JP2823830B2 - 粘着シート及び携帯用塵取り具 - Google Patents

粘着シート及び携帯用塵取り具

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JP2823830B2
JP2823830B2 JP1199096A JP1199096A JP2823830B2 JP 2823830 B2 JP2823830 B2 JP 2823830B2 JP 1199096 A JP1199096 A JP 1199096A JP 1199096 A JP1199096 A JP 1199096A JP 2823830 B2 JP2823830 B2 JP 2823830B2
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有 三国屋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シート及び該
粘着シートを応用した携帯用塵取り具に関するものであ
り、詳しくは、シート本体の粘着面を覆うカバーシート
を剥す際に、カバーシートがシート本体から完全に分離
することのない粘着シート、及び衣服に付着したほこり
等を粘着面に捕捉して取り除くことができる携帯用塵取
り具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、粘着面が形成されたシート本
体と、粘着面を覆うカバーシートとからなるタイプの粘
着シートが広く使用されている。その利用方法は現在で
は多様化しており、単なる貼り付けのためだけに限定さ
れておらず、例えば、粘着面に様々な表示を付したくじ
引きや秘密性の高い通信文書等にも応用されている。こ
のように応用範囲が多様化してきたことに伴い、使用時
においてシート本体から引き剥されたカバーシートが完
全に分離することなく、その端部がシート本体にくっつ
いたまま残る粘着シートが望まれる場合が出てきた。
【0003】シート本体からカバーシートが完全に分離
しないようにするには、カバーシートの端部をシート本
体に完全に固着するか、或いは、カバーシートと粘着面
の間の接着強度を高く設定する等の方法が考えられる。
しかしながら、カバーシートの端部をシート本体に固着
する場合には、機械的に固着するにせよ端部のみに強力
な接着剤を塗布するにせよ、簡易な粘着シートを製造す
るための設備としては大がかりになりがちで、コスト的
に不利である。一方、カバーシートと粘着面の間の接着
強度を高く設定する場合には、使用時にカバーシートが
粘着面から剥離しにくくなって不便であり、しかもカバ
ーシートがきれいに剥離しないで粘着面が損傷する可能
性がある。
【0004】一方、衣服やじゅうたん等に付着したほこ
りや毛等を手軽に清浄する塵取り具として、従来から、
ロール型の粘着式塵取り具やマジック繊維製の塵取り具
等が使用されている。洋服のほこり取りを主目的とする
携帯用塵取り具の場合には、本体の一面にはマジック繊
維が、そして背面には指を挿入して塵取り具を把持する
ための袋構造或いは帯が取り付けられている。しかしな
がら袋状又は帯状の把持部材を取り付けるのには手間が
かかると言う問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みて成し遂げられたものであって、その第一の目的
は、使用に際して粘着面から剥されたカバーシートの端
部がシート本体にくっついたまま分離せず、しかも構造
が単純で、安価且つ容易に大量生産できる粘着シートを
提供することにある。また、第二の目的は、取り付ける
のが面倒な把持部材がいらず、構造が単純で、安価且つ
容易に大量生産できる携帯用塵取り具を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るための本発明の粘着シートは、片面又は両面に粘着面
が形成されたシート本体と、該粘着面を覆うために粘着
面上に剥離可能に接着されたカバーシートとからなる積
層体であって、シート本体は可撓性を有していると共
に、その粘着面領域内の一側縁部に、粘着面領域の端部
よりも内側に始点と終点を有し、粘着面領域の中央部側
に軌跡を描き、且つ軌跡が交差していない切れ目が少な
くとも一つ形成されており、カバーシートをシート本体
から剥離する時に、シート本体の切れ目で囲まれた部分
が剥離しないでカバーシートと接着したまま残り、剥離
の進行を妨げる分離防止切片が形成されるものである。
【0007】また、本発明の粘着シートとしては、片面
又は両面に粘着面が形成されたシート本体と、該粘着面
を覆うために粘着面上に剥離可能に接着されたカバーシ
ートとからなる積層体であって、カバーシートは可撓性
を有しており、粘着面に重なり合うカバーシート上の領
域内の一側縁部に、該領域の端部よりも内側に始点と終
点を有し、該領域の中央部側に軌跡を描き、且つ軌跡が
交差していない切れ目が少なくとも一つ形成されてお
り、カバーシートをシート本体から剥離する時に、カバ
ーシートの切れ目で囲まれた部分が剥離しないでシート
本体と接着したまま残り、剥離の進行を妨げる分離防止
切片が形成されるタイプもある。
【0008】一方、上記第二の目的を達成するための本
発明の携帯用塵取り具は、片面又は両面に粘着面が形成
されたシート本体と、該粘着面を覆うために粘着面上に
剥離可能に接着されたカバーシートとからなる積層体で
あって、シート本体は可撓性を有していると共に、その
粘着面領域内の一側縁部に、粘着面領域の端部よりも内
側に始点と終点を有し、粘着面領域の中央部側に軌跡を
描き、且つ軌跡が交差していない切れ目が少なくとも一
つ形成されており、積層体のカバーシート側表面は前記
粘着面に対して接着性を有しており、カバーシートをシ
ート本体から剥離する時に、シート本体の切れ目で囲ま
れた部分が剥離しないでカバーシートと接着したまま残
り、剥離の進行を妨げる分離防止切片が形成されるもの
である。
【0009】また、本発明の携帯用塵取り具としては、
片面又は両面に粘着面が形成されたシート本体と、該粘
着面を覆うために粘着面上に剥離可能に接着されたカバ
ーシートとからなる積層体であって、カバーシートは可
撓性を有しており、粘着面に重なり合うカバーシート上
の領域内の一側縁部に、該領域の端部よりも内側に始点
と終点を有し、該領域の中央部側に軌跡を描き、且つ軌
跡が交差していない切れ目が少なくとも一つ形成されて
おり、積層体のカバーシート側表面は前記粘着面に対し
て接着性を有しており、カバーシートをシート本体から
剥離する時に、カバーシートの切れ目で囲まれた部分が
剥離しないでシート本体と接着したまま残り、剥離の進
行を妨げる分離防止切片が形成されるタイプもある。
【0010】本発明の粘着シートにおいては、シート本
体又はカバーシートのうちの少なくとも一方が可撓性を
有している。そして、シート本体が可撓性を有する場合
には、その粘着面領域内の一側縁部に、粘着面領域の端
部よりも内側に始点と終点を有し、粘着面領域の中央部
側に軌跡を描き、且つ軌跡が交差していない切れ目が少
なくとも一つ形成されている。一方、カバーシートが可
撓性を有する場合には、粘着面に重なり合うカバーシー
ト上の領域内の一側縁部に、該領域の端部よりも内側に
始点と終点を有し、該領域の中央部側に軌跡を描き、且
つ軌跡が交差していない切れ目が少なくとも一つ形成さ
れている。
【0011】このように構成された粘着シートのカバー
シートを切れ目が形成されていない側の端部から剥して
いくと、やがて剥離が切れ目のある部分にまで達する
が、引き続きカバーシートを剥していくと、切れ目の軌
跡で囲まれた範囲においては粘着面とカバーシートとの
接着が維持され、一方、軌跡の外側の部分においては剥
離が進行していく。剥離の進行は、やがて切れ目の始点
又は終点の一方又は両方に到達するが、この時点で、切
れ目が形成されている方のシートには、切れ目の軌跡の
形を有し、しかも、その部分において粘着面とカバーシ
ートとの接着が維持されている切片が形成される。その
結果、この切片が分離防止切片として機能し、剥離の進
行が妨げられる。
【0012】従って、本発明の粘着シートのシート本体
とカバーシートとは、両者の端部が固着されていないの
にもかかわらず剥離時に分離しない。また、シート本体
とカバーシートとの接着強度を高める必要がないので、
両者をきれいに剥離することができる。しかも本発明の
粘着シートは非常に簡単な構造をしているので、簡易な
粘着シートとしての実用的価値が高く、安価且つ容易に
大量生産することができる。
【0013】一方、本発明の携帯用塵取り具は上述した
粘着シートの応用であって、粘着シートのカバーシート
側表面が、シート本体の粘着面に対して接着性を有して
いる。この塵取り具は、使用前にはシート本体とカバー
シートとからなる積層体の形態をとっている。その使用
に際しては、先ず、切れ目が形成されていない側の端部
からカバーシートを剥していく。すると、剥離の進行
は、シート本体とカバーシートとが完全に分離する寸前
まで進むが、分離防止切片の働きによって、両者の一側
縁部同士が接着された状態で止まる。次いで、これを、
シート本体の粘着面側(シート本体の内側表面)とカバ
ーシートの粘着面に対する接触面側(カバーシートの内
側表面)とが外側を向くように筒状に丸め、分離防止切
片の位置の反対側で出会ったシート本体の粘着面の縁と
カバーシートの外側表面の縁とを接着すれば、塵取り具
として使用できる形態が完成する。ここで、カバーシー
トの外側表面とは、粘着シートのカバーシート側表面で
あり、シート本体の粘着面に対して接着性を有してい
る。完成した円筒形状の塵取り具を使用するには、筒の
内側に指を入れて把持し、筒の外側側面にある粘着面を
洋服等の清浄すべき表面に押し当てればよい。従って、
把持のための帯や袋構造を設ける必要がない。
【0014】このような本発明の携帯用塵取り具は、使
用前には薄い粘着シートの形態をとっているので携帯す
るのに便利である。また、非常に簡単な構造をしている
ので実用的価値が高く、安価且つ容易に大量生産するこ
とができる。本発明の塵取り具は、コンパクトであり、
高い実用性を有し、生産コストが低く、大量生産にも向
いていることから、いわゆるノベルティグッズとして好
適に利用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図を
示しつつ説明する。図1は、本発明の粘着シートを応用
した携帯用塵取り具の一例であり、1Aは平面図、1B
は側面図、1Cは底面図である。この塵取り具は、長方
形のシート本体1の片面側全体が粘着面7になってお
り、その粘着面7上にシート本体と同じ形状・大きさの
カバーシート2が被覆されている。粘着面7に対するカ
バーシート2の接触面(カバーシートの内側表面)8
は、使用時には粘着面から容易に剥離できる反面、粘着
面を保護するのに充分な接着強度を有している。
【0016】粘着シートが塵取り具の場合、通常、その
形状は長方形又は正方形とし、その大きさは剥離後に筒
状とした時に指が2〜3本差し込める程度の大きさと
し、シート本体とカバーシートは同じ形状・大きさとす
る。ただし、シート本体、カバーシート及び完成した粘
着シートの形状や大きさは特に限定されるものではな
く、例えば、図5や図6に示すように、シート本体とカ
バーシートの形状や大きさが異なっていてもよい。ま
た、シート本体の両面に粘着面を設け、その粘着面の各
々にカバーシートを被覆してもよく、或いは、シート本
体の片面又は両面の一部領域にだけ粘着面を設けてもよ
い。
【0017】シート本体及びカバーシートの材質は特に
限定されないが、例えば、紙、合成樹脂、金属製の可撓
性又は非可撓性のシートを利用できる。粘着面を形成す
るための接着剤は、粘着シートの用途に応じて選択でき
るが、塵取り具の場合には比較的粘着性の弱いものを使
用するのが好ましい。粘着面から剥離可能なカバーシー
トの内側表面は、例えば、カバーシートの基材にシリコ
ンペーパーを積層することによって形成できる。
【0018】本発明の粘着シート及び携帯用塵取り具に
おいては、シート本体又はカバーシートのうちの少なく
とも一方が可撓性を有している必要がある。そして、シ
ート本体が可撓性を有する場合には、図5Aに示すよう
に、シート本体1の粘着面領域内の一側縁部に、粘着面
領域の端部よりも内側に始点5と終点6を有し、粘着面
領域の中央部側に軌跡を描き、且つ、軌跡が交差してい
ない切れ目4が形成されている必要がある。
【0019】一方、カバーシートが可撓性を有する場合
には、図6Cに示すように、粘着面に重なり合うカバー
シート2上の領域内の一側縁部に、該領域の端部よりも
内側に始点5と終点6を有し、該領域の中央部側に軌跡
を描き、且つ軌跡が交差していない切れ目4が形成され
ている必要がある。ここで、「粘着面に重なり合うカバ
ーシート上の領域」とは、シート本体の粘着面をカバー
シートで覆った時に、粘着面が投影されたカバーシート
上の領域を意味している。
【0020】図1の塵取り具においては、シート本体1
の片面全体が粘着面になっており、また、カバーシート
2はシート本体と同じ大きさ・形状を有している。そし
て、図1Aに示すように、シート本体1の一側縁には、
シート本体の端部よりも内側に始点5と終点6を有し、
シート本体の中央部側に軌跡を描き、且つ、軌跡が交差
していない切れ目4が形成されている。なお、切れ目の
一部又は全部は、積層された他方のシートにまで貫通し
ていても差し支えない。
【0021】分離防止切片は、粘着面領域又は粘着面に
重なり合う領域の一側縁に沿って、出来るだけまっすぐ
に並んでいるのが好ましい。かかる観点から、本発明に
おいては、図5Aや図6Cに示すように、全ての切れ目
の始点5と終点6とを、剥離の進行方向に垂直な一直線
に沿って配列するのが好ましい。すなわち、本発明にお
いては、通常、切れ目のある側縁部に対向する側の側縁
部から剥離を開始し、切れ目のある側に向かって剥離を
進行させ、切れ目のある側に接着が維持された部分がま
だ少し残っている時点で剥離を停止するが、切れ目の始
点と終点を設定すべき位置の基準として、このような剥
離の進行方向に垂直な一本の直線を定め、この基準の直
線から大きく外れない位置、理想的にはこの直線上に各
始点と終点を設定するのである。
【0022】切れ目の大きさ、軌跡の形状、数等は特に
限定されない。切れ目の大きさに関しては、小さ過ぎる
と剥離の進行を阻止するのに充分な接着力を確保できな
いが、その反面、大きすぎると粘着面を有効に利用でき
なくなる。軌跡の形状に関しては、図1のような略円弧
状又は舌状、図5のような四角形状、図6のような三角
形状を例示することができるが、略円弧状又は舌状とす
るのが好ましい。切れ目の数に関しては、携帯用塵取り
具のように手のひら程度の大きさであれば、通常、3個
程度とするのが好ましい。
【0023】本発明においては、切れ目の始点と終点の
付近にシート本体とカバーシートを貫通するミシン目3
を形成することによって、分離防止切片による剥離阻止
作用を強化することができる。ミシン目を形成する際に
は、一方のシートのミシン目の貫通孔内に、他方のシー
トのミシン目の貫通孔周縁部が嵌入する。このため、ミ
シン目は、それ自体が剥離の進行に対して抵抗するので
ある。
【0024】ミシン目3は、切れ目4と交差する位置に
形成するか、又は、切れ目の始点と終点がある位置から
見て、切れ目が配列されている側の端部に少しだけ近い
位置に形成するが、好ましくは、始点と終点を結ぶ直線
上に形成する。もし、切れ目の始点と終点の基準となる
直線がある場合には、その基準の直線に沿ってミシン目
を形成するのが好ましく、基準の直線上にミシン目を形
成するのが特に好ましい。なお、ミシン目は、図1や図
6に示すように、粘着面領域の一端から他端までに渡っ
て形成するのが好ましい。
【0025】本発明においては、切れ目を形成するシー
ト本体又はカバーシートだけでなく、切れ目を形成しな
い側のシートも可撓性シートとすることができる。特
に、粘着シートが携帯用塵取り具の場合には、これを使
用時に筒状に丸めなければならないが、シート本体とカ
バーシートが両方とも可撓性を有していれば、円筒状に
丸められるので好ましい。かかる観点から、図1の塵取
り具においても、シート本体1とカバーシート2は両方
とも可撓性シートである。
【0026】この塵取り具を使用するに際しては、先
ず、カバーシートをシート本体から剥離して粘着面を露
出させなければならない。カバーシートを切れ目が形成
されていない側の端部から剥していくと、やがて剥離が
他端部付近の切れ目にまで達する。すると、図3に示す
ように、切れ目に起因して分離防止切片9が形成され、
この切片の部分のシート本体とカバーシートとの接着が
維持される。その結果、剥離の進行は、切れ目の始点と
終点を結ぶ直線上で止まり、この直線を基線として可撓
性を有する両シートが折れ曲がる。なお、この時、切れ
目の始点と終点を結ぶ直線上にあるミシン目3は、切れ
目の起因して形成された分離防止切片9による剥離阻止
作用を助けている。このように、本発明の粘着シート及
び携帯用塵取り具においては、切れ目(分離防止切片)
の働きによって、或いは切れ目とミシン目の協同作用に
よって、剥離時のシート本体とカバーシートとの完全分
離が阻止される。
【0027】次に、図4に示すように、シート本体1の
粘着面(シート本体の内側表面)7とカバーシートの内
側表面8とが外側を向くように筒状に丸め、分離防止切
片9の位置の反対側で出会ったシート本体1の粘着面7
の縁とカバーシート2の外側表面の縁とを当接して接着
すれば、塵取り具として使用できる形態が完成する。完
成した円筒形状の塵取り具を使用するには、筒の内側に
指を入れて把持し、筒の外側側面にある粘着面を洋服等
の清浄すべき表面に押し当てればよい。この時、筒の内
側に指を入れれば把持できるので、本発明の塵取り具は
把持のための帯や袋構造を必要としない。
【0028】本発明の粘着シート及び携帯用塵取り具の
表面、粘着面、及びカバーシートの内側表面には、文字
や絵等の表示を付すことができる。例えば、シート本体
側表面(シート本体の外側表面)又はカバーシート側表
面(カバーシートの外側表面)に様々な宣伝広告を表示
することによって、いわゆるノベルティグッズとして好
適に利用できる。また、粘着面(シート本体の内側表
面)又はカバーシートの内側表面にくじの当たり外れを
表示してもよい。
【0029】本発明の粘着シート及び携帯用塵取り具
は、例えば次のような方法によって製造することができ
る。先ず、シート本体用及びカバーシート用の原料シー
トとして、予め所定の印刷表示を施し、ロール状に巻取
られた長尺の原料シートを用意する。次に、このシート
本体用原料シート及びカバーシート用原料シートをそれ
ぞれロールから繰り出し、両者を接着積層する。次に、
積層された長尺シートの所定位置に切れ目とミシン目を
入れた後、その長尺シートから所定の形状・大きさのシ
ートを打ち抜けば、本発明の粘着シート又は携帯用塵取
り具が完成する。
【0030】本発明の粘着シート及び携帯用塵取り具を
製造する際には、シート本体の粘着面の縁と粘着面に重
なり合うカバーシート上の領域の縁とを完全に固着する
ための工程、例えば、この部分に固着用の強力な接着剤
を塗布する等の工程がいらないので、安価且つ容易に大
量生産することが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の粘着シー
トのシート本体とカバーシートとは、両者の端部が固着
されていないのにもかかわらず剥離時に分離しない。し
かも、分離防止のための構造は非常に単純であり、大量
生産にも向いている。
【0032】一方、本発明の携帯用塵取り具は、使用前
には薄い粘着シートの形態をとっているので携帯するの
に便利である。また、非常に簡単な構造をしており、把
持のための帯や袋構造を必要としない。そして、本発明
の塵取り具は、コンパクトであり、高い実用性を有し、
生産コストが低く、大量生産にも向いていることから、
いわゆるノベルティグッズとして好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の粘着シートである塵取り具の
一例を示す図であり、1Aは平面図、1Bは側面図、1
Cは底面図である。
【図2】図2は、図1A中のA−A断面を示す図であ
る。
【図3】図3は、図1の塵取り具のカバーシートを剥し
た状態を示す図である。
【図4】図4は、図1の塵取り具を組み立てた状態を示
す図である。
【図5】図5は、本発明の粘着シートの別の例を示す図
であり、5Aは平面図、5Bは側面図、5Cは底面図で
ある。
【図6】図6は、本発明の粘着シートの別の例を示す図
であり、6Aは平面図、6Bは側面図、6Cは底面図で
ある。
【図7】図7は、図6C中のB−B断面を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…シート本体 2…カバーシート 3…ミシン目又は折れ線 4…切れ目 5…始点 6…終点 7…粘着面 8…カバーシートの粘着面との接触面 9…分離防止切片

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面又は両面に粘着面が形成されたシー
    ト本体と、該粘着面を覆うために粘着面上に剥離可能に
    接着されたカバーシートとからなる積層体であって、 シート本体は可撓性を有していると共に、その粘着面領
    域内の一側縁部に、粘着面領域の端部よりも内側に始点
    と終点を有し、粘着面領域の中央部側に軌跡を描き、且
    つ軌跡が交差していない切れ目が少なくとも一つ形成さ
    れており、 カバーシートをシート本体から剥離する時に、シート本
    体の切れ目で囲まれた部分が剥離しないでカバーシート
    と接着したまま残り、剥離の進行を妨げる分離防止切片
    が形成されるものである ことを特徴とする粘着シート。
  2. 【請求項2】 片面又は両面に粘着面が形成されたシー
    ト本体と、該粘着面を覆うために粘着面上に剥離可能に
    接着されたカバーシートとからなる積層体であって、 カバーシートは可撓性を有しており、粘着面に重なり合
    うカバーシート上の領域内の一側縁部に、該領域の端部
    よりも内側に始点と終点を有し、該領域の中央部側に軌
    跡を描き、且つ軌跡が交差していない切れ目が少なくと
    も一つ形成されており、 カバーシートをシート本体から剥離する時に、カバーシ
    ートの切れ目で囲まれた部分が剥離しないでシート本体
    と接着したまま残り、剥離の進行を妨げる分離防止切片
    が形成されるものである ことを特徴とする粘着シート。
  3. 【請求項3】 切れ目が形成された前記粘着面領域又は
    カバーシート上の前記領域において、切れ目のある側縁
    部に対向する側縁部が剥離開始部、そして切れ目のある
    側縁部が剥離停止部であり、全ての始点と終点が剥離の
    進行方向に垂直な一直線に沿って配列している請求項1
    又は2に記載の粘着シート。
  4. 【請求項4】 切れ目が形成された前記粘着面領域又は
    カバーシート上の前記領域には、始点と終点の基準位置
    を定める前記直線に沿って、シート本体とカバーシート
    とを貫通するミシン目が形成されている請求項3に記載
    の粘着シート。
  5. 【請求項5】 片面又は両面に粘着面が形成されたシー
    ト本体と、該粘着面を覆うために粘着面上に剥離可能に
    接着されたカバーシートとからなる積層体であって、 シート本体は可撓性を有していると共に、その粘着面領
    域内の一側縁部に、粘着面領域の端部よりも内側に始点
    と終点を有し、粘着面領域の中央部側に軌跡を描き、且
    つ軌跡が交差していない切れ目が少なくとも一つ形成さ
    れており、 積層体のカバーシート側表面は前記粘着面に対して接着
    性を有しており、 カバーシートをシート本体から剥離する時に、シート本
    体の切れ目で囲まれた部分が剥離しないでカバーシート
    と接着したまま残り、剥離の進行を妨げる分離防止切片
    が形成されるものである ことを特徴とする携帯用塵取り
    具。
  6. 【請求項6】 片面又は両面に粘着面が形成されたシー
    ト本体と、該粘着面を覆うために粘着面上に剥離可能に
    接着されたカバーシートとからなる積層体であって、 カバーシートは可撓性を有しており、粘着面に重なり合
    うカバーシート上の領域内の一側縁部に、該領域の端部
    よりも内側に始点と終点を有し、該領域の中央部側に軌
    跡を描き、且つ軌跡が交差していない切れ目が少なくと
    も一つ形成されており、 積層体のカバーシート側表面は前記粘着面に対して接着
    性を有しており、 カバーシートをシート本体から剥離する時に、カバーシ
    ートの切れ目で囲まれた部分が剥離しないでシート本体
    と接着したまま残り、剥離の進行を妨げる分離防止切片
    が形成されるものである ことを特徴とする携帯用塵取り
    具。
  7. 【請求項7】 切れ目が形成された前記粘着面領域又は
    カバーシート上の前記領域において、切れ目のある側縁
    部に対向する側縁部が剥離開始部、そして切れ目のある
    側縁部が剥離停止部であり、全ての始点と終点が剥離の
    進行方向に垂直な一直線に沿って配列している請求項5
    又は6に記載の携帯用塵取り具。
  8. 【請求項8】 切れ目が形成された前記粘着面領域又は
    カバーシート上の前記領域には、始点と終点の基準位置
    を定める前記直線に沿って、シート本体とカバーシート
    とを貫通するミシン目が形成されている請求項7に記載
    の携帯用塵取り具。
JP1199096A 1996-01-26 1996-01-26 粘着シート及び携帯用塵取り具 Expired - Fee Related JP2823830B2 (ja)

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