の後進変速段を備えているが，例えば全輪駆動車，特に
オフロード車等にあっては，緊急時脱出等の目的のため
前進用最低変速段（第一速）よりもさらに低速の極低速
変速段が要請されている。
このような極低速変速段を得るためには，従来から極
低速用の副変速機構が，通常の変速段を有する主変速機
構とは別に，ミッションケース内に設けられている。例
えば特開昭58−85725号公報にはかかる副変速機構を備
える変速装置が記載されている。この公報に記載されて
いる変速機構の構造を第３図に示す。この変速装置で
は，極低速歯車列から成る副変速機構20は，入力軸及び
出力軸上の延長部に，主変速機構を構成する他の歯車列
と同軸に配されている。
低速用の副変速機構が，通常の変速段を有する主変速機
構とは別に，ミッションケース内に設けられている。例
えば特開昭58−85725号公報にはかかる副変速機構を備
える変速装置が記載されている。この公報に記載されて
いる変速機構の構造を第３図に示す。この変速装置で
は，極低速歯車列から成る副変速機構20は，入力軸及び
出力軸上の延長部に，主変速機構を構成する他の歯車列
と同軸に配されている。
［発明が解決しようとする課題］ 副変速機構の歯車列では，入力軸の回転数を大きく落
として出力軸に伝達するため，歯車比を大きくとる必要
がある。しかし，入力軸と出力軸との軸間距離について
の制約のため，この歯車比だけを大きくすることが難し
く，緊急脱出等に必要なだけの大きな減速比をとること
は一般に困難である。
として出力軸に伝達するため，歯車比を大きくとる必要
がある。しかし，入力軸と出力軸との軸間距離について
の制約のため，この歯車比だけを大きくすることが難し
く，緊急脱出等に必要なだけの大きな減速比をとること
は一般に困難である。
さらに，前記公報の場合，入，出力軸を延長してその
上に副変速機構を配しているため変速装置全体の軸方向
長さが大きくなり，特に，車体前部にエンジンを横向き
に配置した車両にあっては，変速機構と前輪サスペンシ
ョン機構とのクリアランスが十分にとれない不都合が生
ずる。また，極低速段の副変速機構を付加するために軸
方向の全長を大きくすることは，副変速機構を有しない
変速装置との間での入出力軸等の部材の互換性の面から
も好ましいとは言えない。
上に副変速機構を配しているため変速装置全体の軸方向
長さが大きくなり，特に，車体前部にエンジンを横向き
に配置した車両にあっては，変速機構と前輪サスペンシ
ョン機構とのクリアランスが十分にとれない不都合が生
ずる。また，極低速段の副変速機構を付加するために軸
方向の全長を大きくすることは，副変速機構を有しない
変速装置との間での入出力軸等の部材の互換性の面から
も好ましいとは言えない。
従って，本発明は上述の問題点に鑑み，軸方向寸法の
増加を要しないで済む副変速機構付き変速装置を提供す
ることを目的とする。
増加を要しないで済む副変速機構付き変速装置を提供す
ることを目的とする。
また，本発明は，入出力軸間の軸間寸法を大きくする
ことなく，極低速変速段において十分大きな減速比を有
する副変速機構付き変速装置を提供し，もって副変速機
構を有しない変速装置との間で部品の互換性のある変速
装置を提供することを目的とする。
ことなく，極低速変速段において十分大きな減速比を有
する副変速機構付き変速装置を提供し，もって副変速機
構を有しない変速装置との間で部品の互換性のある変速
装置を提供することを目的とする。
さらに，本発明は，副変速機構を付加するにあたっ
て，できるだけ部品点数を少なく，従って重量の増加を
低く押さえることができる変速装置を提供することを目
的とする。
て，できるだけ部品点数を少なく，従って重量の増加を
低く押さえることができる変速装置を提供することを目
的とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明の前記課題は，入力軸及び出力軸間に選択的に
確立可能な複数変速段の歯車列を備え，該歯車列が回転
一体的に入力軸に支持される第一歯車と係脱手段を介し
て選択的に回転可能に入力軸に軸支される第二歯車又は
該第二歯車と一体に回転する歯車とを少くとも含む，主
変速機構と， 主変速機構の最低変速段よりも低速とするための極低
速歯車列を有する副変速機構と， を備える，変速装置において， 前記副変速機構が，副軸と，該副軸上に支持される第
三及び第四歯車と，極低速歯車列が選択されたとき前記
第三歯車と第四歯車とを回転一体的に結合する切替手段
と，を備え， 前記第三歯車は前記第一歯車に回転力を伝達され，前
記第二歯車は前記第四歯車に回転力を伝達されることを
特徴とする変速機構によって達成される。
確立可能な複数変速段の歯車列を備え，該歯車列が回転
一体的に入力軸に支持される第一歯車と係脱手段を介し
て選択的に回転可能に入力軸に軸支される第二歯車又は
該第二歯車と一体に回転する歯車とを少くとも含む，主
変速機構と， 主変速機構の最低変速段よりも低速とするための極低
速歯車列を有する副変速機構と， を備える，変速装置において， 前記副変速機構が，副軸と，該副軸上に支持される第
三及び第四歯車と，極低速歯車列が選択されたとき前記
第三歯車と第四歯車とを回転一体的に結合する切替手段
と，を備え， 前記第三歯車は前記第一歯車に回転力を伝達され，前
記第二歯車は前記第四歯車に回転力を伝達されることを
特徴とする変速機構によって達成される。
［作用］ 極低速歯車列が選択されると，切替手段は第三歯車と
第四歯車とを回転一体的に結合しており，主変速機構の
変速段歯車列に含まれ入力軸と一体的に回転する第一歯
車が，副軸に支持される第三歯車を駆動し，切替手段を
介して第三歯車と一体に回転する第四歯車をも駆動する
こととなる。第四歯車と噛合する第二歯車は，このとき
係脱手段を介して入力軸とは分離されているので，入力
軸とは独立に入力軸上で回転し，該第二歯車は，主変速
機構の歯車列を構成する第二歯車又は第二歯車と一体に
回転する歯車と噛合している主変速機構の歯車列を構成
する被動歯車を回転させ，この被動歯車と一体的に回転
する出力軸を回転させる。これにより入力軸の回転は所
定の極低速変速比で出力軸に伝達される。
第四歯車とを回転一体的に結合しており，主変速機構の
変速段歯車列に含まれ入力軸と一体的に回転する第一歯
車が，副軸に支持される第三歯車を駆動し，切替手段を
介して第三歯車と一体に回転する第四歯車をも駆動する
こととなる。第四歯車と噛合する第二歯車は，このとき
係脱手段を介して入力軸とは分離されているので，入力
軸とは独立に入力軸上で回転し，該第二歯車は，主変速
機構の歯車列を構成する第二歯車又は第二歯車と一体に
回転する歯車と噛合している主変速機構の歯車列を構成
する被動歯車を回転させ，この被動歯車と一体的に回転
する出力軸を回転させる。これにより入力軸の回転は所
定の極低速変速比で出力軸に伝達される。
副変速機構として付加する歯車は二つだけであるが，
この二つの歯車を主変速機構の二つの歯車と夫々噛合さ
せ，且つこの一方は主変速機構の歯車列の駆動歯車とし
てその被動歯車を駆動しているので，結局三段の変速が
可能となる。
この二つの歯車を主変速機構の二つの歯車と夫々噛合さ
せ，且つこの一方は主変速機構の歯車列の駆動歯車とし
てその被動歯車を駆動しているので，結局三段の変速が
可能となる。
副軸をミッションケースに対して回転可能に軸支する
場合は，第三及び第四歯車の内一方を副軸と一体に回転
させ，他方を副軸上に軸受支持することができ，副軸を
ミッションケースに固定的に支持する場合は双方の歯車
を副軸上に回転可能に軸支する必要がある。
場合は，第三及び第四歯車の内一方を副軸と一体に回転
させ，他方を副軸上に軸受支持することができ，副軸を
ミッションケースに固定的に支持する場合は双方の歯車
を副軸上に回転可能に軸支する必要がある。
［実施例］ 図面を参照して本発明の一実施例の変速装置について
説明する。第１図はこの実施例の変速装置の縦断面展開
図である。
説明する。第１図はこの実施例の変速装置の縦断面展開
図である。
第１図において，クラッチ41より回転力を伝達される
入力軸11はクラッチハウジング50のミッションケース51
とに軸受け支持されている。出力軸13は入力軸11と平行
に配され，同様にクラッチハウジング50及びミッション
ケース51に軸受け支持されている。入力軸11と出力軸13
との間には選択的に確立可能な複数の変速段を構成す
る，第一速歯車列G1,第二速歯車列G2,第三速歯車列G3,
第四速歯車列G4,第五速歯車列G5及び後進歯車列Grが配
されている。第一速及び第二速歯車列の各駆動歯車G1a,
G2aは入力軸に回転一体的に支持され，第三速〜第五速
の各駆動歯車G3a〜G5aは入力軸に軸受を介して回転可能
に支持されている。これに対して第一速及び第二速歯車
列の被動歯車G1b,G2bは出力軸に夫々軸受を介して回転
可能に支持され，第三速〜第五速歯車列の被動歯車G3b
〜G5bは出力軸13に回転一体的に支持されている。
入力軸11はクラッチハウジング50のミッションケース51
とに軸受け支持されている。出力軸13は入力軸11と平行
に配され，同様にクラッチハウジング50及びミッション
ケース51に軸受け支持されている。入力軸11と出力軸13
との間には選択的に確立可能な複数の変速段を構成す
る，第一速歯車列G1,第二速歯車列G2,第三速歯車列G3,
第四速歯車列G4,第五速歯車列G5及び後進歯車列Grが配
されている。第一速及び第二速歯車列の各駆動歯車G1a,
G2aは入力軸に回転一体的に支持され，第三速〜第五速
の各駆動歯車G3a〜G5aは入力軸に軸受を介して回転可能
に支持されている。これに対して第一速及び第二速歯車
列の被動歯車G1b,G2bは出力軸に夫々軸受を介して回転
可能に支持され，第三速〜第五速歯車列の被動歯車G3b
〜G5bは出力軸13に回転一体的に支持されている。
第一速歯車列の被動歯車G1bと第二速歯車列の被動歯
車G2bとの間には，隣接する双方の歯車のいずれかを出
力軸と結合させる同期装置（係脱手段）52が配され，第
三速歯車列及び第四速歯車列の夫々の駆動歯車G3a,G4a
にはこれらを入力軸と選択的に結合する同期装置53が同
様に配され，更に第五速歯車列の駆動歯車G5aにもこれ
と入力軸とを選択的に結合する同期装置54が隣接して配
されている。
車G2bとの間には，隣接する双方の歯車のいずれかを出
力軸と結合させる同期装置（係脱手段）52が配され，第
三速歯車列及び第四速歯車列の夫々の駆動歯車G3a,G4a
にはこれらを入力軸と選択的に結合する同期装置53が同
様に配され，更に第五速歯車列の駆動歯車G5aにもこれ
と入力軸とを選択的に結合する同期装置54が隣接して配
されている。
極低速変速段を構成する副変速機構の副軸12は，入力
軸11及び出力軸13とは軸方向から見てその夫々の中心が
三角形の頂点となるように配される。副軸12にはこの実
施例の場合入力軸11及び出力軸13と同様にクラッチハウ
ジング50及びミッションケース51に軸受を介して支持さ
れている。入力軸11に固定的に支持されている第一速歯
車列G1の駆動歯車（第一歯車）G1aと噛合する第三歯車2
2は副軸12と一体的に形成されており，入力軸に回転可
能に支持され，第三速歯車列G3の駆動歯車G3aと一体的
に形成されている第二歯車24と噛合する第四歯車23は，
副軸12に軸受を介して回転可能に支持されている。第二
歯車と一体の第三速歯車列の駆動歯車G3aには第三速歯
車列の被動歯車G3bと噛合して主変速機構における第三
速歯車列を構成している。第四歯車に隣接して副軸上に
は切替手段（同期装置）31が配されており，切替手段31
は極低速変速段が選択されると副軸13と第四歯車とを回
転一体的に結合する。
軸11及び出力軸13とは軸方向から見てその夫々の中心が
三角形の頂点となるように配される。副軸12にはこの実
施例の場合入力軸11及び出力軸13と同様にクラッチハウ
ジング50及びミッションケース51に軸受を介して支持さ
れている。入力軸11に固定的に支持されている第一速歯
車列G1の駆動歯車（第一歯車）G1aと噛合する第三歯車2
2は副軸12と一体的に形成されており，入力軸に回転可
能に支持され，第三速歯車列G3の駆動歯車G3aと一体的
に形成されている第二歯車24と噛合する第四歯車23は，
副軸12に軸受を介して回転可能に支持されている。第二
歯車と一体の第三速歯車列の駆動歯車G3aには第三速歯
車列の被動歯車G3bと噛合して主変速機構における第三
速歯車列を構成している。第四歯車に隣接して副軸上に
は切替手段（同期装置）31が配されており，切替手段31
は極低速変速段が選択されると副軸13と第四歯車とを回
転一体的に結合する。
第一速歯車列の駆動歯車（第一歯車）G1a,第二歯車2
4,第三歯車22,第四歯車23,第三速歯車列の双方の歯車G3
a,G3b及び同期装置31が集合して極低速歯車列20を構成
する。
4,第三歯車22,第四歯車23,第三速歯車列の双方の歯車G3
a,G3b及び同期装置31が集合して極低速歯車列20を構成
する。
このように構成した実施例の変速装置において，例え
ば，主変速機構の第一速歯車列が選択されると，同期装
置52が第一速歯車列G1の被動歯車G1bと出力軸13とを回
転一体的に結合する。これによりクラッチ41の回転で駆
動される入力軸11の回転は第一速歯車列G1を経由して出
力軸13に伝達され，出力軸と一体的に回転する出力側の
歯車28,これと噛合するリングギア29,及びディファレン
シャル42を経由して駆動軸43に伝達される。このとき第
一歯車G1aと噛合している第三歯車22も回転し，副軸も
同時に回転することとなるが，この回転は第四歯車には
伝達されない。
ば，主変速機構の第一速歯車列が選択されると，同期装
置52が第一速歯車列G1の被動歯車G1bと出力軸13とを回
転一体的に結合する。これによりクラッチ41の回転で駆
動される入力軸11の回転は第一速歯車列G1を経由して出
力軸13に伝達され，出力軸と一体的に回転する出力側の
歯車28,これと噛合するリングギア29,及びディファレン
シャル42を経由して駆動軸43に伝達される。このとき第
一歯車G1aと噛合している第三歯車22も回転し，副軸も
同時に回転することとなるが，この回転は第四歯車には
伝達されない。
次に極低速変速段が選択されると，入力軸11と一体に
回転する第一歯車G1aの回転により駆動される第三歯車2
2及びこれと一体的に形成された副軸12の回転は，同期
装置31を介して第四歯車に伝達され，これと噛合してい
る第二歯車24,第二歯車24と一体的に形成されている第
三速歯車列G3の駆動歯車G3aを駆動する。第三速歯車列
の駆動歯車G3aの回転は，これと共に第三速歯車列を構
成する第三速歯車列の被動歯車G3bに伝達され，これを
回転一体的に支持している出力軸13に伝達され，出力歯
車28,リングギヤ29,デファレンシャル42を経て駆動軸43
を極低速回転させる。
回転する第一歯車G1aの回転により駆動される第三歯車2
2及びこれと一体的に形成された副軸12の回転は，同期
装置31を介して第四歯車に伝達され，これと噛合してい
る第二歯車24,第二歯車24と一体的に形成されている第
三速歯車列G3の駆動歯車G3aを駆動する。第三速歯車列
の駆動歯車G3aの回転は，これと共に第三速歯車列を構
成する第三速歯車列の被動歯車G3bに伝達され，これを
回転一体的に支持している出力軸13に伝達され，出力歯
車28,リングギヤ29,デファレンシャル42を経て駆動軸43
を極低速回転させる。
本発明の副変速機構では第一歯車と第三歯車間，第四
歯車と第二歯車間，及び主変速機構の第三速歯車列の駆
動歯車と被動歯車間の３段階での変速が可能となり，極
低速変速段として必要な大きな減速比が可能となる。こ
の実施例において，例えば第一歯車G1aと第三歯車22間
の減速比を2.8,第四歯車23と第二歯車24間の減速比を1.
3,第三速歯車列の減速比を1.1と選定すると，全体の減
速比は約4.0となり第一速歯車列の減速比2.0の約２倍の
減速比が可能となる。各歯車間の減速比の様々な選定に
より減速比５程度も無理なく可能である。
歯車と第二歯車間，及び主変速機構の第三速歯車列の駆
動歯車と被動歯車間の３段階での変速が可能となり，極
低速変速段として必要な大きな減速比が可能となる。こ
の実施例において，例えば第一歯車G1aと第三歯車22間
の減速比を2.8,第四歯車23と第二歯車24間の減速比を1.
3,第三速歯車列の減速比を1.1と選定すると，全体の減
速比は約4.0となり第一速歯車列の減速比2.0の約２倍の
減速比が可能となる。各歯車間の減速比の様々な選定に
より減速比５程度も無理なく可能である。
第２図は第１図の実施例の副変速機構の変形例であ
り，切替手段が摺動噛合式歯車で構成されている例であ
る。第２図において極低速段が選択されると，副軸12に
スプライン結合されている第四歯車23は，図示されてい
ない操作部を介して破線で示されている位置から図示の
位置に移動し，第二歯車24と噛合する。
り，切替手段が摺動噛合式歯車で構成されている例であ
る。第２図において極低速段が選択されると，副軸12に
スプライン結合されている第四歯車23は，図示されてい
ない操作部を介して破線で示されている位置から図示の
位置に移動し，第二歯車24と噛合する。
前述の実施例において，第二歯車24と第三歯車列の駆
動歯車G3aとは一体的に形成された別の歯車とした例を
示したが，これに限定されるものではなく，双方の歯車
を同じものとすることも可能である。
動歯車G3aとは一体的に形成された別の歯車とした例を
示したが，これに限定されるものではなく，双方の歯車
を同じものとすることも可能である。
［発明の効果］ 本発明の構成において，極低速変速段を構成する副変
速機構が，主変速機構を構成する第一歯車及び第二歯車
又は第二歯車と一体に回転する歯車と，副軸と，入力軸
と一体に回転する第一歯車に駆動され副軸上に支持され
る第三歯車と，入力軸と係脱手段を介して選択的に回転
一体的に結合され得る第二歯車を駆動し，副軸上に支持
される第四歯車と，極低速歯車列が選択されたとき第三
歯車と第四歯車とを回転一体的に結合する切替手段と，
を備えるとしたことにより，副変速機構としては付加す
る軸がただ一つであるにも拘らず，主変速機構の歯車列
と噛合する歯車で副変速機構を構成したことで二又は三
段階の変速が可能となったので，軸方向及び径方向に極
めてコンパクトであり，極低速段として十分大きな減速
比を有する，副変速機構付き変速装置を提供することが
できた。
速機構が，主変速機構を構成する第一歯車及び第二歯車
又は第二歯車と一体に回転する歯車と，副軸と，入力軸
と一体に回転する第一歯車に駆動され副軸上に支持され
る第三歯車と，入力軸と係脱手段を介して選択的に回転
一体的に結合され得る第二歯車を駆動し，副軸上に支持
される第四歯車と，極低速歯車列が選択されたとき第三
歯車と第四歯車とを回転一体的に結合する切替手段と，
を備えるとしたことにより，副変速機構としては付加す
る軸がただ一つであるにも拘らず，主変速機構の歯車列
と噛合する歯車で副変速機構を構成したことで二又は三
段階の変速が可能となったので，軸方向及び径方向に極
めてコンパクトであり，極低速段として十分大きな減速
比を有する，副変速機構付き変速装置を提供することが
できた。
また上記構成により，部品点数を少なくすることがで
き，重量の増加を押さえると共に，副変速機構を有しな
い変速装置と部品の互換性のある副変速機構付き変速装
置とすることができた。
き，重量の増加を押さえると共に，副変速機構を有しな
い変速装置と部品の互換性のある副変速機構付き変速装
置とすることができた。
第１図は本発明の一実施例に係る，極低速変速段の副変
速機構を備える変速装置の構造を示す縦断面展開図， 第２図は，第１図の副変速機構の変形例の縦断面図， 第３図は，従来の副変速機構付変速装置の構造を示す縦
断面図， である。 （符号の説明） G1〜G5;主変速機構の第一速〜第五速の歯車列 G1a;第一速歯車列の駆動歯車（第一歯車） G2a〜G5a;第二速〜第五速歯車列の夫々の駆動歯車 G1b〜G5b;第一速〜第五速の歯車列の夫々の被動歯車 11;入力軸、12;副軸 13;出力軸、20;極低速歯車機構 22;第三歯車、23;第四歯車 24;第二歯車 31;切替手段（同期装置） 52〜54;係脱手段（同期装置）
速機構を備える変速装置の構造を示す縦断面展開図， 第２図は，第１図の副変速機構の変形例の縦断面図， 第３図は，従来の副変速機構付変速装置の構造を示す縦
断面図， である。 （符号の説明） G1〜G5;主変速機構の第一速〜第五速の歯車列 G1a;第一速歯車列の駆動歯車（第一歯車） G2a〜G5a;第二速〜第五速歯車列の夫々の駆動歯車 G1b〜G5b;第一速〜第五速の歯車列の夫々の被動歯車 11;入力軸、12;副軸 13;出力軸、20;極低速歯車機構 22;第三歯車、23;第四歯車 24;第二歯車 31;切替手段（同期装置） 52〜54;係脱手段（同期装置）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−80326（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−236948（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−36538（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−17748（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−99743（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−175722（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16H 3/00 - 3/42
Claims (1)
- 【請求項１】入力軸及び出力軸に選択的に確立可能な複
数変速段の歯車列を備え，該歯車列が回転一体的に入力
軸に支持される第一歯車と係脱手段を介して選択的に回
転可能に入力軸に軸支される第二歯車又は該第二歯車と
一体に回転する歯車とを少くとも含む，主変速機構と， 主変速機構の最低変速段よりも低速とするための極低速
歯車列を有する副変速機構と， を備える，変速装置において， 前記副変速機構が，副軸と，該副軸上に支持される第三
及び第四歯車と，極低速歯車列が選択されたとき前記第
三歯車と第四歯車とを回転一体的に結合する切替手段
と，を備え， 前記第三歯車は前記第一歯車に回転力を伝達され，前記
第二歯車は前記第四歯車に回転力を伝達されることを特
徴とする変速機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1252026A JP2841549B2 (ja) | 1989-09-29 | 1989-09-29 | 変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1252026A JP2841549B2 (ja) | 1989-09-29 | 1989-09-29 | 変速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03117749A JPH03117749A (ja) | 1991-05-20 |
| JP2841549B2 true JP2841549B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=17231558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1252026A Expired - Lifetime JP2841549B2 (ja) | 1989-09-29 | 1989-09-29 | 変速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2841549B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2692018B1 (fr) * | 1992-06-09 | 1994-09-02 | Dangel Henri | Boîte de vitesses pour véhicule à propulsion avant et moteur transversal permettant d'accroître ses capacités de franchissement. |
| JP2004076932A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-03-11 | Koyo Seiko Co Ltd | ころ軸受、車両用のトランスミッションならびにデファレンシャル |
| CN103486217A (zh) * | 2013-09-29 | 2014-01-01 | 重庆隆旺机电有限责任公司 | 不断动力换档两档变速箱 |
| CN107869557A (zh) * | 2017-11-08 | 2018-04-03 | 西南大学 | 电动车动力*** |
-
1989
- 1989-09-29 JP JP1252026A patent/JP2841549B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03117749A (ja) | 1991-05-20 |
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