JP2825740B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2825740B2
JP2825740B2 JP23378993A JP23378993A JP2825740B2 JP 2825740 B2 JP2825740 B2 JP 2825740B2 JP 23378993 A JP23378993 A JP 23378993A JP 23378993 A JP23378993 A JP 23378993A JP 2825740 B2 JP2825740 B2 JP 2825740B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミニディスク規格のデ
ィスクから情報を再生することができる例えばミニディ
スクドライブ装置等の光ディスク装置に関するもので、
特にピックアップを所定のトラックに定位させるトラッ
キングサーボ制御において、ピックアップからディスク
へ出射するレーザビームが、情報信号を読み取るための
メインビーム以外にトラッキングエラー信号検出のため
の1対のサブビームを備えた3ビーム方式の光ディスク
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ミニディスクドライブ装置等の光ディス
ク装置では、ディスクから各種情報の読み取りを行うべ
く所定のトラックを捕捉するためにトラッキングサーボ
制御を行っており、このトラッキングサーボ制御の方式
として3ビーム方式が一般に用いられている。
【0003】この3ビーム方式によるトラッキングサー
ボ制御の原理は、本発明の説明図である図2に示すよう
に、情報信号を読み取るためのメインビーム1を中心と
して、1対のサブビーム(それぞれ「Eビーム2」、
「Fビーム3」と呼ぶ)を配置し、それぞれのサブビー
ムにて検出される光量が同じとなるようにトラッキング
サーボ制御することにより、メインビーム1をトラック
20の中央に定位させるものである。
【0004】すなわち、上記の3ビーム方式によるトラ
ッキングエラー信号検出では、情報を記録するトラック
20部分では反射光が多く、トラック20以外の部分で
は反射光が少ないことを利用してEビーム2、Fビーム
3からの光検出信号を、図9に示す差動増幅器5に入力
する。この差動増幅器5の出力を周波数補償及びゲイン
補償した信号によりピックアップ22の図示しないトラ
ッキングアクチュエータを駆動して、図示しない対物レ
ンズを傾けることによってトラック20を捕捉させる。
このとき、ピックアップ22のトラッキング傾きは、約
±0.4mmが限度である一方、ディスク21の直径は
64mmであることから、ディスク21全体をカバーす
ることができないため、ピックアップ22全体を駆動す
るスライド機構を用いたスライドサーボが併用されてい
る。
【0005】また、ディスク21には、図2に示すよう
に、トラック20の微小な蛇行によりFM変調(搬送波
周波数は22.05kHz)されたアドレス情報が記録
されている。この信号はADIP信号(ADress In Pre-g
roove)と呼ばれ、情報を記録、再生する際のディスク2
1上のトラック20位置確認のために用いられる。
【0006】ここで、ピックアップ22におけるメイン
ビーム1のADIP信号の検出原理を、本発明の説明図
である図3に基づいて説明する。
【0007】図3に示すように、レーザダイオード24
から発せられたレーザ光は、コリメートレンズ25を通
って平行な光となり、ハーフミラー26、対物レンズ2
7を通ってディスク21へ照射される。ディスク21か
らの反射光は再び対物レンズ27を通り、ハーフミラー
26へ達する。ハーフミラー26により、ディスク21
からの反射光の一部が反射され、メインビーム受光素子
28に達する。メインビーム受光素子28は、トラック
20の幅方向に2つの部分に分割されており、図2に示
すように、それぞれがトラック20の各部分からの反射
光を検出できるように配置されている。この分割された
各受光素子RF1・RF2部分からの検出信号は、トラ
ック20の蛇行に伴ってレベルがそれぞれ逆の位相で変
化するため、これらを差動増幅器4に入力することによ
り、ADIP信号の検出を行う。
【0008】上記の差動増幅器4の出力は、図9に示す
ように、ADIP信号処理回路11を介してシステムコ
ントローラ12に入力され、これによってピックアップ
22の位置制御が行われる。すなわち、システムコント
ローラ12の指示に従って、トラッキングサーボ回路8
が、差動増幅器5からのトラッキングエラー信号を基
に、ピックアップ22の対物レンズ27に対し、トラッ
ク方向のサーボ駆動を行う。
【0009】上記トラッキングサーボ回路8からの出力
信号は、スライドサーボ回路77にも供給される。スラ
イドサーボ回路77は、トラッキングサーボ出力から不
要な周波数帯域を除去する等の周波数補償及びゲイン補
償をして、スライドモータ23に伝える。また、スライ
ドサーボ回路77は、トラッキングサーボ出力電圧をゼ
ロとする方向にトラッキングサーボが働く際に、ピック
アップ22単体によるトラッキングサーボ動作にてトラ
ッキング傾き量がある程度まで大きくなると、スライド
モータ23を駆動させ、ピックアップ22の傾きを中立
付近へ戻すようになっている。なお、ディスク21に記
録された音楽情報等の記録信号は、差動増幅器6を介し
て記録信号処理回路9に入力され、この記録信号処理回
路9にて音楽信号に復元され、出力端子10から外部へ
出力されるようになっている。
【0010】以上に述べた従来のミニディスクドライブ
装置では、ディスク21から情報信号を読み取るべくト
ラック20を捕捉する際の、水平状態における対物レン
ズ27の傾く様子とこれに伴う各信号との関係は、図1
0のタイムチャートの左側部分に示すようになる。ここ
で、図10(a)はピックアップレンズの傾きを表した
もので、点線が中立な状態、上方向がディスク外周向き
を示している。
【0011】トラック20の捕捉を続けて対物レンズ2
7が外周方向に傾いてくると、図10(c)(d)に示
すように、トラッキングサーボ出力の直流電圧レベル増
加に従って、スライドサーボ出力レベルも増加し、スラ
イドモータ23の起動電圧レベルになるとスライド機構
が動作し、対物レンズ27の外周方向への傾きは解消さ
れ、むしろ対物レンズ27は内周方向に傾く。このよう
にスライドモータ23が起動される周期Tは3〜10秒
程度であり、信号検出性能の悪化を防ぐため対物レンズ
27のトラッキング傾き量が約50〜100μmになる
と起動されるように設定される。
【0012】このように装置が水平に設置されていると
きは、対物レンズ27が中立な状態を境として、内周
側、外周側に略均等に傾いて、中立な状態からの絶対的
なトラッキング傾き量は最小限に制御される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ディスク装置では、装置を水平以外の状態に設置
すると対物レンズ27の自重により、上記水平状態にて
制御される傾き範囲に比べ重力方向に傾きが加算され、
中立な状態から均等には傾かなくなり、結果として絶対
的な傾き量が増加するという問題点を有している。
【0014】すなわち、通常は、図11に示すように、
ディスク21が水平状態になっているが、例えば、図1
2(a)に示すように、装置をディスク21の外周側を
下になるように垂直状態に設置すると、自重により、対
物レンズ27は外周側へ傾こうとする。このとき、メイ
ンビーム1の位置をトラック20の中心とするようにト
ラッキングサーボが働くので、図12(b)に示すよう
に、メインビーム1の位置がずれることはない。しか
し、対物レンズ27を中心に保つためには、水平状態で
はトラッキングサーボ出力電圧がゼロ付近であれば良か
ったが、このような状態では重力に打ち勝つべく内周方
向へ傾かせるような出力電圧が必要となる。
【0015】一方、スライドサーボは、トラッキングサ
ーボ出力電圧を入力として働くので、このように内周方
向へ傾かせるような入力電圧があると、図12(c)に
示すように、スライド機構を内周方向へ駆動させ、トラ
ッキングサーボ出力電圧をゼロにすべく動作する。すな
わち、スライドサーボは、重力により対物レンズ27が
自然に傾いた状態を中心として動作する。
【0016】装置をこのように傾けて設置すると、図1
0(b)(c)(d)の右側部分のタイムチャートに示
すように、トラッキングエラー信号(E−F)、トラッ
キングサーボ出力、スライドサーボ出力は水平の場合に
比べ殆ど変化は現れないが、図10(a)の右側のタイ
ムチャートに示すように、ピックアップ22の傾きは、
距離Sだけディスク21の外周方向へ全体的な傾きがシ
フトし、その結果、図10(e)の右側のタイムチャー
トに示すように、ADIP信号検出用の(RF1−RF
2)信号も全体的に+方向にシフトする。この様子を図
13、及び図14に基づいて説明する。
【0017】図13に示すように、対物レンズ27が傾
いていない中立の場合は、ディスク21からの反射光
は、対物レンズ27を通ってスリット29により制限さ
れ、一部がハーフミラー26で反射してメインビーム受
光素子28の中央に当たり、結果として、RF1、RF
2検出信号のレベルは略同等となる。それに対し、図1
4に示すように、対物レンズ27が外周方向に距離Sだ
け傾いた場合は、メインビーム受光素子28に偏って反
射光が当たり、RF1、RF2信号のレベルがアンバラ
ンスとなる。すなわち、反射光の範囲はD〜D’なので
RF1側には少ししか当たらないようになる。すると、
レベルの低い方(この場合ではRF1)では、信号S/
N比が悪化し、結果としてADIP信号のS/N比も悪
化するので、ディスク21からのアドレス情報が読み取
れなくなる。このため、従来のミニディスクドライブ装
置は、水平に近い姿勢にて使用せざるを得ないので、装
置の使用条件の点で問題となっていた。
【0018】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、装置を傾斜させたとき
に、対物レンズの自重によるトラッキング傾きによる信
号情報の読み取り性能の低下を防止し、取扱性能の向上
を図り得る光ディスク装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
ディスク装置は、上記課題を解決するために、ディスク
からの情報を読み取るためのピックアップと、ピックア
ップをディスクの指定位置に移動させるためのスライド
移動機構と、ピックアップをディスクの情報トラックに
定位させるためのトラッキングサーボ回路と、ピックア
ップから読み取った信号を復元するための信号処理回路
と、これらを制御してディスクに記録された情報を再生
するシステムコントローラとを備えた光ディスク装置に
おいて、上記ピックアップにおけるトラッキング傾きの
絶対量を光学的に検出する傾き絶対量検出手段と、ディ
スク上の微小な蛇行パターンで表されるアドレス情報を
含んだADIP検出信号から上記傾き絶対量検出手段に
より検出されるトラッキング傾きの絶対量に応じた出力
に基づき、上記スライド移動機構を駆動するスライド制
御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0020】請求項2記載の発明の光ディスク装置は、
上記課題を解決するために、ディスクからの情報を読み
取るためのピックアップと、ピックアップをディスクの
指定位置に移動させるためのスライド移動機構と、ピッ
クアップをディスクの情報トラックに定位させるための
トラッキングサーボ回路と、ピックアップから読み取っ
た信号を復元するための信号処理回路と、これらを制御
してディスクに記録された情報を再生するシステムコン
トローラとを備えた光ディスク装置において、上記ピッ
クアップにおけるトラッキング傾きの絶対量を光学的に
検出する傾き絶対量検出手段が設けられると共に、ディ
スク上の微小な蛇行パターンで表されるアドレス情報を
含んだADIP検出信号から上記傾き絶対量検出手段に
より検出されるトラッキング傾きの絶対量に応じた出力
と、トラッキングサーボ回路のトラッキングサーボ出力
との両出力に基づき、上記スライド移動機構を駆動させ
るスライド併用制御手段が設けられていることを特徴と
している。
【0021】請求項3記載の発明の光ディスク装置は、
上記課題を解決するために、ディスクからの情報を読み
取るためのピックアップと、ピックアップをディスクの
指定位置に移動させるためのスライド移動機構と、ピッ
クアップをディスクの情報トラックに定位させるための
トラッキングサーボ回路と、ピックアップから読み取っ
た信号を復元するための信号処理回路と、これらを制御
してディスクに記録された情報を再生するシステムコン
トローラとを備えた光ディスク装置において、上記ピッ
クアップにおけるトラッキング傾きの絶対量を光学的に
検出する傾き絶対量検出手段が設けられると共に、この
傾き絶対量検出手段によるトラッキング傾きの絶対量検
出の出力と、トラッキングサーボ回路のトラッキングサ
ーボ出力との両出力を切り換えて上記スライド移動機構
を駆動させるスライド切換制御手段が設けられているこ
とを特徴としている。
【0022】
【作用】請求項1の構成によれば、上記傾き絶対量検出
手段がピックアップにおけるトラッキング傾きの絶対
量を光学的に検出すると共に、スライド制御手段がこの
傾き絶対量検出手段によるトラッキング傾きの絶対量検
出に基づき、上記スライド移動機構を駆動する。
【0023】したがって、従来においては、スライドサ
ーボはトラッキングサーボ出力電圧が所定値を越えると
駆動されるようになっていたので、装置を水平以外の状
態に設置すると対物レンズの自重により、水平状態にて
制御される傾き範囲に比べ重力方向に傾きが加算され、
中立な状態から均等には傾かなくなり、結果として絶対
的な傾き量が増加するという問題点を有していたが、本
発明においては、トラッキング傾きの絶対量によりスラ
イドサーボを制御することができ、これによって絶対的
な傾き量の増加を防止することができる。
【0024】この結果、装置を傾斜させたときに、対物
レンズの自重によるトラッキング傾きによる信号情報の
読み取り性能の低下を防止し、ひいては、装置の取扱性
能の向上を図ることが可能となる。
【0025】また、請求項2の構成によれば、スライド
併用制御手段は、上記傾き絶対量検出手段によるトラッ
キング傾きの絶対量検出の出力と、トラッキングサーボ
回路のトラッキングサーボ出力との両出力に基づき、上
記スライド移動機構を駆動させる。
【0026】したがって、上記傾き絶対量検出手段によ
るトラッキング傾きの絶対量検出の出力のみによってス
ライドサーボを制御すると、トラックジャンプ時に、ト
ラッキングサーボ入力信号との連携においてスライドサ
ーボを駆動する場合と比較して、追従性が悪くなるとい
う問題を生じるが、本発明では、傾き絶対量検出手段に
よるトラッキング傾きの絶対量検出の出力と、トラッキ
ングサーボ回路のトラッキングサーボ出力との両出力を
併用するので、追従性が悪くなるのを防止することが可
能となる。
【0027】この結果、装置を傾斜させたときに、対物
レンズの自重によるトラッキング傾きによる信号情報の
読み取り性能の低下を防止し、ひいては、装置の取扱性
能の向上を図ることが可能となる。
【0028】また、請求項3の構成によれば、スライド
切換制御手段は、上記傾き絶対量検出手段によるトラッ
キング傾きの絶対量検出の出力と、トラッキングサーボ
回路のトラッキングサーボ出力とに基づき、両出力を切
り換えて上記スライド移動機構を駆動させる。
【0029】したがって、通常のトラック捕捉中は、上
記傾き絶対量検出手段によるトラッキング傾きの絶対量
検出の出力にてスライドサーボを制御する一方、トラッ
クジャンプ時には、トラッキングサーボ回路のトラッキ
ングサーボ出力にてスライドサーボを制御することが可
能となる。このため、通常のトラック捕捉中及びトラッ
クジャンプ時共にスライド追従性を良くすることが可能
となる。
【0030】この結果、装置を傾斜させたときに、対物
レンズの自重によるトラッキング傾きによる信号情報の
読み取り性能の低下を防止し、ひいては、装置の取扱性
能の向上を図ることが可能となる。
【0031】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図4
に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明
の便宜上、前記の従来例の図面に示した部材と同一の機
能を有する部材については、同一の符号を付して説明す
る。
【0032】また、本実施例においては、光ディスク装
置として例えばミニディスクドライブ装置を取り上げて
説明するものであるが、ミニディスクにおいては、取り
扱う光ディスクの種類が、音楽ソフト再生専用の光ディ
スクとユーザが録音できる光磁気ディスクとの2種類が
あり、本実施例ではこの内、光磁気ディスクに関して説
明を行う。
【0033】本実施例のミニディスクドライブ装置は、
図1に示すように、例えば各種の音楽情報が記録された
ディスク21と、各種音楽情報を読み取るピックアップ
22とを有すると共に、このピックアップ22をディス
ク21上の指定位置に移動させるために、スライドモー
タ23、及びスライドモータ23の回転運動を水平方向
へ転換させる図示しないピニオン/ラック機構等からな
るスライド機構を有している。
【0034】また、ミニディスクドライブ装置には、ピ
ックアップ22からの各種検出信号を増幅するための差
動増幅器4・5・6が設けられている。上記差動増幅器
4はADIP信号(ADress In Pre-groove)検出用、差動
増幅器5はトラッキングエラー検出用、差動増幅器6は
音楽等の記録信号検出用の増幅器である。
【0035】上記差動増幅器6からの音楽等の記録信号
は、記録信号処理回路9に入力され、この記録信号処理
回路9にて音楽信号に復元され、出力端子10から外部
へ出力される。
【0036】上記差動増幅器4の出力は、ADIP信号
処理回路11を介してシステムコントローラ32に入力
され、これによってピックアップ22の位置制御が行わ
れる。すなわち、システムコントローラ32の指示に従
って、トラッキングサーボ回路8は、上記差動増幅器5
からのトラッキングエラー信号を基に、ピックアップ2
2の後述する対物レンズ27に対し、トラック方向のサ
ーボ駆動を行うようになっている。
【0037】また、上記差動増幅器4からのADIP検
出信号は、スライドサーボ回路7にも供給されるように
なっている。スライドサーボ回路7は、差動増幅器4か
らの検出信号を不要な周波数帯域を除去する、つまり周
波数補償及びゲイン補償してスライドモータ23に伝え
るもので、ピックアップ22からの(RF1−RF2)
信号の直流成分をゼロとするようにスライドサーボを働
かせるようになっている。
【0038】すなわち、本実施例のミニディスクドライ
ブ装置では、後述するメインビーム1のトラック20へ
の照射に基づく検出信号において、周波数の高い領域か
らはトラック20のうねり成分であるADIP信号が検
出されて、記録若しくは再生位置を検出すると共に、周
波数の低い領域からはピックアップ22の絶対的な傾き
量を得てスライドサーボを制御するようになっている。
したがって、上記メインビーム1及び差動増幅器4は、
ピックアップ22におけるトラッキング傾きの絶対量を
光学的に検出する傾き絶対量検出手段としての機能を有
している。
【0039】上記の構成を有するミニディスクドライブ
装置の動作を説明する。
【0040】本実施例のミニディスクドライブ装置で
は、ディスク21から各種情報の読み取りを行うべく所
定のトラックを捕捉するためにトラッキングサーボ制御
を行っており、このトラッキングサーボ制御の方式とし
て3ビーム方式を採用している。
【0041】3ビーム方式によるトラッキングサーボ制
御の原理は、図2に示すように、情報信号を読み取るた
めのメインビーム1を中心として、1対のサブビーム
(それぞれ「Eビーム2」、「Fビーム3」と呼ぶ。)
を配置し、それぞれのサブビームにて検出される光量が
同じとなるようにトラッキングサーボ制御することによ
り、メインビーム1をトラック20の中央に定位させる
ものである。
【0042】すなわち、上記の3ビーム方式によるトラ
ッキングエラー信号検出では、情報を記録するトラック
20部分では反射光が多く、トラック20以外の部分で
は反射光が少ないことを利用してEビーム2、Fビーム
3からの光検出信号を、図1に示す差動増幅器5に入力
する。この差動増幅器5の出力を周波数補償及びゲイン
補償した信号によりピックアップ22の図示しないトラ
ッキングアクチュエータを駆動して、図示しない後述す
る対物レンズ27を傾けることによってトラック20を
捕捉させる。このとき、ピックアップ22のトラッキン
グ傾きは、約±0.4mmが限度である一方、ディスク
21の直径は64mmであることから、ディスク21全
体をカバーすることはできないため、ピックアップ22
全体を駆動するスライド機構を用いたスライドサーボが
併用されている。
【0043】ミニディスクの光磁気記録ディスクには、
トラック20の微小な蛇行によりFM変調(搬送波周波
数は22.05kHz)されたアドレス情報が記録され
ている。この信号はADIP信号と呼ばれ、情報を記
録、再生する際のディスク21上のトラック20位置確
認のために用いられる。
【0044】ここで、ピックアップ22におけるメイン
ビームのADIP信号の検出原理を図3に基づいて説明
する。
【0045】レーザダイオード24から発せられたレー
ザ光は、コリメートレンズ25を通って平行な光とな
り、ハーフミラー26、対物レンズ27を通ってディス
ク21へ照射される。ディスク21からの反射光は再び
対物レンズ27を通り、ハーフミラー26へ達する。ハ
ーフミラー26により、ディスク21からの反射光の一
部が反射され、メインビーム受光素子28に達する。メ
インビーム受光素子28は、トラック20の幅方向に2
つの部分に分割されており、図2に示すように、それぞ
れがトラック20の各部分からの反射光を検出できるよ
うに配置されている。この分割された各受光素子RF1
・RF2部分からの検出信号は、トラック20の蛇行に
伴ってレベルがそれぞれ逆の位相で変化するため、これ
らを差動増幅器4に入力することにより、ADIP信号
の検出を行う。
【0046】一方、図1に示すように、差動増幅器4の
出力は、ADIP信号処理回路11を介してシステムコ
ントローラ32に入力され、これによってピックアップ
22の位置制御が行われる。すなわち、システムコント
ローラ32の指示に従って、トラッキングサーボ回路8
は、差動増幅器5からのトラッキングエラー信号を基
に、ピックアップ22の対物レンズ27に対し、トラッ
ク方向のサーボ駆動を行う。
【0047】また、上記差動増幅器4からのADIP検
出信号は、スライドサーボ回路7にも供給される。スラ
イドサーボ回路7は、差動増幅器4からの検出信号を不
要な周波数帯域を除去する、つまり周波数補償及びゲイ
ン補償してスライドモータ23に伝えるもので、ピック
アップ22からの(RF1−RF2)信号の直流成分を
ゼロとするようにスライドサーボを働かせる。すなわ
ち、メインビーム1のトラック20への照射に基づく検
出信号においては、周波数の高い領域からトラック20
のうねり成分であるADIP信号を検出し、周波数の低
い領域からはピックアップ22の絶対的な傾き量を得
て、スライドサーボ回路7に入力している。
【0048】そして、ピックアップ22の絶対的な傾き
量がある程度まで大きくなると、スライドモータ23を
駆動させ、ピックアップ22の傾きを中立付近へ戻すよ
うになっている。
【0049】このように、ピックアップ22の絶対的な
傾き量によってトラック20の捕捉を行う場合の対物レ
ンズ27における、ミニディスクドライブ装置を水平状
態に設置した場合の傾斜状況は、図4における左側のタ
イムチャートに示すようになる。
【0050】図4(a)の左側のタイムチャートに示す
ように、対物レンズ27の絶対的な傾き、すなわちピッ
クアップ22の傾きは、トラック20の捕捉を続けて対
物レンズ27の傾き量が大きくなってくると、図4
(e)の左側のタイムチャートに示すように、(RF1
−RF2)信号の直流電圧レベルも増加して、その信号
を基にしたスライドサーボ出力レベルも増加し(図4
(d)の左側のタイムチャート参照)、スライドモータ
23の起動電圧レベルになるとスライド機構が動作し、
対物レンズ27外周方向への傾きは解消され、むしろ内
周方向に傾く。したがって、ミニディスクドライブ装置
が水平な状態では対物レンズ27は中立な状態(点線)
を境として、内周側、外周側に略均等に傾き、絶対的な
傾き量は最小限に制御される。
【0051】一方、ミニディスクドライブ装置を傾斜さ
せて設置した場合のタイムチャートは図4における右側
に示すようになる。
【0052】すなわち、同図の右側に示すタイムチャー
トは、ミニディスクドライブ装置をディスク21の外周
側を下にして、垂直な状態に設置した場合を示している
ものであり、図4(a)に示すように、対物レンズ27
の絶対的な傾き量にてスライドサーボが働くので、水平
に設置した場合と同様に、対物レンズ27が中立な状態
(点線)を境として、内周側及び外周側に略均等に傾い
て、中立な状態からの絶対的な傾き量による傾き量は最
小限に制御される。すなわち、図4(c)に示すよう
に、トラッキングサーボ出力は、対物レンズ27の重量
による傾きを補償しているため、出力差pだけのオフセ
ットを持つようにる。なお、トラッキングエラー信号
(E−F)は、図4(b)に示すように、水平状態及び
垂直状態のいずれもほぼ同じ出力を示す。
【0053】この結果、ミニディスクドライブ装置がど
のような姿勢であっても、ピックアップレンズの絶対的
な傾き量が大きくなると、スライドモータ23を駆動さ
せ、傾きを中立付近へ戻すように働くので、最適な状態
でのADIP信号検出が可能となる。
【0054】このように、本実施例のミニディスクドラ
イブ装置は、メインビーム1及び差動増幅器4がピック
アップ22におけるトラッキング傾きの絶対量を光学的
に検出すると共に、システムコントローラ32が上記メ
インビーム1及び差動増幅器4によるトラッキング傾き
の絶対量検出に基づき、スライド移動機構を駆動する。
【0055】したがって、従来においては、スライドサ
ーボはトラッキングサーボ出力電圧が所定値を越えると
駆動されるようになっていたので、ミニディスクドライ
ブ装置を水平以外の状態に設置すると対物レンズ27の
自重により、水平状態にて制御される傾き範囲に比べ重
力方向に傾きが加算され、中立な状態から均等には傾か
なくなり、結果として絶対的な傾き量が増加するという
問題点を有していたが、本実施例においては、トラッキ
ング傾きの絶対量によりスライドサーボを制御すること
ができ、これによって絶対的な傾き量の増加を防止する
ことができる。
【0056】この結果、ミニディスクドライブ装置を傾
斜させたときに、対物レンズ27の自重によるトラッキ
ング傾きによる信号情報の読み取り性能の低下を防止
し、ひいては、ミニディスクドライブ装置の取扱性能の
向上を図ることが可能となる。
【0057】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図5な
いし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示した部材
と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0058】前述した実施例1においては、トラックジ
ャンプ時の追従性が悪くなるという問題点を有してい
る。すなわち、従来のミニディスクドライブ装置におい
ては、スライドサーボ入力信号をトラッキングサーボ出
力からとっていたので、スライドサーボを駆動させる信
号としては、トラック20を捕捉するトラッキングサー
ボ回路8の信号と、トラックジャンプ時におけるジャン
プさせるためのパルス信号とが入力される。
【0059】したがって、トラックジャンプ時には、そ
のパルス信号にてスライドサーボの駆動を行っているの
で、スライドサーボの追従性が良くなるという利点があ
ったが、実施例1のように、スライドサーボ入力信号を
トラッキングサーボ出力からとらないようにした場合に
は、上述の効果を得ることができないのでトラックジャ
ンプ時の追従性が悪くなることになる。
【0060】詳述すると、指定のトラック位置をサーチ
するためにトラックジャンプを行ったときのトラッキン
グサーボ出力及びスライドサーボ出力は、図6(a)
(b)のタイムチャートに示すようになる。同図におい
てはGまでの期間がトラック20の捕捉状態(トラッキ
ングサーボ状態)で、G〜Iがトラックジャンプしてい
る期間、I以降がジャンプを終了して再びトラック20
の捕捉を行っている期間である。トラックジャンプして
いる期間はさらに、G〜Hのジャンプ開始〜加速期間
と、G〜Iのジャンプ減速〜収束期間とに分けられる。
【0061】実施例1においては、トラッキングサーボ
出力とスライドサーボ入力とは直接の関連がないため、
トラックジャンプを行った後、そのジャンプ距離だけ対
物レンズ27の傾きは大きくなり、スライドサーボ出力
にはその傾きに相当するS’だけオフセット電圧が生ず
る。すなわちスライドサーボはジャンプ中には動作せ
ず、ジャンプの結果オフセット電圧が生じてから動作す
るので、追従するのが遅いということになる。
【0062】このため、トラックジャンプを続けて行う
と対物レンズ27の傾きが積算されて大きくなり、AD
IP信号の読み取り性能が悪化してしまうので、あまり
密にはトラックジャンプを行えず、その結果、トラック
20をサーチする速度が遅いという不都合が生じる。
【0063】この問題を解消するために、本実施例のミ
ニディスクドライブ装置では、図5に示すように、スラ
イドサーボ回路7の入力端子30には、差動増幅器4の
出力及びトラッキングサーボ回路8の出力が接続される
ようになっている。すなわち、実施例1との違いは、ス
ライドサーボ回路7への入力信号が差動増幅器4の出力
とトラッキングサーボ回路8の出力とを加えた信号とな
っていることである。
【0064】そして、メインビーム1及び差動増幅器4
によるトラッキング傾きの絶対量検出の出力と、トラッ
キングサーボ回路8のトラッキングサーボ出力との両出
力に基づき、スライド移動機構を駆動させるようになっ
ている。
【0065】上記の構成を有するミニディスクドライブ
装置におけるトラックジャンプ時のタイムチャートは、
図7(a)(b)に示すようになる。同図において、G
〜Iのトラックジャンプ期間にトラッキングサーボ出力
がスライドサーボ回路7にもある程度入力され、その結
果、ジャンプ波形にてスライドモータ23が直接駆動さ
れるので、スライドの追従性が良くなり、サーチの速度
を上げることが可能である。
【0066】このように本実施例のミニディスクドライ
ブ装置は、メインビーム1及び差動増幅器4によるトラ
ッキング傾きの絶対量検出の出力と、トラッキングサー
ボ回路8のトラッキングサーボ出力との両出力に基づ
き、上記スライド移動機構を駆動させる。
【0067】したがって、メインビーム1及び差動増幅
器4によるトラッキング傾きの絶対量検出の出力のみに
よってスライドサーボを制御すると、トラックジャンプ
時に、トラッキングサーボ入力信号との連携においてス
ライドサーボを駆動する場合と比較して、追従性が悪く
なるという問題を生じるが、本実施例では、メインビー
ム1及び差動増幅器4によるトラッキング傾きの絶対量
検出の出力と、トラッキングサーボ回路8のトラッキン
グサーボ出力との両出力を併用するので、追従性が悪く
なるのを防止することが可能となる。
【0068】この結果、ミニディスクドライブ装置を傾
斜させたときに、対物レンズ27の自重によるトラッキ
ング傾きによる信号情報の読み取り性能の低下を防止
し、ひいては、さらに、ミニディスクドライブ装置の取
扱性能の向上を図ることが可能となる。
【0069】なお、本実施例では、光学的なトラッキン
グ傾き検出信号とトラッキングサーボ信号両者を単純に
加算して、スライドサーボ入力信号としているが、必ず
しもこれに限らず、例えば、システムコントローラ42
により、トラックジャンプ時のみ両者を加算し、トラッ
ク捕捉中は光学的傾き検出信号のみとする等の方法も可
能である。
【0070】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
なお、説明の便宜上、前記の実施例1及び実施例2の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材については、
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0071】実施例2においては、従来例の説明図であ
る図12(c)に示すように、スライドサーボが、重力
により対物レンズ27が自然に傾いた状態を中心として
動作するという現象が少し発生する。しかし、この現象
の発生は、従来程大きくはなく、したがって、ADIP
信号が読み取れない状態にはならないようになってい
る。
【0072】上記現象が少し発生するという問題を完全
に解決するために、本実施例のミニディスクドライブ装
置は、図8に示すように、上記実施例2における入力端
子30の所に、スイッチ31が設けられている。そし
て、スライド切換制御手段としてのシステムコントロー
ラ52は、メインビーム1及び差動増幅器4によるトラ
ッキング傾きの絶対量検出の出力と、トラッキングサー
ボ回路7のトラッキングサーボ出力との両出力を切り換
えて上記スライド移動機構を駆動させるようになってい
る。
【0073】したがって、通常のトラック20捕捉中
は、メインビーム1及び差動増幅器4によるトラッキン
グ傾きの絶対量検出の出力にてスライドサーボを制御す
る一方、トラックジャンプ時には、トラッキングサーボ
回路8のトラッキングサーボ出力にてスライドサーボを
制御する。このため、トラック20捕捉中及びトラック
ジャンプ時共にスライド追従性を良くすることが可能と
なる。
【0074】この結果、ミニディスクドライブ装置を傾
斜させたときに、対物レンズ27の自重によるトラッキ
ング傾きによる信号情報の読み取り性能の低下を防止
し、ひいては、さらに、ミニディスクドライブ装置の取
扱性能の向上を図ることが可能となる。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明の光ディスク装置は、以
上のように、ピックアップにおけるトラッキング傾きの
絶対量を光学的に検出する傾き絶対量検出手段と、ディ
スク上の微小な蛇行パターンで表されるアドレス情報を
含んだADIP検出信号から上記傾き絶対量検出手段に
より検出されるトラッキング傾きの絶対量に応じた出力
に基づき、スライド移動機構を駆動するスライド制御手
段とが設けられている構成である。
【0076】これにより、従来においては、スライドサ
ーボはトラッキングサーボ出力電圧が所定値を越えると
駆動されるようになっていたので、装置を水平以外の状
態に設置すると対物レンズの自重により、水平状態にて
制御される傾き範囲に比べ重力方向に傾きが加算され、
中立な状態から均等には傾かなくなり、結果として絶対
的な傾き量が増加するという問題点を有していたが、本
発明においては、トラッキング傾きの絶対量によりスラ
イドサーボを制御することができ、これによって絶対的
な傾き量の増加を防止することができる。
【0077】この結果、装置を傾斜させたときに、対物
レンズの自重によるトラッキング傾きによる信号情報の
読み取り性能の低下を防止し、ひいては、装置の取扱性
能の向上を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0078】請求項2の発明の光ディスク装置は、以上
のように、ピックアップにおけるトラッキング傾きの絶
対量を光学的に検出する傾き絶対量検出手段が設けられ
ると共に、ディスク上の微小な蛇行パターンで表される
アドレス情報を含んだADIP検出信号から上記傾き絶
対量検出手段により検出されるトラッキング傾きの絶対
量に応じた出力と、トラッキングサーボ回路のトラッキ
ングサーボ出力との両出力に基づき、スライド移動機構
を駆動させるスライド併用制御手段が設けられている構
成である。
【0079】これにより、傾き絶対量検出手段によるト
ラッキング傾きの絶対量検出の出力のみによってスライ
ドサーボを制御すると、トラックジャンプ時に、トラッ
キングサーボ入力信号との連携においてスライドサーボ
を駆動する場合と比較して、追従性が悪くなるという問
題を生じるが、本発明では、傾き絶対量検出手段による
トラッキング傾きの絶対量検出の出力と、トラッキング
サーボ回路のトラッキングサーボ出力との両出力を併用
するので、追従性が悪くなるのを防止することが可能と
なる。
【0080】この結果、装置を傾斜させたときに、対物
レンズの自重によるトラッキング傾きによる信号情報の
読み取り性能の低下を防止し、ひいては、装置の取扱性
能の向上を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0081】請求項3の発明の光ディスク装置は、以上
のように、ピックアップにおけるトラッキング傾きの絶
対量を光学的に検出する傾き絶対量検出手段が設けられ
ると共に、この傾き絶対量検出手段によるトラッキング
傾きの絶対量検出の出力と、トラッキングサーボ回路の
トラッキングサーボ出力との両出力を切り換えて上記ス
ライド移動機構を駆動させるスライド切換制御手段が設
けられている構成である。
【0082】これにより、通常のトラック捕捉中は、傾
き絶対量検出手段によるトラッキング傾きの絶対量検出
の出力にてスライドサーボを制御する一方、トラックジ
ャンプ時には、トラッキングサーボ回路のトラッキング
サーボ出力にてスライドサーボを制御することが可能と
なる。このため、通常のトラック捕捉中及びトラックジ
ャンプ時共にスライド追従性を良くすることが可能とな
る。
【0083】この結果、装置を傾斜させたときに、対物
レンズの自重によるトラッキング傾きによる信号情報の
読み取り性能の低下を防止し、ひいては、装置の取扱性
能の向上を図ることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるミニディスクドライ
ブ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記ミニディスクドライブ装置において、3ビ
ーム方式によるトラッキング制御を示す説明図である。
【図3】上記ミニディスクドライブ装置において、AD
IP検出信号の検出原理を示す説明図である。
【図4】上記ミニディスクドライブ装置におけるピック
アップの傾きに伴う各出力信号を示すタイムチャートで
あり、左側は装置が水平状態を示すものであり、右側は
装置が垂直状態を示すものである。また、同図(a)は
ピックアップの傾き、(b)はトラッキングエラー信号
(E−F)、(c)はトラッキングサーボ出力、(d)
はスライドサーボ出力、(e)は(RF1−RF2)信
号を示すものである。
【図5】本発明の他の実施例におけるミニディスクドラ
イブ装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図1のミニディスクドライブ装置におけるトラ
ックジャンプ時のトラッキングサーボ及びスライドサー
ボの波形を示すタイムチャートであり、(a)はトラッ
キング駆動波形を示すもの、(b)はスライド駆動波形
を示すものである。
【図7】図5のミニディスクドライブ装置におけるトラ
ックジャンプ時のトラッキングサーボ及びスライドサー
ボの波形を示すタイムチャートあり、(a)はトラッキ
ング駆動波形を示すもの、(b)はスライド駆動波形を
示すものである。
【図8】本発明のさらに他の実施例におけるミニディス
クドライブ装置の構成を示すブロック図である。
【図9】従来例を示すものであり、ミニディスクドライ
ブ装置の構成を示すブロック図である。
【図10】上記ミニディスクドライブ装置におけるピッ
クアップの傾きに伴う各出力信号を示すタイムチャート
であり、左側は装置が水平状態を示すものであり、右側
は装置が垂直状態を示すものである。同図(a)はピッ
クアップの傾き、(b)はトラッキングエラー信号(E
−F)、(c)はトラッキングサーボ出力、(d)はス
ライドサーボ出力、(e)は(RF1−RF2)信号を
示すものである。
【図11】上記ミニディスクドライブ装置における水平
状態でのディスクのトラッキング状態を示す説明図であ
る。
【図12】上記ミニディスクドライブ装置における垂直
状態でのディスクのトラッキング状態を示す説明図であ
り、(a)はピックアップが自重により傾いた状態での
トラッキング、(b)は(a)状態のピックアップをト
ラッキング修正したもの、(c)は(b)状態のピック
アップをスライド修正したものである。
【図13】上記ミニディスクドライブ装置における水平
状態でのADIP検出信号の検出状態を示す説明図であ
る。
【図14】上記ミニディスクドライブ装置における垂直
状態でのADIP検出信号の検出状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 メインビーム(傾き絶対量検出手段) 4 差動増幅器(傾き絶対量検出手段) 5 差動増幅器 6 差動増幅器 7 スライドサーボ回路 8 トラッキングサーボ回路 11 ADIP信号処理回路 21 ディスク 22 ピックアップ 32 システムコントローラ(スライド制御手段) 42 システムコントローラ(スライド併用制御手
段) 52 システムコントローラ(スライド切換制御手
段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクからの情報を読み取るためのピッ
    クアップと、ピックアップをディスクの指定位置に移動
    させるためのスライド移動機構と、ピックアップをディ
    スクの情報トラックに定位させるためのトラッキングサ
    ーボ回路と、ピックアップから読み取った信号を復元す
    るための信号処理回路と、これらを制御してディスクに
    記録された情報を再生するシステムコントローラとを備
    えた光ディスク装置において、 上記ピックアップにおけるトラッキング傾きの絶対量を
    光学的に検出する傾き絶対量検出手段と、ディスク上の
    微小な蛇行パターンで表されるアドレス情報を含んだA
    DIP検出信号から上記傾き絶対量検出手段により検出
    されるトラッキング傾きの絶対量に応じた出力に基づ
    き、上記スライド移動機構を駆動するスライド制御手段
    とが設けられていることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】ディスクからの情報を読み取るためのピッ
    クアップと、ピックアップをディスクの指定位置に移動
    させるためのスライド移動機構と、ピックアップをディ
    スクの情報トラックに定位させるためのトラッキングサ
    ーボ回路と、ピックアップから読み取った信号を復元す
    るための信号処理回路と、これらを制御してディスクに
    記録された情報を再生するシステムコントローラとを備
    えた光ディスク装置において、 上記ピックアップにおけるトラッキング傾きの絶対量を
    光学的に検出する傾き絶対量検出手段が設けられると共
    に、ディスク上の微小な蛇行パターンで表されるアドレ
    ス情報を含んだADIP検出信号から上記傾き絶対量検
    出手段により検出されるトラッキング傾きの絶対量に応
    じた出力と、トラッキングサーボ回路のトラッキングサ
    ーボ出力との両出力に基づき、上記スライド移動機構を
    駆動させるスライド併用制御手段が設けられていること
    を特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】ディスクからの情報を読み取るためのピッ
    クアップと、ピックアップをディスクの指定位置に移動
    させるためのスライド移動機構と、ピックアップをディ
    スクの情報トラックに定位させるためのトラッキングサ
    ーボ回路と、ピックアップから読み取った信号を復元す
    るための信号処理回路と、これらを制御してディスクに
    記録された情報を再生するシステムコントローラとを備
    えた光ディスク装置において、 上記ピックアップにおけるトラッキング傾きの絶対量を
    光学的に検出する傾き絶対量検出手段が設けられると共
    に、この傾き絶対量検出手段によるトラッキング傾きの
    絶対量検出の出力と、トラッキングサーボ回路のトラッ
    キングサーボ出力との両出力を切り換えて上記スライド
    移動機構を駆動させるスライド切換制御手段が設けられ
    ていることを特徴とする光ディスク装置。
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