JP2839116B2 - 竪型粉砕機 - Google Patents
竪型粉砕機Info
- Publication number
- JP2839116B2 JP2839116B2 JP10224691A JP10224691A JP2839116B2 JP 2839116 B2 JP2839116 B2 JP 2839116B2 JP 10224691 A JP10224691 A JP 10224691A JP 10224691 A JP10224691 A JP 10224691A JP 2839116 B2 JP2839116 B2 JP 2839116B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary table
- along
- hot gas
- turntable
- inlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C15/00—Disintegrating by milling members in the form of rollers or balls co-operating with rings or discs
- B02C15/001—Air flow directing means positioned on the periphery of the horizontally rotating milling surface
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Crushing And Grinding (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，回転テーブルと粉砕ロ
ーラとの協働により，石灰石や高炉スラグ，セメント原
料などの原料を粉砕する竪型粉砕機に関するものであ
る。
ーラとの協働により，石灰石や高炉スラグ，セメント原
料などの原料を粉砕する竪型粉砕機に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】石灰石や高炉スラグ，セメント原料など
の原料を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種として，
図４に示すように，回転テーブルと粉砕ローラとを備え
た竪型粉砕機１が広く用いられている。この種の粉砕機
は，円筒状ケーシング１ａの下部においてモータ２Ａに
より減速機２で駆動されて低速回転する円盤状の回転テ
ーブル３Ａと，その上面外周部を円周方向へ等分する箇
所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉砕ロ
ーラ４とを備えている。
の原料を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種として，
図４に示すように，回転テーブルと粉砕ローラとを備え
た竪型粉砕機１が広く用いられている。この種の粉砕機
は，円筒状ケーシング１ａの下部においてモータ２Ａに
より減速機２で駆動されて低速回転する円盤状の回転テ
ーブル３Ａと，その上面外周部を円周方向へ等分する箇
所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉砕ロ
ーラ４とを備えている。
【０００３】粉砕ローラ４はケーシング１ａに軸６によ
って揺動自在に軸支されたアーム５とアーム７を介して
油圧シリンダ９のピストンロッド１０に連結されてお
り，油圧シリンダ９を作動させることにより，粉砕ロー
ラ４を回転テーブル３Ａ上に押圧して原料への粉砕圧力
を与えている。３Ｂは回転テーブル３Ａの外周縁に設け
られ原料層圧を調整するダムリング，１４は回転テーブ
ル３Ａ周囲のガス吹上用の環状空間通路，１５は熱風吹
上通路，１３は羽根１３Ａにより粉砕された原料を分級
する回転セパレータ，１６はガスと共に製品を取り出す
排出口，１７は原料投入シュートである。また，図５や
図６に示すように，回転テーブル３Ａの外周下側には円
環状の熱ガスダクト３２が配設され，左右の取入口３
０，３０より熱ガスまたは空気を導入している。
って揺動自在に軸支されたアーム５とアーム７を介して
油圧シリンダ９のピストンロッド１０に連結されてお
り，油圧シリンダ９を作動させることにより，粉砕ロー
ラ４を回転テーブル３Ａ上に押圧して原料への粉砕圧力
を与えている。３Ｂは回転テーブル３Ａの外周縁に設け
られ原料層圧を調整するダムリング，１４は回転テーブ
ル３Ａ周囲のガス吹上用の環状空間通路，１５は熱風吹
上通路，１３は羽根１３Ａにより粉砕された原料を分級
する回転セパレータ，１６はガスと共に製品を取り出す
排出口，１７は原料投入シュートである。また，図５や
図６に示すように，回転テーブル３Ａの外周下側には円
環状の熱ガスダクト３２が配設され，左右の取入口３
０，３０より熱ガスまたは空気を導入している。
【０００４】このような竪型粉砕機において，回転テー
ブル３Ａの中央部へ原料投入シュート１７で供給された
原料は，回転テーブル３Ａの回転によりテーブル半径方
向の遠心力を受けて回転テーブル３Ａ上を滑るときに回
転テーブル３Ａにより回転方向の力を受け，回転テーブ
ル３Ａとの間で滑って回転テーブル３Ａの回転数よりい
くらか遅い回転を行なう。以上２つの力，すなわち，半
径方向と回転方向の力とが合成され，原料は回転テーブ
ル３Ａ上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル３Ａの外
周部へ移動する。この外周部には，ローラが圧接されて
回転しているので，渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ４
と回転テーブル３Ａとの間へローラ軸方向とある角度を
なす方向から進入して噛み込まれて粉砕される。
ブル３Ａの中央部へ原料投入シュート１７で供給された
原料は，回転テーブル３Ａの回転によりテーブル半径方
向の遠心力を受けて回転テーブル３Ａ上を滑るときに回
転テーブル３Ａにより回転方向の力を受け，回転テーブ
ル３Ａとの間で滑って回転テーブル３Ａの回転数よりい
くらか遅い回転を行なう。以上２つの力，すなわち，半
径方向と回転方向の力とが合成され，原料は回転テーブ
ル３Ａ上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル３Ａの外
周部へ移動する。この外周部には，ローラが圧接されて
回転しているので，渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ４
と回転テーブル３Ａとの間へローラ軸方向とある角度を
なす方向から進入して噛み込まれて粉砕される。
【０００５】一方，ケーシング１ａの基部には熱ガスダ
クト３２によって空気，あるいは熱風などのガスが導か
れており，このガスが回転テーブル３Ａの外周面とケー
シングの内周面との間の環状空間通路１４から吹き上が
ることにより，粉砕された微粉体はガスに同伴されてケ
ーシング１ａ内を上昇し，上部に位置するセパレータ１
３の羽根１３Ａにより分級作用を受け，所定粒度の製品
はガスと共に排出口１６から排出され次の工程へ送られ
る。
クト３２によって空気，あるいは熱風などのガスが導か
れており，このガスが回転テーブル３Ａの外周面とケー
シングの内周面との間の環状空間通路１４から吹き上が
ることにより，粉砕された微粉体はガスに同伴されてケ
ーシング１ａ内を上昇し，上部に位置するセパレータ１
３の羽根１３Ａにより分級作用を受け，所定粒度の製品
はガスと共に排出口１６から排出され次の工程へ送られ
る。
【０００６】熱ガスダクト３２から竪型粉砕機１の下流
に設けた吸引ファンの吸引力により熱風吹上通路１５を
通って上昇する気流は出来るだけ回転テーブル３Ａの外
周均等に分配されるのが望ましく，そのため，熱ガスダ
クト３２への取入口３０は出来るだけ多く設けて均等配
置することが望ましい。しかしながら，スペース的な制
約のため対角線上の２個所しか設けられないのが実状で
ある。
に設けた吸引ファンの吸引力により熱風吹上通路１５を
通って上昇する気流は出来るだけ回転テーブル３Ａの外
周均等に分配されるのが望ましく，そのため，熱ガスダ
クト３２への取入口３０は出来るだけ多く設けて均等配
置することが望ましい。しかしながら，スペース的な制
約のため対角線上の２個所しか設けられないのが実状で
ある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このような取入口３０
をもつ熱ガスダクト３２においては、取入口３０が対角
線に配置（１８０度の位置、即ち、回転テーブル３Ａの
中心に対して対称位置に配置）されているので、一見す
ると供給された熱ガスまたは空気は全く対称に熱ガスダ
クト３２内へ入り、熱ガスダクト３２の上方にある円環
状の熱風吹上通路１５および環状空間通路１４へほぼ均
等に分配されるように思われる。しかし、実際には、回
転テーブル３Ａが高速で回転しているために翼車効果が
働き、図６に示すように、２個所の取入口３０、３０か
ら熱ガスダクト３２内に入った気流が図中に示すＰ点お
よびＱ点において渦を発生させ、このため大きな圧力損
失を生じるとともに、熱風吹上通路１５への気流の均等
配分を阻害する。この現象は究極的には粉砕効率の低下
を招くので望ましくない。
をもつ熱ガスダクト３２においては、取入口３０が対角
線に配置（１８０度の位置、即ち、回転テーブル３Ａの
中心に対して対称位置に配置）されているので、一見す
ると供給された熱ガスまたは空気は全く対称に熱ガスダ
クト３２内へ入り、熱ガスダクト３２の上方にある円環
状の熱風吹上通路１５および環状空間通路１４へほぼ均
等に分配されるように思われる。しかし、実際には、回
転テーブル３Ａが高速で回転しているために翼車効果が
働き、図６に示すように、２個所の取入口３０、３０か
ら熱ガスダクト３２内に入った気流が図中に示すＰ点お
よびＱ点において渦を発生させ、このため大きな圧力損
失を生じるとともに、熱風吹上通路１５への気流の均等
配分を阻害する。この現象は究極的には粉砕効率の低下
を招くので望ましくない。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の竪型粉砕機は、回転テーブルの外周部上
面に複数個の回転自在な粉砕ローラを配置し、原料投入
シュートを経由して供給した原料を粉砕ローラに所定の
粉砕圧力を与えて回転テーブル上面と粉砕ローラ周面と
の間で粉砕し、粉砕後の粉粒体を回転テーブル外周下部
に配設した円環状の熱ガスダクトの回転テーブル中心に
対して対称位置に設けられた取入口より取り入れられて
供給された上昇ガス気流に随伴して搬送する竪型粉砕機
において、該熱ガスダクトのそれぞれの取入口の内部に
垂直軸回りに回動自在で導入ガスを回転テーブルの回転
方向に整流させるために屈曲したガイドベーンを複数個
配設し、該一方の取入口のガイドベーンは導入ガスが回
転テーブルの一方の半周に沿い回転テーブルの回転方向
に沿って流れるように屈曲され、他方の取入口のガイド
ベーンは導入ガスが回転テーブルの他方の半周に沿い回
転テーブルの回転方向に沿って流れるように屈曲させた
構成とした。
めに、本発明の竪型粉砕機は、回転テーブルの外周部上
面に複数個の回転自在な粉砕ローラを配置し、原料投入
シュートを経由して供給した原料を粉砕ローラに所定の
粉砕圧力を与えて回転テーブル上面と粉砕ローラ周面と
の間で粉砕し、粉砕後の粉粒体を回転テーブル外周下部
に配設した円環状の熱ガスダクトの回転テーブル中心に
対して対称位置に設けられた取入口より取り入れられて
供給された上昇ガス気流に随伴して搬送する竪型粉砕機
において、該熱ガスダクトのそれぞれの取入口の内部に
垂直軸回りに回動自在で導入ガスを回転テーブルの回転
方向に整流させるために屈曲したガイドベーンを複数個
配設し、該一方の取入口のガイドベーンは導入ガスが回
転テーブルの一方の半周に沿い回転テーブルの回転方向
に沿って流れるように屈曲され、他方の取入口のガイド
ベーンは導入ガスが回転テーブルの他方の半周に沿い回
転テーブルの回転方向に沿って流れるように屈曲させた
構成とした。
【０００９】
【作用】本発明の竪型粉砕機においては、熱ガスダクト
の回転テーブル中心に対して対称位置に設けられたそれ
ぞれの取入口に回転テーブルの回転方向と同一の偏流を
生じさせるガイドベーンを複数個配列し、該ガイドベー
ンを任意に竪軸回りに回動自在に設け、しかも、一方の
取入口のガイドベーンは導入ガスが回転テーブルの一方
の半周に沿い回転テーブルの回転方向に沿って流れるよ
うに屈曲され、他方の取入口のガイドベーンは導入ガス
が回転テーブルの他方の半周に沿い回転テーブルの回転
方向に沿って流れるように屈曲させた構成としたので、
それぞれの導入ガス取入口から熱ガスダクトに導入され
た導入ガスがそれぞれ回転テーブルの回転方向に沿って
回転テーブルの別々の半周囲に沿って流されるので、導
入ガスの熱ガスダクト内部への導入が極めて円滑に行わ
れると共に、回転テーブルの高速回転による翼車効果に
よる気流の流れとの衝突が確実に防がれ導入ガス同士が
熱ガスダクト内部で衝突することもなく、したがって渦
の発生もなく円滑に流れて熱風吹上通路へほぼ均等に上
昇し分配される。この結果、熱ガスダクト内の気体の圧
力損失が少なく、粉砕後の粉粒体も円周均等に上昇気流
に乗って粉砕機上部に設置されたセパレータへ向かうの
でミル内圧力損失が少なく安定的な粉砕が連続的に実施
されるため粉砕効率が向上する。
の回転テーブル中心に対して対称位置に設けられたそれ
ぞれの取入口に回転テーブルの回転方向と同一の偏流を
生じさせるガイドベーンを複数個配列し、該ガイドベー
ンを任意に竪軸回りに回動自在に設け、しかも、一方の
取入口のガイドベーンは導入ガスが回転テーブルの一方
の半周に沿い回転テーブルの回転方向に沿って流れるよ
うに屈曲され、他方の取入口のガイドベーンは導入ガス
が回転テーブルの他方の半周に沿い回転テーブルの回転
方向に沿って流れるように屈曲させた構成としたので、
それぞれの導入ガス取入口から熱ガスダクトに導入され
た導入ガスがそれぞれ回転テーブルの回転方向に沿って
回転テーブルの別々の半周囲に沿って流されるので、導
入ガスの熱ガスダクト内部への導入が極めて円滑に行わ
れると共に、回転テーブルの高速回転による翼車効果に
よる気流の流れとの衝突が確実に防がれ導入ガス同士が
熱ガスダクト内部で衝突することもなく、したがって渦
の発生もなく円滑に流れて熱風吹上通路へほぼ均等に上
昇し分配される。この結果、熱ガスダクト内の気体の圧
力損失が少なく、粉砕後の粉粒体も円周均等に上昇気流
に乗って粉砕機上部に設置されたセパレータへ向かうの
でミル内圧力損失が少なく安定的な粉砕が連続的に実施
されるため粉砕効率が向上する。
【００１０】
【実施例】以下，本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１〜図３は本発明の実施例に係り，図１
は熱ガスダクトの斜視図，図２は図１ＩＩ−ＩＩ視の平
面図，図３は熱ガスダクト内を流れる気流を示す概略平
面図である。
に説明する。図１〜図３は本発明の実施例に係り，図１
は熱ガスダクトの斜視図，図２は図１ＩＩ−ＩＩ視の平
面図，図３は熱ガスダクト内を流れる気流を示す概略平
面図である。
【００１１】図において、円環状の熱ガスダクト３２の
回転テーブル３Ａの中心に対して対称位置に設けられた
取入口３０、３０には、各々、図３に示すように回転テ
ーブルの回転方向（本実施例では時計回り）に屈曲して
気流に偏流を起こさせるガイドベーン５０がほぼ中央の
回転軸５０ａ回りに回動自在に複数個配列されて上下端
の軸受５０ｂ、５０ｂに軸承されて取付けられる。一方
の取入口３０のガイドベーン５０は導入ガスが回転テー
ブル３Ａの一方の半周に沿い回転テーブルの回転方向に
沿って流れるように先端が屈曲され、他方の取入口３０
のガイドベーン５０は導入ガスが回転テーブル３Ａの他
方の半周（もう一方の半周）に沿い回転テーブルの回転
方向に沿って流れるように先端が屈曲されている。回転
軸５０ａの上端はリンク６０にキー止めされ、さらに各
リンク６０、６０、…の他端は水平のコネクティングロ
ッド７６に設けた長穴６２を介してピン６１でピン接合
され、コネクティングロッド７６は摺動環７４、７５に
保持されて軸方向にスライドできるように配設される。
摺動環７４、７５の中間には、内部に減速電動機によっ
て回転される３腕回転子７１およびこれと当接する対角
線状に配置された２個の突起７２、７３を有するフレー
ム７０が連結されている。なお、ガイドベーン５０は図
３に示すへの字形のほか、滑らかに湾曲する曲線形のも
のでも良い。
回転テーブル３Ａの中心に対して対称位置に設けられた
取入口３０、３０には、各々、図３に示すように回転テ
ーブルの回転方向（本実施例では時計回り）に屈曲して
気流に偏流を起こさせるガイドベーン５０がほぼ中央の
回転軸５０ａ回りに回動自在に複数個配列されて上下端
の軸受５０ｂ、５０ｂに軸承されて取付けられる。一方
の取入口３０のガイドベーン５０は導入ガスが回転テー
ブル３Ａの一方の半周に沿い回転テーブルの回転方向に
沿って流れるように先端が屈曲され、他方の取入口３０
のガイドベーン５０は導入ガスが回転テーブル３Ａの他
方の半周（もう一方の半周）に沿い回転テーブルの回転
方向に沿って流れるように先端が屈曲されている。回転
軸５０ａの上端はリンク６０にキー止めされ、さらに各
リンク６０、６０、…の他端は水平のコネクティングロ
ッド７６に設けた長穴６２を介してピン６１でピン接合
され、コネクティングロッド７６は摺動環７４、７５に
保持されて軸方向にスライドできるように配設される。
摺動環７４、７５の中間には、内部に減速電動機によっ
て回転される３腕回転子７１およびこれと当接する対角
線状に配置された２個の突起７２、７３を有するフレー
ム７０が連結されている。なお、ガイドベーン５０は図
３に示すへの字形のほか、滑らかに湾曲する曲線形のも
のでも良い。
【００１２】以上のように構成された本発明の竪型粉砕
機１の作動について説明する。フレーム７０内の減速電
動機に通電することにより，３腕回転子７１は時計回り
に回転し，突起７２の側面に当接して，これを右側に移
動せしめ，フレーム７０とこれに接続されたコネクティ
ングロッド７６は摺動環７４，７５を右側へ移動する結
果，各リンク６０は時計回りに回動する。その後，短時
間フレーム７０は停止するが，やがて３腕回転子７１と
もうひとつの突起７３の当接によりフレーム７０は左側
へ移動し，リンク６０は反時計回りにある角度回動す
る。このようにして，リンク６０と回転軸５０ａを介し
て結合されたガイドベーン５０の傾きを，熱ガスダクト
３２の気流の圧力損失が最も低くなる位置に選定して減
速電動機の通電を遮断する。その結果，熱ガスダクト３
２内の気流は回転テーブルの回転方向の層流となってほ
ぼ均等に熱風吹上通路を上昇する。なお，粉砕機内の原
料の挙動については従来技術で説明したとおりであるの
で説明を省略する。
機１の作動について説明する。フレーム７０内の減速電
動機に通電することにより，３腕回転子７１は時計回り
に回転し，突起７２の側面に当接して，これを右側に移
動せしめ，フレーム７０とこれに接続されたコネクティ
ングロッド７６は摺動環７４，７５を右側へ移動する結
果，各リンク６０は時計回りに回動する。その後，短時
間フレーム７０は停止するが，やがて３腕回転子７１と
もうひとつの突起７３の当接によりフレーム７０は左側
へ移動し，リンク６０は反時計回りにある角度回動す
る。このようにして，リンク６０と回転軸５０ａを介し
て結合されたガイドベーン５０の傾きを，熱ガスダクト
３２の気流の圧力損失が最も低くなる位置に選定して減
速電動機の通電を遮断する。その結果，熱ガスダクト３
２内の気流は回転テーブルの回転方向の層流となってほ
ぼ均等に熱風吹上通路を上昇する。なお，粉砕機内の原
料の挙動については従来技術で説明したとおりであるの
で説明を省略する。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の竪型粉砕
機における熱ガスダクトには、回転テーブルの中心に対
して対称な位置にそれぞれ設けられた取入口にそれぞれ
導入ガスを回転テーブルの回転方向に整流させるための
屈曲したガイドベーンを回動自在に複数個配設し、一方
の取入口のガイドベーンは導入ガスが回転テーブルの一
方の半周に沿い回転テーブルの回転方向に沿って流れる
ように屈曲され、他方の取入口のガイドベーンは導入ガ
スが回転テーブルの他方の半周に沿い回転テーブルの回
転方向に沿って流れるように屈曲させて設けたので、そ
れぞれの取入口から熱ガスダクトに導入される導入ガス
がそれぞれ回転テーブルの回転方向に沿って回転テーブ
ルの別々の半周囲に沿って流されので、導入ガスの熱ガ
スダクト内部への導入が極めて円滑に行われ、回転テー
ブルの翼車効果によって誘起される回転方向への気流の
流れとの衝突が確実に防がれ、熱ガスダクト内に流れる
気流には渦の発生はなく、回転テーブルと同一方向の整
流された層流が形成されるので、圧力損失がなく、かつ
回転テーブルの外周にほぼ均等に上昇気流ができる。し
たがって、振動の少ない長期連続安定運転が確保され、
粉砕効率が向上する。
機における熱ガスダクトには、回転テーブルの中心に対
して対称な位置にそれぞれ設けられた取入口にそれぞれ
導入ガスを回転テーブルの回転方向に整流させるための
屈曲したガイドベーンを回動自在に複数個配設し、一方
の取入口のガイドベーンは導入ガスが回転テーブルの一
方の半周に沿い回転テーブルの回転方向に沿って流れる
ように屈曲され、他方の取入口のガイドベーンは導入ガ
スが回転テーブルの他方の半周に沿い回転テーブルの回
転方向に沿って流れるように屈曲させて設けたので、そ
れぞれの取入口から熱ガスダクトに導入される導入ガス
がそれぞれ回転テーブルの回転方向に沿って回転テーブ
ルの別々の半周囲に沿って流されので、導入ガスの熱ガ
スダクト内部への導入が極めて円滑に行われ、回転テー
ブルの翼車効果によって誘起される回転方向への気流の
流れとの衝突が確実に防がれ、熱ガスダクト内に流れる
気流には渦の発生はなく、回転テーブルと同一方向の整
流された層流が形成されるので、圧力損失がなく、かつ
回転テーブルの外周にほぼ均等に上昇気流ができる。し
たがって、振動の少ない長期連続安定運転が確保され、
粉砕効率が向上する。
【図１】本発明の竪型粉砕機の実施例に係る熱ガスダク
トの斜視図である。
トの斜視図である。
【図２】本発明の竪型粉砕機の実施例に係る熱ガスダク
トを示す図１ＩＩ−ＩＩ視の平面図である。
トを示す図１ＩＩ−ＩＩ視の平面図である。
【図３】本発明の竪型粉砕機の実施例に係る熱ガスダク
ト内を流れる気流を示す概略平面図である。
ト内を流れる気流を示す概略平面図である。
【図４】従来の竪型粉砕機の全体縦断面図である。
【図５】従来の竪型粉砕機の全体側断面図である。
【図６】従来の竪型粉砕機の熱ガスダクト内を流れる気
流を示す概略平面図である。
流を示す概略平面図である。
１ 竪型粉砕機 ３Ａ 回転テーブル ４ 粉砕ローラ ３０ 取入口 ３２ 熱ガスダクト ５０ ガイドベーン ５０ａ 回転軸 ５０ｂ 軸受 ６０ リンク ６１ ピン ６２ 長穴 ７０ フレーム ７１ ３腕回転子 ７２ 突起 ７３ 突起 ７４ 摺動環 ７５ 摺動環 ７６ コネクティングロッド
Claims (1)
- 【請求項１】 回転テーブルの外周部上面に複数個の回
転自在な粉砕ローラを配置し、原料投入シュートを経由
して供給した原料を粉砕ローラに所定の粉砕圧力を与え
て回転テーブル上面と粉砕ローラ周面との間で粉砕し、
粉砕後の粉粒体を回転テーブル外周下部に配設した円環
状の熱ガスダクトの回転テーブル中心に対して対称位置
に設けられた取入口より取り入れられて供給された上昇
ガス気流に随伴して搬送する竪型粉砕機において、該熱
ガスダクトのそれぞれの取入口の内部に垂直軸回りに回
動自在で導入ガスを回転テーブルの回転方向に整流させ
るために屈曲したガイドベーンを複数個配設し、該一方
の取入口のガイドベーンは導入ガスが回転テーブルの一
方の半周に沿い回転テーブルの回転方向に沿って流れる
ように屈曲され、他方の取入口のガイドベーンは導入ガ
スが回転テーブルの他方の半周に沿い回転テーブルの回
転方向に沿って流れるように屈曲させたことを特徴とす
る竪型粉砕機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10224691A JP2839116B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 竪型粉砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10224691A JP2839116B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 竪型粉砕機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04256449A JPH04256449A (ja) | 1992-09-11 |
| JP2839116B2 true JP2839116B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=14322256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10224691A Expired - Lifetime JP2839116B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | 竪型粉砕機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2839116B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4759285B2 (ja) * | 2005-02-22 | 2011-08-31 | バブコック日立株式会社 | 粉砕機 |
| JP6065024B2 (ja) * | 2013-01-09 | 2017-01-25 | 宇部興産機械株式会社 | 竪型粉砕機 |
| JP6160369B2 (ja) * | 2013-08-28 | 2017-07-12 | 宇部興産機械株式会社 | 竪型粉砕機及び竪型粉砕機の運転方法 |
| JP6168404B2 (ja) * | 2013-08-28 | 2017-07-26 | 宇部興産機械株式会社 | 粉砕システム |
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1991
- 1991-02-08 JP JP10224691A patent/JP2839116B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
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| JPH04256449A (ja) | 1992-09-11 |
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