JP2822288B2 - 追記型光ディスク媒体 - Google Patents

追記型光ディスク媒体

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JP2822288B2
JP2822288B2 JP4072696A JP7269692A JP2822288B2 JP 2822288 B2 JP2822288 B2 JP 2822288B2 JP 4072696 A JP4072696 A JP 4072696A JP 7269692 A JP7269692 A JP 7269692A JP 2822288 B2 JP2822288 B2 JP 2822288B2
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optical disc
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哲哉 飯野
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日本コロムビア株式会社
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を照射して情
報を記録し、更に照射したレーザ光の反射光により記録
データを再生する光ディスク媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、予めデータが記録され、その後の
データの記録や消去が出来ない再生専用型光ディスク媒
体がオーディオビジュアル分野や情報処理分野ですでに
広く実用化されている。このなかで最も代表的で広く普
及しているのがコンパクトディスク(CD)及びレーザ
ディスク(LD)であり、このCD,LDの記録再生信
号の仕様はCDフォーマット、LDフォーマットとして
規格化され、これらに準拠する再生装置は、CDプレー
ヤ、LDプレーヤとして広く普及している。
【0003】一方、書き込みが可能な光ディスク媒体は
再生に際し既に広く普及したCD,LDプレーヤとの互
換性を有し、これらでそのまま再生できることが望まれ
る。最近CDプレーヤとの互換性を有する書き込み可能
な光ディスク媒体としてCD−Rが発売され、特開平2
ー87339号で開示されている。CD−RはCDプレ
ーヤとの互換性を保つための規格(オレンジブック)を
満足している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CD−Rはプ
リグルーブを有した透明基板上に有機色素をスピンコー
ト法により塗布して記録膜を成膜し、その上にAu反射
膜を成膜した構造になっている。オレンジブック規格に
ある再生信号変調度(III/Itop)を大きくするため
には、プリグルーブ内に溜る色素量を大きくしなければ
ならないが、逆にプリグルーブ内に溜る色素量を多くす
ると、ランド部とグルーブ部の段差が小さくなりやはり
オレンジブック規格にあるプッシュプルアンプリチュー
ドが規格を満足しなくなる恐れが生じ、トラッキングサ
ーボがかかりにくくなる。
【0005】また、反射膜にAlを用いた場合は、反射
率を70%(半導体レーザ波長780nm±10nm)
以上にするために、干渉膜を有機色素膜とAl反射膜と
の間に設ける必要があるため、更にランド部とグルーブ
部の段差が小さくなり再生信号変調度とプッシュプルア
ンプリチュードを両立させるマージンが狭くなってしま
う。以上の問題点はLDプレーヤと互換性を有するよう
にさせる際にも同様である。本発明は、上記従来の問題
点を解消するためになされたものであり、その目的は、
CDプレーヤ等の規格(オレンジブック)及びLDプレ
ーヤとの互換性を有するより良質で作製マージンの広い
有機色素膜追記型光ディスク媒体を提供することにあ
る。
【0006】上記目的解決するために、本発明では透明
基板に溝深さ0.18〜0.24μm、溝の上部の幅
0.4〜1.0μmのV溝型プリグルーブを有している
ものを用いることとしたものである。
【0007】
【作用】本発明による光ディスク媒体では、透明基板に
溝深さ0.18〜0.24μm、溝の上部の幅0.4〜
1.0μmのV溝型プリグルーブを有しているものを用
いるため、追記型CD規格(オレンジブック規格)を満
たし又はLDプレーヤとの互換性を有する良質な追記型
光ディスク媒体を広い作製マージンをもって得ることが
出来る。
【0008】
【実施例】図1は本発明による光ディスク媒体の断面構
造図であり、1aはプリグルーブを有し、屈折率が1.
5程度の透明基板であり、具体的にはポリカーボネー
ト、アクリル等が望ましいが、これらに限られるわけで
はない。2aは光吸収層であり、複素屈折率の実数部N
abs=2.2〜3.0、虚数部Kabs=0.05〜0.1であ
る、有機色素をスピンコート法などにより膜厚0.08
〜0.15μmに成膜する。
【0009】干渉層3aは屈折率が1.5〜2.0であ
るものが望ましく、材料としてはAlN、SiO
等を用い、膜厚は上記光吸収層の膜厚に応じて
0.015〜0.15μmに成膜する。但し反射層4
aにAuを用いた場合には干渉層3aを必ずしも設け
る必要はない。反射層4aには他にAlを用いることが
でき膜厚0.05μm以上に成膜する。また反射層4a
の酸化や剥離等を防止するために、UV樹脂等の保護層
5aを反射層4a上に設けてもよい。また、LDプレー
ヤに互換性をもたせるためには上記構造のディスク2枚
をUV樹脂側で貼合わせる。
【0010】ここでは、上記ディスク構造の典型的な例
として図2に示した構造で実施例の結果を示す。1bは
厚さ1.2mm、外径120mmφ、内径15mmφの
ポリカーボネート基板で、溝の上部の幅Gwを0.4〜
1.0μm、溝深さGdを0.1〜0.3μmのV形溝で変
化させた。2bは0.2gの1,1,1,1テトラメチ
ル3,3nブチル6,7,6,7ジベンゾ2,2インド
ジカーボシアニンブロマイド〔(株)日本感光色素研究
所製、品番NK3567〕をジアセトンアルコール溶剤
3ml中に溶解し、これを上記の基板1bの表面にスピ
ンコート法により塗布し、膜厚0.12μmに成膜した
光吸収層である。
【0011】3bはN2ガスとAlターゲットによる反
応性スパッタリング法によって得られたAlN膜であ
り、膜厚は0.05μmとした。4bはAlターゲット
によるスパッタリング法によって成膜されたAl反射膜
であり、膜厚は0.07μmとした。更にこの上にUV
樹脂膜5bをスピンコート法によって10μm程度の厚
さで成膜した。
【0012】図3は基板溝深さGdの反射率への影響を
示した特性図であり、いずれの溝深さ(0.08〜0.
28μm)に於いてもItopの反射率は70%以上あ
ることを示している。従って本発明の基板を用いてもオ
レンジブック規格(Itopの反射率65%以上)を満
たしていることがわかる。図4は基板溝深さGdの信号
変調度への影響を示した特性図であり、溝が深い程大き
くなっていることがわかる。オレンジブック規格(信号
変調度≧0.6)を満たすためには、溝深さGdは0.
15〜0.24μmの範囲内であればよい。以上の溝の
上部の幅Gwは0.5μmである。
【0013】図5は溝深さGdのプッシュプルへの影響
を示した特性図であり、溝深さGdが深くなるほどプッ
シュプルは大きくなる。オレンジブック規格で定められ
たプシュプルの範囲の0.04〜0.09を満たすため
には、溝深さGdは0.18〜0.30μmの範囲内で
あればよいことがわかる。このときの溝の上部の幅Gw
は0.5μmである。また、図6は、溝の上部の幅Gw
のプッシュプルへの影響を示した特性図であり、溝幅G
wが広くなるほどプッシュプルは大きくなる。オレンジ
ブック規格の0.04〜0.09を満たすためには0.
4μm以上あればよいことがわかる。しかし、溝の上部
の幅Gwが1.1μm以上になるとレーザ光による色素
と基板の変形が充分でなくなり、信号変調度は規格値を
満たさなくなってしまう。したがって、溝の上部の幅G
wは、0.4〜1.0μmであればよい。
【0014】以上の結果より信号変調度とプッシュプル
の両者を満足させるためには溝深さGdが0.18〜
0.24μm、溝の上部の幅0.4〜1.0μmのV溝
型プリグルーブが必要であることがわかる。また基板1
bに厚さ1.2mm、外径300mmφ、内径35mm
φのアクリル基板を用い図2と同構造のディスクを貼り
合わせて、そこへLDフォーマットに準じた映像と音声
FM信号を記録し、市販のLDプレーヤで再生したとこ
ろLDと同等の映像及び音声が得られた。
【0015】
【発明の効果】本発明による追記型光ディスク媒体によ
れば、CDプレーヤ等の規格(オレンジブック)及びL
Dプレーヤに互換性を持つ良質の書き込み可能な光ディ
スク媒体を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ディスク媒体の断面構造図。
【図2】実施例を具体的に説明するための典型的な光デ
ィスク媒体の断面構造図。
【図3】基板溝深さの反射率への影響を示した特性図。
【図4】基板溝深さの信号変調度への影響を示した特性
図。
【図5】基板溝の上部の幅のプッシュプルへの影響を示
した特性図。
【図6】基板溝の上部の幅のプッシュプルへの影響を示
した特性図。
【符号の説明】
1a,1b 基板 2a,2b 色素記録膜 3a,3b 干渉膜 4a,4b 反射膜 5a,5b UV樹脂膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性を有する基板と、該基板上に形成さ
    れた光吸収層と、該光吸収層上に形成された干渉層と、
    該干渉層上に形成された反射層とを具備する追記型光デ
    ィスク媒体において、前記基板が溝深さ0.18〜0.
    24μm溝の上部の幅0.4〜1.0μmのV溝型の
    プリグルーブを有することを特徴とする追記型光ディス
    ク媒体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光情報媒体であって、前記
    光吸収層はその複素屈折率の実数部Nabsが2.2〜
    3.0の範囲内であり、かつ虚数部Kabsが0.05
    〜0.1の範囲内である有機色素を膜厚0.08〜0.
    15μmで成膜したものであり、前記干渉層は膜厚が
    0.015〜0.15μmの範囲内であるAN、Si
    、Si膜の少なくとも1つから成り、その、
    前記反射層はAl膜を膜厚0.05μm〜0.07μm
    で形成したものであることを特徴とする追記型光ディス
    ク媒体。
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MY113615A (en) * 1995-08-31 2002-04-30 Sony Corp Multi-layer optical disk
US6678237B1 (en) 1997-03-27 2004-01-13 Imation Corp. Dual layer optical storage medium having partially reflecting layer comprising amorphous selenium
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