JP2822530B2 - エーテル結合を有するフッ素系3環式化合物 - Google Patents
エーテル結合を有するフッ素系3環式化合物Info
- Publication number
- JP2822530B2 JP2822530B2 JP1548190A JP1548190A JP2822530B2 JP 2822530 B2 JP2822530 B2 JP 2822530B2 JP 1548190 A JP1548190 A JP 1548190A JP 1548190 A JP1548190 A JP 1548190A JP 2822530 B2 JP2822530 B2 JP 2822530B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- compound
- formula
- substituted
- cell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
Description
合を有するフッ素系3環化合物に関する。
hadt)等〔APPLIED PHYSICS LETTERS 18,127〜128(197
1)〕によって提案された電界効果型セル(フィールド
・エフェクト・モード・セル)又はジー・エイチ・ハイ
ルマイヤー(G.H.Heilmeier)等〔PROCEEDING OF THE
I.E.E.E.56 1162〜1171(1986)〕によって提案された
動的光酸型セル(ダイミック・スキャッタリング・モー
ド・セル)又はジー・エイチ・ハイルマイヤー(G.H.He
ilmeier)等〔APPLIED PHYSICS LETTERS 13,91(196
8)〕あるいはディー・エル・ホワイト(D.L.White)等 [JOURNAL OF APPLIED PHYSICS 45,4718(1974)]によ
って提案されたゲスト・ホスト型セルなどがある。
電界効果型セルの一種のTN型セルである。このTN型セル
においては、G.BauerによってMol.Cryst.Liq.Cryst.63,
45(1981)に報告されているように、セル外観を損う原
因となるセル表面での干渉縞の発生を防止するために、
セルに充填される液晶材料の屈折率の異方性(Δn)と
セルにおける液晶属の厚さ(d)μmの積を或る特定の
値に設定する必要がある。実用的に使用される液晶表示
では、Δn.dの値が0.5,1.0,1.6又は2.2のいずれかに設
定されている。通常、Δn・dの値を0.5に設定した場
合、視角特性が良くなるという特徴があり、Δn・dの
値を1.0,1.6又は2.2に設定した場合、正面からのコント
ラストが良くなるという特徴がある。従って、どの方向
からも見やすい視角特性を重視する液晶表示セルの場合
は、Δn・dの値を0.5に設定し、特に正面からのコン
トラストを重視する液晶表示セルの場合は、Δn・dの
値を1.0,1.6又は2.2に設定するのが普通である。
液晶層の厚さは、通常、6〜10μmの限定された範囲で
或る値に設定されるため、Δn・dの値を0.5に設定す
る場合は、Δnの値の小さな液晶材料が必要となり、Δ
n・dの値を1.0,1.6又は2.2に設定する場合は、逆に、
Δnの値の大きな液晶材料が必要となる。このように、
液晶表示セルの表示特性に応じてΔnの値が小さい液晶
材料とΔnの値が大きい液晶材料が必要とされる。
(Δε)が正である必要があるため、Δεの値が大き
く、しきい値電圧が低く、低電圧で駆動できるネマチッ
ク液晶化合物が必要とされている。
く、Δεの値が大きく、しきい値電圧の低い新規なネマ
チック液晶化合物を提供することにある。
わし、nは4〜8の整数を表わし、Xは水素原子又はフ
ッ素原子を表わし、 はトランス(エカトリアル−エカトリアル)のシクロヘ
キサン環を表わす。) で表わされる化合物を提供する。
って製造することができる。
ル基を表わし、nは4〜8の整数を表わし、Xは水素原
子又はフッ素原子を表わし、 はトランス(エカトリアル−エカトリアル)配置のシク
ロヘキサン環を表わす。〕 第1段階−式(II)の化合物をテトラヒドロフラン中で
マグネシウム末と反応させて、式(III)の如きグリニ
ャール試薬を製造する。
で式(IV)の化合物を反応させて、式(V)の化合物を
製造する。
ンスルホン酸の如き酸性触媒存在下、脱水反応に付し、
式(VI)の化合物を製造する。
ール中でラネーニッケルを触媒として、接触還元を行な
い、式(1)の化合物を製造する。
移温度を第1表に掲げる。
体相、Sはスメクチック相を夫々表わす。) 本発明に係わる式(I)の化合物は、正の誘電率の異
方性を有するネマチック液晶化合物であり、従って例え
ば、負の誘電率の異方性を有する他のネマチック液晶化
合物との混合物の状態で動的光散乱型表示セルの材料と
して使用することができ、また正又は負の誘電率の異方
性を有する他のネマチック液晶化合物との混合物の状態
で電界効果型表示セルの材料として使用することができ
る。
とのできる好ましい代表例としては、例えば4−置換安
息香酸4′−置換フェニルエステル、4−置換シクロヘ
キサンカルボン酸4′−置換フェニルエステル、4−置
換シクロヘキサンカルボン酸4′−置換ビフェニルエス
テル、4−(4−置換シクロヘキサンカルボニルオキ
シ)安息香酸4′−置換フェニルエステル、4−(4−
置換シクロヘキシル)安息香酸4′−置換フェニルエス
テル、4−(4−置換シクロヘキシル)安息香酸4′−
置換シクロヘキシルエステル、4−置換4′−置換ビフ
ェニル、4−置換フェニル−4′−置換シクロヘキサ
ン、4−置換4″−置換ターフェニル、4−置換ビフェ
ニル4′−置換シクロヘキサン、2−(4−置換フェニ
ル)−5−置換ピリミジンなどを挙げることができる。
て汎用されている混合液晶(A)の80重量%と第1表に
示した式(I)の化合物No.1とNo.1と類似化学構造を有
し、Δnが低く正のΔεを有する化合物(a)の各々の
20重量%とから成る各混合液晶について測定されたΔn
とΔεとしきい値電圧を掲示し、比較のために混合液晶
(A)自体について測定されたΔnとΔεとしきい値電
圧を掲示したものである。
合液晶のΔnを低下させ、Δεを上昇し、しいき値電圧
を顕著に低下せしめ得ることが理解できる。本発明の効
果は、従来公知の化合物(a)が混合液晶のΔnを上昇
し、Δεを低下させ、しきい値電圧を著しく上昇させて
しまうことからも明確である。
フラン10mlに加え、触媒量のジブロムエチレンで活性化
した後、30℃以下で、式 の化合物11.6g(0.06モル)を乾燥テトラヒドロフラン2
5mlに希釈した溶液を滴下した。滴下終了後、0.5時間同
温度で撹拌を続けた。次いで、この反応液に、式 の化合物12.6g(0.045モル)を乾燥テトライドロフラン
30mlに溶解した溶液を25℃以下で滴下し、その後、室温
で3時間反応させた。
100mlで3回抽出、水洗、乾燥した後、溶媒を減圧留去
し、下記化合物15.2g(0.039モル)を得た。
スルホン酸1gを加え4時間徐水装置で徐水しながら、加
熱還流した。
減圧留去して得た残渣をエタノール130mlから再結晶さ
せて精製して、下記化合物13.0g(0.035モル)を得た。
ケル1gを加えた後、室温下、水素圧5気圧で15時間接触
還元した。反応終了後、触媒を除去した後、エタノール
を減圧留去して得た残渣をn−ヘキサン80mlから再結晶
させて精製して、下記化合物8.5g(0.023モル)を得
た。
εが大きいため、現在母体液晶として汎用されているネ
マチック混合液晶に混合することによって混合液晶のΔ
nを低下させ、Δεを上昇させ、しきい値電圧を低下さ
せることができる。本発明に係わる式(I)の化合物
は、構造類似の公知化合物と比べ、その効果は顕著であ
り、視角特性に優れた低電圧駆動可能なTN型液晶表示セ
ルを作製するための材料として極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、Rは炭素原子数1〜5の直鎖状アルキル基を表
わし、nは4〜8の整数を表わし、Xは水素原子又はフ
ッ素原子を表わし、 はトランス(エカトリアル−エカトリアル)配置のシク
ロヘキサン環を表わす。) で表わされる化合物。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1548190A JP2822530B2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | エーテル結合を有するフッ素系3環式化合物 |
US07/557,336 US5068462A (en) | 1989-07-28 | 1990-07-26 | Fluorine-substituted compound containing ether bond and intermediate thereof |
EP90114454A EP0415090B1 (en) | 1989-07-28 | 1990-07-27 | Fluorine-substituted compound containing ether bond and intermediate thereof |
DE69006803T DE69006803T2 (de) | 1989-07-28 | 1990-07-27 | Ätherbindung enthaltende fluorsubstituierte Verbindung und Zwischenstufe dafür. |
US07/709,842 US5166448A (en) | 1989-07-28 | 1991-06-04 | Intermediate for preparing fluorine-substituted compound containing ether bond |
HK98104381A HK1005184A1 (en) | 1989-07-28 | 1998-05-21 | Fluorine-substituted compound containing ether bond and intermediate thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1548190A JP2822530B2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | エーテル結合を有するフッ素系3環式化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03220148A JPH03220148A (ja) | 1991-09-27 |
JP2822530B2 true JP2822530B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=11889984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1548190A Expired - Lifetime JP2822530B2 (ja) | 1989-07-28 | 1990-01-25 | エーテル結合を有するフッ素系3環式化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2822530B2 (ja) |
-
1990
- 1990-01-25 JP JP1548190A patent/JP2822530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03220148A (ja) | 1991-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0813764B2 (ja) | 新規フッ素系ネマチック液晶化合物 | |
JPS6144863B2 (ja) | ||
JP2822530B2 (ja) | エーテル結合を有するフッ素系3環式化合物 | |
JP3783248B2 (ja) | 4−(2−シクロヘキシル)プロピル−p−テルフェニル誘導体 | |
JP2751498B2 (ja) | エーテル結合を有するフッ素系3環式化合物 | |
JP2932633B2 (ja) | エーテル結合を有するフッ素系化合物 | |
JP2822579B2 (ja) | エーテル結合を有するフッ素系3環式化合物及びその中間体 | |
JP3226045B2 (ja) | フルオロトラン系アルケニル化合物 | |
JP3065094B2 (ja) | エーテル結合を有するハロゲン化フェニルシクロヘキシルジオキサン | |
JP2881994B2 (ja) | シクロヘキシルシクロヘキサン誘導体 | |
JP5011618B2 (ja) | 連結基として1,2−プロパンジイル基を有する新規液晶性化合物とそれを含有する液晶組成物 | |
JP2949151B2 (ja) | エーテル結合を有する3環式液晶化合物 | |
JP2884732B2 (ja) | フルオロトラン系化合物 | |
JP2500687B2 (ja) | ビシクロヘキシルトラン誘導体 | |
JP2830213B2 (ja) | エーテル系ジオキサン誘導体 | |
JP3360314B2 (ja) | フルオロトラン誘導体 | |
JP3716436B2 (ja) | 5−置換アルキルベンゼン誘導体 | |
JP2822529B2 (ja) | エーテル系減粘性液晶 | |
JP2853710B2 (ja) | フェニルシクロヘキシルシクロヘキサノン誘導体の製造方法 | |
JP5011614B2 (ja) | 1,2−プロパンジイル基を有する新規液晶性化合物とそれを含有する液晶組成物 | |
JP2750468B2 (ja) | フツ素化合物 | |
JP2003064005A (ja) | 連結基として1,2−プロパンジイル基を有する新規液晶性化合物とそれを含有する液晶組成物 | |
JPH04217638A (ja) | トラン系液晶化合物 | |
JP2623728B2 (ja) | フェニルビシクロヘキシルエステル誘導体 | |
JPH0639452B2 (ja) | 新規トラン系エステル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080904 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080904 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090904 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090904 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100904 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100904 Year of fee payment: 12 |