JP2828755B2 - 溶接性の優れた低降伏比80▲kg▼f/▲mm▼▲上2▼級鋼板の製造方法 - Google Patents

溶接性の優れた低降伏比80▲kg▼f/▲mm▼▲上2▼級鋼板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主として建築構造物に使用される80kgf/mm
2級調質高張力鋼板に関し、詳しくは、溶接性の優れた
低降伏比80kgf/mm2級鋼板の製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 引張強さ60kgf/mm2級以上の調質高張力鋼板は、タン
ク、橋梁、ペンストックなどに使用されてきたが、焼入
れ焼もどしによってマルテンサイトやベイナイトなどの
高硬度のミクロ組織の生成を利用しているため、降伏比
(降伏強さ/引張強さ)が通常90%以上と高く、塑性変
形能が十分でないため、建築用としてはほとんど用いら
れなかった。
近年、建築構造物に対しては高層化、大スパン化の要
求が強まり従来の50kgf/mm2級鋼から、より強度の高い6
0kgf/mm2級鋼を使用しようとする動きが強まり、降伏比
を80%以下に低減した60kgf/mm2級鋼が要求されるよう
になった。
この要求を満足する鋼板として、Ac3点以上の温度か
らの再加熱焼入れ(Q)あるいはAr3点以上の温度から
の直接焼入れ(DQ)とAc1点未満の温度での焼戻し
(T)との組み合せからなる従来の熱処理方法と異な
り、この焼入れ、焼戻しの二つの熱処理の中間に、二相
域温度(Ac1点以上Ac3点未満)からの焼入れ(Q′)を
施す新たな熱処理方法Q+Q′+TおよびDQ+Q′+T
法が開発されている。この方法によれば、Q′によって
低硬度で延性に優れるフェライトが組織中に生成するた
め、低い降伏比が得られるのである。
このような、熱処理によって得られる低降伏比の60kg
f/mm2級鋼板は、高層建築用として使用されるようにな
った。そして、建築物のさらなる高層化にともなう溶接
施工量の増大を防ぐ目的から、鋼板の板厚減少を達成す
ることのできる一層の高強度材の使用が検討されてい
る。すなわち、引張強さ80kgf/mm2級で低降伏比の鋼板
への開発要求が強まっている。
しかしながら、前述のQ+Q′+T法によっても、80
kgf/mm2級鋼板の場合にはその高い強度を確保するため
には、ベイナイトの硬度・分率を60kgf/mm2級鋼の場合
よりも高めねばならないため、80%以下の十分に低い降
伏比を得ることは容易でなく、高強度化するためには合
金元素の増量による溶接性の劣化が避けられないという
問題があった。
たとえば、材料とプロセスVol.3、No.3(1990)−806
には、「低降伏比HT70の開発」として、Q+Q′+T法
による開発例が報告されているが、その板厚は30mmと比
較的薄いにもかかわらず、70kgf/mm2級の強度であり、
また、その降伏比は81.5%で、強度、降伏比とも十分な
ものではなかった。
(発明が解決しようとする課題) 以上述べたように、80kgf/mm2級調質高張力鋼板に
は、強度と低降伏比を兼ね備えたものはなく、本発明
は、引張強さ80kgf/mm2級の調質高張力鋼板において、8
0%以下の十分な低降伏比を確保した溶接性の優れた低
降伏比80kgf/mm2級鋼板の製造方法を提供することを目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、引張強さ80kgf/mm2級の高強度を確保
しつつ、80%以下の低降伏比と良好な溶接性を実現する
ために鋭意研究を行った。その結果、前記のQ+Q′+
T法において、低降伏比を実現する上で重要なQ+Q′
の熱処理(Q:オーステナイト域からの焼入れ、Q′:二
相域からの焼入れ)をN+Q′の熱処理(N:Ac3点以上9
50℃以下での焼きならし、Q′:二相域からの焼入れ)
とすることによって、現状広く使用されている80kgf/mm
2級鋼板と同様のPcmで、80kgf/mm2級の強度と80%以下
の低降伏比を実現し得るという知見を得て本発明に至っ
たものである。なお、焼きならしでは空冷を行うが、焼
入れでは水冷を行う。
第1発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%を含有し、下記Pcmが
0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片
を熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによって、
母材において80%以下の低い降伏比と、80kgf/mm2級の
母材強度を有する溶接性の優れた低降伏比80kgf/mm2
鋼板の製造方法である。
熱処理方法:焼きならし+焼入れ+焼きもどし ただし、 焼ならし温度:Ac3点以上950℃以下 焼入れ温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:450℃以上550℃未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第2発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、Nb:0.005〜0.020%を含有し、下記Pcm
が0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼
片を熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによっ
て、母材において80%以下の低い降伏比と、80kgf/mm2
級の母材強度を有する溶接性の優れた低降伏比80kgf/mm
2級鋼板の製造方法である。
熱処理方法:焼きならし+焼入れ+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac3点以上950℃以下 焼入れ温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:450℃以上550℃未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第3発明は、C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:
0.30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、A
l:0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%、Nb:0.005〜0.020%
を含有し、下記Pcmが0.26%以下で、残部Feおよび不可
避不純物からなる鋼片を熱間圧延した後、下記の熱処理
を施すことによって、母材において80%以下の低い降伏
比と、80kgf/mm2級の母材強度を有する溶接性の優れた
低降伏比80kgf/mm2級鋼板の製造方法である。
熱処理方法:焼きならし+焼入れ+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac3点以上950℃以下 焼入れ温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:450℃以上550℃未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%) 第4発明は、Cu:0.05〜0.30%、Ni:0.20〜3.00%、B:
0.0003〜0.0020%、Ti:0.003〜0.020%、Ca:0.001〜0.0
1%の内から選んだ1種または2種以上を含有する請求
項(1)、(2)または(3)の溶接性の優れた低降伏
比80kgf/mm2級鋼板の製造方法である。
(作用) 以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
まず、本発明における化学成分の限定理由について説
明する。
Cは高張力鋼板としての強度を確保するために必要な
元素であり、含有量が0.07%未満では引張強さ80kgf/mm
2級の強度が得がたい。また、0.15%を超えて添加する
と耐溶接割れ性を害するので好ましくない。したがっ
て、C含有量は0.07〜0.15%の範囲とする。
Siは脱酸に必要な元素であるが、含有量が0.05%未満
ではこの効果は少なく、また、0.50%を超えて過多に添
加すると、溶接性、靭性を劣化させるので好ましくな
い。したがって、Si含有量は0.05〜0.50%の範囲とす
る。
Mnは焼入れ性を向上させ、板厚内部の強度を確保する
ために必要な元素であるが、含有量が0.30%未満ではこ
のような効果が十分に得られず、また、1.80%を超えて
過多に添加すると、溶接性、靭性を劣化させるので好ま
しくない。したがって、Mn含有量は0.30〜1.80%の範囲
とする。
Crは焼入れ性向上に有効な元素であるが、含有量が0.
10%未満ではこのような効果が十分に発揮されず、ま
た、1.20%を超えて添加すると、溶接性を害する。した
がって、Cr含有量は0.10〜1.20%の範囲とする。
Moは焼入れ性を高め、焼きもどし軟化抵抗を増す元素
であるが、含有量が0.10%未満では十分な効果が得られ
ず、また、1.00%を超えて過剰に添加すると、溶接性を
劣化させ、コストアップにもなるので、Mo含有量は0.10
〜1.00%の範囲とする。
Vは少量の添加により、焼入れ性を増し、焼きもどし
軟化抵抗を高める元素であり、その効果を得るために
は、0.02%以上の添加が必要であり、また、0.08%を超
えて添加すると溶接性を害する。したがって、V含有量
は0.02〜0.08%の範囲とする。
Nbは結晶粒微細化作用を有する元素である。その効果
を得るには、0.005%以上の添加が必要であり、また、
0.020%を超えて添加すると溶接性、靭性を劣化させ
る。したがって、Nb含有量は0.005〜0.020%の範囲とす
る。
Alは脱酸元素であり、含有量が0.01%未満ではそのよ
うな効果は少なく、また、0.10%を超えて添加すると、
靭性の劣化をもたらす。したがって、Al含有量は0.01〜
0.10%の範囲とする。
この他に、Cu、Ni、B、Ti、Caなどを板厚、目標靭性
レベルに応じて1種または2種以上添加するものとす
る。
Cuは固溶強化、析出強化により強度上昇に有効な元素
であるが、含有量が0.05%未満ではこのような効果を十
分に発揮することができず、また、0.30%を超えて添加
すると熱間加工性が劣化し鋼板表面に割れが生じやす
い。したがって、Cu含有量は0.05〜0.30%の範囲とす
る。
Niは靭性を向上させる効果があるが、含有量が0.20%
未満ではその十分な効果が得られず、また、3.00%を超
えて添加するとスケール疵が発生しやすくなり、また、
コストアップにもなる。したがって、Ni含有量は0.20〜
3.00%の範囲とする。
Bは微量で焼入れ性の向上をもたらす元素であるが、
含有量が0.0003%未満ではその効果が得られず、また、
0.0020%を超えて添加すると靭性が劣化する。したがっ
て、B含有量は0.0003〜0.0020%の範囲とする。
TiはNの固定元素として溶接熱影響部の靭性の改善、
Bの焼入れ性向上効果発揮に有効な元素である。含有量
が0.003%未満ではそれらの十分な効果が得られず、ま
た、0.020%を超えて添加すると母材靭性を害する。し
たがって、Ti含有量は0.003〜0.020%の範囲とする。
Caは非金属介在物の球状化作用を有し、異方性の低減
に有効であるが、含有量が0.001%未満ではその十分な
効果が得られず、また、0.010%を超えて添加すると介
在物の増加により靭性が劣化する。したがって、Ca含有
量は0.001〜0.010%の範囲とする。
また、Pcmはある程度の予熱を前提として、現在も広
く使用されている80kgf/mm2級高張力鋼板と同等の溶接
性を確保するために、0.26%以下に限定する。
次に、本発明における製造条件について説明する。
まず、熱処理方法の限定理由を説明する。
本発明者らは、第1表に示す現用の80kgf/mm2級高張
力鋼板と同等のPcm:0.25%の鋼を用い、これに各種の熱
処理を施し、強度および降伏比に及ぼす熱処理方法の影
響を調べた。なお、熱処理方法は、Q+Q′+T、Q+
N′+T、N+Q′+Tの3種類である。
ここで、 Q:Ac3点以上の温度からの再加熱焼入れ Q′:二相域温度(Ac1点以上Ac3点未満)からの再加熱
焼入れ N:Ac3点以上の温度での焼きならし N′:二相域温度での焼きならし T:Ac1点未満の温度での焼きもどし その結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、N+Q′+T法の場合の
み、Pcm:0.25%の成分で、80kgf/mm2級の強度と80%以
下の降伏比が得られることがわかる。その他の熱処理方
法の場合には、80kgf/mm2級の強度は得られない。した
がって、熱処理方法は、N+Q′+T法とする。
なお、N+Q′+T法の方がQ+Q′+T法よりも強
度が高くなる理由は次のように考えられる。すなわち、
Q′の前の組織はQ+Q′+T法では、ほぼベイナイト
一相であるが、N+Q′+T法では、フェライト+パー
ライト組織であり、これらをQ′のために二相域に加熱
した段階では逆変態したオーステナイト中のC量は、パ
ーライトから変態したオーステナイトの方が高い。した
がって、後者の方が、Q′後に生成するベイナイト(一
部マルテンサイト)の硬さが高く、全体の強度が高くな
るものと考えられる。
次に、上記の各熱処理における温度範囲の限定理由に
ついて説明する。
焼ならし(N)温度については、焼入れ(Q′)前の
組織を完全なフェライト+パーライト組織とし、Q′後
に高硬度のベイナイトを生成させるために完全なオース
テナイト域にする必要があり、Ac3点以上とする。しか
し、あまりに高い温度であると、組織が粗大化し、延
性、靭性が劣化するため、950℃以下とする。
焼入れ(Q′)温度については、フェライトを生成さ
せて低降伏比とするために、二相域温度、すなわち、Ac
1点以上Ac3点未満とする。
焼きもどし(T)温度については、前段階での熱処理
によって生じた鋼板中の残留応力を低減して構造物の安
全性を確保するためには、あまり低い温度では好ましく
ないため450℃以上とする。一方、500℃を超えると80kg
f/mm2級の強度が得難いため、上限を550℃未満とする。
(実施例) 本発明に係わる溶接性の優れた低降伏比80kgf/mm2
鋼板の製造方法の実施例について説明するが、本発明は
本実施例のみに限定されるものではない。
供試鋼板は第3−1表に示す化学成分を有する鋼片
を、同表に示す板厚30〜50mmに圧延した後、第3−2表
に示す熱処理条件で熱処理したものである。これらの鋼
板から試験片を採取し、母材の引張試験を行った。その
結果を熱処理条件とともに第3−2表に併記する。
第3−1表に本発明法A〜Dおよび比較例E〜Iの化
学成分、板厚を、第3−2表に熱処理条件、母材の引張
特性をそれぞれ示す。
第3−2表から明らかなように、本発明法A〜Dはい
ずれも80kgf/mm2以上の引張強さと80%未満の安定した
低降伏比を有している。
これに対して、比較例E〜Iは熱処理方法がN+Q′
+T法でないため、十分な強度が得られていない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明は、化学成分を制御し、
圧延後、焼きならし(N)し、二相域温度からの焼入れ
(Q′)を行い、その後、焼きもどし(T)を行う熱処
理を行っているため、母材の降伏比が80%以下で溶接性
の優れた80kgf/mm2級鋼板の製造が可能であるという優
れた効果を有するものである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 8/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
    30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
    0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%を含有し、下記Pcmが0.2
    6%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片を
    熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによって、母
    材において80%以下の低い降伏比と、80kgf/mm2級の母
    材強度を有することを特徴とする溶接性の優れた低降伏
    比80kgf/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼きならし+焼入れ+焼きもどし ただし、 焼ならし温度:Ac3点以上950℃以下 焼入れ温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:450℃以上550℃未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%)
  2. 【請求項2】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
    30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
    0.01〜0.10%、Nb:0.005〜0.020%を含有し、下記Pcmが
    0.26%以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる鋼片
    を熱間圧延した後、下記の熱処理を施すことによって、
    母材において80%以下の低い降伏比と、80kgf/mm2級の
    母材強度を有することを特徴とする溶接性の優れた低降
    伏比80kgf/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼きならし+焼入れ+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac3点以上950℃以下 焼入れ温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:450℃以上550℃未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%)
  3. 【請求項3】C:0.07〜0.15%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
    30〜1.80%、Cr:0.10〜1.20%、Mo:0.10〜1.00%、Al:
    0.01〜0.10%、V:0.02〜0.08%、Nb:0.005〜0.020%を
    含有し、下記Pcmが0.26%以下で、残部Feおよび不可避
    不純物からなる鋼片を熱間圧延した後、下記の熱処理を
    施すことによって、母材において80%以下の低い降伏比
    と、80kgf/mm2級の母材強度を有することを特徴とする
    溶接性の優れた低降伏比80kgf/mm2級鋼板の製造方法。 熱処理方法:焼きならし+焼入れ+焼きもどし ただし、 焼きならし温度:Ac3点以上950℃以下 焼入れ温度:Ac1点以上Ac3点未満 焼きもどし温度:450℃以上550℃未満 Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20 +Mo/15+V/10+5B(%)
  4. 【請求項4】Cu:0.05〜0.30%、Ni:0.20〜3.00%、B:0.
    0003〜0.0020%、Ti:0.003〜0.020%、Ca:0.001〜0.01
    %の内から選んだ1種または2種以上を含有することを
    特徴とする請求項(1)、(2)または(3)の溶接性
    の優れた低降伏比80kgf/mm2級鋼板の製造方法。
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