JP2827776B2 - 搬送設備 - Google Patents

搬送設備

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JP2827776B2
JP2827776B2 JP4347589A JP34758992A JP2827776B2 JP 2827776 B2 JP2827776 B2 JP 2827776B2 JP 4347589 A JP4347589 A JP 4347589A JP 34758992 A JP34758992 A JP 34758992A JP 2827776 B2 JP2827776 B2 JP 2827776B2
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昌紀 藤丸
義孝 渡辺
道生 岩間
顕三 鬼生田
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  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車製作工
場において、車体に内燃機関(エンジン)を組み込むラ
インなどに採用される搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとしては、たとえば
図10,図11に示す構成が提供されている。すなわち車体
Aを支持搬送する天井側搬送装置90は、トロリ案内用レ
ール91と、その上方に架設されたガイドレール92と、ト
ロリ案内用レール91に支持案内されるトロリ装置93と、
このトロリ装置93の下部に取り付けた支持装置94と、前
記駆動体用レール92に支持案内されて前記トロリ装置93
に移動力を付与するチェーン使用の駆動装置95などから
構成され、上部搬送ライン96上で車体Aの搬送を行って
いる。
【0003】そして前記車体Aに組み込まれる内燃機関
Bを支持搬送する床側搬送装置100は、複数の車輪101
を有する台車102 に、昇降動装置103 を介して内燃機関
Bの支持部104 を設けて構成している。さらに台車102
の前後部からは受動ピン105が垂設され、この受動ピン1
05 の上方からの突入を許するピット106 が床107 側に
形成されている。
【0004】このピット106 内には上下二段にガイドレ
ール108 ,109 が配設され、上段のガイドレール108
は、前記受動ピン105 が係脱自在な可動体(台車)110
を支持案内し、また下段のガイドレール109 は、前記可
動体110 に移動力を付与する駆動装置(チェーン)111
を支持案内する。これにより台車102 は、下部搬送ライ
ン112 上で内燃機関Bの搬送を行っている。
【0005】この従来構成によると、下部搬送ライン11
2 の少なくとも一部は上部搬送ライン96に対して上下で
対向しており、この対向部ではトロリ装置93と台車102
とを同期して移動させている。そして同期移動中におい
て、昇降動装置103 により支持部104 を上昇させ、これ
により内燃機関Bを車体Aに下方から組み込んだ状態
で、作業者が所期の組み立てを行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構成によ
ると、トロリ装置93を移動させる駆動装置95と台車102
を移動させる駆動装置111 とは、その回転速度を正しく
設定していても、各部のチェーンの伸びなどによってト
ロリ装置93や台車102 を設定した正しい速度で移動させ
ることができず、したがって同期移動が乱れて組み込み
作業は容易に正確に行えない。
【0007】また台車102 は駆動装置111 により常に所
定の速度で走行駆動されることから、組み込み部などを
除いた非作業ラインでは能率の悪い走行になるととも
に、下部搬送ライン112 の長さに応じて多数台の台車10
2 が必要になる。さらに床側搬送装置100 側において
は、床107 側に大きな幅でかつ深いピット106 を形成
し、しかも大規模の走行駆動設備を配設していることか
ら、その下部搬送ライン112の変更は容易に行えない。
【0008】本発明の目的とするところは、天井側搬送
装置と床側搬送装置との間での速度差を自動的にかつ迅
速に吸収し得、そして天井側搬送装置に対向しない床側
搬送装置のライン部では走行速度を高速に容易に変更し
得るとともに、床側搬送装置の搬送ラインの変更を容易
に行える搬送設備を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の搬送設備は、第1部材を支持する天井側搬送
装置と、前記第1部材に下方から組込まれる第2部材を
支持する床側搬送装置とを有し、この床側搬送装置によ
る下部搬送ラインの一部を、前記天井側搬送装置による
上部搬送ラインに上下で対向して形成し、前記天井側搬
送装置は、レールと、このレールに支持案内される上部
移動体とにより構成し、前記床側搬送装置は、下部搬送
ライン上を移動自在な下部移動体を有し、この下部移動
体は、第2部材を支持する支持部を昇降ならびに前後動
自在に有し、この支持部の前後動により、下部移動体の
本体側に対して設定範囲内での位置修正を行うべく構成
し、前記支持部が下部移動体の本体側に対して設定範囲
以上に前後動したことを検出する検出装置を設け、この
検出装置の検出に基づいて下部移動体の移動速度を制御
する走行制御盤を下部移動体に設けている。
【0010】そして本第2発明の搬送設備は、床側搬送
装置を、床側に設けた誘導体と、この誘導体を検出しな
がら自動走行自在な自走台車とにより構成している。
【0011】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、天井側搬
送装置においては上部移動体を上部搬送ラインで移動し
得、また床側搬送装置においては下部移動体を下部搬送
ラインで移動し得る。このような移動状態において、両
搬送ラインの対向部では上部移動体と下部移動体とを相
対向して同期走行し得る。そして支持部を上昇させるこ
とで、第1部材に対して第2部材を下方から接近させ得
る。
【0012】この第2部材の上昇は少しずつ行われ、そ
の間に第1部材に対する第2部材の最終的な位置修正を
行う。すなわち同期走行は完全に行えず、天井側搬送装
置の移動速度に対して床側搬送装置の移動速度が早く、
または遅くなっている。ここで床側搬送装置の移動速度
が早いとき、第1部材に対して第2部材が前側に位置す
ることから、最終的な位置修正は支持部を後方へ移動さ
せて行い、また床側搬送装置の移動速度が遅いとき、第
1部材に対して第2部材が後側に位置することから、最
終的な位置修正は支持部を前方へ移動させて行う。
【0013】このような最終的な位置修正は、位置ずれ
による前後方向への移動が設定範囲内であるときに行わ
れる。しかし第1部材に対して第2部材が前後方向で大
きく位置ずれし、前後方向への修正移動が設定範囲外の
場合もある。すなわち支持部の移動が設定範囲外である
とき、この支持部が設定範囲外に移動したことを検出装
置が検出し、その検出信号に基づいて下部移動体側へ増
速または減速指令が発せられ、以て下部移動体は上部移
動体と同期走行すべく増速または減速制御される。
【0014】そして本第2発明の構成によると、床側搬
送装置においては自走台車が誘導体を検出し、この誘導
体に対して位置ずれを自動的に修正しながら自動走行し
ている。そして両搬送ラインの対向部で同期走行させる
際に、前述と同様にして自走台車の走行速度を制御し得
る。
【0015】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図1〜図9に基づ
いて説明する。図1、図2において1は天井側搬送装置
で、レールの一例であるトロリ案内用レール2と、その
上方に架設されたガイドレール3と、前記トロリ案内用
レール2に支持案内される上部移動体の一例であるトロ
リ装置4と、このトロリ装置4に取り付けた支持装置5
と、前記駆動体用レール3に支持案内されて前記トロリ
装置4に移動力を付与するチェーン式駆動装置10などか
ら構成され、第1部材の一例である車体Aを支持装置5
により支持して上部搬送ライン6上で搬送している。
【0016】図2、図9に示すように前記チェーン式駆
動装置10は、上部搬送ライン6の上手側に位置した従動
鎖輪11と、下手側に位置した駆動鎖輪12と、両鎖輪11,
12間に張設した駆動チェーン13と、前記駆動鎖輪12を固
定した駆動軸14に連動する駆動部(減速機付きモータな
ど)15などにより構成される。そして駆動チェーン13に
所定ピッチ置きに設けた伝動突起16を、前記トロリ装置
4側に設けた受動突起7に対して係脱自在に構成してい
る。
【0017】図1、図2に示すように、第2部材の一例
である内燃機関Bを支持搬送する床側搬送装置20は、床
8側に設けた誘導体(ガイドマグネットなど)21と、こ
の誘導体21を検出自在な検出装置(ガイドセンサなど)
22を有する下部移動体の一例である自走台車23とからな
る。この自走台車23は、本体24の前部中央に駆動車輪25
を有するとともに、後部に左右一対の従動車輪26を有し
ている。
【0018】図3〜図6、図9において前記駆動車輪25
は、本体24に対して走行駆動装置(モータなど)27とと
もに旋回自在に取り付けられ、そして巻掛け伝動構造や
モータを含む旋回駆動装置28は、本体24の前部に搭載し
た走行制御盤29にて旋回制御され、また走行制御盤29
は、前記走行駆動装置27を介して自走台車23の移動速度
を制御する。この走行制御盤29や前記走行駆動装置27な
どは本体24の後部に搭載したバッテリ30に接続し、また
本体24の前部に設けた前記検出装置22は走行制御盤29に
接続している。なお走行制御盤29上には部品受け31が設
けられている。
【0019】上記構成の床側搬送装置20において自走台
車23は、検出装置22が誘導体21を検出することで方向な
らびに速度制御しながら下部搬送ライン32上で自動走行
し得る。その際に下部搬送ライン32は無端状に形成さ
れ、そして一部を、前記上部搬送ライン6の直線状部分
に上下で対向すべく形成し、以て対向部分を組み込み作
業部33に形成している。前記誘導体21は、床8側に形成
した溝9内に敷設され、その際に誘導体21に沿ってフィ
ーダケーブル34が敷設されるとともに、両者21,24の上
面は樹脂モールドされている(図4参照)。
【0020】前記誘導体21を検出自在な検出装置22は駆
動車輪25の側部に設けられ、そして検出装置22の下手位
置にフィーダケーブル34に対向自在なフィーダ無線35を
設けるとともに、その側部に充電用のコレクタ36を設
け、さらに両側部に光伝送装置37を設けている。ここで
フィーダ無線35や光伝送装置37はそれぞれ走行制御盤29
に接続し、またコレクタ36はバッテリ30に接続してい
る。
【0021】前記本体24の中央部には、下部用昇降動装
置40を介して下部昇降体41が設けられる。前記下部用昇
降動装置40は複数(前後一対)のシリンダ装置からな
り、そのシリンダ本体を本体24に固定するとともに、上
向きのピストンロッドの上端を平枠状の下部昇降体41に
連結している。
【0022】そして下部昇降体41には、上部用昇降動装
置42を介して上部昇降体43が設けられる。前記上部用昇
降動装置42は中央部に位置したシリンダ装置からなり、
そのシリンダ本体を下部昇降体41に固定するとともに、
上向きのピストンロッドの上端を平枠状の上部昇降体43
に連結している。なお上部用昇降動装置42の前後の両位
置には、下部昇降体41に設けた上下方向のガイド筒44
と、このガイド筒44に嵌入すべく上部昇降体43から垂設
したガイドロッド45とからなる昇降ガイド機構が設けら
れる。
【0023】前記上部昇降体43上には、左右ガイド装置
50を介して下位スライド板51が設けられる。すなわち左
右ガイド装置50は、上部昇降体43上に複数配設した左右
方向のガイドレール52と、このガイドレール52に上方か
ら嵌合すべく下位スライド板51の下面に取り付けた摺動
体53とからなるLMガイドに構成され、そして下位スラ
イド板51の左右移動限を規制するストッパー(図示せ
ず)が設けられる。
【0024】さらに下位スライド板51の中立位置を維持
する下位ロック機構54が設けられ、この下位ロック機構
54は、前記下部昇降体41の側部から連設されかつ上面開
放でV状の凹部55を有する嵌合部材56と、下位スライド
板51の側部から垂設された被嵌合部材57とにより構成さ
れ、この被嵌合部材57は、下降時にV状面に案内された
のち凹部55に嵌合自在なローラ58を有する。
【0025】前記下位スライド板51上には、前後ガイド
装置60を介して上位スライド板61が設けられる。すなわ
ち前後ガイド装置60は、下位スライド板51上に複数配設
した前後方向のガイドレール62と、このガイドレール62
に上方から嵌合すべく上位スライド板61の下面に取り付
けた摺動体63とからなるLMガイドに構成され、そして
上位スライド板61の左右移動限を規制するストッパー
(図示せず)が設けられる。
【0026】さらに上位スライド板61の中立位置を維持
する上位ロック機構64が設けられ、この上位ロック機構
64は、前記下部昇降体41の後部から連設されかつ上面開
放でV状の凹部65を有する嵌合部材66と、上位スライド
板61の後部から垂設された被嵌合部材67とにより構成さ
れ、この被嵌合部材67は、下降時にV状面に案内された
のち凹部65に嵌合自在なローラ68を有する。上記した左
右ガイド装置50と前後ガイド装置60とにより平面動許容
装置を構成する。
【0027】前記上位スライド板61からは、左右方向な
らびに後方へ伸びる支持部(スキット)69が連設され、
これら支持部69間で前記内燃機関Bを支持すべく構成し
てある。そして前記支持部69が自走台車23の本体24側に
対して設定範囲以上に前後動したことを検出する検出装
置70を設け、この検出装置70の検出に基づいて、前記走
行制御盤29を介して自走台車23の移動速度を制御すべく
構成している。
【0028】すなわち図1〜図8に示すように、前記支
持部69側となる前記上位スライド板61に被検出体(スト
ライカー)71を設けるとともに、前記本体24側となる前
記下位スライド板51に一対の光電スイッチ72,73を設け
ている。ここで光電スイッチ72,73は、前述した設定範
囲Lを得るべく前後方向に離して配置され、そしてブラ
ケット74,75を介して前後方向の位置を調整自在に取り
付けている。上記した71〜75により検出装置70を構成
し、そして両光電スイッチ72,73を前記走行制御盤29に
接続している。
【0029】前記本体24には、前記昇降動装置(シリン
ダ装置)40,42を昇降動させるための操作具である昇降
レバー80が複数箇所に設けられ、さらに作業完了釦81が
設けられている。そして前記昇降動装置40,42にエアを
供給するためのエアユニット82が本体24の後部に搭載さ
れ、このエアユニット82はアキュームレータを内蔵する
とともに、エアカプラ83を有する。
【0030】図9に示すように、前記無端状の下部搬送
ライン32で、組み込み作業部33の終端から始端に亘って
のライン部分には、第1ステーション84と第2ステーシ
ョン85と待機部86とがこの順で配設され、さらに床8側
の複数箇所にはIDタグ87が設けられている。
【0031】両ステーション84,85は内燃機関Bの積み
込み部に形成され、そしてエア補給装置88や充電装置89
が設けられている。前記エア補給装置88は、たとえばコ
ンプレッサなどのエア発生装置、このエア発生装置から
のホース先端に取り付けられかつ前記エアカプラ83に対
して雄雌形式により接続自在なエアカプラ、このエアカ
プラを接断移動させるシリンダ装置、などにより構成さ
れ、また前記充電装置89は、前記コレクタ36が上方から
当接自在なレール形式からなる。
【0032】以下、上記実施例における作用を説明す
る。天井側搬送装置1においては、車体Aを支持してい
るトロリ装置4が、チェーン式駆動装置10からの移動力
を受けて移動し、以て上部搬送ライン6上で車体Aを所
定速度で搬送している。また床側搬送装置20において
は、バッテリ30の電力により走行駆動装置27を介して駆
動車輪25が強制回転され、これにより自走台車23を下部
搬送ライン32上で自動走行し得る。
【0033】その際に、検出装置22が誘導体21を検出
し、この誘導体21に対して検出装置22の位置がずれよう
としたときに、走行制御盤29から旋回駆動装置28に正ま
たは逆の指令が発せられ、これにより自走台車23の位置
ずれを自動的に修正しながら、この自走台車23を下部搬
送ライン32上で自動走行し得る。
【0034】内燃機関Bを支持している自走台車23は待
機部86に停止される。このとき自走台車23では、上部用
昇降動装置42の下降動により下部昇降体41に対して上部
昇降体43が下降しており、この下降により、嵌合部材56
に対して被嵌合部材57が上方から嵌合することで、上部
昇降体43に対して下位スライド板51の左右方向の位置を
中央部に修正するとともに、その修正位置をロックして
いる。さらに嵌合部材66に対して被嵌合部材67が上方か
ら嵌合することで、下位スライド板51に対して上位スラ
イド板61の前後方向の位置を中央部に修正するととも
に、その修正位置をロックしている。
【0035】このような状態において待機部86に待機し
ている自走台車23は、上部搬送ライン6の所定位置にト
ロリ装置4が達することで再び自動走行され、組み込み
作業部33へと入って行く。そして図1、図2の実線で示
すように、上部搬送ライン6を搬送されてきた車体Aの
所定位置に内燃機関Bを対向させた状態で、トロリ装置
4側に対して自走台車23を同期走行させる。
【0036】この組み込み作業部33においては自走台車
23に作業者が付き、同期走行に合わせて歩行を行う。こ
の歩行の最中に作業者は昇降レバー80を操作し、下部用
昇降動装置40の上昇動により本体24に対して下部昇降体
41を上昇させるとともに、上部用昇降動装置42の上昇動
により下部昇降体41に対して上部昇降体43を上昇させ
る。この上部昇降体43の上昇により両ロック機構54,64
は自動的にロック解除される。
【0037】前述した上部昇降体43の上昇は少しずつ行
われ、その間に作業者は車体Aに対する内燃機関Bの最
終的な位置修正を行う。すなわち作業者は内燃機関Bに
対して位置修正方向に力を付与する。これにより左右方
向での位置修正は、左右ガイド装置50の許容構造により
上部昇降体43に対して下位スライド板51が左右動するこ
とで可能になる。
【0038】また同期走行は完全に同期し難いものであ
り、トロリ装置4側の移動速度に対して自走台車23の走
行速度が早く、または遅くなっている。すなわち自走台
車23の走行速度が早いとき、車体Aに対して内燃機関B
が前側に位置していることから、最終的な位置修正は、
下位スライド板51に対して上位スライド板61を後方へ移
動させて行い、また自走台車23の走行速度が遅いとき、
車体Aに対して内燃機関Bが後側に位置していることか
ら、最終的な位置修正は、下位スライド板51に対して上
位スライド板61を前方へ移動させて行う。
【0039】このような最終的な位置修正は、位置ずれ
による前後方向への移動が設定範囲L内であるときに行
われる。しかし車体Aに対して内燃機関Bが前後方向で
大きく位置ずれし、前後方向への修正移動が設定範囲L
外の場合もある。
【0040】すなわち自走台車23の走行速度が早いとき
で、後方への移動が設定範囲L外であるときには、上位
スライド板61とともに後方へ移動する被検出体71が後位
の光電スイッチ73に検出されることになる。すると検出
信号が走行制御盤29に与えられ、この走行制御盤29から
走行駆動装置27へ減速指令が発せられ、以て自走台車23
はトロリ装置4に同期すべく減速走行される。
【0041】また自走台車23の走行速度が遅いときで、
前方への移動が設定範囲L外であるときには、上位スラ
イド板61とともに前方へ移動する被検出体71が前位の光
電スイッチ72に検出されることになる。すると検出信号
が走行制御盤29に与えられ、この走行制御盤29から走行
駆動装置27へ増速指令が発せられ、以て自走台車23はト
ロリ装置4に同期すべく増速走行される。
【0042】このようにして、車体Aに対して位置修正
を終えた内燃機関Bは、図1、図2の仮想線に示すよう
に車体Aに対して下方から組み込まれ、その後、作業者
による固定作業が行われる。この固定作業を行う際に部
品受け31内の部品が利用される。そして固定作業を終え
た作業者は、昇降レバー80を前述とは逆操作し、下部用
昇降動装置40の下降動により本体24に対して下部昇降体
41を下降させるとともに、上部用昇降動装置42の下降動
により下部昇降体41に対して上部昇降体43を下降させ
る。この上部昇降体43の下降により両ロック機構54,64
は自動的にロック動される。
【0043】さらに作業者は昇降レバー80の逆操作とと
もに作業完了釦81を押す。これによりロック機構54,64
のロック動を確認した状態で作業が完全終了となり、以
て自走台車23は、下部搬送ライン32を高速で自動走行し
てステーション84,85のいずれかに停止する。この停止
時に、積み込み装置の作動や人手作業により前記支持部
69に対して新たな内燃機関Bが積み込まれる。この積み
込みは、両スライド板51,61がロック状であることか
ら、安定して確実に行われる。
【0044】そして停止時には、コレクタ36が充電装置
89に自動的に接触してバッテリ30に対する充電が行われ
るとともに、エアユニット82のエアカプラ83に対してエ
ア補給装置88のエアカプラが接続してエアユニット82の
アキュームレータにエアの補充が行われる。自走台車23
は下部搬送ライン32上を再び高速で自動走行し、待機部
86にて一旦停止して待機される。上述のようにして下部
搬送ライン32上を走行中の自走台車23は、IDタグ87と
の間で無線授受を行い、在席確認などが行われる。
【0045】上記実施例で示すように二箇所(複数箇
所)にステーション84,85を設けたときには、自走台車
23のステーション84,85での停止時間を十分に取れる
が、これは一箇所であつてもよい。また上記実施例では
誘導体21としてガイドマグネットを示したが、これは磁
気テープなどであつてもよく、磁気テープの場合には検
出装置22としてピックアップコイルが使用される。
【0046】上記実施例では天井側搬送装置1の移動体
としてトロリ装置4を、また床側搬送装置20の移動体と
して自走台車23を示したが、本第1発明においては、天
井側搬送装置1の移動体としてレールに支持案内される
自走形式の移動体を使用した形式であってもよい。さら
に本第1発明においては、天井側搬送装置1に自走形式
の移動体を使用するとともに、床側搬送装置20にチェー
ン式駆動装置により走行される搬送台車を使用した形式
であってもよく、あるいは天井側搬送装置1にトロリ装
置4を使用するとともに、床側搬送装置20に搬送台車を
使用した形式であってもよい。
【0047】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、天井側
搬送装置の第1部材に対して床側搬送装置の第2部材が
前側に位置していたとき、最終的な位置修正は支持部を
後方へ移動させて行うことができ、また床側搬送装置の
第2部材が後側に位置していたとき、最終的な位置修正
は支持部を前方へ移動させて行うことができる。このよ
うな最終的な位置修正は、位置ずれによる前後方向への
移動が設定範囲内であるときに行うことができる。そし
て、第1部材に対して第2部材が前後方向で大きく位置
ずれし、前後方向への修正移動が設定範囲外の場合、す
なわち支持部の移動が設定範囲外であるとき、この支持
部が設定範囲外に移動したことを検出装置で検出し、そ
の検出信号に基づいて下部移動体側へ増速または減速指
令を発して、この下部移動体を、上部移動体と同期走行
すべく増速または減速制御できる。したがって、天井側
搬送装置で支持した第1部材と床側搬送装置で支持した
第2部材とを対向させる際の前後方向への位置修正動を
利用して、上部移動体における第1部材の移動速度に下
部移動体における第2部材の移動速度を自動的に合わせ
ることができ、これにより両部材を常に同速度状態で同
期走行できて、両搬送装置間に亘っての各種作業を容易
に正確に行うことができる。
【0048】そして上記構成の本第2発明によると、天
井側搬送装置の移動体と床側搬送装置の自走台車とを常
に同速度状態で同期走行できる。その際に床側は構造簡
単な誘導体の敷設だけでよいことから、床側搬送装置に
おける下部搬送ラインの変更は容易に行うことができ、
また自走台車を使用することで、下部搬送ラインでの走
行速度の変更を容易に行うことができるとともに、同期
走行しない非作業ライン部では能率のよい高速走行を行
うことができ、かつ下部搬送ラインでの使用台数を減少
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、搬送設備の同期走行
部の正面図である。
【図2】同搬送設備の同期走行部の側面図である。
【図3】同自走台車の一部切り欠き平面図である。
【図4】同自走台車の一部切り欠き背面図である。
【図5】同自走台車の一部切り欠き正面図である。
【図6】同自走台車の一部切り欠き側面図である。
【図7】同検出装置部分の一部切り欠き側面図である。
【図8】同検出装置部分の一部切り欠き平面図である。
【図9】同搬送設備のライン全体を示す概略平面図であ
る。
【図10】従来例を示し、搬送設備の同期走行部の側面図
である。
【図11】同搬送設備の同期走行部の正面図である。
【符号の説明】
1 天井側搬送装置 2 トロリ案内用レール(レール) 4 トロリ装置(上部移動体) 5 支持装置 6 上部搬送ライン 20 床側搬送装置 21 誘導体 22 検出装置 23 自走台車(下部移動体) 24 本体 27 走行駆動装置 28 旋回駆動装置 29 走行制御盤 32 下部搬送ライン 33 組み込み作業部 40 下部用昇降動装置 42 上部用昇降動装置 50 左右ガイド装置(平面動許容装置) 51 下位スライド板 60 前後ガイド装置(平面動許容装置) 61 上位スライド板 69 支持部 70 検出装置 71 被検出体 72 光電スイッチ 73 光電スイッチ A 車体(第1部材) B 内燃機関(第2部材) L 設定範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼生田 顕三 大阪府大阪市西淀川区御幣島3丁目2番 11号 株式会社ダイフク内 (56)参考文献 特開 昭60−234083(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 47/61

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材を支持する天井側搬送装置と
    前記第1部材に下方から組込まれる第2部材を支持する
    床側搬送装置とを有し、この床側搬送装置による下部搬
    送ラインの一部を、前記天井側搬送装置による上部搬送
    ラインに上下で対向して形成し、前記天井側搬送装置
    は、レールと、このレールに支持案内される上部移動体
    とにより構成し、前記床側搬送装置は、下部搬送ライン
    上を移動自在な下部移動体を有し、この下部移動体は、
    第2部材を支持する支持部を昇降ならびに前後動自在に
    有し、この支持部の前後動により、下部移動体の本体側
    に対して設定範囲内での位置修正を行うべく構成し、前
    記支持部が下部移動体の本体側に対して設定範囲以上に
    前後動したことを検出する検出装置を設け、この検出装
    置の検出に基づいて下部移動体の移動速度を制御する
    行制御盤を下部移動体に設けたことを特徴とする搬送設
    備。
  2. 【請求項2】 床側搬送装置を、床側に設けた誘導体
    と、この誘導体を検出しながら自動走行自在な自走台車
    とにより構成したことを特徴とする請求項1記載の搬送
    設備。
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